JPH04321414A - 能動型サスペンション - Google Patents
能動型サスペンションInfo
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- JPH04321414A JPH04321414A JP8831891A JP8831891A JPH04321414A JP H04321414 A JPH04321414 A JP H04321414A JP 8831891 A JP8831891 A JP 8831891A JP 8831891 A JP8831891 A JP 8831891A JP H04321414 A JPH04321414 A JP H04321414A
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- wheels
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Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動型サスペンション
に係り、特に、駆動輪と非駆動輪及び左右駆動輪の車輪
速差を検出して、これに基づいて各輪の輪荷重を制御す
るようにした能動型サスペンションに関する。
に係り、特に、駆動輪と非駆動輪及び左右駆動輪の車輪
速差を検出して、これに基づいて各輪の輪荷重を制御す
るようにした能動型サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の能動型サスペンションとしては、
例えば本出願人が先に提案した特開平2−3511号公
報(以下、第1従来例と称す)及び実開昭62−191
511号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されて
いるものがある。
例えば本出願人が先に提案した特開平2−3511号公
報(以下、第1従来例と称す)及び実開昭62−191
511号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されて
いるものがある。
【0003】第1従来例は、低摩擦係数路判断手段によ
って走行路面が低摩擦係数路であるか否かを判定し、そ
の判定結果が低摩擦係数路であるときに前輪のロールモ
ーメントに対する後輪のロールモーメントの比率を小さ
くするように比例ゲインを設定することにより、旋回時
に後輪の荷重移動両が前輪側のそれよりも相対的に小さ
くなり、後輪の横化歩行のグリップ力を充分確保して低
摩擦係数路での走行安定性を向上させるようにしている
。
って走行路面が低摩擦係数路であるか否かを判定し、そ
の判定結果が低摩擦係数路であるときに前輪のロールモ
ーメントに対する後輪のロールモーメントの比率を小さ
くするように比例ゲインを設定することにより、旋回時
に後輪の荷重移動両が前輪側のそれよりも相対的に小さ
くなり、後輪の横化歩行のグリップ力を充分確保して低
摩擦係数路での走行安定性を向上させるようにしている
。
【0004】また、第2従来例は、左右の駆動輪の回転
速度をそれぞれ検出する一対の回転速度検出手段と、該
回転速度検出手段の回転速度検出値を受けて、回転速度
が早い側の駆動輪を検出する高速側駆動輪検出手段と、
該高速側駆動輪検出手段の検出結果に基づき、前記高速
側駆動輪に対する縦荷重を増加させるように流体制御弁
を制御する制御部とを備えた車両用サスペンション装置
であり、この構成によって高速側駆動輪即ちスリップを
生じている駆動輪の縦荷重(輪荷重)を増加させて駆動
力を増加させ、雪路等の低摩擦係数路面の走行特性を向
上させるようにしている。
速度をそれぞれ検出する一対の回転速度検出手段と、該
回転速度検出手段の回転速度検出値を受けて、回転速度
が早い側の駆動輪を検出する高速側駆動輪検出手段と、
該高速側駆動輪検出手段の検出結果に基づき、前記高速
側駆動輪に対する縦荷重を増加させるように流体制御弁
を制御する制御部とを備えた車両用サスペンション装置
であり、この構成によって高速側駆動輪即ちスリップを
生じている駆動輪の縦荷重(輪荷重)を増加させて駆動
力を増加させ、雪路等の低摩擦係数路面の走行特性を向
上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来の能動型サスペンションにあっては、低摩擦係数
路判断手段として、車両に作用する横加速度を検出する
横加速度検出器及び駆動輪と非駆動輪との回転数を検出
する回転数検出器の何れかを用い、横加速度又は回転数
差の何れかの検出値に基づいてアンチロールモーメント
の前後配分を変化させており、横加速度が発生する旋回
中の特性は向上するものの、左右の車輪で摩擦係数の異
なる所謂スプリット摩擦係数路などての加速性能や安定
には何ら寄与するところがないという未解決の課題があ
る。
1従来の能動型サスペンションにあっては、低摩擦係数
路判断手段として、車両に作用する横加速度を検出する
横加速度検出器及び駆動輪と非駆動輪との回転数を検出
する回転数検出器の何れかを用い、横加速度又は回転数
差の何れかの検出値に基づいてアンチロールモーメント
の前後配分を変化させており、横加速度が発生する旋回
中の特性は向上するものの、左右の車輪で摩擦係数の異
なる所謂スプリット摩擦係数路などての加速性能や安定
には何ら寄与するところがないという未解決の課題があ
る。
【0006】また、第2従来例の能動型サスペンション
にあっては、左右駆動輪の車輪速差に応じて車輪速の大
きな方の駆動輪の輪荷重を増加するように輪荷重を変更
する制御となっていたため、例えば、低摩擦係数路を旋
回走行している時に駆動輪が左右輪ともスリップしたよ
うな場合、左右輪車輪速差が小さくなり、車輪速大側の
駆動輪の輪荷重を十分増加させることができず、車両の
