JPH0433137Y2 - - Google Patents

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JPH0433137Y2
JPH0433137Y2 JP1985050165U JP5016585U JPH0433137Y2 JP H0433137 Y2 JPH0433137 Y2 JP H0433137Y2 JP 1985050165 U JP1985050165 U JP 1985050165U JP 5016585 U JP5016585 U JP 5016585U JP H0433137 Y2 JPH0433137 Y2 JP H0433137Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスイツチ操作により予め設定されたシ
ート各部の位置の記憶および記憶されたシート各
部の位置の再生が行なわれるようにした自動車用
パワーシートの位置決めシステムに関する。
(従来技術) 近年、自動車の運転席の座部の位置、高さおよ
び背もたれ部の角度等シートの各デバイスの位置
を、所定の操作により、複数の運転者に対応して
予め記憶された最適位置に自動的にセツトするパ
ワーシートが開発され、自動車に実際に装備され
ている。
この種のパワーシートは、シートの各デバイス
の原点を決める方式により、従来より、リミツト
スイツチ等を使用した絶対原点方式と、ソフトウ
エアのみによつて処理する相対原点方式とがあ
る。
従来の相対原点方式では、システムに電源を入
れた時点でのシートの各デバイスの位置を仮想基
準点(原点)とし、以後移動する場合には上記各
デバイスを駆動するモータの回転軸の回転数をリ
ードスイツチ等によりパルス数として検出し、こ
のパルス数を車載のマイクロコンピユータで処理
し、上記仮想基準点に対するシートの各デバイス
の現在位置および記憶位置をパルス数にて記憶す
る。
この方式では、システムに電源を入れた時点で
のシートの各デバイスの位置を仮想基準点として
いるので、パルス数を記憶するメモリの容量は、
シートの各デバイスについて、少なくとも、上記
仮想基準点の一側での最大パルス数n1と仮想基準
点の他側での最大パルス数n2との和(n1+n2)だ
け必要である。すなわち、相対原点方式では、上
記各デバイスは任意の位置を仮想基準点として取
ることができるので、上記各デバイスの最大可能
変位量に対応するパルス数をnとすればn=n1
n2 で、上記システムではシートの各デバイスに
ついて最大パルス数の2倍(2n)のメモリ容量
を必要とし、メモリ容量が大きくなる欠点があつ
た。
一方、絶対原点方式では、シートの各デバイス
の原点はリミツトスイツチ等の手段により一定位
置に固定されているので、シートの各デバイスに
ついて、その全変位量に対応するパルス数nを記
憶するメモリ容量を有していればよく、メモリ容
量は小さくなる。しかしながら、この絶対原点方
式ではリミツトスイツチ等の基準点を定める手段
を必要とする欠点があつた。
(考案の目的) 本考案は従来の自動車用パワーシートの位置決
めシステムにおける上記欠点を解消すべくなされ
たものであつて、シートの位置決めに要するメモ
リの容量が少なく、リミツトスイツチ等の基準点
を定める手段を必要としない自動車用パワーシー
トの位置決めシステムを提供することを目的とし
ている。
(考案の構成) このため、本考案は、相対原点方式の自動車用
パワーシートの位置決めシステムにおいて、シー
トの各デバイスついてシステムの電源が投入され
た時点の位置を初期原点としてカウント値が零に
セットされるとともに、各デバイスについて最初
の移動方向を正方向として初期原点に対する正の
領域での移動量をカウントし、負の領域ではその
位置を新たな原点としてカウント値が零に更新さ
れる現在値カウンタと、上記各デバイスの位置の
記憶時に原点に対する正の領域では現在値カウン
タのカウント値を記憶し、負の領域では上記デバ
イスの負方向への単位量の移動の毎に記憶内容に
1を加算して記憶内容を補正する位置メモリとを
備えたことを特徴としている。
(考案の効果) 本考案によれば、シートの各デバイスについて
