JPH04328222A - 電子放出構造および製造方法 - Google Patents

電子放出構造および製造方法

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JPH04328222A
JPH04328222A JP4044884A JP4488492A JPH04328222A JP H04328222 A JPH04328222 A JP H04328222A JP 4044884 A JP4044884 A JP 4044884A JP 4488492 A JP4488492 A JP 4488492A JP H04328222 A JPH04328222 A JP H04328222A
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layer
opening
combination
conductive
aperture
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JP4044884A
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Wolfgang M Feist
ヴォルフガング・エム・フェイスト
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Raytheon Co
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/127Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using large area or array sources, i.e. essentially a source for each pixel group
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
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    • H01J2329/8625Spacing members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出構造および製
造方法に関し、特に電界を生じる電子放出構造およびか
かる構造を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】当技術において周知の通り、電界を用い
て電子放出を生じさせることは、例えば、1973年8
月28日発行のC.A.Spindt等の米国特許第3
,755,704号「電界放出カソード構造およびかか
る構造を用いる装置(Field  Emission
  Cathode  Structures  An
d  Devices  Utilizing  Su
ch  Structures)」に提案されている。 この特許に示されるように、冷陰極は、先端部を持つ円
錐形状の電子放出構造を提供することにより形成される
。導電性のゲート電極装置が、円錐の先端部から電子放
出を生じて制御するようにこの先端部に近接して配置さ
れる。電界は、この電子放出構造および隔てられたアノ
ード間にある電位を印加することにより生じる。この電
界は、電子が先端部から放出されアノードにより集めら
れる充分な強さを持つ円錐の先端部に集中される。
【0003】また周知のように、カソードの如き先端部
のアレイを用いて平坦パネル・ディスプレイを構成する
ことが示唆される。このような平坦パネル・ディスプレ
イに対するアノード・ディスプレイ・スクリーンは、従
来の陰極線管(CRT)により構成することができ、ガ
ラス層の内面に固定された薄い光学的に透明な電極を含
む。この電極は、電子の衝突に応答して可視光の如き光
エネルギを放出する発光手段、例えば蛍光物質で覆われ
ている。典型的には、放出された電子は、チップに接近
して取付けられるのが典型的である蛍光物質でコーティ
ングされたアノード・スクリーンのピクセルを照射する
ため、要求される最大輝度に応じて、典型的には500
ボルト乃至10Kボルト間の電位によりアノードに対し
て加速される。
【0004】電子放出構造の先端部を提供するため、気
化された金属、例えばモリブデンの高度にコリメートさ
れたビームが、微小な空洞上のミクロン・サイズの開口
を持つ金属膜を有する基板に垂直に当たる。第2のビー
ム、例えば酸化アルミニウム蒸気が基板に対して同時に
、しかし非常に浅い角度で当たる。この蒸発プロセスの
間、基板はその中心軸の周囲に回転される。正味の効果
は、金属コーン(カソード電極)がモリブデン蒸気ビー
ムにより微小空洞内に形成される間、開口が複合材料(
モリブデンおよび酸化アルミニウム)の被着により徐々
に塞がれることである。コーンを囲んで開口を塞ぐこの
複合材料は、選択的な化学エッチングにより後で除去さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】明らかなように、ディ
スプレイとして使用可能な充分な大きさ(例えば、約7
6.2×76.2mm(3×3インチ)以上)の面域に
わたる均一なエミッタを得るために、蒸気ビームは高度
にコリメートされねばならない、即ち、このビームはか
なりな距離、典型的には70cm以上の距離から被着さ
れねばならない。Spindt等により記載されたプロ
セスは、複雑である上に、このプロセスを生じるため必
要な装置は、特に有効寸法を持つディスプレイの場合は
高価となる。
【0006】楔型構造の鋭利なエッジ部がゲート電極に
隣接して基板からアノードに向って上方へ延長する楔型
構造の如き電界放出デバイスを作ることもまた公知であ
る。例えば、共に1989年に英国のBathにおける
「第2回Int.Conf.on  Vac.Micr
oelectronics」で発表された、J.P.S
pallas等の「Self−Aligned  Si
licon−StripField  Emitter
  Array」およびR.B.Marcus等の「S
imulation  and  Design  o
f  Field  Emitters」を参照された
い。このような楔型エミッタは、対比し得るサイズのコ
ーン・エミッタに勝る幾つかの利点を提供することが提
案されている。第1に、この文献に記載された処理法は
楔型チップを円錐チップで得ることができるものより遥
かに大きな非常に高い曲率で作ることを可能にする。第
2に、真空マイクロエレクトリックス用途、例えば真空
電界トランジスタなどにおける如き電子放出の点ソース
が不要である用途において、楔型エミッタは、放出デバ
イスの支持のため得られる基板表面積の大きな部分を用
いる利点を提供する。第3に、楔のより多くの量即ち体
積により楔から熱をより容易に発散でき、またこのため
、温度上昇は対比し得るコーン・エミッタにおけるより
も遥かに小さい。
【0007】それにも拘わらず、コーン・チップ・エミ
ッタよりも優れた性能の可能性にも拘わらず、楔型エミ
ッタはコーン・エミッタと同じ製造上の問題および技術
的問題を共に有する。即ち、いずれの方法によっても、
このようなエミッタのアレイ上の全ての放出チップまた
は楔部に均一性を確保することは難しい。このため、こ
れらのデバイスの製造上の歩留まりは一般によくない。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、本発明のこのよ
うな背景を念頭において、本発明の目的は、改善された
電子放出構造および製造方法を提供することである。
【0009】この目的および他の目的は、本発明によれ
ば、エッジを持つ導電性材料シートを含む電子放出構造
により達成される。このような構成により、電子の放出
は導電性シート材のエッジから生じることができる。こ
のような構造は、チップ部分を持つ楔およびコーンの従
来技術の試みより製造が簡単である。
【0010】従来技術の試みにおける他の1つの問題は
、チップまたは楔部からの電子放出の最大電流密度が一
般に比較的低いことである。低い電流密度は、電界放出
、特に電流密度がこのような構造を内蔵するディスプレ
イの強さ、およびこのような構造を用いる真空マイクロ
エレクトリック・デバイスの利得、電力および変換効率
に大きく影響することになる。チップおよび楔部の方法
