JPH0432856B2 - - Google Patents

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JPH0432856B2
JPH0432856B2 JP59161299A JP16129984A JPH0432856B2 JP H0432856 B2 JPH0432856 B2 JP H0432856B2 JP 59161299 A JP59161299 A JP 59161299A JP 16129984 A JP16129984 A JP 16129984A JP H0432856 B2 JPH0432856 B2 JP H0432856B2
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JP
Japan
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urethane resin
water
porous membrane
polyamino acid
aromatic
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JP59161299A
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JPS6140336A (ja
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Shinji Uchida
Masaro Ootani
Masahiro Kawashima
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Publication of JPH0432856B2 publication Critical patent/JPH0432856B2/ja
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はポリアミノ酸ウレタン樹脂系多孔質膜
の製造法に関する。 更に詳しくは、ジメチルホルムアミドを主体と
した溶媒中でポリアミノ酸ウレタン樹脂液を得、
これに芳香族系ウレタン樹脂を混合して湿式製膜
することにより多孔質皮膜を製造する方法に関す
る。 〔従来の技術〕 従来、ポリアミノ酸ウレタン樹脂(以後PAU
と略す)はハロゲン系炭化水素系溶媒を主体とし
た溶媒中で製造され、その分子中にポリアミノ酸
セグメントとポリウレタンセグメントを有する。 PAUを繊維加工用樹脂、特に人造皮革用樹脂
に用いた場合、その構造特性を反映して、風合
い、透湿性、接着性に優れたものが得られるとい
う特徴がある。 しかし従来のPAUは、溶媒が非水溶性のハロ
ゲン化炭化水素系のもの(主として1,2−ジク
ロロエタン)であるため、人造皮革の製造又は繊
維加工に用いる場合、PAUを湿式コーテイング
することがほとんど不可能であり、又PAUを乾
式コーテイングする場合も溶媒から発生する微量
の塩酸がコーテイング装置を腐蝕させるという問
題がある。 〔発明の目的〕 本発明者はこれらの問題点を解決するため、ハ
ロゲン化炭化水素系以外の水溶性溶媒を使用した
PAUの合成法について種々検討を行つた結果、
水溶性のジメチルホルムアミド溶媒を利用した特
定の方法を採用するならば、湿式法によつて優れ
た多孔質膜が得られるとの知見を得、本発明に到
達した。 すなわち本発明の要旨は、光学活性−γ−アル
キル−グルタメート−N−カルボン酸無水物、末
端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
マーおよび水、ヒドラジン又は活性水素を有する
有機アミンとを反応させて得られたポリアミノ酸
ウレタン樹脂の実質的にジメチルホルムアミド単
独溶媒の溶液に芳香族系ウレタン樹脂を混合した
後湿式製膜することを特徴とするポリアミノ酸ウ
レタン樹脂系多孔質膜の製造法に存する。 〔発明の構成〕 以下、本発明を詳細に説明する。 先ず、ポリアミノ酸ウレタン樹脂液について説
明する。 本発明のポリアミノ酸樹脂液は、ジメチルホル
ムアミドを主体とした溶媒中において光学活性−
γ−アルキル−グルタメート−N−カルボン酸無
水物、末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーおよび水、ヒドラジン又は活性水素
を有する有機アミンとを反応させることによつて
得られる。 本発明に使用する光学活性−γ−アルキル−グ
ルタメート−N−カルボン酸無水物(以下におい
てN−カルボン酸無水物をNCAと略す)として
は、γ−メチル−L−グルタメートNCA、γ−
エチル−L−グルタメートNCA等のγ−アルキ
