JP2984313B2 - プロペラーの防食防汚装置 - Google Patents

プロペラーの防食防汚装置

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JP2984313B2
JP2984313B2 JP2102148A JP10214890A JP2984313B2 JP 2984313 B2 JP2984313 B2 JP 2984313B2 JP 2102148 A JP2102148 A JP 2102148A JP 10214890 A JP10214890 A JP 10214890A JP 2984313 B2 JP2984313 B2 JP 2984313B2
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propeller
conductive film
corrosion
center
oxidation
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彰博 坂西
正博 宇佐美
健二 植田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Choryo Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Choryo Engineering Co Ltd
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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶におけるプロペラーの防食防汚装置に関
する。
〔従来の技術〕
船舶におけるプロペラーの防食装置としては、従来、
例えば、第4図の側面図に示すように、船内に配設され
た直流電源01のプラス端子にリード線02を介してカーボ
ン、白金属材又は二酸化マンガン製で船体外板03の船尾
海中浸漬部に付設された不溶性陽極04が接続され、後端
にプロペラー05が嵌着されたプロペラー軸06の船内部分
にカーボンブラシ又は銀合金ブラシ型式の摺接短絡機構
07が直流電源01のマイナス端子にリード線08を介して接
続されるものが知られている。
このような装置では、直流電源01をオンにすると、不
溶性陽極04から直流電流09が海水010を伝ってプロペラ
ー05に流入し、更には、プロペラー軸06,短絡装置07,リ
ード線08を伝って直流電源01に戻り、従って直流電源09
がプロペラー05に流入することにより、それの電位が卑
の方向へ引下げられ、陰極防食が行われる。
しかしながら、このような装置では、プロペラー05の
防食自体は可能であるが、汚染についてはプロペラー05
の先端部は周速が大きいので、海洋生物は付着しにくい
ものの中心寄りの部分は周速が小さいので、海洋生物は
付着し易く、プロペラーの抵抗が増大する欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもの
で、防食とともに汚染が可能で、従ってプロペラーの保
全性及び推進性に優れたプロペラーの防食防汚装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために、本発明は、プロペラーの中心寄りの部分
の外面にのみ適宜範囲にわたって絶縁膜を介して施工さ
れた耐酸化性導電膜と、上記プロペラーが嵌着される中
空プロペラー軸の中心孔に挿通され後端が上記耐酸化性
導電膜に接続されるとともに前端が上記中空プロペラー
軸の前端側外周部に導かれた絶縁通電線と、上記プロペ
ラーの中心寄りの部分においてのみ上記耐酸化性導電膜
により陽極に保たれて防食防汚が行われるようにプラス
端子がブラシ及びスリップリングを介して上記絶縁通電
線の前端に接続され、上記プロペラーの羽根の先端部側
においては陰極に保たれて陰極防食が行われるようにマ
イナス端子がブラシを介して上記プロペラー軸に接続さ
れる直流電流給電構造とを備えたことを特徴とする。
〔作用〕
プロペラーの中心寄りの部分は、導電膜の表面が海水
の電解により塩素の膜に覆われるので、そこへ海洋生物
が付着しなくなる。また、たとい上記導電膜及び絶縁膜
が破損しプロペラーが局部的に露出しても、それ自体が
陰極になっているので、上記導電膜から海水を伝って直
流電流が流入して陰極防食が行われる。プロペラーの先
端部側は上記導電膜から直流電流が流入するので、陰極
防食が行われる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面について説明すると、第4図
と同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず
第1図の側面図において、1はプロペラー05の中心寄り
の部分に広く施工された樹脂系強化プラスチック等より
なる絶縁膜、2は絶縁膜1の表面に施工され炭素又はマ
グネタイト貴金属等と有機質バインダーとからなる耐酸
化性導電膜、3はプロペラー05,絶縁膜1及び導電膜2
で形成される防食防汚プロペラー、4は後端に防食防汚
プロペラー3が嵌着され前端が船内へ延びる中空プロペ
ラー軸である。
次に、第2図の部分拡大縦断面図において、5はプロ
ペラー軸4の船内部外周に嵌着され樹脂系強化プラスチ
ック等で形成された絶縁リング、6は絶縁リング5の外
周に嵌着され銅,銀,白金等の金属で形成された導電リ
ング、7は導電リング6に摺接可能に配設され、カーボ
ンブラシ,銀合金ブラシ又は銅合金ブラシ型式の短絡機
構、8は基端が導電リング6に接続され中間部がプロペ
ラー軸4の船内部に穿設された周面孔9を経て、プロペ
ラー軸4の内部を後方へ延び、表面が絶縁体で被覆され
た通電線である。
更に、第3図の部分拡大縦断面図において、10はプロ
ペラー05の軸心部及び絶縁膜1を貫通し、前端が通電線
8に接続されるとともに、後端が導電膜2に接する通電
ピース、11は通電ピース10とプロペラー05とを互いに絶
