JP2800706B2 - 電界放射型冷陰極の製造方法 - Google Patents

電界放射型冷陰極の製造方法

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JP2800706B2
JP2800706B2 JP1139595A JP1139595A JP2800706B2 JP 2800706 B2 JP2800706 B2 JP 2800706B2 JP 1139595 A JP1139595 A JP 1139595A JP 1139595 A JP1139595 A JP 1139595A JP 2800706 B2 JP2800706 B2 JP 2800706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、平面型ディスプレ
ー、進行波管、CDT装置、あるいは電子顕微鏡、真空
度測定装置などの電子ビーム源として用いられている三
極管構成の電界放射型冷陰極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電界放射型冷陰極の製造方法とし
ては、それぞれエミッターの製造方法が異なる以下に述
べる第1〜第4のタイプものが知られている。
【0003】第1のタイプの電界放射型冷陰極の製造方
法は、熱酸化を用いてエミッターを形成することを特徴
とする方法で、例えば許開平4−94033号公報や特
開平3−225721号公報に開示されているような以
下の方法がある。
【0004】図4は、特開平4−94033号公報に開
示されている電界放射型冷陰極の製造方法を説明するた
めの工程図で、(a)〜(g)に各工程手順を示す。こ
の公報による製造方法は、シリコン基板116のエミッ
ター形成位置をマスク(マスク102)し(図4(a)
の工程)、その周囲をまずドライエッチングによって除
去することで台形状あるいは錘状のリセス構造を作成し
(図4(b)の工程)、その後、熱酸化を用いることで
先鋭なSiのエミッター107を形成することを特徴と
する(図4(c)の工程)。そして、エミッター形成後
は、該エミッター107上に絶縁物による不導体層10
5を介してゲート電極となる導電性層107を形成し
(図4(d)の工程)、フォトレジスト115を塗布し
て平坦化し(図4(e)の工程)、適切な量エッチバッ
クし(図4(f)の工程)、最後にエミッター先端部を
露出させて三極管構成にする工程が行われる(図4
(g)の工程)。なお、不導体層105の形成は、シリ
コンの熱酸化膜をそのまま用いるか、または一度熱酸化
膜を剥離した後に再度絶縁膜を形成するものとする。
【0005】他方、特開平3−225721号公報に開
示されている電界放射型冷陰極の製造方法は、上述の製
造方法とエミッターの形成(図4(a)〜(c)の工
程)が異なる。すなわち、この公報によると、シリコン
基板のエミッター形成位置をマスクし、周囲からの熱酸
化によってマスク材下部に先鋭なコーン型のSiのエミ
ッターを形成することを特徴とする。エミッター形成後
は、上述の製造方法と同様、図4(d)〜(g)の工程
が行われる。
【0006】第2のタイプの電界放射型冷陰極の製造方
法は、例えば特開平3−62482号公報に開示されて
いるように、シリコン基板のエミッター形成位置をマス
クし、ドライエッチングによってマスク下部に直接先鋭
なSiのエミッターを形成することを特徴とする。すな
わち、上述の第1のタイプとは異なり、サイドエッチン
グの大きなエッチング条件が用いられることを特徴とす
る。
【0007】また、「プロシーディングス・オブ・アイ
・イー・ディー・エム・86」(776ページ、198
6年)に開示されているような、シリコン基板のエミッ
ター形成位置をマスクし、その下部にウェットエッチン
グによって先鋭なSiのエミッターを形成する方法もあ
る。なお、ゲート電極の形成方法は、上述の第1のタイ
プと同じで、エミッター上に不導体層をまず形成し、該
不導体層上にゲート電極用導電性層を形成して三極管構
成とすることが行われる。
【0008】第3のタイプの電界放射型冷陰極のエミッ
ターの製造方法は、上述の各製造方法とはエミッターの
製造方法が基本的に異なり、例えば、米国特許第430
7507号明細書に開示されるような、単結晶基板に対
して面方位に依存したエッチングを行うことでV溝ある
いは逆錘形のピットを形成し、該V溝あるいはピットに
埋め込まれた材料を電界放射型冷陰極のエミッターとし
て利用することを特徴とする。この手法の利点は、上述
の第1、第2のタイプの製造方法は酸化、あるいはエッ
チングによってエミッター形状が作製されることから適
用可能な材料に制限が多いのに対して、あらかじめ作製
