JPH04350903A - 磁石材料およびその製造方法 - Google Patents

磁石材料およびその製造方法

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JPH04350903A
JPH04350903A JP3152358A JP15235891A JPH04350903A JP H04350903 A JPH04350903 A JP H04350903A JP 3152358 A JP3152358 A JP 3152358A JP 15235891 A JP15235891 A JP 15235891A JP H04350903 A JPH04350903 A JP H04350903A
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JP
Japan
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magnet
coating layer
particles
atoms
binder
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JP3152358A
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English (en)
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Akira Fukuno
亮 福野
Tsutomu Ishizaka
力 石坂
Tetsuto Yoneyama
米山 哲人
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Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/047Alloys characterised by their composition
    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/059Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and Va elements, e.g. Sm2Fe17N2
    • H01F1/0596Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and Va elements, e.g. Sm2Fe17N2 of rhombic or rhombohedral Th2Zn17 structure or hexagonal Th2Ni17 structure

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類元素、遷移金属
および窒素を含有する磁石材料に関する。
【0002】
【従来の技術】高性能希土類磁石としては、Sm−Co
系磁石やNd−Fe−B系磁石が知られているが、近年
、新規な希土類磁石の開発が盛んに行なわれている。
【0003】このような希土類磁石としては、R2 F
e17系金属間化合物とNとの化合物が注目されている
。なお、Rは希土類元素である。
【0004】R2 Fe17系金属間化合物は、N添加
により磁気特性が著しく向上し、また、キュリー温度が
向上して、永久磁石としての使用が可能になる。
【0005】具体的には、Sm2 Fe17とNとの化
合物であるSm2 Fe17N2.3 付近の組成で、
4πIs =15.4kG、Tc =470℃、HA 
=14Tの基本物性が得られること、Znをバインダと
する金属ボンディッド磁石として10.5MGOeの(
BH)max が得られること、また、Sm2 Fe1
7金属間化合物へのNの導入により、キュリー温度が大
幅に向上して熱安定性が改良されたことが報告されてい
る(Paper No.S1.3 at the Si
xth International Symposi
um on Magnetic Anisotropy
and Coercivity in Rare Ea
rth−Transition Metal Allo
ys,Pittsburgh,PA,October 
25,1990.(Proceedings Book
:Carnegie Mellon Universi
ty,Mellon Institute,Pitts
burgh,PA 15213,USA) )。この化
合物は、同報告第49ページのFigure12に示さ
れるように、Th2 Zn17型の菱面体晶系(rho
mbohedral)の結晶の格子間隙(9eの位置)
にNが侵入した侵入型固溶体であり、6原子のRおよび
51原子のFeを含む単位胞に最大9原子のNが固溶す
る。すなわち、N原子が最も多い場合、R2 Fe17
N3 となる。
【0006】この報告では、Sm2 Fe17N2.3
の粉末をZn粉末と混合してコールドプレスした場合、
μ0 Hc =0.2T( iHc =2kOe )で
あるが、さらに磁場プレスしてZnの融点付近の温度で
熱処理して金属ボンディッド磁石とした場合、μ0 H
c =0.6T( iHc =6kOe )が得られて
いる。
【0007】また、EP 0 369 097 A1 
公報には、RαFe(100−α−β−γ) NβHγ
(ただし、RはYを含む希土類元素であり、β=5〜3
0原子%、γ=0.01〜10原子%である。)で表わ
される原子比組成を有する磁性材料が開示されている。 この磁性材料は、R−Fe合金をアンモニアガスあるい
はこれを含む還元性の混合ガス中で加圧あるいは加熱処
理することにより製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Sm2 F
e17系金属間化合物にNを固溶させた磁石材料の磁気
特性、特に飽和磁化を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本発明により達成される。 (1)下記式で表わされる原子比組成を有する菱面体晶
系の結晶を含有し、水素の含有率が0.009原子%以
下であることを特徴とする磁石材料。 式  R2 T17Nx (ただし、上記式において、Rは希土類元素から選択さ
れる1種以上の元素であり、Smを必須元素として含む
。Tは、Fe、またはFeおよびCoである。また、3
<x≦4である。)
【0010】(2)飽和磁化σs が145emu/g
 以上である上記(1)に記載の磁石材料。
【0011】(3)Rを6原子およびTを51原子含む
前記結晶の単位胞におけるc面を、一方の側から順にz
=0面、z=1/6面、z=1/3面、z=1/2面、
z=2/3面、z=5/6面およびz=1面としたとき
、N原子が、 z=0面およびz=1面にそれぞれ1.5個、z=1/
6面およびz=5/6面にそれぞれ1個、z=1/3面
およびz=2/3面にそれぞれ3個ならびに z=1/2面に1個 存在し得る上記(1)または(2)に記載の磁石材料。
【0012】(4)前記結晶のc軸の格子定数が12.
