JPH04331678A - 乗り物のヘッドライト装置 - Google Patents

乗り物のヘッドライト装置

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JPH04331678A
JPH04331678A JP1371991A JP1371991A JPH04331678A JP H04331678 A JPH04331678 A JP H04331678A JP 1371991 A JP1371991 A JP 1371991A JP 1371991 A JP1371991 A JP 1371991A JP H04331678 A JPH04331678 A JP H04331678A
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movable reflector
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Katsuyoshi Kaneko
兼子 勝良
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
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平岩 久桂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車等乗り物
の車体が左右に傾斜したときでも、照射方向が所望の方
向に向うようにするヘッドライト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のヘッドライト装置は、一般
に、バルブと、このバルブを構成するフィラメントから
の光を前方に向って反射させるリフレクタとを備え、こ
の反射による照射光が車体の前方に向うようになってい
る。ところで、自動二輪車の操向時には、その車体は左
右いずれかに傾斜するため、これに伴い上記ヘッドライ
ト装置も傾斜し、このために、このヘッドライト装置に
よる照射方向が車体の手前に寄り過ぎるなど、所望の方
向から外れてしまうおそれがある。
【0003】そこで、自動二輪車の操向時に車体が傾斜
したときでも、照射方向が所望の方向に向うようにした
ものが提案されており、これには、従来、特開平1‐1
09140号公報で示されるものがある。これによれば
、上記フィラメントの下半分を覆ってこのフィラメント
からリフレクタに向おうとする光の一部を遮るフードが
設けられ、このフードは前後回動自在に枢支された連接
棒の回動端に支持され、かつ、この連接棒を前後回動さ
せる駆動手段が設けられている。そして、自動二輪車の
操向時に車体が傾斜したときには、上記駆動手段の作動
により連接棒の前後回動を介しフードを前後に変位させ
、それまで遮っていた光の一部をリフレクタに向わせる
ことによって、その反射光で所望の方向を照射させるよ
うにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記従来構
成によれば、フードを支持する連接棒はリフレクタで囲
まれた空間に設けられているため、このリフレクタで反
射した照射光の一部が上記連接棒によって遮られ、よっ
て、照射光の光度が無駄に低下し、しかも、その照射域
に連接棒の影が生じるおそれがある。また、前記したよ
うにフードを前後に変位させると、このフードが反射す
るバルブからの光が、ライダーにとって意外な方向を照
射するおそれもある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、乗り物と共にヘッドライト装置が傾
斜したときでも、その照射方向が所望の方向に向うよう
にし、しかも、このようにした場合において、照射光の
光度が無駄に低下したり、その照射域に無用の影が生じ
たりすることを防止し、かつ、バルブからの光の一部が
意外な方向を照射するという不都合が生じないようにす
ることを目的とする。
【0006】
【発明の構成】上記目的を達成するためのこの発明の特
徴とするところは、リフレクタの左右各部をそれぞれ前
後に移動可能な可動リフレクタで構成し、これら各可動
リフレクタをそれぞれ前後に移動させる駆動手段を設け
ると共に、この駆動手段を同上リフレクタの後側に設け
、一方、乗り物の左右の傾斜を検出する傾斜検出装置を
設け、この傾斜検出装置の検出信号により上記駆動手段
を作動させるようにした点にある。
【0007】
【作  用】上記構成による作用は次の如くである。リ
フレクタ5の左右各部を前後に移動可能な左側可動リフ
レクタ16と右側可動リフレクタ17とで構成し、これ
らを前後に移動させる左側駆動手段21と右側駆動手段