システムの電源が投入された時点の位置を初期原
点とし、各デバイスが負側に移動したならば現在
値カウンタのカウント値を零とするとともに各デ
バイスの負方向への単位量の移動の毎に記憶内容
を1補正するようにしたので、シートの各デバイ
スは移動方向の正側でのみ位置決めされることに
なり、メモリ量は絶対原点方式と同等の小さいメ
モリ量とすることができ、しかも、原点位置は更
新されるので、リミツトスイツチ等の原点を定め
る手段も不要となり、構造の簡単な自動車用パワ
ーシートの位置決めシステムを得ることができ
る。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説
明する。
本考案に係る自動車用パワーシートの位置決め
システムのブロツク図を第1図に示す。
上記自動車用パワーシートの位置決めシステム
では、第2図aおよび第2図bに示すように、パ
ワーシート1の座部2は矢印A1で示す前後方向
の位置が、背もたれ部3は矢印A2で示す前後方
向の揺動角度が、また、座部2の前部2aおよび
後部2bは夫々矢印A3およびA4で示す上下方向
の高さが予め記憶された位置にセツトされる。
再び第1図において、マイクロコンピユータ4
は、パワーシート1の制御部としての機能を有す
るもので、CPU(中央処理装置)およびROM,
RAM、後述する現在値カウンタCTおよび位置
メモリMR等により構成されている。
なお、上記マイクロコンピユータ4は、具体的
には図示しないが、その電源供給端子がヒユーズ
を通して、車載のバツテリに接続される一方、イ
グニツシヨンスイツチのオン、オフの検知端子が
イグニツシヨンスイツチに接続されている。これ
により、上記マイクロコンピユータ4の位置メモ
リMR、現在値カウンタCT等には、イグニツシ
ヨンスイツチのオン、オフに関係なく、常時、電
源が供給され、その記憶内容が保持される。
上記マイクロコンピユータ4は、入力装置5を
有してしる。
上記入力装置5は、パワーシート1の座部2お
よび背もたれ部3の位置をマニユアル設定するた
めのマニユアル設定スイツチ(図示せず。)を有
している。上記入力装置5はまた第3図に示すよ
うに、マニユアル設定されたパワーシート1の上
記各デバイスの位置の記憶を指令するメモリスイ
ツチ6、パワーシート1の動作を停止させるスト
ツプスイツチ7および自動車の所有者を含めて合
計4人の運転者について、パワーシート1の上記
各部の位置の記憶および再生を指令するセレクト
スイツチ8,9,10および11を備えている。
これらメモリスイツチ6、ストツプスイツチ7お
よびセレクトスイツチ8,9,10および11は
スイツチボツクス12に収容され、ワイヤ13に
より、上記マイクロコンピユータ4に接続されて
いる。
上記スイツチボツクス12はパワーシート1の
座部2の近傍に配置され、運転者により操作され
る。
上記マイクロコンピユータ4は、リレー駆動回
路DR11およびDR12には、パワーシート1の座部
2の前方および後方へのスライド信号を夫々出力
し、リレー駆動回路DR21およびDR22には、パワ
ーシート1の背もたれ部3の前方および後方への
ナツクル信号を夫々出力する。上記マイクロコン
ピユータ4は、また、リレー駆動回路DR31およ
びDR32には、パワーシート1の座部2の前記2
aの上方および下方へのリフト信号を夫々出力
し、リレー駆動回路DR41およびDR42には、パワ
ーシート1の座部2の後部2bの上方および下方
へのリフト信号を出力する。
上記リレー駆動回路DR11およびDR12は夫々リ
レーX11およびX12を夫々付勢する。リレーX11
付勢されると、モータM1が回転してパワーシー
ト1の座部2が前方にスライドする。逆に、リレ
ーX12が付勢されると、上記モータM1が上記とは
逆に回転してパワーシート1の座部2が後方にス
ライドする。
同様にリレー駆動回路DR21およびDR22は夫々
リレーX21およびX22を付勢する。リレーX21が付
勢されると、モータM2が回転してパワーシート
1の背もたれ部3が前方に揺動する。逆に、リレ
ーX22が付勢されると、モータM2が上記とは逆に
