JP2007061116A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気清浄機は、本体部と、ストリーマ放電ユニット63とを備える。本体部は、室内へと吹き出される空気が通る空気流路を内部に有する本体ケーシングと、電源に接続される本体側接触子とを有する。ストリーマ放電ユニット63は、放電電圧が印可されることによって放電を生じさせるストリーマ放電電極70と、ストリーマ放電電極70と接続され本体側接触子と接触して放電電圧を本体側接触子からストリーマ放電電極70に伝達する放電ユニット側接触子71とを有し、本体部に着脱自在に取り付けられ空気流路中に設けられる。そして、本体部とストリーマ放電ユニット63とには、放電ユニット側接触子71と本体側接触子との接点の周囲を覆う囲い部5が設けられる。
【選択図】 図8
Description
本発明の課題は、安定的に放電を生起させることができる空気調和機を提供することにある。
この空気調和機では、囲い部によって、放電ユニット側接触子と本体側接触子との接点の周囲が覆われる。このため、空気流路を流れる空気流中の汚れから接点を保護することができる。これにより、この空気調和機では、安定的に放電を生起させることができる。
この空気調和機では、放電ユニットが本体部に取り付けられることによって、第1囲い部の第2開口が本体部側に設けられた第3囲い部によって閉じられる。これにより、接点を空気流中の汚れから保護することができる。
この空気調和機では、仕切部材によって、接点とアース部との間が仕切られる。このため、接点とアース部との沿面距離を長く確保することができる。これにより、接点とアース部との絶縁性を向上させることができ、放電を安定的に生起させることができる。
この空気調和機では、放電電極は、ストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電は、グロー放電やバリア放電などよりも強い放電場を作り出すことができるため、他のプラズマ生成器よりも高エネルギーレベルの活性種を生成することができる。したがって、臭気悪臭の原因となる分子、菌、およびウィルスなどを分解、死滅、あるいは不活化する速度をさらに高めることが可能になる。
第2発明に係る空気調和機では、本体側接触子と放電ユニット側接触子とを接触させることができると共にその接点を空気流中の汚れから保護することができる。
第4発明に係る空気調和機では、本体側接触子と放電ユニット側接触子とを接触させることができると共にその接点を空気流中の汚れから保護することができる。
第6発明に係る空気調和機では、ストリーマ放電によって、高エネルギーレベルの活性種を生成することができる。したがって、臭気悪臭の原因となる分子、菌、およびウィルスなどを分解、死滅、あるいは不活化する速度をさらに高めることが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる空気清浄機1(空気調和機)を図1に示す。この空気清浄機1は、室内の空気を清浄に保ち室内の快適性を向上させるために、室内の床に設置される床置き型空気清浄機である。空気清浄機1は、本体部2とストリーマ放電ユニット63(図4参照)とを備える。本体部2は、前後に分割可能とされており、後側に第1本体部3が設けられ、前側に第2本体部4が設けられる。ストリーマ放電ユニット63は、本体部2の内部であって第1本体部3と第2本体部4との間に設けられる。
第1本体部3は、図2に示すように、第1本体ケーシング11、ファンモータ30、送風ファン31、本体側接触子75、接触子カバー32(第2囲い部)、光触媒フィルタ43(図3参照)、プラズマ触媒フィルタ44(図3参照)を有する。なお、図2は、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ44が取り外された状態の第1本体部3の正面図である。
第1本体ケーシング11は、ファンモータ30、送風ファン31、本体側接触子75、接触子カバー32、光触媒フィルタ43、プラズマ触媒フィルタ44等を内部に収納しており、図1に示すように、吹出口12と、上面吸込口13と、側面吸込口14とを有している。吹出口12は、第1本体ケーシング11の上面部の背面側端部に設けられる。吹出口12は、清浄化された空気を空気清浄機1から上方に向かって吹き出すための開口である。上面吸込口13と側面吸込口14とは、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための略矩形の開口である。上面吸込口13は、吹出口12が設けられる面と同じ第1本体ケーシング11の上面部の正面側端部に設けられる。上面吸込口13の横方向の長さは、正面パネル21の横方向の長さと略同一である。側面吸込口14は、第1本体ケーシング11の左右の側面部の正面側にそれぞれ設けられる一対の開口である。
図2に示す送風ファン31およびファンモータ30は、空気経路を流れる空気流を生成する。送風ファン31としては、遠心ファンを採用している。このため、送風ファン31は、回転軸方向から空気を吸い込み、回転中心から半径方向外側に向かって空気を吹き出す。ファンモータ30は、送風ファン31を回転駆動する。ファンモータ30としては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータを採用している。