ステア特性を十分なアンダーステア特性とすることがで
きないという未解決の課題がある。
にあっては、左右駆動輪の車輪速差に応じて車輪速の大
きな方の駆動輪の輪荷重を増加するように輪荷重を変更
する制御となっていたため、例えば、低摩擦係数路を旋
回走行している時に駆動輪が左右輪ともスリップしたよ
うな場合、左右輪車輪速差が小さくなり、車輪速大側の
駆動輪の輪荷重を十分増加させることができず、車両の
ステア特性を十分なアンダーステア特性とすることがで
きないという未解決の課題がある。
【0007】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、車両直進走行状態
では、左右駆動輪の車輪速差算出値によって輪荷重を変
更し、車両が旋回状態となると非駆動輪と駆動輪との車
輪速差によって輪荷重を変更して、スプリット摩擦路で
の加速特性及び安定性の向上と、低摩擦係数路での左右
駆動輪の同時スリップに車両のステア特性をアンダース
テア側とすることができる能動型サスペンションを提供
することを目的としている。
課題に着目してなされたものであり、車両直進走行状態
では、左右駆動輪の車輪速差算出値によって輪荷重を変
更し、車両が旋回状態となると非駆動輪と駆動輪との車
輪速差によって輪荷重を変更して、スプリット摩擦路で
の加速特性及び安定性の向上と、低摩擦係数路での左右
駆動輪の同時スリップに車両のステア特性をアンダース
テア側とすることができる能動型サスペンションを提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
、本発明に係る能動型サスペンションは、図1に示すよ
うに、各車輪の輪荷重を個別に調節可能な輪荷重調節手
段と、非駆動輪の車輪速を検出する非駆動輪車輪速検出
手段と、左右駆動輪の車輪速を個別に検出する駆動輪車
輪速検出手段とを備えた能動型サスペンションにおいて
、前記非駆動輪車輪速検出手段と駆動輪車輪速検手段と
の車輪速差を算出する前後車輪速差算出手段と、駆動輪
車輪速検出手段の各車輪速検出値の差を算出する左右駆
動輪車輪速差算出手段と、前記前後車輪速差算出手段の
車輪速差算出値の増加に応じて左右輪間の荷重移動量の
非駆動輪側配分を増加させる荷重移動量制御手段と、前
記駆動輪車輪速差算出手段の車輪速差算出値の増加に応
じて駆動輪のうち車輪速大側の駆動輪の輪荷重を増加さ
せる輪荷重制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
、本発明に係る能動型サスペンションは、図1に示すよ
うに、各車輪の輪荷重を個別に調節可能な輪荷重調節手
段と、非駆動輪の車輪速を検出する非駆動輪車輪速検出
手段と、左右駆動輪の車輪速を個別に検出する駆動輪車
輪速検出手段とを備えた能動型サスペンションにおいて
、前記非駆動輪車輪速検出手段と駆動輪車輪速検手段と
の車輪速差を算出する前後車輪速差算出手段と、駆動輪
車輪速検出手段の各車輪速検出値の差を算出する左右駆
動輪車輪速差算出手段と、前記前後車輪速差算出手段の
車輪速差算出値の増加に応じて左右輪間の荷重移動量の
非駆動輪側配分を増加させる荷重移動量制御手段と、前
記駆動輪車輪速差算出手段の車輪速差算出値の増加に応
じて駆動輪のうち車輪速大側の駆動輪の輪荷重を増加さ
せる輪荷重制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明においては、前後車輪速差算出手段で非
駆動輪車輪速検出手段で検出した非駆動輪車輪速と駆動
輪車輪速検出手段で検出した駆動輪車輪速との車輪速差
を算出し、この車輪速差が増加するにつれて荷重移動量
制御手段で左右輪間の荷重移動量の非駆動輪側配分を増
加させることにより、車両のステア特性を制御して車両
の走行安定性を確保し、且つ駆動輪車輪速差算出手段で
算出した左右の駆動輪の車輪速差が増加するにつれて輪
荷重制御手段で、車輪速大側の駆動輪の輪荷重を増加さ
せる。このため、低摩擦係数路での旋回中に駆動輪が左
右ともスリップして左右の車輪速差が小さくなった場合
でも、前後輪の車輪速差によって車両のステア特性をア
ンダーステア方向に制御して走行安定性を確保すること
ができると共に、車両が左右両輪で摩擦係数の異なる所
謂スプリット摩擦路を直進走行する場合には、左右駆動
輪の車輪速差に応じて車輪速大側の駆動輪の輪荷重を十
分に増加させて加速特性及び安定性を向上させることが
できる。
駆動輪車輪速検出手段で検出した非駆動輪車輪速と駆動
輪車輪速検出手段で検出した駆動輪車輪速との車輪速差
を算出し、この車輪速差が増加するにつれて荷重移動量
制御手段で左右輪間の荷重移動量の非駆動輪側配分を増
加させることにより、車両のステア特性を制御して車両
の走行安定性を確保し、且つ駆動輪車輪速差算出手段で
算出した左右の駆動輪の車輪速差が増加するにつれて輪
荷重制御手段で、車輪速大側の駆動輪の輪荷重を増加さ
せる。このため、低摩擦係数路での旋回中に駆動輪が左
右ともスリップして左右の車輪速差が小さくなった場合
でも、前後輪の車輪速差によって車両のステア特性をア
ンダーステア方向に制御して走行安定性を確保すること
ができると共に、車両が左右両輪で摩擦係数の異なる所
謂スプリット摩擦路を直進走行する場合には、左右駆動
輪の車輪速差に応じて車輪速大側の駆動輪の輪荷重を十
分に増加させて加速特性及び安定性を向上させることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】図2は本発明の一実施例を示す概略構成図
であって、後輪駆動車である場合を示している。図中、
10FL,10FRは非駆動輪となる前左輪,前右輪、
10RL,10RRは駆動輪となる後左輪,後右輪,1
2は車輪側部材,14は車体側部材を各々示し、16は
能動型サスペンションを示す。
