JPH04342296A - 能動型不快波制御装置 - Google Patents
能動型不快波制御装置Info
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- JPH04342296A JPH04342296A JP3114556A JP11455691A JPH04342296A JP H04342296 A JPH04342296 A JP H04342296A JP 3114556 A JP3114556 A JP 3114556A JP 11455691 A JP11455691 A JP 11455691A JP H04342296 A JPH04342296 A JP H04342296A
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Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の車室や航空
機客室等の騒音を能動的に低減する能動型騒音制御装置
に関する。
機客室等の騒音を能動的に低減する能動型騒音制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の能動型騒音制御装置とし
ては、例えば英国公開特許公報第2149614号記載
の図9に示すようなものがある。
ては、例えば英国公開特許公報第2149614号記載
の図9に示すようなものがある。
【0003】この従来装置は航空機の客室やこれに類す
る閉空間に適用されるもので、閉空間101内にラウド
スピーカ103a,103b,103cおよびマイクロ
ホン105a,105b,105c,105dを備えて
おり、ラウドスピーカ103a,103b,103cに
よって騒音に干渉させる制御音を発生し、マイクロホン
105a,105b,105c,105dによって残差
信号(残留騒音)を測定するようになっている。これら
ラウドスピーカ103a,103b,103c、マイク
ロホン105a,105b,105c,105dは信号
処理機107に接続されており、信号処理機107は基
本周波数測定手段によって測定した騒音源の基本周波数
とマイクロホン105a,105b,105c,105
dからの入力信号とを受けとり、閉空間101内の音圧
レベルを最小にするようにラウドスピーカ103a,1
03b,103cに駆動信号を出力するものである。
る閉空間に適用されるもので、閉空間101内にラウド
スピーカ103a,103b,103cおよびマイクロ
ホン105a,105b,105c,105dを備えて
おり、ラウドスピーカ103a,103b,103cに
よって騒音に干渉させる制御音を発生し、マイクロホン
105a,105b,105c,105dによって残差
信号(残留騒音)を測定するようになっている。これら
ラウドスピーカ103a,103b,103c、マイク
ロホン105a,105b,105c,105dは信号
処理機107に接続されており、信号処理機107は基
本周波数測定手段によって測定した騒音源の基本周波数
とマイクロホン105a,105b,105c,105
dからの入力信号とを受けとり、閉空間101内の音圧
レベルを最小にするようにラウドスピーカ103a,1
03b,103cに駆動信号を出力するものである。
【0004】ここで閉空間101内には、3個のラウド
スピーカ103a,103b,103cと4個のマイク
ロホン105a,105b,105c,105dとが設
けられているが、説明を単純化するため、それぞれ10
3a,105aの一個ずつ設けられているものとする。 今、騒音源からマイクロホン105aまでの伝達関数を
Hとし、ラウドスピーカ103aからマイクロホン10
5aまでの伝達関数をCとし、騒音源が発生する音源情
報信号をXp とすると、マイクロホン105aで観測
される残留騒音としてのノイズ信号Eは、E=Xp ・
H+Xp ・G・C となる。ここでGは、消音するために必要な伝達関数で
ある。消音対象点(マイクロホン105aの位置)にお
いて、騒音が完全に打ち消されたとき、E=0となる。 このときGは、 G=−H/C となる。通常、この演算は、高速フーリエ変換を用いて
周波数領域で実行され、その結果を逆フーリエ変換する
ことによってインパルス応答を求め、信号処理機107
にフィルタ係数としてセットする。このフィルタ係数は
、マイク検出信号Eが最小となるGを求め、このGに基
づいて信号処理器107内のフィルタ係数を適応的に更
新するようにしている。マイク検出信号Eを最小とする
ようフィルタ係数を求める手段として、最急降下法の一
種であるLMSアルゴリズム(Least Mean
Square)などがある。
スピーカ103a,103b,103cと4個のマイク
ロホン105a,105b,105c,105dとが設
けられているが、説明を単純化するため、それぞれ10
3a,105aの一個ずつ設けられているものとする。 今、騒音源からマイクロホン105aまでの伝達関数を
Hとし、ラウドスピーカ103aからマイクロホン10
5aまでの伝達関数をCとし、騒音源が発生する音源情
報信号をXp とすると、マイクロホン105aで観測
される残留騒音としてのノイズ信号Eは、E=Xp ・
H+Xp ・G・C となる。ここでGは、消音するために必要な伝達関数で
ある。消音対象点(マイクロホン105aの位置)にお
いて、騒音が完全に打ち消されたとき、E=0となる。 このときGは、 G=−H/C となる。通常、この演算は、高速フーリエ変換を用いて
周波数領域で実行され、その結果を逆フーリエ変換する
ことによってインパルス応答を求め、信号処理機107
にフィルタ係数としてセットする。このフィルタ係数は
、マイク検出信号Eが最小となるGを求め、このGに基