22とを設け、一方、自動二輪車(乗り物)1の左右の
傾斜を検出する傾斜検出装置26を設け、この傾斜検出
装置26の出力信号により上記左側駆動手段21や右側
駆動手段22を作動させるようにしてある。このため、
自動二輪車(乗り物)1の操向時に、この自動二輪車(
乗り物)1と共にヘッドライト装置2が傾斜してその照
射光7が所望の方向から外れようとするときには、上記
傾斜検出装置26の検出信号により左側駆動手段21や
右側駆動手段22の作動を介して、左側可動リフレクタ
16と右側可動リフレクタ17のうち少なくともいずれ
かを前後に移動させれば、この左側可動リフレクタ16
や右側可動リフレクタ17の反射による照射光7を所望
の方向に向わせることができる。しかも、このようにし
た場合において、上記左側駆動手段21と右側駆動手段
22は上記リフレクタ本体15の後側に設けたため、バ
ルブ3からリフレクタ5に向う光4や、上記リフレクタ
5で反射して前方に向う照射光7は上記左側駆動手段2
1や右側駆動手段22によって何ら遮られることなく前
方を照射する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 (第1実施例)図1から図8は第1実施例を示している
。図4と図5において、符号1は乗り物である自動二輪
車で、この自動二輪車1はその前部にヘッドライト装置
2を備えている。また、符号Rはライダーである。
【0009】図1から図3において、図1中矢印Frは
車体の前方を示している。上記ヘッドライト装置2はバ
ルブ3と、このバルブ3からの光4を反射させるリフレ
クタ5と、このリフレクタ5の前面を覆うレンズ6とで
構成され、上記反射による照射光7が車体の前方に向う
こととなっている。上記リフレクタ5は全体として半円
球状をなし、その内部凹面が前方に向って開いている。 上記バルブ3は上記リフレクタ5の中央に取り付けられ
た本体9、この本体9に取り付けられた発光源たるハイ
ビームフィラメント10、およびロービームフィラメン
ト11を有し、これらハイビームフィラメント10とロ
ービームフィラメント11とは上記リフレクタ5ととレ
ンズ6とで囲まれた空間12に位置している。また、上
記ロービームフィラメント11はその下半分がフード1
3で覆われ、このフード13は、リフレクタ5に向おう
とするロービームフィラメント11からの光の一部を遮
る。そして、上記ハイビームフィラメント10とロービ
ームフィラメント11とは択一選択的に通電されて、発
光するようになっている。
【0010】上記リフレクタ5は半円球状のリフレクタ
本体15と、このリフレクタ本体15の上部凹面に沿っ
て設けられる円弧状の左側可動リフレクタ16と右側可
動リフレクタ17とを備えている。上記左側可動リフレ
クタ16や右側可動リフレクタ17の各後面には、後方
に向って互いに平行な上ガイドバー18と下ガイドバー
19とが突設されている。一方、上記リフレクタ本体1
5には上記上ガイドバー18と下ガイドバー19とをそ
れぞれ摺動自在に内嵌させるガイド孔20が形成されて
いる。そして、上記上ガイドバー18と下ガイドバー1
9とが各ガイド孔20に対し摺動することで、左側可動
リフレクタ16や右側可動リフレクタ17がそれぞれ前
後に平行移動可能とされている。この場合、左側可動リ
フレクタ16と右側可動リフレクタ17が図1中仮想線
で示すように最も後方に移動したとき、これらの内面と
、これらと対面していない部分のリフレクタ本体15の
内面とがある一つの点を中心としたほぼ球面上に位置す
ることとされている。
【0011】上記左側可動リフレクタ16と右側可動リ
フレクタ17とを前後に移動させる左側駆動手段21と
右側駆動手段22とが設けられ、これらの主体はソレノ
イド23で構成されている。このソレノイド23はリフ
レクタ本体15の後側にビス24によりねじ止めされて
いる。上記ソレノイド23には前記下ガイドバー19の
突出端が連結されている。
【0012】上記ソレノイド23は、通電(ON)によ
り、図1中実線で示すように左側可動リフレクタ16や
右側可動リフレクタ17を前方に移動させ、通電解除(
OFF)によるスプリングリターンにより、同上図1中
仮想線で示すように左側可動リフレクタ16や右側可動
リフレクタ17を後方に移動させる。そして、上記した
ように左側可動リフレクタ16や右側可動リフレクタ1
7を後方移動させたときには、ロービームフィラメント
11からの光4は上記左側可動リフレクタ16や右側可
動リフレクタ17で反射した後、図1中仮想線で示すよ
うに前下方に向う照射光7とされる。一方、上記したよ
うに左側可動リフレクタ16や右側可動リフレクタ17
を前方移動させると、これらにより反射される光4は同