であって、後輪駆動車である場合を示している。図中、
10FL,10FRは非駆動輪となる前左輪,前右輪、
10RL,10RRは駆動輪となる後左輪,後右輪,1
2は車輪側部材,14は車体側部材を各々示し、16は
能動型サスペンションを示す。
【0012】能動型サスペンション16は、車体側部材
14と各車輪側部材12との間に各別に装備された流体
シリンダとしての油圧シリンダ18FL〜18RRと、
この油圧シリンダ18FL〜18RRの作動油圧を各々
調整する圧力制御弁20FL〜20RRと、本油圧系の
油圧源22と、この油圧源22及び圧力制御弁20FL
〜20RR間に介挿された蓄圧用のアキュムレータ24
,24と、車体の横方向に作用する横加速度を検出する
直進走行状態検出手段としての横加速度センサ26と、
非駆動輪となる前輪10FL及び10FRの車輪速を検
出して車輪速に応じた車輪速検出信号を出力する非駆動
輪車輪速センサ28FL及び28FRと、駆動輪となる
後輪10RL及び10RRの車輪速を検出して車輪速に
応じた車輪速検出信号を出力する駆動輪車輪速センサ2
8RL及び28RRと、圧力制御弁20FL〜20RR
の出力圧を個別に制御するコントローラ30とを備えて
いる。ここで、油圧シリンダ18FL〜18RR及び圧
力制御弁20FL〜20RRで輪荷重調節手段が構成さ
れている。
14と各車輪側部材12との間に各別に装備された流体
シリンダとしての油圧シリンダ18FL〜18RRと、
この油圧シリンダ18FL〜18RRの作動油圧を各々
調整する圧力制御弁20FL〜20RRと、本油圧系の
油圧源22と、この油圧源22及び圧力制御弁20FL
〜20RR間に介挿された蓄圧用のアキュムレータ24
,24と、車体の横方向に作用する横加速度を検出する
直進走行状態検出手段としての横加速度センサ26と、
非駆動輪となる前輪10FL及び10FRの車輪速を検
出して車輪速に応じた車輪速検出信号を出力する非駆動
輪車輪速センサ28FL及び28FRと、駆動輪となる
後輪10RL及び10RRの車輪速を検出して車輪速に
応じた車輪速検出信号を出力する駆動輪車輪速センサ2
8RL及び28RRと、圧力制御弁20FL〜20RR
の出力圧を個別に制御するコントローラ30とを備えて
いる。ここで、油圧シリンダ18FL〜18RR及び圧
力制御弁20FL〜20RRで輪荷重調節手段が構成さ
れている。
【0013】また、能動型サスペンション16は、油圧
シリンダ18FL〜18RRに対して車輪側部材12及
び車体部材14間に個別に並列装備されたコイルスプリ
ング36,…,36と、油圧シリンダ18FL〜18R
Rの後述する圧力室Lに個別に連通した絞り弁32及び
振動吸収用のアキュムレータ34とを含む。ここで、各
コイルスプリング36は、比較的低いバネ定数であって
車体の静荷重を支持するようになっている。
シリンダ18FL〜18RRに対して車輪側部材12及
び車体部材14間に個別に並列装備されたコイルスプリ
ング36,…,36と、油圧シリンダ18FL〜18R
Rの後述する圧力室Lに個別に連通した絞り弁32及び
振動吸収用のアキュムレータ34とを含む。ここで、各
コイルスプリング36は、比較的低いバネ定数であって
車体の静荷重を支持するようになっている。
【0014】油圧シリンダ18FL〜18RRの各々は
、シリンダチューブ18aを有し、このシリンダチュー
ブ18aには、ピストン18cにより閉塞された上側圧
力室Lが形成されている。そして、シリンダチューブ1
8aの上端が車体側部材14に取付けられ、ピストンロ
ッド18bの下端が車輪側部材12に取付けられている
。
、シリンダチューブ18aを有し、このシリンダチュー
ブ18aには、ピストン18cにより閉塞された上側圧
力室Lが形成されている。そして、シリンダチューブ1
8aの上端が車体側部材14に取付けられ、ピストンロ
ッド18bの下端が車輪側部材12に取付けられている
。
【0015】また、圧力制御弁20FL〜20RRの各
々は、円筒状の挿通孔内に摺動可能に収容されたスプー
ルを有する弁ハウジングと、この弁ハウジングに一体に
設けられた比例ソレノイドとを有するパイロット操作形
に形成されている。この圧力制御弁20FL〜20RR
の作動油に対する供給ポート及び戻りポートが油圧配管
38,39を介して油圧源22の作動油供給側及び作動
油戻り側に連通され、出力ポートが油圧配管40を介し
て油圧シリンダ18FL〜18RRの圧力室Lの各々に
連通されている。
々は、円筒状の挿通孔内に摺動可能に収容されたスプー
ルを有する弁ハウジングと、この弁ハウジングに一体に
設けられた比例ソレノイドとを有するパイロット操作形
に形成されている。この圧力制御弁20FL〜20RR
の作動油に対する供給ポート及び戻りポートが油圧配管
38,39を介して油圧源22の作動油供給側及び作動
油戻り側に連通され、出力ポートが油圧配管40を介し
て油圧シリンダ18FL〜18RRの圧力室Lの各々に
連通されている。
【0016】このため、比例ソレノイドの励磁コイルに
供給する圧力指令値としての励磁電流Iの値を制御する
ことにより、励磁電流Iに応じた制御圧Pcを出力ポー
トから油圧シリンダ18FL(〜18RR)の圧力室L
に供給できる。つまり、制御圧PC は、図3に示す如
く、励磁電流iをその最小値iMIN から最大値iM
AX まで変化させると、これに略比例して最小圧PM
IN から最大圧PMAX (油圧源22のライン圧)
まで直線的に変化する。
供給する圧力指令値としての励磁電流Iの値を制御する
ことにより、励磁電流Iに応じた制御圧Pcを出力ポー
トから油圧シリンダ18FL(〜18RR)の圧力室L
に供給できる。つまり、制御圧PC は、図3に示す如
く、励磁電流iをその最小値iMIN から最大値iM
AX まで変化させると、これに略比例して最小圧PM
IN から最大圧PMAX (油圧源22のライン圧)
