JPH0432736B2 - - Google Patents

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JPH0432736B2
JPH0432736B2 JP1632985A JP1632985A JPH0432736B2 JP H0432736 B2 JPH0432736 B2 JP H0432736B2 JP 1632985 A JP1632985 A JP 1632985A JP 1632985 A JP1632985 A JP 1632985A JP H0432736 B2 JPH0432736 B2 JP H0432736B2
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JP
Japan
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parts
polyamino acid
polyurethane resin
resistance
resin
Prior art date
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JP1632985A
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English (en)
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JPS61173929A (ja
Inventor
Yoshio Yamada
Kazuo Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIKO KASEI KK
Original Assignee
SEIKO KASEI KK
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 この発明はポリアミノ酸ウレタン共重合樹脂か
らなる多孔性複合材に関するもので、詳しくは、
1,6−ヘキサンポリカーボネートジオールを含
むポリウレタン樹脂とL−グルタミン酸−γ−メ
チルエステルN−カルボン酸無水物よりなるポリ
アミノ酸ウレタン共重合樹脂組成物を布帛にコー
テイングし、湿式法によつて与えられる高透湿
性、耐薬品性さらに耐加水分解性等にすぐれて多
孔性複合材を提供しようとするものである。 〈従来の技術とその問題点〉 従来、ポリアミノ酸樹脂(ポリL−グルタミン
酸−γ−メチルエステル)か耐加水分解性、耐薬
品性、透湿性にすぐれていることは知られている
が、反面もろさがあり、柔軟性を求められる用途
には今一つ不適当なため、これをポリウレタン樹
脂と共重合してポリアミノ酸ウレタン共重合樹脂
として使用されている。 しかしながら、従来のポリオール成分(例えば
ポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコー
ル、ポリカプロラクトンなど)とジイソシアナー
トからなるポリウレタン樹脂にL−グルタミン酸
−γ−メチルエステルN−カルボン酸無水物(以
下L−GNCAと略称する)を共重合させたポリ
アミノ酸ウレタン樹脂は耐加水分解性、耐薬品性
(耐酸、耐アルカリ)が低下しポリアミノ酸樹脂
の特徴を十分に発揮することはできなかつた。 〈問題点を解決するための手段〉 この発明は、従来品が有している上記したよう
な欠点を解消するべく検討の結果、得られたもの
である。 即ち、この発明はポリウレタン樹脂において従
来用いられていたポリオール成分に代つて1,6
−ヘキサンポリカーボネートジオールを用い、こ
れと有機ジイソシアナートからなるポリウレタン
樹脂にL−GNCAを共重合したもので、得られ
たポリアミノ酸ウレタン樹脂は従来の樹脂と比
べ、耐加水分解性、耐薬品性が極めて大きく向上
した。 また、従来織布上にコーテイングし、水中に浸
漬して凝固させ、溶媒を除去させる湿式法によつ
て、多孔質層を形成する樹脂としてはポリウレタ
ン樹脂、ポリアミノ酸樹脂、およびその他の樹脂
との共重合物あるいはブレンド物が紹介された
り、実用化されている。 しかし、これらは何れも共通の欠点として耐加
水分解性、耐薬品性に劣るのである。 〈作用〉 1,6−ヘキサンポリカーボネートジオールを
