JP2001018888A - 高速船における防食方法 - Google Patents

高速船における防食方法

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JP2001018888A
JP2001018888A JP11192424A JP19242499A JP2001018888A JP 2001018888 A JP2001018888 A JP 2001018888A JP 11192424 A JP11192424 A JP 11192424A JP 19242499 A JP19242499 A JP 19242499A JP 2001018888 A JP2001018888 A JP 2001018888A
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hydrofoil
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Shigeo Shimizu
重雄 清水
Ryuichi Hotta
隆一 堀田
Hidetoshi Matsumoto
秀敏 松本
Kazunori Kusunoki
和憲 楠
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防食をより確実に行い得る高速船における防食
方法を提供する。 【解決手段】アルミニウム製の船体2の底部に、ステン
レス鋼により構成された水中翼3が取り付けられた高速
船1の防食方法であって、船体2の所定表面および水中
翼3の表面に塗装を施すとともに、水中翼3の船体2へ
の取付部分に絶縁シートを挿入するとともに、互いの連
結具にも絶縁処理を施し、さらに船体2のキール部2b
に下部犠牲陽極21Aを、また船体2の側面上方位置に
上部犠牲陽極21Bを取り付けるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速船における防
食方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、水中翼船などの高速船における船
体の構成材料としては、アルミニウムが使用されるとと
もに、水中翼などの高強度が要求される場所について
は、高張力鋼、ステンレス鋼などが使用されている。そ
して、従来、このようなアルミニウム製の船体における
防食を行う場合には、犠牲陽極が設けられて電気防食が
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船体に犠牲
陽極を設けた場合でも、船体側と水中翼側との材質が互
いに異なるため、電気腐食(ガルバニック腐食)が生
じ、アルミニウム製の船体に腐食が発生するのを避けら
れないという問題がある。そこで、本発明は、防食をよ
り確実に行い得る高速船における防食方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の高速船における防食方法は、アルミニウム
製の船体の底部に、高張力鋼、ステンレス鋼などの異種
金属材料により構成された水中翼が取り付けられた高速
船の防食方法であって、船体の所定表面および水中翼の
表面に塗装を施す方法であり、また上記防食方法におい
て、水中翼の船体への取付部分に絶縁材を挿入するとと
もに、互いの連結具にも絶縁処理を施す方法であり、さ
らにこれらの防食方法において、船体側に犠牲陽極また
は外部電源に接続された電源陽極を取り付ける方法であ
る。
【0005】上記の各防食方法によると、アルミニウム
製の船体に、これとは材質が異なる異種金属製の水中翼
が取り付けられた高速船において、船体および水中翼に
塗装を施すようにしたので、船体と水中翼との間で生じ
る電気腐食を防止することができ、また水中翼の船体へ
の取付部分およびこの取付部分に設けられる連結具につ
いても絶縁処理を施すことにより、構造が複雑な取付部
分に生じやすい電気腐食を防止することができる。さら
に、船体側に、犠牲陽極または電源陽極を取り付けるこ
とにより、塗装または絶縁が不充分である場合でも、よ
り確実に、電気腐食を防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る高速船における防食方法を、図1〜図4に基づき説明
する。本実施の形態においては、高速船として水中翼船
の場合について説明する。すなわち、図1に示すよう
に、この水中翼船1は、双胴船体(以下、船体という)
2の両胴部2a間でかつ前後位置で水中翼3が設けられ
た構造にされており、双胴船体2は、アルミニウム材に
より構成されるとともに、水中翼3については、ステン
レス鋼材により構成されている。
【0007】そして、上記船体2の所定表面(少なくと
も、海水に漬かる部分)および水中翼3の全表面には、
所定塗料による塗装が施される。すなわち、船体2の表
面には、防食のためのエポキシ系船用耐食塗料および生
物付着を防止する防汚塗料が塗布される。なお、塗装に
当たっては、塗装面の密着性と平滑性を得るためにプラ
イマーとパテが使用される。
【0008】また、水中翼3については、ステンレス鋼
の下地処理として、サンドブラスト処理を行った後、ウ
オッシュプライマーを30μmの厚さで塗布し、乾燥
後、耐食性塗料として、エポキシ系のものを厚さ50μ
mおよびビニル系のものを厚さ50μmでそれぞれ塗布
した後、防汚塗料を厚さ70μmで塗布した。このよう
に、船体2に加えてステンレス製の水中翼3にも塗装を
行うことで、防食に必要な電流は激減し、したがって防
食に必要な電位(アルミニウムの場合には、−850m
V以下)は、十分にゆとりを持った値(−1050m
V)にすることができた。
【0009】さらに、船体2と水中翼3との取付部分に
も絶縁処理が施されている。すなわち、図2および図3
に示すように、船体2の各胴部2aの底部にブラケット
11を介して設けられた板状の取付フランジ部12と、
水中翼3の両端部にブラケット13を介してそれぞれ設
けられた板状の取付フランジ部14との間には、絶縁シ
ート(絶縁材)15が挿入されるとともに、両取付フラ
ンジ部12,14同士を連結する連結具、すなわち連結
用の高強度ステンレス鋼製ボルト16には、電気絶縁樹
脂製の鞘管(シースともいう)17が被せられるととも