まで直線的に変化する。
【0017】さらに、横加速度センサ26は、図4に示
すように、直進走行状態で零、直進走行状態から右操舵
した右旋回状態で横加速度に応じた正の電圧値となり、
反対に左操舵した左旋回状態で横加速度に応じた負電圧
値でなる横加速度検出値YG を出力する。
すように、直進走行状態で零、直進走行状態から右操舵
した右旋回状態で横加速度に応じた正の電圧値となり、
反対に左操舵した左旋回状態で横加速度に応じた負電圧
値でなる横加速度検出値YG を出力する。
【0018】コントローラ30は、図5に示すように、
車輪速センサ28FL〜28RRからの車輪速に応じた
パルス信号PFL〜PRRを電圧に変換する周波数−電
圧変換器81FL〜81RRと、これら変換器81FL
〜81RRの変換出力をディジタル信号に変換するA/
D変換器82FL〜82RRと、横加速度センサ26の
横加速度検出値YG をディジタル値に変換するA/D
変換器83と、各A/D変換器82FL〜82RR、8
3の変換出力が入力されるマイクロコンピュータ84と
、このマイクロコンピュータ84から出力される圧力指
令値IFL〜IRRをアナログ値に変換するD/A変換
器85FL〜85RRと、これらD/A変換器の変換出
力が入力され、これらに基づいて各圧力制御弁20FL
〜20RRの比例ソレノイドに対する励磁電流iFL〜
iRRを出力するソレノイド駆動回路86FL〜86R
Rとを備えている。
車輪速センサ28FL〜28RRからの車輪速に応じた
パルス信号PFL〜PRRを電圧に変換する周波数−電
圧変換器81FL〜81RRと、これら変換器81FL
〜81RRの変換出力をディジタル信号に変換するA/
D変換器82FL〜82RRと、横加速度センサ26の
横加速度検出値YG をディジタル値に変換するA/D
変換器83と、各A/D変換器82FL〜82RR、8
3の変換出力が入力されるマイクロコンピュータ84と
、このマイクロコンピュータ84から出力される圧力指
令値IFL〜IRRをアナログ値に変換するD/A変換
器85FL〜85RRと、これらD/A変換器の変換出
力が入力され、これらに基づいて各圧力制御弁20FL
〜20RRの比例ソレノイドに対する励磁電流iFL〜
iRRを出力するソレノイド駆動回路86FL〜86R
Rとを備えている。
【0019】ここで、マイクロコンピュータ84は、少
なくとも入力インタフェース回路84a、出力インタフ
ェース回路84b、演算処理装置84c及び記憶装置8
4dを備え、演算処理装置84cで、左右駆動輪10R
L,10RRの駆動輪車輪速差ΔW1 を算出すると共
に、非駆動輪となる前輪10FL,10FRと駆動輪と
なる後輪10RL,10RRとの前後輪車輪速差ΔW2
を算出し、且つ横加速度検出値YG に応じて車輪速
差ΔW1 及びΔW2 に対する補正用圧力指令値ΔI
及び左右輪間の荷重移動量の前輪側配分αのゲインK1
及びK2 と、前輪側配分αの最大値αmax とを
設定し、これらに基づいて補正用圧力指令値ΔI及び前
輪側配分αを算出し、且つ駆動輪となる後輪10RL,
10RRの何れの車輪速が大きいかを判定し、車輪速が
大きい方の駆動輪に対する輪荷重を増加させるための各
圧力制御弁20FL〜20RRに対する圧力指令値IF
L〜IRRを算出し、これらを出力インタフェース回路
84bを介してD/A変換器85FL〜85RRに出力
する。
なくとも入力インタフェース回路84a、出力インタフ
ェース回路84b、演算処理装置84c及び記憶装置8
4dを備え、演算処理装置84cで、左右駆動輪10R
L,10RRの駆動輪車輪速差ΔW1 を算出すると共
に、非駆動輪となる前輪10FL,10FRと駆動輪と
なる後輪10RL,10RRとの前後輪車輪速差ΔW2
を算出し、且つ横加速度検出値YG に応じて車輪速
差ΔW1 及びΔW2 に対する補正用圧力指令値ΔI
及び左右輪間の荷重移動量の前輪側配分αのゲインK1
及びK2 と、前輪側配分αの最大値αmax とを
設定し、これらに基づいて補正用圧力指令値ΔI及び前
輪側配分αを算出し、且つ駆動輪となる後輪10RL,
10RRの何れの車輪速が大きいかを判定し、車輪速が
大きい方の駆動輪に対する輪荷重を増加させるための各
圧力制御弁20FL〜20RRに対する圧力指令値IF
L〜IRRを算出し、これらを出力インタフェース回路
84bを介してD/A変換器85FL〜85RRに出力
する。
【0020】記憶装置84dは、演算処理装置84cの
演算処理に必要な処理プログラムを予め記憶していると
共に、演算処理装置の処理結果を逐次記憶し、且つ演算
処理に必要な横加速度検出値YG とゲインK1 、及
びゲインK2 及び前輪側配分の最大値αmax との
関係を示す第1のゲイン変換マップ、及び第2のゲイン
変換マップ又は最大値変換マップを予め記憶している。
演算処理に必要な処理プログラムを予め記憶していると
共に、演算処理装置の処理結果を逐次記憶し、且つ演算
処理に必要な横加速度検出値YG とゲインK1 、及
びゲインK2 及び前輪側配分の最大値αmax との
関係を示す第1のゲイン変換マップ、及び第2のゲイン
変換マップ又は最大値変換マップを予め記憶している。
【0021】ここで、第1のゲイン変換マップは、図6
に示すように、横加速度検出値YG の絶対値が予め設
定した閾値YG1に達するまでの間は予め設定された比
較的大きな値のゲインK10を維持し、横加速度検出値
の絶対値|YG |が設定値YG1を越えると、ゲイン
K1 が急激に減少し、横加速度検出値の絶対値|YG
|がYG2に達すると以後零を維持するように設定さ
れている。
に示すように、横加速度検出値YG の絶対値が予め設
定した閾値YG1に達するまでの間は予め設定された比
較的大きな値のゲインK10を維持し、横加速度検出値
の絶対値|YG |が設定値YG1を越えると、ゲイン
