JPH0432225Y2 - - Google Patents

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JPH0432225Y2
JPH0432225Y2 JP1984185272U JP18527284U JPH0432225Y2 JP H0432225 Y2 JPH0432225 Y2 JP H0432225Y2 JP 1984185272 U JP1984185272 U JP 1984185272U JP 18527284 U JP18527284 U JP 18527284U JP H0432225 Y2 JPH0432225 Y2 JP H0432225Y2
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JP
Japan
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anvil
cam
rotary hammer
anvil piece
piece
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JP1984185272U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ボルト、ナツト等の締緩作業に使用
するインパクトレンチに関するものである。
(従来の技術) 現在使用されているインパクトレンチは、ロー
タ軸に連結した回転ハンマーに打撃片を設けてあ
り、この回転ハンマーがアンビルの周囲をロータ
によつて回転させられるとき、打撃点直前におい
てカム作用等の方法により打撃片の姿勢を強制的
且つ高速に変化させて打撃片とアンビルの当接面
とを係合させるようにしてある。この動作が打撃
直前の高速運動中に一瞬の間に行われること及び
打撃片の姿勢変換にフリージヤンプの運動を含む
こと等のため設計が困難であるばかりでなく、製
作部品の公差内でも運動のバラツキが発生し易く
且つ部品の僅かな摩耗によつても打撃係合の効果
に大きな影響を与える結果を招いていた。このた
め、螺子の締付精度の不足、主要部品の早期摩
耗、破損等の欠点があつた。
これをなくすため、本出願人は先に、特開昭57
−127678号公報や特開昭59−73279号公報におい
て、回転ハンマーの内周面に打撃突起を設けると
共に、この打撃突起との係合姿勢に揺動可能なア
ンビル片をアンビルに設け、前記アンビル片を打
撃突起と係合しない中立姿勢に付勢する手段を設
けると共に、アンビル片をこのアンビル片に設け
たカムと回転ハンマーの内周面に形成したカム面
にて打撃突起との係合の直前直後を除いて強制的
に係合姿勢に保持する様にしたインパクトレンチ
を提案した。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、かかるインパクトレンチの場合回転
ハンマーがその打撃突起にてアンビル片を打撃し
た後リバウンドするとアンビル片が中立姿勢に対
して反対側に揺動するため、その後回転ハンマー
が前進回転する際に、僅かな製作誤差があつても
アンビル片と一体的に形成されたカムの一部が回
転ハンマー内周面のカム面にクサビ状に、あるい
は食い込む様に係合してロツクされた様な状態に
なり、円滑な動作を阻害するという問題があつ
た。
(問題点を解決するための手段) そこでかかる問題点を解消すべく本考案におい
ては、上記のような構造を有するインパクトレン
チにおいて、アンビル片の端面に軸部を突設し、
この軸部の断面形状を、回転ハンマーの径方向に
長く且つアンビル側の両側面を回転ハンマー側の
両側面に対して僅かに小径に形成している断面略
長円形に形成し、この軸部にカムの中央に穿設し
ている長円形状の嵌合孔を嵌め込んでその嵌合孔
と軸部の前記小径部間との間隙分だけカムを軸部
上で左右方向に揺動自在とした構造としているも
のである。
(作用) 回転ハンマーの内周面に突設している打撃突起
によつてアンビル片を打撃し、その反動力で該回
転ハンマーが逆回転方向にリバウンドした際に、
アンビル片に軸支されているカムが回転ハンマー
の内周面に形成しているカム面によつて回転ハン
マーと同一方向に傾動させられ、該カム面に沿つ
てその傾き状態が保持される。
この状態から再び回転ハンマーが正方向に回転
するが、その際、カムがアンビル片に左右揺動自
在に軸支されているので、カムの先端がカム面か
ら逃げる方向に該カムが僅かに揺動してカム面に
食い込むような事態が生じることなく、円滑な動