によれば、電界放出が電界の強さおよびエミッタの仕事
関数に非常に大きく依存し、これが更に巨視的および微
視的寸法の幾何学的形状の細部、表面の条件(即ち、表
面の不規則性、吸収されたガス、酸化物層、表面汚染)
、および電界放出材料を構成する決勝の配向に依存する
故に、電界放出は低くなる。例えば、微小な電界放出チ
ップの表面条件および幾何学的特質は、アノードが密に
嵌合された真空エンベロープ内に置かれる組立て中、ま
た表面の汚染を脱離させかつ電界が誘起した原子的移動
により変化し得る顕微鏡的なチップ形状を安定化させる
のに役立つ、その活性化サイクルの間に変化を受ける。 これらのチップはまた、更なる原子的移動およびイオン
の衝突の故に、その使用寿命における変化に曝される。 同様に、楔部も同様な問題を有する。
【0011】本発明によれば、電子エミッタとして使用
される導電性材料シートのエッジの巨視的および微視的
条件は、チップまたは楔型のエミッタより制御が容易で
ある。このようなエッジは、以後の製造過程において変
化を受けにくい。更に、導電性材料シートのエッジは、
放出構造の製造中に汚染を受けにくい。
【0012】本発明の更に別の特質によれば、電子放出
構造は、開口が画成された導電性材料の第1の層と、こ
の第1の層から隔てられた導電性材料の第2の層とを含
んでいる。このような構成により、第1の層と結合する
ある電圧の電位は、第1の層における開口の周縁部から
の電子の流れを生じる。電圧電位はまた、電子の流れの
速度を制御するための第2の電極と接続される。
【0013】本発明の更に他の特質によれば、電子放出
構造の第2の層は、第1の層に設けられた開口と整合関
係に配置される開口を有する。電位は第2の層の開口の
周縁部間に置かれて電子の流れの速度を制御する。一実
施例においては、この電子の流れは第2の層の第1の開
口にあるが、別の実施例では、電子の流れは第2の層内
の開口を越えて生じる。
【0014】本発明の更に他の実施例によれば、前記第
1および第2の導電性層から隔てられた導電性材料の第
3の層が設けられ、この第3の導電性層は、第1および
第2の導電性層に設けられた開口と実質的に整合されて
配置された開口を有する。このような構成によれば、電
位はこの第3の層にも加えられて第1の層から放出され
電子の流れを収束する。
【0015】これらの構成により、従来技術のチップ状
および楔状の電子放出構造は、電子が周縁部、望ましく
は開口の周縁部から放出される構造と置換されて、これ
により製造上の諸問題およびチップ状および略々楔状の
電子放出構造と関連する変化および劣化を軽減する。
【0016】本発明の別の特徴によれば、電子放出構造
を形成する方法は、導電性材料の第1のシートを形成し
、この第1のシートから隔てて導電性材料の第2のシー
トを形成するステップからなる。望ましい実施例によれ
ば、前記シートの第1のシートは開口を有し、前記シー
トの第2のシートは、この第1のシートの開口の周縁部
からの電界放出を制御するように配置される。
【0017】このような構成によれば、電界電子放出構
造はそのカソードをコーンとして形成することなく作ら
れる。このような構成は、チップ構造を提供するため絶
縁材料および金属材料を同時に一緒に被着する必要を軽
減する。
【0018】本発明の上記の特徴およびその利点につい
ては、添付図面に関して以降の詳細な記述を読めばよく
理解されよう。
【0019】
【実施例】図1において、電子放出装置10は、アノー
ド構造14から隔てられた電子放出構造12を含み、そ
の間に介在する間隙が実質的に排気された状態で示され
る。電子放出構造12は、第2の導電層32から隔てら
れた第1の導電層28からなり、この層28、32は略
々円形の開口34が貫通して配置される。アノード構造
14は、導電性材料からなる。導電層28、32および
アノード14に加えられる電圧に応答して、電子ビーム
が導電層28、32およびアノード14間の電位差によ
り導電層28、32の一方の周縁部から生じる。このた
め、開口34内の導電層28、32の周縁部の1つは、
電子放出構造のカソード電極を提供する。任意に、導電
層28、32の周縁部の他の一方は、電子放出構造12
の制御電極即ち格子電極として使用される。
【0020】図1の実施例について更に詳細に考察すれ
ば、放出構造12は、導電層24、28、32に加えて
、電気的絶縁層22、26、30、および任意の基板即
ち支持層20を含む。ここで、基板20は、典型的には
従来の集積回路技術において使用された種類のシリコン
・ウエーハである。あるいはまた、基板20は、以下に
述べる構造を支持し得る他のどんな材料でもよい。もし
以下に述べる構造が基板20なしに支持され得るならば
、基板20は省くことができる。更に、基板20はまた
導電性である。本例では、任意の絶縁層22、例えば二
酸化ケイ素(SiO2)が基板20上に被着されて、そ
の上に成長あるいは被着し得る。層22は、例えば厚さ
が8000Å(0.8μm)である。制御電圧または基
準電圧を提供する導電層24は層22上に被着され、こ
れは例えば厚さが3000Åのモリブデンである。本発
明の少なくとも1つの実施例においては、導電層24は
制御電極として働き、重なる開口を設けた層の1つはカ
ソード電極に対する接続部として働き、他の層は収束電
極として働く。基準電圧(または制御信号)は、信号リ
ード54を介して層24と接続することができる。
【0021】絶縁層26、例えば8000Åの厚さを持
つSiO2が、層24上に被着される。絶縁層26上に
被着された導電層28は、例えば厚さが3000Åのモ
リブデンからなり、これは少なくとも1つの実施例にお
いて、この層の周縁部、本例では開口34の縁部に対し
てある電圧を接続する導電性面を提供して電子の放出を
生じる。本発明の少なくとも1つの他の実施例において
は、層28は制御電極として働く。このため、層28は
、必要に応じてカソードまたは制御電圧と接続するため
信号リード50と接続される。
【0022】絶縁層30、例えば8000Åの厚さを持
つSiO2は、導電層28に重なる。例えば厚さが30
00Åのモリブデンからなる絶縁層30上に被着された
導電層32は、少なくとも1つの実施例において、本発
明の電子放出装置10における制御電極として働く。本
発明の少なくとも1つの他の実施例においては、層32
はカソード電極に対する接続部として働く。層32は、
必要に応じて、制御電圧またはカソード電圧に対して接
続するため信号リード52と接続される。
【0023】放出構造12に設けられた層26、28、
30および32の各々は、全体的に34で示された多数
の開口を有し、各開口34は本例では図示の如く層26
、28、30および32を貫通して延長している。開口
34は、円形状に示され、これは望ましい形態であるが
、楕円、方形などの他の形状も可能である。本例では円
形開口および一般開口は、電子放出エッジを提供するた
め好適ではあるが、図11Aに関して以下に述べるよう
に、導電性シートのエッジを使用することも可能である
。更に、導電層は連続的なシートである必要はなく、代
わりに領域を密閉することにより電子放出が生じ得る開
口の周縁部を提供する導電性材料のループでもよい。
【0024】開口34は、例えば1〜2μm間にあり、
第2の僅かに大きな直径で絶縁層30、26を通して第
1の直径で導電層32、28を貫通して延長する。絶縁
層30、26が導電層32、28に対してアンダーカッ
トされる程度は、例えば0.5μmである。このため、
本発明の少なくとも1つの実施例においては、導電層2
8の環状の周縁面が開口34内に延長して、導電層32
に加えられる電圧の制御下で、開口34を経て上方にア
ノード構造14まで略々均一に分散して流れる電子ビー
ムの形成のための比較的鋭いエッジを提供することが判
る。更に、本発明の少なくとも1つの他の実施例では、
導電層32の環状の周縁面が開口34内に延長して、導
電層28に加えられた電圧の制御下でアノード構造14
に向けて上方へ略々均一に分散して流れる電子ビームの
形成のための比較的鋭いエッジを提供することが判る。
【0025】導電層24、28、32は、これまで例え
ばモリブデンとして例示的に記述した。実際には、これ
らの導電層は広範囲の材料から作ることもできる。一般
に、これらの材料が耐熱性を呈しかつ高い伝導率、比較
的低い仕事関数の特性を持ち、隣接する層に対して良好
な接着性を有することが望ましい。使用が可能な更に耐
熱性の金属の事例は、モリブデン、タングステン、チタ
