JPH04331721A - アルミナ水和物及びアルミナの製造方法 - Google Patents

アルミナ水和物及びアルミナの製造方法

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JPH04331721A
JPH04331721A JP3128223A JP12822391A JPH04331721A JP H04331721 A JPH04331721 A JP H04331721A JP 3128223 A JP3128223 A JP 3128223A JP 12822391 A JP12822391 A JP 12822391A JP H04331721 A JPH04331721 A JP H04331721A
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JP
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alumina hydrate
alumina
wastewater
reaction
compound
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JP3128223A
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English (en)
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Hisanao Yamamoto
久尚 山本
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Asahi Kasei Epoxy Co Ltd
Original Assignee
Asahi Ciba Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • C01F7/04Preparation of alkali metal aluminates; Aluminium oxide or hydroxide therefrom
    • C01F7/14Aluminium oxide or hydroxide from alkali metal aluminates
    • C01F7/141Aluminium oxide or hydroxide from alkali metal aluminates from aqueous aluminate solutions by neutralisation with an acidic agent

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミナ水和物及びア
ルミナの改良された製造方法、さらに詳しくいえば処理
廃水中のBOD濃度が低く、廃水の生物化学的処理を必
要としないように改良されたアルミナ水和物の製造方法
及びそのアルミナ水和物を用いたアルミナの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミナ及びアルミナ水和物の工
業的な製造方法としては、アルミン酸ナトリウムの加水
分解反応を利用したバイヤー法が一般に用いられてきた
が、このバイヤー法は、得られるアルミナ及びアルミナ
水和物の純度が低かったり、粒径が不均一であるなどの
欠点を有している。
【0003】このような欠点を改良するため、近年ハロ
ヒドリン化合物とアルミン酸アルカリとを反応させてア
ルミナ水和物を得る方法、例えばエチレンクロルヒドリ
ンとアルミン酸ナトリウムとの反応を利用したエチレン
クロルヒドリン法(特公昭43−30180号公報)、
低級不飽和脂肪酸のクロルヒドリンエステルにアルミン
酸アルカリとを反応させることにより、アルミナ水和物
を得るクロルヒドリンエステル法(特公昭59−218
67号公報)などが提案されている。
【0004】ところで、エチレンクロルヒドリン法は、
アルミン酸ナトリウム水溶液にエチレンクロルヒドリン
を添加して、エチレンオキシド、アルミナ水和物及び塩
化ナトリウムを生成させたのち、アルミナ水和物を単離
する方法であるが、この方法は製造工程から排出される
廃水中に有機物が含まれるために、廃水のBOD(生物
