JPH04339835A - 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 - Google Patents

芳香族ポリイミドフィルムの製造法

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JPH04339835A
JPH04339835A JP32625990A JP32625990A JPH04339835A JP H04339835 A JPH04339835 A JP H04339835A JP 32625990 A JP32625990 A JP 32625990A JP 32625990 A JP32625990 A JP 32625990A JP H04339835 A JPH04339835 A JP H04339835A
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俊一 浜本
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浩 井上
Yoshiyuki Miwa
三輪 孔之
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徹治 平野
Katsuo Imatani
今谷 克男
Takeyuki Matsubara
松原 健之
Takashi Kono
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]  本発明は、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反
応により得られるポリアミド酸からイミド化剤を利用し
て芳香族ポリイミドフィルムを製造する方法に関する。
[従来技術]  芳香族テトラカルボン酸無水物と芳香族ジアミンとの
重合・環化(イミド化)により得られる芳香族ポリイミ
ドのフィルム状成形物は、耐熱性及び耐化学薬品性など
が優れているため、各種の用途に利用できる優れた工業
材料として注目を浴びている。なかでも、3,4,3′
,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フ
ェニレンジアミンとの重合反応により得られるポリアミ
ド酸から得られる芳香族ポリイミドのフィルムは、特に
優れた耐熱性及び化学的安定性等を有することが知られ
ている。
芳香族ポリイミドフィルムの製造には、従来、芳香族テ
トラカルボン酸無水物と芳香族ジアミンとを有機極性溶
媒中で重合反応させてポリアミド酸(ポリアミック酸と
もいう)の溶液を得たのち、このポリアミド酸溶液を基
体上にフィルム状に流延し、該フィルム状流延液を80
〜200℃以下で加熱して自己支持性フィルムを得て、
次いで該自己支持性フィルムを基体から剥離し、更に3
00℃以上の温度にて加熱を行なうなどして加熱環化(
閉環)させて製造する方法が利用されていた。この加熱
環化を利用する方法は、簡便で、工業的に優れた方法で
あるが、環化反応(イミド化反応)中に発生する水が、
ポリアミド酸のアミド酸結合を加水分解し、生成するポ
リマーの分子量の低下を引き起こし、得られるポリイミ
ドフィルムの物性低下をもたらしやすいとの問題がある
上記の加熱環化に起因するフィルム物性低下などの問題
を回避するための方法として、ポリアミド酸溶液にイミ
ド化剤を添加し、このイミド化剤の作用により、低温加
熱の条件下で、加水分解を防ぎなから、環化(イミド化
)を実現して、ポリイミドフィルムを得る方法が既に開
発されている。この目的で用いられるイミド化剤として
は、ポリアミド樹脂ハンドブック(福本修編、日刊工業
新聞社昭和63年刊、533〜534頁)に記載されて
いるように、従来では、ピリジンなどの第三級アミンが
知られていた。このピリジンは、安価であり、工業的使
用においては有利なイミド化剤であるといえるが、その
使用に際しては無水酢酸のような低級カルボン酸無水物
との併用が必須であり、またその使用量も、ポリアミド
酸のアミド酸結合1モルに対して0.5モル以上用いる
必要があるとされているため、実際の工業的使用におい
ては必ずしも有利であるとはいえないと考えられていた
(特開昭59−223725号公報参照)。また特に、
従来知られてる第三級アミンと低級カルボン酸無水物と
を組み合わせて、化学イミド化のためにポリアミド酸の
溶液に加えた場合、その溶液は短時間のうちにゲル化が
起こり、その後の流延などのフィルム製造上必須の工程
が円滑に進まなくなるとの問題があった。
上記のゲル化の問題の解決策として、上記の特開昭59
−223725号公報には、イミダゾール、ベンズイミ
ダゾールおよびその誘導体を、カルボン酸無水物を併用
することなく単独で化学イミド化剤として用いることが
提案されている。しかし、イミダゾール、ベンズイミダ
ゾールおよびその誘導体は比較的高価であり、またその
イミダゾール類を用いて工業的な製造に利用できる程度
に効率良くイミド化を行なわせるためには、イミダゾー
ル類をポリアミド酸のアミド酸結合1モルに対して2モ
ル以上用いる必要があり、この点において問題がある。
[発明の目的]  本発明は、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反
応により得られるポリアミド酸から芳香族ポリイミドフ
ィルムを工業的に有利に製造するための方法を提供する
ことを主な目的とする。