ンおよびタンタルを含む。これらの金属は、実質的に低
い仕事関数を呈するように六ホウ化ランタン(LaB6
)の如きセラミック材料で覆うことができる。層24、
28、32として使用される材料はまた、超伝導体であ
る導電性セラミックからなるでもよい。
【0026】次に図2において、平坦パネル・ディスプ
レイに使用される図1の装置の変更例が示される。電子
放出装置110は、アノード構造114から隔てられた
電子放出構造112を含み、介在する間隙113が排気
されている。電子放出構造112は、第2の複数の略々
平行な導体132a、132b、、、から隔てられた第
1の複数の略々平行な導体128a、128b、、、と
、導体128a、128b、、、を貫通して形成された
多数の略々円形の開口134とを有する。アノード構造
114は、更に述べるように、支持部140とエレクト
ロルミネッセンス物質層144との間に介挿される導電
層142を含む。
【0027】少なくとも1つの実施例においては、導体
128a、128b、、、導体132a、132b、、
、および導電層142に対して信号リード150a、1
50b、、、152l、152b、、、および154を
介してそれぞれ加えられる電位の結果として生じる静電
作用力が、電子光線を開口134内の対応する導体12
8a、128b、、、の本例では周縁部127からアノ
ード構造114の隣接面部に対して引出し、この電子放
出が本例では導体132a、132b、、、と128a
、128b、、、との間に加えられる信号の制御下に置
かれる。このため、本例では、導体132a、132b
が放出構造112の制御(または、格子)電極として働
くが、導体128a、128b、、、の周縁部はカソー
ドとして働く。このように、アノード構造114は、本
例では、電気エネルギを電子衝撃から可視光エネルギへ
変換するエレクトロルミネッセンス・コーティング14
4を含む。上記の構成においては、基準電圧は信号リー
ド154を介して層124と結合される。
【0028】本文に開示された実施例においては、アノ
ード構造と放出構造との間の間隙は、望ましくは約10
−9トールの圧力に実質的に抜気される。しかし、電子
が移動する経路がガス分子を通る平均自由行程と比較し
て小さくなるようにアノード構造が放出構造に密接して
配置される電子放出装置の場合は、このような真空度は
必要でない。
【0029】複数の導体ストライプ128、132はそ
れぞれ、材料層(図示せず)をパターン化するか、ある
いはこの材料をパターン化領域にストライプとして被着
することにより提供される。複数のストライプ128、
132は各々、例えば厚さが3000Åのモリブデンか
らなり、これは本発明の電子放出装置110におけるカ
ソード電極に対する接続部として働く。個々のストライ
プ128a、128bは、本例では厚さが8000Åの
二酸化ケイ素の絶縁層126上に被着される。複数のス
トライプ128は、その間で図2の斜め左方から斜め右
方に延長する間隙129a、、、により相互に電気的に
絶縁された複数の平行ストライプとして提供される。複
数のストライプ128の各ストライプ128a、128
b、、、は、個々にアドレス指定可能なカソード電圧と
接続するため、それぞれ個々の信号リード150a、1
50b、、、と接続されている。
【0030】例えば8000Åの厚さを持つSiO2で
ある電気的絶縁層130は複数のストライプ128上に
重なり、更にその個々の平行なストライプ128a、1
28b、、、間の間隙129a、、、を充填する。複数
の導体ストライプ132は、前述の如く、略々絶縁層1
30上に配置され、この複数のストライプ132は、例
えば厚さが3000Åのモリブデンである。この場合、
複数のストライプ132は、本発明の電子放出装置11
0における制御電極として働く。複数の平行なストライ
プ132は、図示の如く、その間の間隙131a、、、
により相互に有効に絶縁されている。複数のストライプ
132の各ストライプ132a、132b、、、は、個
々にアドレス指定可能な制御電圧と接続するため、個々
の信号リード152a、152b、、、とそれぞれ接続
されている。
【0031】層126、130、ならびに電子放出構造
112の複数のストライプ128、132の選択された
部分は、それぞれこれらの層130、126および複数
のストライプ132、128を貫通して延長する多数の
開口134を有する。開口134は、平行なストライプ
132a、132b、、、との平行なストライプ128
a、128b、、、の交点、即ち個々のアドレス指定可
能なカソードおよび制御電極の交点に配置される。開口
134は、複数のストライプ128、132を介する例
えば1〜2μm間の第1の直径を有し、本例では直径が
1μm大きな絶縁層130、126を通る第2の僅かに
大きな直径を有する。このため、ストライプ128a、
128bの環状の周縁面127aが開口134内に延長
して、制御電極132に加えられる電圧の制御下で開口
134の全部を経てアノード電極142に向かって上方
に略々均一に分散状態に流れる電子ビームの形成のため
の鋭いエッジを提供することが判る。
【0032】例えば0.5〜2.0mmだけ電子放出構
造112から隔てられたアノード構造114は、例えば
ガラスの光学的に透明な基板層140を含み、この層に
対して導電層142が被着される。導電層142は、イ
ンジウム−スズ−酸化物(ITO)の如き光学的に透明
な材料であることが望ましく、またあるいは、層142
は、光学的に略々透明になるように充分に薄いアルミニ
ウム、金またはプラチナの如き金属からなる。エレクト
ロルミネッセンス材料、例えば発光リンからなる層14
4は、層142上にコーティングすることができる。
【0033】次に図3Aおよび図3Bにおいて、本発明
による開口134の構成を示す上で役立つ電子放出構造
112の一部が示される。図2により示される簡単な破
断面はストライプ132a、132b、、、とのストラ
イプ128a、128b、、、の各交点に僅かに1つの
開口134を示すが、図3Aおよび図3Bの各図は、こ
のような複数のストライプ128、132の対応する複
数の交点のそれぞれに配置された複数の開口134から
なる構成を示唆する。図3Aに示された開口134の構
成は矩形状のアレイを示唆するが、このような構成が本
発明に対する限定とする意図はない。ストライプ132
a、132b、、、とのストライプ128a、128b
、、、の各交点における開口134の構成は、カソード
構造の特定の用途に従って選定される。例えば、ディス
プレイにおいて使用されるアノード構造(図示せず)の
対向面上の蛍光体の特定な構成は、交差するストライプ
および開口134の位置の正確な配置に影響を及ぼすこ
とになる。
【0034】図4〜図17Bは、本発明の電子放出装置
の種々の実施例を示す。
【0035】まず図4によれば、図4の実施例は、形態
が図2のそれと対応しており、その電子放出構造112
は図3Aおよび図3Bにも示される。図4の電子放出装
置は、導電層124、ストライプ128a、132a、
電気的絶縁層122、126、130、および基板12
0を含み、放出構造112を構成している。アノード構
造114は、基板140、導電層142およびエレクト
ロルミネッセンス・コーティング144を含む。放出構
造112の開口134は、全ての層およびストライプを
介して導電層124まで延長している。
【0036】ストライプ128aは、ストライプ128
aの開口134における周縁部127、即ち電子放出が
開口134内で生じるカソード電極に対する接続を提供
する。ストライプ128aは、開口134から離れた例
えば3000Å(0.30μm)の比較的薄い部分12
8a’と、開口134の付近の例えば200〜1000
Å(0.02〜0.10μm)の比較的薄い部分128
a”とを含む。面積のより広い部分にわたるストライプ
128aの厚い厚さの部分128a’は、接触領域にお
けるその導電性および機械的強度を増す。200Åの如
くできるだけ薄いストライプ128aの薄い部分128
a”は、最適の電子放出密度特性を生じるため鋭いエッ
ジの放出面127を提供する。環状面127は、以下に
述べる処理法により更に鋭くすることができ、これは図
示の如く面127に対してテーパ部を提供することにな
る。
【0037】図5に示される電子放出装置210の実施
例は、導電層224、228、232、絶縁層222、
