JPH0434142Y2 - - Google Patents

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JPH0434142Y2
JPH0434142Y2 JP1985120064U JP12006485U JPH0434142Y2 JP H0434142 Y2 JPH0434142 Y2 JP H0434142Y2 JP 1985120064 U JP1985120064 U JP 1985120064U JP 12006485 U JP12006485 U JP 12006485U JP H0434142 Y2 JPH0434142 Y2 JP H0434142Y2
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steering
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steering wheel
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばリーチ式フオークリフトに搭
載する電気式パワーステアリングの制御装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来、電気式パワーステアリングの制御はステ
アリングホイールを回転操作したとき、その操作
力により生じたトルクを検出し、該検出トルクに
対応してサーボモータ等からステアリングアシス
ト力に出力させ、ステアリング操作を円滑に行わ
せていた。上記トルク検出装置及びステアリング
駆動機構を備えた電気式パワーステアリング装置
が例えば出願番号昭59−194802号の実用新案登録
願(実開昭61−107682号参照)に開示されてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の電器式パワーステアリング装置によ
れば、前記サーボモータの電機子のイナーシヤを
J、回転角速度をwとすると、運動エネルギーは
1/2・Jw2で表わされ、回転角速度Wに比例する。
このためステアリングホイールを、ほぼ、目いつ
ぱいの速さで回転させた場合の運転エネルギーは
相当な大きさになり電気式パワーステアリングの
ギヤーボツクスがストツパに衝突し、出力シヤフ
トがロツクされた瞬間に大きな衝撃トルクが生じ
た。そのため、出力シヤフトを含めた出力駆動系
の設計強度を高くしなければならないという問題
と、前記出力シヤフトがロツクされた瞬間にステ
アリングホイールも回わらなくなるため、前記衝
撃トルクによつてオペレータの手に大きなシヨツ
クを感じ、運転フイーリングを悪化させるという
問題があつた。
そこで本考案においては、上記問題を解決する
ため、ステアリングホイールを回転限度近くまで
回転させて、かつステアリングホイールを回転端
方向へまわそうとしている場合、ステアリングア
シスト力を出力するモータを発電制動させてステ
アリング操作に制動力を与えてステアリングホイ
ール操作フイーリングを重くする制御回路を設
け、前記出力シヤフトがロツクされた瞬間の衝撃
トルクを弱くすることを解決すべき技術的課題と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記課題解決のための技術的手段は、電気式パ
ワーステアリングの制御装置をステアリングホイ
ールに操作トルクが加えられたとき該操作トルク
の大きさと方向に対応したトルク信号を出力する
トルク検出器と、前記ステアリングホイールが左
もしくは右回転限度近くまで回転したことを検出
して左もしくは右回転端近接信号を出力する回転
端近接検出器と、該回転端近接検出器からの前記
左もしくは右回転端近接信号を入力し、かつステ
アリングホイールを回転端方向へまわそうとして
いるとき前記トルク検出器から出力されたトルク
信号対応のステアリングアシスト力を出力するモ
ータを発電制動させてステアリグ操作に制動を与
えてステアリグ操作フイーリングを重くする制御
回路と、で構成したことである。
(作用) 従つて、ステアリングホイールを左もしくは右
回転限度近くまで回転させたとき、回転端近接検
出器から左もしくは右回転端近接信号が出力さ
れ、かつステアリングホイールを回転端方向へま
わそうとしていると、前記制御回路は前記トルク
検出器から出力されたトルク信号対応のステアリ
ングアシストを中断し、逆に該モータを発電制動