作を確保し得るものである。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図において1はケーシング、2はエア
モータであるが、エアモータ2の前端部だけを部
分的に示して他は省略してある。3は、エアモー
タ2のロータ軸で、ケーシング1に装着したエア
モータ前面板4の軸受4aにて回転自在に支持さ
れている。
第1図〜第3図において、5はロータ軸3の先
端にその円形後壁部5bの中心部をスプライン嵌
合させてロータ軸3と一体的に回転するようにし
た円筒状の回転ハンマーで、その内周面5aを真
円形面に形成すると共に該内周面5aの適所にこ
の内周面から内径方向に突出する打撃突起7を長
さ方向に一体的に形成してあり、この打撃突起7
の両側部に内周面5aよりも外径方向に凹ませた
円弧状溝部8aを削設してある。
9は回転ハンマー5の前端部内周面に形成され
たカム面であり、前記打撃突起7及びその両側の
前記円弧状溝部8a,8bの外側端部間、若しく
はその端部よりやゝ外側部間に亘つて凹入部9a
が形成されている。
10はケーシング1の前端部に回転自在に支承
されたアンビルで、先端部をボルトやナツト等の
嵌合用ソケツト体(図示せず)の取付角軸10a
に形成すると共に前記回転ハンマー5内に挿入さ
れているアンビル胴体10bを大径に形成し、そ
の後端面中央に突設した軸部11を回転ハンマー
5の円形後壁部5bの中央孔に回転自在に嵌合さ
せてある。
12はアンビル胴体10bの外周面に長さ方向
に刻設した断面半円形状の支持溝で、アンビル片
13を左右方向に揺動自在に支持してある。
このアンビル片13は回転ハンマー5に設けた
前記円弧状溝部8aの曲率半径と同一径を有する
円弧状の側面13aを有し、この側面を前記支持
溝12に摺接させると共にその両端角部13b,
13b間を結ぶ直線がこのアンビル片13の中心
を通る回転ハンマー5の直径線上に対して直交す
る状態にある時、外周面13cが回転ハンマー5
の打撃突起7よりも内方に位置するようにしてあ
る。さらに、アンビル片13の前端面には、回転
ハンマー5の径方向に長く且つアンビル10側の
両側面を回転ハンマー5側の両側面に対して僅か
に小径に形成している断面略長円形の軸部13d
が一体に突設してあり、この軸部13dにカム1
4の中央に穿設している長円形状の嵌合孔14a
を嵌め込んでその嵌合孔14aと軸部13dの前
記小径部との間隙分だけカム14を軸部13d上
で左右方向に自由に揺動自在としてある。前記カ
ム14は、前記カム面9に摺接する山形面14b
と前記アンビル10の支持溝12に揺動自在に嵌
合する円弧面14cが形成されている。そして、
カム14がカム面9の凹入部9a以外に位置する
ときはカム面9と山形面14bが係合し、アンビ
ル10が傾斜姿勢に揺動し、その側面13aの端
角部13b近傍部が打撃突起7と衝突する姿勢に
なる様にしてある。
15はアンビル胴体10bの支持溝12の底部
中央から径方向に貫設した孔で、アンビル片押圧
部材16とスプリング受止部材17とを摺動自在
に内装してある。
アンビル片押圧部材16は孔15に摺接する鍔
部16aの外表面中央に押圧突子16bを一体に
設けて該押圧突子16bを、アンビル片13の底
面中央に巾方向に切欠形成した凹弧状面19に摺
接させていると共に鍔部16aの中央からスプリ
ング受止部材17に向かつて案内軸部16cを突
設してある。
又、スプリング受止部材17は孔15に摺接す
る鍔部17aにアンビル片押圧部材16の案内軸
部16cを摺動自在に嵌入させた筒部17bを一
体に設けていると共に孔15を貫通して回転ハン
マー5の内周面に摺接する突軸部17cを突設し
てある。
回転ハンマー5の内周面の突軸部17cが摺接
する部分は、円周溝形状のカム溝20に形成さ
れ、その一部に内径方向に突出する小径部21が
形成されている。この小径部21は、前記打撃突
起7と対向して設けられ、その周長は、アンビル
片13の両側面13aが打撃突起7の両側面に当
接した時における突軸部17cの位置する間の長
さである。
22はアンビル片押圧部材16の鍔部16aと
スプリング受止部材17の鍔部17aとの対向面
間に圧入したコイルスプリング、23はアンビル
片13の浮き上りを防止する保持リングである。
以上のように構成した実施例の作用を述べる
と、エアモータ2を時計方向に回転させれば、ロ
ータ軸3に嵌着した回転ハンマー5はアンビル片
13に対して時計方向に回転する。すると、第6
図に示す様にアンビル片13が打撃突起7の内側