化学的酸素消費量)が高いという欠点がある。
【0005】すなわち、エチレンクロルヒドリン法はア
ルミン酸ナトリウムとエチレンクロルヒドリンの水溶液
中での反応を利用するが、反応生成物であるエチレンオ
キシドはさらに反応系内のアルカリと反応してエチレン
グリコールなどの副反応生成物が生成する。これらの副
反応生成物は水溶性であるために反応水溶液中に溶解す
る。反応終了後、沈殿したアルミナ水和物は反応水溶液
から単離され、エチレンオキシドはガス化して水溶液か
ら除去され、水溶液はその後廃水として排出されるが、
その際、廃水のBODが高い場合は廃水の生物化学的処
理を必要とするので、製造工程が複雑化し、工業的に好
ましくない。
【0006】また、生成するエチレンオキシドガスが爆
発性を有するので、製造設備を完全にクローズド化しな
ければならず、やはり製造設備が複雑化するのを免れず
、工業的に好ましくない。
【0007】一方、クロルヒドリンエステル法は、低級
不飽和脂肪酸のクロルヒドリンエステルとアルミン酸ア
ルカリとを反応させ、アルミナ水和物、グリシジルエス
テル、塩化ナトリウムを生成させる方法であるが、生成
するグリシジルエステル化合物が反応中に加水分解反応
を起こすため、グリシドールやグリセリンが副成する。 これらの有機化合物は水溶性であるために製造工程から
排出される廃水中に含まれ、この廃水を系外に排出する
際には生物化学的処理を必要とするので製造工程が複雑
化するのを免れないという点で工業的実施の妨げとなっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来のアルミナ水和物の製造方法が有する欠点を克服し、
廃水のBODが低く、生物化学的処理を必要とせず、簡
単な製造設備で安全に操業しうるアルミナ水和物及びア
ルミナの製造方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者はアルミナ水和
物の製造方法に際し、その廃水のBOD濃度を生物化学
的処理を必要としない程度に低下させる方法について、
鋭意研究を重ねた結果、アルミン酸アルカリからアルミ
ナ水和物を生成させる反応で副生する有機化合物を炭素
数の大きいものとし、水に対して溶解しないようにすれ
ば、廃水中のBOD濃度が小さくなり、前記の目的を達
成しうることを見いだし、この知見に基づいて本発明を
なすに至った。
【0010】すなわち、本発明は、一価又は多価ヒドロ
キシル化合物とエピハロヒドリンとの縮合物と、アルミ
ン酸アルカリとを反応させてアルミナ水和物を製造する
方法及びそのようにして得たアルミナ水和物を焼成して
アルミナを製造する方法を提供するものである。
【0011】本発明方法において、アルミナ水和物の製
造に用いられる一価又は多価ヒドロキシル化合物として
は、特に一価又は多価フェノール化合物が好適である。 この一価フェノール化合物の例としては、フェノール、
クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、プロピ
ルフェノール、チモール、ブチルフェノール、トリブロ
モフェノールなどがある。また、二価フェノールの例と
しては、ビスフェノール、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、テ
トラブロモビスフェノールA、ジヒドロキシベンゾフェ
ノンなどを挙げることできる。
【0012】このほかの一価又は多価ヒドロキシル化合
物の例としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールのようなジヒドロキシル化合物、プロパノール、
ブタノール、ベンタノール、ヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、ノニルアルコール、アリルアルコー
ルのようなモノヒドロキシル化合物、クレゾールノボラ
ック樹脂、フェノールノボラック樹脂のようなポリヒド
ロキシル化合物などを挙げることできる。
【0013】また、これらの一価又は多価ヒドロキシル
化合物と縮合させるエピハロヒドリンとしては、エピク
ロルヒドリン、エピプロムヒドリン、エピヨードヒドリ
ンなどがあるが、易加水分解性ハロゲン原子を有すると
いう点でエピクロルヒドリンが有利である。
【0014】一価又は多価ヒドロキシル化合物とエピハ