した溝あるいはピットにエミッター材料を埋め込むこと
でエミッター形状が作製されるため比較的広範な材料を
エミッター材料として選択し得る点である。従って、電
界放出の容易な低仕事関数の材料をエミッター材料に用
いることができる。
【0009】また、「1994年春期応用物理学会講演
予稿集」(第29a−ZN−2号、542ページ)に開
示されているような、低電圧での電子放出が可能な電界
放射型冷陰極も知られている。この場合、エミッター材
料としてSiよりも低い仕事関数を有するTiN等の材
料を用いることができる。
【0010】以下、上述の第3のタイプの電界放射型冷
陰極の製造方法について、具体的に説明する。
【0011】図5は、上述の第3のタイプの電界放射型
冷陰極の製造方法を示す工程図で、(a)〜(f)に各
工程手順を示す。
【0012】エミッター形状を残すためにマスクパター
ン202を適切に配置した単結晶基板20lに対して、
面方位に依存するエッチングを行うことでV溝あるいは
逆錘形のピットを形成する(図5(a)の工程)。該V
溝あるいはピットのある面の全面を一定の厚みまで不導
体化(絶縁化)した後、不導体化した前記溝あるいはピ
ットに対してエミッター材料206を埋め込む(図5
(b)の工程)。エミッター材料206を形成した側を
別の支持基板208に接着し、元の単結晶基板201側
を不導体層205まで除去して該不導体層205を露出
させる(図5(c)の工程)。エミッター207を覆う
不導体層205が露出した支持基板208表面に、ゲー
ト電極用の導電性層203を成膜し、平坦化材としてフ
ォトレジスト215を塗布(図5(d)の工程)、適切
な量エッチバックすることでエミッター先端部近傍を露
出し(図5(e)の工程)、エミッター207先端部に
当たる部分の導電性層203、不導体層205を除去し
て、三極管構成の電界放射型冷陰極素子を作製する(図
5(f)の工程)。
【0013】第4のタイプの電界放射型冷陰極の製造方
法は、上述の第3のタイプと同様に、単結晶基板に対す
る面方位に依存したエッチングを行うことで溝あるいは
逆錐形のピットを形成し、続いて該溝あるいはピットを
導電性を有する層に変質させ、その後に該溝あるいはピ
ットの表面近傍のみを不導体に変質することで、ピット
部分を表面から不導体層、導電層の構成にし、この後単
結晶基板側を上記不導体層まで溶解することを特徴とす
る。この方法では、第3のタイプの方法に見られるよう
なゲート電極層を後から形成する工程は必要ない。
【0014】以上、電界放射型冷陰極の製造方法として
第1〜第4のタイプの製造方法について説明したが、C
DT装置としては、電界放射型冷陰極を用いるものは一
般的ではなく、図6に示されるような、漏斗状のガラス
製チューブ312中に電子放出源であるタングステンフ
ィラメント等の熱陰極素子317、該電子放出源から放
出される電子を集束する電子レンズ系311、該電子レ
ンズ系311によって集束された電子ビームが照射され
る蛍光体319、およびシャドーマスク318を封入し
た構成のガラス製CDT装置が広く市販されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
<従来の各電界放射型冷陰極素の製造方法についての問
題点> (1)第1のタイプの電界放射型冷陰極の製造方法につ
いて コーン形状が形成される理由は、次のようなことによ
る。上述した図4の熱酸化工程において、円錐台基部の
平坦部近傍(ドライエッチングした面)や円錐台側壁面
に比べてその端面の隅の部分は同一体積のSiに対する
酸素の供給量が少なくなるため、その酸化速度が平坦部
近傍等における酸化速度より若干低下する。そのため、
円錐台内部では上部に行くほど酸化膜厚が厚くなり、そ
の内部には上部にいくほど先鋭化したコーン形状(酸化
されなかった部分)のSiが形成されることとなる。こ
のように、局所的な酸化速度の差を利用してコーン形状
が形成される方法では、酸化速度の差は酸素の微妙な供
給量の差だけのため非常に小さく、わずかな酸化時間の
差や酸化条件の違いにより、すぐに過剰酸化されてコー
ンの高さ(すなわち、エミッターの高さ)が大きく減少
してしまう。本出願人らの検討では、図4において、熱
酸化がマスクの下部に進行し、同じくマスクの反対側か
ら進行してくる酸化膜とちょうど出会った地点でその酸
化を終了することは、非常に困難であった。このよう
に、コーンの高さが熱酸化時間および酸化条件によって
大きくばらつく第1のタイプの製造方法においては、コ
ーン先端位置の最適化(コーンの形状およびゲート電極
用の導電性層との位置関係とから実験的に得られる電子
放出を効率的に行えるようコーン先端の位置を最適なも