上図1中実線で示すようにほぼ水平方向前方に向う照射
光7とされる。
【0013】図4と図5において、自動二輪車1が直進
走行するときには、上記左側可動リフレクタ16と右側
可動リフレクタ17は前記したように後方移動の状態と
する。すると、このときのロービームフィラメント11
による路面への照射域は、図5中二点鎖線で示す、ライ
ダーRが視認したい領域を含むAの範囲である。
【0014】図4において、自動二輪車1を左方に走行
させようとすると、車体は左方に傾斜し、これと共にヘ
ッドライト装置2も傾斜する。すると、上記ロービーム
フィラメント11による照射域Bは、図5中一点鎖線で
示すように操向方向とは逆に移動しようとする。しかし
、この操向時において、ライダーRが視認したいのは操
向方向に位置する領域Cである。そこで、前記左側可動
リフレクタ16を前方移動させる。すると、この左側可
動リフレクタ16により反射した照射光7は、左側可動
リフレクタ16を後方移動させていたときよりも上方に
向うこととなり、よって、その分、照射光7の方向が操
向方向に向うこととなる。この結果、その照射域Dは上
記視認したい領域Cを含むこととなる。なお、自動二輪
車1を右方に走行させるときには、上記左側可動リフレ
クタ16に代えて、右側可動リフレクタ17を前方移動
させれば、上記と同じ結果が得られる。
【0015】図6において、上記自動二輪車1の操向に
対しての左側可動リフレクタ16や右側可動リフレクタ
17の前後移動は、車体に設けられた傾斜検出装置26
と、電子制御装置27とにより自動的に行われるように
なっている。上記傾斜検出装置26は車体が左右に傾斜
したとき、それぞれに信号を出力する地磁気センサー2
9を備えている。この地磁気センサー29は地磁気と常
時通電された励磁コイルとを組み合わせることによって
、上記信号を出力するようになっている。また、同上傾
斜検出装置26は車体が傾斜したとき信号を出力する傾
斜角センサー30も備えている。この傾斜角センサー3
0は操向時の遠心力を受けて電気抵抗を変化させる感圧
センサーを有し、このセンサーにより信号を出力するよ
うになっている。
【0016】前記電子制御装置27は、上記地磁気セン
サー29の出力信号を入力して左右いずれの方向に傾斜
しているかを検出する左右検出回路31を備え、この左
右検出回路31の検出信号はアンド回路32に入力され
る。一方、上記傾斜角センサー30の出力信号を入力し
て傾斜角(垂線に対する傾斜角、つまり、バンク角)を
検出する傾斜角検出回路33が設けられ、この傾斜角検
出回路33の検出信号は比較器34を介して上記アンド
回路32に入力される。上記比較器34には基準傾斜角
としての第1所定値θ1 と第2所定値θ2とが入力さ
れる。
【0017】36はディマースイッチで、このディマー
スイッチ36はバルブ3による発光がハイビームフィラ
メント10とロービームフィラメント11のうちいずれ
によるものかを検出し、その検出信号は同上ディマース
イッチ36の判別回路37に入力され、この判別回路3
7の出力も同上アンド回路32に入力される。そして、
上記アンド回路32の出力信号は駆動回路38を介して
前記各ソレノイド23に接続される。
【0018】図7と図8とは、上記傾斜検出装置26や
電子制御装置27についてのフローチャートを示し、図
中(P‐1)〜(P‐16)は各ステップを示している
。また、図7中のAは図8中のAに連なるものとする。
【0019】図7と図8とにおいて、自動二輪車1の走
行中、地磁気センサー29の出力信号により、左右検出
回路31が左右いずれの方向に傾斜しているかを読み込
む(P‐1)。そして、この左右検出回路31が左右い
ずれの方向に傾斜しているかを判別し、その検出信号を
出力する(P‐2)。次に、傾斜角センサー30の出力
信号により車体の傾斜角(θ)がどのような値であるか
を傾斜角検出回路33が読み込む(P‐3)。更に、デ
ィマースイッチ36の検出信号を判別回路37が読み込
む(P‐4)。
【0020】次に、傾斜角検出回路33により傾斜角(
θ)が0であるか否かが判断される(P‐5)。そして
、これが0であるとき、つまり、直進状態にあるときに
は、上記(P‐1)に戻る。一方で、0でないとき、つ
まり、操向により車体に傾斜が生じていると判断される
と、同上傾斜角検出回路33により上記傾斜角が前記第
1所定値θ1 (図4図示)以上であるか否かが判断さ
れる(P‐6)。そして、この(P‐6)において、上
記第1所定値θ1 未満であると判断されれば、(P‐
1)と同じく、左右検出回路31が左右傾斜の検出信号
を読み込んで(P‐7)、上記(P‐3)に戻る。一方
、同上第1所定値θ1 以上であると判断されれば、次
に、判別回路37によりバルブ3による発光がロービー
