JPH0434265Y2 - - Google Patents

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JPH0434265Y2
JPH0434265Y2 JP1987082924U JP8292487U JPH0434265Y2 JP H0434265 Y2 JPH0434265 Y2 JP H0434265Y2 JP 1987082924 U JP1987082924 U JP 1987082924U JP 8292487 U JP8292487 U JP 8292487U JP H0434265 Y2 JPH0434265 Y2 JP H0434265Y2
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groove
rotating body
worm
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hindley
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、特公昭59−38461号公報にて提案
されている動力伝動装置の改良に関する。
(従来の技術) 特公昭59−38461号公報にて提案されている動
力伝動装置は、鼓状の周縁につる巻状に溝を設け
てなるいわゆるヒンドレーウオームと、周縁に所
定の間隔と角度の溝を設けた2枚の円板からなる
円板装置と、前記2枚の円板の間に配設し前記ウ
オームの溝と噛合うように放射方向に伸長させ、
しかも前記円板装置の各溝内において前記放射方
向の軸線に対して直角を成す軸を中心として回転
することのできる回転体を具備するボール軸受装
置とからなり、前記ボール軸受装置の外部レース
の内面を湾曲面とし、内部レースの外面に溝を設
けて、前記湾曲内面と外面の溝との間に前記回転
体を支持するボールを配設したものである。
そのため、高速回転に適し、且つバツクラツシ
ユをゼロにすることができ、精密機器の減速装置
として最適であり、各種方面で利用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 〈従来の技術の問題点〉 ところが、前述した動力伝動装置にも、次に示
すような問題点があつた。
すなわち、この装置は、前述したように、ボー
ル軸受装置における内部レースと外部レースとの
加工が非常に面倒であるがため、コストアツプに
つながる。そのため、精密機器等の高価な装置に
用いるならば、多少のコストアツプであつても高
精度を確保しなければならないので納得できる
が、あまり高価でない機器等に使用するには、原
価においてこの動力伝動装置自体の占める割合が
大きくなつてしまう問題点があつた。
そこで、特開昭62−70188号公報にてエレベー
タ巻上機が提案されて、その中に、鼓状部材の周
面に断面コ字状のつる巻状の溝を設けてなる、い
わゆるヒンドレーウオームと、周面に所定の間隔
と角度との溝を設けた円板装置と、この円板装置
の溝に配設して前記ウオーム溝と噛合うように放
射方向に伸長させて回転可能としたボールベアリ
ングとからなり、前記ウオームの溝にボールベア
リングの周面が噛合つて回転すべく形成して技術
が開示されている。
従つて、市販のボールベアリングを使用できる
から、ある程度のコストダウンが図れ、且つ、バ
ツクラツシユの小さい減速を可能にできるもので
ある。
ところが、ボールベアリングのアウターレース
の外周面は平面であるがため、ヒンドレーウオー
ムの溝の形状を断面コ字状とせざるえない。その
ため、上記構造の場合、鼓状部材の周面の溝とボ
ールベアリング外周面との接触角度がその端部か
ら中間部分へ向うに従い変化してゆくので、その
接触状態を端部での接触状態に合せれば中間部分
での接触状態が悪くなり、逆に合わせれば端部で
の接触状態が悪くなる。とすれば、それらの中間
の接触状態に設定するとなると、その分ガタが発
生して、せつかくバツクラツシユのない状態にで
きる構造でありながらそれを実現することは困難
であつた。
従つて、前述した特公昭59−38461号公報にて
提案されている動力伝動装置のような構造とせざ
るを得ない。つまり、通常のボールベアリングを
そのまま使用したとしても若干はバツクラツシユ
を小さくすることができるものの、あまり大きな
効果を得ることができなかつた。
そのために、実開昭59−10546号公報にて回転
方向変換伝導機構が提案され、回転体をウオーム
溝の断面形状に合致する円弧凸状に形成した構造
が開示されている。
しかし、この場合にも、単にボールベアリング
のアウターレースを断面形状で円弧状に形成した
だけの構造であり、且つ、インナーレース軸線方
向の移動を皿ばねで押えるようにした構造である
から、前者のエレベーター巻上機に開示されてい
る技術も同様であるが、アウターレース、ボール
インナーレース、軸と四つの部材を介在させてヒ
ンドレーウオームと円板装置とを協動させている
ので、それぞれの精度を良好なものにしないと、
さらに誤差が生じてバツクラツシユは増加してし
まう問題点があり、しかも、その回転体を軸支し
ている軸の軸線方向の力に対する強度がどうして
も不安となつてしまう問題点もあつた。
〈技術的課題〉 そこで、この考案は、上述した問題点などに鑑
み、構造をできるだけ簡素化して強度的に優れ、
精度的な誤差を少なくすると共にコストダウンを
