JPH0434143Y2 - - Google Patents

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JPH0434143Y2
JPH0434143Y2 JP1985134323U JP13432385U JPH0434143Y2 JP H0434143 Y2 JPH0434143 Y2 JP H0434143Y2 JP 1985134323 U JP1985134323 U JP 1985134323U JP 13432385 U JP13432385 U JP 13432385U JP H0434143 Y2 JPH0434143 Y2 JP H0434143Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばリーチ式フオークリフトに搭
載する電気式パワーステアリングの制御装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来、電気式パワーステアリングの制御はステ
アリングホイールを回転操作したとき、その操作
力により生じたトルクを検出し、該検出トルクに
対応してサーボモータ等からステアリングアシス
ト力を出力させ、ステアリング操作を円滑に行わ
せていた。上記トルク検出装置及びステアリング
駆動機構を備えた電気式パワーステアリング装置
が例えば出願番号昭59−194802号の実用新案登録
願(実開昭61−107682号公報参照)に開示されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の電気式パワーステアリング装置によ
れば、前記サーボモータの電機子のイナーシヤを
J、回転角速度をwとすると、運動エネルギーは
1/2・Jw2で表わされ、回転角速度Wの2乗に比
例する。このためステアリングホイールを、ほ
ぼ、目いつぱいの速さで回転させた場合の運動エ
ネルギーは相当な大きさになり電気式パワーステ
アリングのギヤーボツクスがストツパに衝突し、
出力シヤフトがロツクされた瞬間に大きな衝撃ト
ルクが生じた。そのため、出力シヤフトを含めた
出力駆動系の設計強度を高くしなければならない
という問題と、前記出力シヤフトがロツクされた
瞬間にステアリングホイールも回わらなくなるた
め、前記衝撃トルクによつてオペレータの手に大
きなシヨツクを感じ、運転フイーリングを悪化さ
せるという問題があつた。
そこで本考案においては、上記問題を解決する
ため、ステアリングホイールを回転限度近くまで
回転させて、かつステアリングホイールを回転端
方向へまわそうとしている場合、パルス幅変調制
御により駆動されステアリングアシスト力を出力
するモータの駆動電圧をパルス幅変調制御のデユ
ーテイ比を低下させることによつて減少させ、モ
ータの回転速度を低下させ、ステアリングホイー
ル操作フイーリングを重くする制御回路を設け、
前記出力シヤフトがロツクされた瞬間の衝撃トル
クを弱くすることを解決すべき技術的課題とする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 上記課題解決のための技術的手段は、電気式パ
ワーステアリングの制御装置を、ステアリングホ
イールに操作トルクが加えられたとき該操作トル
クの大きさと方向に対応したトルク信号を出力す
るトルク検出器と、前記ステアリングホイールが
左もしくは右回転限度近くまで回転したことを検
出して左もしくは右回転端近接信号を出力する回
転端近接検出器と、該回転端近接検出器からの前
記左もしくは右回転端近接信号を入力し、かつス
テアリングホイールを回転端方向へまわそうとし
ているとき、パルス幅変調制御により駆動され、
前記トルク検出器から出力されたトルク信号対応
のステアリングアシスト力を出力するモータの駆
動電圧をパルス幅変調制御のデユーテイ比を低下
させることによつて減少させ、モータの回転速度
を予め定められた大きさに低下させてステアリン
グ操作フイーリングを重くする制御回路と、で構
成したことである。
(作用) 従つて、ステアリングホイールを左もしくは右
回転限度近くまで回転させたとき、回転端近接検
出器から左もしくは右回転端近接信号が出力さ
れ、かつステアリングホイールを回転端方向へま