66〜12.73A である上記(3)に記載の磁石材
料。
【0013】(5)上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の磁石材料を製造する方法であって、菱面体晶系
のR2 T17結晶を有する合金に、窒素を含有する雰
囲気中で熱処理を施す窒化処理工程を有することを特徴
とする磁石材料の製造方法。
【0014】(6)前記窒化工程の前に、前記合金に水
素を含有させる水素吸蔵工程を有する上記(5)に記載
の磁石材料の製造方法。
【0015】
【作用】本発明の磁石材料は、菱面体晶系の結晶構造を
有するR2 T17金属間化合物に窒素(N)を固溶さ
せたものである。Nの固溶によりキュリー温度が高くな
り、優れた熱安定性が得られる。また、Nの固溶により
高い飽和磁化が得られ、異方性エネルギーも向上して高
い保磁力が得られる。磁気特性の向上は、Nが結晶格子
の特定位置に侵入型の固溶をすることにより、Fe原子
同士の距離や、Fe原子と希土類金属原子との距離が最
適化されるためであると考えられる。
【0016】本発明では、R2 T17あたり3個超か
つ4個以下のN原子を固溶させる。本発明においてN原
子の固溶は侵入型であり、N原子はR2 T17金属間
化合物結晶の格子間に存在する。N原子を3個超固溶さ
せることにより、3個以下固溶させた場合に比べて飽和
磁化が増加する。
【0017】このように侵入型固溶をする場合、上記提
案に示されるように、従来、R2 Fe17に対しN原
子は3個までしか固溶しないと考えられていた。しかし
、本発明者らは、4個のN原子が固溶可能であること、
そして、3個超のN原子が固溶した場合、極めて高い飽
和磁化が得られることを見いだした。
【0018】なお、R2 Fe17に対しN原子を3個
超含む組成は、上記したEP 0 369 097A1
 公報に開示されている。同公報のFIG.8−(b)
からFIG.8−(e)には、Sm2 Fe17Nx 
Hy の組成において、xの変化に対応して格子定数や
磁気特性などがどのように変化するかが記載されている
。FIG.8−(b)によれば、xの増加に伴ってc軸
の格子定数が増加しているので、侵入型固溶体が形成さ
れていると考えられる。しかし、FIG.8−(e)に
よれば、x=3.5付近を最大として飽和磁化が減少し
ており、しかも、飽和磁化の最大値は143emu/g
 程度に過ぎず、本発明の磁石材料の磁気特性とは異な
る。
【0019】同公報記載の磁性材料が本発明の磁石材料
に比べて飽和磁化が低く、また、飽和磁化の向上パター
ンが異なるのは、前記磁性材料がN原子に加えH原子を
含むためであると考えられる。
【0020】本発明者らの実験および考察によれば、菱
面体晶系のR2 Fe17結晶には、N原子およびH原
子が合計で4個までしか固溶できず、N原子とH原子の
合計が4個を超えた場合、Feと結合し易いNは非磁性
化合物の窒化鉄を構成し、飽和磁化を低下させてしまう
。上記公報のFIG.8−(a)によれば、Sm2 F
e17に対し3個を超えるN原子を含む場合、N原子と
H原子の合計は4個を超えているため、窒化鉄が形成さ
れていると考えられる。
【0021】一方、本発明では水素の含有率が0.00
9原子%以下と極めて少なく、3<x≦4に対応するN
の殆ど全てが菱面体晶系のR2 T17結晶の格子間隙
に侵入して侵入型固溶体を構成するので、従来に比べて
著しく高い飽和磁化が得られる。
【0022】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0023】<磁石材料>本発明の磁石材料は、下記式
で表わされる原子比組成を有する菱面体晶系の結晶を含
有する。
【0024】式  R2 T17Nx
【0025】上記式において、Rは希土類元素から選択
される1種以上の元素であり、Smを必須元素として含
む。Tは、Fe、またはFeおよびCoである。また、
3<x≦4、好ましくは3.05≦x≦3.75である
。xが3以下または4超であると高飽和磁化が得られな
い。また、x>3.75となると異方性磁界HA が低
下するため、高保磁力が得られない傾向にある。
【0026】Rは、Sm単独、あるいはSmおよびその
他の希土類元素の1種以上であり、Sm以外の希土類元
素としては、例えばY、La、Ce、Pr、Nd、Eu
、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等
が挙げられる。Sm以外の希土類元素が多すぎると結晶
磁気異方性が低下するため、Sm以外の希土類元素はR
の70%以下とすることが好ましい。
【0027】T中のFeの含有率は20原子%以上、特
に30原子%以上であることが好ましい。T中のFeの
含有率が前記範囲未満となるとBr が低下する。なお
、T中のFe含有率の上限は特にないが、80原子%を
超えるとBr が低下する傾向にある。
【0028】Nは、Th2 Zn17型の菱面体晶系の
結晶の格子間に固溶している。xが前記範囲以下である
と高い飽和磁化が得られない。そして、xが前記範囲を
超える固溶体は形成することができない。
【0029】Th2 Zn17型の菱面体晶系の結晶で
あるR2 T17結晶にNが固溶したときの結晶構造を
図1に示す。図1は、6原子のR、51原子のTおよび
12原子のNを含む単位胞を模式的に示す図である。同
図に示されるように、単位胞におけるc面を、一方の側
から順にz=0面、z=1/6面、z=1/3面、z=
1/2面、z=2/3面、z=5/6面およびz=1面
としたとき、N原子は、 z=0面およびz=1面にそれぞれ1.5個、z=1/
6面およびz=5/6面にそれぞれ1個、z=1/3面
およびz=2/3面にそれぞれ3個ならびに z=1/2面に1個 存在し得る。上記したPaper No.S1.3 a
t the Sixth International
 Symposium on Magnetic An
isotropy and Coercivity i
n Rare Earth−Transition M
etal Alloys,Pittsburgh,PA
,October 25,1990.(Proceed
ingsBook:Carnegie Mellon 
University,Mellon Institu
te,Pittsburgh,PA 15213,US
A) に記載されているように、従来、z=0面、z=
1面、z=1/3面およびz=2/3面にN原子が固溶
することは知られていたが、本発明者らは、これらに加
え、z=1/6面、z=5/6面およびz=1/2面に
もN原子が固溶し得ることを知見した。なお、図1に示
されるN原子の固溶場所は、X線回折における主要面の
ピークの角度から求めることのできるc軸の格子定数お
よびN原子の単結合の有効半径から算出することができ
る。また、磁石材料のN含有率は、ガス分析法により測
定することができる。
【0030】このようにN原子が固溶することにより結
晶の格子定数は増大し、c軸の格子定数は、N原子が固
溶していないときの12.45A から、3<x≦4に
対応する12.66〜12.73A まで増大する。ま
た、a軸の格子定数は、N原子が固溶していないときの
8.54A から、3<x≦4に対応する8.73A 
となる。
【0031】本発明の磁石材料中の水素含有率は、0.
