JPH04350179A - 防食膜を有する希土類合金および希土類合金の防食膜形成方法 - Google Patents

防食膜を有する希土類合金および希土類合金の防食膜形成方法

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JPH04350179A
JPH04350179A JP15235691A JP15235691A JPH04350179A JP H04350179 A JPH04350179 A JP H04350179A JP 15235691 A JP15235691 A JP 15235691A JP 15235691 A JP15235691 A JP 15235691A JP H04350179 A JPH04350179 A JP H04350179A
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JP
Japan
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earth alloy
rare earth
anticorrosive film
alloy
rare
Prior art date
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Application number
JP15235691A
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English (en)
Inventor
Masanori Kaya
雅詔 賀屋
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防食膜を有する希土類
合金および前記防食膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高性能でしかも安価な希土類磁石として
、Nd−Fe−B系磁石が知られている。しかし、Nd
−Fe−B磁石は、耐酸化性が低いため錆び易く、発錆
により磁気特性が劣化してしまうという欠点がある。
【0003】このため、従来、Niめっきや樹脂コーテ
ィング等により防食膜を形成して耐食性向上を計ってい
る。
【0004】しかし、これらの防食膜を形成する装置は
比較的高価であり、また、防食膜形成には時間がかかる
。さらに、めっき法を用いる場合には公害防止にも留意
しなければならない。このため、簡易かつ安全な手段で
迅速に防食膜を形成できる手段が望まれている。
【0005】なお、Nd−Fe−B系磁石限らず、Nd
およびFeを必須元素として含有する希土類−鉄系合金
は錆び易く防食膜が必要とされるので、これらの合金に
ついても事情は同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情からなされたものであり、NdおよびFeを含有する
希土類合金の発錆を効果的に防止できる簡易な手段を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(3)の本発明により達成される。
【0008】(1)少なくともNdおよびFeを含有す
る希土類合金の表面に、黒錆状の防食膜が形成されてい
ることを特徴とする防食膜を有する希土類合金。
【0009】(2)前記希土類合金が、Nd−Fe−B
系永久磁石である上記(1)に記載の防食膜を有する希
土類合金。
【0010】(3)上記(1)または(2)に記載の防
食膜を有する希土類合金の防食膜を形成する方法であっ
て、希土類合金表面をアルカリ性溶液と接触させること
により、黒錆状の防食膜を前記希土類合金表面に形成す
ることを特徴とする希土類合金の防食膜形成方法。
【0011】
【作用】本発明では、少なくともNdおよびFeを含有
する希土類合金の発錆を防止するために、希土類合金表
面に黒錆状の防食膜を形成する。
【0012】この防食膜は、希土類合金をアルカリ性溶
液と接触させることにより形成される。このため、安価
であり、安全かつ無公害である。また、この防食膜は数
分程度の極めて短い時間で形成可能であるため、生産性
が高い。
【0013】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成を詳細に説明
する。
【0014】本発明では、少なくともNdおよびFeを
含有する希土類合金の発錆を防止するために、希土類合
金表面に黒錆状の防食膜を形成する。
【0015】この黒錆状の防食膜により、赤錆状の錆の
発生が防止される。赤錆状の錆は、いわゆる赤錆(Fe
O(OH))やNd水酸化物などを含むものであるが、
黒錆状の防食膜中には、少なくともFe3O4 (いわ
ゆる黒錆)が含まれる。なお、防食膜の組成はオージェ
分光分析等により測定することができる。
【0016】黒錆状の防食膜は、希土類合金をアルカリ
性溶液と接触させることにより形成することができる。
【0017】希土類合金をアルカリ性溶液と接触させる
手段は特に限定されない。例えば、希土類合金表面にア
ルカリ性溶液を塗布する方法や、希土類合金をアルカリ
性溶液中に浸漬する方法などのいずれであってもよい。
【0018】アルカリ性溶液を塗布する方法を用いる場
合、希土類合金の表面1cm2 あたり1μmol 以
上、特に10μmol 以上の水酸基が存在するように
アルカリ性溶液を塗布することが好ましい。塗布後、乾
燥させれば、各種の条件によっても異なるが2分間程度
以上、通常2〜20分間程度で黒錆状の防食膜が形成さ
れる。
【0019】なお、本発明では、臨界量以上の水酸基が
希土類合金表面の溶液中に存在するように塗布して乾燥
すれば黒錆状の防食膜が形成される。このため、アルカ
リ性溶液のpHは特に限定されないが、通常は、pH1
3以上、特にpH13.5以上の溶液を用いることが好
ましい。
【0020】塗布方法に特に制限はなく、ディッピング
や、刷毛塗り、スプレー塗布、ローラー塗布等のいずれ
であってもよい。
【0021】塗布後の乾燥は、室温にて行なってもよい
が、40℃以上、特に50℃以上の雰囲気中で乾燥させ