K1 が急激に減少し、横加速度検出値の絶対値|YG
|がYG2に達すると以後零を維持するように設定さ
れている。
【0022】また、第2のゲイン変換マップ又は最大値
変換マップは、図7に示すように、横加速度検出値の絶
対値|YG |が予め設定された横加速度設定値YG3
に達するまでの間は予め設定された比較的大きな値のゲ
インK20及び後述する左右駆動輪間の荷重移動量の非
駆動輪側即ち前輪側配分αの最大値αmax0を維持し
、横加速度検出値の絶対値|YG |が設定値YG3を
越えると、横加速度検出値の絶対値|YG |の増加に
伴ってゲインK2 及び最大値αmaxが減少するよう
に設定されている。
変換マップは、図7に示すように、横加速度検出値の絶
対値|YG |が予め設定された横加速度設定値YG3
に達するまでの間は予め設定された比較的大きな値のゲ
インK20及び後述する左右駆動輪間の荷重移動量の非
駆動輪側即ち前輪側配分αの最大値αmax0を維持し
、横加速度検出値の絶対値|YG |が設定値YG3を
越えると、横加速度検出値の絶対値|YG |の増加に
伴ってゲインK2 及び最大値αmaxが減少するよう
に設定されている。
【0023】次に、上記実施例の動作を演算処理装置8
4cの処理手順を示す図10のフローチャートを伴って
説明する。
4cの処理手順を示す図10のフローチャートを伴って
説明する。
【0024】すなわち、図9のフローチャートは、所定
のメインプログラムに対して所定時間(例えば20ms
ec)毎に起動されるタイマ割込処理として実行され、
先ずステップS1で、横加速度センサ26の横加速度検
出値YG及び車輪速センサ28FL〜28RRの各検出
値を読込む。
のメインプログラムに対して所定時間(例えば20ms
ec)毎に起動されるタイマ割込処理として実行され、
先ずステップS1で、横加速度センサ26の横加速度検
出値YG及び車輪速センサ28FL〜28RRの各検出
値を読込む。
【0025】次いで、ステップS2に移行して、下記(
1) 式の演算を行って左右駆動輪の車輪速差でなる駆
動輪車輪速差ΔW1 を算出する。
1) 式の演算を行って左右駆動輪の車輪速差でなる駆
動輪車輪速差ΔW1 を算出する。
【0026】
ΔW1 =WRR−WRL ………
…(1)次いで、ステップS3に移行して、下記(2)
式に従って後輪側車輪速の平均値から前輪側車輪速の
平均値を減算することにより、駆動輪及び非駆動輪間の
車輪速差でなる前後車輪速差ΔW2 を算出する。
…(1)次いで、ステップS3に移行して、下記(2)
式に従って後輪側車輪速の平均値から前輪側車輪速の
平均値を減算することにより、駆動輪及び非駆動輪間の
車輪速差でなる前後車輪速差ΔW2 を算出する。
【0027】
ΔW2 ={(WRR+WRL)/2}−{(WF
R+WFL)/2} …………(2) 次いで、
ステップS4に移行して、横加速度検出値YG の絶対
値|YG |をもとに、図6及び図7の第1のゲイン変
換マップ、及び第2のゲイン変換マップ又は最大値変換
マップを参照して、補正用圧力指令値ゲインK1 、及
び最大値ゲインK2 及び最大値αmax を設定する
。
R+WFL)/2} …………(2) 次いで、
ステップS4に移行して、横加速度検出値YG の絶対
値|YG |をもとに、図6及び図7の第1のゲイン変
換マップ、及び第2のゲイン変換マップ又は最大値変換
マップを参照して、補正用圧力指令値ゲインK1 、及
び最大値ゲインK2 及び最大値αmax を設定する
。
【0028】次いで、ステップS5に移行して、ゲイン
K1 に駆動輪車輪速差ΔW1 を乗算して補正用圧力
指令値ΔI(=K1 ・ΔW1 )を算出し、次いでス
テップS6に移行して、算出した補正用圧力指令値ΔI
の絶対値|ΔI|が予め設定した最大値ΔImax 以
上であるか否かを判定し、|ΔI|<ΔImax であ
るときには直接ステップS8に移行し、|ΔI|≧ΔI
max であるときには、ステップS7に移行して最大
値ΔImax を補正用圧力指令値ΔIとして更新記憶
してからステップS8に移行する。
K1 に駆動輪車輪速差ΔW1 を乗算して補正用圧力
指令値ΔI(=K1 ・ΔW1 )を算出し、次いでス
テップS6に移行して、算出した補正用圧力指令値ΔI
の絶対値|ΔI|が予め設定した最大値ΔImax 以
上であるか否かを判定し、|ΔI|<ΔImax であ
るときには直接ステップS8に移行し、|ΔI|≧ΔI
max であるときには、ステップS7に移行して最大
値ΔImax を補正用圧力指令値ΔIとして更新記憶
してからステップS8に移行する。
【0029】ステップS8では、下記(3) 式に従っ
て左右輪間の荷重移動量の前輪側即ち非駆動輪側配分α
を算出する。
て左右輪間の荷重移動量の前輪側即ち非駆動輪側配分α
を算出する。
【0030】
α=K2 ・ΔW2 +α0 …………(
3)次いで、ステップS9に移行して、上記ステップS
8で算出した非駆動輪側配分αがステップS4で設定し
た最大値αmax 以上であるか否かを判定し、α<α
max であるときには、そのままステップS11に移
行し、α≧αmax であるときには、ステップS10
に移行して最大値αmax を非駆動輪側配分αとして
更新記憶してからステップS11に移行する。
3)次いで、ステップS9に移行して、上記ステップS
8で算出した非駆動輪側配分αがステップS4で設定し
た最大値αmax 以上であるか否かを判定し、α<α
max であるときには、そのままステップS11に移
行し、α≧αmax であるときには、ステップS10
に移行して最大値αmax を非駆動輪側配分αとして
更新記憶してからステップS11に移行する。
【0031】ステップS11では、下記(4) 式〜(
7) 式に従って各圧力制御弁20FL〜20RRに対
する圧力指令値IFL〜IRRを算出してからステップ