009原子%以下、好ましくは0.007原子%以下で
ある。水素含有率が前記範囲を超えていると、高飽和磁
化が得られない。また、水素含有率の下限は特になく、
水素は含有されていないことが好ましいが、磁石製造時
に混入することがあるため、本発明の磁石材料中には、
通常、0.002原子%以上の水素が含有される。なお
、水素含有率は、ガス分析法により測定することができ
る。
【0032】本発明の磁石材料は、R2 T17結晶に
Nが固溶した結晶を主成分とする主相(結晶粒)を有し
、この結晶の存在により良好な磁石特性が得られるもの
であるが、磁石材料全体の組成としてはR2 T17N
x から多少偏倚していてもよい。磁石材料全体組成に
おいてRとTとがR2 T17から偏倚していると、R
2 T17結晶を組まない各元素が、FeSm3 、S
mN、Fe2 N等の化合物として存在する。これらの
化合物は室温において非磁性であり、磁石特性を向上さ
せるものではないが、結晶粒界に存在するため主相の磁
気特性には影響を与えず、保磁力などは低下しない。
【0033】しかし、これらの化合物が存在すると飽和
磁化が低くなるので、本発明の効果を損なわないために
は、RおよびTの含有率の比ができるだけR2 T17
に近いことが好ましい。例えば、R2+p T17Nx
 とするとpは0〜0.2程度、R2 T17+qNx
 とするとqは0〜1.8程度とすることが好ましい。
【0034】ただし、磁石材料の周囲に混在部を設ける
場合、後述するように、混在部形成前の磁石材料の組成
を敢えて偏倚させることもある。
【0035】磁石材料中には、Mn、Ni、Zn等の上
記以外の元素が含有されていてもよい。これらの元素の
含有率は3重量%以下とすることが好ましい。また、B
、O、P、S等の元素が含有されていてもよいが、これ
らの元素の含有率は2重量%以下とすることが好ましい
【0036】なお、磁石材料のキュリー温度は、組成に
よって異なるが430〜650℃程度である。
【0037】<磁石材料の製造方法>以下、本発明の磁
石材料の好ましい製造方法を説明する。
【0038】まず、目的とする組成が得られるように各
原料金属や合金を混合し、次いで混合物を溶解して鋳造
し、母合金インゴットを製造する。母合金インゴットの
結晶粒径は特に限定されず、通常、0.05〜5000
μm 程度とすればよいが、後述する粉砕により単結晶
粒子が得られるような寸法とすることが好ましい。
【0039】次に、必要に応じて母合金インゴットに溶
体化処理を施す。溶体化処理は、インゴットの均質性を
向上させるために施され、処理温度は900〜1230
℃、特に1000〜1200℃、処理時間は0.5〜2
4時間程度とすることが好ましい。溶体化処理は種々の
雰囲気中で行なうことができるが、不活性ガス雰囲気等
の非酸化性雰囲気、還元性雰囲気、真空中等で行なうこ
とが好ましい。
【0040】なお、母合金インゴットの結晶粒は、菱面
体晶系のR2 T17結晶を主成分とするものである。
【0041】次いで、母合金インゴットを粉砕して合金
粒子とする。合金粒子の平均粒子径は特に限定されない
が、十分な耐酸化性を得るためには、合金粒子の平均粒
子径を好ましくは2μm 以上、より好ましくは10μ
m 以上、さらに好ましくは15μm 以上とすること
がよい。また、このような平均粒子径とすることにより
、ボンディッド磁石とするときに高い充填率が得られる
。平均粒子径の上限は特にないが、通常、1000μm
 程度以下、特に200μm 以下とすることが好まし
い。
【0042】粉砕手段は特に限定されず、通常の各種粉
砕機を用いればよい。
【0043】なお、本発明において平均粒子径とは、篩
別により求められた重量平均粒子径D50を意味する。 重量平均粒子径D50は、径の小さな粒子から重量を加
算していって、その合計重量が全粒子の合計重量の50
%となったときの粒子径である。
【0044】次いで、合金粒子に窒化処理を施してNを
固溶させ、本発明の磁石材料とする。この窒化処理は窒
素雰囲気中で合金粒子に熱処理を施すものであり、これ
により合金粒子には窒素が吸収される。上記したように
Nを固溶させるためには、窒化処理を下記の条件にて行
なうことが好ましい。保持温度は400〜700℃、特
に450〜650℃程度とすることが好ましい。温度保
持時間は、0.5〜200時間、特に2〜100時間程
度とすることが好ましい。また、窒素ガス圧力は0.8
〜8気圧、特に1.05〜3気圧とすることが好ましい
【0045】なお、母合金インゴットに水素を吸蔵させ
て粉砕し、さらに合金粒子を大気にさらすことなく窒化
処理工程に供すれば、粒子表面の酸化膜の発生を抑える
ことができるので、窒化処理の際に高い反応性が得られ
る。
【0046】また、合金に水素を吸蔵させることにより
、合金中に微細なガス通路が形成され、続く窒化処理の
際に、このガス通路を通って窒素が合金の深部まで侵入
するため、Nを容易に固溶させることが可能となる。 また、このため、寸法の大きな合金を窒化することが可
能となり、磁石材料の耐酸化性を向上させることができ
る。例えば、表面までの距離が0.25mm以上、さら
には5mm以上である領域が存在するような合金であっ
ても窒化することが可能となる。ただし、均質に窒化す
るためには、表面からの距離が15mmを超える部分が
存在しないような寸法および形状の合金を用いることが
好ましい。
【0047】水素吸蔵処理は、水素ガス雰囲気中で熱処
理することにより合金に水素を吸蔵させるものであり、
このときの熱処理温度は350℃以下、特に100〜3
00℃とすることが好ましく、温度保持時間は0.5〜
24時間、特に1〜10時間とすることが好ましい。ま
た、水素ガスの圧力は、0.1〜10気圧、特に0.5
〜2気圧とすることが好ましい。
【0048】水素吸蔵の際の雰囲気は、水素ガスだけに
限らず、水素ガスと不活性ガスとの混合雰囲気であって
もよい。この場合の不活性ガスとしては、例えばHeま
たはAr、あるいはこれらの混合ガスが好ましい。
【0049】窒化処理の前に水素吸蔵処理を行なった場
合、窒化処理の際の保持温度を低くすることができ、3
50〜650℃、特に400〜550℃にて窒化が可能
である。ただし、この際の温度は水素吸蔵処理の温度よ
りも高いことが好ましい。