ムフィラメント11によるものであるか否かが判断され
る(P‐8)。
【0021】そして、この(P‐8)において、ロービ
ームフィラメント11によらないと判断されれば、同上
(P‐7)に戻り、ロービームフィラメント11による
と判断されれば、左右検出回路31により車体が右方に
傾斜しているか否かが判断される(P‐9)。そして、
この(P‐9)において、右方への傾斜でないと判断さ
れれば、左側駆動手段21のソレノイド23がONされ
て(P‐10)、前記したように左側可動リフレクタ1
6が前方に移動させられる。一方、右方への傾斜である
と判断されれば、右側駆動手段22のソレノイド23が
ONされて(P‐11)、前記したように右側可動リフ
レクタ17が前方に移動させられる。そして、これによ
り、図5に基づき説明したように、視認したい領域Cが
照射される。
【0022】その後、再びディマースイッチ36の検出
信号を判別回路37が読み込み(P‐12)、この判別
回路37によりバルブ3による発光がロービームフィラ
メント11によるものであるかが判断される(P‐13
)。そして、この(P‐13)において、ロービームフ
ィラメント11によらないと判断されれば、ソレノイド
23がOFFして(P‐14)、左側可動リフレクタ1
6が後方の元の位置に戻る。一方、ロービームフィラメ
ント11によると判断されれば、前記(P‐3)と同じ
く傾斜角(θ)の読み込みが行われ(P‐15)、次い
で、上記傾斜角(θ)が前記第1所定値θ1 よりも少
し小さい前記第2所定値θ2 (図4図示)以下か否か
が判断される(P‐16)。そして、この(P‐16)
において、傾斜角(θ)が上記第2所定値θ2 未満で
あると判断されれば、ソレノイド23がOFFされ(P
‐14)、一方、同上第2所定値θ2 以上であると判
断されば、(P‐12)に戻る。
【0023】以下、上記動作が繰り返されることにより
、所定の傾斜角以上での操向時には、左側可動リフレク
タ16と右側可動リフレクタ17のうちいずれか一方が
前方移動して、前記したように操向方向においてライダ
ーRが視認したい領域Cが照射されることとなる。なお
、上記第1所定値θ1 以外に第2所定値θ2 を設定
した理由は、ヒステリシスにより、ソレノイド23のO
N,OFFが頻繁に繰り返されることを防止するためで
ある。
【0024】(第2実施例)図9から図13は第2実施
例を示している。なお、この実施例において前記第1実
施例と同じ構成のものについては、図面に共通の符号を
付してその説明を省略する。
【0025】左側可動リフレクタ16と右側可動リフレ
クタ17は、それぞれリフレクタ本体15の上部を切り
抜くことにより形成され、これらにおけるリフレクタ本
体15の中央側の端部がこのリフレクタ本体15に枢支
軸40により枢支され、リフレクタ本体15の外縁側の
端部が前後回動自在とされている。この場合、左側可動
リフレクタ16と右側可動リフレクタ17が最も前方に
回動したとき、これらは切り抜き孔41に嵌り込んで、
これらの内面と、リフレクタ本体15の内面とがある一
つの点を中心としたほぼ球面上に位置することとされて
いる。一方、各ソレノイド23はそれぞれ無段階、比例
式のものとされ、上記左側可動リフレクタ16や右側可
動リフレクタ17をそれぞれ前後に回動させる。
【0026】そして、これら各可動リフレクタ16,1
7を図9中実線で示すように後方に回動させると、ロー
ビームフィラメント11からの光4は左側可動リフレク
タ16や右側可動リフレクタ17で反射した後、実線で
示すような前方に向う照射光7とされる。従って、上記
左側可動リフレクタ16や右側可動リフレクタ17を最
も前方に回動したところから徐々に後方に回動させると
、照射光7の方向は、同上図9中二点鎖線図示、一点鎖
線図示、上記実線図示の順序で漸次上方に向うこととな
る。
【0027】図12と図13とにおいて、自動二輪車1
を左方に操向させようとして、図12中α1 で示すよ
うに車体を少し左方に傾斜させたときには、上記左側可
動リフレクタ16と右側可動リフレクタ17は共に最も
前方に回動したところから左側可動リフレクタ16だけ
を少し後方に回動させる。すると、このときのロービー
ムフィラメント11による路面への照射域は、図13中
二点鎖線で示すEの範囲となり、これは操向方向に向っ
てわずかに偏位したものとなる。
【0028】図12において、車体をα2 のように更
に大きく傾斜させるときには、左側可動リフレクタ16
を更に後方に回動させる。すると、この左側可動リフレ
クタ16により反射した照射光7は、更に上方に向うこ
ととなり、よって、その分、照射光7の方向が操向方向
に向い、その照射域は図13中一点鎖線で示すFの範囲