位置で中立姿勢となつている状態から第7図〜第
8図に示す様に、カム14がカム面9の凹入部9
aから出てその山形面14bがカム面9に摺接
し、強制的に揺動傾斜せしめられ、その結果アン
ビル片13が回転ハンマー5の打撃突起7と係合
可能な係合姿勢に揺動せしめられる。この状態で
回転ハンマー5が略一回転すると、第9図に示す
様に、該回転ハンマー5の円弧状溝部8aの位置
にアンビル片13が入ると同時にハンビル片13
の側面13aに回転ハンマー5の打撃突起7が当
接係止して回転ハンマー5の回転がアンビル片1
3を介してアンビル10に伝達される。
この際、アンビル片13が回転ハンマー5の打
撃突起7に当接するまでには、アンビル胴体10
b内のスプリング受止部材17の突軸部17c先
端が大径のカム溝20を摺動してスプリング受止
部材17とアンビル片押圧部材16間がカム溝の
深さだけさらに離間した状態となつてスプリング
22の力が極めて弱くなり、従って、アンビル片
13の凹弧状面19に押接しているアンビル片押
圧部材16の押圧力が弱くなつているため、アン
ビル片13を揺動させようとする力が極めて小と
なり、アンビル片13が所定の傾斜姿勢を保持し
た状態で回転ハンマー5の打撃突起7が係合す
る。この係合と同時にスプリング受止部材17の
突軸部17cが小径部21に乗り上げてスプリン
グ22を圧縮し、アンビル片押圧部材16により
アンビル片13の凹弧状面19を強く押圧してア
ンビル片13を中立姿勢に指向させようとする態
勢をとる。
この様にアンビル片13はスプリング22の力
によつてその側面13aを打撃突起7から外そう
とする力を受けているが、該スプリング22の弾
発力は、回転ハンマー5の回転が停止した静止状
態における打撃突起7とアンビル片13との係合
摩擦力よりも大きく、且つ回転ハンマー5の回転
による打撃突起7のアンビル片13に対する押接
力よりも小さくなるように設定されているので、
回転中においては打撃突起7とアンビル片13と
が係止状態を保持し、回転ハンマー5とアンビル
10が一体的に回動して該アンビル10の先端に
取付けたソケツト体(図示せず)によりボルト、
ナツト等を回動するものである。
而して、ボルト、ナツト等の螺締によるアンビ
ル側からの抵抗が高まると、打撃突起7とアンビ
ル片13との係合が解かれない限りアンビル10
が回転速度を減少させながら停止に近づく。従つ
て、アンビル片13に作用する遠心力は小さくな
り、該遠心力が削減すると打撃突起7とアンビル
片13間の静止摩擦力にスプリング22の復元力
が打ち勝つてアンビル片13が反時計方向に回動
して打撃突起との係合が外れて中立姿勢となり、
第6図に示す状態に戻り、再び回転ハンマー5が
第9図の状態に向かつてフリーランニングを行
う。
こうして、回転ハンマー5の打撃突起7が再び
アンビル片13の側面13aに係合するが、この
時アンビル10側にモータ4の回転トルク以上の
抵抗トルクがあるときは、回転ハンマー5の打撃
突起7をアンビル片13との係合が生じても、そ
の係合を持続させる遠心力が瞬間的にしか発生せ
ずに直ちにその係合が外れて回転ハンマー5が再
び一回転したのち両者が係合し、抵抗トルクが大
きくなるに従つて両者の係合が衝撃的になるもの
である。
打撃突起7とアンビル片13との係合が衝撃的
になると、係合した後回転ハンマー5がリバウン
ドして第10図及び第11図に示す様に回転ハン
マー5が逆回転した後前進回転することになる。
その際カム14の山形面14bの先端14bがカ
ム面9に食い込む様な係合姿勢となるが、カム1
4がアンビル片13の軸部13dに対して、その
嵌合孔14aと軸部13dの前記小径部との間隙
分だけ軸部13d上で左右方向に自由に揺動可能
に嵌合しているので、カム14の先端がカム面9
から逃げる方向に該カム9が揺動してカム面9に
食い込むような事態が生じることなく円滑に前進
回転に移行する。
こうして衝撃打を繰返すことによつてねじが完
全に締着されるものである。
又、ねじを緩める場合はエアモータ2を前記と
反対方向に回転させてアンビル片13の他方の側
面に回転ハンマー5の打撃突起7の他方の側面を
係脱させればよい。
(考案の効果) 本考案のインパクトレンチによれば、スプリン
グ力によつて回転ハンマーの内周面に突設した打
撃突起に対して常態においては中立姿勢となる方
向に付勢されているアンビル片の端面に、回転ハ
ンマーの径方向に長く且つアンビル側の両側面を
回転ハンマー側の両側面に対して僅かに小径に形
成している断面略長円形の軸部を突設し、この軸
部に前記カムの中央に穿設している長円形状の嵌