ル−L−グルタメートNCAおよびγ−メチル−
D−グルタメートNCA、γ−エチル−D−グル
タメートNCA等のγ−アルキル−D−グルタメ
ートNCAを示し、単独又はこれらの混合物が使
用される。 又γ−アルキル−グルタメートNCAを主体と
したα−アミノ酸NCAとは前記光学活性γ−ア
ルキルグルタメートNCAと他のアミノ酸NCA、
例えばグリシンNCA、L−アスパラギン酸−β
−メチルエステルNCA、L−アラニンNCAおよ
びD−アラニンNCA等との混合物を意味し、物
性と価格を考慮すると、γ−メチル−L−グルタ
メートNCA又はγ−メチル−D−グルタメート
NCAを単独で用いる場合の方が有利である。 末端にイソシアネート基を有するウレタンプレ
ポリマーは、ポリイソシアネートとポリオールを
当量比NCO/OH>1の条件で反応させて得られ
る。ポリイソシアネート成分としては通常、芳香
族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネートお
よび脂環式ジイソシアネートの単独又はこれらの
混合物が用いられる。例えばトルエン−2,4−
ジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタンジ
イソシアネート、メタフエニレンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサンジイソシアネート、1,10
−デカメチレンジイソシアネート、1,4シクロ
ヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネート
−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシ
ルイソシアネート(イソホロンジイソシアネー
ト)等が挙げられる。 ポリオール成分としてはポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオールの単独又はこれらの
混合物があげられる。ポリエーテルポリオールの
例としてはポリプロピレンエーテルグリコール、
ポリエチレンポリプロピレンエーテルグリコー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リペンタメチレンエーテルグリコール、ビスフエ
ノールAにプロピレンオキサイド又はエチレンオ
キサイドを付加して得られる芳香環を有するグリ
コール等があげられる。 ポリエステルポリオールの代表例はポリカプロ
ラクトンポリオール、又はエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール等のジオール類とアジピ
ン酸、セバシン酸等の二塩基酸との反応で得られ
たものが用いられる。 これらのポリエーテルおよびポリエステルの数
平均分子量は200〜300以上のものが好ましい。 本発明に使用する水は通常の水を意味し水道
水、非脱塩水、又は脱塩水のいずれでもよい。 ヒドラジンは無水ヒドラジン、又は含水ヒドラ
ジンのいずれでもよく、工業的には含水ヒドラジ
ンの方が安全性の面において有利である。 活性水素を有する有機アミン類はエチレンジア
ミン、プロパンジアミン等の脂肪族1級ジアミ
ン、ピペラジン等の脂環式二級ジアミン、および
フエニレンジアミン、ジフエニルメタンジアミン
等の芳香族系ジアミンが適当である。 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液を得る際のα−ア
ミノ酸NCAとウレタンプレポリマーとの重合比
は、90:10〜10:90であり、更に好ましくは80:
20〜20:80の範囲である。この重量比は目的とす
る製品物性に応じて決定され、例えば風合い、透
湿性の優れた人工皮革銀面を与える場合はα−ア
ミノ酸NCAが多い方が好ましく、又人工皮革、
不織布バインダーにおける弾性、接着性、風合い
を重視する場合にはウレタンプレポリマー成分の
多い方が好ましい。 また、ヒドラジンおよび活性水素を有するアミ
ンの使用量はアミノ基としてウレタンプレポリマ
ーのイソシアネート基に対し1/2当量以上が好ま
しく更に好ましくは2/3当量以上である。 水はイソシアネート基と反応してアミノ基を生
成するのでアミンの代替として用いることが出来
る。 ジメチルホルムアミド溶媒の使用量は、最終生
成物のPAU溶液中の樹脂濃度が生成樹脂溶液換
算で通常は3〜50重量%の範囲とされるが、好ま
しくは10〜30重量%の範囲とするのがよい。あま
り濃度が高すぎると粘度が著しく高くゲル状とな
り、基材に塗布および含浸する時は溶媒で希釈し
て使用すれば良いが、取扱いが困難である。又あ
まり濃度が低すぎると高粘度(10000cps以上)の