わそうとしていると、前記制御回路は前記トルク
検出器から出力されたトルク信号対応のステアリ
ングアシストを中断し、逆にパルス幅変調制御の
デユーテイ比を低下させ、モータの回転速度を低
下させることによつてステアリングホイール操作
に対して制動力を発生させる。このためオペレー
タはステアリングホイールを高速で回せなくなる
ので、運動エネルギー1/2・Jw2が小さくなる。
従つて、電気式パワーステアリングのギヤーボツ
クスが回転限度まで回転してストツパに当つたと
きの衝撃トルクを減少させる作用をする。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図はバツテリー式リーチフオークリフトに
おける電気式パワーステアリング装置の全体を示
しており、図中1はステアリングホイール2が固
着された第一軸、3は第一軸1とバネ継手4を介
して連結された第二軸であり、該第二軸3はチエ
ーン伝動機構5、伝動軸6、歯車列7を介してド
ライブユニツト8と連結されている。なお、ドラ
イブユニツト8における操向駆動輪9はドライブ
モータ10によつてギヤーボツクス11内の歯車
伝動装置(図示しない)を介して回転駆動され
る。12はステアリング用のサーボモータであ
り、コントローラ14からの指示により減速歯車
機構13を介して前記第二軸3を回転駆動する。
なお、前記バネ継手4はヘリカルカツプリング
と呼称され、2軸間における所定の相対角変位を
許容するように構成されている。すなわち、バネ
継手4は第2図に示すように、円筒材の軸方向の
中間部に螺旋状の切り込みを入れることによつて
該円筒材をバネ部4aとハブ部4bとに別けた一
体構造のものであり、バネ部4aのねじれによつ
て第一軸1と第二軸3との相対角変位を許容する
ようになつている。
つぎに、上記の如く構成されたパワーステアリ
ング装置に組付けられるトルク検出装置を第2図
に基いて説明する。図示のように、第一軸1の下
部側に固着された大歯車15には、該第一軸1と
平行な支持軸16に形成(又は固着)された小歯
車17が噛合されており、該支持軸16はギヤー
ボツクス18に回転可能に支持されている。ま
た、第二軸3の上部側に固着された大歯車19に
は、前記ギヤーボツクス18に回転可能に支持さ
れた支持軸20の上部側に形成(又は固着)され
た小歯車21が噛合されており、該支持軸20の
中心には上側を大径とする段付きの縦孔22が貫
設されている。
しかして、上記の両支持軸16,20は同一線
上に整合するように配置されるとともに、回転運
動を直線運動に変換するための運動方向変換機構
を介して連結されており、該運動方向変換機構は
本実施例では円筒カム装置から構成されている。
すなわち、斜状のカム溝23を有した円筒カム2
4は、前記第一軸1側の支持軸16の下部外周に
遊嵌されるとともに、そのカム溝23に支持軸1
6に設けたローラ25が嵌合されている。そし
て、円筒カム24の下部側には上側を大径とする
段付きのカム溝26が形成されており、該カム軸
26は前記第二軸3側の支持軸20の縦孔22内
にキー27を介して上下動可能に嵌入され、か
つ、支持軸20と共に一体回転するようになつて
いる。また、ギヤーボツクス18にはカム軸26
の直線変位を検出する検出器としてのポテンシヨ
メータ28が取付けられており、その検出子28
aがカム軸26の下端に接触するように支持軸2
0の縦孔22内に挿入されている。
なお、29は第二軸3側の大歯車19上に立設
されたストツパボルトであり、第一軸1側の大歯
車1に形成された長孔30と係合し、前記バネ縦
手4の最大ねじれ角を、たとえば5°に規制してい
る。
本実施例は上述のように構成したものであり、
以下その作用を説明する。
ステアリングホイール2により第一軸1が、右
又は左に回転されると、所定の範囲についてはス
テアリングホイール2に加えられた操作力に応じ
てバネ継手4のバネ部4aがねじれることによつ
て第一軸1と第二軸3とに相対角変位(たとえば
5°)が生ずる。そして、この相対角変位の範囲内
において、第一軸1の大歯車15、小歯車17を
介して支持軸16が回転されるとともに、該支持
軸16のローラ25が円筒カム24を下向き又は
上向きに押動させるため、該円筒カム24のカム
軸26は第二軸3側の支持軸20の縦孔22内を