ロヒドリンとの縮合反応は、エポキシ樹脂の製造に用い
られる公知方法(例えば昭和60年昭晃堂発行、垣内弘
編著、「新エポキシ樹脂」、第21〜31ページ参照)
に従い、一価又は多価ヒドロキシル化合物あるいはそれ
らの混合物と過剰のエピハロヒドリンと必要に応じ溶媒
とを、加熱溶解したのち、これにカセイアルカリを加え
て反応させ、反応終了後、過剰のエピハロヒドリン及び
場合により溶媒を留去し、その反応生成物にトルエンの
ような有機溶媒を加えて副生したハロゲン化アルカリを
ろ過して除くことによって行われる。
【0015】このようにして、得られる縮合物は、一般
式(I)
【化1】 (式中のXはハロゲン原子である)で表わされる基の少
なくとも1個を有する有機化合物、あるいはこの化合物
と少なくとも1個のグリシジルエーテル基をもつ有機化
合物いわゆるエポキシ樹脂との混合物から成っていると
思われるが、この縮合物は、易加水分解性ハロゲン原子
を有するものであることが必要である。
【0016】上記の一般式(I)で表わされる基又はグ
リシジルエーテル基は、原料として用いられた一価又は
多価ヒドロキシル化合物から水酸基を除いた一価又は多
価の有機残基に結合している。このような有機残基の例
としては、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、アリル基の
ような一価の飽和又は不飽和炭化水素基、フェニル基、
クレジル基、ハロゲン化フェニル基、ビフェニル基のよ
うな一価の芳香族炭化水素基、一般式(II)
【化2】 (式中のnは2〜4の整数、mは1〜10の整数)で表
わされる二価のポリオキシアルキレン基、一般式(II
I)
【化3】 (式中のAは酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スル
ホニル基、カルボニルオキシ基、イミノ基、置換イミノ
基、メチレン基、エチレン基、プロピレン基などであり
、lは0又は1である)で表わされる二価の芳香族残基
又はこの基の中の芳香環がハロゲン原子やアルキル基で
さらに置換されているもの、クレゾールノボラック樹脂
やフェノールノボラック樹脂の基本鎖などを挙げること
ができる。
【0017】これらの化合物のうち、一般式(I)の基
をもつ化合物は、アルミン酸アルカリと反応するとグリ
シジルエーテルを生成するが、このものはヒドロキシル
イオンと反応した場合に形成されるジオール化合物の炭
素数が大きいため、非水溶性であり、後処理工程で生じ
る洗浄廃水中に溶解して排出することがない。
【0018】また、一般式(I)の基をもつ化合物及び
この化合物がアルミン酸と反応して生成するグリシジル
エーテル基をもつ化合物は、グリシジルエステル構造を
有しないので、アルミナ水和物の生成反応中に加水分解
により水溶性グリシドールを生成することがなく、後続
工程での洗浄においてグリシドールやグリセリンを含む
廃水を排出することがない。
【0019】したがって、本発明方法に従ってアルミナ
水和物を製造する場合には、廃水中のBODは実質上皆
無となるので、廃水の生物化学的処理工程を省くことが
でき、しかも副生するグリシジルエーテルは常温で液体
ないし固体であるので、爆発を起す危険もない。
【0020】次に、本発明で用いられるアルミン酸アル
カリとしては、例えばアルミン酸ナトリウム、アルミン
酸カリウム、アルミン酸リチウム、アルミン酸カルシウ
ム、アルミン酸マグネシウム、アルミン酸セシウムなど
が挙げられるが、これらの中で安価に得られる点から、
アルミン酸ナトリウムが特に好適である。また、これら
のアルミン酸アルカリの形態は、固形でも液状であって
もよいが、均一な組成のアルミナ水和物が得られる点で
液状が特に好ましい。
【0021】前記したヒドロキシル化合物とエピハロヒ
ドリンとの縮合物と、アルミン酸アルカリとの使用割合
は一般式(I)で表わされる基1モルに対し、アルミン
酸アルカリを0.1〜5モル、好ましくは0.5〜2モ
ル、より好ましくは0.7〜1.6モルの範囲で選ばれ
る。この量が0.1モル未満ではアルミナ水和物の生成
量が少なく、実用的でないし、5モルを超えると生成す
るアルミナ水和物中にアルカリ成分が多く含まれ、アル
ミナ焼結体の成形密度が低下する。
【0022】本発明方法におけるヒドロキシル化合物と