光触媒フィルタ43は、図3に示すように、プリーツ状に形成されており、静電フィルタおよびチタンアパタイト担持フィルタを張り合わせて形成されている。なお、この光触媒フィルタ43は、静電フィルタが前側に、チタンアパタイト担持フィルタが後側に面するように配置される。静電フィルタは、後述するプラズマイオン化部42を通過する際に帯電させられた塵埃などを吸着する。チタンアパタイト担持フィルタは、静電フィルタを通過した塵埃などを吸着する。このチタンアパタイト担持フィルタは、プレフィルタ41と同様に、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、後述するストリーマ放電ユニット63から供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
〔プラズマ触媒フィルタ44〕
プラズマ触媒フィルタ44は、送風ファン31の前方であり、且つ、光触媒フィルタ43の後方に配置されている。すなわち、プラズマ触媒フィルタ44は、送風ファン31と光触媒フィルタ43との間に配置されている。プラズマ触媒フィルタ44には、アナターゼ型の二酸化チタンが担持されている。プラズマ触媒フィルタ44では、光触媒フィルタ43に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などを吸着する。このプラズマ触媒フィルタ44では、吸着された菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
本体側接触子75は、金属板から形成されており、第1本体部3に収納された電源回路(図示せず)および電源コード(図示せず)を介して電源に接続される。本体側接触子75は、第1本体ケーシング11の前面から前方に突出するように設けられており、後述する放電ユニット側接触子71と接触することによって、ストリーマ放電ユニット63側に電源からの電流を伝達する。
第2本体部4は、図1に示すように、第1本体部3の前面に着脱自在に取り付けられる。第2本体部4は、正面パネル21、プレフィルタ41(図3参照)、プラズマイオン化部42(図3参照)を有している。
〔正面パネル21〕
正面パネル21は、第2本体部4の前面に設けられている。この正面パネル21は、正面吸込口22を有する。正面吸込口22は、正面パネル21の略中央部に設けられており、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための開口である。また、この正面パネル21の高さは、空気清浄機1の奥行きより長い構成となっている。
図3に示すプレフィルタ41は、正面パネル21の後方に設けられており、比較的大きなホコリや塵を除去する。プレフィルタ41は、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網からなるネットと、ネットを保持するフレームとから構成されている(図示せず)。プレフィルタ41のネットを構成する繊維には、可視光線型の光触媒とカテキンとが空気側に露出するように担持されている。可視光線型の光触媒は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタン等を含んでおり、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。なお、カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする。
プラズマイオン化部42は、プレフィルタ41の後方に設けられ、第2本体部4の背面に設けられる。プラズマイオン化部42は、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる。プラズマイオン化部42は、図4に示すように、主に、取付枠60、対向電極61、イオン化線62(図5および図6参照)を有している。なお、図4は、プラズマイオン化部42およびストリーマ放電ユニット63を後方から見た斜視図である。
取付枠60は、樹脂から形成されており、一対の対向電極61、イオン化線62およびストリーマ放電ユニット63が取り付けられる枠状の部材である。取付枠60は、図5に示すように、第1取付部64(第3囲い部)、第2取付部65、第3取付部66を有する。なお、図5は、プラズマイオン化部42を後方から見た背面図である。
一対の対向電極61は、図6に示すように、方形波形状の断面を有する金属板であって、第2取付部65と第3取付部66とに後方からそれぞれ取り付けられている。一対の対向電極61は、実質的に電極として機能する実電極部61aとスリット部61bとから成る。なお、スリット部61bは、空気を後方に流す役割を果たす。
イオン化線62は、対向電極61と共に、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる役割を担う。イオン化線62は、対向電極61の前方に配置されており、取付枠60と対向電極61との間に位置している。なお、このとき、イオン化線62は、実電極部61a間に1つずつ配置される。なお、1本のイオン化線62の両端は、上方のイオン化線取付板68に係止しており、下方のイオン化線取付板68によって上下方向に折り返されている。このようなイオン化線62が水平方向に複数本並んで配置されている。これにより、イオン化線62は、鉛直方向に平行な直線状の部分が水平方向に複数並ぶように設けられている。このイオン化線62は、微小径のタングステン線材などによって形成され、塵埃等を帯電させるための放電電極として用いられる。