S12に移行する。
7) 式に従って各圧力制御弁20FL〜20RRに対
する圧力指令値IFL〜IRRを算出してからステップ
S12に移行する。
【0032】
IFL=IFL0 +α・KL ・YG −ΔI
…………(4) IFR=IFR0
−α・KL ・YG +ΔI ………
…(5) IRL=IRL0 +(1−α)KL
・YG +ΔI …………(6) IRR=IR
R0 −(1−α)KL ・YG −ΔI …………
(7) ここで、IFL0 〜IRR0 は車体をフラ
ットに維持するための中立圧指令値、KL はロール抑
制制御ゲインである。
…………(4) IFR=IFR0
−α・KL ・YG +ΔI ………
…(5) IRL=IRL0 +(1−α)KL
・YG +ΔI …………(6) IRR=IR
R0 −(1−α)KL ・YG −ΔI …………
(7) ここで、IFL0 〜IRR0 は車体をフラ
ットに維持するための中立圧指令値、KL はロール抑
制制御ゲインである。
【0033】ステップS12では、上記ステップS11
で算出した圧力指令値IFL〜IRRをA/D変換器8
5FL〜85RRに出力してからタイマ割込処理を終了
する。
で算出した圧力指令値IFL〜IRRをA/D変換器8
5FL〜85RRに出力してからタイマ割込処理を終了
する。
【0034】ここで、ステップS2の処理が駆動輪車輪
速差算出手段に対応し、ステップS3の処理が前後車輪
速差算出手段に対応し、ステップS4,S5及びS7の
処理が輪荷重制御手段に対応し、ステップS4,S6及
びS7の処理が荷重移動量制御手段に対応している。
速差算出手段に対応し、ステップS3の処理が前後車輪
速差算出手段に対応し、ステップS4,S5及びS7の
処理が輪荷重制御手段に対応し、ステップS4,S6及
びS7の処理が荷重移動量制御手段に対応している。
【0035】したがって、今、車両が凹凸が無く乾燥し
たコンクリート路等の高摩擦係数を有する良路を直進定
速走行しているものとする。この直進定速走行状態では
、駆動輪となる後輪10RL,10RRの車輪速WRL
, WRRが略一致しているので、図10のステップS
2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 が略零となると
共に、非駆動輪となる前輪10FL,10FRの車輪速
WFL,WFRと駆動輪となる後輪10RL,10RR
の車輪速WRL, WRRとが略一致しているので、図
10のステップS3で算出される前後車輪速差ΔW2
も略零となる。 このため、ステップS5で算出される補正用圧力指令値
ΔIは零となると共に、ステップS6で算出される左右
輪間の荷重移動量の前輪側配分αは設定値α0 となる
。 また、直進走行状態であるので、車体に横方向の加速度
が生じることはなく、横加速度センサ26から出力され
る横加速度検出値YG も略零であり、ステップS7で
算出される圧力指令値IFL〜IRRは、夫々IFL0
〜IRR0 となることにより、各駆動回路86FL
〜86RRから出力される励磁電流iFL〜iRRが各
油圧シリンダ18FL〜18RRで車体をフラットに維
持可能な推力で且つ車両のステア特性を例えばニュート
ラルステアに維持する電流値となり、圧力制御弁20F
L〜20RRの制御圧PC が中立圧PCNとなって、
油圧シリンダ18FL〜18RRで車体をフラットで且
つニュートラルステア特性に維持する推力を発生する。
たコンクリート路等の高摩擦係数を有する良路を直進定
速走行しているものとする。この直進定速走行状態では
、駆動輪となる後輪10RL,10RRの車輪速WRL
, WRRが略一致しているので、図10のステップS
2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 が略零となると
共に、非駆動輪となる前輪10FL,10FRの車輪速
WFL,WFRと駆動輪となる後輪10RL,10RR
の車輪速WRL, WRRとが略一致しているので、図
10のステップS3で算出される前後車輪速差ΔW2
も略零となる。 このため、ステップS5で算出される補正用圧力指令値
ΔIは零となると共に、ステップS6で算出される左右
輪間の荷重移動量の前輪側配分αは設定値α0 となる
。 また、直進走行状態であるので、車体に横方向の加速度
が生じることはなく、横加速度センサ26から出力され
る横加速度検出値YG も略零であり、ステップS7で
算出される圧力指令値IFL〜IRRは、夫々IFL0
〜IRR0 となることにより、各駆動回路86FL
〜86RRから出力される励磁電流iFL〜iRRが各
油圧シリンダ18FL〜18RRで車体をフラットに維
持可能な推力で且つ車両のステア特性を例えばニュート
ラルステアに維持する電流値となり、圧力制御弁20F
L〜20RRの制御圧PC が中立圧PCNとなって、
油圧シリンダ18FL〜18RRで車体をフラットで且
つニュートラルステア特性に維持する推力を発生する。
【0036】この直進定速走行状態から、緩やかな右(
又は左)旋回状態に移行すると、車体に横加速度が発生
することになる。このため、横加速度センサ26から出
力される横加速度検出値YG が零から横加速度に対応
した正(又は負)の電圧となる。この緩旋回状態では、
横加速度検出値YG の絶対値|YG |が小さく、し
かも車両が高摩擦係数路を走行しているので、駆動輪1
0RL,10RRがスリップを生じることは少なく、ス
テップS2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 内外輪
差によって多少増加するが、略零に近い状態を継続して
いるので、補正用圧力指令値ΔIは零を継続する。そし
て、横加速度検出値YG が正(又は負)方向に増加す
るが、その増加量は少なく設定値YG2に達しないので
、ゲインK2 及び最大値αmax は、設定値K20
