JPS62246644A - 動力伝動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、動力伝動装置、特にヒンドレーウォーム式の
動力伝動装置の改良に関する。

（従来の技術） この種ヒンドレーウォーム式の動力伝動装置は、鼓状部
材の外周につる巻状の溝を設けて成る回転自在な所謂ヒ
ンドレーウォームと、該ヒンドレーウォームに対して軸
直角方向に回転自在であって、その外周部にヒンドレー
ウォームの前記溝に順次係合する複数の軸受等を備えて
成るウオームホイールとで構成される（例えば、特公昭
５９−３８４６１号公報参照）。

而して、この動力伝動装置にあっては、ヒンドレーウォ
ームが鼓状を成しているため、稼動中に該ヒンドレーウ
ォームの溝に係合するウオームホイール側の軸受の数が
多く、比較的に小さな駆動力によって大きな負荷容量を
伝達することができるという特長がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のヒンドレーウォーム式の動力
伝動装置にあっては、ウオームホイール側の軸受等の部
材がヒンドレーウォームの外周に設けた溝内を滑り運動
するために摩擦抵抗が大きくなって発熱量が多く、動力
損失が増して伝導効率が低いという欠点がある。又、一
般にウオームホイールの材質としてはヒンドレーウォー
ムの材質よりも軟らかいものを用いるため、伝達トルク
を余り大きくすることができないという問題がある。更
に、前述の如く摩擦抵抗が大きいために良質の潤滑油を
使用しなければならず、ヒンドレーウォームに設けた溝
の条数を変えると、ウオームホイール全体をそっくりそ
のま−ま替えなければならないという欠点があった。

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的と
する処は、摩擦抵抗を低減して発熱量を抑えるとともに
、伝動効率を高め、伝達トルク容量の増大が図れ、ヒン
ドレーウォームの溝の条数の変化にも柔軟に対応し得る
動力伝動装置を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、鼓状部材の外周につる
巻状の溝を設けて成る回転自在なヒンドレーウォームと
、該ヒンドレーウォームに対して軸直角方向に回転自在
であって、その外周部がヒンドレーウォームの前記溝に
順次係合するウオームホイールとで構成される動力伝動
装置において、前記ウオームホイールの外周部に複数の
半球状凹部を形成し、各凹部内に多数の小球体にて転動
自在に支承される球体を収納保持せしめた。

（作　　　用） 而して、ヒンドレーウォームとウオームホイールとが噛
み合う際にウオームホイール外周に設けた前記球体が半
球状凹部内で転動し、ヒンドレーウォームとウオームホ
イールとは転がり接触するため、摩擦抵抗が低減して発
熱量が減少し、伝動効率が高まる等の効果が得られる。

（実　施　例） 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図は本発明に係る動力伝動装置の破断平面（支）、
第２図は第１図のｎ−ｎ線断面図であり、図中、ｌはポ
ールベアリング２，２にて回転自在に支承されたシャフ
トであって、該シャフト１の中央部は鼓状部材の外周に
つる巻状の溝３ａを設けて成るヒンドレーウォーム３を
構成している。

一方、４は前記シャツ）１に対して直角に配され、且つ
ポールベアリング５．５にて回転自在に支承されたシャ
フトであって、該シャフト４にはウオームホイール６が
嵌着され、キー７にて回り止めが施されている。このウ
オームホイール６は断面多角ｉ状（図示例では正丸角形
状）を有し、その外周部の各斜面部には半球状凹部６ａ
が形成され、各半球状凹部６ａ内には図示の如く多数の
小球体８・・・によって転動自在に支承された球体９が
収納されている。そして、各球体９はウオームホイール
６の外周斜面部にビス１０．１０にて固定されたリテー
ナ１１によって保持されている。尚、前記各半球状凹部
６ａの開口部周縁には大径段部か形成され、これと球体
９との間には小球体８が転動し得べきリング状の空間Ｓ
が形成される。

而して、上記各球体９は図示の如く前記ヒンドレーウォ
ーム３の溝３ａに順次係合するが、この溝３ａに係合し
ない他の球体９・・・はこれらの外側に配置された切欠
リング状の外輪１２の内周凹部１２ａに係合している。