づいて信号処理器107内のフィルタ係数を適応的に更
新するようにしている。マイク検出信号Eを最小とする
ようフィルタ係数を求める手段として、最急降下法の一
種であるLMSアルゴリズム(Least Mean
Square)などがある。
【0005】また図9のように、マイクロホンが複数設
置されている場合には、例えば各マイクロホン105a
,105b,105c,105dで検出した信号の総和
が最小となるように制御するものである。
置されている場合には、例えば各マイクロホン105a
,105b,105c,105dで検出した信号の総和
が最小となるように制御するものである。
【0006】ここで、LMSアルゴリズムについてさら
に具体的に説明する。l番目のマイクロホン105a(
105b…)が検出したノイズ信号をel(n) 、ラ
ウドスピーカ103a,103b,103cからの制御
音が無いときのl番目のマイクロホン105a(105
b,…)が検出したノイズ信号をepl(n) 、m番
目のラウドスピーカ103a(103b,…)とl番目
の評価点、すなわち作業位置との間の伝達関数(FIR
(有限インパルス応答)関数)のj番目(j=0,1,
2,…,Ic −1)の項をディジタルフィルタで表わ
したときのフィルタ係数をClmj 、基準信号すなわ
ち音源情報信号xp(n)、基準信号xp(n)を入力
しm番目のラウドスピーカ103a(103b,…)を
駆動する適応フィルタのi番目(i=0,1,2,1…
,IK −1)の係数をWmiとすると、
に具体的に説明する。l番目のマイクロホン105a(
105b…)が検出したノイズ信号をel(n) 、ラ
ウドスピーカ103a,103b,103cからの制御
音が無いときのl番目のマイクロホン105a(105
b,…)が検出したノイズ信号をepl(n) 、m番
目のラウドスピーカ103a(103b,…)とl番目
の評価点、すなわち作業位置との間の伝達関数(FIR
(有限インパルス応答)関数)のj番目(j=0,1,
2,…,Ic −1)の項をディジタルフィルタで表わ
したときのフィルタ係数をClmj 、基準信号すなわ
ち音源情報信号xp(n)、基準信号xp(n)を入力
しm番目のラウドスピーカ103a(103b,…)を
駆動する適応フィルタのi番目(i=0,1,2,1…
,IK −1)の係数をWmiとすると、
【0007】
【数1】
【0008】が成立する。
【0009】次いで、評価関数(最小にすべき変数)J
eを、
eを、
【0010】
【数2】
【0011】とおく。
【0012】そして、評価関数Jeを最小にするフィル
タ係数Wm を求めるために、LMSアルゴリズムを採
用する。つまり、評価関数Jeを各フィルタ係数Wmi
について偏微分した値で当該フィルタ係数Wmiを更新
する。
タ係数Wm を求めるために、LMSアルゴリズムを採
用する。つまり、評価関数Jeを各フィルタ係数Wmi
について偏微分した値で当該フィルタ係数Wmiを更新
する。
【0013】そこで、(2)式より、
【0014】
【数3】
【0015】となるが、(1)式より、
【0016】
【数4】
【0017】となるから、この(4)式の右辺をrlm
(n−i)とおけば、フィルタ係数の書き替え式は以下
の(5)式のLMSアルゴリズムにより得られる。
(n−i)とおけば、フィルタ係数の書き替え式は以下
の(5)式のLMSアルゴリズムにより得られる。
【0018】
【数5】
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の能動型騒音制御装置にあっては、以下のよう
な問題を招く虞れがあった。
うな従来の能動型騒音制御装置にあっては、以下のよう
な問題を招く虞れがあった。
【0020】すなわち、騒音源が例えば自動車のエンジ
ンなどであり、この騒音源に対して車室内の騒音制御を
行なう場合、走行状態に応じてエンジン回転数も変化し
、車室内装音の周波数も変化するにもかかわらず、同一
の特性を有するラウドスピーカ103a,103b,1
03cによって制御音を出力する構成となっていたため
、特定の周波数域で十分な効果が得られない虞れがあっ
た。
ンなどであり、この騒音源に対して車室内の騒音制御を
行なう場合、走行状態に応じてエンジン回転数も変化し
、車室内装音の周波数も変化するにもかかわらず、同一
の特性を有するラウドスピーカ103a,103b,1
03cによって制御音を出力する構成となっていたため
、特定の周波数域で十分な効果が得られない虞れがあっ
た。
【0021】例えば、ラウドスピーカ103a,103
b,103cを低周波域の騒音を制御するのに適した特
性を有するものとして選定すると、高周波域の騒音制御
が不十分となり、逆に高周波域の騒音に特性を合わせれ
ば低周波域での能力不足を招く虞れがある。
b,103cを低周波域の騒音を制御するのに適した特
性を有するものとして選定すると、高周波域の騒音制御
が不十分となり、逆に高周波域の騒音に特性を合わせれ
ば低周波域での能力不足を招く虞れがある。
【0022】そこでこの発明は、騒音の周波数変化に応
じて適切な制御音を発生することが可能な能動型騒音制
御装置の提供を目的とする。
じて適切な制御音を発生することが可能な能動型騒音制
御装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、騒音に干渉させる制御音を発生して評価
点の騒音低減を図る制御音源と、前記干渉後の所定位置
の残留騒音を検出する手段と、騒音源の騒音発生状態に
関する基準信号を検出する手段と、前記残留騒音検出手
段の出力信号と騒音発生状態検出手段の出力基準信号と
に基づき前記制御音源を駆動する信号を出力する制御手
段とを備えた能動型騒音制御装置であって、前記制御音