図7に示すストリーマ放電ユニット63(放電ユニット)は、第1本体部3と第2本体部4との間に配置され、空気流路中に設けられる。ストリーマ放電ユニット63は、第2本体部4の背面に、すなわち、プラズマイオン化部42の背面に着脱自在に取り付けられる。ストリーマ放電ユニット63は、対向電極61と共にストリーマ放電を生起させることにより、光触媒フィルタ43に供給する活性種を生成し、空気流中に放出する。ストリーマ放電ユニット63は、上述した第1取付部64に着脱自在に取り付けられる。ストリーマ放電ユニット63は、放電ユニットケーシング69(第1囲い部)と、放電部83と、放電ユニット側接触子71と、接触子取付部材72とを有する。
放電ユニットケーシング69には、放電部83と接触子取付部材72とが取り付けられる。放電ユニットケーシング69は、樹脂から形成された箱状の部材であり、第1取付部64に合致する外形を有している。放電ユニットケーシング69は、前面全体が開口しており、放電部83の後方、両側方、上方、下方を覆っている。以下、放電ユニットケーシング69の前面の開口を「第2開口69a」と呼ぶ。第2開口69aは、第2本体部4の背面に面しており、放電ユニットケーシング69が取付枠60に取り付けられることによって、第2開口69aが取付枠60の第1取付部64によって閉じられる。より詳細には、放電ユニットケーシング69は、第1取付部64の後方から第1取付部64の内部に挿入され、第1取付部64に着脱自在に取り付けられる。これにより、放電部83と接触子取付部材72とが、放電ユニットケーシング69と第1取付部64との間に形成される内部空間S1(図11参照)に収納される。すなわち、放電ユニットケーシング69は、第1取付部64に取り付けられることによって、第1取付部64と共に放電部83の周囲を覆い、放電部83を空気流から隔離する。
〔放電部83〕
放電部83は、ストリーマ放電を生起させる主要部であり、ストリーマ放電電極70(放電電極)と、アース板73(アース部)と、絶縁板74とを有する。
ストリーマ放電電極70は、金属板から形成されており、放電電圧が印可されることによってアース板73との間にストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電電極70は、図9に示すように、略長方形の外形を有する板状部78と、板状部78に垂直に立設された複数の突起部79と、各突起部79の先端に設けられた放電針80とを有する。なお、図9(a)は、ストリーマ放電電極70、アース板73および絶縁板74の側面図であり、図9(b)は、これらの部材の正面図である。突起部79は、舌状に切り欠かれた板状部78の一部が垂直に折り曲げられることによって形成されており、板状部78の長手方向に2つ並んで配置されている。ストリーマ放電電極70は、絶縁板74の長手方向における中間部分に接続されており、絶縁板74を介してアース板73に取り付けられている。
アース板73は、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極70よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板73は、ストリーマ放電電極70に対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極70に近接して配置されている。アース板73は、ストリーマ放電電極70と放電ユニットケーシング69の背面との間に位置している。アース板73は、放電ユニットケーシング69に固定されており、金属製のアース接触子81が取り付けられる。このアース接触子81は放電ユニットケーシング69が第1取付部64に取り付けられた状態で、対向電極接続部67と接触する。また、アース板73のうちストリーマ放電電極70の放電針80に対向する部分近傍には、微少な孔73aが設けられている。このアース板73の孔73aは、放電ユニットケーシング69の複数の微少な孔77と対向するように配置されており、放電針80から発生した活性種が、これらの孔73a,77を通ってストリーマ放電ユニット63の外部に放出されるように構成されている。
絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とが取り付けられる部材であり、ストリーマ放電電極70とアース板73とを微少な距離を隔てて保持するスペーサーとして機能する。絶縁板74は、絶縁性の高い樹脂から形成されており、これにより、ストリーマ放電電極70とアース板73との間の絶縁が確保される。絶縁板74は、図9(a)に示すように、側面視において、両端がアース板73側に折り返された形状を有しており、折り返された両端においてアース板73と接続されている。より詳細には、絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とを最短距離で結ぶ第1方向に概ね直交する第2方向に沿ってストリーマ放電電極70から延びた後に折り返されてアース板73と接続されている。ここで、第1方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して垂直な方向であり、第2方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して平行であり、且つ、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73の長手方向に沿った方向である。絶縁板74は、第1直線部74aと、第2直線部74bと、第1U字部74cと、第3直線部74dと、第2U字部74eとを有している。
第2直線部74bは、側面視において直線形状を有しており、第2方向に平行に配置されている。第2直線部74bは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、一端がアース板73の端部に接続されている。第2直線部74bの他端は、第1U字部74cを介して第1直線部74aに接続されている。