れば、防食膜を極めて迅速に形成することができる。な
お、乾燥は空気中で行なえばよい。
【0022】希土類合金をアルカリ性溶液に浸漬する方
法を用いる場合、pHが14以上、特に14を超えるア
ルカリ性溶液を用いることが好ましい。このようなアル
カリ性溶液に希土類合金を浸漬すると、各種の条件によ
っても異なるが2分間程度以上で防食膜が形成されるの
で、その後、希土類合金を引き上げて乾燥すればよい。
【0023】なお、希土類合金を浸漬するアルカリ性溶
液の温度に特に制限はないが、溶液の温度を30℃以上
、特に50〜80℃とすれば、防食膜を迅速に形成する
ことができる。
【0024】本発明において用いるアルカリ性溶液は特
に限定されず、各種塩基性化合物から適宜選択した化合
物の溶液を用いればよいが、例えば、アルカリ金属の水
酸化物およびアルカリ金属の酸化物から選択される1種
以上の化合物を溶解した水溶液が好ましい。アルカリ金
属の水酸化物としては、KOH、NaOH、LiOHが
好ましく、アルカリ金属の酸化物としては、K2 O、
Na2 O、Li2 Oが好ましい。そして、これらの
化合物の2mol/l 以上、特に10mol/l 以
上の溶液を用いることが好ましい。
【0025】なお、防錆膜形成後、希土類合金を水洗し
ないことが好ましい。強く洗浄した場合、防錆効果が低
下することがある。
【0026】本発明において防食膜が形成される希土類
合金は、少なくともNdおよびFeを含有する。このよ
うな希土類合金は、例えば、永久磁石や水素吸蔵合金な
どとして利用されている。本発明を適用する場合、希土
類合金の組成に特に制限はなく、用途や特性等に応じて
適宜決定すればよい。
【0027】本発明が適用される希土類合金の形状およ
び製造方法にも特に制限はない。例えば、製造方法が、
焼結法、急冷法、鋳造法等のいずれであった場合でも、
本発明の効果は実現する。
【0028】以下、本発明が特に好ましく適用されるN
d−Fe−B系永久磁石の製造方法について説明する。
【0029】Nd−Fe−B系永久磁石は、Nd2 F
e14B金属間化合物を主相とし、この主相は実質的に
正方晶系の結晶構造を有する。
【0030】本発明が適用される場合、磁石全体の組成
は特に限定されず、焼結法や急冷法等の製造方法に応じ
て、あるいは要求される磁気特性等に応じて適宜組成を
選択すればよいが、通常、 5.5原子%≦Nd≦30原子%、 42原子%≦Fe≦90原子%および 2原子%≦B≦28原子% 程度とされる。
【0031】そして、Ndの一部を、他の希土類元素、
例えば、Pr、Ho、Tb、La、Sm、Ce、Gd、
Er、Eu、Pm、Tm、Yb、Y等の1種以上で置換
してもよい。Ndに対するこれらの元素の置換率は、2
0%以下であることが好ましい。
【0032】また、温度特性の改善のために、Feの一
部をCoで置換してもよい。Feに対するCoの置換率
は、50%以下とすることが好ましい。
【0033】また、これらの元素の他、Ca、C、P、
S、Cu、Al、Ti、V、Cr、Mn、Bi、Nb、
Ta、Mo、W、Sb、Ge、Sn、Zr、Ni、Si
、Hf等の1種以上が含有されていてもよい。これらの
元素の含有率は、通常、総計で10原子%以下とするこ
とが好ましい。
【0034】本発明が適用される希土類磁石の製造方法
は、前述したように特に限定されず、通常の焼結法、急
冷法、鋳造法等を用いればよい。
【0035】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0036】原子百分率で14.5%Nd、0.6%D
y、6.7%B、78.2%Feの組成を有する板状(
寸法10mm×10mm×2mm)の焼結永久磁石を、
粉末冶金法により作製した。
【0037】この焼結永久磁石の一方の主面に、10μ
mol/cm2の割合でマイクロシリンジによりKOH
溶液を塗布した。塗布後、50℃の空気中で乾燥させた
ところ、5分間で磁石表面に黒錆状の防食膜が形成され
た。
【0038】また、pH14超(10mol/l )の
KOH溶液(50℃)に上記焼結永久磁石を浸漬したと
ころ、浸漬後10分間で黒錆状の防食膜が形成された。 次いで、磁石を溶液から引き上げ、50℃で乾燥させた
【0039】防食膜を形成したこれらの磁石を、80℃
、85%RHの雰囲気中に24時間放置した。また、比
較のために、防食膜を形成しない磁石も放置した。この
結果、防食膜を形成しなかった磁石では表面の全面に赤
錆状の錆が発生していたが、防食膜を形成した磁石では
赤錆状の錆の発生は認められなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、希土類合金をアルカリ
性溶液と接触させるという極めて簡易かつ安全な方法に
より、防食膜を迅速に形成することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくともNdおよびFeを含有する
    希土類合金の表面に、黒錆状の防食膜が形成されている
    ことを特徴とする防食膜を有する希土類合金。
  2. 【請求項2】  前記希土類合金が、Nd−Fe−B系
    永久磁石である請求項1に記載の防食膜を有する希土類
    合金。
  3. 【請求項3】  請求項1または2に記載の防食膜を有
    する希土類合金の防食膜を形成する方法であって、希土
    類合金表面をアルカリ性溶液と接触させることにより、
    黒錆状の防食膜を前記希土類合金表面に形成することを
    特徴とする希土類合金の防食膜形成方法。
JP15235691A 1991-05-28 1991-05-28 防食膜を有する希土類合金および希土類合金の防食膜形成方法 Withdrawn JPH04350179A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103578735A (zh) * 2013-09-18 2014-02-12 浙江省东阳市诚基电机有限公司 一种柔性橡胶钕铁硼磁体的制备方法

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