JPH0433375Y2 - - Google Patents

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JPH0433375Y2
JPH0433375Y2 JP1986011062U JP1106286U JPH0433375Y2 JP H0433375 Y2 JPH0433375 Y2 JP H0433375Y2 JP 1986011062 U JP1986011062 U JP 1986011062U JP 1106286 U JP1106286 U JP 1106286U JP H0433375 Y2 JPH0433375 Y2 JP H0433375Y2
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JP
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exhaust pipe
exhaust
flanges
fitted
flange
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は排気管継手構造に係り、詳しくは、排
気管を結合するためのフランジ部における継手構
造に関するものである。
(従来の技術) 自動車に搭載されたエンジンの排気は、排気管
を介して車体の後部や後部側方から大気中に放出
される。FF車やFR車の場合には、排気管が長く
なる傾向があり、しかも車体下方に配設された諸
部材の間を通すために曲がり部が必要となつた
り、さらには消音器などが取付けられたりする。
したがつて、排気管はその曲がり部などで複数個
に分割され、分割個所に設けられたフランジをボ
ルトで締結するなどして一体に結合される。その
締結の一例として、エンジンの排気孔と排気管基
端のフランジとをボルトで結合したものが、実開
昭56−146817号公報に開示されたエンジンの排気
管連結装置に記載されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、排気管には、エンジンの作動や走行
に基づく車体の振動が伝達される。この振動は排
気管に曲げや引張り力を作用させることになり、
それが排気管の接続部にも及ぶ。排気管の接続部
にエンジンなどの振動に基づく曲げや引張りが作
用すると、フランジ同士を結合しているボルトが
折損したり、フランジと排気管との接続部にクラ
ツクが生じたりする。その結果、排気ガスが漏れ
るなどの弊害が起こる。
これを解消するために、一方のフランジの内方
に他方の排気管の先端部の全部を延設するように
した排気管の継手構造が考えられる。これによれ
ば、一方の排気管の先端が他方のフランジ内にす
つぽり嵌り込むので、排気管の継手部に曲げが作
用しても、その曲げ力の一部を排気管が負担する
ことになり、フランジを結合しているボルトに作
用する曲げ力や引張力が軽減される。
しかし、車体の後方に延びる排気管には上述し
たように幾つかの曲がり部が設けられているの
で、この曲がり部における排気管継手部には、上
下や横方向の振動によつて捩れも作用することに
なる。上述の提案の継手構造では、一方の排気管
の先端部が他方の排気管のフランジ内で回転変位
しうる構造であるので、排気管がこの捩れに対抗
することができず、ボルトに直接捩れに基づく剪
断力が作用することになり、やはり排気管継手部
でのボルトの破損の問題が生じる。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、排気管に加わるエンジンからの
振動や車体の揺れに基づく捩り力に十分耐えられ
る継手構造にして、排気管の破損及びボルトの弛
みや破損を防止することができる排気管継手構造
を提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、同径の2本の排気管が、該各排気管の端部に
設けられたフランジを互いに対面せしめてボルト
により締結することで結合される排気管継手構造
を対象とする。そして、上記各フランジは、その
接合面側を各排気管の端縁よりも相対する方向に
突出せしめた状態で該各排気管の端部に設けられ
ているとともに、上記各排気管の端部には、相対
する方向に延出され互いに嵌合可能な略半割形状
に形成された半割延出部が設けられている。上記
両排気管の半割延出部は、各々一方の排気管の半
割延出部が他方の排気管のフランジ内に嵌入され
ているとともに、両半割延出部が互いに嵌合され
た状態で対峙しているものとする。
(作用) 自動車に取付けられた排気管の継手部は、エン
ジンの作動や車体の揺れに基づく振動で、曲げや
引張りだけでなく捩れも受ける。とりわけ排気管
が曲がつている個所では捩れが大きく作用する。
両排気管は相互にその半割延出部が嵌合した状態
で他方の排気管のフランジ内へ嵌入されているの
で、曲げ力の一部はフランジと排気管の半割延出
部とで、捩れ力の一部は対向する排気管の半割延
出部同士の嵌合で、それぞれ受け止められる。し
たがつて、フランジを結合しているボルトに集中
して作用する曲げや捩れ力が小さくなり、ボルト
を折損させる剪断力の大きさも弱められる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案によれば、一方の排気管の
半割延出部が他方の排気管のフランジ内に嵌入さ
れているとともに両半割延出部が互いに嵌合され
ているので、排気管に伝わる振動に起因する捩れ
は軽減され、排気管の接続部における亀裂などの
損傷の発生を回避できると共に、フランジを締結
するボルトの弛みなども防止することができる。
(実施例) 以下に、本考案の排気管継手構造をその実施例
に基づいて詳細に説明する。
第4図に示す排気管1Aは、エンジン2の排気
マニホールド3にフランジ4を介して連結されて
いる。排気ガスは排気管1Aを経てフランジ4で
結合された各排気管1B〜1Dを流下し、車体6
の後方や後部側方から大気中に放出される。排気