となる。同上図12において、車体をα3 のように更
に大きく傾斜させるときには、上記したと同じように左
側可動リフレクタ16を更に後方に回動させる。すると
、上記したと同じように、その照射域は図13中実線で
示すGの範囲となる。なお、自動二輪車1を右方に操向
させるときには、上記左側可動リフレクタ16に代えて
右側可動リフレクタ17を後方回動させれば、左右逆と
して、上記と同じ結果が得られる。
【0029】上記自動二輪車1の操向と、左側可動リフ
レクタ16や右側可動リフレクタ17の前後回動は前記
第1実施例と同じく傾斜検出装置26や電子制御装置2
7とにより自動的に行われるようになっている。ただし
、この実施例における電子制御装置27には比較器34
は設けられない。なお、以上は図示の例によるが、この
発明はボートなど他の乗物に適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、リフレクタの左右各
部を前後に移動可能な左側可動リフレクタと右側可動リ
フレクタとで構成し、これらを前後に移動させる左側駆
動手段と右側駆動手段を設け、一方、乗り物の左右の傾
斜を検出する傾斜検出装置を設け、この傾斜検出装置の
出力信号により上記左側駆動手段や右側駆動手段を作動
させるようにしてあるため、乗り物と共にヘッドライト
装置が傾斜してその照射光が所望の方向から外れようと
するときには、上記傾斜検出装置の検出信号により左側
駆動手段や右側駆動手段の作動を介して、左側可動リフ
レクタと右側可動リフレクタのうち少なくともいずれか
を前後に移動させれば、この左側可動リフレクタや右側
可動リフレクタの反射による照射光を所望の方向に向わ
せることができる。しかも、このようにした場合におい
て、上記左側駆動手段と右側駆動手段は上記リフレクタ
本体の後側に設けたため、バルブからリフレクタに向う
光や、上記リフレクタで反射して前方に向う照射光は上
記左側駆動手段や右側駆動手段によって何ら遮られるこ
とがなく前方を照射する。要するに、乗り物と共にヘッ
ドライト装置が傾斜したときでも、その照射方向が所望
の方向に向うようにでき、しかも、このようにした場合
において、照射光の光度が無駄に低下したり、その照射
域に無用の影が生じたりすることが防止され、かつ、バ
ルブからの光の一部が意外な方向を照射するという不都
合の発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、ヘッドライト装置の側面断面図
である。
【図2】第1実施例で、ヘッドライト装置を後方からみ
た図である。
【図3】第1実施例で、ヘッドライト装置を前方からみ
た図である。
【図4】第1実施例で、走行中の自動二輪車を後方から
みた図である。
【図5】第1実施例で、照射域を示す平面図である。
【図6】第1実施例で、電気配線図である。
【図7】第1実施例で、フローチャート図である。
【図8】第1実施例で、フローチャート図である。
【図9】第2実施例で、ヘッドライト装置の側面断面図
である。
【図10】第2実施例で、ヘッドライト装置を後方から
みた図である。
【図11】第2実施例で、ヘッドライト装置を前方から
みた図である。
【図12】第2実施例で、走行中の自動二輪車を後方か
らみた図である。
【図13】第2実施例で、照射域を示す平面図である。
【符号の説明】
1    自動二輪車(乗り物) 2    ヘッドライト装置 3    バルブ 4    光 5    リフレクタ 7    照射光 10  ハイビームフィラメント 11  ロービームフィラメント 16  左側可動リフレクタ 17  右側可動リフレクタ 21  左側駆動手段 22  右側駆動手段 26  傾斜検出装置 27  電子制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  バルブと、このバルブを構成するフィ
    ラメントの後方に位置してこのフィラメントからの光を
    前方に向って反射させるリフレクタとを備えた乗り物の
    ヘッドライト装置において、上記リフレクタの左右各部
    をそれぞれ前後に移動可能な可動リフレクタで構成し、
    これら各可動リフレクタをそれぞれ前後に移動させる駆
    動手段を設けると共に、この駆動手段を同上リフレクタ
    の後側に設け、一方、乗り物の左右の傾斜を検出する傾
    斜検出装置を設け、この傾斜検出装置の検出信号により
    上記駆動手段を作動させるようにした乗り物のヘッドラ
    イト装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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