JPS5918221B2 - ポリイミド被覆銅板の製造法 - Google Patents

ポリイミド被覆銅板の製造法

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JPS5918221B2
JPS5918221B2 JP10913283A JP10913283A JPS5918221B2 JP S5918221 B2 JPS5918221 B2 JP S5918221B2 JP 10913283 A JP10913283 A JP 10913283A JP 10913283 A JP10913283 A JP 10913283A JP S5918221 B2 JPS5918221 B2 JP S5918221B2
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JP
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copper plate
polyimide
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polyimide resin
mixture
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JP10913283A
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JPS5920660A (ja
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信之 中村
功 白畑
則良 大久保
博 板谷
旗秋 吉本
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、溶剤可溶型の(芳香族)ポリイミド樹脂の
溶液を、銅板(箔)に塗布し乾燥して、’0 ポリイミ
ド樹脂被覆のなされた銅板を製造する方法に関するもの
である。
ポリアミド樹脂は一般にテトラカルボン酸無水物とジア
ミンとを不活性雰囲気で無水の条件下で有機極性溶媒中
で反応させポリアミド酸として製’5 造し、使用時加
熱処理して溶剤を蒸発させると共にポリアミド樹脂に転
化させて得られる。
しかし、従来のこのような方法では樹脂の溶解性が非常
に悪く、例えはN−メチルー2−ピロリドン、ジメチル
アセトアミドなどのような高価でかつ吸湿性■0 の大
きな溶剤を用いざるを得ず、樹脂溶液が高価になると共
に貯蔵安定性が著しく低下する欠点及び被覆作業性が悪
いという欠点があつた。このような欠点を改善するもの
として、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物とジ
アミンと■5 を160℃以下の温度でクレゾール中で
反応させる方法、及び少なくとも60モル%のベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物を含む芳香族テトラカ
ルボン酸と、少なくとも60%のアミノ基に対してオル
ソの位置にアルキル基、ハロゲン基等■0 を有する芳
香族ジアミンを含有するジアミンとを、フェノール系溶
媒中で反応させる方法、等が提案され上記溶解性の問題
が改善された。
しかし前者の方法においては160℃以上の加熱によつ
て樹脂溶液の濁り及び樹脂のゲル化を起こす等溶液のフ
5 安定性の低下する欠点を生じ、又後者の方法はこの
溶液安定性の低下は生じないが特殊なアミンをジアミン
中に少なくとも60モル%以上使用しなければならない
と言う不便さがあり、このためにポリイミド樹脂溶液を
使用して銅板(銅箔)を被覆することが工業的に行われ
なかつたのであり、従つて、更に上記の溶解性の問題の
改善に関して新たな開発が望まれていた。ここに発明者
等はこの問題に関して重点的に試験研究を重ねた結果テ
トラカルボン酸として、ビフエニルテトラカルボン酸(
その無水物、ジアルキルエステル、多価アルコールエス
テル類を含む)を少なくとも60モル%以上使用するこ
とによつて、ジアミンの構造を特に制限することなく有
機極性溶媒特にフエノール系溶媒に可溶な安定したポリ
イミド樹脂が得られ、このポリイミド樹脂の溶液を使用
してポリアミド被覆銅板(銅箔)を製造できることを見
出し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、少なくとも60モル%の3,3
′,4,42−ビフエニルテトラカルボン酸または2,
3,3′,4′−ビフエニテトラカルボン酸(その無水
物、低級アルキルエステル及び多価アルコールエステル
を含む)の単独、或いはこれらの酸の二種以上を含むテ