のとする)が困難であり、また一般にコーン先端部に対
するゲート電極の位置は電界放射型冷陰極素子の電流一
電圧特性に大きな影響があることが知られていることか
ら、冷陰極素子の製造方法に適用した場合に分留まりが
向上しないという問題点がある。
【0016】また、上記のコーン先端位置を運良く最適
位置とすることができたとしても、通常マスク径にはそ
の製造精度から±0.05μm程度の製造ばらつきがあ
るため、この第1のタイプの製造方法では、電界放射型
冷陰極のある部分においては酸化が不足してエミッター
となるべきコーン先端部が先鋭に形成されないために電
子の放出ができない素子が形成されたり、またある部分
においては酸化が過剰となって急速にコーンの高さが減
少して電界放出現象に重要なコーンのアスベクト比(コ
ーン高さ/コーン下部長さ)が小さな素子が形成された
りてしまうという問題点がある。
【0017】また、ゲート電極を形成して三極管構造と
する場合には、エミッター先端部近傍のゲート電極用の
導電性層と不導体層(上記熱酸化膜でよい)とを順次除
去する必要がある。この導電性層を除去する工程として
は半導体製造プロセスにおけるエッチバック平坦化に類
するものが用いられる。このようにゲート電極を形成し
て三極管構造とする場合に、エミッター先端部近傍のゲ
ート電極用の導電性層を除去(エッチバック)する必要
のある第1のタイプの製造方法では、そのエッチバック
において、コーン先端部の位置がエッチバック時には不
明であるため、最適な位置(コーンの形状およびゲート
電極用の導電性層との位置関係とから実験的に得られる
電子放出を効率的に行える最適な導電性層の位置)まで
導電性層を除去することは困難である。このことから、
第1のタイプの製造方法には、最適なコーン先端/ゲー
ト電極位置(コーンの形状およびゲート電極用の導電性
層との位置関係とから実験的に得られる電子放出を効率
的に行える最適なコーン先端/ゲート電極位置)を得る
ことが困難なため、三極管を量産する際の分留まりが低
下してしまうという問題点がある。なお、一旦絶縁層を
除去した場合に、再度絶縁層とゲート電極層を復旧し
て、最適なコーン先端/ゲート電極位置を設定すること
は不可能である。
【0018】また、第1のタイプの製造方法の場合、エ
ミッターに用いることのできる材料が、酸化によって内
部にコーンを形成することのできる材料に限定されてし
まうという問題点がある。
【0019】(2)第2のタイプの電界放射型冷陰極の
製造方法について 第2のタイプの製造方法では、エミッター先端の高さは
エッチング時間とマスク径によって決定される。エッチ
ングが不足した場合には先鋭なコーンが形成されず、オ
ーバーエッチングした場合には急速にコーン高さが減少
することから、この方法においても、上述の第1のタイ
プの方法と同じように、コーン先端位置が最適化しにく
いため、冷陰極素子の製造方法に適用した場合に分留ま
りが向上しないという問題点がある。
【0020】さらに、上述のマスク径のばらつきを考え
ると、この方法においても、上述の第1のタイプの方法
と同じように、電界放射型冷陰極のある部分では電子の
放出ができない素子が形成されたり、コーンのアスベク
ト比(コーン高さ/コーン下部長さ)が小さな素子が形
成されたりしまうという問題点がある。
【0021】この第2のタイプの製造方法では、エッチ
ングの面内方向に対するばらつきを考慮すると、上述の
問題点となる条件はさらにきびしいものとなる。そもそ
も、この(エッチングの面内ばらつき)は市販されてい
る装置では±5%程度以上に向上することは困難であ
る。電界放射型冷陰極の製造精度としては、コーン先端
部で10nm程度の曲率半径が必要なため、約1nm、
緩く見積もっても2nm程度の製造制御精度が必要であ
る。従って、現在のエツチング装置でこの精度を保証す
るためには、直径約0.04μm以下のコーンを形成す
る必要があり、現実的に非常に困難といえる。
【0022】さらには、運良く比較的良い時点でエッチ
ングを終了したとしても、残存したエッチングマスクが
コーン先端部から外れる際に、コーン先端部を損傷する
という問題点がある。
【0023】さらには、この第2のタイプの製造方法に
おいても、上述した第1のタイプの製造方法と同じよう
に、エミッター材料がエッチングにより先鋭なコーン形
成が可能な材料に限定されてしまうという問題点があ
る。
【0024】また、この第2のタイプの製造方法の最大
の問題点は、電界放射型冷陰極素子を三極管構造で作製
する際に、絶縁層、ゲート電極層を既に出来上がったコ
ーン上に形成する必要があるという点である。前述した
ように、電界放射型冷陰極を製造する際には、コーン先