226、230、および基板220を含み、放出構造2
12を構成する。アノード構造214は、基板240、
導電層242、およびエレクトロルミネッセンス・コー
ティング244を含む。電子放出構造212の開口23
4は、全ての層を経て導電層224まで延長する。
【0038】図5の実施例の構造は、カソード電極に対
する接続部として働く導電層228が全体に均一な厚さ
である点で、図4の構造とは異なる。例えば、層228
は厚さが300Å(0.03μm)である。図5の実施
例における層228の形態は、図4の実施例に勝る簡単
な製造プロセスの利点を提供するが、他方のある性能特
性を欠く。カソード電極として働く開口234内の導電
層228の導電層228の薄い環状面227は、以下に
述べる処理技術により更に鋭く作ることができ、面22
7に対してテーパ形状を呈する。更に、導電層228、
232もまた個々にアドレス指定可能なストライプを提
供するようにパターン化できることが判るであろう。
【0039】図6に示される電子放出装置310の実施
例は、導電層324、328、332、絶縁層322、
326、330、および基板320を含み、放出構造3
12を構成する。このアノード構造314は、基板34
0、導電層342、およびエレクトロルミネッセンス・
コーティング344を含む。電子放出構造312におけ
る開口334は、全ての層を経て導電層324まで延長
している。
【0040】図6の実施例の構造は図4のそれと類似す
るが、この構造は、導電層332上に配置されて、これ
から例えば0.8μmのSiO2層である絶縁層362
で隔てられた、例えば0.3μmのモリブデン層である
別の導電層360を含んでいる。層360および362
は、層326、328、330、332を貫通してこれ
と整合された開口334に対して実質的に同じである開
口を含む。導電層360と接続された信号リード358
に電位を適当に与えることにより、層360は、開口3
34により形成されたシリンダから外側に向いた電子を
引付けることにより電子ビーム336の改善された収束
を生じる。
【0041】図7に示される電子放出装置510の実施
例は、導電層524、528、532、絶縁層522、
526、530、および基板520を含み、放出構造5
12を構成する。アノード構造514は、基板40、導
電層42、およびエレクトロルミネッセンス・コーティ
ング544を含む。電子放出構造512の開口534は
、全ての層を通って導電層524まで延長している。
【0042】図7の実施例の構造は、制御電極として機
能する導電層532の開口534がカソード電極として
働く導電層528を介して開口534よりも直径が大き
い点で、図4の構造とは異なる。例えば、開口534乃
至層532は、例えば層528の開口534よりも1μ
m大きい。このような構成により、カソード電極から放
出されるより少ない電子は制御電極に引寄られ、電子放
出システムの全体効率が改善される。
【0043】図8に示される電子放出装置610の実施
例は、導電層624、628、632、絶縁層622、
626、630、および基板620を含み、電子放出構
造612を構成する。アノード構造614は、基板64
0、導電層642、およびエレクトロルミネッセンス・
コーティング644を含む。電子放出構造612の開口
634は、全ての層を通って導電層624まで延長して
いる。
【0044】図8の実施例の構造は、これまでのべてき
た実施例とは著しく異なる。この実施例においては、上
部導電層632はカソード電極に対する接続部として働
くが、下部導電層628は制御電極として働く。導電層
628、632、642に対して信号リード650、6
52、656上の電位を適当に加えることにより、電子
は開口634内の層632の周縁面633から引寄せら
れ、アノード構造614に向けて加速される。この実施
例においては、導電層632即ち電子放出層は、層62
8より薄いことが望ましく、例えば、層632は厚さが
0.03μmであり、層628は厚さが0.3μmであ
る。
【0045】図9に示される電子放出装置710の実施
例は、導電層724、728、絶縁層722、726、
および基板720を含み、電子放出構造712を構成す
る。アノード構造714は、基板740、導電層742
、およびエレクトロルミネッセンス・コーティング74
4を含んでいる。電子放出構造712の開口734は、
層728、726を通って導電層724まで延長してい
る。
【0046】本実施例においては、開口を設けた導電層
728は、カソード電極に対する接続部として働くが、
開口を設けない導電層724は、制御電極として働く。 それぞれ導電層728、724、742と接続された信
号リード750、754、756に対して適当な電位を
加えることにより、電子が開口734内の層728の周
縁面727から引寄せられて、アノード構造714に対
して加速される。本実施例においては、カソードと制御
電極を分離する絶縁層726の厚さは、面727から導
電層742への所要の電子の流れ736を生じるように
、これまで開示されたものから調整されねばならない。
【0047】図10において、図9の構造の第1の変更
例である実施例が示される。この実施例においては、導
電層728’の開口の直径は、絶縁層726’における
対応する開口734’より大きい。この実施例の望まし
い動作モードにおいては、端子750、754で加えら
れる電位差の結果として誘起した電界により、電子が導
電層728’の周縁面727’から引寄せられる。この
ため、絶縁層726’内の電界が電子の電界放出を生じ
るに充分であることが判る。この実施例は、図9の構造
の第2の変更例である図11の実施例を導き、これにお
いては絶縁層726”は開口が設けられていない。端子
750、754で加えられた電位差により誘起された絶
縁層726”における電界は、導電層728”の周縁面
727”からの電子の電界放出を結果として生じる。
【0048】図9、図10、図11の実施例の導電層7
28、728’、728”は、それぞれ図示の如く、例
えば図4の層128aの厚さが段状を呈してこれに関し
て述べた利点を提供することが判るであろう。
【0049】図12において、図7の実施例の全体的構
造は同じであるが、動作モードが図9の実施例と類似す
る実施例が示される。図12の実施例においては、開口
のない導電層824は制御電極として働き、開口のある
導電層828はカソード電極に対する接続部として働き
、開口のある導電層832は収束層として働いて、周縁
面827からアノード構造814への電子の流れのパタ
ーンを改善する。
【0050】例えば、カソードからの電子の電界放出を
生じ、アノードに対する電界放出電子の電流を生じるた
め幾つかの電極に電位を印加することは、下記の如くで
ある。制御電極層132aが放出構造112の頂部層で
ある図4の第1の実施例においては、アノード構造11
4の導電層142がエミッタ層128aに関して+12
00ボルトに設定され、制御電極層132aは100乃
至300ボルト間、例えばエミッタ層128aに関して
+135ボルトに設定される。同様に、エミッタ層63
2が放出構造612の頂部層である図8の第2の実施例
においては、アノード構造614の導電層642がエミ
ッタ層632に対して+1200ボルトに設定され、エ
ミッタ層632に対する制御電極層628の電位は、+
100乃至+300ボルトの範囲内にあり、例えば+1
35ボルトである。
【0051】更に、カソードが中間層828として設け
られた図12に示される如き実施例において、その上部
層832は装置のアノードを提供するよう配置できるこ
とを理解すべきである。即ち、電界放出電極を層832
に引寄せるため比較的高い正の電位が端子850および
852間に加えられるが、下側の層824に対しては、
層828の周縁部827からの電子の放出を制御する電
位が加えられる。更にまた、層832は、図示の如く開
口電極が層832上に配置されたパターン化層として設
けることができ、あるいはまた連続した非パターン層と
して設けることもできる。この特定の構造は、真空マイ
クロエレクトロニック・マイクロ波タイプのデバイスに
も応用される。更に、図12にも示されるように、構造
814は層844上に配置された誘電コーティング(図
示せず)も有し、また構造814はよりコンパクトなデ
ィスプレイ要素(図示せず)を提供するため直接層83
2上に置くこともできる。
【0052】次に図13〜図15に関して、別の構造7