含むポリウレタン樹脂とL−GNCAとよりなる。 この発明で用いるポリアミノ酸ウレタン樹脂は
非常にすぐれた耐加水分解性、耐薬品性を有し、
湿式法で多孔質皮膜を形成すると、極めて高透湿
の性能を示すのである。 そしてこの性能は湿式加工、含浸加工、乾式法
など各種の生地素材の加工に利用することがで
き、耐洗濯性のすぐれた樹脂加工された衣料生
地、特に高透湿性があり、かつ耐久性のあるスポ
ーツ用衣料生地、履物基材として最適であり、耐
薬品性を必要とする研摩布のような産業資材用途
にもすぐれた性能を発揮することができる。 次にこの発明で用いる1,6−ヘキサンポリカ
ーボネートジオールを含むポリウレタン樹脂とL
−GNCAについて詳しく説明する。 1,6−ヘキサンポリカーボネートジオール単
独または用途によつては必要に応じてその他のジ
オールを加え、これに有機ジイソシアナートを加
え、末端にイソシアナートを有するプレポリマー
を得る。 有機ジイソシアナートとしては、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアナート、4,4′ジフエニル
メタンジイソシアナート(MDI)、イソホロンジ
イソシアナート、トルエン−2,4−ジイソシア
ナート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアナート(H12MDI)などが挙げられる。 また1,6−ヘキサンポリカーボネートジオー
ルと併用する他のジオールとしては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオールなどが使用で
きる。 次いで別に調製したジアミンのジメチルホルム
アミド溶液に上記のプレポリマーを徐々に加えな
がら鎖延長を行なう。 ジアミンには4,4′−ジフエニルメタンジアミ
ン、イソホロンジアミン、無水ピペラジン、含水
ヒドラジン、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジ
アミンなどが挙げられる。 反応の終点は末端アミノ基の定量を行ない、該
末端アミノ基を−NH2基とみなし、重量分率で
200〜3000ppmの範囲の適当な点とする。 次にポリアミノ酸ウレタン樹脂共重合物の製造
は、特開昭59−36132号に準じて行えばよく、例
えば末端アミノ基を有するポリウレタン樹脂100
重量部を含む溶液にL−GNCA7〜85重量部およ
び必要に応じて第3級アミン触媒を加え、3〜5
時間攪拌し、次いで50〜70℃に昇温して1〜2時
間攪拌する。 かくして得られたポリアミノ酸ウレタン樹脂溶
液を織布(例えばナイロン、ポリエステル生地)、
不織布上にコーテイングし、水または温水に浸漬
し、脱DMFさせて湿式成膜後乾燥させた加工生
地は、下記の如く耐加水分解性、耐薬品性および
透湿性がすぐれていることが認められた。 即ち、耐加水分解性については70℃×95%湿度
のジヤングルテストにおいて湿式多孔質フイルム
の破断強度保持率80%になる日数が比較例(従来
品)では10日であつたが、この発明の実施例では
200日以上保持し、大幅な向上が認められた。 また、耐アルカリ性、耐酸性は夫々40%水酸化
ナトリウム、35%塩酸中に7日浸漬すると、比較
例は分解したが、実施例は異常が見られず、耐薬
品性がすぐれていた。 〈実施例〉 以下、この発明を実施例にて説明する。 実施例 1 (A) ポリアミノ酸ウレタン樹脂の製造 1,6−ヘキサンポリカーボネート128部、エ
チレングリコール1.0部、4,4′−ジフエニルメ
タンジイソシアナート40部およびジメチルホルム
アミド170部を重合容器に仕込み、攪拌しながら
70〜80℃に1時間保つて平均分子量2000のプレポ
リマーを得た。 別に調合したイソホロンジアミン13.6部、およ
びジメチルホルムアミド562部からなる溶液を攪
拌しつつ上記で得たプレポリマーを室温下で少量
づつ添加しながら末端アミノ基の測定を行ない、
1120ppmとなつた時点でプレポリマーの添加を止
め、反応を停止した。 得られたポリウレタン樹脂溶液は濃度20%、粘
度25000cps/at30℃であつた。 このポリウレタン樹脂溶液600部にジメチルホ
ルムアミド300部および10%トリブチルアミン1
部を加え、攪拌しながら30℃でL−GNCA50部
を加え、3時間保持した。 次に60℃に昇温し、1時間攪拌してポリアミノ