源を前記騒音の各周波数帯域に対応して特性の異なる制
御音を発生可能に複数種設け、前記騒音源の変化に応じ
て前記制御音源を切り換える手段を備えたことを特徴と
する。
にこの発明は、騒音に干渉させる制御音を発生して評価
点の騒音低減を図る制御音源と、前記干渉後の所定位置
の残留騒音を検出する手段と、騒音源の騒音発生状態に
関する基準信号を検出する手段と、前記残留騒音検出手
段の出力信号と騒音発生状態検出手段の出力基準信号と
に基づき前記制御音源を駆動する信号を出力する制御手
段とを備えた能動型騒音制御装置であって、前記制御音
源を前記騒音の各周波数帯域に対応して特性の異なる制
御音を発生可能に複数種設け、前記騒音源の変化に応じ
て前記制御音源を切り換える手段を備えたことを特徴と
する。
【0024】
【作用】制御手段は、残留騒音検出手段の出力信号と騒
音発生状態検出手段の出力基準信号とに基づき、制御音
源を駆動する信号を出力する。これによって制御音源は
、騒音に干渉させる制御音を発生し、評価点の騒音低減
を図ることができる。
音発生状態検出手段の出力基準信号とに基づき、制御音
源を駆動する信号を出力する。これによって制御音源は
、騒音に干渉させる制御音を発生し、評価点の騒音低減
を図ることができる。
【0025】この場合、切換手段が騒音源の変化に応じ
て制御音源を切り換えるため、騒音の周波数帯域に対応
して、特性の異なる制御音を発生させることができる。
て制御音源を切り換えるため、騒音の周波数帯域に対応
して、特性の異なる制御音を発生させることができる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0027】図1は、この発明の第1の実施例を適用し
た自動車の概略構成図を示すもので、この自動車は前輪
2a,2b、後輪2c,2bによって車体3を支持し、
前輪2a,2bは車体3の前部に配置されたエンジン4
によって回転駆動され、いわゆる前置エンジン前輪駆動
車の構成を有する。
た自動車の概略構成図を示すもので、この自動車は前輪
2a,2b、後輪2c,2bによって車体3を支持し、
前輪2a,2bは車体3の前部に配置されたエンジン4
によって回転駆動され、いわゆる前置エンジン前輪駆動
車の構成を有する。
【0028】車体3内の音響閉空間としての車室6内の
騒音は、例えばエンジン4が騒音源となっており、騒音
源の騒音発生状態に関する基準信号を検出する手段とし
ては、例えばクランク角信号センサ5が用いられ、検出
したクランク角信号はコントローラ10に入力する構成
となっている。
騒音は、例えばエンジン4が騒音源となっており、騒音
源の騒音発生状態に関する基準信号を検出する手段とし
ては、例えばクランク角信号センサ5が用いられ、検出
したクランク角信号はコントローラ10に入力する構成
となっている。
【0029】なお、基準信号検出手段は、騒音原の発生
状態に関する基準信号を検出することができればよく、
信号としては、たとえばエンジン外表面に設けられた振
動センサの出力信号、エンジンの点火パルス信号、クラ
ンク軸の回転速度を回転速度センサで検出した回転速度
信号などを用いることもできる。
状態に関する基準信号を検出することができればよく、
信号としては、たとえばエンジン外表面に設けられた振
動センサの出力信号、エンジンの点火パルス信号、クラ
ンク軸の回転速度を回転速度センサで検出した回転速度
信号などを用いることもできる。
【0030】更に、前記車室6内にはオーディオ信号を
出力する制御音源を兼ねるラウドスピーカ7a,7bお
よび、7c,7dがそれぞれ前席S1 ,S2 ,およ
び後席S3 ,S4 に対向するドア部に配置されてい
ると共に、同じく制御音源としてのパネル加振器9a,
9bが車室内前部のダッシュパネルロワ部及び同後部の
トノボード部に取付けられている。
出力する制御音源を兼ねるラウドスピーカ7a,7bお
よび、7c,7dがそれぞれ前席S1 ,S2 ,およ
び後席S3 ,S4 に対向するドア部に配置されてい
ると共に、同じく制御音源としてのパネル加振器9a,
9bが車室内前部のダッシュパネルロワ部及び同後部の
トノボード部に取付けられている。
【0031】前記コントローラ10は、図2のように適
応型ディジタルフィルタ10aと適応プロセッサ10b
と騒音源の変化に応じて制御音源を切り換える切換手段
としての信号切換器10cとを備えている。この信号切
換器10cはアンプ11aを介してラウドスピーカ7(
7a〜7d)に接続され、またアンプ11bを介してパ
ネル加振器9(9a,9b)に接続されている。
応型ディジタルフィルタ10aと適応プロセッサ10b
と騒音源の変化に応じて制御音源を切り換える切換手段
としての信号切換器10cとを備えている。この信号切
換器10cはアンプ11aを介してラウドスピーカ7(
7a〜7d)に接続され、またアンプ11bを介してパ
ネル加振器9(9a,9b)に接続されている。
【0032】そして、前記クランク角信号センサ5で検
出された基準信号xp は、前記適応型ディジタルフィ
ルタ10aと信号切換器10cとに入力されるように構
成され、信号切換器10cは基準信号xp に基づき切
り換えられるように構成されている。
出された基準信号xp は、前記適応型ディジタルフィ
ルタ10aと信号切換器10cとに入力されるように構
成され、信号切換器10cは基準信号xp に基づき切
り換えられるように構成されている。
【0033】また、信号切換器10cには、例えば吸入
負圧や車速を表す信号など他の信号Zi を入力するよ
うに構成し、この信号Zi に基づき切り換えるように
構成することもできる。
負圧や車速を表す信号など他の信号Zi を入力するよ
うに構成し、この信号Zi に基づき切り換えるように
構成することもできる。