12’’’(図15)および電界放出デバイスの製造方
法について述べる。特に、図13において、図10およ
び図11に関して全般的に述べる如き基板720は、そ
の第1の面上に、本例では典型的には3000Åの厚さ
を持つ二酸化ケイ素からなり、その上に3000Åの厚
さを持つ層724と有するモリブデンの如き耐熱性のあ
る導体材料の層724を載置した層722が載置されて
いる。0.8ミクロンの厚さを持つ二酸化ケイ素の層7
26が、層724上に載置されている。層722の如き
異なる絶縁性の材料のエッチ・ストップ層770が、二
酸化ケイ素層726上に載置されている。本例では、エ
ッチ・ストップ層770は、窒化ケイ素の如き材料から
なり、例えば500乃至800Åの厚さに被着されてい
る。エッチ・ストップ層770上には、本例ではこれも
モリブデンからなる第2の導電層772が載置されてい
る。本例では層726と同じ材料、即ち二酸化ケイ素か
らなる第2の誘電層774は、層772上に載置されて
いる。層774の材料が層770の材料とは異なり、こ
れにより層770を持つものがエッチ・ストップ層77
として働くため、層772、774に対して選択的なエ
ッチャントの使用を可能にすることに注意すべきである
【0053】マスキング層(図示せず)は、層774上
に載置され、層774の選択的な下部を露呈する開口(
図示せず)を提供するようにパターン化されている。 従って、層774は、層774に急な縦方向の側壁部を
持つ開口774aを提供するため反応性イオン・エッチ
ングされる。下側層772の露呈部分もまた、層772
に急な縦方向の側壁部を有する開口772aを提供する
ため反応性イオン・エッチングされ、これにより図13
に関して全体的に示される如き構造を提供する。
【0054】次に図14において、モリブデンの第3の
層776が、それぞれ層772、774を介して設けら
れた開口772a、774aを介して層774上に載置
される。モリブデン層776は、本例では3000Åの
厚さを有する。
【0055】次に図15において、先に述べた如き構造
が、本文に述べた如き全てのステップと同様に、平行板
の方向性の反応性イオン・エッチング(RIE)システ
ムに配置される。このようなエッチングは、層776の
縦方向部分で食刻を行うように方向性エッチングを生じ
るため使用される。層774もまたフッ化水素酸を用い
て除去され、層772および層776の部分776’(
図14)を残す。この反応性イオン・エッチング法は縦
方向に食刻することが望ましいため、小さな突条即ち高
くなった縁部の環状部776’が、開口772aの層7
72の周縁部に沿って層776に残る。
【0056】上記の構造は、改善された電界放出特性を
生じることが望ましい電界放出構造を提供するものとし
て示される。即ち、この構造は、先の実施例の多くと一
致する如き環状体を提供し、本例では環状体772’が
高くなった縁部776’を有する。更に、このような構
造は、例えば、開口772aにより提供される層772
の環状部分に高くなった環状面としてこの小さな高くな
った縁部即ち耳状の部分が生じる安定点まで正規電界放
出の間、電界放出電極の各部が食刻されるように、前記
構造部に充分な電圧を加えることにより、図10または
図11に関して述べた上記の構造のどれかを提供するこ
とによっても作ることができる。
【0057】図16において、図2に示された形式のも
のでよい電子放出装置を含む平坦パネル・ディスプレイ
400の断面図のスケッチが誇張された尺度で示される
。平坦パネル・ディスプレイ400の電子放出装置は、
図2に更に詳細に示される放出構造112、およびこれ
も図2に更に詳細に示されるアノード構造114を含む
【0058】図2に示されるように、アノード構造11
4は、例えばガラスから作られた光学的に透明な基板1
40を含む。薄い電極層142、例えばインジュウム−
スズ−酸化物が、ガラス基板140の内面に固定され、
例えば発光する蛍光体であるエレクトロルミネッセンス
物質層144が電極層142上にコーティングされる。 エミッタ構造112は、典型的にはガラスから作られた
ベース基板402の内面に固定されている。
【0059】アノード構造114およびベース基板40
2は、エミッタ構造112が、封止装置406により基
板140および402の内面に固定されるスペーサ要素
404によりアノード構造114から離間されかつこれ
に対して正確に位置決めされる。本例においては、アノ
ード構造114は、例えば、0.5〜2.0mmだけエ
ミッタ構造112から隔てられる。スペーサ要素404
は、例えばガラス、セラミックまたは金属から作られ、
封止装置406は基板140、402の材料に対してこ
のようなスペーサ要素404を封止するため適当に選択
される。スペーサ要素404および封止装置406によ
り基板140および402間に提供されたシールは、腔
部408が有効に抜気されることを可能にするに充分で
ある。
【0060】図2に示される如き信号リード150a、
150b、、、および152a、152b、、、に与え
られる行および列の制御電圧、ならびに図2に示される
如き信号リード154上の基板導電層124に与えられ
る基準電圧は、多数の信号リード412を介してコント
ローラおよび電源410からエミッタ構造112に対し
て接続され、この信号リードはスペーサ要素404の下
方を抜気された腔部408に延び、また接触装置414
を介してエミッタ構造112との電気的接触を形成する
。同様に、アノード電圧は、スペーサ要素404の周囲
で腔部408内に通る信号リード416を介して電源4
10からアノード電極層142に接続されている。
【0061】次に図17Aにおいて、一般に上記の図1
乃至図16におけるカソードとして使用され、あるいは
このような構造を使用するどんなデバイスにおけるカソ
ードとしても使用できる本発明によるカソード構造が示
される。図17Aに示される如きカソードは、増幅器、
トランジスタ、真空管などの如き真空マイクロエレクト
ニック・デバイスに使用することもできる。本例では、
本発明のカソードは、各々が形成された開口902と全
体的に呼ばれる1つ以上の開口9021、9022、9
023、、、を有する導電層900と全体的に呼ばれる
導電層9001、9002、9003、、、を含む。端
子装置9041、9042、9043、、、に選択的に
与えられ、それぞれ層9001、9002、9003と
接続される電位V1、V2、V3、、、は、開口902
内の導電層900の周縁部からの電子放出を生じ、この
電子は更に大きな正の電位+Vに加速される。
【0062】次に図17Bにおいて、本例では電界の電
子放出のための1つあるいはそれ以上のエッジ922を
持つ導電材料からなるシート920が、誘電層926上
に載置された状態で示される。電位は、端子924を介
して層920と接続される。エッジ922からの電界放
出電子は、更に高い正の電位+Vに加速される。エッジ
922は、上記の如くこれからの電子の電界放出を集中
させるため鋭いエッジであることが望ましい。
【0063】以下の項は、本発明の原理による電子放出
装置を製造する方法を開示する。この方法は、本文に開
示される最も複雑な構造、即ち図6の実施例に関するも
ので、この記述から、当業者にはず4乃至図5および図
7乃至図17Bの比較的複雑でない実施例を取得するた
めプロセスを変更する方法は明らかであろう。
【0064】この製造方法の開示は、放出構造312を
作るためのプロセスの記述に限定されよう。導電性材料
層およびエレクトロルミネッセンス物質をガラス基板上
に固定することを含むアノード構造314を作るプロセ
スは、従来の陰極線管(CRT)の製造技術に追従する
。更に、放出構造312およびアノード構造314を抜
気が可能なチャンバ内に密封するプロセスもまた周知と
考えられる。平坦パネル・ディスプレイ内のカソードの
使用に関するもの以外の用途については、構造の正確な
詳細については当業者には明らかであろう。例えば、電
界電子放出を生じるため、従来のチップまたは楔状カソ
ードを本発明における如きエッジまたは開口を持つ導電
性材料のシートまたは層で置換することは簡単な方法で
あろう。
【0065】更に、本文に述べるプロセスは、一般に金
属層の選択的部分をエッチングすることによりパターン
化する手法に基く。パターン化されたレジスト層に金属
を被着し、パターン化層を残すためこのレジストを除去
する如き別の手法を使用することも可能である。