エピハロヒドリンとの縮合物と、アルミン酸アルカリと
の反応温度は、通常10〜200℃、好ましくは30〜
150℃、より好ましくは40〜110℃の範囲で選ば
れる。この温度が10℃未満では反応速度が遅すぎて実
用的でないし、200℃を超えると反応速度が速い反面
、反応生成熱量の除去が困難となり、安全上好ましくな
い。
【0023】反応系のかきまぜ条件については特に制限
はないが、かきまぜが良いほど反応速度が速くなるので
有利である。使用するかくはん手段としてはタービン型
、いかり式アンカー翼型、らせん軸かくはん翼型などが
挙げられ、またステーターやバッフルなどを併用しても
よいし、高速乳化分散機などを使用してもよい。
【0024】反応終了液の後処理方法については特に制
限はないが、例えば、該反応終了液に、水に実質上溶解
せず、かつグリシジル化合物などの有機生成物を溶解し
うる有機溶媒を加え、反応終了液の粘度を下げてろ過操
作を行い、固形分をろ別したのち、前記有機溶媒で洗浄
して有機物を除去し、次いで水洗処理によりハロゲン化
アルカリを除去することによって、アルミナ水和物を得
る方法などが好適である。
【0025】前記のろ過操作及び洗浄操作で得られたろ
液及び洗液は合併し、水相と有機相とに分液したのち、
該水相は必要ならば微量含まれる有機溶媒を簡単な蒸留
操作により除去してから廃水として排出する。このよう
にして排出される廃水はBODが実質上皆無であるので
、生物化学的処理を必要としない。一方、有機相につい
ては、蒸留処理を施し、有機溶媒を回収すると同時に、
グリシジル化合物などの有機性生成物を回収する。
【0026】得られたアルミナ水和物はさらにアセトン
のように、水と混和可能な低沸点有機溶媒で洗浄するこ
とによって乾燥を促進させてもよい。アルミナ水和物の
乾燥は乾燥機などを使用してもよく、また、風乾によっ
ても乾燥できる。このようにして得られたアルミナ水和
物は、触媒の担持体としても用いられる。
【0027】次に、このアルミナ水和物からアルミナを
製造するには、常法に従って、このアルミナ水和物を1
000〜1300℃の温度で焼成すればよい。このよう
にして得られるアルミナは、IC基板、透光性アルミナ
、切削工具部品として用いることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のアルミナ水和物の製造方法によ
ると、製造工程から排出される廃水は、BODが実質上
皆無であるので生物化学的処理を必要としない上、生成
するグリシジル化合物は常温で液体又は固体であって爆
発の危険性がなく、簡単な製造設備で安全に操業するこ
とができる。
【0029】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、例中の各特性は次のようにして求
めた。
【0030】(1)易加水分解性塩素含有量易加水分解
性塩素含有量は、試料を50mlのトルエンに溶解し、
これに0.1N  KOH−メタノール溶液20mlを
加えて15分間煮沸したのち、硝酸銀水溶液で滴定し、
該試料中の塩素原子を重量分率で表わしたものである。 (2)廃水中の有機物の含有量 廃水中の有機物の含有量は、ガスクロマグラフィーによ
り求めた。 (3)廃水中のBOD 廃水中のBODは、1986年改訂のJIS  K−0
102の生物化学的酸素消費量の項に記載の方法に準拠
して求め、廃水の酸素消費量を濃度(mgO/1)、あ
るいは濃度に廃水量を乗じて算出された総量(mgO)
で表わした。
【0031】製造例1(エポキシ化合物Aの製造)温度
計、滴下漏斗、かきまぜ装置、冷却管、バッフル板を装
備した21のセパラブルフラスコに、ビスフェノールA
116g、エピクロルヒドリン650g、イソプロピル
アルコール150g、アセトン100gを仕込み、かき
まぜ、溶解させた。60℃に加熱したのち、滴下漏斗か
ら、水酸化ナトリウム48重量%水溶液83gを3時間
かけて滴下した。反応中は常圧で、温度は60℃に保っ
た。滴下終了後30分間かきまぜて反応を完結させたの
ち、エピクロルヒドリン、イソプロピルアルコール、ア
セトン、水を減圧留去し、得られた生成塩を含むエポキ
シ化合物をメチルイソブチルケトンに溶解し、水洗によ
り生成塩を除去した。その後減圧蒸留により溶媒を除去
してエポキシ化合物Aを得た。このようにして得たエポ
キシ化合物Aの易加水分解性塩素量は、2.3重量%で