ものが得られがたく、汎用性に乏しい。 また本発明においてポリアミノ酸ウレタン樹脂
溶液を製造する際の反応温度はα−アミノ酸
NCAから高分子量のポリアミノ酸単−ポリマー
を合成出来る温度が好ましく10〜60℃の範囲が良
い。60℃より高くなると、共重合時にアミノ酸鎖
がα−ヘリツクス構造をとりにくくなるために、
アミノ酸鎖の重合度が上らなくなり、高分子量の
ものが得られない場合がある。また高温で反応さ
せるとイソシアネート基とアミノ基との反応によ
つて生じる尿素結合にイソシアネート基がビユレ
ツト反応をし、ゲル化を起す場合がある。 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液を製造する好まし
い方法としては、 (イ) ジメチルホルムアミド溶媒中で、イソシアネ
ート当量200以上のウレタンプレポリマーと、
水、ヒドラジンまたは活性水素を有する有機ア
ミンとを反応させたのち、α−アミノ酸NCA
を添加して反応させる方法。 (ロ) ジメチルホルムアミド溶媒中で、α−アミノ
酸NCAとイソシアネート当量200以上のウレタ
ンプレポリマーとを混合したのち、水、ヒドラ
ジンまたは活性水素を有する有機アミンを添加
して反応させる方法。 (ニ) ジメチルホルムアミド溶媒においてイソシア
ネート当量200以上のウレタンプレポリマーと
水、ヒドラジン、又は活性水素を有するアミン
類とを反応させた後、α−アミノ酸−N−カル
ボン酸無水物を添加、混合してから、更に、
水、ヒドラジン又は活性水素を有するアミン類
を添加反応させる方法。 等が挙げられる。 本発明方法では前記方法によつて得られたポリ
アミノ酸ウレタン樹脂液に後述する芳香族系ポリ
ウレタンを添加することによつてPAUを得るが、
該ウレタンの添加に先立ち、前記樹脂液にNCO
当量80以上のポリイソシアネート化合物を添加す
る方法も好適な方法である。この場合においても
ポリアミノ酸ウレタン樹脂液としては上記の(イ)(ロ)
又は(ハ)の方法によつて得られたものを用いるのが
好ましい。 イソシアネート当量80以上のポリイソシアネー
ト化合物としては、前記のウレタンプレポリマー
合成に使用するポリイソシアネート成分の大部分
が使用可能であり、代表的には、トルエン−2,
4−ジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシ
アネート、3−イソシアネートメチル−3,5,
5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート等
が挙げられる。 また、イソシアネート当量80以上のポリイソシ
アネート化合物としては、このようなポリイソシ
アネート成分と前述のポリオールとを当量比
NCO/OH>1の条件下反応させて得られるウレ
タンプレポリマーも同様に使用できる。 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液に対するイソシア
ネート当量80以上のポリイソシアネート化合物の
添加割合は、ポリアミノ酸ウレタン樹脂液に残存
するアミノ基によつて異なるが、通常は、ポリア
ミノ酸ウレタン樹脂液中の樹脂分に対して1〜
100重量%、好ましくは1〜30重量%、更に好ま
しくは1〜10重量%とされる。 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液とポリイソシアネ
ート化合物との反応は、通常10〜60℃、0.5〜5
時間の条件下実施される。 本発明に使用される芳香族系ウレタン樹脂はポ
リオール、イソシアネートおよび鎖延長剤の三成
分を基本原料として製造される。 ここでいうポリオールは前記ポリアミノ酸ウレ
タン樹脂液の製造時のポリオール成分と同様なも
のが使用可能であるが、ポリエーテルポリオール
としては、ポリプロピレンエーテルグリコール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、又ポリ
エステルグリコールとしてはポリプチレンアジペ
ートポリカプロラクトングリコールが好ましい。 また、イソシアネート成分は芳香族系ジイソシ
アネートであり、例えば4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、メタフエニレンジイソシア
ネートおよびトルエン−2,4−ジイソシアネー
ト等が使用可能であるが、4,4′−ジフエニルメ
タンジイソシアネートが最適である。 鎖延長剤はジオールとジアミンが用いられる
が、ジオールの代表例としてはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサメチレングリコール等が挙
げられる。 また、ジアミンの代表例としてはヒドラジン、
エチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン
等の1級ジアミンおよびピペラジン等の二級ジア
ミンが挙げられる。 以上のポリオール、芳香族ジイソシアネート、
鎖延長剤の組合せにおいて、鎖延長剤としてジア
ミンを用いたものが、ポリアミノ酸ウレタン樹脂
液に混合したときの多孔質形成能が良いが、ポリ
オールとしてポリエステルグリコールを用いる場
合にジアミンを鎖延長剤に用いると、ポリアミノ
酸ウレタン樹脂液の溶媒ジメチルホルムアミドに
対する溶解性が悪くなる場合が多い。 また、鎖延長剤としてジアミンまたはジオール
を用いて高分子量のものを製造する場合は樹脂液
の溶媒に対する溶解性の面で水溶性溶媒中で合成
するのが好ましい。 従つて、ポリアミノ酸ウレタン樹脂液に混合す
る芳香族系ウレタン原料における好ましい組合せ
としては、ポリオール、芳香族ジイソシアネー
ト、ジアミンおよび水溶性溶媒、または、ポリエ
ステルグリコール、芳香族系ジイソシアネートジ
オール、場合によつては水溶性溶媒から成るもの
が好ましい。 しかして、その製法としては鎖延長剤としてジ
オールを用いる場合は、溶媒中又は非溶媒でポリ
オールとジオールを混合し、これにジイソシアネ
ートを添加するワンシヨツト法またはポリオール
とジイソシアネートを当量比(NCO/OH)>1
の条件で反応させてプレポリマー製造後、ジオー
ルと反応させるプレポリマー法が用いられる。ま
た、鎖延長剤としてジアミンを用いる場合は、あ
らかじめ、ポリオールとジイソシアネートを当量
比(NCO/OH)>1の条件で溶媒中又は非溶媒
で反応させて末端にイソシアネート基をもつプレ
ポリマーを製造し、これを溶媒中ジアミンで鎖延
長する方法が用いられる。 しかして、溶媒中で鎖延長を行う必要があると
きの樹脂濃度は、10〜60%、好ましくは20〜40重
量%の範囲である。 すなわち、あまり濃度が低過ぎると高分子量の
ものが得られにくい場合があり、また、濃度が高
過ぎるとゲル化を起す場合があるからである。 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液に芳香族系ウレタ
ン樹脂を混合する場合の割合は、芳香族系ウレタ
ン樹脂の固形分に換算して、樹脂液と芳香族系ウ
レタン樹脂の両固形分の合計量を基準にし、1〜
50重量%、好ましくは5〜35重量%、さらに好ま
しくは10〜25重量%の範囲である。 また、上記の混合は、通常、常温で10分〜5時
間撹拌することによつて行われる。 こうして得られた本発明のPAUを湿式製膜す
る方法としては、PAUを単独でスリツト(間隙)
間を押し出すが或いは基材に塗布し、次いで、必
要に応じて水蒸気に接触させた後、水とジメチル
ホルムアミドとの混合溶媒に浸漬して凝固させ、
更に、多量の水で洗浄して乾燥する方法が挙げら
れる。 〔発明の効果〕 こうして得られた多孔質膜は、高い耐水圧を維
持して透湿性の高く、人工皮革用樹脂としては勿
論、織布、不織布又は多孔質基材にコーテイング
した防水布(防水性衣料、テント、包装材、オム
ツおよびオムツカバー等)およびその他繊維加工
の用途に好適である。 また、前述のポリアミノ酸ウレタン樹脂液の組
成、該樹脂液に添加する芳香族系ウレタン樹脂の
組成と量、湿式加工条件等により膜の孔径を調整
することが出来る。従つて本発明のPAUは、前
記繊維加工の用途以外に、水蒸気、酸素、炭酸ガ
スなどの透過性の高い人工皮膚、密封包帯、治療
用フイルム等の医用向け製品、液体又は気体混合
物の分離膜、またはフイルター等に応用可能であ
る。 〔実施例〕 次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、こ
れらの実施例に限定されるものではない。 実施例 1 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(OH
価56.7)、989.5gとトリレンジイソシアネート
174gを70℃で5時間反応させて末端にイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマー(イソシ
アネート当量1189)を得た。 該ウレタンポリマー63.8gとγ−メチル−L−
グルタメートNCA63.8gをジメチルホルムアミ
ド398.6gに溶解し、これに、かきまぜながらヒ
ドラジンヒドラート1.47gをジメチルホルムアミ
ド54gに溶解したものを滴下した。滴下終了後か
ら2時間反応させると粘度15000cp/25℃の流動
性良好な乳濁状ポリアミノ酸ウレタン樹脂液が得
られた。一方、4,4′−ジフエニルメタンジイソ
シアネート348gにポリプロピレンエーテルグリ
コール(分子量1950)1950gを滴下反応させて得