図り、バツクラツシユもできるだけゼロに近ずけ
て、通常の機器にあつての使用に支障をきたさな
いだけの精度を確保できる動力伝動装置を提供す
ることを課題として案出されたものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) この考案は、鼓状部材の周面に断面円弧状のつ
る巻状の溝を設けてなる、いわゆるヒンドレーウ
オームと、周面に所定の間隔と角度との溝を略回
転軸線方向へ設けた適宜厚さの円板装置と、この
円板装置の溝に配設して前記ウオーム溝と噛合う
ように放射方向に伸長させて回転可能とした回転
体とからなり、この回転体は、適宜厚さの円盤で
且つその周面を断面形状で前記ヒンドレーウオー
ムの溝の断面形状に合致する円弧凸状に形成し、
この回転体と前記円板装置の溝の両側壁との間に
は、前記ウオームの溝に回転体が噛合つて回転す
べく、回転体の回転中心を中心として適当な半径
の円周上にボール、或いはコロを配してその回転
体が円板装置の溝内で芯無し回転可能に形成した
ことにより、上述した問題点を解決するものであ
る。
(作用) この考案に係る動力伝動装置は、ヒンドレーウ
オームの鼓状部材の周面に設けた断面円弧状のつ
る巻状の溝に、円板装置の周面に設けた所定間隔
及び角度の溝に配設してある回転体を噛合わせヒ
ンドレーウオームを回転させる。
その時に、ヒンドレーウオームと回転体との噛
合い角度が変化しても、ヒンドレーウオームの溝
を断面円弧状にし、且つ、回転体の周面を断面形
状で前記ヒンドレーウオームの溝の断面形状に合
致する円弧凸状に形成してあるから、その変化に
追随させることができ、また、回転体と前記円板
装置の溝の両側壁との間に、前記ウオームの溝に
回転体が噛合つて回転すべく、回転体の回転中心
を中心として適当な半径の円周上にボール、或い
はコロを配してその回転体が円板装置の溝内で芯
無し回転可能に形成してあるから、回転体の回転
中心の軸線方向の力に対する強度に優れ、しか
も、ヒンドレーウオームと円板装置とを協働させ
るために介在させる部材が少なくとも二つで良い
ので、介在させる部材の精度を特に高くしなくと
も、バツクラツシユをできるだけゼロに近ずける
ためにヒンドレーウオームに円板装置を接近させ
た場合、回転体の回転によつてバツクラツシユの
ほとんどない動力伝達(減速)を可能にする。
(実施例) 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説
明すると次の通りである。
すなわち、図に示す符号1はヒンドレーウオー
ムであり、鼓状部材の周面全周にわたつて断面円
弧状のつる巻状の溝4を設けて形成され、駆動軸
3によつて回転する。
一方、符号2は円板装置であり、周面全周にわ
たつて、前記ヒンドレーウオーム1の溝4のピツ
チにしたがつて、しかも一定のリード角を取るこ
とができるように回転体5を配すべく溝6が形成
された円板2aを2枚合わせて適当な厚さに形成
してある。
そして、この円板2aを合わせる際に、溝6の
両側壁に当たる部分にボール保持体8を埋設し、
このボール保持体8には、回転体5が配された状
態のその回転体5の回転中心を中心として、多数
のボール7を夫々略半分程度埋設させて円形状に
配し、しかも、このボール7をその位置で回転可
能にするか、或いは転がつて円形状に従つて移動
するように配する。
また、溝6に配する回転体5は、溝6の間に配
される適宜厚さの円盤で且つその周面を断面形状
で前記ヒンドレーウオーム1の溝4の断面形状に
合致する円弧凸状に形成し、その側面には、回転
体5の回転中心を中心として前記ボール7が配さ
れた径と同じ円形に溝を形成して、その溝にボー
ル7を配するようにして、溝6の両側壁のボール
保持体8間で、ボール7を介して芯無し回転自在
となるように保持され形成されている。
そして、回転体5はヒンドレーウオーム1の溝
4と噛合うように放射方向に伸長すべく配され、
この溝4の方も、断面形状がR状となるようにし
て回転体5の周面と噛み合うように形成してあ
る。
そうすると、鼓状の周面につる巻状に設けた溝
4はその位置によつて若干ずつリード角が変化す
るが、回転体5と溝4とを若干余裕をもたせて噛
合うようにしておけば、回転体5の周面と溝4と
の断面形状を共にR状に形成してあることと相俟
つて、リード角が変化してもそれに十分に対応し
て噛合わせることができる。
その結果、ヒンドレーウオーム1の溝4と回転
体5との間にガタ(バツクラツシユ)を持たせな
くとも回転体5が回転することで順次噛合い減速
して行くので、バツクラツシユをほとんどゼロに
することができ、又、ボール7で回転体5を回転
自在に保持しているので高速回転にも十分耐え得
るものである。
尚、前記ボール7の代わりにコロを用いても同
様の効果を奏し、その場合には、それぞれの溝形
状が若干異なるものである。又、その他の構造に
あつても前述した実施例に限定されることはない
ことは言うまでもない。
[考案の効果] 上述の如く構成したことこの考案は、鼓状部材
の周面に断面円弧状のつる巻状の溝4を設けてな
る、いわゆるヒンドレーウオーム1と、周面に所
定の間隔と角度との溝6を略回転軸線方向へ設け
た適宜厚さの円板装置2と、この円板装置2の溝
6に配設して前記ウオーム溝4と噛合うように放
射方向に伸長させて回転可能とした回転体5とか
らなり、この回転体5は、適宜厚さの円盤で且つ
その周面を断面形状で前記ヒンドレーウオーム1
の溝4の断面形状に合致する円弧凸状に形成し、