[発明の要旨]  本発明は、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反
応により得られるポリアミド酸を、有機極性溶媒と、ポ
リアミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.8倍
当量(好ましくは0.05〜0.5倍当量)の、置換基
を有していてもよいイミダゾールもしくはベンズイミダ
ゾールとからなる混合溶媒に溶解してなるポリアミド酸
溶液を基体上にフィルム状に流延した後、該フィルム状
流延液を80〜200℃で加熱して自己支持性フィルム
を得、次いで該自己支持性フィルムを基体から剥離し、
更に300℃以上の温度にて加熱を行なうことからなる
芳香族ポリイミドフィルムの製造法にある。
[発明の構成の説明]  前述のように、芳香族テトラカルボン酸無水物と芳香
族ジアミンの重合により得られるポリアミド酸を環化(
イミド化)することにより、芳香族ポリイミドフィルム
を製造するに際して、化学イミド化剤としてイミダゾー
ルもしくはベンズイミダゾール、あるいはそれらの誘導
体を使用する場合、その使用量は、ポリアミド酸のアミ
ド酸結合1モルに対して2モル以上用いることが好まし
いとされていた。しかしながら、本発明者の検討による
と、芳香族テトラカルボン酸無水物として3,4,3′
,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を用い、
かつ芳香族ジアミンとしてp−フェニレンジアミンを用
いた場合には、生成するポリアミド酸のアミド酸単位に
対して0.02〜0.8倍当量程度の少量のイミダゾー
ル、ベンズイミダゾール、あるいはそれらの化合物の置
換誘導体を用いて、イミド化反応を行なった場合には、
芳香族ポリイミドフィルムの工業的な製造に大きな障害
となる早期のゲル化が発生することなく、かつ化学イミ
ド化反応も通常の条件にて実用的に充分な速度にて進行
し、更に得られる芳香族ポリイミドフィルムもむしろ高
い強度を有することが判明した。
本発明において用いられる3,4,3′,4′−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物は、他の反応性芳香族テ
トラカルボン酸もしくはその誘導体と併用してもよいが
、その併用化合物は、テトラカルボン酸成分全体の10
モル%以下、特に、5モル%以下であることが好ましい
。併用化合物の例としては、2,3,3′,4′−ビフ
ェニルテトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、ヒス(3
,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ヒス(3,4−
ジカルボキシフェニル)エーテルなどのテトラカルボン
酸の酸二無水物を挙げることができる。
また、未発明において用いられるp−フェニレンジアミ
ンは、他の芳香族ジアミンと併用してもよいが、その併
用化合物は、全芳香族ジアミン成分全体の20モル%以
下、特に15モル%以下であることが好ましい。併用化
合物の例としては、m−フェニレンジアミン、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジ
フェニルチオエーテル、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホンなどを
挙げることができる。
3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物とp−フェニレンジアミンとからポリアミド酸を製
造する方法は前述のように既に知られている。すなわち
、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物とp−フェニレンジアミンとを、略等モルずつ用
い、これらを有機極性溶媒中、0〜80℃、好ましくは
0〜70℃の温度で、重合することによりポリアミド酸
を得ることができる。この重合反応に用いる有機極性溶
媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、
キノリン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメ
チル尿素、クレゾール、フェノールのような芳香族ポリ
アミド酸に対する溶解力が高い有機極性溶媒を挙げるこ
とができる。
本発明において、基体上にフィルム状に流延してフィル
ム状流延液を形成するためのポリアミド酸溶液は、上記
の反応液(縮重合反応を行なって得られた反応液)その
まま、もしくは、その濃縮液もしくは希釈液であっても
よく、あるいは一旦ポリアミド酸を反応液から取り出し
たのち、それを再度適当な有機極性溶媒に溶解して調製
した溶液であってもよい。
ポリアミド酸は、その対数粘度(30℃、濃度0.5g
/100m■、溶剤での測定値)が0.1以上であるよ
うな高分子量ものであることが好ましく、特に0.2〜
5であるような高分子量ものであることが好ましい。な
お、対数粘度とは、相対粘度(ηrel)の自然対数を
濃度cで割った値(ln ηrel)/cを意味する。
フィルム状流延液を調製するためのポリアミド酸溶液に
おけるポリアミド酸の濃度(ポリマー濃度)は、通常3
〜40重量%であり、特に4〜35重量%であることが
好ましい。
本発明においては、上記のようにして調製したポリアミ
ド酸溶液に、ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.