トラカルボン酸(その無水物、低級アルキルエステル及
び多価アルコールエステルを含む)と、C2〜C8のア
ルキレンジアミン、芳香族ジアミンなどの単独或いは両
者の二種以上の混合物またはこれらのジアミンの一部量
を3価以上のポリアミンで置換えた混合物とを略等モル
有機極性溶剤中で反応させてポリイミドを生成して、溶
剤可溶型ポリイミド樹脂の溶液を調製し、そのポリイミ
ド樹脂溶液を銅板上に塗布し、乾燥・焼付を行つて、銅
板をポリアミド樹脂 Jで被覆することを特徴とするポ
リイミド被覆銅板の製造法に関する。3,3′,4,4
′−ビフエニルテトラカルボン酸または2,3,3′,
42−ビフエニルテトラカルボン酸は、その無水物、低
級アルキルエステル或い jはエチレングリコール、グ
リセリン等の多価アルコールエステルでも良いのであり
、又これらは一種又は二種以上にてテトラカルボン酸の
使用量中に少なくとも60モル%含んでいることを要す
る。
上記のカルボン酸以外のテトラカルボン酸とし 4ては
、ベンゾフエノンテトラカルボン酸、ピロメリツト酸、
2,2,−ビス(3,4,−ジカルボキシフエニノ(ハ
)プロパン、ビス(3,4,−ジカルボキシフエニル)
スルホン 2,3,6,7−ナフタリンテトラカルボン
酸、ペリレン3,4,9,10−テトラカルボン酸、シ
クロペンタンテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカル
ボキシフエニル)1,3,4−オキサジアゾール、1,
1−ビス(2,3,−ジカルボキシフエニル)エタン等
があげられる。次ぎにこの発明で用いられるジアミンは
特に制限されるものではないが、C2〜C8のアルキレ
ンジアミン、3,3′−ジメチル−4,42−ジアミノ
ジフエニルメタン 3,3′,5,5′−テトラメチル
−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、3,3゛,5
,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニル
スルホン、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4
′−ジアミノジフエニルエーテル、3,32−ジメトキ
シ−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、3,3′−
ジアミノジフエニルスルホン、3,32−ジカルボキシ
−4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、3,3′−
ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパン
、3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルフアイド、2,4−ジアミノトルエン 3,3′
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテル3,3′−ジアミノジフエニルメタン
、4,4′−ジアミノジフエニルメタン、キシリレンジ
アミン、及び1,4−ジアミノシクロヘキサン等があげ
られ、又これらに3価又は4価のポリアミンを混合して
用いることもできる。
これらのアミンの使用量は酸成分に対して等モルである
ことが望ましいが±10%量の範囲でも差支えない。
そして、反応させる温度は80℃以上で特に脱水反応で
あるから120℃〜200℃までの高温、具体的実施例
に例示する如く1段で重合イミド化させポリイミドを生
成させ得る温度であることが好ましい。
このようにして得られるポリイミド樹脂溶液はそのまま
、或いは有機極性溶媒又は他の溶媒を用い、該樹脂の溶
解が保持される範囲で希釈し、この発明の方法に使用で
きると共に、また、絶縁塗料等に使用され、絶縁用フイ
ルム材あるいはさらにガラスクロスに対する含浸用等に
使用して有用である。
そして、この発明の方法におけるようにその樹脂溶液を
銅板(箔)用塗料として用いた場合、特にその耐熱性及
び機械的特性に優れたものが得られるばかりでなく、他
のワニスと組合せた多重被覆構造とすることによりその
特性がいろいろ改良されたポリイミド被覆銅板を得るこ
とができる。
次ぎにこの発明を実施例によつて具体的に説明する。実
施例 1 2,3,3),47−ビフエニルテトラカルボン酸二無
水物17.69、ピロメリツト酸二無水物4.49及び
3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸
二無水物6,49と、4,4′−ジアミノジフエニルエ
ーテル20.09とを、1809のm−クレゾール中で
撹拌しながら加熱し190℃まで昇温した。