端部の形状を高精度で制御する必要があるにも関わら
ず、このようなコーン上ヘの成膜が必要な製造方法は好
ましいものとはいえない。例えば、絶縁膜をスパッタリ
ング法を用いて形成する際には、コーン先端部ヘの高速
の被スパッタ粒子の衝突を避けられない。このように出
来上がったコーン上に絶縁層およびゲート電極層が形成
される第2のタイプの製造方法には、その絶縁層等の形
成によってコーンの先端部が損傷することがあり、その
ため各素子における電子放出が不均一なものとなるとい
う問題点がある。
【0025】(3)第3のタイプの電界放射型冷陰極の
製造方法について 第3のタイプの製造方法では、第1のタイプの製造方法
の問題点でも述ベたように、ゲート電極を形成して三極
管構造とする場合に、エミッター先端部近傍のゲート電
極様の導電性層を除去するエッチバックにおいて、コー
ン先端部の高さ位置がエッチバック時には不明であるた
め、最適な位置まで導電性層を除去することは困難であ
る。このように、導電性層を最適なコーン先端/ゲート
電極位置の関係となるようエッチバックすることが困難
な第3の製造方法においては、最適なコーン先端/ゲー
ト電極位置を有する三極管を量産する際の分留まりが低
下してしまうという問題がある。
【0026】(4)第4のタイプの電界放射型冷陰極の
製造方法について 第4のタイプの電解放射型冷陰極素子では、ゲート電極
の位置とエミッター先端部の位置は比較的良好な精度で
位置決定できるものの、導電性を有する層を不導体層に
変質するために、その膜質が非常に悪いものになってし
まうという問題点がある。具体的には、単結晶材料とし
てSiを用いた場合、B(ボロン)のイオン注入あるい
は拡散によって単結晶基板の表面に導電性を改善した層
をまず形成し、続いて熱酸化によって不導体化しても、
その酸化膜の膜質は良好な絶縁層とはならなかった。
【0027】
【0028】 本発明の目的は、上記各電界放射型冷陰
極の製造方法についての問題点を解決し、基板表面に形
成されるエミッターの高さを適切なエミッター先端とゲ
ート電極の位置にすること可能な電界放射型冷陰極の製
造方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の電界放射型冷陰
極の製造方法は、単結晶基板表面のエミッターを形成す
る領域を所定径のマスクで被覆し、該被覆されたマスク
以外の部分を該マスクの大きさに応じて求められる厚さ
まで導電性を有する層に変質させて導電性層を形成する
第1の工程と、前記第1の工程で被覆したマスクを除去
し、該マスクを除去した部分に面方位に依存したエッチ
ングを選択的に行ってV溝あるいは逆錘形のピットを形
成する第2の工程と、前記第2の工程でピットが形成さ
れた面の全面に、所定の厚みの絶縁層を形成する第3の
工程と、前記第3の工程で形成された絶縁層上に、エミ
ッター材料を成膜する第4の工程と、前記第4の工程で
成膜したエミッター材料の面を絶縁体からなる別の支持
基板に接合し、単結晶基板および前記第3の工程で形成
された絶縁層の一部の層を順次除去してエミッター部を
形成する第5の工程とを含むことを特徴とする。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【作用】本発明の電界放射型冷陰極の製造方法では、単
結晶基板に対してまず基板表面のエミッターを形成する
領域をマスク材料で被覆し、該マスク部以外を任意の厚
さの導電性を有する層に変質させることにより導電性層
を形成し、この形成された導電性層をマスクとして単結
晶基板に面方位に依存したエッチングを選択的に行って
V溝あるいは逆錘形のピットを形成する。そして、この
形成されたV溝あるいは逆錘形のピットにエミッター材
料を埋めこむことによりエミッターが形成される。この
ように、本発明では、単結晶基板表面に形成されたV溝
あるいは逆錘形のピットの形状がそのままエミッターの
形状となり、このV溝あるいはピットの頂点がエミッタ
ーの先端位置となる。このエミッターの先端位置は単結
晶基板表面に被覆したマスクの径によって決ることか
ら、単結晶基板表面に被覆したマスクの径を基にエミッ
ターの先端位置を予測することがきる。したがって、本
発明では、その予測されたエミッターの先端位置に基づ
いて、そのコーン先端位置に対して導電性層の位置が最
適な位置となるような厚みまで導電性層を形成すれば、
結果的に、最適なコーン先端/ゲート電極位置を有する
電界放射型冷陰極を作製することが可能となる。
【0035】さらに、本発明では、上述の如く単結晶基
板表面に形成されたV溝あるいは逆錘形のピットにエミ
ッター材料を埋めこむことによりエミッターが形成され
るので、従来の熱酸化によってエミッターを形成するも