及びαmax0を維持することから、ステップS7で算
出される各圧力指令値IFL〜IRRは、車体が沈み込
む左側(又は右側)の圧力制御弁20FL,20RLの
圧力指令値IFL,IRL(又は圧力制御弁20FR,
20RRの圧力指令値IFR, IRR)が前述した直
進走行状態における圧力指令値IFL0,IRL0 (
又はIFR0,IRR0 )に対してα・KL ・YG
,(1−α)KL ・YG 分増加し、逆に車体が迫
り上がる右側(又は左側)の圧力制御弁20FR,20
RRの圧力指令値IFR,IRR(又は圧力制御弁20
FL,20RLの圧力指令値IFL, IRL)が前述
した直進走行状態における圧力指令値IFR0,IRR
0 (又はIFL0,IRL0 )に対してα・KL
・YG ,(1−α)・KL ・YG 分減少する。
又は左)旋回状態に移行すると、車体に横加速度が発生
することになる。このため、横加速度センサ26から出
力される横加速度検出値YG が零から横加速度に対応
した正(又は負)の電圧となる。この緩旋回状態では、
横加速度検出値YG の絶対値|YG |が小さく、し
かも車両が高摩擦係数路を走行しているので、駆動輪1
0RL,10RRがスリップを生じることは少なく、ス
テップS2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 内外輪
差によって多少増加するが、略零に近い状態を継続して
いるので、補正用圧力指令値ΔIは零を継続する。そし
て、横加速度検出値YG が正(又は負)方向に増加す
るが、その増加量は少なく設定値YG2に達しないので
、ゲインK2 及び最大値αmax は、設定値K20
及びαmax0を維持することから、ステップS7で算
出される各圧力指令値IFL〜IRRは、車体が沈み込
む左側(又は右側)の圧力制御弁20FL,20RLの
圧力指令値IFL,IRL(又は圧力制御弁20FR,
20RRの圧力指令値IFR, IRR)が前述した直
進走行状態における圧力指令値IFL0,IRL0 (
又はIFR0,IRR0 )に対してα・KL ・YG
,(1−α)KL ・YG 分増加し、逆に車体が迫
り上がる右側(又は左側)の圧力制御弁20FR,20
RRの圧力指令値IFR,IRR(又は圧力制御弁20
FL,20RLの圧力指令値IFL, IRL)が前述
した直進走行状態における圧力指令値IFR0,IRR
0 (又はIFL0,IRL0 )に対してα・KL
・YG ,(1−α)・KL ・YG 分減少する。
【0037】この結果、外輪側の油圧シリンダ18FL
,18RL(又は18FR,18RR)の推力が共に略
等しく増加し、内輪側の油圧シリンダ18FR,18R
R(又は18FL,18RL)の推力が共に略等しく減
少することにより、アンチロール効果を発揮して車体を
略フラットな状態に維持することができる。
,18RL(又は18FR,18RR)の推力が共に略
等しく増加し、内輪側の油圧シリンダ18FR,18R
R(又は18FL,18RL)の推力が共に略等しく減
少することにより、アンチロール効果を発揮して車体を
略フラットな状態に維持することができる。
【0038】さらに、高摩擦係数路で直進定速走行状態
から車両に生じる横加速度が大きい右(又は左)急旋回
状態に移行すると、横加速度センサ26から出力される
横加速度検出値YG が設定値YG2, YG3を越え
る正(又は負)の大きな値となることから、ステップS
4で算出される補正用圧力指令値ゲインK1 が図6に
示すように零となると共に、同様にステップS4で算出
される非駆動輪側配分ゲインK2 及び最大値αmax
が小さい値となる。このため、補正用圧力指令値ゲイ
ンK1 が零となることにより、補正用圧力指令値ΔI
も零となり、且つ非駆動輪側配分ゲインK2 及び最大
値αmax が小さい値となることにより、非駆動輪側
配分αが設定値α0 と略等しい値となる。しかしなが
ら、横加速度検出値YG は正(又は負)の大きな値と
なるので、ステップS7で算出される外輪側の圧力指令
値IFL, IRL(又はIFR, IRR)が急増す
ると共に、内輪側の圧力指令値IFR, IRR(又は
IFL, IRL)が急減して、外輪側の油圧シリンダ
18FL,18RL(又は18FR,18RR)の推力
が共に略等しく急増し、内輪側の油圧シリンダ18FR
,18RR(又は18FL,18RL)の推力が共に略
等しく急減することにより、急旋回によるロールを抑制
するアンチロール効果を発揮して車体を略フラットな状
態に維持することができると共に、車両のステア特性を
略ニュートラルステアに維持する。
から車両に生じる横加速度が大きい右(又は左)急旋回
状態に移行すると、横加速度センサ26から出力される
横加速度検出値YG が設定値YG2, YG3を越え
る正(又は負)の大きな値となることから、ステップS
4で算出される補正用圧力指令値ゲインK1 が図6に
示すように零となると共に、同様にステップS4で算出
される非駆動輪側配分ゲインK2 及び最大値αmax
が小さい値となる。このため、補正用圧力指令値ゲイ
ンK1 が零となることにより、補正用圧力指令値ΔI
も零となり、且つ非駆動輪側配分ゲインK2 及び最大
値αmax が小さい値となることにより、非駆動輪側
配分αが設定値α0 と略等しい値となる。しかしなが
ら、横加速度検出値YG は正(又は負)の大きな値と
なるので、ステップS7で算出される外輪側の圧力指令
値IFL, IRL(又はIFR, IRR)が急増す
ると共に、内輪側の圧力指令値IFR, IRR(又は
IFL, IRL)が急減して、外輪側の油圧シリンダ
18FL,18RL(又は18FR,18RR)の推力
が共に略等しく急増し、内輪側の油圧シリンダ18FR
,18RR(又は18FL,18RL)の推力が共に略
等しく急減することにより、急旋回によるロールを抑制