に、その座金18についても、電気絶縁材により形成さ
れたものが使用される。
【0010】このように、船体2と水中翼3との取付部
分にも、絶縁シート15が挿入されるとともに、その連
結具であるボルト16、座金18などについても絶縁材
が使用されて絶縁処理が施されているため、異種金属同
士の接触部における電気腐食が確実に防止される。さら
に、上述した塗装および絶縁処理による防食を、より確
実に行わせるために、船体2側には、犠牲陽極21が取
り付けられる。
【0011】具体的に説明すれば、図4に示すように、
水から受ける抵抗が少ない船体部分、例えばキール部2
bの両側面に、かつ水中翼3の後流側に、なまこ型(例
えば、幅が100mm、長さが1000mm程度で、キ
ャビテーションエロージョンを少なくするために、半円
錐形状の水切部が両端に接合された形状)の下部犠牲陽
極21Aが所定間隔おきに複数個(例えば3個)づつ取
り付けられるとともに、航走時には海面上に位置する
が、停泊時には海面下に位置してその機能を発揮する上
部犠牲陽極21Bが、船体2の両側面に所定間隔おきで
複数個(例えば4個)づつ取り付けられている。
【0012】なお、船体2に対する水中翼3の取付部分
における連結具での絶縁処理が不充分であった場合に対
処するために、例えば船体2側の取付フランジ部12に
連結部犠牲陽極22が取り付けられている。このよう
に、アルミニウム製の船体2に、これとは材質が異なる
異種金属製の水中翼3が取り付けられた高速船におい
て、船体2および水中翼3に防食塗装を施したので、船
体2と水中翼3との間で生じる電気腐食を防止すること
ができるとともに、水中翼3の船体2への取付部分に設
けられる連結具についても絶縁材を使用して絶縁処理を
施したので、構造が複雑な取付部分に生じやすい電気腐
食を防止することができる。
【0013】さらに、船体2のキール部2bおよび停泊
時だけ海水に漬かる位置に、すなわち上下位置に、下部
および上部犠牲陽極21A,21Bを取り付けたので、
停泊時においては、両犠牲陽極21A,21Bにより十
分な防食電流が得られるとともに、船体での防食電位・
防食電流の分布は均一となり、より確実に防食効果が発
揮され、しかもその航走時においては、下部犠牲陽極2
1Aだけが海面下に位置するため、船体の推進抵抗につ
いても、軽減されることになる。
【0014】また、水中翼3の取付部分にも、連結部犠
牲陽極22を取り付けているので、連結具での絶縁処理
が不充分な場合でも、電気腐食を確実に防止することが
できる。ところで、上記実施の形態においては、船体お
よび水中翼の取付部分に、犠牲陽極をそれぞれ取り付け
たが、例えば船体に設けられた外部電源に接続されて外
部から電流が供給される電源陽極を取り付けることもで
きる。
【0015】また、上記実施の形態においては、水中翼
をステンレス鋼により構成した場合について説明した
が、水中翼が高張力鋼により構成される場合でも適用す
ることができる。さらに、上記実施の形態における水中
翼船の船体形状として、双胴船体の場合に適用して説明
したが、勿論、単胴船体に水中翼を設けた場合にも、適
用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、ア
ルミニウム製の船体に、これとは材質が異なる異種金属
製の水中翼が取り付けられた高速船において、船体およ
び水中翼に塗装を施すようにしたので、船体と水中翼と
の間で生じる電気腐食を確実に防止することができ、ま
た水中翼の船体への取付部分に設けられる連結具につい
ても絶縁処理を施すことにより、構造が複雑な取付部分
に生じやすい電気腐食を防止することができる。さら
に、船体側に犠牲陽極または外部電源に接続された電源
陽極を取り付けることにより、塗装または絶縁処理が不
充分な場合でも、より確実に、電気腐食を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高速船の底部斜視
図である。
【図2】同高速船の要部断面図である。
【図3】図2のA部拡大断面図である。
【図4】同高速船における犠牲陽極の取付位置を示す概
略正面図である。
【符号の説明】
1 水中翼船 2 双胴船体 3 水中翼 12 取付フランジ部 14 取付フランジ部 15 絶縁シート 16 ボルト 17 鞘管 18 座金 21A 下部犠牲陽極 21B 上部犠牲陽極 22 連結部犠牲陽極
フロントページの続き (72)発明者 松本 秀敏 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 楠 和憲 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム製の船体の底部に、高張力
    鋼、ステンレス鋼などの異種金属材料により構成された
    水中翼が取り付けられた高速船の防食方法であって、 船体の所定表面および水中翼の表面に塗装を施すことを
    特徴とする高速船における防食方法。
  2. 【請求項2】水中翼の船体への取付部分に絶縁材を挿入
    するとともに、互いの連結具に絶縁処理を施すことを特
    徴とする請求項1に記載の高速船における防食方法。
  3. 【請求項3】船体側に犠牲陽極または外部電源に接続さ
    れた電源陽極を取り付けることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の高速船における防食方法。
JP11192424A 1999-07-07 1999-07-07 高速船における防食方法 Withdrawn JP2001018888A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102923245A (zh) * 2012-11-20 2013-02-13 江苏科技大学 防飞溅单体滑行艇
JP2016017678A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 大陽日酸株式会社 排ガス処理設備
KR102357667B1 (ko) * 2021-08-18 2022-02-08 주식회사 해민중공업 Lpg 하이브리드 전기추진선

Cited By (4)

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