のように、エミッターの高さが各素子間で大きくばらつ
くことはない。
【0036】さらに、本発明では、エミッター材料は単
結晶基板に形成されたV溝あるいは逆錘形のピットに埋
めこむことが可能で、電子放出が容易な材料であればど
のような材料でも使用できるので、従来のようにエミッ
ター材料がエッチングにより先鋭なコーン形成が可能な
材料に限定されることはない。
【0037】さらには、エミッター先端部と導電性層上
端部との間に形成される絶縁層は、単結晶基板の一部を
不導体層に変質して形成しているので、導電性層を熱酸
化によって不導体化する従来の製造方法のように、絶縁
層の膜質が非常に悪いものになってしまうということは
生じない。
【0038】
【0039】
【0040】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0041】図1は、本発明の一実施例の電界放射型冷
陰極の製造方法を説明するための工程図で、(a)〜
(f)に各工程手順を示す。
【0042】以下に、図1(a)〜(f)を参照して電
界放射型冷陰極の製造方法の各工程を順次説明する。
【0043】(1)マスクパターン形成(図1(a)の
工程) 単結晶基板1上のエミッター形成部に正方形状のマスク
2を形成する。単結晶基板1としては、例えば抵抗率3
0ΩcmのSi基板を用い、マスク2としては、例えば
Siの熱酸化膜を用いる。このマスク2の形成方法とし
てはどのような方法を用いても良く、本実施例では、熱
酸化膜上に、AZl350Jフォトレジスト(シップレ
イ社製)を用いて、UVリソグラフィー法により一辺
0.7μmの正方形型レジストパターンを形成し、CH
3ガスを用いたリアクティブ・イオン・エッチング法
によって該レジストパターンを熱酸化膜に転写し、その
後、O2ガスを用いたアッシングを行ってレジストを剥
離してマスク2を形成した。
【0044】(2)導電性層形成およびマスク剥離(図
1(b)の工程) マスク2が形成された単結晶基板1に対して、導電性を
有する層を形成するためのボロンイオン注入を行って導
電性層3を形成し、その後、単結晶基板1表面のマスク
2を剥離する。本実施例では、後述するようにこの導電
性層3をマスクとして単結晶基板1表面に形成されるV
溝あるいは逆錘形のピットの形状がそのままエミッター
の形状となり、このV溝あるいはピットの頂点がエミッ
ターの先端位置となることから、ここでは、マスクの大
きさに応じて求められる厚さ(コーンの形状およびゲー
ト電極用の導電性層との位置関係とから実験的に得られ
る電子放出を効率的に行える最適な導電性層の厚さ)ま
で導電性を有する層に変質させて導電性層3を形成す
る。具体的には、ボロンイオン注入を、基板表面から深
さ0.4μmまでの位置でボロン濃度が8×1020個/
cm3以上となるように行う。このイオン注入では、加
速するイオンのエネルギーをコントロールすることで注
入深さを調節することができる。このようにして形成さ
れた導電性層3は、電極として十分な特性を有してい
る。今回、単結晶基板1(Si基板)上の熱酸化膜マス
クの除去には、5%の濃度の弗化水素水溶液を用いてい
る。
【0045】(3)面方位依存性エッチング(図1
(c)の工程) 単結晶基板1表面の非イオン注入部4(マスク2に被覆
されていた部分)に対して、面方位に依存したエッチン
グを行い、エミッター用のピットを形成する。但し、面
方位依存性エッチングを行う際は、同時に基板表面の導
電性層3を溶解しないエッチャントを行う。これによ
り、エッチングは非イオン注入部4の正方形の領域での
み起こることとなる。本実施例では、エッチャントとし
て約50%の濃度の強アルカリ水溶液(例えばヒドラジ
ン水和物)を用いている。
【0046】上述の面方位依存性エッチングでは、最初
表面に露出している(l00)面のエッチング速度は速
く、逆に(111)面の速度は遅いため、エッチング開
始からしばらくすると、エッチング面での不均一なエッ
チングの進行から(111)面が表面に現れ始め、最終
的には非イオン注入部4の正方形を底面とする四角錐を
逆にしたようなピット形状が基板表面に形成される。こ
のとき、四角錐の側面は(111)面になっている。こ
のピット形状は、前述した従来の第3のタイプの製造方
法によるものと同一の形状である。
【0047】(4)全面不導体化およびエミッター材料
成長(図1(d)の工程) ピットを形成した単結晶基板1全面に、0.2μmの厚
みで不導体層5を形成する。ここでは、単結晶基板1全
面を熱酸化することで、その表面に熱酸化膜を生成す
る。この場合、エミッターの形状に問題がなければ、単
結晶基板1全面に不導体層5用の材料をスパッタリング
法などで形成しても良い。