回転してパワーシート1の背もたれ部3が後方に
揺動する。
リレー駆動回路DR31およびDR32は夫々リレー
X31およびX32を付勢し、また、リレー駆動回路
DR41およびDR42は夫々リレーX41およびX42を付
勢する。リレーX31が付勢されると、モータM3
回転してパワーシート1の座部2の前部2aが上
昇し、リレーX32が付勢されると、モータM3が上
記とは逆に回転して座部2の前部2aが下降す
る。また、リレーX41が付勢されると、モータM4
が回転してパワーシート1の座部2の後部2bが
上昇し、リレーX42が付勢されると、モータM4
上記とは逆に回転して座部2の後部2bが下降す
る。
上記モータM1,M2,M3およびM4の回転数
は、後述するように、その回転軸に対し、リード
スイツチRS1,RS2,RS3およびRS4を設け、リ
ードスイツチRS1,RS2,RS3およびRS4から
夫々出力するパルスをマイクロコンピユータ4に
入力し、パルス数をカウントすることにより検出
している。
マイクロコンピユータ4は、リードスイツチ
RS1,RS2,RS3およびRS4から入力するパルス
数のカウント値からパワーシート1の上記各部の
位置を演算する。
なお、第1図において、電源PS1,PS2,PS3
およびPS4は、リードスイツチRS1,RS2,RS3
よびRS4に夫々電圧を印加し、モータM1,M2
M3およびM4の回転により、リードスイツチ
RS1,RS2,RS3およびRS4がオン、オフし、こ
れらリードスイツチRS1,RS2,RS3およびRS4
から上記パルスが出力するようにするためのもの
である。
上記リレー駆動回路DR11,DR12,DR21
DR22,DR31,DR32,DR41およびDR42と、リレ
ーX11,X12,X21,X22,X31,X32X41,および
X42は、第4図に示すように、プリント基板14
に組み込まれ、ワイヤ15により、マイクロコン
ピユータ4に接続されている。また、このプリン
ト基板14は、ワイヤ16により、モータM1
M2,M3およびM4に接続される。
次にモータM1,M2,M3およびM4により駆動
されるパワーシート1の機構部分を第5図により
説明する。
第5図において、自動車(図示せず。)の運転
席のフロアにてパワーシート1全体を支持する支
持金具21Lおよび21Rには夫々ガイド金具2
2Lおよび22Rが、矢印A10で示す自動車の前
方側がやや高くなるように、自動車の前後方向に
ほぼ平行に固定されている。これらガイド金具2
2Lおよび22Rには、横断面が大略U字形状を
有するスライド金具23Lおよび23Rがスライ
ド可能に外嵌している。
上記スライド金具23Lおよび23Rには夫々
T字状のT字金具24Lおよび24Rが夫々溶接
されており、これらT字金具24Lおよび24R
には、モータM1によりスライド金具23Lおよ
び23Rを前後にスライドさせるためのギヤ機構
25Lおよび25Rが夫々固定されている。ギヤ
機構25Lは、ガイド金具22Lに対して平行と
なるように支持金具21Lに固定されたネジ軸2
6Lに螺合するとともに、モータM1の回転軸2
7と結合されている。モータM1により、その回
転軸27が矢印A11の向きに駆動されると、上記
ギヤ機構25Lはネジ軸26L上を、矢印A10
示す前方に移動し、モータM1の回転軸27が矢
印A12の向きに駆動されると、上記ギヤ機構25
Lはネジ軸26L上を、上記とは逆に後方に移動
する。
いま一つのギヤ機構25Rも、上記と同様に支
持金具21Rに固定されたネジ軸26Rに螺合す
るとともに、モータM1の回転軸27と結合され
ている。モータM1により、その回転軸27が矢
印A11および矢印A12の向きに夫々駆動されると、
上記ギヤ機構25Rはネジ軸26R上を前後に移
動する。
上記ギヤ機構25Lおよび25Rは、T字金具
24Lおよび24Rによりスライド金具23Lお
よび23Rに夫々結合されているので、上記ギヤ
機構25Lおよび25Rが前後方向に移動する
と、スライド金具23Lおよび23Rも前後に移
動する。
上記スライド金具23Lの前部には、前リフタ
金具28Lを揺動自在に軸支する軸支金具29L
および上記前リフタ金具28Lの揺動角度をモー