02〜0.8倍当量程度の少量のイミダール、ベンズイ
ミダゾール、もしくはそれらの置換誘導体を加える。こ
こに述べた置換誘導体の例としては、N−メチルイミダ
ゾール、N−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−
メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、5−メチルベンズイミダゾールのような低級アル
キル基が一もしくは二個付いたイミダゾールもしくはベ
ンズイミダゾールを挙げることができる。また、これら
のイミド化剤は、二種以上組み合せて使用してもよい。
上記のイミダゾール、ベンズイミダゾールもしくはそれ
らの置換誘導体は、単独で、本発明における3,4,3
′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−
フェニレンジアミンとの重合反応により得られるポリア
ミド酸の化学イミド化剤として機能する。ただし、これ
らの化学イミド化剤は、ポリアミド酸のアミド酸単位に
対して0.02〜0.8倍当量程度の少量にて用いる必
要がある。その量は、好ましくは0.5倍当量以下、0
.05倍当量以上であり、そして更に好ましくは0.3
倍当量以下、0.1倍当量以上である。また、これらの
化学イミド化剤は、無水酢酸のような低級カルボン酸無
水物の併用を伴なうことなく使用することが好ましい。
低級カルボン酸無水物の併用はイミド化率の向上には若
干効果があるものの、ポリアミド酸溶液のゲル化を促進
するとの悪影響がでる場合があるため、本発明に従う芳
香族ポリイミドフィルムの工業的な製造を実施するため
には、むしろ有害となりやすい場合がある。
上記のようにして得られたポリアミド酸溶液は、必要に
応じて脱泡、濾過等の処理を行なったのち、ガラス板、
金属板、金属ベルト、金属ドラムのような耐熱性の基体
上にフィルム状に、たとえば厚さが50〜2000μm
の範囲の値となるようにTダイ、ドクターナイフ等を用
いて流延した後、得られたフィルム状流延液を、熱風あ
るいは赤外線などを利用する加熱装置で80〜200℃
の範囲の温度に加熱して自己支持性フィルムを得る。こ
の加熱により、自己支持性フィルムは約25〜45重量
%の加熱減量を示し、部分的なイミド化が行なわれて、
イミド化率が25〜80%(特に25〜60%)のポリ
マーが得られる。なお、加熱減量は、自己支持性フィル
ムを420℃で20分間加熱した後の重量減少から下式
により求めた値である。
加熱減量(重量%)={(加熱前の試料の重量−加熱後
の試料の重量)/(加熱前の試料の重量)}×100 次に上記の自己支持性フィルムを、基体から剥離し、更
に300℃以上の温度(通常は450℃以下)にて加熱
を行なうことにより、イミド化率が実質的に100%の
所望の芳香族ポリイミドフィルムを得る。この自己支持
性フィルムの加熱は、多数の加熱ロール間を通過させた
り、あるいはフィルムの両端をテンターのクリップやピ
ン等で若干の緊張力を与えた条件下で加熱するなどの公
知の方法により行なわれる。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、以下
の記載においてイミド化率は、赤外吸収スペクトルを用
いる方法(ATR法)により、740cm−1あるいは
1780cm−1のイミド基の特性吸収と、内部標準と
してのフェニル基の1510cm−1の吸収との吸光度
比を計算により求め、別に求めたイミド化率100%の
ポリイミドフィルムにおける対応する吸光度比との比率
を計算し、百分率(%)の単位にて表示した。
ゲル化時間は、30℃での糸引き現象が現れなくなるま
での時間で表示した。
各ポリイミドフィルムの引張強度および伸び率は、室温
(25℃)での測定値である。
[実施例1] N,N−ジメチルアセトアミド423.76gにp−フ
ェニレンジアミン25.00g(0.2312モル)を
溶解し、この溶液に3,4,3′,4′−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物68.02g(0.2312モ
ル)を少量ずつ1時間かけて添加した。この添加操作の
間、溶液の温度を約60℃に維持した。この結果、ポリ
マー濃度[P]が18.0重量%で、溶液粘度(B型回
転粘度計使用、35℃の測定値)が1200ポイズのポ
リアミド酸(ポリマーの対数粘度=2.2)の溶液が得
られた。
得られたポリアミド酸溶液50gに、N,N−ジメチル
アセトアミド5.790gとN−メチルイミダゾール0
.46g(5.592×10−3モル)とを加え、3分
間攪拌、混合した。この混合液における、ポリアミド酸
のアミド酸単位とN−メチルイミダゾールの当量比(ア
ミド酸単位/N−メチルイミダゾール)は1/0.12
5であり、ポリマー濃度[P]は16.0重量%である
。この混合液を30℃にて1日間放置したが、ゲル化は
見られなかった。
上記のポリアミド酸/N−メチルイミダゾール混合液を
ガラス板上に、ドクターナイフを用いて、厚みが約78
0μmとなるように均一に流延した。この流延液層を有
するガラス板を、熱風乾燥炉に入れて140℃の熱風に
て10分間の乾燥を行なったところ、ガラス板側表面の
ポリマーのイミド比率が30%の自己支持性フィルム(
加熱減量32重量%)が得られた。
次いで、上記の自己支持性フィルムを金属枠に固定し、
そのまま熱風乾燥炉に入れ、180℃の熱風で10分間
で加熱し、さらに300℃で5分間、そして420℃で
5分間の加熱を行ない、厚みが約60μmのポリイミド