【0048】続いて、上述のように形成された不導体層
5の上に、スパッタリング法を用いてエミッター材料6
を成膜する。ここでは、TiNを厚さ0.4μmだけ成
膜する。このエミッター材料6の形成にはスパッタリン
グ法を用いたが、もちろん他の方法、例えばCVD法や
真空蒸着法を用いてもよい。なお、エミッター材料はT
iNに限られるものではなく、電子放出が容易な材料で
あればどのような材料であってもよい。例えば、タンタ
ルあるいはルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、レ
ニウム、オスミウム、イリジウム、白金、金、タンタル
カーバイド、チタンカーバイド、シリコンカーバイド、
タングステンカーバイド、及びこれらの合金をエミッタ
ー材料として用いることができる。図中、内部にエミッ
ター7が形成されている。
【0049】(5)指示基板接合(図1(e)の工程) エミッター材料6を形成した面を、別に準備した支持基
板8と接合する。この接合には、静電接合、熱圧着、あ
るいは接着剤による接合など、いずれの手法を用いても
良い。ここでは、あらかじめエミッター材料6を電極材
料9と電気的に接合し、電流端子を設けるために該電極
材料9をパターン化した後、支持基板8としてガラス基
板を用い、これに該電極材料9のパターンを形成した面
を静電圧着する。この静電圧着は、基板温度を250
℃、支持基板8と単結晶基板1の間に300Vの電圧を
印加することにより行う。
【0050】(6)単結晶基板と不導体層の一部の除去
(図1(f)の工程) 支持基板8上の単結晶基板1を除去する。この単結晶基
板1を除去する際は、導電性層3を溶解せず、同時に単
結晶基板l表面の不導体層5を溶解しないエッチャント
を用いることで、単結晶基板1だけを除去する。ここで
用いられるエッチャントとしては、約50%の濃度の強
アルカリ水溶液(例えば、ヒドラジン水和物)を用い
る。
【0051】続いて、不導体層5を溶解するエッチャン
トで、エミッター7の先端部を露出させる。ここでは、
エッチャントとして5%の濃度の弗化水素水溶液を用
い、これにより不導体層5のSi熱酸化膜を除去する。
このとき、必要に応じて電極材料9および支持基板8を
そのエッチャントから保護する。
【0052】以上の(1)〜(6)の工程により、三極
管構造を有する電界放射型冷陰極を作製できる。この作
製した電界放射型冷陰極は、ゲート電極である導電性層
3とエミッター7先端の位置関係が面内で高い均一性を
有している。SEM観察では、1000個のエミッター
7をアレイ化したサンプル(同時に多数の素子に同じ電
圧を印加して多数のエミッターから電子放出させる素
子)において、エミッター先端位置はゲート電極の下面
から0.95μmの位置にあり、そのばらつきは土0.
05μm以内であった。この値は、従来の製造方法で作
製したアレイ化素子において±0.2μm程度であった
ことと比較すると格段に製造精度が向上している。ま
た、1000個のうちの90%の素子から電子放出が観
察され、従来の製造方法のものでは、約30%の素子か
らの電子放出であったことと比較すると、格段の進歩と
いえる。
【0053】次に、上述の電界放射型冷陰極の製造方法
により作製された電界放射型冷陰極素子を電子放出源と
して用いたガラス製CDT装置について説明する。
【0054】図2(a)は上述の電界放射型冷陰極の製
造方法により作製された電界放射型冷陰極素子を電子放
出源として用いたCDT装置の概略構成図、図2(b)
はCDT装置の電子レンズ系の拡大図である。
【0055】図2において、CDT装置は、漏斗状のガ
ラス製のチューブ12中に電子放出源である電界放射型
冷陰極素子10、該電界放射型冷陰極素子10から放出
される電子を集束する電子レンズ系11、該電子レンズ
系11によって集束された電子ビームが照射される蛍光
体19、およびシャドーマスク18を封入した構成とな
っている。
【0056】上記CDT装置は、次のような手順で作製
される。まず、電子レンズ系11をチューブ12内部の
適切な位置に設置し、シャドーマスク18に向けて電子
放出が可能な位置に電界放射型冷陰極素子10を支持基
板8(ガラス基板)にて融着する。電子レンズ系11か
らの電極、および電界放射型冷陰極素子10からの電極
を、あらかじめ設けられた孔からチューブ12外ヘ引き
出し、その後(あるいは融着と同時)、チューブ内を所
定の真空度まで真空引きし、CDT装置を完成する。
【0057】 図3は、本発明の参考例の電界放射型冷
陰極の製造方法を説明するための工程図で、(a)〜
(d)に各工程手順を示す。
【0058】 以下に、図3(a)〜(d)を参照して