タM3により変化させるための揺動調整機構30
Lが取着されている。この揺動調整機構30L
は、モータM3の回転軸31に結合されており、
モータM3により回転軸31が矢印A31の向きに回
転すると、上記揺動調整機構30Lのネジ軸32
Lが後退して前リフタ金具28Lを後方に揺動さ
せる。また、モータM3の回転軸31が矢印A32
向きに回転すると、上記前リフタ金具28Lが前
方に揺動する。
いま一つのスライド金具23Rの前部にも、上
記と全く同様に、前リフタ金具28Rを揺動自在
に軸支する軸支金具29Rおよび揺動調整機構3
0Rが取着されている。前リフタ金具28Rも上
記とまつたく同様にしてモータM3により前後に
揺動する。
一方、上記スライド金具23Lの後部には、後
リフタ金具33Lを揺動自在に軸支する軸支金具
34Lが固定されている。上記後リフタ金具33
Lは、モータM4により駆動される揺動調整機構
35Lに、ネジ軸36Lにより結合されている。
上記揺動調整機構35Lは、モータM4の回転
軸37が矢印A41の向きに回転すると、ネジ軸3
6Lは前進して、後リフタ金具33Lを前方に揺
動させる。また、モータM4の回転軸37が矢印
A42の向きに回転すると、上記後リフタ金具33
Lは後方に揺動される。
いま一つのスライド金具23Rの後部にも、上
記と同様に、後リフタ金具33Rを揺動自在に軸
支する軸支金具34Rが固定される。この後リフ
タ金具33Rも、上記と全く同様の構成を有する
揺動調整機構35Rおよびネジ軸26Rにより駆
動される。
以上に説明した前リフタ金具28Lおよび後リ
フタ金具33Lには、パワーシート1の座部2の
側板38Lがその前端部および後端部にて夫々軸
支されている。また、前リフタ金具28Rおよび
後リフタ金具33Lにも、上記と同様に、パワー
シート1の座部2の側板38Rがその前端部およ
び後端部にて夫々軸支されている。
なお、前リフタ金具28Lと後リフタ金具33
Lとは夫々独立してその揺動角度が調整されるも
のであるから、これら前リフタ金具28Lと後リ
フタ金具33Lとが独立して揺動できるように、
たとえば、側板38Lの前端部に長孔(図示せ
ず)を設け、この長孔にて前リフタ金具28Lが
上記側板38Lの前部を支持するようにしてい
る。いま一つの側板38Rについても、上記と同
様に、長孔にて前リフタ金具28Rにより支持さ
れている。
上記側板38Rには、モータM2が取着され、
ギヤ機構39を介して、シヤフト40に揺動可能
に軸支された背もたれ部3(第2図a参照)を前
後に揺動させる。
以上にその構成を説明した自動車用パワーシー
トの位置決めシステムの動作は、aメインルーチ
ン、b手動ルーチン、c記憶ルーチン、d再生ル
ーチン、e再生時のチエツクルーチン、f補正ル
ーチン、g誤差補正ルーチンおよびhロツク検出
ルーチンに分類される。
aメインルーチンでは、各種のスイツチ、セン
サ等のチエツクを行ない、上記b手動ルーチン、
c記憶ルーチンおよび、d再生ルーチンに移行す
る判断が行なわれる。
b手動ルーチンは、パワーシート1の座部2へ
の前後のスライド位置、背もたれ部3の前後への
ナツクル量、上記座部2の前部2aおよび2bの
前リフタ量および後リフタ量を手動にて調整する
ルーチンで、この手動ルーチンでは、 ・マニユアルスイツチで動かしたい方向へ動か
す(同時に複数個の作動可能) ・作動限界では、入力パルス数の変化がないこ
とを感知するとモータM1〜M4は停止する。
・イグニツシヨンOFFでは、パワーシート1
の座部2のみ動く。
c記憶ルーチンは、上記a手動ルーチンにて設
定されたパワーシート1の各部の位置をマイクロ
コンピユータ4の位置メモリMRに記憶させるた
めのルーチンで、この記憶ルーチンでは、 ・システムに電源を入れた時点での各デバイス
の位置を初期原点と設定して、以後、移動する場
合にはモータM1〜M4の回転軸の回転数を現在値
カウンタCTによりリードスイツチRS1〜RS4
てパルス数として検出し、このパルス数をマイク
ロコンピユータ4で処理し、各デバイスの現在位
置および記憶位置をパルス数にて記憶する。
・位置を記憶する時には、まずメモリキーを押
