JPH04337093A - 海水接触構造物の海水電解防汚装置 - Google Patents

海水接触構造物の海水電解防汚装置

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JPH04337093A
JPH04337093A JP13716391A JP13716391A JPH04337093A JP H04337093 A JPH04337093 A JP H04337093A JP 13716391 A JP13716391 A JP 13716391A JP 13716391 A JP13716391 A JP 13716391A JP H04337093 A JPH04337093 A JP H04337093A
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lead wire
hole
seawater
sea water
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Kiyomi Tomoshige
友重 清美
Masahiro Usami
正博 宇佐美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海水接触構造物の海水電
解防汚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、船体外板の防汚手段としては、
従来、防汚塗料を外板の接水部分に塗装することが知ら
れている。また、外板の接水部分に絶縁性塗膜を介して
導電性塗膜を形成し、これに通電して周囲の海水を電気
分解することにより塩素を発生することも知られている
【0003】しかしながら、これらの手段では、下記の
ような欠点がある。 (1) 塗料による防汚手段では、海域の季節,海流の
水質等に応じて塗料の防汚成分溶出速度の調整ができな
いので、不便である。また、塗料の含有毒物量が制約さ
れるので、約2年ごとに塗装を繰返さねばならず、これ
が大仕事で不経済である。 (2) 海水電解による防汚手段では、リード線を船内
の直流電源から上甲板表面及び上部船側外板表面を伝っ
て、満載吃水線の適宜上方の船側外板に導設した通電端
まで延々と布設するので、リード線が外力により破損さ
れる惧れが多く、従って給電が十分に安定しているとは
いえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、リード線の布設長さが
最短で、かつ機械的損傷を受けにくい、従って電流の安
定供給に優れた海水接触構造物の海水電解防汚装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は海
水接触構造物の接水面に絶縁性塗膜を介して導電性塗膜
を施工し上記導電性塗膜に上記構造物内の電源からリー
ド線を通じて直流電流を供給する海水接触構造物の海水
電解防汚装置において、上記接水面の最大吃水線の若干
上方レベルで上記構造物の外板に貫設されたリード線貫
通孔と、上記リード線貫通孔のレベルで絶縁材を介して
上記構造物の外板に沿って水平帯状に周設され一端が上
記導電性塗膜に接続された金属製通電帯と、基端が上記
電源に接続され先端部が上記リード線貫通孔を貫通して
上記通電帯に接続されたリード線とを具えたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】海水接触構造物の接水面の最大吃水線上方適宜
レベルにリード線貫通孔が貫設されているので、リード
線貫通部が海水流速の影響を受けにくくなる。また、上
記接水面の上記リード線貫通孔のレベルに絶縁材を介し
て金属性通電帯が水平に、外板外面に沿って周設されて
いるので、少ない通電帯を通じて広い範囲に安定的にか
つ最小の電気抵抗でもって電流を供給することができる
ようになる。更に、導電性塗膜の上端に通電帯の下端が
接続されているので、上記通電帯が海水流速の影響を受
けにくくなる。そして、基端が電源に接続され先端部が
上記リード線貫通孔を経て上記通電帯に接続されたリー
ド線を設けているので、上記リード線が外力による被害
を受けにくい構造物内側のみを経て、かつ最短距離で上
記通電帯に接続することが可能となる。
【0007】
【実施例】本発明を船体外板に適用した一実施例を図面
について説明すると、まず、図1側面図及び図2部分拡
大図において、1は船体外板2の満載吃水線LWLの若
干上方レベルにラバー等の絶縁材3(図3)を介して外
板外面に沿って水平に周設された通電帯で、その材料に
は銅板,アルミ板,チタン板等が使用されている。4は
絶縁材3の下方の船体外板2に塗布された絶縁性塗膜で
、その材料はエポキシ塗料等を使用している。5は絶縁
性塗膜4の上面に塗布された導電性塗膜で、その上端部
は通電帯1の下端部に重ね塗りさている。6は船体外板
2の左右舷央部で通電帯1と重なる位置にそれぞれ1ケ
所ずつ貫設されたリード線貫通孔、7は船体外板2の通
電帯1と重なる位置に適宜間隔でそれぞれ突設された複
数の通電帯取付用スタッドボルト、9は海水である。 次に、図3及び図4部分横断面図において、10はリー
ド線貫通孔6の船内側に同軸的に付設された外板貫通ピ
ースで、その船内側にはグランド11が突設されている
。12はリード線貫通孔6に同軸的に船体外板2の内側
に突設された円筒状で蓋付のリード線中継用水密箱で、
その上端部はグランド13を介してリード線管14に接
続している。15は船内の図示省略の直流電源からリー
ド線管14,グランド13,中継用水密箱12,グラン
ド11,外板貫通ピース10,リード線貫通孔6,絶縁
材3の内部を順次導びかれ、先端が通電帯1の裏面に半
田付けされたリード線、16はリード線15と通電帯1
の接続部が流木,曳船,鋼索等による機械的損傷を受け
るのを防止するために、船体外板2の表面に突設された
リード線先端保護カバーである。