管1には第3図に示すように、車体下部の諸部材
の間を通すために幾つかの曲がり部7が形成され
ると共に、第4図に示す排ガス浄化装置8や消音
器9などが介装されている。
第1図のように結合された2つの排気管1A,
1Bは、その内部に排気通路10を形成して排気
ガスを導出させるようになつている。本例では、
排気管1はステンレス鋼の圧延パイプ製とされ、
各排気管1A,1Bの端部には溶接などにより一
体化された安価な鋳鉄製のフランジ4A,4Bが
互いに対向するように取付けられている。なお、
排気管1A,1Bとフランジ4A,4Bとが一体
の鋳鉄製とされるものであつてもよい。フランジ
4A,4Bは第2図に示すようなほぼ菱形状に形
成され、その接合面側を排気管1の端縁よりも相
対する方向に突出せしめて取付けられている。両
フランジ4A,4Bは第3図に示す複数個(図示
は2個)のボルト5及びナツト12により結合さ
れ、さらに、その結合面の間にパツキン13が介
装されていて、流下する排気ガスの漏洩が防止さ
れている。
排気管1は、第1図に示すように、対向する一
方の排気管1Bのフランジ4Bの内方に、他方の
排気管1Aの先端(後述の半割延出部)が嵌入さ
れる一方、排気管1Aのフランジ4Aの内方に排
気管1Bの先端(後述の半割延出部)が同じく嵌
入されている。すなわち、これらの対向する両排
気管1A,1Bの端部には互いに相対する方向に
延出され互いに嵌合可能な略半割形状に形成され
た半割延出部が設けられ、両半割延出部は、その
端面14Aと14B間及び15Aと15B間、並
びに側端面16Aと16B間に両フランジ4A,
4Bの結合状態においてある程度の余裕を持たせ
る間隙17〜19を残して嵌合状態に対峙してい
る。本例では、間隙19は排気管1Aと排気管1
Bの半円周分回つた位置に形成されているが、そ
の位置は任意に選定することができ、要は、両排
気管1Aと1Bの両端部における間隙17〜19
の空間で、排気ガスの熱による排気管1の相互の
熱膨張を吸収できるようになつていればよい。な
お、フランジ4A,4Bにはボルト5が余裕をも
つて通すことができる挿通孔20が穿設されてい
る。
このような構成の排気管継手構造によれば、次
のようにしてエンジン2の振動などが排気管1に
伝わつても、排気管1相互を締結しているボルト
に作用する剪断力を軽減させることができる。
第4図に示すFR車や図示しないFF車の排気ガ
スは、車体後方に延びる排気管1を流下して消音
されながら排気管1Dより大気中に放出される。
一方、エンジン2の作動や車体の走行時の揺れに
よつて、上下や横方向の振動が排気管1の全体に
及ぶ。排気管1には後部へ延びる間に幾つかの曲
がり部7があり、その近傍でフランジ4A,4B
を介してボルト5で結合される。その個所では振
動に基づく曲げや引張りのみならず捩れも大きく
作用することになる。しかし、繰り返し作用する
捩る力は間隙19で吸収されたり、また排気管1
の先端の半割延出部における側端面16Aと16
Bとが当接することにより、フランジ4を結合し
ているボルト5に作用する剪断力が軽減される。
捩れ以外の曲げは一方のフランジ4内に嵌入され
ている他方の排気管1の半割延出部によりある程
度負担され、やはりボルト5に作用する曲げも軽
減される。その結果、ボルト5やナツト12の弛
みも有効に防止され、ひいては、排気管1の亀裂
などの損傷の発生が回避される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の排気管継手構造の要部
で、第3図の−線矢視断面図、第2図は第1
図の−線矢視断面図、第3図は排気管の曲が
り個所における接続部の部分斜視図、第4図は自
動車に取付けられた排気管系統の全体図である。 1,1A〜1D……排気管、4,4A,4B…
…フランジ、5……ボルト、14A,14B,1
5A,15B,16A,16B……端面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 同径の2本の排気管が、該各排気管の端部に設
    けられたフランジを互いに対面せしめてボルトに
    より締結することで結合される排気管継手構造で
    あつて、 上記各フランジは、その接合面側を各排気管の
    端縁よりも相対する方向に突出せしめた状態で該
    各排気管の端部に設けられているとともに、上記
    各排気管の端部には、相対する方向に延出され互
    いに嵌合可能な略半割形状に形成された半割延出
    部が設けられており、 上記両排気管の半割延出部は、各々一方の排気
    管の半割延出部が他方の排気管のフランジ内に嵌
    入されているとともに、両半割延出部が互いに嵌
    合された状態で対峙していることを特徴とする排
    気管継手構造。
JP1986011062U 1986-01-28 1986-01-28 Expired JPH0433375Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986011062U JPH0433375Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

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JPS62124215U JPS62124215U (ja) 1987-08-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57137891U (ja) * 1981-02-24 1982-08-28
JPS5923913Y2 (ja) * 1981-04-20 1984-07-16 宝栄工業株式会社 管体の結合装置

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JPS62124215U (ja) 1987-08-07

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