し、ブザーが鳴つている間に、任意のセレクトス
イツチ8,9,10もしくは11(オーナースイ
ツチ及び他に3人分の記憶が可能)を押す。完了
のブザーが2度鳴る。
・走行中は記憶及び再生できない。
・イグニツシヨンOFFでは記憶できない。
・セレクトスイツチ8のオーナーは、オーナー
ロツクがOFFでないと記憶できない。
d再生ルーチンは、上記c記憶ルーチンにて再
生されたパワーシート1の各部の位置を再生する
ためのルーチンで、この再生ルーチンでは、 ・再生したいセレクトスイツチ8,9,10も
しくは11をブザーが鳴り終わるまで押す。
・記憶位置への移動は、各モータM1〜M4に対
して正逆転用に2個のリレーX11とX12等が設置
してあるので、すべてのモータM1からM4が回転
方向に関係なく同時に作動する。
・再生が終了(記憶位置に復帰)すると完了の
ブザーが2度鳴る。
・イグニツシヨンのOFFでも1回だけ再生で
きる。
・再生する場合は現在位置と記憶位置の差を計
算し、その差と等しいパルスが得られるようにモ
ータM1〜M4を作動させる。
・再生中に他のスイツチを操作すると再生は中
止する。
e再生時のチエツクルーチンは、上記d再生ル
ーチンにおいて、各モータM1,M2,M3および
M4の回転させるべき回転数と実際の回転数との
チエツクを行なうためのルーチンである。
f補正ルーチンは、各モータM1,M2,M3
よびM4の停止時のオーバランを補正するルーチ
ンで、モータM1〜M4を停止させる場合にオーバ
ランが発生し、現在位置について記憶されている
位置と、実際の位置との誤差が発生するので、こ
れを補正するために規定値を作動終了時点の現在
位置に加えるようにする。
g誤差補正ルーチンは、各モータM1,M2
M3およびM4が停止した位置の補正をオフセツト
値の加減算により実行するルーチンである。
hロツク検出ルーチンは、パワーシート1の上
記各部が調整位置の端部に到達し、各モータM1
M2,M3およびM4がロツクしたことを検出し、
リレーX11,X12,X21,X22,X31,X32,X41
よびX42を消勢するルーチンである。
上記aないしhの各手動ルーチンの内容につい
ては、本願の出願人の出願に係るたとえば実願昭
59−199981号(考案の名称「自動車用パワーシー
トの制御装置」)明細書に説明されている。以下
では、上記各動作ルーチン中に実行される本考案
に係る現在値カウンタCTと位置メモリMRの動
作について第6図により説明する。
なお、パワーシート1の座部2、前部2a、後
部2bおよび背もたれ部3の位置決めに関する現
在値カウンタCTと位置メモリMRの動作は全く
同じであるから、以下ではパワーシート1の座部
2に関する現在値カウンタCTと位置メモリMR
の動作について説明する。
マイクロコンピユータ4は、現在値カウンタ
CTと位置メモリMRの動作に関し、第6図に示
すようにステツプ100のスタートからステツプ
101を実行し、パワーシート1の座部2を前後
へスライドさせるモータM1について、システム
の電源がオンされた位置にて現在値カウンタCT
のカウント値を零φとする。これを図式的に示せ
ば、第7図イに示すように、線分AB間を移動す
る上記座部2のシステムの電源がオンされた時の
位置が初期原点φとなる。
なお、ここで、システムの電源がオンされると
は、自動車にバツテリが搭載され、システムがバ
ツテリに接続されてマイクロコンピユータ4に電
源が供給されることを意味する。従つて、上記マ
イクロコンピユータ4には、次のバツテリの交換
等により、システムとバツテリとの接続が遮断さ
れるまで、連続して電源が供給され続ける。
よつて、上記初期原点とは、自動車にバツテリ
が搭載され、システムがバツテリに接続されてマ
イクロコンピユータ4に電源が供給された時の座
部2の位置に対応することになる。
その後、マイクロコンピユータ4は、ステツプ
102を実行し、リードスイツチRS1からマイク
ロコンピユータ4に最初にパルスが入力したとき
の回転方向を正(プラス)と定義する。これを、
パワーシート1の座部2の移動方向でいえば、第
7図ロに示すように、システムの電源が投入され
てから上記座部2が最初に移動した初期原点φか