電界放射型冷陰極の製造方法の各工程を順次説明する。
なお、図3(d)の工程は、上述した実施例の製造方法
における図1(c)〜(f)の工程(あるいは、これら
の工程とほぼ同じ工程)を総括した工程である。
【0059】(1)リセス構造形成(図3(a)の工
程) 単結晶基板21上のエミッター形成部に正方形状のマス
ク22を形成し、適当な深さのエッチングにより単結晶
基板21表面に凸型のリセス構造を形成する。ここで
は、単結晶基板21として抵抗率30ΩcmめSi(1
00)基板を用い、マスク22にはSiの熱酸化膜を用
いる。マスク22の形成方法としては、第1の実施例の
ところで説明したように、どのような方法を用いても良
い。ここでは、熱酸化膜上に、AZl350Jフォトレ
ジスト(シップレイ社製)を用いて、UVリソグラフィ
ー法により一辺0.9μmの正方形型レジストパターン
が0.3μmの間隔を隔てて並んだパターンを形成し、
CHF3ガスを用いたリアクティブ・イオン・エッチン
グ法によって単結晶基板21表面が露出するまで熱酸化
膜をエッチングし、その後、O2ガスを用いたアッシン
グを行ってレジストを剥離することによりマスク22を
形成する。続いて、その形成したマスク22をマスクに
して、Cl2ガスを用いたリアクティブ・イオン・エッ
チング法を用いて深さ0.5μmだけ単結晶基板21を
エッチングし、リセス構造を形成する。
【0060】(2)導電層形成(図3(b)の工程) マスク22をマスクとしてリセス構造が形成されたを単
結晶基板21に対して、固体ソースを用いたボロン拡散
を行うことにより、導電性層23を形成する。ここで
は、単結晶基板1表面から深さ0.2μmまでの位置で
ボロン濃度が8×1020個/cm3以上になるようにボ
ロン拡散を行う。このボロン拡散では、拡散処理時間と
温度をコントロールすることで、拡散深さを調節するこ
とができる。本実施例では、電気炉中に1000℃に保
った試料に対して、20分間拡散し、その後、5%フッ
化水素水溶液にてマスク22を剥離した。
【0061】また、上記形成方法とは異なる方法とし
て、Cr/Au/Crの構成で金属膜を蒸着法で成膜し
て導電性層23を形成することもできる。ここでは、導
電性層23の全体の厚みを0.1μmとなるように成膜
する。この厚みの金属膜では、リセス構造の凹部の側壁
には金属膜がほとんど付着せず、リセス上面及びリセス
周囲のリアクティブ・イオン・エッチングによって掘り
下げた部分に主に金属膜が付着することとなる。成膜
後、5%フッ化水素水溶液にてマスク22を剥離する。
このマスクの剥離では、リセス上面に付着していた金属
膜はマスク22と共に除去され、わずかにリセス側壁に
付着していた金属膜も除去される。
【0062】(3)平坦化(図3(c)の工程) 上述のようにして形成された導電性層23上に、絶縁性
のPSG(リンケイ酸ガラス)膜14を塗布、焼成する
ことで、リセス構造をおおむね平坦化する。その後、そ
の上面にさらに平坦化材としてフォトレジストを塗布
し、CF4−15%O2系の混合ガスを用いてリアクテイ
ブ・イオン・エッチング法によって全面をエッチバック
し、元の単結晶基板21表面をリセス上面部だけ露出さ
せる。このようにして、エミッター形成部であるリセス
構造の上面のみが基板表面に露出し、それ以外の部分は
導電性層23の上面がPSG膜14で覆われた構造とな
る。
【0063】(4)面方位依存性エッチング〜全面不導
体化とエミッター材料成長〜支持基板接合〜単結晶基板
と不導体層の一部の除去(図3(d)の工程) 上述のようにして平坦化が行われた後は、前述した第1
の実施例の製造方法における図1(c)〜(f)の工程
を実施する。その結果、第1の実施例のものと同様、ゲ
ート電極である導電性層23とエミッター27先端の位
置関係が面内で高い均一性を有する電界放射型冷陰極を
得ることができる。
【0064】SEM観察では、1000個のエミッター
27をアレイ化したサンプル(同時に多数の素子に同じ
電圧を印加して多数のエミッターから電子放出させる素
子)において、導電性層23が固体ソースを用いたボロ
ン拡散により形成された素子では、エミッター先端位置
がゲート電極の下面から0.85μm上部にあり、その
ばらつきは±0.08μm以内という結果が得られた。
また、導電性層23が蒸着法で成膜された素子では、エ
ミッター先端位置がゲート電極の下面から0.15μm
下部にあり、そのばらつきは±0.07μm以内という
結果が得られた。いずれの結果からも、従来の製造方法
で作製したアレイ化素子において±0.2μm程度であ
ったことと比較すると、格段に製造精度が向上している
ことがいえる。また、1000個のうちの95%の素子
から電子放出が観察されており、これは、従来の製造方