させることによつてステアリングホイール操作に
対して制動力を発生させる。このためオペレータ
はステアリングホイールを高速で回さなくなるの
でモータ回転速度は低下する。すなわち、運動エ
ネルギー1/2・Jw2が小さくなる。従つて、電気
式パワーステアリングのギヤーボツクスが回転限
度まで回転してストツパに当つたときの衝撃トル
クを減少させる作用をする。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図はバツテリー式リーチフオークリフトに
おける電気式パワーステアリング装置の全体を示
しており、図中1はステアリングホイール2が固
着された第一軸、3は第一軸1とバネ継手4を介
して連結された第二軸であり、該第二軸3はチエ
ーン伝動機構5、伝動軸6、歯車列7を介してド
ライブユニツト8と連結されている。なお、ドラ
イブユニツト8における操向駆動輪9はドライブ
モータ10によつてギヤーボツクス11内の歯車
伝動装置(図示しない)を介して回転駆動され
る。12はステアリング用のサーボモータであ
り、コントローラ14からの指示により減速歯車
機構13を介して前記第二軸3を回転駆動する。
なお、前記バネ継手4はヘリカルカツプリング
と呼称され、2軸間におえる所定の相対角変位を
許容するように構成さている。すなわち、バネ継
手4は第2図に示すように、円筒材の軸方向の中
間部に螺旋状の切り込みを入れることによつて該
円筒材をバネ部4aとハブ部4bとに別けた一体
構造のものであり、バネ部4aのねじれによつて
第一軸1と第二軸3との相対角変位を許容するよ
うになつている。
つぎに、上記の如く構成されたパワーステアリ
ング装置に組付けられるトルク検出装置を第2図
に基いて説明する。図示のように、第一軸1の下
部側に固着された大歯車15には、該第一軸1と
平行な支持軸16に形成(又は固着)された小歯
車17が噛合されており、該支持軸16はギヤー
ボツクス18に回動可能に支持されている。ま
た、第二軸3の上部側に固着された大歯車19に
は、前記ギヤーボツクス18に回転可能に支持さ
れた支持軸20の上部側に形成(又は固着)され
た小歯車21が噛合されとり、該支持軸20の中
心には上側を大径とする段付きの縦孔22が貫設
されている。
しかして、上記の両支持軸16,20は同一線
上に整合するように配置されるとともに、回転運
動を直線運動に変換するための運動方向変換機構
を介して連結されており、該運転方向変換機構は
本実施例では円筒カム装置から構成されている。
すなわち、斜状のカム溝23を有した円筒カム2
4は、前記第一軸1側の支持軸16の下部外周に
遊嵌されるとともに、そのカム溝23に支持軸1
6に設けたローラ25が嵌合されている。そし
て、円筒カム24の下部側には上側を大径とする
段付きのカム溝26が形成されており、該カム軸
26は前記第二軸3側の支持軸20の縦孔22内
にキー27を介して上下動可能に嵌入され、か
つ、支持軸20と共に一体回転するようになつて
いる。また、ギヤーボツクス18にはカム軸26
の直線変位を検出する検出器としてのポテンシヨ
メータ28が取付けられており、その検出子28
aがカム軸26の下端に接触するように支持軸2
0の縦孔22内に挿入されている。
なお、29は第二軸3側の大歯車19上に立設
されたストツパボルトであり、第一軸1側の大歯
車1に形成された長孔30と係合し、前記ばね縦
手4の最大ねじれ角を、たとえば5°に規制してい
る。
本実施例は上述のように構成したものであり、
以下その作用を説明する。
ステアリングホイール2により第一軸1が、右
又は左に回転されると、所定の範囲についてはス
テアリングホイール2に加えられた操作力に応じ
てばね継手4のバネ部4aがねじれることによつ
て第一軸1と第二軸3とに相対角変位(たとえば
5°)が生ずる。そして、この相対角変位の範囲内
において、第一軸1の大歯車15、小歯車17を
介して支持軸16が回転されるとともに、該支持
軸16のローラ25が円筒カム24を下向き又は
上向きに押動させるため、該円筒カム24のカム
軸26は第二軸3側の支持軸20の縦孔22内を
下動又は上動するが、この場合、第一軸1側の大
歯車15と小歯車17の歯数比とを、たとえば等
しく設定してあれば、第一軸1側の支持軸16
と、第二軸3側の支持軸20との間にはその歯数
比倍の回転変位が生ずることとなる。
すなわち、カム軸26の直線変位は増幅された
ものとなるのであり、該直線変位はポテンシヨメ