【0050】なお、生産性を高くするために、水素吸蔵
処理後、合金から水素を放出させずに続いて窒化処理を
施すことが好ましい。この場合、合金中の水素は窒化処
理の際の加熱により合金から放出されるので、窒化後の
磁石材料中に水素は実質的に含まれず、水素含有率を上
記した範囲内に収めることができる。
【0051】ただし、水素吸蔵処理後、合金から水素を
放出させ、次いで窒化処理を施してもよい。この場合、
水素を吸蔵している合金に減圧雰囲気中で熱処理を施す
ことにより、合金から水素を放出させることができる。 この場合の熱処理温度は200〜400℃とすることが
好ましく、温度保持時間は0.5〜2時間とすることが
好ましい。また、圧力は1×10−2Torr以下、特
に1×10−3Torr以下とすることが好ましく、A
rガス雰囲気中で熱処理することが好ましい。
【0052】<磁石材料の磁気特性>本発明の磁石材料
は、145emu/g以上の飽和磁化が得られ、最大で
167emu/g 以上とすることができる。また、1
00kOe 以上、特に120kOe 以上の異方性磁
界HA が得られる。
【0053】<ボンディッド磁石>本発明の磁石材料は
、通常、各種ボンディッド磁石に適用される。ボンディ
ッド磁石は、磁石材料の粉末がバインダ中に分散された
構成を有する磁石であり、バインダとして樹脂を用いる
樹脂ボンディッド磁石や、バインダとして金属を用いる
金属ボンディッド磁石などが一般的であるが、本発明の
磁石材料は、これらのいずれにも好適である。
【0054】磁石材料をボンディッド磁石に適用する場
合、磁石材料の粉末を構成する磁石粒子はほぼ単結晶粒
子となる程度の粒径であることが好ましい。しかし、本
発明の磁石材料の保磁力発生機構はニュークリエーショ
ンタイプであるため、磁気特性が粒子の表面状態の影響
を受け易い。すなわち、粉砕時の機械的衝撃や粒子の酸
化等により磁石粒子表面には微小突起等の欠陥が生じ、
磁化方向と反対側に磁界が印加されたときに前記欠陥が
逆磁区発生の核となって粒内に磁壁が発生するが、ニュ
ークリエーションタイプの磁石では結晶粒内に磁壁のピ
ンニングサイトがないため容易に磁壁移動が起こるので
、高い保磁力が得られない。
【0055】金属ボンディッド磁石では、製造時に磁石
粒子表面が溶融した高温のバインダと接触するため、磁
石粒子表面に存在する突起等の表面欠陥が平滑化されて
表面粗さが減少するため逆磁区発生の核が減少し、高い
保磁力が得られる。
【0056】また、磁石粒子表面に、金属の被覆層を形
成した場合にも、磁石粒子の表面欠陥を修復することが
できるので、このような被覆層を有する磁石粒子を樹脂
バインダ中に分散すれば、樹脂ボンディッド磁石におい
ても高い保磁力を得ることが可能である。
【0057】そして、磁石粒子周囲のバインダあるいは
磁石粒子周囲の被覆層に、磁石粒子を構成する元素を含
有する混在部が形成されている場合、極めて高い保磁力
が得られる。
【0058】この混在部は、バインダや被覆層を構成す
る元素と磁石粒子構成元素とが相互に拡散することによ
り形成されるものであり、磁石粒子とは磁気的性質が異
なるものである。磁石粒子の表面粗さの原因となってい
る突起等の表面欠陥は、上記した相互拡散により混在部
の一部となって磁石粒子とは磁気的に隔絶されるので、
磁石粒子表面の実質的な表面粗さは極めて小さくなり、
逆磁区発生の核が著減して極めて高い保磁力が得られる
と考えられる。
【0059】以下、これらのボンディッド磁石について
詳細に説明する。 <樹脂ボンディッド磁石>
【0060】被覆層 樹脂ボンディッド磁石に適用する場合には、上記したよ
うな被覆層を形成する。
【0061】被覆層を構成する金属は、磁石粒子表面に
被覆可能であり、かつ磁石粒子表面の欠陥を修復できる
ものであれば特に制限はない。ただし、被覆層と磁石粒
子との間に後述する混在部が形成され得る金属を選択す
ることが好ましい。
【0062】このような金属としては、融点が150〜
500℃程度の金属単体、合金および金属間化合物が好
ましく、例えば、Zn、Sn、Pb、Mg−Ba、Ba
−Pb、Bi、In、Bi−Li、Ni−Ce、Ce−
Ga、Ce−Znなどが挙げられる。これらのうち特に
、ZnまたはSnが好ましい。
【0063】被覆層は、磁石粒子全表面を被覆している
連続膜である必要はない。すなわち、上記した組成を有
する磁石粒子は結晶磁気異方性エネルギーが大きいため
、被覆層は磁石粒子表面の少なくとも一部、好ましくは
表面の70%以上を覆っていれば十分な保磁力向上効果
が実現する。
【0064】被覆層の厚さは、保磁力向上のためには0
.1μm 以上、特に0.5μm 以上であることが好
ましい。また、被覆層の厚さの上限は特にないが、樹脂
ボンディッド磁石としたときの磁石粒子の充填率を高く
し、かつ樹脂ボンディッド磁石製造時に良好な成形性を
得るためには、通常、25μm以下とすることが好まし
い。
【0065】また、磁石粒子と被覆層の合計に対する被
覆層の比率は、0.5〜15体積%であることが好まし
い。被覆層の比率が前記範囲未満であると被覆層の厚さ
を上記範囲とすることが困難であり、前記範囲を超える
と、樹脂ボンディッド磁石に適用した場合に磁石粒子充
填率を高くすることが困難となり、成形性も低下する。
【0066】混在部 被覆層の少なくとも一部には、磁石粒子構成元素を含有
する混在部が形成されていることが好ましい。混在部は
、磁石粒子構成元素と被覆層構成元素とが相互に拡散す
ることにより形成され、磁石粒子周囲に存在する。この
混在部の存在により、保磁力の劣化は著しく改善される
【0067】混在部中には、通常、磁石粒子構成元素の
うち少なくともTおよび/またはR、特にFeおよび/
またはSmが含有される。磁石粒子構成元素と被覆層構
成元素とは金属間化合物として存在することが好ましく
、特に、磁石粒子のTと被覆層構成元素との金属間化合
物が混在部に含まれることが好ましい。例えば、被覆層
がZnから構成される場合、混在部には、Zn7 Fe
3 、Zn9 Fe1 、Sm2 Zn17などの金属
間化合物が含有されることが好ましく、特にZn7 F
e3 やZn9 Fe1 が含有されることが好ましい
【0068】混在部の厚さは、高保磁力を得るためには
0.05μm 以上、特に0.5μm以上であることが
