JPH04357089A - 感熱転写体 - Google Patents

感熱転写体

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JPH04357089A
JPH04357089A JP3029647A JP2964791A JPH04357089A JP H04357089 A JPH04357089 A JP H04357089A JP 3029647 A JP3029647 A JP 3029647A JP 2964791 A JP2964791 A JP 2964791A JP H04357089 A JPH04357089 A JP H04357089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl acetate
ink
binder
ink layer
heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3029647A
Other languages
English (en)
Inventor
Naonobu Miama
尚伸 美甘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
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Publication of JPH04357089A publication Critical patent/JPH04357089A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写体に係わり、さ
らに詳しくはそのインクのバインダーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱転写体は、一般に基体上に加熱によ
り溶融または軟化して被転写体上に転写する熱溶融性ま
たは熱軟化性のインク層を形成することによってつくら
れている(例えば、特開昭55−3919号公報)。
【0003】そして、上記インク層を溶融または軟化さ
せるための加熱方式としては、サーマルヘッドにより感
熱転写体の基体を加熱し該基体を介してインク層を加熱
することによって、インクを溶融または軟化させるサー
マルヘッドによる加熱方式と、感熱転写体の基体に通電
して、該基体の発熱によってインクを溶融または軟化さ
せる通電式加熱方式とが採用されている。
【0004】上記サーマルヘッドによる加熱方式を採る
感熱転写体では、基体には例えばポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリイミドフィルムなどのプラスチッ
クフィルムが用いられ、図1に示すように、インク層2
は基体1の一方の面に設けられ、通電式加熱方式を採る
感熱転写体では、図2に示すように、基体1は一般に抵
抗層1aと呼ばれる電気抵抗が高く通電により発熱する
層と該抵抗層1aを流れてきた電流を帰路電極に戻すた
めの導電層1bとからなり、インク層2は上記導電層1
b側に設けられている。
【0005】しかし、いずれの加熱方式をとる場合でも
、従来の感熱転写体においては、ワックス系物質を主バ
インダーとするインクを用いていたため、転写した印字
が、摩擦によって摩耗したり、摩擦熱によって再溶融、
再軟化したり、あるいは環境温度上昇時のこすれ(擦れ
)などによって損傷を受け、その表示機能を失うなど、
印字の保存性に問題があった。
【0006】そのため、バインダーとして凝集力があり
、融点、軟化点、ガラス転移点などが高い熱可塑性樹脂
を主成分に用いたインクの検討が行われてきたが、樹脂
系バインダーを用いることによって、転写性が低下した
【0007】そこで、融点や軟化点などが低く熱応答性
が良好な樹脂を添加することによって、転写性を改良す
ることが検討されているが、熱応答性の良好な樹脂の使
用によって、インクがベタツキやすくなり、耐ブロッキ
ング性が低下するという問題が発生した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、樹脂系
バインダーを用いた感熱転写体では、転写性が悪く、ま
た、転写性を改良するために熱応答性の良好な樹脂を添
加すると耐ブロッキング性を低下させるという問題があ
った。
【0009】したがって、本発明は上記問題点を解決し
、転写性が良好で、かつ耐ブロッキング性が良好な感熱
転写体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂系バイン
ダー中にポリ酢酸ビニルを含有させることによって、転
写性が良好で、かつ耐ブロッキング性が良好な感熱転写
体を提供したものである。
【0011】上記のように、バインダー中にポリ酢酸ビ
ニルを含有させることによって、転写性が良好で、かつ
耐ブロッキング性が良好な感熱転写体を提供できるのは
、次の理由によるものと考えられる。
【0012】ポリ酢酸ビニルは分子内に水酸基を多数含
有しているので、水素結合を形成しやすい。そのため、
優れた接着力を有している。
【0013】それ故、このポリ酢酸ビニルをバインダー
中に含有させると、インクの被転写体に対する接着力が
向上し、その結果、インクの転写性が良好になる。また
、ポリ酢酸ビニルの主鎖のビニル結合により凝集力が増
し、インクのベトツキが生じず、耐ブロッキングが向上
する。
【0014】本発明において用いるポリ酢酸ビニルとし
ては、平均重合度が100〜1000、特に300〜6
00程度のものが好ましい。
【0015】バインダーとしては、上記ポリ酢酸ビニル
と熱可塑性樹脂との混合物を用いるが、この熱可塑性樹
脂としては、例えば、芳香族系エステル含有ポリウレタ
ン、脂肪族ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリアミド、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体、ラクトン型ポリエステル、溶剤可溶
型石油樹脂などが単独でまたは2種以上混合して用いら