ータ28によつて検出されるとともに、その変位
量及び方向の検出信号がコントローラ14に入力
される。従つて、コントローラ14からの指示に
よつてサーボモータ12が駆動され、減速歯車機
構13を経て第二軸3が回転される結果、チエー
ン伝動機構5、伝動軸6、歯車列7を介してトラ
イブユニツト8、つまり操向駆動輪9が右又は左
に操向される。
なお、ステアリングホイール2の操作力が解除
されたときは、バネ継手4におけるバネ部4aの
ねじれが復帰されることに伴い円筒カム24が歯
車側からの回転力を受けて原位置、すなわち中立
位置へ復帰される。上記構成のもとでコントロー
ラ14は前記のようにポテンシヨメータ28から
出力されるカム軸26の直線変位に対応したトル
ク信号を入力してサーンモータ12に駆動電源を
供給し、サーボモータ12を回転させることによ
つてステアリングホイール2を操作するときのス
テアリングアシスト力を供給する。
次に、第3図はリーチフオークリフトのフレー
ム31に、前記ギヤーボツクス11の回転範囲を
規制させるためのストツパ32を取付け、さら
に、ストツパ32の両端部にはそれぞれ、ギヤー
ボツクス11の端面がストツパ32に当接する直
前に作動するリミツトスイツチLS1及びLS2を
取付けた状態を示したものである。上記構成によ
り前記ステアリングホイール2を左もしくは右回
転限度近くまで回転させたとき、ギヤーボツクス
11が操向駆動輪9の中心点Oを回転中心として
回転し、その端面がストツパ32に当接する直前
にリミツトスイツチLS1もしくはLS2を作動さ
せ、リミツトスイツチLS1から論理信号「1」
の右回転端近接信号を出力させ、またリミツトス
イツチLS2から論理信号「1」の左回転端近接
信号を出力させる。
第4図は前記ポテンシヨメータ28の出力電圧
esのトルク対応特性を示したもので、横軸にトル
クT(Kg・m)、縦軸に出力電圧esを示したもので
ある。前記のようにポテンシヨメータ28はカム
軸26の直線変位を検出して変位に対応した出力
電圧esを出力する。そのため、スタリングホイー
ル2が中立状態のとき、すなわち前記直線変位が
0のときは、トルクT及び出力電圧esが共に0
で、この点を中立点MPと定める。従つて、ステ
アリングホイール2を左もしくは右方向に回転さ
せることによつて、ポテンシヨメータ28の変位
量が増加し、トルクTも増加する。その結果、出
力電圧esの絶対値も直線的に増加する。なお、操
向駆動輪9を右方向に回転させようとしたときの
ポテンシヨメータ28の出力電圧esの極性を正、
操向駆動輪9を左方向に回転させようとしたとき
のポテンシヨメータ28の出力電圧esの極性を負
と定める。
第5図は前記コントローラ14に内蔵された電
気制御回路の中で特に本考案の特徴を示す部分の
回路を示したものである。
第5図に示すように、ポテンシヨンメータ28
の出力電圧esはコンパレータC1の非反転入力端
子に印加され、コンパレータC1の出力信号S3
は出力電圧esが正極のときは論理信号「1」であ
り、出力電圧esが負極もしくは0のときは論理信
号「0」となる。また、リミツトスイツチLS1
は2入力アンドゲートC2の一方の入力端に論理
信号「1」の右回転端近接信号S1を印加し、リ
ミツトスイツチLS2は2入力アンドゲートC4
の一方の入力端に論理信号「1」の左回転端近接
信号S2を印加する。2入力アンドゲートC2の
もう一方の入力端には、前記コンパレータC1の
出力論理信号S3が印加され、2入力アンドゲー
トC4のもう一方の入力端には、前記コンパレー
タC1の出力論理信号を反転させるためのノツト
ゲートC3の出力信号S4が印加される。
上記回路構成により、2入力アンドゲートC2
の出力信号S5は、リミツトスイツチLS1が右
回転端近接信号S1を出力するとともに、コンパ
レータC1が論理信号「1」を出力したとき、す
なわち、操向駆動輪9を右回転方向にほぼ目いつ
ぱい回転させ、かつ、さらに操向駆動輪9を右へ
回転させようとしたとき、論理信号「1」とな
る。また、2入力アンドゲートC4の出力信号S
6はリミツトスイツチLS2が左回転端近接信号
S2を出力するとともに、コンパレータC1が論
理信号「0」を出力したとき、すなわち、操向駆
動輪9を左回転方向にほぼ目いつぱい回転させ、
かつ、さらに操向駆動輪9を左へ回転させようと
したとき、論理信号「1」となる。
2入力アンドゲートC2もしくはC4が論理信
号「1」を出力すると、2入力アンドゲートC