縁する絶縁体である。
このような装置において、直流電源01をオンにする
と、直流電流09がリード線02,短絡機構7,導電リング6,
通電線8,通電ピース10,導電膜2,海水010,プロペラー05,
プロペラー軸4,短絡機構07,リード線08を伝って直流電
源01のマイナス端子へ戻る回路が形成される。
この結果、防食防汚プロペラー3の導電膜2の表面
は、 2Cl-+2e→Cl2 に示す反応により塩素の膜に覆われる故、そこへ海洋生
物が付着することがなくなる。また防食防汚プロペラー
3の羽根の先端部へは導電膜2から直流電流09が流入す
るので陰極防食が行われる。更に、導電膜2及び絶縁膜
1が破損し、プロペラー05が局部的に露出しても、それ
自体が陰極となっているので、導電膜2から海水010を
伝って直流電流09が流入して陰極防食が行われる。
このような装置によれば、下記効果が奏せられる。
(1)防食防汚プロペラーの中心寄りの部分は、導電膜
の表面が海水の電解により塩素の膜に覆われるので、そ
こへ海洋生物が付着しなくなり、従ってプロペラーの抵
抗が少なくなる。
(2)防食防汚プロペラーの中心寄りの部分は、たとい
導電膜及び絶縁膜が破損しプロペラーが局部的に露出し
ても、それ自体が陰極となっているので、導電膜から海
水を伝って直流電流が流入して陰極防食が行われ、従っ
てプロペラーの防食性は低下しない。
(3)防食防汚プロペラーの羽根の先端部側は導電膜か
ら直流電流が流入するので、陰極防食が行われ、従って
プロペラーの保全性が向上する。
〔発明の効果〕
要するに本発明によれば、プロペラーの中心寄りの部
分の外面にのみ適宜範囲にわたって絶縁膜を介して施工
された耐酸化性導電膜と、上記プロペラーが嵌着される
中空プロペラー軸の中心孔に挿通され後端が上記耐酸化
性導電膜に接続されるとともに前端が上記中空プロペラ
ー軸の前端側外周部に導かれた絶縁通電線と、上記プロ
ペラーの中心寄りの部分においてのみ上記耐酸化性導電
膜により陽極に保たれて防食防汚が行われるようにプラ
ス端子がブラシ及びスリップリングを介して上記絶縁通
電線の前端に接続され、上記プロペラーの羽根の先端部
側においては陰極に保たれて陰極防食が行われるように
マイナス端子がブラシを介して上記プロペラー軸に接続
される直流電流給電構造とを備えたことにより、プロペ
ラーの中心寄りの部分は、導電膜の表面が海水の電解に
より塩素の膜に覆われ、そこへ海水生物が付着しなくな
り、従ってプロペラーの抵抗が少なくなり、また仮に導
電膜及び絶縁膜が破損しプロペラーの中心寄りの部分が
局部的に露出しても、プロペラーそれ自体が陰極となっ
ているので、導電膜から海水を伝って直流電流が流入し
て陰極防食が行われ、従ってプロペラーの防食性は低下
することがなく、他方、プロペラーの羽根の先端部側は
導電膜から直流電流が流入するので、陰極防食が行わ
れ、従ってプロペラーの保全性が向上し、このようにし
て防食とともに汚染が可能で、従ってプロペラーの保全
性及び推進性に優れたプロペラーの防食防汚装置を得る
から、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す部分断面側面図、第2
図は第1図のプロペラー軸の部分拡大図、第3図は第1
図の防食防汚プロペラーの部分拡大図である。 第4図は従来の船舶のプロペラーの防食装置を示す側面
図である。 1……絶縁膜、2……導電膜、3……防食防汚プロペラ
ー、4……プロペラー軸、5……絶縁リング、6……導
電リング、7……短絡機構、8……通電線、9……周面
孔、10……通電ピース、11……絶縁体、01……直流電
源、02……リード線、03……外板、05……プロペラー、
07……短絡機構、08……リード線、09……直流電流、01
0……海水
フロントページの続き (72)発明者 植田 健二 長崎県長崎市飽の浦町5番7号 菱興ビ ル別館5階 長菱エンジニアリング株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭50−103096(JP,A) 特開 昭64−87791(JP,A) 特開 昭62−146282(JP,A) 特開 昭49−127387(JP,A) 実開 昭59−4764(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 59/04 B63H 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラーの中心寄りの部分の外面にのみ
    適宜範囲にわたって絶縁膜を介して施工された耐酸化性
    導電膜と、上記プロペラーが嵌着される中空プロペラー
    軸の中心孔に挿通され後端が上記耐酸化性導電膜に接続
    されるとともに前端が上記中空プロペラー軸の前端側外
    周部に導かれた絶縁通電線と、上記プロペラーの中心寄
    りの部分においてのみ上記耐酸化性導電膜により陽極に
    保たれて防食防汚が行われるようにプラス端子がブラシ
    及びスリップリングを介して上記絶縁通電線の前端に接
    続され、上記プロペラーの羽根の先端部側においては陰
    極に保たれて陰極防食が行われるようにマイナス端子が
    ブラシを介して上記プロペラー軸に接続される直流電流
    給電構造とを備えたことを特徴とする、プロペラーの防
    食防汚装置。
JP2102148A 1990-04-18 1990-04-18 プロペラーの防食防汚装置 Expired - Lifetime JP2984313B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015214898A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 ナカシマプロペラ株式会社 発電装置

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