れる。そして、印字の保存性を良好に保つために、上記
熱可塑性樹脂として、芳香族系エステル含有ポリウレタ
ンを用い、転写性を向上させるために、熱応答性の優れ
た脂肪族ポリカーボネートやラクトン型ポリエステルな
どを上記芳香族系エステル含有ポリウレタンと併用する
のが好ましい。
【0016】バインダー中のポリ酢酸ビニルの含有量と
しては、3〜40重量%が好ましい。
【0017】すなわち、バインダー中のポリ酢酸ビニル
の含有量が3重量%より少ない場合は、接着力を充分に
向上させることができず、また、バインダー中のポリ酢
酸ビニルの含有量が40重量%より多くなると接着力が
強くなりすぎ、かえって耐ブロッキング性が低下する。
【0018】インクは、上記バインダーと、例えば、カ
ーボンブラック、アセチレンブラックなどの着色剤とを
必須成分とし、それらを混合することによって調製され
る。そして、そのインクの調製に際して、必要に応じて
、離型剤、分散剤などを添加してもよいし、また、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナウバワックス、ポリエチレンワックスなどのワックス
系バインダーを一部添加してもよい。また、基体の一方
の面へのインク層の形成にあたって、いわゆるソルベン
トコーティング方式をとる場合には、それらのインク構
成成分を溶剤に溶解ないし分散した塗料として調製され
る。
【0019】
【実施例】
実施例1 熱可塑性樹脂として芳香族系エステル含有ポリウレタン
と脂肪族ポリカーボネートとを用い、この芳香族系エス
テル含有ポリウレタンと脂肪族ポリカーボネートとの重
量比1:1の混合物とポリ酢酸ビニルとを後記の表1に
示す割合で混合してバインダーとした。
【0020】このバインダー5重量部とカーボンブラッ
ク1重量部とをメチルエチルケトン20重量部中に混入
し、ボールミルを用いて100時間分散してインク層形
成用の塗料を調製した。
【0021】使用した芳香族系エステル含有ポリウレタ
ンは東洋紡社製バイロンUR−8200(商品名)であ
り、脂肪族ポリカーボネートは旭硝子社製S−8200
(商品名)である。
【0022】ポリ酢酸ビニルは日本カーバイト工業社製
UVA−288(商品名)であり、このものの平均重合
度は約420である。
【0023】上記のように調製したインク層形成用の塗
料を厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に乾燥後の厚みが2μmになるように塗布し、乾
燥してインク層を形成することにより、図1に示す構造
の感熱転写体を作製した。図1において、1はポリエチ
レンテレフタレートフィルムからなる基体であり、2は
インク層である。
【0024】つぎに、上記のようにして作製した感熱転
写体の転写性および耐ブロッキング性の評価を行った。 その結果を表1に示す。転写性および耐ブロッキング性
の評価方法および評価基準は次の通りである。
【0025】〔転写性〕感熱転写体を日立製作所社製の
熱転写プリンタ(商品名:PT−100μ)に装着し、
ベック平滑度50秒の紙に市松模様を印字して、各ドッ
トにおいて転写不良がないか否かを観察した。
【0026】図3に転写性の評価例を示す。aは良好例
であり、bおよびcは不良例である。
【0027】評価結果は次のように表示する。 ○:良好 ×:不良
【0028】〔耐ブロッキング性〕感熱転写体を14.
5mm幅に切断し、これを長さ1m採取して試料とした
。 この試料の一端に194g(断面積あたり3.8kg/
mm2 )の荷重をかけて引っ張りながら外径35mm
のガラス管にインク層面を内側にして巻き付け、終端を
テープで止める。これを60℃の恒温槽中に96時間貯
蔵した後、室温まで空冷し、試料をときほぐし、ブロッ
キングが発生しているかどうかを観察した。この耐ブロ
ッキング性試験時の試料をガラス管に巻き付けるときの
状態を図4に示す。図4において、11がガラス管で、
12は感熱転写体の試料であり、この試料12の一端に
194gの荷重をかけ、インク層面を内側にしながら巻
き付ける。
【0029】評価基準: ○:ブロッキングの発生なし ×:ブロッキングの発生あり
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、樹脂
系バインダー中にポリ酢酸ビニルを含有させることによ
り、転写性が良好で、かつ耐ブロッキング性が良好な感
熱転写体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感熱転写体の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明に係る感熱転写体の他の例を示す断面図
である。
【図3】転写性の評価例を示す図で、aは良好例、bお
よびcは不良例を示す。
【図4】耐ブロッキング性試験において試料をガラス管
に巻き付ける状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1  基体 1a  抵抗層 1b  導電層 2  インク層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも基体1とその一方の面に熱
    により溶融または軟化して他に転写するインク層2を備
    えた感熱転写体において、上記インク層2が、バインダ
    ーとして熱可塑性樹脂とポリ酢酸ビニルとの混合物を用
    いたインクで形成されていることを特徴とする感熱転写
    体。
  2. 【請求項2】  バインダー中にポリ酢酸ビニルを3〜
    40重量%含有している請求項1記載の感熱転写体。
JP3029647A 1991-01-29 1991-01-29 感熱転写体 Withdrawn JPH04357089A (ja)

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JPH04357089A true JPH04357089A (ja) 1992-12-10

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