たウレタンポリマー(イソシアネート当量1180)
118gをジメチルホルムアミド118gに溶解し、こ
れを撹拌中のヒドラジンヒドラートのジメチルホ
ルムアミド溶液(ヒドラジンヒドラート2.5gを
ジメチルホルムアミド105.8gに混合した液)に
滴下反応させ、粘度9700cp/25℃の透明粘ちよ
うな芳香族系ポリウレタン溶液を得た。 該ポリウレタン溶液15部を前記樹脂液100部に
添加し、よく混合した後、脱泡した。次いで、ガ
ラス板上に流延しジメチルホルムアミド水溶液
〔DMF/水(重量比)=30/70〕中で5分間凝固
させた後、温水(50℃)に60分間入れて乾燥させ
るとミクロポーラスの白色皮膜が得られた。 本皮膜(a)、本皮膜と同様な方法で製膜したポリ
アミノ酸ウレタン樹脂液の単独膜(b)の透湿度を表
1に示す。
【表】 表1より明らかに本皮膜(a)の方がポリアミノ酸
ウレタン樹脂液単独膜(b)より透湿度に優れている
ことがわかる。 実施例 2 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(OH
価56.7)989.5gと4,4′−ジフエニルメタンジイ
ソシアネート250gを70℃で3時間反応させて末
端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
マー(イソシアネート当量1282)を得た。該ウレ
タンプレポリマー63.8gとγ−メチル−L−グレ
タメートNCA63.8gをジメチルホルムアミド396
gに溶解し、これに、かきまぜながらヒドラジン
ヒドラート1.37gをジメチルホルムアミド57.4g
に溶解したものを添加した。31℃で2時間反応を
行わせ、粘度35000cp/25℃の乳濁状の樹脂液を
得た。 この樹脂液100部に実施例1で用いた芳香族系
ポリウレタン溶液12部およびジメチルホルムアミ
ド20部を加えてよく混合した後、脱泡した。 この混合溶液をガラス板上に流延し、ジメチル
ホルムアミド水溶液〔DMF/水(重量比)=30/
70〕中で5分間凝固させた後、温水(50℃)に60
分間入れて乾燥させるとミクロポーラスの白色皮
膜が得られた。本皮膜(c)、本皮膜と同様な方法で
製膜したポリアミノ酸ウレタン樹脂液単独膜(d)の
透湿度を第2表に示す。
【表】 実施例 3 ヒドラジンヒドラート1.47gをジメチルホルム
アミド254gに溶解したものに、実施例1で使用
したウレタンプレポリマー63.8gをジメチルホル
ムアミド48.6gに溶解して添加反応させた後、さ
らに、γ−メチル−L−グルタメートNCA63.8
gをジメチルホルムアミド150gに溶解して添加
し、2時間反応を行つて、粘度12000cpの乳濁状
のポリアミノ酸ウレタン樹脂液を得た。 この樹脂液100gに実施例1で得た粘度9700cp
のポリウレタン15部を混合したものと樹脂液単独
とを夫々実施例1と同様な方法で湿式製膜した。 本皮膜(e)および単独膜(f)の透湿度を表3に示
す。
【表】 実施例 4 ヒドラジンヒドラート1.07gをジメチルホルム
アミド200gに溶解したものに、実施例1で使用
したウレタンプレポリマー63.8gをジメチルホル
ムアミド48.6gに溶解して添加反応させた。次い
で、これにγ−メチル−L−グリタメート
NCA63.8gをジメチルホルムアミド150gに溶解
して添加反応させた。1時間反応を行つた後、更
に、ヒドラジンヒドラート0.37gをジメチルホル
ムアミド54gに溶解して添加し2時間反応させる
と粘度16000cp/25℃の乳濁状のポリアミノ酸ウ
レタン樹脂液を得た。この樹脂液100gに実施例
1で得た粘度9700cp/25℃のポリウレタン15部
を混合したものと樹脂液単独とを夫々実施例1と
同様な方法で湿式製膜した。 本皮膜(g)および単独膜(h)の透湿度を表4に示
す。
【表】 実施例 5 実施例1で使用したウレタンプレポリマー63.8
gとγ−メチル−L−グルタメートNCA63.8g
をジメチルホルムアミド398.6gに溶解した。こ
れに、かきまぜながらヒドラジンヒドラート1.47
gをジメチルホルムアミド54gに溶解したものを
滴下した。 滴下終了後から2時間反応させ、更に、前記ウ
レタンプレポリマー3.7gをジメチルホルムアミ
ド18gに溶解したものを添加し、1時間反応させ
て、粘度、35000cp/25℃の乳濁状のポリアミノ
酸ウレタン樹脂液を得た。この樹脂液100gに実
施例1で使用した粘度9700cp/25℃のポリウレ
タン15gを混合し、混合物の粘度が約5000cpに
なるまでジメチルホルムアミドで希釈して実施例
1と同様な方法で湿式製膜した。本皮膜(i)と本皮
膜と同様な方法で製膜した樹脂液単独膜(j)の透湿
度を表5に示す。
【表】 実施例 6 実施例1のポリアミノ酸ウレタン樹脂液単独と