ら点Bに向う方向(矢印A1で示す方向)が正
(プラス)となる。
上記状態にて、パワーシート1の座部2の位置
を調節するため、ステツプ103にて、手動ルー
チンもしくは再生ルーチンによりモータM1を作
動させると、マイクロコンピユータ4はステツプ
104を実行し、現在値カウンタCTの現在値が
零であるか否かを判定する。たとえば、モータ
M1の現在値カウンタCTの現在値が零であれば、
マイクロコンピユータ4はステツプ105を実行
し、リードスイツチRS1からモータM1の正方向
の回転を示すパルスが入力したか、モータM1
負方向の回転を示すパルスが入力したかあるいは
パルスが入力しなかつたかを判定する。
たとえば、この時点でリードスイツチRS1から
モータM1の正方向の回転を示すパルスが入力し
たと判定すると、マイクロコンピユータ4はステ
ツプ106を実行し、現在値カウンタCTの現在
値を1カウントカウントアツプした後、再びステ
ツプ103からステツプ104を実行し、このス
テツプ104にて現在値カウンタCTの現在値が
零であるか否かを判定する。この時点では現在値
カウンタCTのカウント値が1カウントカウント
アツプしているから、マイクロコンピユータ4は
ステツプ107を実行し、リードスイツチRS1
らモータM1の正方向の回転を示すパルスが入力
したか、モータM1の負方向の回転を示すパルス
が入力したかもしくはパルスが入力しなかつたか
を判定する。
リードスイツチRS1から引き続いてモータM1
の正方向の回転を示すパルスが入力している場合
は、マイクロコンピユータ4はステツプ106に
て現在値カウンタのカウント値を1カウントアウ
プさせる。以下、マイクロコンピユータ4はステ
ツプ103,104,107および106のルー
プを繰り返し実行し、現在値カウンタCTのカウ
ント値を1カウントずつアツプさせる。
マイクロコンピユータ4にリードスイツチRS1
からN1個のパルスが入力してパワーシート1の
座部2が所望の位置に達し、モータM1が停止す
ると、マイクロコンピユータ4は、ステツプ10
7にて、リードスイツチRS1からパルスに入力し
ないと判定し、ステツプ103、ステツプ104
およびステツプ107のループを繰り返し実行す
る。このときの現在値カウンタCTのカウント値
はN1となり、パワーシート1の座部2の位置は、
第7図ハに示すように、初期原点φに対する上記
カウント値N1により表される。また、この位置
を記憶するときは、第7図ニに示すように、位置
メモリMRに上記カウント値N1が記憶される。
次に、現在値カウンタCTの現在値が零でなく、
例えばN1の場合、ステツプ103の操作により、
モータM1が負方向に回転されると、リードスイ
ツチRS1から負方向の回転を示すパルスがマイク
ロコンピユータ4に入力する。これにより、マイ
クロコンピユータ4はステツプ107、ステツプ
108を実行し、現在値カウンタCTの現在値N1
を1カウントカウントダウンする。リードスイツ
チRS1から負方向の回転を示す上記パルスがΔ個
マイクロコンピユータ4に入力すると、マイクロ
コンピユータ4はステツプ103、ステツプ10
4、ステツプ107およびステツプ108を繰り
返し実行し、現在値カウンタCTの現在値が(N1
−Δ)となるまで1カウントずつカウントダウン
する。このときのパワーシート1の座部2の位置
は、第7図ホに示すように、初期原点φに対して
(N1−Δ)で表わされる。
上記カウントダウンにより、現在値カウンタ
CTの現在値が零となると、マイクロコンピユー
タ4はステツプ105にて、リードスイツチRS1
から入力するパルスにより、モータM1の回転方
向を判定する。すなわち、マイクロコンピユータ
4は、現在値カウンタの現在値が零となつても、
モータM1が負方向に回転している場合は、ステ
ツプ105からステツプ109を実行し、現在値
カウンタCTのカウント値を記憶する位置メモリ
MRの記憶内容N1に、モータM1の負方向の回転
を示す1パルスにつき1を加算して位置メモリ
MRの記憶内容N1を補正する。マイクロコンピ
ユータ4は、以下、ステツプ103、ステツプ1
04、ステツプ105およびステツプ109のル