【0034】前記マイクロホン8(8a〜8h)が検出
する残留騒音としてのノイズ信号el (n)は、適応
プロセッサ10bに入力されるように構成されている。
する残留騒音としてのノイズ信号el (n)は、適応
プロセッサ10bに入力されるように構成されている。
【0035】ここで、前記ラウドスピーカ7(7a〜7
d)は、通常100Hz以上の比較的周波数の高い領域
で効率が良く、この領域で騒音を有効にキャンセルする
特性を有している。これに対し、パネル加振器9(9a
,9b)は、前記のようにダッシュパネルロワ部及びト
ノボード部に取付けられたもので、低周波領域で効率が
よく、騒音を有効にキャンセルする特性を有している。
d)は、通常100Hz以上の比較的周波数の高い領域
で効率が良く、この領域で騒音を有効にキャンセルする
特性を有している。これに対し、パネル加振器9(9a
,9b)は、前記のようにダッシュパネルロワ部及びト
ノボード部に取付けられたもので、低周波領域で効率が
よく、騒音を有効にキャンセルする特性を有している。
【0036】そこで、図3によりパネル加振器9a,9
bをさらに説明する。両パネル加振器9a,9bは同一
構成を有しているため、一方のパネル加振器9aについ
て説明すると、ダッシュパネルロワ14のエンジンルー
ム側には、剛性メンバ15が縦横に延設されており、こ
の剛性メンバ15の交差部において、パネル加振器9a
が取付けられている。このパネル加振器9aは、ケーシ
ング17,カバー部材18,永久磁石19,板ばね20
,駆動コイル21、および反力発生用マス22で構成さ
れている。前記、ケーシング17および駆動コイル21
は前記剛性メンバ15に固定され、反力発生用マス22
は永久磁石19に固定され、永久磁石19は板ばね20
に固定され、板ばね20はケーシング17に固定されて
いる。
bをさらに説明する。両パネル加振器9a,9bは同一
構成を有しているため、一方のパネル加振器9aについ
て説明すると、ダッシュパネルロワ14のエンジンルー
ム側には、剛性メンバ15が縦横に延設されており、こ
の剛性メンバ15の交差部において、パネル加振器9a
が取付けられている。このパネル加振器9aは、ケーシ
ング17,カバー部材18,永久磁石19,板ばね20
,駆動コイル21、および反力発生用マス22で構成さ
れている。前記、ケーシング17および駆動コイル21
は前記剛性メンバ15に固定され、反力発生用マス22
は永久磁石19に固定され、永久磁石19は板ばね20
に固定され、板ばね20はケーシング17に固定されて
いる。
【0037】なお、ダッシュパネルロワ14の車室内側
にはフェルトなどの内装材16が付設されている。
にはフェルトなどの内装材16が付設されている。
【0038】そして駆動コイル21が励磁されると永久
磁石19との間に電磁力が発生する。反力発生用マス2
2が存在するため、駆動コイル21の変位が永久磁石1
9あるいは反力発生用マス22より大きくなり、ダッシ
ュパネルロワ14を励振する。この時、剛性メンバ15
の存在により、ダッシュパネルロワ14の広い範囲を振
動させることができ、又パネル加振器9aを剛性メンバ
15の交点に設けているので、その効果は更に高くなっ
ている。そして、このように振動する面積を大きくする
ことによって、低音の放射効率向上に非常に有効であり
、スピーカと比較して低周波帯域での著しい性能向上を
図ることが可能となる。
磁石19との間に電磁力が発生する。反力発生用マス2
2が存在するため、駆動コイル21の変位が永久磁石1
9あるいは反力発生用マス22より大きくなり、ダッシ
ュパネルロワ14を励振する。この時、剛性メンバ15
の存在により、ダッシュパネルロワ14の広い範囲を振
動させることができ、又パネル加振器9aを剛性メンバ
15の交点に設けているので、その効果は更に高くなっ
ている。そして、このように振動する面積を大きくする
ことによって、低音の放射効率向上に非常に有効であり
、スピーカと比較して低周波帯域での著しい性能向上を
図ることが可能となる。
【0039】この場合板ばね20と永久磁石19および
、駆動コイル21の質量と一自由度振動計の固有振動数
は、使用周波数域より低くとることが必要である。すな
わち4気筒エンジン車において、エンジン回転2次成分
の周波数の「こもり音」を対象とする場合、アイドリン
グ回転速度相当の周波数の20Hz以下程度とすればよ
い。
、駆動コイル21の質量と一自由度振動計の固有振動数
は、使用周波数域より低くとることが必要である。すな
わち4気筒エンジン車において、エンジン回転2次成分
の周波数の「こもり音」を対象とする場合、アイドリン
グ回転速度相当の周波数の20Hz以下程度とすればよ
い。
【0040】次に作用を説明する。
【0041】図1に記載の装置も、基本的には図9に記
載の装置と同様に作動するものであり、マイクロホン8
a〜8hが検出したノイズ信号el (n)は適応プロ
セッサ10bに送られ、この適応プロセッサ10bでは
基準信号xp とノイズ信号el (n)とを用いて、
LMSアルゴリズムをベースに
載の装置と同様に作動するものであり、マイクロホン8
a〜8hが検出したノイズ信号el (n)は適応プロ
セッサ10bに送られ、この適応プロセッサ10bでは
基準信号xp とノイズ信号el (n)とを用いて、
LMSアルゴリズムをベースに
【0042】
【数6】
【0043】の演算を行なう。
【0044】これによって、適応ディジタルフィルタ1
0aのフィルタ係数Wmiが適宜書き替えられる。基準
信号xp は、ディジタルフィルタ10aによってフィ
ルタリングされ、信号切換器10cからアンプ11a、
または11bを介してラウドスピーカ7(7a〜7d)
、またはパネル加振器9(9a,9b)より出力される