【0066】次に図18において、電子放出構造312
(図6)を作るプロセスは、その入手可能性および取扱
いの容易性の故に、望ましくはシリコン、即ち半導体材
料の基板320用材料のウェーハを提供することを含む
。あるいはまた、基板320は、ガラス、セラミックま
たはサファイアの如き絶縁材料からなる。基板320の
重要な特性は、これがその上に被着するための非常に平
坦かつ平滑な面を有することである。基板320は、製
造される構造部の残部を支持するために設けられる。 このため、この基板は金属でもよく、あるいは結果とし
て得る構造が充分な構造的一体性を持つならば取除くこ
ともできる。
【0067】例えば厚さが0.2乃至1.0μmのSi
O2の層322は、本例では、シリコン・ウェーハ基板
320の平滑面に取付けられる。標準的なシリコン技術
を用いて、層322を周知の酸化炉内で成長させてもよ
く、あるいは被着してもよい。
【0068】仕事関数、抵抗性および特に以降の処理に
対する、および結果として得たデバイスの作動中安定性
を含む適当な特性を有する金属の層324は、例えば蒸
着あるいはスパッタリングの如き周知の手法を用いて被
着される。適当な金属の事例は、金、プラチナ、および
モリブデン、タングステン、チタン、タンタルなどの更
に耐熱性のある金属を含む。本例では、例えば、0.1
乃至0.3μmの厚さのモリブデンの層324がSiO
2層322上に被着される。モリブデン層324は、蒸
着またはスパッタリング・デポジションにより被着する
ことができ、後者のプロセスはその強い接着性のため選
好される。モリブデン層324をパターン化し、接触パ
ッドを形成し、あるいは他の回路機能のため基板320
を使用することを可能にすることが要求されるならば、
フォトレジストを層324の露出面に適当にコーティン
グすることもでき、またデバイスを典型的には標準的な
湿式化学エッチングまたは反応性イオン・エッチングに
より食刻することもできる。あるいはまた、パターン化
層を提供するため、「リフト・オフ」処理を使用するこ
とも可能である。ここまで組立てられた構造を、炉、例
えば商業的な短時間熱アニール(RTA)装置内に置き
、迅速にに、典型的には毎秒50〜100℃の平均速度
で約1000℃まで加熱し、この温度で約10秒間保持
し、次いで冷却させる。この加熱過程が導電性の薄膜層
の抵抗値を減じる傾向を有し、本例ではモリブデン層の
以降の各金属デポジション後に、本例のプロセスで反復
されることが望ましいことが判った。あるいはまた、こ
のRTAプロセスの工程は、モリブデンの全ての層が被
着された後に行うこともできる。
【0069】次に図19において、例えば厚さが0.8
μmのSiO2の層326が、標準的な低圧化学気相成
長(LPCVD)法により約380℃で層324上に被
着される。
【0070】次いで、層326は、任意にマスクされ食
刻されて、下側のモリブデン層324と関連する接触パ
ッド(図示せず)に接近するウインドウを提供する。
【0071】層326上には、金属本例ではモリブデン
の例えば0.1〜0.3μmの厚さの層328が被着さ
れている。層328は、望ましくはスパッタリング・デ
ポジションあるいは蒸着によりSiO2層326上に被
着される。層328は、開口334(図6)が最終的に
位置決めされる略々円形の領域375を露出するためパ
ターン化されるフォトレジストの層372でマスクされ
る。本例では、このような露出された各円形領域375
は、開口334(図6)の直径より大きな2〜5μmの
直径を有する。
【0072】次に図20において、モリブデン層328
が標準的な湿式化学エッチングまたは反応性イオン・エ
ッチングを用いて食刻されて、モリブデンをこれら領域
から除去する。フォトレジスト層372(図19)が除
去され、厚さが0.01〜0.03μmのモリブデンの
別の層328aがスパッタ蒸着されて厚さが僅かに厚い
層部分328’を、また開口334の最終的位置を囲む
前に食刻された領域に非常に薄い層部分328”を提供
する。次に、層328(図3Aに示される如き)を含む
ストライプおよび各ストライプに対する接触パッド(図
示せず)をパターン化するためモリブデン層328がフ
ォトレジスト(図示せず)によりマスクされ、標準的な
湿式化学エッチングまたは反応性イオン・エッチングを
用いて食刻されてこのようなパターンをモリブデンに形
成する。
【0073】前項のプロセスは、図5、図8、図9、図
10または図11の実施例に対しては妥当しないことが
理解されよう。図5の実施例の典型的な場合においては
、例えば厚さが0.03μmのモリブデンの薄い層22
8が、望ましくはスパッタリング・デポジションにより
、あるいは蒸着によりSiO2層226上に被着される
。次に、モリブデン層228は、湿式化学エッチングま
たは反応性イオン・エッチングを用いて層228を含む
ストライプ(図2に示される如き)および各ストライプ
毎の接触パッド(図示せず)をパターン化するためフォ
トレジストによりマスクされて食刻されて、モリブデン
にこのようなパターンを形成する。
【0074】次に、図6、特に図20の構造において実
施される全般的なプロセスの記述において、厚さが例え
ば0.8μmのSiO2の層330が、典型的に標準的
な低圧化学気相成長(LPCVD)により約380℃で
層328上に被着される。
【0075】次いで、層330はマスクされて、下側の
モリブデン層324、328と関連する接触パッド(図
示せず)に接近するウインドウを提供するため食刻され
る。
【0076】厚さが例えば0.1〜0.3μmのモリブ
デンの層332が、望ましくはスパッタリング・デポジ
ションにより、あるいは蒸着によってSiO2層330
上に被着される。層332は、層332を含むストライ
プ(図2に示される如き)および各ストライプ毎の接触
パッド(図示せず)をパターン化するためフォトレジス
トによりマスクされ、湿式化学エッチングまたは反応性
イオン・エッチングを用いて食刻されてモリブデン層3
32に所望のパターンを形成する。
【0077】厚さが例えば0.8μmのSiO2の層3
62が、典型的には標準的な低圧化学気相成長(LPC
VD)法により約380℃で層332上に被着される。
【0078】次に、層362はマスクされて、下側のモ
リブデン層324、328、332と関連する接触パッ
ド(図示せず)に接近するウインドウを提供するため食
刻される。
【0079】厚さが例えば0.1〜0.3μmのモリブ
デンの層360が、望ましくはスパッタリング・デポジ
ションにより、あるいは蒸着によってSiO2層362
上に被着される。次いで、層360は、湿式化学エッチ
ングまたは反応性イオン・エッチングを用いてこの層を
パターン化して接触パッド(図示せず)を形成するため
マスクされて食刻されて、モリブデンにこのようなパタ
ーンを形成する。明らかに、層362および360のデ
ポジションを生じるステップは、図4乃至図5、図7乃
至図9、図10乃至図12、および図17A、図17B
の実施例に対しては要求されない。
【0080】#(めいさい1552あ)次に、図21に
おいて、開口334(図6)が層360、362、33
2、330、328および326を経て層324まで設
けられ、電子放出構造312(図6)を提供する。本例
では、開口334は一連のエッチング工程により設けら
れる。このプロセスの最初のステップは、層360上に
マスキング層374を提供することである。本例では、
マスキング層374は、例えば厚さがエッチング工程に
耐え得る2.0〜2.2μmである充分な厚さのフォト
レジストのコーティングである。このマスキング層37
4は、本例では例えば1〜2μmの開口334の直径を
実質的に画成する開口を提供するようにパターン化され
る。
【0081】開口334は、層362、360、332
、330、328および326の露出部分を除去するこ
とにより提供される。本例では、エッチャント・ガスが
提供されて、各層が露出する時この各層を選択的に食刻
する標準的な反応性イオン・エッチング法が使用される
。エッチャントから保護されるべき層362の領域を覆
うフォトレジスト層の食刻を避けるためできるだけ迅速
に全食刻工程を完了することが望ましい。
【0082】組立体は、従来の反応性イオン・エッチン
グ・チャンバ内に置かれ、適当なエッチャント・ガスが
これに流れように圧送される。エッチャント・ガスの1
つの要件は、これらのガスが選択性を有すること、即ち
