JPH0432603B2 - - Google Patents

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JPH0432603B2
JPH0432603B2 JP23846888A JP23846888A JPH0432603B2 JP H0432603 B2 JPH0432603 B2 JP H0432603B2 JP 23846888 A JP23846888 A JP 23846888A JP 23846888 A JP23846888 A JP 23846888A JP H0432603 B2 JPH0432603 B2 JP H0432603B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は簡易かつ高能率に電線を弛度抑制化
し、その状態を保持せしめて架線する方法に関す
る。
鋼心アルミ撚線よりなる電線を架線した場合に
架線時の張力を線膨脹係数の小さい鋼心にのみ分
担せしめ、通電による温度上昇があつた際の弛度
の増加を抑制して既設鉄塔を用いて送電容量を増
大せしめようという要請のもとに、これまで種々
なる弛度抑制型電線が提案せられてきた。
本発明は電線を引張力により弛度抑制化し、そ
れを簡易効率よく架線する方法を提供しようとす
るものである。
鋼心アルミ撚線は、鋼心の外周にアルミ線を撚
り合わせてなるものであるが、これに弾性限度以
上の引張力を与えた場合には、弾性率の小さいア
ルミ線は弾性率の大きい鋼心よりも先に降伏点に
達し塑性変形領域での変形を起す。
これを第5図の応力−歪(S−S)曲線により
説明する。
通常電線として架線された鋼心アルミ撚線の架
線張力は電線の弾性限度内すなわち第5図におけ
るO−A区間内にある。しかし、これにさらに張
力を加え弾性限A点よりもさらに張力を負荷して
O→A→BとB点に達してから張力を減じても、
アルミ線がすでに降伏点を越え塑性変形域に入つ
ているためB−A−Oという経過をたどらず、第
5図におけるB→C→Oなる経過をたどるように
なる。ここに、C→Oにおいては、鋼心のみが弾
性縮少するのみであり塑性伸びの生じたアルミ線
はもはや縮少せず逆に鋼心の縮少によつて圧縮応
力を受けることとなるから、この域ではアルミ線
は架線張力を全く分担せず、鋼心のみが張力分担
することとなるのである。
このようなA点、B点の張力の値は通常の鋼心
アルミ撚線の無風時の架線張力の4〜5倍程度と
考えられる。
一例を410mm2鋼心アルミ撚線の場合でみればA
点は荷重約10800Kg、伸び2698×10-3、B点荷重
約12000Kg、伸び4698×10-3、C点荷重約2800Kg、
伸び2×10-3である。このようなA,B,C点等
の張力は電線の各サイズごとに実験により容易に
確認することが可能である。しかしながら、この
ような大きな引張荷重を架線工事現場において電
線に与えることは鉄塔等の支持物の設計強度上か
ら困難である。
本発明の第1の目的は、電線に対して簡易効率
よく強大な引張力を与え能率よく電線を弛度抑制
化することにあり、他の目的はそのようにして入
手した弛度抑制型電線を高能率かつ適確に架線す
る方法を提供しようとするものにある。
以下に実施例に基いて順次説明する。
いま模式的に第1図のようなキヤプスタンに鋼
心アルミ撚線よりなる電線10を巻き付け矢印方
向に巻き取らせた場合について考える。キヤプス
タン1′,1′はキヤプスタン2′,2′よりも径が
小さくなつていて、第1図におけるの部分では
の部分よりも周速が大きい。従つて、第1図の
状態で電線10を巻き取らせてやれば、供給され
る電線10ははじめの周速に近い値で進行する
が、P点より以降では周速が大きいため張力が高
くなる。
いまキヤプスタンと電線の摩擦係数をμとする
とキヤプスタンに巻き付けられた電線の張力変化
はe〓〓(θは電線の接触角)によつて変化する。従