。ラウドスピーカ7あるいは、パネル加振器9によって
発生した2次音は車室内騒音を打ち消し、残った車室内
騒音はノイズ信号としてマイクロホン8(8aないし8
h)で検出され、適応プロセッサ10bへ入力される。
0aのフィルタ係数Wmiが適宜書き替えられる。基準
信号xp は、ディジタルフィルタ10aによってフィ
ルタリングされ、信号切換器10cからアンプ11a、
または11bを介してラウドスピーカ7(7a〜7d)
、またはパネル加振器9(9a,9b)より出力される
。ラウドスピーカ7あるいは、パネル加振器9によって
発生した2次音は車室内騒音を打ち消し、残った車室内
騒音はノイズ信号としてマイクロホン8(8aないし8
h)で検出され、適応プロセッサ10bへ入力される。
【0045】従って、このような制御により車室内騒音
の低減を図ることができるのである。
の低減を図ることができるのである。
【0046】このような制御において、基準信号xp
は、信号切換器10cへも入力されており、基準信号x
p の周波数帯域の変化、換言すれば騒音の周波数帯域
の変化に応じて信号切換器10cが切り換えられ、高周
波域の場合にはラウドスピーカ7が選択され、低周波域
の場合にはパネル加振器9が選択される。これによって
、騒音の各周波数帯域に対応して特性の異なる制御音を
発生させ、高周波域および低周波域の双方をより的確に
騒音制御することができる。
は、信号切換器10cへも入力されており、基準信号x
p の周波数帯域の変化、換言すれば騒音の周波数帯域
の変化に応じて信号切換器10cが切り換えられ、高周
波域の場合にはラウドスピーカ7が選択され、低周波域
の場合にはパネル加振器9が選択される。これによって
、騒音の各周波数帯域に対応して特性の異なる制御音を
発生させ、高周波域および低周波域の双方をより的確に
騒音制御することができる。
【0047】以上の説明では、適応ディジタルフィルタ
10aの入力としてクランク角信号センサ5からの信号
を考えていたが、他の騒音を制御するため別の信号を用
いることもできる。例えば、図2のようにサスペンショ
ン12の一部に振動センサ13を固着し、この振動セン
サ13の出力を用いることによってロードノイズ低減を
図ることもできる。
10aの入力としてクランク角信号センサ5からの信号
を考えていたが、他の騒音を制御するため別の信号を用
いることもできる。例えば、図2のようにサスペンショ
ン12の一部に振動センサ13を固着し、この振動セン
サ13の出力を用いることによってロードノイズ低減を
図ることもできる。
【0048】この場合、図4で示すように、クランク角
信号は適応ディジタルフィルタ10a内部において、A
/Dコンバータ14aを経たクランク角信号はエンジン
回転二次周波数の正弦波に変換する変換器15を通り、
A/Dコンバータ14bを経たサスペンション振動信号
と加算器16にて加え合わされ、基準信号xp として
使用する。
信号は適応ディジタルフィルタ10a内部において、A
/Dコンバータ14aを経たクランク角信号はエンジン
回転二次周波数の正弦波に変換する変換器15を通り、
A/Dコンバータ14bを経たサスペンション振動信号
と加算器16にて加え合わされ、基準信号xp として
使用する。
【0049】図5は、前記信号切換器10cの切り換え
方式を示すもので、図中、Aはパネル加振器9にのみ出
力する領域、Cはラウドスピーカ7にのみ出力する領域
、Bはラウドスピーカ7とパネル加振器9との双方、ま
たは何れか一方に出力する領域を示している。
方式を示すもので、図中、Aはパネル加振器9にのみ出
力する領域、Cはラウドスピーカ7にのみ出力する領域
、Bはラウドスピーカ7とパネル加振器9との双方、ま
たは何れか一方に出力する領域を示している。
【0050】図5の(a)は、サスペンション12の振
動センサ13からの信号を用いない例である。すなわち
、エンジンの「こもり音」のみを対象とした場合である
。この場合、エンジン回転速度によって発生騒音の周波
数が決まるので、低回転側からA,B,Cの順に領域を
定め、制御時にクランク角信号によってエンジン回転速
度をモニターし、信号切換器10cのマップ制御により
A,B,Cの何れかを選択する。A,B間の切換点は、
ラウドスピーカ7を用いる場合、2000〜3000r
pm程度が好ましい。
動センサ13からの信号を用いない例である。すなわち
、エンジンの「こもり音」のみを対象とした場合である
。この場合、エンジン回転速度によって発生騒音の周波
数が決まるので、低回転側からA,B,Cの順に領域を
定め、制御時にクランク角信号によってエンジン回転速
度をモニターし、信号切換器10cのマップ制御により
A,B,Cの何れかを選択する。A,B間の切換点は、
ラウドスピーカ7を用いる場合、2000〜3000r
pm程度が好ましい。
【0051】図5の(b)は、吸入負圧も考慮した例で
ある。吸入負圧(高)は、エンジン負荷が高いことを示
している。吸入負圧が低い場合は、ロードノイズが支配
的要因となるため、(b)のようなマップを作成するこ
とにより適切に制御することができる。なお、吸入負圧
信号Zi は、吸入負圧センサあるいはスロットル回路
センサから供給されるものである。
ある。吸入負圧(高)は、エンジン負荷が高いことを示
している。吸入負圧が低い場合は、ロードノイズが支配
的要因となるため、(b)のようなマップを作成するこ
とにより適切に制御することができる。なお、吸入負圧
信号Zi は、吸入負圧センサあるいはスロットル回路
センサから供給されるものである。
【0052】図5の(c)は、切換信号Zi として車
速センサの信号を用いた例である。
速センサの信号を用いた例である。
【0053】車速センサとしては、例えば、デファレン
シャルギヤの回転速度などを検出している。高速走行時