PAUと夫々ナイロンタフタにコーテイングし
DMF/水=30/70(重量比)の凝固浴(35℃)に
5分間入れ、50℃温水で10分間水洗した後、更に
80℃温水で5分間水洗した。 上記のPAUをコーテイングしたシート状物質
をk、樹脂液単独をコーテイングしたシート状物
質をlとし、それぞれの透湿度を表6に示す。
【表】 実施例 7 ポリブチレンアジペート200g(0.1モル)と
1,4−ブタンジオール9g(0.1モル)とを70
℃で十分かきまぜた後、4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート50g(0.2モル)を加え、更
に脱水ジメチルホルムアミド481gを添加し、か
きまぜながら反応を行つた。 反応の進行とともに粘度が上昇し、途中で更に
DMFを添加し、最終的には濃度30重量%に調整
し、粘度15000cp/25℃のポリウレタン溶液を得
た。 該ポリウレタン溶液15部を、実施例1で得た粘
度15000cpのポリアミノ酸ウレタン樹脂液85部に
添加し実施例1と同様な方法で湿式製膜し膜厚
70μの白色皮膜を得た。本皮膜の透湿度は3200g
H2O/m2×24hrs(30℃×80%RH)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光学活性−γ−アルキル−グルタメート−N
    −カルボン酸無水物、末端にイソシアネート基を
    有するウレタンプレポリマーおよび水、ヒドラジ
    ン又は活性水素を有する有機アミンとを反応させ
    て得られたポリアミノ酸ウレタン樹脂の実質的に
    ジメチルホルムアミド単独溶媒の溶液に芳香族系
    ウレタン樹脂を混合した後湿式製膜することを特
    徴とするポリアミノ酸ウレタン樹脂系多孔質膜の
    製造法。 2 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液がα−アミノ酸
    −N−カルボン酸無水物とイソシアネート当量
    200以上のウレタンプレポリマーとを混合した後、
    水、ヒドラジン又は活性水素を有する有機アミン
    を添加し反応させて得られたものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の多孔質膜の
    製造法。 3 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液が、イソシアネ
    ート当量200以上のウレタンプレポリマーと水、
    ヒドラジン又は活性水素を有する有機アミンとを
    混合した後、α−アミノ酸−N−カルボン酸無水
    物を添加して反応させて得られたものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多孔質
    膜の製造法。 4 ポリアミノ酸ウレタン樹脂液がイソシアネー
    ト当量200以上のウレタンプレポリマーと水、ヒ
    ドラジン、又は活性水素を有するアミンとを混合
    した後、α−アミノ酸−N−カルボン酸無水物を
    添加反応させ更に水、ヒドラジン又は活性水素を
    有するアミンを添加反応させて得られたものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    多孔質膜の製造法。 5 芳香族系ウレタン樹脂が水溶性溶媒の存在下
    又は非存在下、芳香族ジイソシアネート、ポリオ
    ールおよびジオール又はジアミンを反応させた樹
    脂溶液であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないしは第3項のいずれかに記載の多孔質膜
    の製造法。 6 芳香族ウレタン樹脂が水溶性溶媒の存在下又
    は非存在下芳香族ジイソシアネート、ポリエステ
    ルポリオール、及びジオールを反応させた樹脂溶
    液であることを特徴とする特許請求の範囲第4項
    記載の多孔質膜の製造法。 7 芳香族ウレタン樹脂が水溶性溶媒の存在下又
    は非存在下、芳香族ジイソシアネート、ポリエー
    テルポリオール、およびジアミンを反応させた特
    許請求の範囲第4項記載の多孔質膜の製造法。 8 芳香族系ウレタン樹脂の添加量が樹脂液中の
    ポリアミノ酸樹脂分に対してウレタン樹脂分とし
    て1〜50重量%であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないしは第7項のいずれかに記載の
    多孔質膜の製造法。
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