法のものでは約30%の素子からの電子放出であったこ
とと比較すると、格段の進歩といえる。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような特徴を有
するので、以下に記載するような効果を奏する。
【0066】請求項1に記載の製造方法においては、単
結晶基板表面に被覆したマスクの径を基にエミッターの
先端位置を予測することができるので、その予測された
エミッターの先端位置に基づいて、導電性層形成時にそ
の導電性層の位置をエミッター先端位置に対して最適な
位置とすることができ、最適なコーン先端/ゲート電極
位置を有する電界放射型冷陰極を作製することが可能と
なるという効果がある。
【0067】さらには、単結晶基板表面に形成されたV
溝あるいは逆錘形のピットにエミッター材料を埋めこむ
ことによりエミッターが形成されるので、各素子間での
エミッターの高さのばらつきがすくない電界放射型冷陰
極を作製することができるという効果がある。
【0068】さらには、エミッター材料は単結晶基板に
形成されたV溝あるいは逆錘形のピットに埋めこむこと
が可能で、電子放出が容易な材料であればどのような材
料でも使用できるので、エミッター材料の選択の自由度
が高くなるという効果がある。
【0069】
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の電界放射型冷陰極の製造
方法を説明するための工程図で、(a)〜(f)に各工
程手順を示す。
【図2】(a)は上述の電界放射型冷陰極の製造方法に
より作製された電界放射型冷陰極素子を電子放出源とし
て用いたCDT装置の概略構成図、(b)はCDT装置
の電子レンズ系の拡大図である。
【図3】 本発明の参考例の電界放射型冷陰極の製造方
法を説明するための工程図で、(a)〜(d)に各工程
手順を示す。
【図4】特開平4−94033号公報に開示されている
電界放射型冷陰極の製造方法を説明するための工程図
で、(a)〜(g)に各工程手順を示す。。
【図5】従来の第3のタイプの電界放射型冷陰極の製造
方法を示す工程図で、(a)〜(f)に各工程手順を示
す。
【図6】従来のCDT装置の概略構成図である。
【符号の説明】 1,21 単結晶基板 2,22 マスク 3,23 導電性層 4 非イオン注入部 5,25 不導体層 6 エミッター材料 7,27 エミッター 8,28 支持基板 9 電極材料 10 電界放射型冷陰極素子 11 電子レンズ系 12 チューブ 14 PSG膜 18 シャドーマスク 19 蛍光面
フロントページの続き (72)発明者 吉原 拓也 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−205614(JP,A) 特開 平6−203750(JP,A) 特開 平5−343000(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/02 H01J 29/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶基板表面のエミッターを形成する
    領域を所定径のマスクで被覆し、該被覆されたマスク以
    外の部分を該マスクの大きさに応じて求められる厚さま
    で導電性を有する層に変質させて導電性層を形成する第
    1の工程と、 前記第1の工程で被覆したマスクを除去し、該マスクを
    除去した部分に面方位に依存したエッチングを選択的に
    行ってV溝あるいは逆錘形のピットを形成する第2の工
    程と、 前記第2の工程でピットが形成された面の全面に、所定
    の厚みの絶縁層を形成する第3の工程と、 前記第3の工程で形成された絶縁層上に、エミッター材
    料を成膜する第4の工程と、 前記第4の工程で成膜したエミッター材料の面を絶縁体
    からなる別の支持基板に接合し、単結晶基板および前記
    第3の工程で形成された絶縁層の一部の層を順次除去し
    てエミッター部を形成する第5の工程とを含むことを特
    徴とする電界放射型冷陰極の製造方法。
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JPH05205614A (ja) * 1992-01-23 1993-08-13 Mitsubishi Electric Corp 電界放出陰極の作製方法
JP2629521B2 (ja) * 1992-06-05 1997-07-09 双葉電子工業株式会社 電子銃及び陰極線管
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