この回転体5と前記円板装置2の溝6の両側壁と
の間には、前記ウオーム1の溝4に回転体5が噛
合つて回転すべく、回転体5の回転中心を中心と
して適当な半径の円周上にボール7、或いはコロ
を配してその回転体5が円板装置2の溝内6で芯
無し回転可能に形成したことにより、ヒンドレー
ウオーム1の鼓状部材の周面に設けたつる巻状の
溝4に、円板装置2の周面に設けた所定間隔及び
角度の溝6に配設してある回転体5を噛合わせヒ
ンドレーウオーム1を回転させると、その時に、
回転体5と溝6の両側壁との間に、ヒンドレーウ
オーム1の溝と回転体5とが噛合つて回転すべく
ボール7或いはコロによつて保持することで、バ
ツクラツシユをできるだけゼロに近ずけるために
ヒンドレーウオーム1に円板装置を接近させて
も、回転体5の回転によつて動力伝達(減速)を
可能にすることができる。
その時にヒンドレーウオーム1と回転体5との
噛合い角度が変化しても、ヒンドレーウオーム1
の溝4を断面円弧状にし、且つ、回転体5の周面
を断面形状で前記ヒンドレーウオーム1の溝4の
断面形状に合致する円弧凸状に形成してあるか
ら、その変化に追随させることができ、また、回
転体5と前記円板装置2の溝6の両側壁との間
に、前記ウオーム1の溝4に回転体5が噛合つて
回転すべく前述の如く保持するボール7、或いは
コロを配して芯無し回転可能に形成してあるか
ら、ヒンドレーウオーム1と円板装置2とを協働
させるため介在させる部材が少なくとも二つで良
いので、介在させる部材の精度を特に高くしなく
とも、バツクラツシユをできるだけゼロに近ずけ
るためにヒンドレーウオーム1に円板装置2を接
近させた場合、回転体5の回転によつてバツクラ
ツシユのほとんどない動力伝達(減速)を可能に
することができる。
そして、この種の動力伝達にあつては、噛合い
角度が変化する関係で、当然回転体5に対する回
転軸線方向の力が加わつてくる。そのため、回転
体5の回転中心を中心として適当な半径の円周上
にボール7、或いはコロを配してその回転体5が
円板装置2の溝内6で芯無し回転可能で形成し、
その横方向での強度を十分確保し、それに加え
て、構成を簡素にしてある。
従つて、バツクラツシユもほとんどゼロに近
く、しかも、高速回転にも適し、また、構造が簡
単であるから安価にて提供でき、精密機器等の高
価な装置から、廉価な装置まであらゆる装置に利
用でき、その装置の強度及び精度を向上させるこ
とができるなどの実用上有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の一実施例を示すもので、第
1図は一部切欠要部正面図、第2図は−矢視
線拡大断面図である。 1……ヒンドレーウオーム、2……円板装置、
2a……円板、3……駆動軸、4……溝、5……
回転体5、6……溝、7……ボール、8……ボー
ル保持体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鼓状部材の周面に断面円弧状のつる巻状の溝を
    設けてなる、いわゆるヒンドレーウオームと、周
    面に所定の間隔と角度との溝を略回転軸線方向へ
    設けた適宜厚さの円板装置と、この円板装置の溝
    に配設して前記ウオーム溝と噛合うように放射方
    向に伸長させて回転可能とした回転体とからな
    り、この回転体は、適宜厚さの円盤で且つその周
    面を断面形状で前記ヒンドレーウオームの溝の断
    面形状に合致する円弧凸状に形成し、この回転体
    と前記円板装置の溝の両側壁との間には、前記ウ
    オームの溝に回転体が噛合つて回転すべく、回転
    体の回転中心を中心として適当な半径の円周上に
    ボール、或いはコロを配してその回転体が円板装
    置の溝内で芯無し回転可能に形成したことを特徴
    とする動力伝動装置。
JP1987082924U 1987-05-29 1987-05-29 Expired JPH0434265Y2 (ja)

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JPS63190643U JPS63190643U (ja) 1988-12-08
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5910546B2 (ja) * 1978-09-25 1984-03-09 矢崎総業株式会社 防水コネクタ用パッキン
JPS6270188A (ja) * 1985-09-24 1987-03-31 株式会社日立製作所 エレベ−タの巻上機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5910546U (ja) * 1982-07-10 1984-01-23 藤江 勅夫 回転方向変換伝導機構

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JPS6270188A (ja) * 1985-09-24 1987-03-31 株式会社日立製作所 エレベ−タの巻上機

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JPS63190643U (ja) 1988-12-08

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