【0008】このような装置において、図3に示すよう
に、直流電源からの電流は船内側のみに配設されたリー
ド線15を伝って、船体外板2を横切ったのち最短距離
で通電帯1に達し、そこから導電性塗膜5を経て海水9
の中に流出して、海水を電気分解して塩素を発生させ、
導電性塗膜5に海洋生物が付着するのを防止する。更に
、図5部分拡大側面図は図2の通電帯1の第1変形例を
示し、17は下端部に適宜間隔lで凹字状ノッチ18が
切込まれた通電帯で、その作用効果は通電帯1と実質的
に同一であるほか、通電帯17の下端がめくれないので
、導電性塗膜5の上端が切離されにくい特長がある。 そして、図6部分拡大図は図2の通電帯1の第2変形例
を示し、19は通電帯1の代わりに船体外板2の外面に
適宜間隔、例えば50m置きに穿設されたリード線貫通
孔6の中心部に導設されたリード線の先端にそれぞれ半
田付けで接続された四角形状の通電端で、その作用効果
は通電帯1のそれと実質的に同一であるほか、船体外板
2へのリード線貫通孔6の穿設数は多くなるが、通電端
19の導電性塗膜5への追従性が良好になる特長がある
【0009】これら、実施例、変形例の装置によれば、
下記効果が奏せられる。 (1) 海水接触構造物の接水面の最大吃水線上方適宜
レベルにリード線貫通孔が貫設されているので、リード
線貫通部が海水流速の影響を受けにくく、従って該部の
リード線の保全性が向上する。 (2) 上記接水面の上記リード線貫通孔のレベルに絶
縁材を介して金属性通電帯が水平に、外板外面に沿って
周設されているので、少ない通電帯を通じて広い範囲に
安定的にかつ最小の電気抵抗でもって電流を供給するこ
とができ、従って装置の経済性が向上する。 (3) 導電性塗膜の上端に通電帯の下端が接続されて
いるので、上記通電帯が海水流速の影響を受けにくく、
従って上記通電帯の保全性が向上する。 (4) 基端が電源に接続され先端部が上記リード線貫
通孔を経て上記通電帯に接続されたリード線を設けてい
るので、上記リード線が外力による被害を受けにくい構
造物内側のみを経て、かつ最短距離で上記通電帯に接続
することが可能となり、従って、上記リード線の保全性
が向上するとともに、電力の抵抗損失が減少する。
【0010】
【発明の効果】要するに本発明によれば、海水接触構造
物の接水面に絶縁性塗膜を介して導電性塗膜を施工し上
記導電性塗膜に上記構造物内の電源からリード線を通じ
て直流電流を供給する海水接触構造物の海水電解防汚装
置において、上記接水面の最大吃水線の若干上方レベル
で上記構造物の外板に貫設されたリード線貫通孔と、上
記リード線貫通孔のレベルで絶縁材を介して上記構造物
の外板に沿って水平帯状に周設され一端が上記導電性塗
膜に接続された金属製通電帯と、基端が上記電源に接続
され先端部が上記リード線貫通孔を貫通して上記通電帯
に接続されたリード線とを具えたことにより、リード線
の布設長さが最短で、かつ機械的損傷を受けにくい、従
って電流の安定供給に優れた海水接触構造物の海水電解
防汚装置を得るから、本発明は産業上極めて有益なもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を船体外板に適用した一実施例を示す側
面図である。
【図2】図1のII部を示す部分拡大図である。
【図3】図2のIII −III に沿った横断面図で
ある。
【図4】図1のIV−IVに沿った部分横断面図である
【図5】図2の第1変形例を示す同じく部分拡大図であ
る。
【図6】図2の第2変形例を示す同じく部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
1  通電帯 2  船体外板 3  絶縁材 4  絶縁性塗膜 5  導電性塗膜 6  リード線貫通孔 7  スタッドボルト 9  海水 10  外板貫通ピース 11  グランド 12  中継用水密箱 13  グランド 14  リード線管 15  リード線 16  リード線先端保護カバー 17  通電帯 18  ノッチ 19  通電端 l  間隔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  海水接触構造物の接水面に絶縁性塗膜
    を介して導電性塗膜を施工し上記導電性塗膜に上記構造
    物内の電源からリード線を通じて直流電流を供給する海
    水接触構造物の海水電解防汚装置において、上記接水面
    の最大吃水線の若干上方レベルで上記構造物の外板に貫
    設されたリード線貫通孔と、上記リード線貫通孔のレベ
    ルで絶縁材を介して上記構造物の外板に沿って水平帯状
    に周設され一端が上記導電性塗膜に接続された金属製通
    電帯と、基端が上記電源に接続され先端部が上記リード
    線貫通孔を貫通して上記通電帯に接続されたリード線と
    を具えたことを特徴とする海水接触構造物の海水電解防
    汚装置。
JP13716391A 1991-05-13 1991-05-13 海水接触構造物の海水電解防汚装置 Expired - Fee Related JP2915618B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047811A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Tokyo Institute Of Technology 表面電流測定装置及び表面電流測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010047811A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Tokyo Institute Of Technology 表面電流測定装置及び表面電流測定方法

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