やロードノイズが支配的であるため、エンジン回転速度
の全域でB又はCを選択し適切な制御を行なう。
シャルギヤの回転速度などを検出している。高速走行時
やロードノイズが支配的であるため、エンジン回転速度
の全域でB又はCを選択し適切な制御を行なう。
【0054】なお、(c)の例では、切換信号Zi と
して風切音の要因となるドアミラー後部フロントドア外
表面などでの圧力変動を用いることもできる。これによ
り、車速の高いときに、主な支配要因となる風切音の低
減を図ることができる。
して風切音の要因となるドアミラー後部フロントドア外
表面などでの圧力変動を用いることもできる。これによ
り、車速の高いときに、主な支配要因となる風切音の低
減を図ることができる。
【0055】そして、図5のようなマップ制御の場合、
A,Cの領域はBの領域と比較して演算処理を軽減する
ことができる。従って、このようなA,Cの領域を設定
することにより図5のマップ制御において低速からの加
速時など回転速度の変化が早い場合でも一定の演算能力
のCPUで十分制御性能を確保できるメリットがある。
A,Cの領域はBの領域と比較して演算処理を軽減する
ことができる。従って、このようなA,Cの領域を設定
することにより図5のマップ制御において低速からの加
速時など回転速度の変化が早い場合でも一定の演算能力
のCPUで十分制御性能を確保できるメリットがある。
【0056】この発明の実施例では、前記(5)式のL
MSアルゴリズムを用いるため、この(5)式に含まれ
る伝達関数Clmとなるラウドスピーカ7とマイクロホ
ン8との間の伝達関数と、パネル加振器9とマイクロホ
ン8との間の伝達関数とが過度に異なると、発散などの
不具合を招く虞れがある。
MSアルゴリズムを用いるため、この(5)式に含まれ
る伝達関数Clmとなるラウドスピーカ7とマイクロホ
ン8との間の伝達関数と、パネル加振器9とマイクロホ
ン8との間の伝達関数とが過度に異なると、発散などの
不具合を招く虞れがある。
【0057】この場合、過度とは位相差で90゜以上程
度であり、そのようにならないようにするには、ラウド
スピーカ7とパネル加振器9との空間内の位置を離し過
ぎないことが必要であり、(5)式に用いるClmとし
てはラウドスピーカ7とマイクロホン8、およびパネル
加振器9とマイクロホン8の間の伝達関数の平均値をと
れば良い。
度であり、そのようにならないようにするには、ラウド
スピーカ7とパネル加振器9との空間内の位置を離し過
ぎないことが必要であり、(5)式に用いるClmとし
てはラウドスピーカ7とマイクロホン8、およびパネル
加振器9とマイクロホン8の間の伝達関数の平均値をと
れば良い。
【0058】しかし、パネル加振器9の作動周波数域が
100Hz以下程度と低く、音の波長が長いため、車室
内という狭い空間では問題となる可能性は極めて低いも
のである。
100Hz以下程度と低く、音の波長が長いため、車室
内という狭い空間では問題となる可能性は極めて低いも
のである。
【0059】また、この低周波数域でのラウドスピーカ
7,パネル加振器9に関する両伝達関数間の位相差は、
同じ理由で複雑ではなくアナログフィルタなどで補正す
ることも容易である。
7,パネル加振器9に関する両伝達関数間の位相差は、
同じ理由で複雑ではなくアナログフィルタなどで補正す
ることも容易である。
【0060】更に、図5の制御は、A,Cのみの切換え
とし、切り換えに応じて適切な伝達関数を選択するよう
に構成することもできる。
とし、切り換えに応じて適切な伝達関数を選択するよう
に構成することもできる。
【0061】図6は、信号切換器の制御の他の例を示す
ものである。
ものである。
【0062】ここでは、エンジン回転速度に応じた切り
換えを行なうが、遷移域B´を設け、この間はラウドス
ピーカ7とパネル加振器9とへの信号を連続的に増減し
て配分する。こうすることにより切換時の違和感をなく
し、異音発生の可能性も阻止することができる。また、
対象騒音の周波数にアナログ的に対応したことにより、
きめ細かな制御が可能となる。
換えを行なうが、遷移域B´を設け、この間はラウドス
ピーカ7とパネル加振器9とへの信号を連続的に増減し
て配分する。こうすることにより切換時の違和感をなく
し、異音発生の可能性も阻止することができる。また、
対象騒音の周波数にアナログ的に対応したことにより、
きめ細かな制御が可能となる。
【0063】図7は、第2の実施例を示すものである。
【0064】この実施例では適応ディジタルフィルタの
前段で信号切り換えを行なうようにした。すなわち、適
応ディジタルフィルタ20aの前段に信号切換器20c
が設けられている。また、適応ディジタルフィルタ20
aと適応プロセッサ20bとが各ラウドスピーカ7a〜
7d、各パネル加振器9a,9bごとに設けられている
。
前段で信号切り換えを行なうようにした。すなわち、適
応ディジタルフィルタ20aの前段に信号切換器20c
が設けられている。また、適応ディジタルフィルタ20
aと適応プロセッサ20bとが各ラウドスピーカ7a〜
7d、各パネル加振器9a,9bごとに設けられている
。
【0065】従って、上記実施例と同様な作用効果を奏
するほか、適応プロセッサ20bがそれぞれ個別の最適
な伝達関数Clmを持つことができ、各伝達関数の相違
による不具合を招くことがなく、どのような車両でも良
好な制御性能を発揮することができる。
するほか、適応プロセッサ20bがそれぞれ個別の最適
な伝達関数Clmを持つことができ、各伝達関数の相違
による不具合を招くことがなく、どのような車両でも良
好な制御性能を発揮することができる。
【0066】図8は、第3の実施例を示すものである。
【0067】この実施例では、図7の第2の実施例にお