モリブデンまたはSiO2のいずれか一方の良好な食刻
選択性を提供し、これにより各層の全面域にわたりこの
層の均一なエッチングを保証することである。本例では
、モリブデン層に用いられるエッチャントは塩素に基く
プラズマ、例えば塩素と酸素ガスの混合物であり、Si
O2層に対するエッチャントは塩素に基くガス、例えば
CHF3である。この食刻工程中、各層が食刻されるに
伴い、チャンバに送られるエッチャント・ガスはその後
露出される層を食刻するように切換えられる。
【0083】この工程が完了し、開口334がモリブデ
ン層324まで設けられると、層360上に残ったフォ
トレジストが除去され、組立体は典型的にはフッ化水素
酸(HF)を用いる湿式食刻プロセスに曝されて、モリ
ブデン層328、332、360の下方のSiO2層3
26、330、362をそれぞれ典型的には0.5μm
だけアンダーカットし、これにより図6で先に示した如
き構造を提供する。
【0084】上記のエッチング・プロセス、特にモリブ
デン層の略々円形状の開口のエッチングにおいては、こ
の層のエッチングは通常開口の中心部が最も早く、下方
から上方へ進む。従って、モリブデン層328の食刻の
進行を注意深く監視することにより、テーパ状面327
(図6)が形成されることが判る。このような監視は、
終端点検出の過程により、即ちチャンバ内の反応ガスと
関連する特性的なスペクトル放出の強さを評価すること
により行われる。第2の監視プロセスは、構造312の
機能開口334内の層328の各部から離れるも厚さが
相当する層328上の面域からのレーザ反射を含む。こ
のレーザ反射監視は、層328の反射を評価して、層3
28の食刻が終了する瞬間を決定する。最後に、モリブ
デン層328の食刻の進行の監視は、経験および食刻時
間に基く連続的な視覚的検査を含む。面327上の鋭利
なエッジを形成するための更に別の方法は、化学的エッ
チングまたは電気化学的エッチングを含む。
【0085】本発明の原理については特に図面の例示的
な構造に関して提示したが、このような例示的構造から
の種々の変更が本発明の実施において可能であることが
認められよう。本発明の範囲は、本文に開示された構造
に限定されるものではなく、頭書の特許請求の範囲の趣
旨により諮られるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理による電子放出構造の一部を示す
部分破断斜視図である。
【図2】平坦パネル・ディスプレイにおいて使用される
図1の装置の変更例を示す図である。
【図3】Aは、図2の装置の電子放出構造を示す平面図
である。Bは、図2の装置の電子放出構造を示す断面図
である。
【図4】第1の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図5】第2の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図6】第3の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図7】第4の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図8】第5の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図9】第6の実施例による電子放出構造の一部を示す
断面図である。
【図10】第7の実施例による電子放出構造の一部を示
す断面図である。
【図11】第8の実施例による電子放出構造の一部を示
す断面図である。
【図12】第9の実施例による電子放出構造の一部を示
す断面図である。
【図13】別の実施例を作る際のステップを示す断面図
である。
【図14】別の実施例を作る際のステップを示す断面図
である。
【図15】別の実施例を作る際のステップを示す断面図
である。
【図16】図2の装置を含む平坦パネル・ディスプレイ
・システムを示す断面概略図である。
【図17】Aは、導電層の開口の周縁部からの電子の電
界放出を示すカソード構造の斜視図である。Bは、導電
層の縁部からの電子の電界放出を示す別のカソード構造
の斜視図である。
【図18】図6の電子放出構造を作る際のステップを示
す断面図である。
【図19】図6の電子放出構造を作る際のステップを示
す断面図である。
【図20】図6の電子放出構造を作る際のステップを示
す断面図である。
【図21】図6の電子放出構造を作る際のステップを示
す断面図である。
【符号の説明】
10  電子放出装置 12  電子放出構造 13  介在間隙 14  アノード構造 20  基板 22  絶縁層 24  導電層 26  絶縁層 27  周縁面 28  第1の導電層 30  絶縁層 32  第2の導電層 34  開口 40  基板 42  導電層 50  信号リード 52  信号リード 54  信号リード

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電界電子放出構造用カソードにおいて
    、エッジを有する導電性材料シートを設けてなるカソー
    ド。
  2. 【請求項2】  前記シートと接続されて前記エッジか
    らの電子の流れを発生する手段を更に設ける請求項1記
    載のカソード。
  3. 【請求項3】  前記エッジが1つの領域の周囲に配置
    される請求項1記載のカソード。
  4. 【請求項4】  前記エッジが、前記シートの開口部分
    を包囲する前記導電性材料シートのエッジ部分である請
    求項1記載のカソード。
  5. 【請求項5】  エッジ部分を有する導電性材料層と、
    前記層と接続されて、該層のエッジ部分から電子の流れ
    を発生するに充分な強さの電界を発生する手段とを設け
    てなる組合わせ。
  6. 【請求項6】  前記層に開口が配置され、前記層の前
    記エッジ部分が前記層の開口の周縁部である請求項5記
    載の組合わせ。
  7. 【請求項7】  前記層が第1の層であり、更に前記第
    1の層から隔てられた導電性材料の第2の層を含む請求
    項6記載の組合わせ。
  8. 【請求項8】  前記第1の層における開口の前記周縁
    部からの前記電子流の速度を制御する手段を更に設ける
    請求項7記載の組合わせ。
  9. 【請求項9】  前記第1および第2の導電層間に配置
    された絶縁層を更に設け、該絶縁層が、前記第1の導電
    層に配置された開口と実質的に同心状に配置された開口
    を有する請求項8記載の組合わせ。
  10. 【請求項10】  前記第1の導電層の開口が実質的に
    円形である請求項6記載の組合わせ。
  11. 【請求項11】  導電性材料の前記第1の層が多数の
    開口を有し、前記電界発生手段が、前記第1の層の多数
    の開口の周縁部から多数の個々の電子流を生じさせる請
    求項6記載の組合わせ。
  12. 【請求項12】  前記第2の導電層に開口が配置され
    る請求項7記載の組合わせ。
  13. 【請求項13】  前記第1の層の前記開口、および前
    記第2の層の開口が同心状の整列状態に配置される請求
    項12記載の組合わせ。
  14. 【請求項14】  前記第1および第2の層の開口の面
    積が実質的に等しい請求項13記載の組合わせ。
  15. 【請求項15】  前記電子流が前記第2の層の開口を
    通る請求項12記載の組合わせ。
  16. 【請求項16】  前記第1および第2の導電層間に固
    定された絶縁層を更に設け、該絶縁層が、前記第1およ
    び第2の導電層に配置された開口と実質的に同心状に配
    置された開口を有する請求項12記載の組合わせ。
  17. 【請求項17】  電子流を制御する手段が前記第2の
    層と結合される請求項8記載の組合わせ。
  18. 【請求項18】  導電性材料の第3の層を更に設ける
    請求項6記載の組合わせ。
  19. 【請求項19】  前記第3の層が、前記第1の導電層
    に配置された開口と実質的に整列されて配置された開口
    を有する請求項18記載の組合わせ。
  20. 【請求項20】  前記第1の層の開口の周縁部からの
    前記電子流の速度を制御する手段を更に設ける請求項1
    9記載の組合わせ。
  21. 【請求項21】  前記第3の層が、前記第1および第