次に本動力伝動装置の作用を説明する。

シャツ）１が図示しない駆動機構によって回転駆動され
ると、該シャツ）１の中間部を構成するヒンドレーウォ
ーム３も一体に回転する。このとき、ヒンドレーウォー
ム３は鼓状であるため、図示の如く常時複数（図示例で
は３個）の球体９・・・がヒンドレーウォーム３の溝３
ａに係合している。従って、ヒンドレーウォーム３が回
転すると、これに設けたつる巻状の溝３ａのピッチが軸
方向に進み、該溝３ａに順次係合する球体９はこれを収
納する半球状凹部６ａ内で転動しながら溝３ａに沿って
移動する。従って、ウオームホイール６は一定方向に回
転駆動され、シャツ）１から該ウオームホイール６と一
体に回転するシャフト４に動力が伝達される。尚、球体
９が例えば第１図中、矢印イ方向に転動すれば、これを
支える小球体８・・・は同図中、矢印口方向に転動しな
がら移動し、矢印ハに示す如く前記空間Ｓ内を移動し、
矢印二に示す如く再び球体９を支えるに至る。従って、
球体９の転動中は各小球体８は順次半球状凹部６ａ内を
循環することとなる。

以上において、ヒンドレーウォーム３とウオームホイー
ル６とは球体９・・・を介して転がり接触するため、両
者間の摩擦抵抗が小さく、発熱量を最小限に抑えること
ができ、従って動力の伝導効率を高めることができる。

又、転がり接触のため、良質な潤屑油を必要とせず、通
常のギヤーオイルで十分潤滑することができ、球体９と
溝３ａとの係合に予圧を与えることによって装置の強度
アップとバックラッシュ無しの滑らかな駆動を達成する
ことができる。更に、球体９、小球体８、ウオームホイ
ール６の材質として硬度の高い焼入鋼を用いることがで
きるため、伝達トルクを高めることができ、結果的に装
置を小型化することができる。

又、溝３ａへの係合手段として球体９を用いたため、従
来のローラを用いた場合と異な゛す、球体９を受けるた
めの特別の軸受が不要となり、ウオームホイール側の構
造単純化及び強度アップを図ることができる。更に、球
体９の大きさを小さくしてこれの数を増せば、球体９自
体は３６０゜あらゆる方向に回転し得るため、ヒンドレ
ーウォーム３の溝３ａの条数変更によってそのリード角
が変わっても、ウオームホイール６は取替えることなく
共用することができるという利点もある。更に又、球体
９を採用したため、ウオームホイール６全体がポールベ
アリングの内輪とボールの役目を果たし、外輪に相当す
る部品を加えることによってウオームホイール自体にポ
ールベアリングの機能を兼ねさせれば、装置を更にコン
パクト化することができる。

（発明の効果） 以上の説明で明らかな如く本発明によれば、ヒンドレー
ウォーム式の動力伝動装置において、ウオームホイール
の外周部に複数の半球状凹部を形成し、各凹部内に多数
の小球体にて転動自在に支承される球体を収納保持せし
めるようにしたため、ヒンドレーウォームとウオームホ
イールとは前記球体を介して転がり接触し、摩擦抵抗が
低減して発熱量が減少し、伝動効率を高めることができ
る他、伝達トルクの増大、ヒンドレーウォームの溝の条
数変化に対する柔軟な対応等を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る動力伝動装置の破断平面図、第２
図は第１図のｎ−ｎ線断面図である。 （符　号　の　説　明） １．４・・・シャフト　　３・・・ヒンドレーウォーム
３ａ・・・溝　　　　　　６・・・ウオームホイール６
ａ・・・半球状凹部　　８・・・小球体９・・・球体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鼓状部材の外周につる巻状の溝を設けて成る回転自在な
   ヒンドレーウォームと、該ヒンドレーウォームに対して
   軸直角方向に回転自在であって、その外周部がヒンドレ
   ーウォームの前記溝に順次係合するウォームホイールと
   で構成される動力伝動装置において、前記ウォームホイ
   ールの外周部に複数の半球状凹部を形成し、各凹部内に
   多数の小球体にて転動自在に支承される球体を収納保持
   せしめたことを特徴とする動力伝動装置。