2,C4の出力側に接続された2入力オアゲート
C5の出力信号S7は論理信号「1」となる。
ポテンシヨメータ28の電圧esは、前記のよう
にコンパレータC1の非反転入力端子に印加され
るとともに、入力抵抗Riを介してオペアンプOP
の非反転入力端子にも印加されオペアンプOPで
増幅される。オペアンプOPのフイードバツク抵
抗としてRfが接続される。
さらに、オペアンプOPの出力信号S8は、オ
ープンコレクタタイプのコンパレータC6の非反
転入力端子と、同コンパレータC7の反転入力端
子と、同コンパレータC8の非反転入力端子と、
同コンパレータC9の反転入力端子とのそれぞれ
に印加される。
また、第7図に示すようなパルス幅変調の基準
三角波となる正の三角波信号S9及び負の三角波
信号S10を出力させるための三角波発生回路
TWGを設け、三角波信号S9を前記コンパレー
タC8の反転入力端子に、一方の、三角波信号S
10を前記コンパレータC9の非反転入力端子に
印加させる。
前記コンパレータC6の出力端子はアナログス
イツチC10の入力端子と接続され、一方、前記
コンパレータC7の出力端子はアナログスイツチ
C11の入力端子と接続される。さらにアナログ
スイツチC10の出力端子はトランジスタドライ
バTR1Dの入力端子に接続され、アナログスイ
ツチC11の出力端子はトランジスタドライバ
TR2Dの入力端子に接続される。
なお、アナログスイツチC10及びアナログス
イツチC11のそれぞれの出力端子側にはプルア
ツプ抵抗R1及びR2を介して正の制御電圧「V
+」が印加され、さらにコンパレータC8の出力
端子にはプルアツプ抵抗R3が、また、コンパレ
ータC9の出力端子にはプルアツプ抵抗R4が接
続されそれぞれ正の制御電圧「V+」が印加され
る。
また、アナログスイツチC10及びC11は、
前記2入力コアゲートC5の出力信号S7を反転
させるノツトゲートC14の出力信号S19が論
理信号「1」の場合にオンされる。
さらに、コンパレータC8の出力端子にはアナ
ログスイツチC12を介して、またコンパレータ
C9の出力端子にはアナログスイツチC13を介
してそれぞれの負の制御電圧「V−」が印加され
る。アナログスイツチC12及びC13は、前記
2入力オアゲートC5の出力信号S7が論理信号
「1」を出力したときオンする。アナログスイツ
チC12がオンするとトランジスタドライバTR
3Dの入力信号S13Aは負になりトランジスタ
ドライバTR3Dの出力信号S13Bは「0」ボ
ルトとなつて後述のトランジスタTR3をオフ状
態にする。また、アナログスイツチC13がオン
するとトランジスタドライバTR4Dの入力信号
S14Aは負になりトランジスタドライバTR4
Dの出力信号S14Bは「0」ボルトとなつて後
述のトランジスタTR4をオフ状態にする。
従つて、それぞれのトランジスタドライバTR
1D,TR2D,TR3D,TR4Dは、それぞれ
の入力信号S11A,S12A,S13A,S1
4Aが前記電圧「V+」ボルトである場合に、後
述のそれぞれのトランジスタTR1,TR2,TR
3,TR4をオン状態にするとともに、前記それ
ぞれの入力信号S11A,S12A,S13A,
S14Aが負の電圧の場合、トランジスタTR
1,TR2,TR3,TR4をオフ状態にする。
次に、第6図はサーボモータ12の駆動回路を
示したもので、図示してないバツテリ等からの駆
動電源の+ラインと−ライン間には、サーボモー
タ12に右回転方向の駆動電流を通電させるため
のトランジスタTR1及びトランジスタTR3と、
サーボモータ12に左回転方向の駆動電流を通電
させるためのトランジスタTR2及びトランジス
タTR4とが接続される。さらに、フリーホイー
ルダイオードD1,D2,D3及びD4が接続さ
れる。
次に、上記第5図及び第6図に示すような回路
構成における作用を説明する。
今、ステアリングホイール2を右回転方向に回
転させ、前記ギヤーボツクス11を、操向駆動輪
9の中心点Oを回転中心として右方向に回転させ
ると、ポテンシヨメータ28から第4図に示すよ
うなトルク対応の正の出力電圧esが出力される。
ポテンシヨンメータ28から第4図に示すような
トルク対応の正の出力電圧esが出力される。ポテ
ンシヨメータ28から電圧esが出力されると、オ
ペアンプOPはフイードバツク抵抗Rfと入力抵抗
Riの比で定まる増幅度で上記電圧esを増幅し、
正の増幅信号S8を出力する。
オペアンプOPから正の増幅信号S8が出力さ
れると、コンパレータC6のオープンオレクタは