ープを繰り返し実行し、位置メモリMRの記憶内
容に1ずつ加算する。この状態では、現在値カウ
ンタCTのカウント値は常に零に保持される。
α個のパルスにより、モータM1の負方向への
回転が停止すると、リードスイツチRS1からマイ
クロコンピユータ4へのパルス入力が停止するの
で、マイクロコンピユータ4はステツプ103、
ステツプ104およびステツプ105のループを
実行する。このとき、パワーシート1の座部2の
位置は、第7図ヘに示すように、初期原点φに対
して−αで表わされる。
ところで、このときの位置メモリMRの記憶内
容はN1から(N1+α)に補正されているから、
位置メモリMRのこの記憶内容(N1+α)は、
第7図トからも明らかなように、−αの位置を新
たな原点としたときのパワーシート1の座部2の
記憶位置と見ることができる。
この新たな原点は、パワーシート1の座部2の
スライド範囲を示す第7図イないしトの線分AB
の任意位置に設定することができるが、座部2は
線分AB上に任意に設定される原点の片側の領域
で位置が制御されるから、位置メモリMRのメモ
リ量は、少なくとも上記原点の一側での最大パル
ス数N1を記憶することができればよいことにな
る。
パワーシート1の座部2の前部2a、後部2b
および背もたれ部3に対する位置メモリMRのメ
モリ量も、上記と同様に、少なくとも原点の一側
での最大パルス数(一般にはN1とは異なる。)を
記憶することができればよいことになる。
従つて、位置メモリMRのメモリ量は絶対原点
方式と同じになり、メモリ容量が少なくなり、し
かも絶対原点方式のようなマイクロスイツチも不
要となる。また、本実施例の外に、最初から正方
向が決定されている場合でも同様に考えることが
でき、少なくとも原点の+方向側での最大パルス
数を記憶することができればよいことになる。
さらに、本実施例では、正領域のみを扱つて考
えていたが、逆に負領域のみを使用して考えると
同様な結果が得られることは、明記するまでもな
いことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車用パワーシートの
位置決めシステムの構成を示すブロツク図、第2
図aおよび第2図bは夫々自動車用パワーシート
の動きを示す側面図および背面図、第3図は入力
装置の斜視図、第4図は自動車用パワーシートの
位置決めシステムの全体を示す斜視図、第5図は
パワーシートの機構部分の構成を示す斜視図、第
6図は本考案に係る自動車用パワーシートの位置
決めシステムの現在値カウンタと位置メモリの動
作のフローチヤート、第7図イ,ロ,ハ,ニ,
ホ,ヘおよびトは夫々パワーシートの動きと原点
との関係を図式的に示す説明図である。 1……パワーシート、2……座部、2a……前
部、2b……後部、3……背もたれ部、4……マ
イクロコンピユータ、CT……現在値カウンタ、
MR……位置メモリ、M1〜M4……モータ、RS1
〜RS4……リードスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 スイツチ操作により予め設定されたシートの各
    デバイスの位置の記憶および記憶された各デバイ
    スの位置の再生が行なわれるようにした自動車用
    パワーシートの位置決めシステムにおいて、 シートの各デバイスについてシステムの電源が
    投入された時の位置を初期原点としてカウント値
    が零にセツトされるとともに、各デバイスについ
    て最初の移動方向を正方向として初期原点に対す
    る正の領域での移動量をカウントし、負の領域で
    はその位置を新たな原点としてカウント値が零に
    更新される現在値カウンタと、上記各デバイスの
    位置の記憶時に原点に対する正の領域では現在値
    カウンタのカウント値を記憶し、負の領域では上
    記デバイスの負方向への単位量の移動毎に記憶内
    容に1を加算して記憶内容を補正する位置メモリ
    とを備えたことを特徴とする自動車用パワーシー
    トの位置決めシステム。
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