つてμ=0.3とすると、キヤプスタンに半周だけ
接する電線の張力変化はθ=πrad、であるから、 e0.3×〓=2.566 すなわち、2.566倍だけ変化する。
従つて、P点における張力を1.00とすれば、第
1図の各キヤプスタンにおける張力変化の割合は
それぞれ同図に数値を記入したような比率をもつ
こととなる。
一例として410mm2鋼心アルミ撚線の場合につい
てみるならば、弛度抑制化に必要なP点の張力を
10tとするには、出入口での張力を230Kgにしてや
ればよいということになる。勿論、キヤプスタン
の数は第1図の数に制限されるものではないか
ら、キヤプスタンの数をさらに増やすことによ
り、この出入口の張力を一層低くすることはでき
る。要するに、出入口の張力が、鋼心アルミ撚線
中のアルミ撚線が張力を負担している範囲(鋼心
の縮みが生じない範囲)、すなわち前記第5図の
C点以上になるようにすれば良い。
従つて、出入口にわずかの張力を与えることで
P点において10t以上という強大な張力を発生さ
せることができる。このような値は先にみた通
り、鋼心アルミ撚線の鋼心には弾性伸びを、そし
てアルミ線には塑性変形伸びを起さしめるに十分
な張力である。すなわち、電線を単に周速の異る
回転体に連続的に巻きつけることにより、きわめ
て効率よくしかも簡易確実に弛度抑制化すること
ができることが、これによつて理解できよう。
具体的には第2図に示すようにダブルキヤプス
タンを使用し、その構造を軸方向において小径キ
ヤプスタン1と大径キヤプスタン2とにより構成
し、それぞれに電線を巻付け電線10を巻き取ら
せれば、P点においては、前記第1図においてみ
た通り強大な引張荷重が発生し、巻き取りという
動作のみによつて電線を簡易適確に弛度抑制化す
ることができる。
実施する場合には、第2図にように構成してな
るダブルキヤプスタンを撚線工程の引き取りキヤ
プスタンとして使用してやれば撚線作業を行なう
のみで連続的に弛度抑制型電線を入手することが
でき、このようなダブルキヤプスタンを延線の際
の延線車として使用すれば、通常の延線作業を行
なつている間に延線車のところで当該延線される
電線を弛度抑制型電線に変換しつつ延線すること
が可能となる。
尚上記においては引張荷重の付与手段としてダ
ブルキヤプスタンを用いる場合について説明した
が、勿論このダブルキヤプスタンに限る訳ではな
い。例えばシユーチエン式延線車の如く一輪のキ
ヤプスタンを有する装置を2台(或いは更に複
数)直列に配置して実施することもできる。
第6図はその一例を示すものであり、キヤプス
タンC1とC2をギヤボツクスの如き伝動装置Gで
結合し、キヤプスタンC2の周速をキヤプスタン
C1の周速より速くなるようにすれば、キヤプス
タンC1とC2の間の張力は大きくなり、前記ダブ
ルキヤプスタンの場合と同じ原理によつて電線1
0に負荷される張力により鋼心には弾性限界内の
変形を、アルミ撚線には塑性変形域における伸び
を生ぜしめることができる。
第7図は更に別な例を示すものであり、キヤプ
スタンC1及びC2を夫々独立にモータM1及びM2
より駆動せしめるものである。この場合、キヤプ
スタンC1のモータM1にはプレーキ作用をさせキ
ヤプスタンC2のモータM2はブレーキ作用に打勝
つて電線10を巻き取るようにすれば、キヤプス
タンC1とC2の間の張力が大きくなり前記アルミ
撚線にのみ塑性変形域における伸びを生ぜしめる
ことができる。
しかしながら、この場合において、全く問題が
ないという訳ではない。すなわち上記によつて電
線はきわめて簡易確実に弛度抑制化されるが、こ
のような電線は先に説明したように張力を取り去
つた状態では鋼心が弾性縮少し、アルミ線は塑性
伸びがしたままの状態になるため、アルミ線には
鋼心の縮少力による圧縮力が加わり、アルミ線を
外方にはみ出させる作用をするため実質上鋼心と
アルミ撚線層との間には微小な間〓が生じ、その
まま設置した場合あるいは引留クランプ圧着のた