下動又は上動するが、この場合、第一軸1側の大
歯車15と小歯車17の歯数比と、第二軸3側の
大歯車19と小歯車21の歯数比とを、たとえば
等しく設定してあれば、第一軸1側の支持軸16
と、第二軸3側の支持軸20との間にはその歯数
比倍の回転変位が生ずることとなる。
すなわち、カム軸26の直線変位は増幅された
ものとなるのであり、該直線変位はポテンシヨメ
ータ28によつて検出されるとともに、その変位
量及び方向の検出信号がコントローラ14に入力
される。従つて、コントローラ14からの指示に
よつてサーボモータ12が駆動され、減速歯車機
構13を経て第二軸3が回転される結果、チエー
ン伝動機構5、伝動軸6、歯車列7を介してドラ
イブユニツト8、つまり操向駆動輪9が右又は左
に操向される。
なお、ステアリングホイール2の操作力が解除
されたときは、バネ継手4におけるバネ部4aの
ねじれが復帰されることに伴い円筒カム24が歯
車側からの回転力を受けて原位置、すなわち中立
位置へ復帰される。上記構成のもとでコントロー
ラ14は前記のようにポテンシヨメータ28から
出力されるカム軸26の直線変位に対応したトル
ク信号を入力してサーボモータ12に駆動電圧を
供給し、サーボモータ12を回転させることによ
つてステアリングホイール2を操作するときのス
テアリングアシスト力を供給する。
次に、第3図はリーチフオークリフトのフレー
ム31に、前記ギヤーボツクス11の回転範囲を
規制させるためのストツパ32を取付け、さら
に、ストツパ32の両端部にはそれぞれ、ギヤー
ボツクス11の端面がストツパ32に当接する直
前に作動するリミツトスイツチLS1及びLS2を
取付けた状態を示したものである。上記構成によ
り前記ステアリングホイール2を左もしくは右回
転限度近くまで回転させたとき、ギヤーボツクス
11が操向駆動輪9の中心点Oを回転中心として
回転し、その端面がストツパ32に当接する直前
にリミツトスイツチLS1もしくはLS2を作動さ
せ、リミツトスイツチLS1から論理信号「1」
の右回転端近接信号を出力させ、またリミツトス
イツチLS2から論理信号「1」の左回転端近接
信号を出力させる。
第4図は前記ポテンシヨメータ28の出力電圧
esのトルク対応特性を示したもので、横軸にトル
クT(Kg・m)、縦軸に出力電圧esを示したもので
ある。前記のようにポテンシヨメータ28はカム
軸26の直線変位を検出して変位に対応した出力
電圧esを出力する。そのため、ステアリングホイ
ール2が中立状態のとき、すなわち前記直線変位
が0のときは、トルクT及び出力電圧esが共に0
で、この点を中立点MPと定める。従つて、ステ
アリングホイール2を左もしくは右方向に回転さ
せることによつて、ポジンシヨメータ28の変位
量が増加し、トルクTも増加する。その結果、出
力電圧esの絶対値も直線的に増加する。なお、操
向駆動輪9を右方向に回転させようとしたときの
ポテンシヨメータ28の出力電圧esの極性を正、
操向駆動輪9を左方向に回転させようとしたとき
のポテンシヨメータ28の出力電圧esの極性を負
と定める。
第5図は前記コントローラ14に内蔵された電
気制御回路の中で特に本考案の特徴を示す部分の
回路を示したものである。
第5図に示すように、ポテンシヨメータ28の
出力電圧esはコンパレータC1の非反転入力端子
に印加され、コンパレータC1の出力信号S3は
出力電圧esが正極のときは論理信号「1」であ
り、出力電圧esが負極もしくは0のときは論理信
号「0」となる。また、リミツトスイツチLS1
は2入力ANDゲートC2の一方の入力端に論理
信号「1」の右回転端近接信号S1を印加し、リ
ミツトスイツチLS2は2入力ANDゲートC4の
一方の入力端に論理信号「1」の左回転端近接信
号S2を印加する。2入力ANDゲートC2のも
う一方の入力端には、前記コンパレータC1の出
力論理信号S3が印加され、2入力ANDゲート
C4のもう一方の入力端には、前記コンパレータ
C1の出力論理信号を反転させるためのNOTゲ
ートC3の出力信号S4が印加される。
上記回路構成により、2入力ANDゲートC2
の出力信号S5は、リミツトスイツチLS1が右
回転端近接信号S1を出力するとともに、コンパ
レータC1が論理信号「1」を出力したとき、す
なわち、操向駆動輪9を右回転方向にほぼ目いつ
