JPH0433882Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は遊技球検出装置、更に詳しくは、パチ
ンコ機、組み合わせ式パチンコ機、麻雀式パチン
コ機等のボール遊技機に用いる遊技球の通過を検
出するために、遊技盤面表側あるいは裏側に取り
つけて用いる通過球検出装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来より、ボール遊技機にあつては、その遊技
性向上のために、チユーリツプ等を設けていた
が、遊技客の好の多様化に伴つて、すでに通常の
チユーリツプのみでは遊技性の向上が図れなくな
つていた。

そこで近年、例えば盤面にマイクロスイツチを
用いた遊技球検出装置を設け、遊技球が適数回こ
の検出装置を通過すると、すべてのチユーリツプ
を開放させるとか、あるいは複数設けた検出装置
のすべてを遊技球が通過すると、チユーリツプを
一定時間開放させるとかの手段を用いて遊技性の
向上を図つたものが提供されている。

このことは、組み合わせ式パチンコ機、麻雀式
パチンコ機等についても言えることであり、これ
らの遊技機にも遊技性向上のために、遊技球検出
装置を設けたものがある。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら従来より提供されている遊技球検
出装置はマイクロスイツチを用いているので作動
性及び耐久性の点で問題があるだけでなく、マイ
クロコンピユーターを用いて制御する場合等で
は、制御基盤外部にマトリツクスを組み込むため
のダイオードを個々の検出装置毎に設けなければ
ならない等の煩わしさがあつた。

そこで例えば実公昭55−33385号公報記載の考
案、実開昭58−74976号公報記載の考案あるいは
実開昭58−183734号公報記載の考案等のように、
マイクロスイツチを用いず、リードスイツチを用
いることによつて、検出の作動性及び耐久性の向
上を図つたものが提供されている。

ただこのような検出装置にあつても、検出装置
にはスイツチのみが内装され、マイクロコンピユ
ーターを用いて制御する場合等では、制御基盤外
部にマトリツクスを組み込むためのダイオードを
個々の検出装置毎に設けなければならない等の煩
わしさがあつた。

特に組み合わせ式パチンコ機、麻雀式パチンコ
機等のボール遊技機等のように、通過球の検出装
置を多数付設するゲーム機については、個々の検
出装置毎に回路基板等に於てダイオードを付設す
る必要が生じ、煩わしいだけでなく、ダイオード
１つが故障しても、基板を外して修理することと
なつていた。

そこで本考案は、前述した従来の遊技球検出装
置の有する欠点を解消するために案出されたもの
であり、その目的は、検出の作動性及び耐久性の
向上を図ると共に、マトリツクスへのダイオード
組み込みを省き、組み立ての容易化及び修理の容
易化をも図ることにある。

［問題点を解決するための手段］ 前述した目的を達成するために、本考案は、球
通路と、この球通路を通過する球を検出する検出
装置とからなる遊技球検出装置において、検出装
置を、一端を球通路に突出させ他端にマグネツト
を固定した揺振片と、この揺振片のマグネツトに
よつて作動するリードスイツチとから形成し、こ
のリードスイツチ両端から２つの端子を設けると
共に、リードスイツチの一端からダイオードを介
して前記２つの端子とは別の端子を設けたことを
特徴とするとからなつている。

［実施例］ 以下、図示例に従つて、本考案の一実施例を説
明する。

この実施例は、球通路１０と、この球通路１０
を通過する球を検出する検出装置２０とからなつ
ている。

球通路１０は、略八角筒に形成され、その筒内
を球が通過するものである。

検出装置２０は、その一端を球通路１０に突出
させて衝接部２１を形成すると共に他端マグネツ
ト２２を固定した揺振片２３と、この揺振片２３
のマグネツト２２によつて作動するリードスイツ
チ２４とから形成されこのリードスイツチ２４両
端には２つの端子２５，２６を設けると共に、リ
ードスイツチ２４の１端からダイオード２７に介
して端子２８を設けてある。なお揺振片２３は、
図示しないコイルスプリング等で、通常衝接部２
１が球通路１０側に突出するように付勢してあ
る。

次にこの装置の作動を説明する。

球通路１０を球が通過すると、その球が衝接部
２１に衝接して、揺振片２３を揺振させる。する
とこの揺振片２３のマグネツト２２がリードスイ
ツチ２４に接近し、リードスイツチ２４を閉成す
ることになる。

その結果、端子２５，２６間、あるいは端子２
５，２８間が導通することになる。

本考案は、球の通過をリードスイツチ２４にて
検出するので、従来用いられていたマイクロスイ
ツチに比べて、耐久性が著しく向上したものであ
る。又、揺振片２３さえ揺振すれば球の通過が検
出できるので、球通過を機械的に検出するものに
比べて信頼性も著しく高いものである。

更に本考案は、検出装置２０にダイオード２７
を直列に配しこのダイオード２７にも端子２８を
設けたので、例えばマイクロコンピユーター等を
使用した制御基盤等の外部にマトリツクスを組み
込む場合には、端子２５，２８と接続させること
により、別途ダイオード２７を設ける必要がなく
なる。勿論、ダイオード２７が不要の場合は、端
子２５，２６に接続させることで、ダイオード２
７がないものとして機能する。

なお、以上の説明において、揺振片２３が揺振
した時にリードスイツチ２４が閉成するとして説
明したが、逆にリードスイツチ２４が開成するよ
うにしても用いることができる。

又更に、回路図では、ダイオード２７のカソー
ド側がリードスイツチ２４側となるようにして示
したが、これを逆にすることもできる。

又、本装置は、ボール遊技機の盤面表側に配
し、球通路を通過チヤツカーとして用いることも
できるが、盤面裏側に配して組み合わせ式パチン
コ機、麻雀式パチンコ機等の所定チヤツカーの通
過検出に用いることもできる。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案は、通過球の検出を
確実に行えるだけでなく、耐用年数が著しく延び
るだけでなく、端子を３本設け、ダイオードを付
設した２本の端子を用いることによつて、マイク
ロコンピユーターを用いて制御する場合等では、
制御基盤外部にマトリツクスを組み込むためのダ
イオードが不要となり、遊技機の組立の合理化が
図れるだけでなく、マイクロコンピユーターを用
いて制御しない場合には、別の２本の端子を用い
ることによつて従来通りの制御が可能である。

又内装したダイオードが故障した場合には、検
出装置を交換することによつて、極めて簡単に修
理できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は平面図、第２図は一部切欠正面図、第３図は回
路図である。 １０……球通路、２０……検出装置、２１……
衝接部、２２……マグネツト、２３……揺振片、
２４……リードスイツチ、２５，２６……端子、
２７……ダイオード、２８……端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 球通路と、この球通路を通過する球を検出する
   検出装置にとからなる遊技球検出装置において、
   検出装置を、一端を球通路に突出させ、他端にマ
   グネツトを固定した揺振片と、この揺振片とマグ
   ネツトによつて作動するリードスイツチとから形
   成し、このリードスイツチ両端から２つの端子を
   設けると共に、リードスイツチの一端からダイオ
   ードを介して前記２つの端子とは別の端子を設け
   たことを特長とする遊技球検出装置。