め切断したりした場合鋼心とアルミ線との間にす
べりが起つて鋼心が縮んでしまうおそれがある。
そうなれば、折角アルミ線に塑性伸びを生じさせ
た効果が相殺されてしまい、弛度抑制化した効果
が失われてしまう結果になる。
本発明は前記引張りにより一度弛度抑制化させ
た後上記のような効果の喪失を惹起せしめること
なく確実に弛度抑制化状態を維持して架線せしめ
るようにするものである。
架空送電線用の電線は一般に架線する鉄塔がき
められた上で製造される。従つて電線の架線径間
長は予めこれを知ることができる。すなわち、プ
レハブ架線工法の場合にはきわめて高精度に計尺
されるが通常の緊線工法による場合においても鉄
塔径間がきまることで必要架線長をおおよそ知る
ことができる。
第3図において、Xがそのような電線10の架
線長端部である。
前記弛度抑制化に先立つて電線10の架線長端
部Xの外側に当る余長部分にクランプ11を圧着
する。このクランプ11により鋼心とアルミ線と
は一体に圧着保持されるから鋼心とアルミ線の間
でずれの生ずることはない。この状態で前記ダブ
ルキヤプタンにより弛度抑制化せしめドラム20
に巻き取つて現地に搬入する。(前記延線車によ
り弛度抑制化する場合には、クランプ11を圧着
したのち延線車を通過せしめればよい)しかし
て、プレハブ架線工法の場合には地上にて、また
通常の緊線工法の場合には延線し緊線修了後鉄塔
上において、第4図に示すようにカムアロング4
0を取付け、ワイヤ41で仮止めしておいて、架
線長端部Xの内側となる位置に、鋼心とアルミ線
とを一体に把持可能になる仮クランプ30(図示
のものはPGクランプを用いた例を示している)
を噛ませて鋼心とアルミ線の間にずれを生じない
ようにしておいて、架線長端部Xにおいて電線1
0を切断し、引留クランプを圧着する。この引留
クランプの圧着が完了したのちはもはや鋼心とア
ルミ線とがずれを生ずるおそれはないから、仮ク
ランプ30を取はずせばよい。
引留クランプが碍子連に連結されることによ
り、電線は終始一貫して完全に弛度抑制化された
状態で架線されることになる。
以上、本発明をもつてすれば、電線を簡易高能
率に弛度抑制化せしめ得るとともに、その弛度抑
制化状態を確実に保持せしめて架線することが可
能となるものであり、電力需要の増大に適応した
弛度抑制化送電線を簡便に提供できるものとして
その意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電線への張力負荷状況を
示す説明図、第2図はその具体的実施例を示す説
明図、第3図は電線へのクランプ圧着状況を示す
説明図、第4図は引留クランプ圧着の際の各クラ
ンプの位置関係を示す説明図、第5図は電線の応
力−歪曲線図、第6図及び第7図は電線に張力を
負荷するための別な具体例を示す説明図である。 1,1′,2,2′……キヤプスタン、10……
電線、11……クランプ、30……仮クランプ、
X……架線長端部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋼心アルミ撚線よりなる電線の架線長の外側
    にクランプを圧着して、当該電線を周速の遅い回
    転体とそれよりも周速の速い回転体に連続的に巻
    きつけて、その周速の変化する部分において電線
    に張力を負荷し、鋼心は弾性伸び範囲内において
    アルミ撚線層に塑性変形伸びを生ぜしめて電線を
    弛度抑制化し、当該電線の架線長の内側に仮クラ
    ンプを噛ませて電線を架線長端部で切断し、引留
    クランプを圧着したのち前記仮クランプを取はず
    す弛度抑制型電線の架線方法。
JP63238468A 1988-09-22 1988-09-22 弛度抑制型電線の架線方法 Granted JPH01107605A (ja)

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