酸ウレタン樹脂溶液を得た。 この溶液は濃度20%、粘度20000cps/at30℃で
あつた。 (B) 多孔性複合材の製造 (A)で得られたポリアミノ酸ウレタン樹脂溶液を
ナイロンタフタに100g/m2塗布して20℃の水に
30分浸漬したのち、十分乾燥すると、ミクロポー
ラス状の白色膜を有するナイロンタフタが得られ
た。 また、従来のポリウレタン樹脂およびポリアミ
ノ酸ウレタン樹脂で同様の方法にて樹脂膜を作成
し、比較すると第1表の通りであつた。 またガラス板に(A)で得られたポリアミノ酸ウレ
タンを1000g/m2塗布して、20℃の水に60分浸漬
したのち乾燥し、厚み450μの多孔質フイルムを
作り、該フイルムの物性も測定し、第1表に示し
た。 実施例 2 (A) ポリアミノ酸ウレタン樹脂の製造 実施例1で用いた1,6−ヘキサンポリカーボ
ネートジオール140部、H12MDI36.7部を重合容
器に仕込み、攪拌しながら100℃に4時間た保つ
たのち、DMF177部を投入しプレポリマーを得
た。 別に調合したイソホロンジアミン11.9部と
DMF578部からなる溶液を攪拌しつつプレポリマ
ーを室温下で少量づつ添加しながら末端アミノ基
984ppmで反応を停止した。 その結果、濃度20%、粘度18000cps/at30℃の
ポリウレタン樹脂溶液を得た。 このポリウレタン樹脂溶液とL−GNCAを実
施例1の(A)と同様な反応方法にて濃度20%、粘度
15000cps/at30℃のポリアミノ酸ウレタン樹脂溶
液を得た。 (B) 多孔性複合材の製造 実施例1の(B)と同様の方法にてミクロポーラス
状の白色膜が得られた。 これを実施例1と同様にポリウレタン樹脂、ポ
リアミノ酸ウレタンと比較したところ第1表の結
果が得られた。 比較例 1 平均分子量2000の1,4−ブタンジオール−ア
ジピン酸ポリエステル140部、イソホロンジイソ
シアナート31.1部を重合容器に仕込み、攪拌しな
がら100℃に4時間保つたのち、DMF171部を投
入してプレポリマーを得た。 別に調合したイソホロンジアミン11.9部と
DMF561部からなる溶液を攪拌しつつ、プレポリ
マーを室温下で少量づつ添加しながら末端アミノ
基1250ppmで反応を停止すると、濃度20%、粘度
16000cps/at30℃のポリウレタン樹脂溶液を得
た。 このポリウレタン樹脂溶液とL−GNCAを実
施例1の(A)と同様の方法で反応すると、濃度20
%、粘度19000cps/at30℃のポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂溶液を得た。 このポリアミノ酸ウレタン樹脂溶液を実施例1
の(B)と同様の方法でナイロンタフタに加工する
と、ミクロポーラス状の白色膜を有したナイロン
タフタが得られた。 これを実施例1および2と比較したところ第1
表の結果を得た。 比較例 2 エチレングリコール、1,4−ブタンジオール
とアジピン酸からなる平行分子量2000のポリエス
テル120部、エチレングリコール8.7部、DMF400
部を重合容器に仕込み、攪拌しながらMDI50部
を投入して80℃に2時間保つたのち、DMF315部
を投入すると、濃度20%、粘度10000cps/at30℃
のポリウレタン樹脂溶液を得た。 このポリウレタン樹脂溶液を実施例1の(B)と同
様な方法でナイロンタフタに加工すると、ミクロ
ポーラス状の白色膜を有したナイロンタフタが得
られた。その性能は第1表に示した。
【表】
【表】 〈発明の効果〉 以上の通り、この発明の多孔性複合材は耐加水
分解性、耐薬品性にすぐれ、かつ高透湿性がある
ことが認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジメチルホルムアミドを主体とする水溶性溶
    剤中で、1,6−ヘキサンポリカーボネートジオ
    ールを含むポリウレタン樹脂とL−グルタミン酸
    −γ−メチルエステルN−カルボン酸無水物を重
    合させて得られる組成物を布帛にコーテイングし
    た後、水中に浸漬してなる多孔性複合材。
JP1632985A 1985-01-29 1985-01-29 多孔性複合材 Granted JPS61173929A (ja)

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