    2の層間に配置される請求項20記載の組合わせ。
  22. 【請求項22】  前記第1の層が、前記第2および第
    3の層間に配置され、前記制御手段が更に、前記第3の
    層と接続されて前記電子流を収束させる手段を含む請求
    項20記載の組合わせ。
  23. 【請求項23】  前記第1、第2および第3の導電層
    が金属からなる請求項20記載の組合わせ。
  24. 【請求項24】  前記第1、第2および第3の導電層
    が耐熱性の金属からなる請求項20記載の組合わせ。
  25. 【請求項25】  前記耐熱性の金属が、モリブデン、
    タングステン、チタンおよびタンタルからなるグループ
    から選定される請求項24記載の組合わせ。
  26. 【請求項26】  前記金属がモリブデンである請求項
    23記載の組合わせ。
  27. 【請求項27】  前記第1の導電層の前記開口が実質
    的に円形である請求項14記載の組合わせ。
  28. 【請求項28】  前記第1の導電層の開口の前記周縁
    部がテーパ状縁部面を有する請求項14記載の組合わせ
  29. 【請求項29】  導電性材料の前記第1の層が、これ
    を貫通する開口に近接する部分において比較的薄く、か
    つ該開口から離れた部分において比較的厚い請求項6記
    載の組合わせ。
  30. 【請求項30】  導電性材料の前記第1および第2の
    層の各々は、多数の開口が形成され、前記電界発生手段
    が、前記第1の層の多数の開口の周縁部から個々の電子
    流を生じ、前記第2の層の対応する多数の開口の近接周
    縁部が、電子流の速度を制御する前記手段と接続される
    請求項12記載の組合わせ。
  31. 【請求項31】  前記層と近接して配置されて前記層
    から生じる前記電子流を集める手段を更に設ける請求項
    5記載の組合わせ。
  32. 【請求項32】  前記電子流を集める手段を更に設け
    る請求項7記載の組合わせ。
  33. 【請求項33】  第1の複数の実質的に平行な導体と
    、前記第1の複数の導体から隔てられた第2の複数の実
    質的に平行な導体とを設け、前記第1の層の前記導体が
    前記第2の層の前記導体と整列状態にある部分を有し、
    前記第1の複数の導体が、前記層の整列された部分にお
    ける前記第1の複数の前記導体を貫通して設けられた開
    口を有し、前記第1の層の前記導体と結合されて、前記
    第1の複数の導体の開口の周縁部から電子流を生じる手
    段と、前記第2の層の前記導体と結合されて、前記電子
    流の速度を制御する手段とを設けてなる電子放出装置。
  34. 【請求項34】  前記第1の複数の第1の導体が、前
    記第2の複数の第2の導体上に配置される請求項33記
    載の装置。
  35. 【請求項35】  前記第1および第2の複数の導体の
    開口と整列されて配置された開口を有する前記第2の複
    数の導体が、前記第1の複数の導体上に配置される請求
    項33記載の装置。
  36. 【請求項36】  前記第1の電極に近接して配置され
    て、該第1の電極から生じる前記電子流を集める手段を
    更に設ける請求項33記載の装置。
  37. 【請求項37】  前記第1の層の開口が、前記絶縁層
    の開口より直径が大きい請求項9記載の組合わせ。
  38. 【請求項38】  前記第1および第2の層間に配置さ
    れた絶縁層を更に設ける請求項8記載の組合わせ。
  39. 【請求項39】  電子放出構造を作成する方法におい
    て、(a)開口を有する導電性材料の第1の層を提供し
    、(b)前記第1の層から隔てられた導電性材料の第2
    の層を提供するステップを含む方法。
  40. 【請求項40】  前記第2の層が開口を有する請求項
    39記載の方法。
  41. 【請求項41】  前記開口が前記層を貫通して形成さ
    れる請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】  前記第1および第2の導電層間に絶
    縁層を提供するステップを更に含み、前記第1および第
    2の層を貫通して形成された前記開口が前記絶縁層を貫
    通して延長する請求項41記載の方法。
  43. 【請求項43】  前記絶縁層に形成された開口が、前
    記第1および第2の導電層に形成された開口と実質的に
    整列され、かつ該開口より面積が大きい請求項42記載
    の方法。
  44. 【請求項44】  前記第2の導電層から隔てられた導
    電性材料の第3の層を提供し、前記第1および第2の層
    に開口を形成する前記ステップが、前記第3の層に開口
    を形成することを含む請求項43記載の方法。
  45. 【請求項45】  前記第1、第2および第3の導電層
    が耐熱性金属である請求項44記載の方法。
  46. 【請求項46】  前記第1、第2および第3の導電層
    がモリブデンである請求項44記載の方法。
  47. 【請求項47】  前記第1の導電層の前記開口が実質
    的に円形である請求項39記載の方法。
  48. 【請求項48】  第1の層を提供する前記ステップが
    、貫通する開口に近接する部分において比較的薄く、か
    つ該開口から離れた部分において比較的厚い層を提供す
    ることを含む請求項39記載の方法。
  49. 【請求項49】  第1の層を提供する前記ステップが
    、(i)前記導電性材料の比較的厚い層を提供し、(i
    i)開口が形成される領域において前記導電性材料を取
    除き、該取除かれた材料の領域が前記開口の領域を越え
    、(iii)前記導電性材料の比較的薄い層を前記比較
    的厚い層の上に提供するサブステップを含む請求項48
    記載の方法。
  50. 【請求項50】  開口を提供する前記ステップが、(
    i)開口が提供されるべき領域を露出させる如きパター
    ンで前記第2の層の面をマスクし、(ii)前記第2の
    層の前記面を、前記マスクされない領域における材料を
    選択可能にエッチングするのに適するエッチャントに露
    出させ、(iii) 前記開口が設けられるまで前記電
    子放出構造の各層毎に適当なエッチャントを用いて前記
    露出ステップを反復するサブステップを含む請求項42
    記載の方法。
  51. 【請求項51】  前記第1および第2の導電層に形成
    された開口より大きな面積まで貫通する開口を拡大する
    ように、前記絶縁層をエッチングするサブステップを更
    に含む請求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】  前記第1の層を適当なエッチャント
    に露出する前記サブステップが更に、開口における前記
    第1の層の周縁部にテーパ状面を提供するサブステップ
    を含む請求項50記載の方法。
  53. 【請求項53】  開口における前記第1の層の周縁部
    にテーパ状面を提供する前記サブステップが、前記第1
    の層のエッチングの間終端点検出プロセスを含む請求項
    52記載の方法。
  54. 【請求項54】  第1の層を提供する前記ステップが
    、第1の複数の実質的に平行な導体として前記第1の層
    を提供することを含む請求項39記載の方法。
  55. 【請求項55】  第2の層を形成する前記ステップが
    、第2の複数の実質的に平行な導体として前記第2の層
    を提供することを含み、前記第1の層の前記導体が前記
    第2の層の前記導体と交差するも、これから電気的に分
    離されており、開口を形成する前記ステップが、前記第
    1および第2の層の前記導体の交差において前記第1お
    よび第2の層を貫通して開口を形成することを含む請求
    項54記載の方法。
  56. 【請求項56】  前記第1および第2の層の導体の交
    差において開口を形成する前記ステップが、各交差にお
    いて多数の開口を形成することを含む請求項55記載の
    方法。
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