合孔を嵌め込んでその嵌合孔と軸部の前記小径部
との間隙分だけカムを軸部上で左右方向に揺動自
在としているので、アンビル片に回転ハンマーの
打撃突起が衝撃的に当接して該回転ハンマーが逆
回転方向にリバウンドした際に、カムの先端が回
転ハンマーのカム面によつて回転ハンマーと同一
方向に傾動させられ状態となるが、この状態から
再び回転ハンマーが正方向に回転した際に、カム
がアンビル片の軸部に左右揺動自在に軸支されて
いるので、カムの先端をカム面から逃がす方向に
僅かに揺動させることができ、従つて、従来のイ
ンパクトレンチにおけるカムとアンビル片とを一
体的に形成した構造とは異なつて、カムの先端が
カム面にクサビ状に係合してロツクされた様な状
態になることなく円滑に前進回転に移行でき、動
作の確実に強力なインパクトレンチが得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は要部
の縦断正面図、第2図は第1図のA−A断面図、
第3図は第1図のB−B断面図、第4図はカムの
嵌着状態を示す拡大図、第5図はアンビル片の斜
視図、第6図〜第11図は動作説明図で、各図に
おいてAは第1図のA−A線、Bは第1図のB−
B線における断面図である。 2……モータ、3……ロータ軸、5……回転ハ
ンマー、7……打撃突起、9……カム面、10…
…アンビル、12……支持溝、13……アンビル
片、13d……異形軸部、14……カム、14a
……嵌着孔、22……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータのロータ軸と連結した円筒状の回転ハン
    マーの軸心位置に回転自在にアンビルを設け、前
    記回転ハンマーの内周面に打撃突起を設けると共
    にこの打撃突起との係合姿勢に揺動可能なアンビ
    ル片を前記アンビルに設け、前記アンビル片を常
    態においてはスプリング力によつて回転ハンマー
    の前記打撃突起に対して中立姿勢となる方向に付
    勢すると共に、このスプリング力の弾発力を、回
    転ハンマーの回転が停止した静止状態における打
    撃突起とアンビル片との係合摩擦力よりも大きく
    且つ回転ハンマーの回転による打撃突起のアンビ
    ル片に対する押接力よりも小さくなるように設定
    し、さらに、アンビル片の端面に軸支されたカム
    と回転ハンマーの内周面に形成した一部分に凹入
    部を有するカム面とにより前記アンビル片を前記
    打撃突起との係合姿勢に揺動させるようにしたイ
    ンパクトレンチにおいて、前記アンビル片の端面
    に突設している軸部を、回転ハンマーの径方向に
    長く且つアンビル側の両側面を回転ハンマー側の
    両側面に対して僅かに小径に形成している断面略
    長円形に形成し、この軸部に前記カムの中央に穿
    設している長円形状の嵌合孔を嵌め込んでその嵌
    合孔と軸部の前記小径部との間隙分だけカムを軸
    部上で左右方向に揺動自在としたことを特徴とす
    るインパクトレンチ。
JP1984185272U 1984-12-05 1984-12-05 Expired JPH0432225Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984185272U JPH0432225Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984185272U JPH0432225Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6199476U JPS6199476U (ja) 1986-06-25
JPH0432225Y2 true JPH0432225Y2 (ja) 1992-08-03

Family

ID=30742750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984185272U Expired JPH0432225Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

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JPS6199476U (ja) 1986-06-25

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