JPH04327047A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、家庭用の電動調理機
等に使用するＳＣＰ式の遊星歯車減速装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】以下に従来の遊星歯車減速装置について
説明する。

【０００３】図５は従来の遊星歯車減速装置を示すもの
である。図５において、１は電動機でその出力軸は原動
軸２を兼ねており、内歯車３は原動軸２と同心状に固定
されている。原動軸２には偏心軸４が原動軸２に対して
偏心させて固定され、この偏心軸４は遊星歯車５を回転
自在に軸支しており遊星歯車５は内歯車３と一部が噛み
合わさっている。遊星歯車５の上部には遊星軸６を挟ん
で従動軸７が原動軸２に回転自在に軸支されている。従
動軸７には従動円板８が固定されており、遊星歯車５に
設けた第１の突起９と従動円板８に設けた第２の突起１
０がそれぞれ遊星軸６に設けた第１の長孔１１と第２の
長孔１２に遊嵌するようになっていた。

【０００４】以上のように構成された遊星歯車減速装置
について、以下その動作について説明する。電動機１を
運転して原動軸２を回転させると遊星歯車５は偏心軸４
に軸支されて内歯車３と一部で噛み合いながらその内側
を自転しながら公転する。遊星軸６は遊星歯車５の公転
運動に伴う原動軸２に対する振れを第１の突起９と第２
の突起１０がそれぞれ第１の長孔１１と第２の長孔１２
に遊嵌していることによって吸収し遊星歯車５の自転運
動のみを取り出して従動軸７に伝達しており、原動軸２
が１回転する間に従動軸７は内歯車３と遊星歯車５の歯
数の差だけ原動軸２と反対方向に回転する。したがって
、遊星歯車５歯数をＺ１、内歯車３の歯数をＺ２とする
と減速比（Ｚ２−Ｚ１）／Ｚ１を得ることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、原動軸に固定した偏心軸が原動軸に回転
不釣り合いを与えるため、原動軸が高速回転する整流子
電動機を用いた電動調理機の減速装置としては振動，騒
音が大きくなってきて不向きであるという問題点を有し
ていた。

【０００６】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、高速回転する原動軸に用いても原動軸の回転不釣
り合いによる振動を抑え、電動調理機にも応用できる遊
星歯車減速装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の遊星歯車減速装置は、原動軸に固定されてお
り高速回転する偏心軸の回転不釣り合いを補正するため
の孔をその厚肉部に有している。

【０００８】

【作用】この構成により高速回転して大きな振動加速度
を発生する原動軸まわりの偏心軸による回転不釣り合い
がなくなり、また遊星歯車や遊星軸等の回転不釣り合い
が発生する振動加速度は回転数が減速されているために
影響が小さく振動の少ない遊星歯車減速装置を得ること
ができる。

【０００９】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお、従来例と同様な部分につい
ては同じ番号をふし、その説明を省略する。

【００１０】図１において、１３は偏心軸でその厚肉部
には原動軸２まわりの回転釣り合いを保つように孔１４
を設けている。

【００１１】以上のように構成された遊星歯車減速装置
について、以下その動作について説明する。原動軸２に
固定され高速回転する偏心軸１３の回転不釣り合いがそ
の厚肉部に設けた孔１４により補正されているため、大
きな振動加速度を発生する原動軸に固定された回転不釣
り合いがなくなり振動の少ない遊星歯車減速装置を得る
ことができる。

【００１２】以上のように本実施例によれば、原動軸に
固定された偏心軸の回転不釣り合いを補正することがで
き、振動の少ない遊星歯車減速装置を得ることができる
。

【００１３】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。

【００１４】図２において、１８Ａ，１８Ｂは電動機１
６の軸受で、この間に回転子１９が位置し電動機１６の
反出力軸端にはバランサー１７を取り付けている。そし
て、原動軸２０に固定された偏心軸２１およびバランサ
ー１７による原動軸２０まわりの回転不釣り合いを回転
子１９の回転バランンス調整時に回転子１９を削るなど
して設けたバランス修正部２２により補正するようにし
ており、その他の構成は図１と同様なものである。