開、コンパレータC7のオープンコレクタは閉、
コンパレータC8のオープンコレクタは、三角波
発生回路TWGから出力される三角波信号S9の
ピーク電圧より増幅信号S8の電圧が高い間は閉
状態になるとともに、上記増幅信号S8電圧が三
角波信号S9のピーク電圧とボトル電圧の間の値
をとる場合、第7図に示すようにTON間だけ開、
TON間以外は閉となり、さらに、三角波信号S
9のボトル電圧まで増幅信号S8電圧が達しない
場合は閉の状態を継続するというチヨツパ制御信
号対応動作をする。また、コンパレータC9のオ
ープンコレクタは、コンパレータC9の反転入力
端子に入力される信号S8が正、非反転入力端子
に入力される信号S10が負であるため閉じた状
態になる。
前記ギヤーボツクス11がリミツトスイツチ
LS1と当接するまで2入力オアゲートC5の出
力信号S7は論理信号「0」であるため、ノツト
ゲートC14の出力信号S19は論理信号「1」
となり、アナログスイツチC10及びC11がオ
ンされる一方、アナログスイツチC12及びC1
3はオフ状態である。
上記の信号状態より、トランジスタドライバ
TR1Dの入力信号S11Aは「V+」ボルト、
トランジスタドライバTR2Dの入力信号S12
Aは「V−」ボルト、トランジスタドライバTR
3Dの入力信号S13Aは前記チヨツパ制御信号
に対応した信号となり、また、トランジスタドラ
イバTR4Dの入力信号S14Aは「V−」ボル
ト信号となる。
その結果、トランジスタTR1はスイツチON、
トランジスタTR3はチヨツパ制御信号に対応し
たスイツチングをし、サーボモータ12に右回転
方向の駆動電流を通電して駆動させ、サーボモー
タ12から右回転方向のステアリングアシスト力
を出力させる。
この状態でステアリングホイール2をされに右
方向に回転させ、さらに操向駆動輪9を右方向へ
回転させようとしたとき、ギヤーボツクス11が
リミツトスイツチLS1に当接し、リミツトスイ
ツチLS1から論理信号「1」が出力されると、
2入力オアゲートC5は論理信号「1」を出力す
る。その結果、ノツトゲートC14の出力信号S
19が論理信号「0」に反転し、アナログスイツ
チC10及びC11がオフする。そのため、トラ
ンジスタドライバTR1Dの入力信号S11Aは
そのまま「V+」ボルトであり、また、トランジ
スタドライバTR2Dの入力信号S12Aは
「0」ボルトから「V+」ボルトに反転する。
さらに、アナログスイツチC12及びC13は
オン状態になるため、トランジスタドライバTR
3Dの入力信号S13Aは「V−」ボルトにな
り、トランジスタドライバTR4Dの入力信号S
14Aは「V−」ボルトになる。
その結果、トランジスタTR1とTR2がスイ
ツチングオンとなり、トランジスタTR3とTR
4はスイツチングオフとなるため、それまでトラ
ンジスタTR1→サーボモータ12→トラジスタ
TR3を流れていた駆動電流は、トランジスタ
TR1→サーボモータ12→フリーホイールダイ
オードD2の閉回路を転流するようになる。しか
しながら、この転流電流はサーボモータ12が慣
性回転して発電電圧を出力するため急激に減少
し、今度は発電電圧によりサーボモータ12→フ
リーホイールダイオードD1→トランジスタTR
2の閉回路で発電電流が流れ、発電制動がかかる
ためサーボモータ12の回転は急激に低下する。
さらにオペレータがステアリングホイールを回転
端方向に回そうとしても発電制動がかかるので、
俗にいう「ハンドルが重い」状態になつて速いス
ピードでは回せなくなる。これにより、ギヤーボ
ツクス11がストツパ32に衝突する際のシヨツ
クを小さくするとともに、オペレータの操舵フイ
ーリングの悪化を防止する。
以上、ステアリグホイール2を右方向に回転さ
せ、ギヤーボツクス11を、操向駆動輪9の中心
点Oを回転中心として右方向に回転させ、かつ、
さらに操向駆動輪9の目いつぱい右へ回転させよ
うとしたときのサーボモータ12の発電制動作用
を示したが、ステアリングホイール2を左方向に
回転させてギヤーボツクス11に左方向に回転さ
せ、かつ、さらに操向駆動輪9を目いつぱい左へ
回転させようとしたときも前記同様にサーボモー
タ12に発電制動がかかる。
すなわち、ステアリングホイール2を左方向に
回転させると、前記同様の回路作用によりトラン
ジスタTR2とチヨツパ制御信号に対応してオ
ン、オフするTR4がスイツチングして駆動電流
はトランジスタTR2→サーボモータ12→トラ
ンジスタTR4を流れ、サーボモータ12を左方