好ましい。また、混在部の厚さの上限は特になく、被覆
層全体が混在部となっていてもよいが、高い飽和磁化を
得るためには10μm 以下であることが好ましい。
【0069】なお、被覆層中において複数の磁石粒子が
互いに接触し二次粒子化して存在する場合、混在部は二
次粒子の周囲に存在することになる。
【0070】混在部の組成および厚さは、X線回折や電
子線プローブマイクロアナライザ(EPMA)などによ
り測定することができる。なお、本明細書において混在
部の厚さとは、磁石粒子構成元素の含有率が10〜90
原子%である領域の厚さとする。
【0071】なお、被覆層形成前の磁石粒子の組成は、
被覆層形成後の磁石粒子の組成が前述したような範囲と
なるように適宜選択されればよいが、前述した混在部の
形成を容易にし、かつ磁気特性、特に飽和磁化を向上さ
せるためには、被覆層形成前の磁石粒子の組成をR2 
T17で表わされる化学量論組成から偏倚させることが
好ましい。この場合、化学量論組成に対してリッチな元
素が被覆層中に拡散し易くなるため、混在部を容易に形
成することができ、しかも元素拡散後の磁石粒子の組成
を、化学量論組成とほぼ等しくできる。
【0072】具体的には、下記式(I)または下記式(
II)で表わされる組成を有する磁石粒子を用いること
が好ましい。
【0073】式(I)  R2 T17+aNx
【00
74】ただし、上記式(I)は原子比組成を表わし、0
.1≦a≦3、3<x≦4である。
【0075】式(II)  R2+b T17Nx
【0
076】ただし、上記式(II)は原子比組成を表わし
、0.1≦b≦0.5、3<x≦4である。
【0077】上記式(I)において、aが前記範囲未満
であると、混在部が形成されにくくなり、また、高い飽
和磁化が得られない。aが前記範囲を超えている場合、
混在部形成後に磁石粒子中のTが化学量論組成に対して
過剰となり、高い角形比が得られない。
【0078】上記式(II)において、bが前記範囲未
満であると、混在部が形成されにくくなり、また、高い
飽和磁化が得られない。bが前記範囲を超えている場合
、混在部形成後に磁石粒子中のRが化学量論組成に対し
て過剰となり、例えばSmFe3 等の化合物が生成し
て高い角形比が得られない。
【0079】上記式(I)で表わされる組成を有する磁
石粒子を用いた場合、被覆層中には主としてTが拡散す
る。また、上記式(II)で表わされる組成を有する磁
石粒子を用いた場合、被覆層中には主としてRが拡散す
る。
【0080】被覆層および混在部形成方法磁石粒子表面
に被覆層を形成する方法に特に制限はなく、被覆層の材
質などに応じて適宜選択すればよい。
【0081】例えば、被覆層は、熱CVD、プラズマC
VD等のCVD法や、蒸着、スパッタ、イオンプレーテ
ィング等のPVD法など、各種気相成長法により形成す
ることができる。
【0082】これらのうちCVD法は、ステップカバレ
ージが高く、磁石粒子全表面にほぼ均一な厚さの被覆層
を形成することができるので好ましい。特に、熱CVD
を用いる場合、磁石粒子を加熱しながら被覆層を形成す
るので、被覆層形成時の条件を適宜選択することにより
、被覆層構成元素と磁石粒子構成元素とを相互に拡散さ
せて、上記した混在部を容易に形成することができる。 また、例えば、加熱した皿状体の上に磁石粒子を載置し
、前記皿状体を振動させたり回転させたりしながら熱C
VDを行なえば、磁石粒子表面にほぼ均質かつ均一な厚
さの被覆層を形成することができる。
【0083】熱CVDにより被覆層を形成する場合、原
料ガスとしては各種有機金属を用いればよく、例えば亜
鉛アルコキシド等の各種アルコキシドやステアリン酸亜
鉛等の金属セッケンなどを用いることができる。
【0084】被覆層は、機械的エネルギーにより形成す
ることもできる。例えば、被覆層構成元素を含有する被
覆層原料粒子と磁石粒子とを混合し、これらの粒子に機
械的エネルギーを与えて融合させる。このとき、少なく
とも磁石粒子の磁気特性が破壊されないように機械的エ
ネルギーを与える。
【0085】このように機械的エネルギーを与える方法
としては、被覆条件の制御および作業が容易で、しかも
均質かつ均一な厚さの連続膜を形成でき、膜厚の制御が
容易な点で、メカノフュージョンが好ましい。
【0086】本明細書においてメカノフュージョンとは
、複数の異なる素材粒子間に機械的エネルギー、特に機
械的歪力を加えて、メカノケミカル的な反応を起こさせ
る技術のことである。このような機械的な歪力を印加す
る装置としては、例えば、特開昭63−42728号公
報等に記載されているような粉粒体処理装置があり、具
体的には、ホソカワミクロン社製のメカノフュージョン
システムや奈良機械製作所製ハイブリダイゼーションシ
ステムなどが好適である。
【0087】メカノフュージョン被覆装置の一例を図2
に示す。図2においてメカノフュージョン被覆装置7は
、粉体を入れたケーシング8を高速回転させて粉体層6
をその内周面81に形成すると共に、摩擦片91、かき
取り片95をケーシング8と相対回転させ、ケーシング
8の内周面81にて、摩擦片91により粉体層6に圧縮
や摩擦をかけ、同時にかき取り片95により、かき取り
や分散、攪拌を行なうものである。
【0088】メカノフュージョンの際の各種条件は、被
覆層原料粒子の組成や目的とする被覆層の構成に応じて
適宜設定すればよいが、例えば上記の装置にて、混合時
間は20〜40分程度、ケーシング8の回転数は800
〜2000rpm 程度、温度は15〜70℃程度とし
、その他の条件は通常のものとすればよい。また、被覆
層原料粒子の平均粒子径は、0.5〜10μm 程度と
することが好ましい。
【0089】このようなメカノフュージョンにおいて各
種条件を適宜選択することにより、被覆層形成と共に混
在部を形成することが可能である。
【0090】また、液相めっきにより被覆層を形成する
こともできる。液相めっきとしては、各種の電気めっき
や無電解めっきなどを用いればよい。
【0091】なお、上記した各方法により被覆層を形成
した場合、磁石粒子が凝集することがあるが、樹脂ボン
ディッド磁石に適用する場合には必要に応じて解砕すれ
ばよく、被覆層中に複数の磁石粒子が存在していてもよ
い。
【0092】以上に挙げた方法のように磁石粒子に直接