ける信号切換器20Cを、図8において、信号切換器と
してのハイパスフィルタ23およびローパスフィルタ2
4に置き換えたものである。したがって、高周波の場合
はハイパスフィルタ23を通って、ラウドスピーカ7側
の適応ディジタルフィルタ20aに入力され、低周波の
場合はローパスフィルタ24を通ってパネル加振器9側
のディジタルフィルタ20aに入力される。従って、こ
の例では、上記実施例がラウドスピーカ7とパネル加振
器9とを時間的に分割、換言すれば、車速に応じて切り
換えてしまうのに対し、周波数で切り換えるものである
。従って、基準信号xpの周波数成分の増減にかかわら
ず、ラウドスピーカ7およびパネル加振器9の双方を適
切な周波数成分を持った信号で作動させることができ、
特にロードノイズなど常に広帯域の成分を有している騒
音を有効に低減することができる。また、路面の突起乗
り越えなど車速などのみでは判断できない現象にも有効
である。更に、信号切換器において信号の判断を行なわ
ない分、プログラムの簡略化も可能である。
ける信号切換器20Cを、図8において、信号切換器と
してのハイパスフィルタ23およびローパスフィルタ2
4に置き換えたものである。したがって、高周波の場合
はハイパスフィルタ23を通って、ラウドスピーカ7側
の適応ディジタルフィルタ20aに入力され、低周波の
場合はローパスフィルタ24を通ってパネル加振器9側
のディジタルフィルタ20aに入力される。従って、こ
の例では、上記実施例がラウドスピーカ7とパネル加振
器9とを時間的に分割、換言すれば、車速に応じて切り
換えてしまうのに対し、周波数で切り換えるものである
。従って、基準信号xpの周波数成分の増減にかかわら
ず、ラウドスピーカ7およびパネル加振器9の双方を適
切な周波数成分を持った信号で作動させることができ、
特にロードノイズなど常に広帯域の成分を有している騒
音を有効に低減することができる。また、路面の突起乗
り越えなど車速などのみでは判断できない現象にも有効
である。更に、信号切換器において信号の判断を行なわ
ない分、プログラムの簡略化も可能である。
【0068】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば信号切換器としてはさらに他の形
式のものを用いることができる。制御音源としてはパネ
ル加振器に代えて低周波用のスピーカを用いることもで
きる。また、騒音低減を図る評価点とマイクロホンとが
空間的に離れたものであっても、所定比に基づいて評価
点の残留騒音を推定し、制御を行なわせることができる
。更に、制御手段のアルゴリズムとしては、他のアルゴ
リズムなどを用いることもできる。この発明は、振動制
御などにも応用することができる。
ものではない。例えば信号切換器としてはさらに他の形
式のものを用いることができる。制御音源としてはパネ
ル加振器に代えて低周波用のスピーカを用いることもで
きる。また、騒音低減を図る評価点とマイクロホンとが
空間的に離れたものであっても、所定比に基づいて評価
点の残留騒音を推定し、制御を行なわせることができる
。更に、制御手段のアルゴリズムとしては、他のアルゴ
リズムなどを用いることもできる。この発明は、振動制
御などにも応用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の構
成によれば、騒音源の変化に応じて制御音源を切り換え
、適切な制御音を発生させることができ、より的確な騒
音制御を行なわせることができる。
成によれば、騒音源の変化に応じて制御音源を切り換え
、適切な制御音を発生させることができ、より的確な騒
音制御を行なわせることができる。
【図1】この発明の第1の実施例を車両概念図と共に示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施例の概念を示すブロック
図である。
図である。
【図3】パネル加振器の構成図である。
【図4】基準信号作成の例を示すブロック図である。
【図5】制御方法の説明図である。
【図6】制御方法の他の例を示す説明図である。
【図7】第2の実施例の概念を示すブロック図である。
【図8】第3の実施例の概念をブロック図である。
【図9】従来例に係るブロック図である。
5 クランク角信号センサ(騒音発生状態検出手段)
7 ラウドスピーカ(制御音源) 8 マイクロホン(残留騒音検出手段)9 パネル
加振器(制御音源) 10 コントローラ(制御手段) 10c 信号切換器(切換手段)
7 ラウドスピーカ(制御音源) 8 マイクロホン(残留騒音検出手段)9 パネル
加振器(制御音源) 10 コントローラ(制御手段) 10c 信号切換器(切換手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 騒音に干渉させる制御音を発生して評
価点の騒音低減を図る制御音源と、前記干渉後の所定位
置の残留騒音を検出する手段と、騒音源の騒音発生状態
に関する基準信号を検出する手段と、前記残留騒音検出
手段の出力信号と騒音発生状態検出手段の出力基準信号
とに基づき前記制御音源を駆動する信号を出力する制御
手段とを備えた能動型騒音制御装置であって、前記制御
音源を前記騒音の各周波数帯域に対応して特性の異なる
制御音を発生可能に複数種設け、前記騒音源の変化に応
じて前記制御音源を切り換える手段を設けたことを特徴