第3直線部74dは、側面視において直線形状を有しており、第2方向に平行に配置されている。第3直線部74dは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、その一端がアース板73の第2直線部74bが接続されている端部とは反対側の端部に接続されている。第3直線部74dは、第2U字部74eを介して第1直線部74aに接続されている。
なお、絶縁板74は、図10に示すように、縁部が鈍角に屈曲した略L字型の断面形状を有している。この屈曲部分は、絶縁板74の外側の縁部に設けられており、内側の縁部は平坦な断面形状となっている。
放電ユニット側接触子71は、図7および図8に示すように、接触子取付部材72に支持されており、接触子取付部材72の長手方向に沿って設けられている。放電ユニット側接触子71の下端は、本体側接触子75(図2参照)と接触する接点となっている。放電ユニット側接触子71の上端は、ストリーマ放電電極70の下端と接触している。放電ユニット側接触子71は、本体側接触子75からストリーマ放電電極70に放電電圧を伝達する。
接触子取付部材72は、放電ユニット側接触子71が取り付けられる部材であり、鉛直方向に長い棒状部72aと、棒状部72aに垂直に交差する仕切板部72b(仕切部材)とを有している。
棒状部72aは、一端にストリーマ放電電極70が差し込まれる切り欠き72cが設けられており、他端に放電ユニット側接触子71の接点が設けられている。
この空気清浄機1は、図3に示すように、プレフィルタ41、プラズマイオン化部42、ストリーマ放電ユニット63、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ44からなる空気清浄ユニット40を備えており、各吸込口(上面吸込口13、側面吸込口14、正面吸込口22)から吸い込まれた室内の空気中に含まれる異物を除去して空気流路を流れる空気を清浄化する。以下、空気清浄ユニット40による空気清浄作用について説明する。
イオン化線62と実電極部61aとの間を通過した空気流は、ストリーマ放電ユニット63の後方を流れる。ストリーマ放電ユニット63においては、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加され、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間にストリーマ放電が生じる。ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成され、活性種が放電ユニットケーシング69に設けられた複数の微少な孔77を通って、空気流中に放出される。放出された活性種は、空気流に乗って、後方の光触媒フィルタ43に供給される。なお、これらの活性種は、エネルギーレベルが非常に高く、光触媒フィルタ43に到達する前であっても、空気に含まれるアンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物など小さな有機分子を分解・消臭する能力を有する。
プラズマ触媒フィルタ44を通過した空気流は、吹出口12から室内へと吹き出される。
(1)
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63においてストリーマ放電が発生する。これにより、グロー放電器やバリア放電器等の他のプラズマ放電よりも強い放電場が形成され、エネルギーレベルの高い活性種を生成することができる。よって、臭気分子や菌等を効率よく分解、死滅、不活化させることができる。
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63が第1取付部64の内部に挿入されることによって、放電ユニットケーシング69の前面の第2開口69aが閉じられる。また、放電ユニットケーシング69によって、第1取付部64の開放された背面が閉じられる。これにより、放電ユニットケーシング69と第1取付部64とは、図11に示すように、放電部83を収納する内部空間S1を有する箱状部材86を構成する。なお、図11は、ストリーマ放電ユニット63が取り付けられた取付枠60の一部の断面図である。箱状部材86は、放電部83の周囲を覆っており、内部空間S1は、空気経路を通る空気流(白抜き矢印A1参照)から隔離された空間となっている。これにより、放電部83の絶縁板74を空気流中の汚れから保護することができ、絶縁板74への汚れの付着による絶縁の低下を防止することができる。
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63の放電ユニットケーシング69、プラズマイオン化部42の第1取付部64、第1本体部3の接触子カバー32、および、接触子取付部材72の仕切板部72bによって、放電ユニット側接触子71と本体側接触子75との接点の周囲を覆う囲い部5(図8参照)が形成される。囲い部5は、空気経路に対して閉塞された接点収納空間を形成し、接点は接点収納空間に収納される。このため、空気流路を流れる空気流中の汚れから接点を保護することができ、安定的に放電を生起させることができる。
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63が第2本体部4に取り付けられ、且つ、第2本体部4が第1本体部3に取り付けられることによって、第1本体部3側の接触子カバー32が、放電ユニットケーシング69の第1開口69bに挿入され第1開口69bを閉じる。また、これと共に、本体側接触子75が、第1開口69bに挿入され放電ユニット側接触子71と接触する。これにより、本体側接触子75と放電ユニット側接触子71とを接触させることができると共に、接点を空気流中の汚れから保護することができる。