被覆層を形成する方法の他、金属のバインダ中に磁石粉
末が分散されている金属ボンディッド磁石を粉砕する方
法を用いても、被覆層を有する磁石粒子を製造すること
ができる。この場合、バインダが被覆層となる。
【0093】粉砕される金属ボンディッド磁石の製造方
法に特に制限はない。例えば、磁石粉末とバインダの粉
末とを混合して成形した後、熱処理すれば、磁石粒子を
バインダにより結合することができ、金属ボンディッド
磁石が得られる。
【0094】この方法を用いる場合、550℃以下、好
ましくは500℃以下で磁石粒子を結合可能なバインダ
を用いる。また、バインダの粉末を構成する粒子の平均
粒子径は特に限定されないが、磁石粉末と均一に混合す
るためには、0.5〜30μm 程度とすることが好ま
しい。混合手段にも特に制限はなく、例えば、ライカイ
機などを用いればよい。
【0095】磁石粉末とバインダの粉末との混合物中に
おけるバインダの粉末の含有率は特に限定されないが、
バインダの粉末の含有率が低過ぎると成形性が悪くなっ
て粉砕したときに均一な被覆層が得られにくくなり、含
有率が高すぎると粉砕したときに被覆層が厚くなりすぎ
るので、通常、2〜25体積%とすることが好ましい。 成形手段は特に限定されないが、通常、コンプレッショ
ン成形を行なう。成形時の圧力に特に制限はないが、通
常、0.2〜16t/cm2 程度である。
【0096】なお、本発明では、金属ボンディッド磁石
を粉砕して用いるため、金属ボンディッド磁石に異方性
を付与する必要はないが、被覆層中に複数の磁石粒子を
含む粉砕粉が得られる場合は、これら複数の磁石粒子の
磁化容易軸方向が配向していることが好ましい。このよ
うに配向させるには、上記した成形を磁場中で行なえば
よい。
【0097】バインダにより磁石粒子を結合するための
熱処理温度は、550℃以下、好ましくは500℃以下
とする。熱処理温度が550℃を超えると磁石粉末が分
解してNが放出されてしまい、磁気特性が極端に低下す
る。熱処理温度は550℃以下であれば特に制限はなく
、必要な粘度が得られるようにバインダの融点に応じて
適宜選択すればよいが、150℃未満で溶融するバイン
ダを用いた場合、実用的に十分な熱安定性が得られない
。また、熱処理の際の温度保持時間は、10分〜5時間
程度することが好ましい。熱処理手段は特に限定されな
いが、加圧しながら加熱する手段が好ましく、例えば、
ホットプレスやプラズマ活性化焼結(PAS)等が好ま
しい。
【0098】なお、バインダにより磁石粒子を結合する
際にホットプレス等の加圧加熱手段を用いる場合、熱処
理温度がバインダの融点以下であっても、すなわちバイ
ンダが溶融状態になっていなくても、金属ボンディッド
磁石を形成することが可能である。
【0099】熱処理後、冷却する。なお、磁場中で冷却
すれば、上記した磁場中成形による異方性化を良好に保
つことができる。
【0100】この方法において混在部は、バインダによ
り磁石粒子を結合する際の熱処理時および冷却時に形成
される。混在部の組成および厚さを制御して高保磁力を
得るためには、熱処理および冷却の際の温度やその時間
的変化を適宜制御すればよい。
【0101】また、金属ボンディッド磁石を製造する際
には、鋳造法により成形を行なってもよい。鋳造法を用
いる場合、溶湯状のバインダ中に磁石粉末が分散された
流動体を鋳造により成形する。前記流動体を作製する方
法に特に制限はない。例えば、バインダを溶融して溶湯
状とし、この中に磁石粉末を投入して攪拌混合する方法
を用いてもよく、あるいは、バインダの粉末と磁石粉末
とを混合した後、加熱してバインダを溶融する方法を用
いてもよい。
【0102】磁石粉末を溶湯状バインダ中に投入する方
法を用いる場合、磁石粉末とバインダとを攪拌混合する
手段に特に制限はなく、例えば、バインダと反応しない
材質(ステンレス等)のインペラにより攪拌する方法な
どを用いることができる。
【0103】流動体中のバインダの含有率は特に限定さ
れないが、バインダの含有率が低過ぎると成形性が悪く
なって粉砕したときに均一な被覆層が得られにくくなり
、含有率が高すぎると粉砕したときに被覆層が厚くなり
すぎるので、通常、バインダの含有率を10〜40体積
%とすることが好ましい。
【0104】また、上記流動体を作製後、必要に応じて
バインダの一部を除去してもよい。磁石粉末をバインダ
中に均一に分散するためには一定量以上のバインダが必
要とされるが、板状などの比較的単純な形状の金属ボン
ディッド磁石を製造する場合、成形時に高い流動性は必
要とされないため、バインダ量は少なくてもよい。樹脂
ボンディッド磁石製造に用いる場合には、金属ボンディ
ッド磁石の形状は単純な塊状や板状であってよいため、
十分な量のバインダを用いて分散した後、バインダの一
部を除去しても成形可能であり、これにより被覆層の厚
さを薄くできる。被覆層の厚さを薄くできれば、樹脂ボ
ンディッド磁石を形成する際に磁石粒子の充填率を高く
することができ、しかも成形性は低下しない。バインダ
の一部を除去する方法としては、例えば濾過や遠心分離
などが好ましく、また、減圧下で加熱してバインダを蒸
発させる方法を用いてもよい。
【0105】溶湯状バインダと磁石粉末からなる流動体
は、鋳型中において冷却されて凝固するが、バインダの
凝固する温度が磁石粉末のキュリー温度以下である場合
、磁場中で凝固させれば磁石粒子の磁化容易軸を配向さ
せることができ、異方性金属ボンディッド磁石を得るこ
とができるので、上記したように被覆層中に複数の磁石
粒子が含有される場合に磁気特性の向上が可能である。
【0106】本発明では、分散および鋳造する際の流動
体の温度を550℃以下、好ましくは500℃以下とす
る。流動体の温度が550℃を超えると、磁石粉末が分
解してNが放出されてしまい、磁気特性が極端に低下す
る。流動体の温度は550℃以下であれば特に制限はな
く、鋳造に必要とされる粘度が得られるようにバインダ
の融点に応じて適宜選択すればよいが、150℃未満で
溶融するバインダを用いた場合、実用的に十分な熱安定
性が得られない。
【0107】なお、磁石粒子構成元素とバインダ構成元
素との相互拡散による混在部は、磁石粉末を溶湯状バイ
ンダ中に分散させる際や、鋳造、冷却時の条件を適宜選