向に駆動させる。この状態でステアリングホイー
ル2をさらに左方向に回転させ、操向駆動輪9を
目いつぱい左方向に回転させようとしたとき、前
記同様の作用によりトランジスタTR1とTR2
がスイツチングオンとなり、トランジスタTR3
とTR4はスイツチングオフとなるため、前記同
様、サーボモータ12→フリーホイールダイオー
ドD1→トランジスタTR2の閉回路で発電電流
が流れ、サーボモータ12に発電制動をかける。
なお、この発電制動力はサーボモータ12の回
転速度に比例するので、ステアリングホイール2
を回転させる速さが速いほど大きい制動力を発生
し、サーボモータ12の回転速度が低下してしま
うと制動力が小さくなるため、操舵フイーリング
に与える影響が少ない。
ステアリングホイール2を、ほぼ目いつぱい回
転させ、かつ、さらに操向駆動輪9を回転端方向
へまわそうとしてステアリングホイール2を操作
したときに制御力を発生させるためのコントロー
ラの構成方法は上記実施例に限ることなく、本考
案の趣旨を越えない範囲で種々実現できる。ま
た、前記リミツトスイツチLS1,LS2の替わり
に近接センサなどの無接触式スイツチに替えても
同様の効果を得ることができる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、ステアリングホ
イールを回転限度近くまで回転させ、かつ、さら
に操向駆動輪を回転端方向へまわそうとしてステ
アリングホイールを操作した場合、ステアリング
アシスト力を出力させるモータに発電制動をかけ
てモータの回転速度を低下させ、電気式パワース
テアリングの出力機構がストツパに当つてロツク
される直前にパワーステアリングの回転スピード
をダウンすることによりパワーステアリング装置
がもつている運動エネルギーを低下させ衝撃トル
クを減少させ、出力シヤフトを含めた出力駆動ト
ルクを減少させ、出力シヤフトを含めた出力駆動
系の安全性を確保させるとともに、オペレータの
運転フイーリングを向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のバツテリ式リーチ
フオークリフトの電気式パワーステアリング装置
を示す説明図、第2図はその電気式パワーステア
リング装置のうちのトルク検出装置を示す縦断面
図、第3図はステアリングストツパとリミツトス
イツチの配置実施例説明図、第4図はポテンシヨ
メータの出力特性図、第5図は電気式パワーステ
アリング制御装置の部分電気回路図、第6図は駆
動回路図、第7図は三角波波形図である。 2……ステアリングホイール、9……操向駆動
輪、11……ギヤーボツクス、12……サーボモ
ータ、14……コントローラ、28……ポテンシ
ヨメータ、32……ストツパ、LS1,LS2……
リミツトスイツチ、C1……コンパレータ、C
2,C4……2入力アンドゲート、C3,C14
……ノツトゲート、C5……22力オアゲート、
C10〜C13……アナログスイツチ、OP……
オペアンプ、D1〜D4……フリーホイールダイ
オード、TWG……三角波発生回路、TR1〜TR
4……トランジスタ、TR1D〜TR4D……ト
ランジスタドライバ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングホイールに操作トルクが加えられ
    たとき該操作トルクの大きさと方向に対応したト
    ルク信号を出力するトルク検出器と、前記ステア
    リングホイールが左もしくは右回転限度近くまで
    回転したことを検出して左もしくは右回転端近接
    信号を出力する回転端近接検出器と、該回転端近
    接検出器からの前記左もしくは右回転端近接信号
    を入力し、さらに前記トルク検出器から出力され
    たトルク信号の極性が、回転端方向へのモータ駆
    動に対応したときステアリングアシスト力を出力
    するモータを発電制動させてアシストとは逆に制
    動力を発生させる制御回路と、を備えた電気式パ
    ワーステアリングの制御装置。
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JPS61184171A (ja) * 1985-02-12 1986-08-16 Honda Motor Co Ltd 電動式パワ−ステアリング装置

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