JPS6238694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機における落球方向変更装置
に関し、更に詳細にはパチンコ機の遊戯盤面の適
所に配設され、所定のセーフ孔に入球したときに
作動する例えばソレノイド等の作用によつて所定
の方向に回動し、帯状弾板上に落下した球を一定
の方向にのみ落下するように弾いて、落下する球
の経路を変化させるようにするための装置に係わ
る。

従来、バチンコ機にあつては障害釘或いは風車
等によつて遊戯盤面に弾かれた球の落下の経路を
不規則にはしているが、これがあつたとしても、
球の落下する経路は大体において決まつている。
このため例えばセーフ孔より離れたところに打ち
上げられた球は遊戯者としては最早諦めざるを得
ない。

本考案はこのような場合においても所定のセー
フ孔に入球したときには帯状弾板を所定の方向に
回動して傾斜させ、遊戯者にてつて有利となる方
向に球を弾かせるようになし、以て遊戯者をして
入賞の期待感を増大させて遊戯の興趣を倍加せん
とするものである。

以下、本考案を図示した実施例に即して更に詳
細に説明する。

第１図は前面方向から見た斜視図、第２図は背
面方向から見た斜視図、第３図は背面方向から見
た分解斜視図、第４図は作用態様の説明図であ
る。

図中１は基板であり、上部寄りの部分には後記
帯状弾板をその先端部に固設したＵ字状弾性板が
突出する長孔２が穿設されると共に背面部にはコ
字形の支承枠３が設けられている。また該長孔２
は中央位置から左右いずれかの方向に延びるよう
に設けられている。４は基板１の背面に水平方向
に突設された軸であり、先端部は前記支承枠３に
よつて支承されている。５はＵ字状に折曲形成さ
れた弾性板であり、先端部５ａを前記基板の長孔
２より突出して、その突出端に後記帯状弾板を固
設すると共に基部５ｂを前記軸４に回動自在に取
り付けられた円筒部材６に固着している。また該
円筒部材６には両側方向に延びるレバー７が突設
されている。そして該レバー７の一端部７ａと前
記支承枠３との間には緊縮バネ８が張設され、常
時円筒部材７を帯状弾板が回動始端にあるように
即ち第１図及び第２図の位置にあるように附勢し
ている。また、レバー７の他端部７ｂは図示しな
いソレノイドのプランジヤ等に連結されている。
９は弧状に折曲形成された帯状弾板であり、前記
Ｕ字状弾性板５の先端部５ａに固設されている。
１０，１０は前記基板１の背面に固着されたスト
ツパーであり、夫々長孔２の両端部に位置させて
いる。尚、その他１１は球、１２はセーフ孔を示
す。また、本実施例では帯状弾板９を基板１の中
央位置を回動始点として正面から見て右側に回動
するように構成したが、これを反対側に回動する
ように構成することも勿論可能である。そして本
考案は基板１を図示しないパチンコ機の遊戯盤面
裏側の適所に配設し、遊戯盤面に穿設した長孔か
ら帯状弾板を移動可能に突設させるものである。

然して、上記構成からなる本考案の作用態様に
ついて説明すると、帯状弾板９は常時は第４図Ａ
の位置にあるように附勢されている。この状態に
あつては球１１は帯状弾板９への落下位置により
左右いずれかに振り分け状に弾かれる。そして図
示しない所定のセーフ孔に入球するとタイマー等
を介して所定の時間作動するソレノイドがレバー
７の端部７ｂを押し上げて円筒部材６をバネ８に
抗して回動させる。この回動に伴いＵ字状弾性板
５が軸４を支点としてストツパー１０に当設する
位置まで回動する。従つて帯状弾板９も基板１の
中央位置から第４図Ｂの位置まで回動して傾斜す
る。この状態にあつては球１１は全て帯状弾板９
の傾斜方向即ち矢標方向にのみ弾かれる。従つ
て、本考案を例えば図示した如き位置に配置して
おけば、帯状弾板９によつて弾かれた球１１はセ
ーフ孔１２に飛入し易い方向にのみ落下し、遊戯
者にとつて入賞の期待感が増大する。また、所定
の時間経過してソレノイドが作動を停止すると再
びバネ８の作用によつて帯状弾板９は元の位置に
復帰する。尚本考案の遊戯盤面における設置箇所
は図示した如き位置に限る必要はなく、帯状弾板
９が移動したときに遊戯者にとつて有利な方向に
球を弾かせることができるような位置であればよ
い。

本考案は上記の如き構成、作用であるから、遊
戯盤面を落下する球の方向を一定の方向にのみ落
下するように変更することができ、これを適宜な
作動部材によつて行なようにすれば更に遊戯の興
趣を倍加することができる。即ち所定のセーフ孔
に入球したときには帯状弾板が所定の時間だけ遊
戯者にとつて有利な方向に球を弾くように移動
し、従つて遊戯者をして入賞の期待感を増大させ
て遊戯の興趣を倍何させることができる。また、
機構的にも簡単であるから故障も少なく、且つ製
造も容易である等実用に供し著効を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は前面方向から見た斜視図、第２図は背面方
向から見た斜視図、第３図は背面方向から見た分
解斜視図、第４図は作用態様の説明図である。 １：基板、２：長孔、３：支承枠、４：軸、
５：Ｕ字状弾性板、６：円筒部材、７：レバー、
８：バネ、９：帯状弾板、１０：ストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板の背面部に水平方向に突設した軸に回動自
   在に取り付けられた円筒部材に、Ｕ字状に折曲形
   成した弾性板の基部を固着し、且つ該弾性板の先
   端部を基板に穿設された上部位置から左右いずれ
   かの方向に延びる長孔より突出させてその突出端
   に弧状に折曲形成した帯状弾板を固設し、更に前
   記円筒部材をバネをもつて常時帯状弾板が基板の
   中央位置にあるよう附勢すると共に円筒部材にソ
   レノイド等に連結するレバーを突設して成るパチ
   ンコ機における落球方向変更装置。