反応系からの溜出がなくなつてからさらに2時間反応さ
せて透明で粘稠なポリイミド樹脂溶液を得た。この樹脂
溶液を銅板上に塗布し、100℃で30分間乾燥させて
後200℃でさらに30分間乾燥・焼付したところ、光
沢のある可とう性の優れたポリイアミド被覆銅板が得ら
れ゜た。
また上記樹脂溶液は室温にて1ケ月間放置後も外観、粘
度とも変化がなかつた。実施例 2 3,32,4,42−ビフエニルテトラカルボン酸のジ
エチルエステル27.0f1及び2,2,−ビス(3,
4,−ジカルボキシフエニル)プロパン11.29と3
,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルメタ
ン22.69とをm−クレゾール2509中で攪拌しな
がら加熱し、190℃で5時間反応させた。
得られた粘稠なポリイミド樹脂溶液を銅板上に塗布し、
高温に加熱し乾燥したところ、光沢のある可とう性の優
れたポリイミド被覆銅板が得られた。また、この樹脂の
保存安定性を調べるため該溶液を60℃の油浴中で溶剤
が揮発しない装置を施して、1週間放置したが、粘度は
ほとんど変化せず均一な溶液であつた。実施例 3 3,37,4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無
水物29.49と3,3′,5,5′−テトラメチルー
4,4−ジアミノジフエニルメタン25.4f1とを2
009のm−クレゾールとキシレノールとのjノ 重量比3対1の混合液中で攪拌しながら17『Cまで加
熱し、透明で粘稠な樹脂溶液を得た。
この溶液を実施例1と同様に銅板上に塗布し乾燥・焼付
して塗装板が得られた。その塗装板を、エツチング処理
により銅を溶解除去し、残つたフイルムを水洗し乾燥し
た。こうして得たフイルムについて赤外線吸収スペクト
ルを測定したところ1780?−1にイミド結合特有の
吸収が認められた。また該フイルムについて加熱減量を
測定したところ400℃以下では減量は認められなかつ
た。参考例 13,32,4,4′−ビフエニルテトラ
カルボン酸二無水物294f1と、4,42−ジアミノ
ジフエニルメタン999および2,4−ジアミノトルエ
ン619とを1670f10I)m−クレゾール中で攪
拌しながら加熱し180℃まで昇温する。
反応系から水の溜出がなくなつてから更に2時間反応さ
せ透明な粘稠溶液を得た。この溶液の一部を取りアセト
ンを徐々に添加し樹脂分を沈殿させ常法にしたがい洗滌
乾燥して赤外線分光分析を行つたところ、1780cT
n−1にイミドに特有の鋭い特性吸収が認められた。参
考例 2 3,3′,4,4》−ビフエニルテトラカルボン酸二無
水物147f!及び2,3,3′,4′−ビフエニルテ
トラカルボン酸二無水物1479と、4,4゛−ジアミ
ノジフエニルメタン1989とを1800f10N−メ
チル−2−ピロリドン及び1809のキシレンの混合液
中で攪拌しながら昇温し反応させ、生成する水をキシレ
ンと共沸にて反応系外に溜出させて、粘稠なポリイミド
樹脂溶液を得た。
此の樹脂溶液を密閉容器中に保存したところ1ケ月経過
後も何ら変化は認められなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも60モル%の3,3′,4,4′−ビフ
    ェニルテトラカルボン酸または2,3,3′,4′−ビ
    フェニルテトラカルボン酸(その無水物、低級アルキル
    エステル及び多価アルコールエステルを含む)の単独、
    或いはこれらの酸の二種以上を含むテトラカルボン酸(
    その無水物、低級アルキルエステル及び多価アルコール
    エステルを含む)と、C_2〜C_8のアルキレンジア
    ミン、芳香族ジアミンの単独或いは両者の二種以上の混
    合物またはこれらのジアミンの一部量を3価以上のポリ
    アミンで置換えた混合物とを略等モル有機極性溶剤中で
    反応させてポリイミドを生成して、溶剤可溶型ポリイミ
    ド樹脂の溶液を調製し、そのポリイミド樹脂溶液を銅板
    上に塗布し、乾燥・焼付を行つて、銅板をポリイミド樹
    脂で被覆することを特徴とするポリイミド被覆銅板の製
    造法。
JP10913283A 1983-06-20 1983-06-20 ポリイミド被覆銅板の製造法 Expired JPS5918221B2 (ja)

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JP5110242B2 (ja) * 2004-12-03 2012-12-26 宇部興産株式会社 ポリイミド、ポリイミドフィルム及び積層体

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