ぱい回転させ、かつ、さらに操向駆動輪9を右へ
回転させようとしたとき、論理信号「1」とな
る。また、2入力ANDゲートC4の出力信号S
6はリミツトスイツチLS2が左回転端近接信号
S2を出力するとともに、コンパレータC1が論
理信号「0」を出力したとき、すなわち、操向駆
動輪9を左回転方向にほぼ目いつぱい回転させ、
かつ、さらに操向駆動輪9を左へ回転させようと
したとき、論理信号「1」となる。
2入力ANDゲートC2もしくはC4が論理信
号「1」を出力すると、2入力ANDドゲートC
2,C4の出力側に接続された2入力ORゲート
C5の出力信号S7は論理信号「1」となる。
ポテンシヨメータ28の電圧esは、前記のよう
にコンパレータC1の非反転入力端子に印加され
るとともに、アンプAMPにも入力され、増幅さ
れたあと、入力抵抗R1を介してオペアンプC6
の非反転入力端子にも印加される。オペアンプC
6にはフイードバツク抵抗としてR2が接続さ
れ、さらにフイードバツク抵抗R2と並列に、カ
ナログスイツチC7と2個のツエナーダイオード
ZD1,ZD2とから成る直列回路が接続される。
該アナログスイツチC7は、前記2入力ORゲー
トC5の出力信号S7が論理信号「1」であると
きに閉じる。
さらに、オペアンプC6の出力信号S9は、コ
ンパレータC8の非反転入力端子と、コンパレー
タC9の反転入力端子と、コンパレータC10の
反転入力端子と、コンパレータC11の非反転入
力端子のそれぞれに印加される。
また、第7図に示すようなパルス幅変調の基準
三角波となる正の三角波信号S10及び正の三角
波信号S11を出力させるための三角波発生回路
TWGを設け、三角波信号S10を前記コンパレ
ータC10の非反転入力端子に、一方、三角波信
号S11を前記コンパレータC9の非反転入力端
子に印加させる。
コンパレータC8の出力信号S12はトランジ
スタドライバTR1Dに入力され、出力信号S1
2がハイレベルのとき、トランジスタドライバ
TR1Dは後述のトランジスタTR1のベースに
スイツチング信号S12Aを出力する。同様に、
コンパレータC9の出力信号S13はトランジス
タドライバTR2Dに、また、コンパレータC1
0の出力信号S14はトランジスタドライバTR
3Dに、さらに、コンパレータC11の出力信号
S15はトランジスタドライバTR4Dにそれぞ
れ入力される。それぞれのトランジスタドライバ
TR2D,TR3D,TR4Dは、前記それぞれの
出力信号S13,S14,S15が論理信号
「1」の状態のときに後述のトランジスタTR2,
TR3,TR4のそれぞれのベースにスイツチン
グ信号S13A,S14A,S15Aを出力す
る。
次に、第6図はサーボモータ12の駆動回路を
示したもので、図示していないバツテリ等からの
駆動電源の+ラインと−ライン間には、サーボモ
ータ12に右回転方向の駆動電流を通電させるた
めのトランジスタTR1及びトランジスタTR4
と、サーボモータ12に左回転方向の駆動電流を
通電させるためのトランジスタTR2及びトラン
ジスタTR3とが接続される。さらに、フリーホ
イールダイオードD1,D2,D3及びD4が接
続される。
次に、上記第5図及び第6図に示すような回路
の作用を説明する。
今、ステアリングホイール2を右回転方向に回
転させ、前記ギヤーボツクス11を、操向駆動輪
9の中心点Oを回転中心として右方向に回転させ
ると、ポテンシヨメータ28から第4図に示すよ
うなトルク対応の正の出力電圧esが出力される。
ポテンシヨメータ28から電圧esが出力される
と、該出力電圧esはアンプAMPで増幅され、さ
らにオペアンプC6において、フイードバツク抵
抗R2と入力抵抗R1の比で定まる増幅度で増幅
される。
オペアンプC6から正の増幅信号S9が出力さ
れると、コンパレータC8はハイレベルの信号を
出力し、また、コンパレータC9はローレベルの
信号を出力し、さらにコンパレータC10はロー
レベルの信号を出力する。コンパレータC11は
三角波発生回路TWGから出力される三角波信号
S11のピーク電圧より増幅信号S9の電圧が高
い間はハイレベルの信号を出力するとともに、上
記増幅信号S9電圧が三角波信号S11のピーク
電圧とボトム電圧の間の値をとる場合、第7図に
示すようにTON間だけハイレベル信号を出力す