【００１５】上記の構成の遊星歯車減速装置について、
以下その動作を説明する。原動軸２０に固定された偏心
軸２１による原動軸２０まわりの回転不釣り合いを補正
するために、本実施例では偏心軸２１，バランサー１７
および回転子１９上のバランス修正部２２の有するアン
バランス量と原動軸２０を支持する２つの軸受け１８Ａ
，１８Ｂに対する位置関係が回転の動的釣り合いを保つ
ようにバランス修正部２２の修正量を決めており、一般
に行われている回転子のバランス修正時に遊星歯車減速
装置部分のバランス修正を同時に行うことができる。

【００１６】（実施例３）以下本発明の第３の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。

【００１７】図３において、内歯車２３はゴムで構成さ
れており、その他の構成は図１と同様なものである。

【００１８】上記のように構成された遊星歯車減速装置
は、内歯車２３と遊星歯車５の噛み合いによって発生す
る騒音を低減することができる。

【００１９】（実施例４）以下本発明の第４の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。

【００２０】図４は遊星歯車減速装置を使用した電動調
理機の一例であるみじん切り機を示したもので、電動機
２４と遊星歯車減速装置２５を内蔵する本体２６の上に
従動軸２７を貫通させて回転軸２８を固定し、ここに中
央部に貫通孔２９を有する容器３０を着脱自在に載置し
てさらにカッター３１を着脱自在に回転軸２８に取り付
けるようにしている。なお、３２は蓋である。

【００２１】上記のように構成された電動調理機は、減
速装置部分で一般に通常の歯車やベルト減速機よりも遊
星歯車減速装置の方が小さく構成できることから、製品
を小型にできるという効果を有する。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明の遊星歯車減速装置
は、原動軸に固定されている偏心軸の回転アンバランス
を補正しているために運転中に原動軸が発生する騒音，
振動を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における遊星歯車減速装
置の縦断面図

【図２】本発明の第２の実施例における遊星歯車減速装
置の縦断面図

【図３】本発明の第３の実施例における遊星歯車減速装
置の縦断面図

【図４】本発明の遊星歯車減速装置を応用した電動調理
機の縦断面図

【図５】従来の遊星歯車減速装置の縦断面図

【符号の説
明】 １，１６　　　　電動機 ２，２０　　　　原動軸 ３，２３　　　　内歯車 ５　　　　遊星歯車 ６　　　　遊星軸 ７　　　　従動軸 ８　　　　従動円板 １３，２１　　偏心軸 １４　　孔 １６　　電動機 １９　　回転子 ２２　　バランス修正部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　原動軸と同心状に配置され内周面に歯
   車を設けた円筒形の内歯車と、原動軸に固定された偏心
   軸と、この偏心軸に軸支され前記内歯車と噛み合う遊星
   歯車と、原動軸と同心状に軸支され従動円板を固定した
   従動軸と、前記遊星歯車と従動円板の間に設けた遊星軸
   とから成り、前記遊星歯車に第１の突起を従動円板に第
   ２の突起をそれぞれ設け遊星軸にはこの第１の突起およ
   び第２の突起とそれぞれ遊嵌する第１の長孔および第２
   の長孔を設け、さらに前記偏心軸の厚肉部に孔を設けた
   遊星歯車減速装置。
2. 【請求項２】　　電動機の出力軸を原動軸とし電動機の
   反出力軸端にバランサーを取り付け、偏心軸とバランサ
   ーの回転不釣り合いを電動機の回転子のバランス調整時
   に補正する請求項１記載の遊星歯車減速装置。
3. 【請求項３】　　内歯車をゴムなどの弾性体で構成した
   請求項１および請求項２記載の遊星歯車減速装置。
4. 【請求項４】　　請求項１，請求項２および請求項３記
   載の遊星歯車減速装置を駆動源とする電動調理機。