JP4433377B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
図3は、一般的なトロイダル型無段変速機の要部を示すものであり、トルク入力軸としての回転軸1の周囲には、それぞれの内周面同士を互いに対向させた入力側ディスク2と出力側ディスク3とが回転自在に支持されている。この場合、入力側ディスク2は、回転軸1の軸方向への移動が可能となるように、回転軸1に対して駆動結合され、一方、出力側ディスク3は、入力側ディスク2から離れる方向への移動が制限されるように、入力側ディスク2と対向して取り付けられている。
また、入力側ディスク2と出力側ディスク3との間には、両ディスク2,3の中心軸に対し捻れの位置にある枢軸(図示しない)を中心として揺動するトラニオン4が設けられている。このトラニオン4には変位軸5が支持されており、この変位軸5の周囲には、入力側ディスク2と出力側ディスク3との間に挟持された状態で回転自在に支持されたパワーローラ6が設けられている。さらに、パワーローラ6とトラニオン4との間には、このパワーローラ6に加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト転がり軸受(スラスト玉軸受)7が設けられている。なお、変位軸5は、図2に示すように、トラニオン4に支持された軸部5aと、この軸部5aに対して平行で且つ偏心した偏心軸部5bとが一体に形成されることにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、軸部5aは、トラニオン4の内孔の内側に軸受(図示せず)を介して支持されており、一方、偏心軸部5bの周囲には、ラジアルニードル軸受30を介して、パワーローラ6が支持されている。
入力側ディスク2および出力側ディスク3の内周面2a,3aはそれぞれ断面が円弧状の凹面であり、パワーローラ6の周面(トラクション面)6aは球面状の凸面であり、この周面6aと内周面2a,3aとが互いに当接している。スラスト転がり軸受7は、パワーローラ6の周面6aを外周に形成している内輪7aと、外輪7bと、内輪7aおよび外輪7bとの間に保持されている複数の転動体8と、この複数の転動体8を転動自在に保持する保持器9とを備えている。言い換えると、パワーローラ6の大端面6bにスラスト転がり軸受7の内輪軌道22が形成されるとともに、外輪7bの内側面19にスラスト転がり軸受7の外輪軌道24が形成されている。そして、転動体8は、パワーローラ6の内輪軌道22と外輪7bの外輪軌道24とに挟持されて周方向に転動し、また、これらの転動体8がそれぞれ内輪軌道22、外輪軌道24に沿って適切な間隔を保ちつつ転動するように、保持器9が組み合わされる。
上記構成のトロイダル型無段変速機においては、入力側ディスク2が回転すると、パワーローラ6を介して出力側ディスク3が逆回転するため、回転軸1に入力された回転運動は、逆回転運動として出力側ディスク3へと伝達されて取り出される。この際、パワーローラ6の周面6aが入力側ディスク2の外周付近と出力側ディスク3の中心付近とにそれぞれ当接するように変位軸5の傾斜角度を変化させると、回転軸1から出力側ディスク3と連結される出力ギアへの増速が行なわれ、これとは逆に、パワーローラ6の周面6aが入力側ディスク2の中心付近と出力側ディスク3の外周付近とにそれぞれ当接するように変位軸5の傾斜角度を変化させると、回転軸1から前記出力ギアへの減速が行なわれる。更に、両者の中間の変速比についても、変位軸5の傾斜角度を適当に調節することにより、ほぼ無段階に得ることができる。なお、変位軸5(パワーローラ6の回転軸)の傾斜角度は、前記枢軸を中心としたトラニオン4の揺動に応じて変化する。
このように、トロイダル型無段変速機は、2枚のディスク2,3の中間にパワーローラ6を挟み込み、トラクションドライブによって大きな接線力を伝えることにより動力伝達を行なう。そのため、パワーローラ6には接線力の2倍の大きなラジアル荷重が作用する。従来、このラジアル荷重を支持する方法としては、内輪を形成するパワーローラ6の内周面と偏心軸部5bとの間にラジアルニードル軸受30を配置し、このラジアルニードル軸受30を介して偏心軸部5bによりパワーローラ6を支持するようにしている。
しかし、パワーローラ6に作用するラジアル荷重は非常に大きく、また、パワーローラ6自体も2枚のディスク2,3の押し付け力により内径が変化(内周側が変形)するため、パワーローラ6の内周面と偏心軸部5bとの間に設けられたラジアルニードル軸受30が早期剥離を起こし、寿命が低下するという問題があった。そのため、これを防ぐべく、ラジアルニードル軸受30にクラウニングを設けたり(例えば特許文献2参照)、ラジアルニードル軸受30の寸法を大きくしたりしなければならない。
実開平1−173552号公報 特開2000−205359号公報
しかしながら、このように、変位軸5(偏心軸部5b)の軸受部のみに対策を施しても、軸受部全体の寿命低下を効果的に抑えることは難しい。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、パワーローラを回転可能に支持する軸受部全体の寿命低下を抑えることができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、このトラニオンに支持された軸部と、この軸部に対して平行で且つ偏心した偏心軸部と、この偏心軸部の周囲に軸受部を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、このパワーローラと前記トラニオンとの間に設けられ、パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト転がり軸受とを備え、前記スラスト転がり軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪および外輪との間で転動する複数の転動体と、これらの複数の転動体を転動自在に保持する保持器とを備えて成り、前記偏心軸部と前記保持器とが一体に形成されており、前記偏心軸部が前記外輪に対して回転可能に設けられていることを特徴とする。