択することにより形成可能である。
【0108】これらの方法により製造された金属ボンデ
ィッド磁石を粉砕する方法に特に制限はなく、例えば、
ディスクミルやアトライター等により粉砕すればよい。 粉砕により、金属のバインダを被覆層として有する磁石
粒子が得られる。なお、被覆層中に1個の磁石粒子が含
まれるように粉砕することが好ましいが、前述したよう
に複数の磁石粒子が含まれていてもよい。
【0109】上記した各種の被覆層形成方法により好ま
しい混在部が得られない場合、被覆層を有する磁石粒子
に熱処理を施すことにより、混在部を形成したり混在部
の組成や厚さを制御することが可能である。また、金属
ボンディッド磁石を用いる方法では、粉砕前の金属ボン
ディッド磁石にこのような熱処理を施してもよい。
【0110】このような熱処理の際の保持温度および温
度保持時間に特に制限はなく、磁気特性向上に有効な混
在部が形成されるような条件を適宜選択すればよいが、
通常、250〜470℃にて10分〜5時間程度である
【0111】本発明では、被覆層形成後、必要に応じて
被覆層の一部を除去してもよい。例えば被覆層をZnで
構成した場合、混在部にはZn7 Fe3 が含まれる
が、ZnおよびZn7 Fe3 は非磁性である。そし
て、前述したように、被覆層は磁石粒子の表面欠陥を修
復する作用をもてばよいので、磁石粒子の表面欠陥修復
に必要とされる厚さを超える領域の被覆層を除去すれば
、本発明の効果を維持したままでさらに磁気特性を向上
させることが可能となる。特に、上記した被覆層形成方
法のうち、金属ボンディッド磁石を粉砕する方法を用い
る場合、被覆層が厚くなり易いので、この方法は有効で
ある。
【0112】被覆層の一部を除去する方法は特に限定さ
れないが、被覆層を有する磁石粒子をアルカリ性溶液や
酸性溶液により洗浄する方法が好ましい。例えば被覆層
をZnで構成した場合、Znは両性化合物なのでアルカ
リ性溶液および酸性溶液のいずれにも容易に溶解する。 一方、混在部構成成分であるZn7Fe3 は、これら
の溶液に溶解しにくい。このため、混在部以外の被覆層
だけを選択的に除去することができる。被覆層の一部除
去に用いる溶液のpHや温度、あるいは洗浄時間や洗浄
方法等の各種条件は特に限定されず、適当な条件を実験
的に定めればよいが、例えば、0.1〜0.2mol/
l 程度のNa2 CO3 溶液を50〜70℃程度に
加熱し、この溶液中に被覆層を有する磁石粒子を投入し
て10分〜4時間程度攪拌すれば、混在部を残して大部
分の被覆層を除去することができる。
【0113】なお、混在部が形成されていない場合でも
、溶解時間を制御することにより被覆層の一部を必要な
だけ除去することが可能である。
【0114】樹脂ボンディッド磁石の製造方法上記のよ
うにして製造された被覆層を有する磁石粒子は、樹脂バ
インダ中に分散されて樹脂ボンディッド磁石とされる。
【0115】樹脂ボンディッド磁石の製造は、通常の方
法に従って行なえばよい。すなわち、まず、被覆層を有
する磁石粒子と樹脂バインダとを混合後、成形し、必要
に応じて熱処理を施す。
【0116】成形方法に特に制限はなく、本発明はコン
プレッション成形を用いるコンプレッションボンディッ
ド磁石およびインジェクション成形を用いるインジェク
ションボンディッド磁石のいずれにも適用することがで
きる。
【0117】用いるバインダに特に制限はなく、公知の
樹脂ボンディッド磁石に利用される各種樹脂を用いれば
よい。例えば、コンプレッションボンディッド磁石の場
合は各種硬化剤を用いたエポキシ樹脂等の各種熱硬化性
樹脂を、また、インジェクションボンディッド磁石の場
合はポリアミド樹脂等の各種熱可塑性樹脂を用いればよ
い。なお、混合時のバインダの状態には特に制限はない
【0118】磁石粒子とバインダとの混合方法に特に制
限はなく、水平回転円筒型混合機、正立方体型混合機、
縦形二重円錐型混合機、V型混合機、鋤板混合機、らせ
ん混合機、リボン混合機、衝撃回転混合機等のいずれを
用いてもよい。コンプレッション成形あるいはインジェ
クション成形の条件に特に制限はなく、公知の条件から
適当に選択すればよい。
【0119】なお、樹脂ボンディッド磁石には、上記し
た磁石粒子およびバインダに加え、必要に応じて潤滑剤
、カップリング剤、可塑剤、酸化防止剤等が含有されて
いてもよい。
【0120】<金属ボンディッド磁石>本発明の磁石材
料を金属ボンディッド磁石に適用する場合、上記した被
覆層形成の際と同様な方法により金属ボンディッド磁石
を作製すればよい。
【0121】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0122】[実施例1] <磁石材料の製造>まず、高周波誘導加熱により、原子
比でSm2 Fe17の組成を有する母合金インゴット
を作製した。母合金インゴットはTh2 Zn17型の
菱面体晶構造の結晶粒を有し、平均結晶粒径は約500
μm であった。なお、結晶構造はX線回折法により確
認した。
【0123】次に、母合金インゴットに溶体化処理を施
した。溶体化処理は、Arガス雰囲気中にて1150℃
で16時間行なった。
【0124】溶体化処理後、母合金インゴットを平均粒
子径10μm まで粉砕し、得られた合金粉末に、水素
ガス雰囲気の真空槽中で水素吸蔵処理を施した。処理条
件を下記表1に示す。
【0125】水素吸蔵処理後、降温せずに真空槽内を窒
素ガス雰囲気に換え、表1に示す条件にて窒化処理を施
し、磁石粉末とした。なお、水素吸蔵処理を施さずに窒
化処理を施した磁石粉末も作製した。
【0126】また、比較のために、窒化処理をアンモニ
アガスと水素ガスとの混合ガス雰囲気中で行なった磁石
粉末も作製した。
【0127】各磁石粉末の組成を測定した。なお、Sm
およびFeの含有率は蛍光X線法により、N含有率はガ
ス分析法により測定した。また、各磁石粉末について、
結晶のc軸の格子定数、飽和磁化σs 、異方性磁界H
A およびキュリー温度Tc を測定した。c軸の格子
定数は、粉末X線回折法を用いて算出した。結果を表1
に示す。
【0128】
【表1】
【0129】表1に示される結果から、本発明の効果が
明らかである。すなわち、Sm2 Fe17に対しN原
子が3個超かつ4個以下含まれ、かつ水素含有率が0.