フィルム(イミド化率100%)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は43kg/m
m2で、伸び率は45%であった。
[実施例2] N−メチルイミダゾールの代わりに、N−ベンジル−2
−メチルイミダゾールを同じモル量(5.592×10
−3モル、0.89g)用いた以外は実施例1と同様の
操作を行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィルム
(イミド化率100%)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は42kg/m
m2で、伸び率は44%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
1%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド比率が
32%であった。
[実施例3] 使用するN−メチルイミダゾールの量を2倍(11.1
8×10−3モル、0.92g)にした以外は実施例1
と同様の操作を行ない、厚みが約60μmのポリイミド
フィルム(イミド化率100%)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は43kg/m
m2で、伸び率は45%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
1%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が
38%であった。
[比較例1] N−メチルイミダゾールを加えなかった以外は実施例1
と同様の操作を行ない、厚みが約60μmのポリイミド
フィルムを得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は38kg/m
m2、伸び率は35%と低い値であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
5%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド比率が
17%であった。
[比較例2] N−メチルイミダゾールの代わりに、ピリジンを同じモ
ル量(5.592×10−3モル、0.47g)用いた
以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約60μ
mのポリイミドフィルムを得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は37kg/m
m2、伸び率は36%と低い値であつた。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
3%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が
19%であった。
[比較例3] N−メチルイミダゾールの代わりに、トリエチルアミン
を同じモル量(5.592×10−3モル、0.57g
)用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが
約60μmのポリイミドフィルムを得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は28kg/m
m2、伸び率は17%と低い値であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
3%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が
20%であった。
[発明の作用効果]  本発明の製造法を利用することにより、3,4,3′
,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フ
ェニレンジアミンとから、優れた物性(特に、引張強度
が高いと共に伸び率が大きいとの性質)を有するポリイ
ミドフィルムを、少量のイミダゾール、ベンズイミダゾ
ール、もしくはそれらの置換誘導体の使用にて、早期の
ゲル化(すなわち、ポットライフの短さ)などのトラブ
ルの発生なしに製造することができる。従って、未発明
のポリイミドフィルムの製造法は、特に芳香族ポリイミ
ドフィルムの大規模な連続生産に適している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカ
    ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反
    応により得られるポリアミド酸を、有機極性溶媒と、ポ
    リアミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.8倍
    当量の置換基を有していてもよいイミダゾールもしくは
    ベンズイミダゾールとからなる混合溶媒に溶解してなる
    ポリアミド酸溶液を基体上にフィルム状に流延した後、
    該フィルム状流延液を80〜200℃で加熱して自己支
    持性フィルムを得、次いで該自己支持性フィルムを基体
    から剥離し、更に300℃以上の温度にて加熱を行なう
    ことからなる芳香族ポリイミドフィルムの製造法。
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