あった。
【0032】製造例2(エポキシ化合物Bの製造)製造
例1において、ビスフェノールAの代わりにフェノール
95.9gを用いた以外は、製造例1と同様にしてエポ
キシ化合物Bを得た。エポキシ化合物Bの易加水分解性
塩素の含有量は2.4重量%であった。
【0033】製造例3(エポキシ化合物Cの製造)温度
計、かきまぜ器、滴下漏斗及び反応水回収装置を付した
反応器に水酸基当量120、軟化点100℃のo−クレ
ゾールノボラック120gとエピクロルヒドリン647
.5gを仕込み、反応系の圧力を160mmHgとし、
系を徐々に加熱して沸騰させながら48重量%NaOH
水溶液75.3gを4時間にわたって徐々に加えた。N
aOH水溶液の添加中内温を約70℃とし、水をエピク
ロルヒドリンとの共沸混合物の形で反応系から除去し、
蒸気を濃縮させエピクロルヒドリンを循環させた。Na
OH水溶液の添加終了後、さらに15分間同じ条件を保
持したのち、反応混合物から塩化ナトリウムをろ別し、
母液を濃縮することにより易加水分解性塩素が2.0重
量%のエポキシ化合物Cを得た。
【0034】実施例1 温度計、高速乳化かきまぜ機、アルミン酸ナトリウム水
溶液(Al2O3:Na2O=1:1.2、固形分含有
量45重量%、以下の実施例、比較例すべて同じものを
使用した。)51.3gを仕込んだ等圧型分液漏斗及び
還流冷却器を備えた1000ccの四つ口フラスコにエ
ポキシ化合物A450gを仕込み、反応系の温度を80
℃に設定した。次に等圧型分液漏斗に仕込まれたアルミ
ン酸ナトリウム水溶液全量を四つ口フラスコに滴下し、
その後60分間反応させたのち、反応液にトルエン45
0mlを加え2分間かきまぜ、得られた反応液をろ過し
、固形物をさらにトルエン100mlで洗浄し、ろ液を
分液漏斗に移した。次に固形物を90℃の水1000m
lで洗浄し、その後乾燥させてアルミナ水和物18.4
gを得た。
【0035】分液漏斗中のトルエン溶液を500mlの
水で3回洗浄し、トルエン溶液からトルエンを留去して
エポキシ化合物を得た。
【0036】一方、固形物の洗浄廃水とトルエン溶液の
洗浄廃水を混合し、混合廃水(1)とした。この混合廃
水(1)をガスクロマトグラフィーによって分析したと
ころ、混合廃水(1)中に検出された有機成分はトルエ
ンのみであった。さらにこの混合廃水(1)を常圧蒸留
によって一部留去し、母液中のトルエン濃度が1ppm
以下になった時点でBODを測定したところ、0.75
mgO/1であり、これを生成したアルミナ水和物1g
当りに換算したところ、0.082mgO/gであった
。次に、得られたアルミナ水和物を1200℃にて焼成
し、アルミナ粉体12.0gを得た。
【0037】実施例2 アルミン酸ナトリウム水溶液の仕込量を64.1gとし
た以外は実施例1と同様に実施し、22.4gのアルミ
ナ水和物を得た。この際の混合廃水のBODはアルミナ
水和物1g当たり0.075mgO/gであった。また
、得られたアルミナ水和物を1200℃にて焼成し、ア
ルミナ粉体14.6gを得た。
【0038】実施例3 アルミン酸ナトリウム水溶液の仕込量を34.2gとし
た以外は実施例1と同様に実施し、12.2gのアルミ
ナ水和物を得た。この際の混合廃水のBODはアルミナ
水和物1g当たり0.058mgO/gであった。また
、得られたアルミナ水和物を1200℃にて焼成し、ア
ルミナ粉体8.0gを得た。
【0039】実施例4 エポキシ化合物Aの代わりにエポキシ化合物B422g
を用いた以外はすべて実施例1と同様にし、18.1g
のアルミナ水和物を得た。この際の混合廃水のBODは
アルミナ水和物1g当り0.095mgO/gであった
。また、得られたアルミナ水和物を1200℃にて焼成
し、アルミナ粉体11.9gを得た。
【0040】実施例5 温度計、高速乳化かきまぜ機、アルミン酸ナトリウム水
溶液51.3gを仕込んだ等圧型分液漏斗及び還流冷却
器を備えた1000ccの四つ口フラスコにエポキシ化
合物C500gとメチルイソブチルケトン500gを仕
込み、加熱溶解し反応系の温度を80℃に設定した。次
に等圧型分液漏斗に仕込まれたアルミン酸ナトリウム水
溶液全量を四つ口フラスコに滴下し、その後60分間反
応させたのち、得られた反応液をろ過し、固形物をさら
にMIBK100mlで洗浄し、ろ液を分液漏斗に移し