009原子%以下である磁石粉末No. 2〜4では、
高い飽和磁化が得られている。
【0130】磁石粉末No. 2〜4について、c軸の
格子定数と同様にしてa軸の格子定数を求めた。そして
、Sm2 Fe17に対するNの原子比が3〜4である
ときの各格子定数の変化を調べることにより、Nの全て
が結晶格子間隙に固溶していることが確認された。
【0131】また、これらの磁石粉末のX線回折チャー
トには、Fe2 Nのピークは見られなかった。
【0132】一方、Sm2 Fe17に対し4個を超え
るN原子が含まれている磁石粉末No. 5と、N原子
は3個超かつ4個以下含まれているが水素含有率が上記
範囲を超えている磁石粉末No. 6とは、飽和磁化が
低い。これらの磁石粉末のX線回折チャートには、Fe
2 Nのピークが見られた。
【0133】[実施例2]実施例1で作製した磁石粉末
を用いて金属ボンディッド磁石を作製し、さらにこの金
属ボンディッド磁石を粉砕した磁石粒子を樹脂バインダ
に分散して、樹脂ボンディッド磁石を作製した。
【0134】実施例1で作製した磁石粉末No. 3と
、平均粒子径10μm のバインダの粉末とを、超硬合
金製ライカイ機により混合した。バインダにはZn(融
点419℃)を用い、混合物中のバインダの粉末の含有
率は12.5体積%とした。混合物をコンプレッション
成形し、得られた成形体をホットプレスにより加圧熱処
理した。ホットプレスの際のプレス時間は1時間、保持
温度は450℃、加圧圧力は8t/cm2 とした。
【0135】ホットプレス後、冷却しして金属ボンディ
ッド磁石を得た。この金属ボンディッド磁石をディスク
ミルにより粉砕し、被覆層を有する磁石粒子を得た。な
お、一部の粉砕粉は、10個程度以下の凝集した磁石粒
子の周囲を被覆層が囲んだ構成となっていた。
【0136】被覆層を形成した磁石粒子に熱処理を施し
た。熱処理は450℃にて0.5時間行なった。
【0137】次いで被覆層の組成を測定し、被覆層の厚
さ、混在部の厚さおよび混在部に含まれる化合物を調べ
た。この結果、被覆層の厚さは2〜8μm 、混在部の
厚さは2〜5μm 、混在部に含まれている化合物はF
e7 Zn3 であった。
【0138】次に、被覆層を有する磁石粒子をエポキシ
系樹脂バインダと混合し、コンプレッション成形および
熱硬化を行なって樹脂ボンディッド磁石を作製した。こ
の樹脂ボンディッド磁石について、保磁力 iHc お
よび飽和磁化4πIs の測定を行なった。この結果、
 iHc は18kOe 、4πIs は11kGであ
った。
【0139】また、比較のために、被覆層を形成しない
磁石粒子を用いて樹脂ボンディッド磁石を作製し、これ
についても同様な測定を行なったところ、 iHc は
4.5kOe であった。
【0140】なお、上記各実施例において磁石粒子のF
eの一部をCoで置換した場合、Tc の上昇、4πI
s の向上ならびにHA および iHc の僅かな低
下が認められた。
【0141】また、R2 T17に対しNの含有率がほ
ぼ4である磁石材料を作製し、この磁石材料のX線回折
チャートを解析して原子座標を同定したところ、図1に
示されるようにN原子が固溶していることが確認された
【0142】
【発明の効果】本発明では、菱面体晶系の結晶構造を有
するR2 T17金属間化合物に、R2 T17あたり
3個超かつ4個以下のN原子を固溶させることにより、
飽和磁化の高い磁石材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】菱面体晶系のR2 T17N4 の結晶構造を
説明するための単位胞の模式図である。
【図2】磁石粒子表面に被覆層を形成する際に用いるメ
カノフュージョンによる被覆装置の1例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
6  粉体層 7  メカノフュージョン被覆装置 8  ケーシング 91  摩擦片 95  かき取り片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記式で表わされる原子比組成を有す
    る菱面体晶系の結晶を含有し、水素の含有率が0.00
    9原子%以下であることを特徴とする磁石材料。 式  R2 T17Nx (ただし、上記式において、Rは希土類元素から選択さ
    れる1種以上の元素であり、Smを必須元素として含む
    。Tは、Fe、またはFeおよびCoである。また、3
    <x≦4である。)
  2. 【請求項2】  飽和磁化σs が145emu/g 
    以上である請求項1に記載の磁石材料。
  3. 【請求項3】  Rを6原子およびTを51原子含む前
    記結晶の単位胞におけるc面を、一方の側から順にz=
    0面、z=1/6面、z=1/3面、z=1/2面、z
    =2/3面、z=5/6面およびz=1面としたとき、
    N原子が、 z=0面およびz=1面にそれぞれ1.5個、z=1/
    6面およびz=5/6面にそれぞれ1個、z=1/3面
    およびz=2/3面にそれぞれ3個ならびに z=1/2面に1個 存在し得る請求項1または2に記載の磁石材料。
  4. 【請求項4】  前記結晶のc軸の格子定数が12.6
    6〜12.73A である請求項3に記載の磁石材料。
  5. 【請求項5】  請求項1ないし4のいずれかに記載の
    磁石材料を製造する方法であって、菱面体晶系のR2 
    T17結晶を有する合金に、窒素を含有する雰囲気中で
    熱処理を施す窒化処理工程を有することを特徴とする磁
    石材料の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記窒化工程の前に、前記合金に水素
    を含有させる水素吸蔵工程を有する請求項5に記載の磁
    石材料の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002210648A (ja) * 2001-01-15 2002-07-30 Japan Science & Technology Corp 磁性材の加工方法およびその装置
US20230162898A1 (en) * 2021-11-24 2023-05-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rare earth magnet and production method thereof

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