るとともに、TON間以外はローレベル信号を出
力するという、いわゆるデユーテイ信号を出力す
る。さらに、三角波信号S11のボトム電圧まで
増幅信号S9電圧が達しない場合はローレベル信
号の出力を継続するというチヨツパ制御信号対応
動作をする。
その結果、トランジスタTR1はスイツチON、
トランジスタTR4はチヨツパ制御信号に対応し
たスイツチングをし、サーボモータ12に右回転
方向の駆動電流を通電して駆動させ、サーボモー
タ12から右回転方向のステアリングアシスト力
を出力させる。
この状態で、さらに操向駆動輪9を右方向へ回
転させようとしたとき、ギヤーボツクス11がリ
ミツトスイツチLS1に当接し、リミツトスイツ
チLS1から論理信号「1」が出力されると、2
入力ORゲートC5の出力信号S7は論理信号
「1」となる。その結果、アナログスイツチC7
はオン状態になり、オペアンプC6の出力電圧S
9はツエナーダイオードZD1のツエナー電圧に
制限され、トランジスタTR4のデユーテイ比が
低下するためサーボモータ12の回転は急激に低
下する。そのため、さらにオペレータがステアリ
ングホイール2を回転端方向に回そうとしても、
俗にいう「ハンドルが重い」状態になつて速いス
ピードでは回せなくなる。これにより、ギヤーボ
ツクス11がストツパ32に衝突する際のシヨツ
クを小さくするとともに、オペレータの操舵フイ
ーリングの悪化を防止する。
以上、操向駆動輪9を右方向の回転端近傍か
ら、さらに右回転させようとしたときのサーボモ
ータ12の減速作用を示したが、操向駆動輪9を
左方向の回転端近傍から、さらに左回転させよう
としたときも前記同様にサーボモータ12の回転
速度を下げる作用をする。
すなわち、操向駆動輪9を左方向に回転させる
方向にステアリングホイール2を回転させると、
ポテンシヨメータ28の出力電圧esは負の電圧を
出力し、前記増幅信号S9も負となる。前記同様
の回路作用により今度はトランジスタTR2とチ
ヨツパ制御信号に対応してオン、オフするTR3
がスイツチングして駆動電流はトランジスタTR
2→サーボモータ12→トランジスタTR3を流
れ、サーボモータ12を左方向に駆動させる。こ
の状態でステアリングホイール2をさらに左方向
に回転させ、操向駆動輪9を目いつぱい左方向に
回転させようとしたとき、前記同様の作用により
アナログスイツチC7がオン状態になり、オペア
ンプC6の出力電圧S9はツエナーダイオード
ZD2のツエナー電圧に制限されトランジスタTR
3のデユーテイ比が低下するため、サーボモータ
12の回転は急激に低下する。そのため、さらに
オペレータがステアリングホイール2を回転端方
向に回そうとしてもハンドルが重くなつて、速い
スピードでは回せなくなる。これにより、前記同
様に、ギヤーボツクス11がストツパ32に衝突
する際にシヨツクを小さくするとともに、オペレ
ータの操舵フイーリングの悪化を防止する。
なお、ステアリングホイール2を、ほぼ目いつ
ぱい回転させ、かつ、さらに操向駆動輪9を回転
端方向へまわそうとしてステアリングホイール2
を操作したときにモータ回転速度に制限をかける
ためのコントローラの構成方法は上記実施例に限
ることなく、本考案の趣旨を越えない範囲で種々
実現できる。また、前記リミツトスイツチLS1,
LS2の替わりに近接センサなどの無接触式スイ
ツチに替えても同様の効果を得ることができる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、ステアリングホ
イールを回転限度近くまで回転させ、かつ、さら
に操向駆動輪を回転端方向へまわそうとしてステ
アリングホイールを操作した場合、パルス幅変調
制御によりステアリングアシスト力を出力させる
モータの駆動電圧をパルス幅変調制御のデユーテ
イ比を低下させることによつて減少させ、モータ
の回転速度を低下させて電気式パワーステアリン
グの出力機構がストツパに当つてロツクされる直
前にパワーステアリングの回転スピードをダウン
することによりパワーステアリング装置がもつて
いる運動エネルギーを低下させて衝撃トルクを減
少させ、出力シヤフトを含めた出力駆動系の安全
性を確保させるとともに、オペレータの運転フイ
ーリングを向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のバツテリ式リーチ