た。次に固形物を90℃の水1000mlで洗浄し、そ
の後乾燥させてアルミナ水和物18.0gを得た。また
、分液漏斗中のメチルイソブチルケトン溶液を500m
lの水で3回洗浄し、このメチルイソブチルケトン溶液
から溶媒を留去してエポキシ化合物を得た。
【0041】一方、固形物の洗浄廃水とトルエン溶液の
洗浄廃水を混合し、混合廃水(2)とした。この混合廃
水(2)をガスクロマトグラフィーによって分析したと
ころ、混合廃水(2)中に検出された有機成分はメチル
イソブチルケトンのみであった。さらにこの混合廃水(
2)を常圧蒸留によって一部留去し、母液中のトルエン
濃度が1ppm以下になった時点でBODを測定したと
ころ、0.8mgO/1でありこれを生成したアルミナ
水和物1g当りに換算したところ、0.089mgO/
gであった。次に、得られたアルミナ水和物を1200
℃にて焼成し、アルミナ粉体12.0gを得た。
【0042】比較例1 かきまぜ器、温度計を備えた21の四つ口フラスコにア
ルミン酸ナトリウム40.5g及び水1000mlを仕
込み均一な溶液とした。かきまぜ下、20℃でエチレン
クロルヒドリン19.8gを一度に加え、良くかきまぜ
、ただちにフラスコを50℃の水浴に移し、一時間、加
熱かきまぜを行った。冷却後、生成した沈殿をろ別し、
約10lの水で洗浄したのち、100〜150℃で3時
間乾燥してアルミナ水和物20.1gを得た。また、洗
浄廃水をガスクロマトグラフィーによって分析したとこ
ろ、洗浄廃水中のエチレンクロルヒドリンの濃度は1.
2モル/lであり、エチレングリコールの濃度は0.8
モル/lであった。この洗浄廃水を常圧蒸留及び減圧蒸
留にかけて洗浄廃水から有機成分の除去を試みたが、水
との分離はできず、この洗浄廃水のBODは15000
0mgOであった。これを生成したアルミナ水和物g当
りに換算すると7500mgO/gであった。
【0043】比較例2 3−クロル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート1
7.9g、トルエン50g、トリエチルベンジルアンモ
ニウムクロリド1g及びN,N′−ジ−ナフチル−p−
フェニレンジアミン0.1gを混合し、100mlの丸
底フラスコに入れた。そこにアルミン酸ナトリウム水溶
液20.7gを加えて、80℃で1時間かきまぜながら
加熱した。反応液を冷却後、沈殿物をろ別しトルエン5
0mlで洗浄し、ろ液を分液漏斗に移した。さらにろ別
した沈殿物を90℃の水500mlで洗浄して、未反応
のアルミン酸ナトリウム及び塩化ナトリウムを溶解除去
したところ、アルミナ水和物10.1gを得た。また、
分液漏斗中のトルエン溶液を90℃の水500mlで3
回洗浄し、洗浄廃水をガスクロマトグラフィーにて分析
したところ、洗浄廃水中にはトルエンのほかに、300
ppmのグリシドール、350ppmのグリセリン、5
0ppmのメタクリル酸及び50ppmのグリシジルメ
タクリレートが検出された。さらにこの洗浄廃水を、ト
ルエン濃度が1ppm以下になるまで一部留去して得ら
れた母液のBODを測定したところBODは1100m
gOであり、生成したアルミナ水和物1g当たりに換算
したBODは110mgO/gであった。
【0044】実施例及び比較例について、生成したアル
ミナ水和物1g当りのBODの一覧表を表1に示した。
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一価又は多価ヒドロキシル化合物とエ
    ピハロヒドリンとの縮合物と、アルミン酸アルカリとを
    反応させることを特徴とするアルミナ水和物の製造方法
  2. 【請求項2】  一価又は多価ヒドロキシル化合物が一
    価又は多価フェノール化合物である請求項1記載のアル
    ミナ水和物の製造方法。
  3. 【請求項3】  一価又は多価ヒドロキシル化合物とエ
    ピハロヒドリンとの縮合物とアルミン酸アルカリとを反
    応させ、得られたアルミナ水和物を次いで焼成すること
    を特徴とするアルミナの製造方法。
  4. 【請求項4】  一価又は多価ヒドロキシル化合物が一
    価又は多価フェノール化合物である請求項3記載のアル
    ミナ水和物。
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