とする能動型騒音制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3114556A JPH04342296A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 能動型不快波制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3114556A JPH04342296A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 能動型不快波制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04342296A true JPH04342296A (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=14640764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3114556A Pending JPH04342296A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 能動型不快波制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04342296A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007011010A1 (ja) | 2005-07-21 | 2007-01-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 能動騒音低減装置 |
JP2010264974A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Harman Internatl Industries Inc | 適応スピーカ選択を用いたアクティブノイズ制御のためのシステム |
US9318095B2 (en) | 2010-02-18 | 2016-04-19 | Pioneer Corporation | Active vibration noise control device |
CN106089361A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-11-09 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种车内发动机主动降噪系统及方法 |
WO2020142690A1 (en) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | Harman International Industries, Incorporated | High-frequency broadband airborne noise active noise cancellation |
-
1991
- 1991-05-20 JP JP3114556A patent/JPH04342296A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007011010A1 (ja) | 2005-07-21 | 2007-01-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 能動騒音低減装置 |
JPWO2007011010A1 (ja) * | 2005-07-21 | 2009-02-05 | パナソニック株式会社 | 能動騒音低減装置 |
JP4513810B2 (ja) * | 2005-07-21 | 2010-07-28 | パナソニック株式会社 | 能動騒音低減装置 |
US8014538B2 (en) | 2005-07-21 | 2011-09-06 | Panasonic Corporation | Active noise reducing device |
JP2010264974A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Harman Internatl Industries Inc | 適応スピーカ選択を用いたアクティブノイズ制御のためのシステム |
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CN106089361A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-11-09 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种车内发动机主动降噪系统及方法 |
WO2020142690A1 (en) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | Harman International Industries, Incorporated | High-frequency broadband airborne noise active noise cancellation |
CN113228161A (zh) * | 2019-01-04 | 2021-08-06 | 哈曼国际工业有限公司 | 高频宽带空气传播噪声主动噪声消除 |
US11670276B2 (en) | 2019-01-04 | 2023-06-06 | Harman International Industries, Incorporated | High-frequency broadband airborne noise active noise cancellation |
CN113228161B (zh) * | 2019-01-04 | 2024-06-11 | 哈曼国际工业有限公司 | 高频宽带空气传播噪声主动噪声消除 |
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