フオークリフトの電気式パワーステアリング装置
を示す説明図、第2図はその電気式パワーステア
リング装置のうちのトルク検出装置を示す縦断面
図、第3図はステアリングストツパとリミツトス
イツチの配置実施例説明図、第4図はポテンシヨ
メータの出力特性図、第5図は電気式パワーステ
アリング制御装置の部分電気回路図、第6図は駆
動回路図、第7図は三角波波形図である。 2……ステアリングホイール、9……操向駆動
輪、11……ギヤーボツクス、12……サーボモ
ータ、14……コントローラ、28……ポテンシ
ヨメータ、32……ストツパ、LS1,LS2……
リミツトスイツチ、C1……コンパレータ、C
2,C4……2入力ANDゲート、C3……NOT
ゲート、C5……2入力ORゲート、C6……オ
ペアンプ、C7……アナログスイツチ、C8〜C
11……コンパレータ、D1〜D4……フリーホ
イールダイオード、TWG……三角波発生回路、
TR1〜TR4……トランジスタ、TR1D〜TR
4D……トランジスタドライバ、ZD1,ZD2…
…ツエナーダイオード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングホイールに操作トルクが加えられ
    たとき該操作トルクの大きさと方向に対応したト
    ルク信号を出力するトルク検出器と、前記ステア
    リングホイールが左もしくは右回転限度近くまで
    回転したことを検出して左もしくは右回転端近接
    信号を出力する回転端近接検出器と、該回転端近
    接検出器からの前記左もしくは右回転端近接信号
    を入力し、さらに前記トルク検出器から出力され
    たトルク信号の極性が、回転端方向へのモータ駆
    動に対応したとき、パルス幅変調制御により駆動
    され、ステアリングアシスト力を出力するモータ
    の駆動電圧をパルス幅変調制御のデユーテイ比を
    低下させることによつて減少させ、モータの回転
    速度を予め定められた大きさに低下させる制御回
    路と、を備えた電気式パワーステアリングの制御
    装置。
JP1985134323U 1985-09-02 1985-09-02 Expired JPH0434143Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985134323U JPH0434143Y2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02

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JP1985134323U JPH0434143Y2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02

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Publication Number Publication Date
JPS6243870U JPS6243870U (ja) 1987-03-17
JPH0434143Y2 true JPH0434143Y2 (ja) 1992-08-14

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ID=31035462

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61215166A (ja) * 1985-03-20 1986-09-24 Hitachi Ltd 電動パワ−ステアリング装置

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JPS61215166A (ja) * 1985-03-20 1986-09-24 Hitachi Ltd 電動パワ−ステアリング装置

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JPS6243870U (ja) 1987-03-17

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