この請求項1に記載された発明においては、パワーローラを回転可能に支持する偏心軸部と保持器とが一体に形成されているため、スラスト転がり軸受の寿命低下の抑制は勿論のこと、パワーローラを支持する軸受部全体(例えば、ラジアル荷重を支持するラジアルニードル軸受等)の寿命低下をも抑えることができる。一般に、軸受部にあっては、内外輪が回転すると、転動体は内外輪の相対回転数の半分だけ公転するため、その転動体を保持する保持器も内外輪の相対回転数の半分だけ回転する。本発明のように、偏心軸部と保持器とが一体に形成されていると、偏心軸部は、パワーローラによって形成される内輪と同じ向きに回転するため、互いの相対回転数すなわち応力の繰り返し数は、従来の偏心軸部に比べて半減する。そのため、パワーローラを支持する軸受部の寿命低下を効果的に抑えることが可能になる。
本発明のトロイダル型無段変速機は、パワーローラを支持する偏心軸部と保持器とが一体に形成されているため、応力の繰り返し数が従来の偏心軸部に比べて半減し、偏心軸部の軸受部全体の寿命低下を抑えることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、従来の変位軸の形状を改良した点にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図2および図3と同一の符号を付してその詳細な説明を省略することにする。
図1は本発明の実施形態を示している。図示のように、トラニオン4(図3参照)には変位軸5が設けられている。この変位軸5の周囲には、入力側ディスク2と出力側ディスク3(共に図1には図示しない)との間に挟持された状態で回転自在に支持されたパワーローラ6が設けられている。さらに、パワーローラ6とトラニオン4との間には、このパワーローラ6に加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト転がり軸受(スラスト玉軸受)7が設けられている。スラスト転がり軸受7は、パワーローラ6の周面6aを外周に形成している内輪7aと、外輪7bと、内輪7aおよび外輪7bの転動面に保持されている複数の転動体8と、この複数の転動体8を転動自在に保持する保持器9とを備えている。
また、本実施形態において、変位軸5は2つの別体の軸部から成る。すなわち、変位軸5は、トラニオン4に支持された軸部5aと、軸部5aに対して平行で且つ偏心した偏心軸部5bとから構成されている。この場合、軸部5aは、トラニオン4の内孔の内側に支持されており、外輪7bと一体に形成されている。一方、偏心軸部5bは、保持器9と一体に形成されており、その周囲にラジアルニードル軸受30を介してパワーローラ6を支持している。
以上のように、本実施形態では、パワーローラ6を支持する偏心軸部5bと保持器9とが一体に形成されている。そのため、パワーローラ6を回転可能に支持する支持部、特に軸受部(ラジアル荷重を支持するラジアルニードル軸受30を含む)全体の寿命低下を抑えることができるとともに、スラスト転がり軸受7の寿命低下をも抑制することができる。一般に、軸受部においては、内輪7a,外輪7bが回転すると、転動体8は内輪7a、外輪7bの相対回転数の半分だけ公転し、その転動体8を保持する保持器9も内輪7a、外輪7bの相対回転数の半分だけ回転するので、本実施形態のように、枢支軸部5bと保持器9とが一体に形成されていると、偏心軸部5bは、パワーローラ6によって形成される内輪7aと同じ向きに回転するため、互いの相対回転数すなわち応力の繰り返し数は、従来の偏心軸部に比べて半減する。したがって、パワーローラ6を支持する軸受部の寿命低下を効果的に抑えることが可能である。
なお、前述した実施形態では、軸部5aと偏心軸部5bとが別体に形成されているが、軸部5aと偏心軸部5bとが一体に形成されていても良い。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型など、様々なタイプのトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の変位軸周りの断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機の変位軸周りの断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機の要部の断面図である。
符号の説明
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
4 トラニオン
5a 軸部
5b 偏心軸部
6 パワーローラ
7 スラスト転がり軸受
7a 内輪
7b 外輪
8 転動体
9 保持器

Claims (1)

  1. それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、このトラニオンに支持された軸部と、この軸部に対して平行で且つ偏心した偏心軸部と、この偏心軸部の周囲に軸受部を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、このパワーローラと前記トラニオンとの間に設けられ、パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト転がり軸受とを備え、前記スラスト転がり軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪および外輪との間で転動する複数の転動体と、これらの複数の転動体を転動自在に保持する保持器とを備えて成るトロイダル型無段変速機において、
    前記偏心軸部と前記保持器とが一体に形成されており、前記偏心軸部が前記外輪に対して回転可能に設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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