この空気清浄機1では、第1本体部3と第2本体部4とを容易に分離させることができ、また、第2本体部からスクリーマ放電ユニット63を容易に取り外すことができる。また、放電ユニットケーシング69の前面全体が開口しているため、放電ユニットケーシング69を第2本体部4から取り外した状態では、ストリーマ放電ユニット63の内部の絶縁板74等の部品が外部に露出する。このため、ストリーマ放電ユニット63の内部の部品の掃除が容易である。
(6)
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63の内部で生成された活性種は、放電ユニットケーシング69の背面の複数の孔77から放出される。この孔77は、活性種が通過できる程度の微少な孔であるため、ストリーマ放電ユニット63の内部への汚れの侵入を極力抑えることができる。
さらに、仕切板部72bによって、接点とアース板73との間が仕切られているため、接点とアース板73との沿面距離が長く確保されている。これにより、接点とアース板73との絶縁性を向上させることができ、放電を安定的に生起させることができる。
(A)
上記の実施形態では、ストリーマ放電によって活性種が生成されているが、放電の種類はこれに限定されるものではない。例えば、グロー放電やバリア放電などの他のプラズマ放電を利用して活性種を生成してもよい。
上記の実施形態では、本発明を空気清浄機に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、室内の冷暖房を行う空気調和機に本発明が適用されてもよい。
2 本体部
3 第1本体部
4 第2本体部
5 囲い部
6 本体ケーシング
32 接触子カバー(第2囲い部)
63 ストリーマ放電ユニット(放電ユニット)
64 第1取付部(第3囲い部)
69 放電ユニットケーシング(第1囲い部)
69b 第1開口
69a 第2開口
70 ストリーマ放電電極(放電電極)
71 放電ユニット側接触子
72b 仕切板部(仕切部材)
73 アース板(アース部)
75 本体側接触子
Claims (6)
- 室内へと吹き出される空気が通る空気流路を内部に有する本体ケーシング(6)と、電源に接続される本体側接触子(75)とを有する本体部(2)と、
放電電圧が印可されることによって放電を生じさせる放電電極(70)と、前記放電電極(70)に近接して配置されるアース部(73)と、前記放電電極(70)と接続され前記本体側接触子(75)と接触して前記放電電圧を前記本体側接触子(75)から前記放電電極(70)に伝達する放電ユニット側接触子(71)とを有し、前記本体部(2)に着脱自在に取り付けられ前記空気流路中に設けられる放電ユニット(63)と、
を備え、
前記本体部(2)と前記放電ユニット(63)とには、前記放電ユニット側接触子(71)と前記本体側接触子(75)との接点の周囲を覆う囲い部(5)が設けられる、
空気調和機(1)。 - 前記囲い部(5)は、
前記放電ユニット(63)側に設けられ、前記接点に対向する第1開口(69b)を有する第1囲い部(69)と、
前記本体部(2)側に設けられ、前記放電ユニット(63)が前記本体部(2)に取り付けられた状態で前記本体側接触子(75)と共に前記第1開口(69b)に挿入され前記第1開口(69b)を閉じる凸状の形状を有する第2囲い部(32)と、
を有する、
請求項1に記載の空気調和機(1)。 - 前記囲い部(5)は、
前記放電ユニット(63)側に設けられ、前記接点に対向する第2開口(69a)を有する第1囲い部(69)と、
前記本体部(2)側に設けられ、前記放電ユニット(63)が前記本体部(2)に取り付けられた状態で前記第2開口(69a)を閉じる第3囲い部(64)と、
を有する、
請求項1に記載の空気調和機(1)。 - 前記本体部(2)は、
前記本体側接触子(75)が設けられる第1本体部(3)と、
前記第1本体部(3)に着脱自在に取り付けられる第2本体部(4)と、
を有し、
前記放電ユニット(63)は、前記第1本体部(3)と前記第2本体部(4)との間に配置され、
前記囲い部(5)は、
前記放電ユニット(63)側に設けられ、前記第1本体部(3)に面する部分に設けられ前記接点に対向する第1開口(69b)と前記第2本体部(4)に面する部分に設けられ前記接点に対向する第2開口(69a)とを有する第1囲い部(69)と、
前記第1本体部(3)側に設けられ、前記放電ユニット(63)が前記第1本体部(3)と前記第2本体部(4)との間に取り付けられた状態で前記本体側接触子(75)と共に前記第1開口(69b)に挿入され前記第1開口(69b)を閉じる凸状の形状を有する第2囲い部(32)と、
前記第2本体部(4)側に設けられ、前記放電ユニット(63)が前記第1本体部(3)と前記第2本体部(4)との間に取り付けられた状態で前記第2開口(69a)を閉じる第3囲い部(64)と、
を有する、
請求項1に記載の空気調和機(1)。 - 前記囲い部(5)は、前記接点と前記アース部(73)との間を仕切る仕切部材(72b)をさらに有する、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)。 - 前記放電電極(70)は、ストリーマ放電を生じさせる、
請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機(1)。
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