するアンチロール効果を発揮して車体を略フラットな状
態に維持することができると共に、車両のステア特性を
略ニュートラルステアに維持する。
【0039】この急旋回中に加速状態とすると、駆動輪
10FL,10RRにスリップを生じることから、前後
車輪速差ΔW2 が大きくなる。しかしながら、この状
態では、横加速度検出値YG が大きな値となるので、
前述したようにステップS4で算出されるゲインK2
及び最大値αmax が小さい値となる。このため、前
後車輪速差ΔW2 が大きな値となっても、前後車輪速
差ΔW2 と非駆動輪側配分αとの関係を図示すると図
9で鎖線図示のようになり、前後車輪速差ΔW2 の増
加に応じて非駆動輪側配分αが小さなゲインK2 をも
って増加し、且つ小さい最大値αmax で飽和するこ
とになり、非駆動輪側配分αは設定値α0 に近い値と
なる。
10FL,10RRにスリップを生じることから、前後
車輪速差ΔW2 が大きくなる。しかしながら、この状
態では、横加速度検出値YG が大きな値となるので、
前述したようにステップS4で算出されるゲインK2
及び最大値αmax が小さい値となる。このため、前
後車輪速差ΔW2 が大きな値となっても、前後車輪速
差ΔW2 と非駆動輪側配分αとの関係を図示すると図
9で鎖線図示のようになり、前後車輪速差ΔW2 の増
加に応じて非駆動輪側配分αが小さなゲインK2 をも
って増加し、且つ小さい最大値αmax で飽和するこ
とになり、非駆動輪側配分αは設定値α0 に近い値と
なる。
【0040】したがって、油圧シリンダ18FL〜18
RRの推力の変化量が少なくなって、輪荷重変化量も少
なくなり、高摩擦係数路での急旋回時のステア特性を略
ニュートラルステア特性を維持して操縦安定性を確保す
ることができる。
RRの推力の変化量が少なくなって、輪荷重変化量も少
なくなり、高摩擦係数路での急旋回時のステア特性を略
ニュートラルステア特性を維持して操縦安定性を確保す
ることができる。
【0041】一方、降雨路,雪路,凍結路等の低摩擦係
数路を走行している状態では、直進走行時には、横加速
度センサ26から出力される横加速度検出値YG が略
零であり、駆動輪となる後輪10RL,10RRにスリ
ップを生じることから、ステップS3で算出される前後
車輪速差ΔW2 が増加するが、ステップS2で算出さ
れる駆動輪車輪速差ΔW1 は略零となる。このとき、
直進走行状態で横加速度検出値YG が略零であるので
、ステップS4で算出されるゲインK1 、ゲインK2
及び最大値αmax が比較的大きな設定値K10、
K20及びαmax0となる。この結果、前後車輪速差
ΔW2 と左右輪間の荷重移動量の非駆動輪側配分αと
の関係を図示すると図9で実線図示のようになり、前後
車輪速差ΔW2 の増加に応じて非駆動輪側配分αが大
きなゲインK2 をもって増加すると共に、最大値αm
ax も大きな値となる。しかしながら、横加速度検出
値YG が略零であることにより、す7で算出される圧
力指令値IFL〜IRRは全て中立圧指令値IFL0
〜IRR0 となって、車体をフラットに維持しながら
ステア特性をニュートラルステアに維持することができ
る。
数路を走行している状態では、直進走行時には、横加速
度センサ26から出力される横加速度検出値YG が略
零であり、駆動輪となる後輪10RL,10RRにスリ
ップを生じることから、ステップS3で算出される前後
車輪速差ΔW2 が増加するが、ステップS2で算出さ
れる駆動輪車輪速差ΔW1 は略零となる。このとき、
直進走行状態で横加速度検出値YG が略零であるので
、ステップS4で算出されるゲインK1 、ゲインK2
及び最大値αmax が比較的大きな設定値K10、
K20及びαmax0となる。この結果、前後車輪速差
ΔW2 と左右輪間の荷重移動量の非駆動輪側配分αと
の関係を図示すると図9で実線図示のようになり、前後
車輪速差ΔW2 の増加に応じて非駆動輪側配分αが大
きなゲインK2 をもって増加すると共に、最大値αm
ax も大きな値となる。しかしながら、横加速度検出
値YG が略零であることにより、す7で算出される圧
力指令値IFL〜IRRは全て中立圧指令値IFL0
〜IRR0 となって、車体をフラットに維持しながら
ステア特性をニュートラルステアに維持することができ
る。
【0042】そして、低摩擦係数路の走行を継続してい
る状態で、右(又は左)旋回加速状態に移行すると、こ
れに応じて車両に横加速度が発生することから、横加速
度センサ26から出力される横加速度検出値YG が正
(又は負)の値に変化する。ところが、低摩擦係数路で
の旋回状態では、車両に生じる横加速度が大きくなると
これに応じて車輪が横滑りすることから横加速度センサ
26で検出される横加速度検出値YG は高摩擦係数路
の場合に比較して小さい値(例えば0.2〜0.3G以
下)となることにより、図10のステップS4で算出さ
れるゲインK1 、K2 及び最大値ΔImax の値
が共に高摩擦係数路における緩旋回状態と略等しい比較
的大きな値となる。このとき、前後車輪速差ΔW2 が
ある程度大きな値となるが、左右駆動輪間の駆動輪車輪
速差ΔW1 は零に近い値であるので、ステップS5で
算出される輪荷重補正用圧力指令値ΔIは小さい値とな
り、ステップS6で算出される非駆動輪側配分αは設定
値α0 (例えば0.5)より大きな値となる。このた
め、左右駆動輪での輪荷重変化は少ないが、非駆動輪側
配分が設定値α0 より大きくなることにより、ステッ
プS7で算出される圧力指令値IFL〜IRRは、非駆
動輪となる前輪側では、非駆動輪側配分αが設定値α0
より大きな値となることから、旋回外輪側の圧力指令
値IFL(又はIFR)がα・KL ・YG 分増加し
、旋回内輪側の圧力指令値IFR(又はIFL)がα・
KL ・YG 分減少して左右輪間の荷重移動量が大き
くなり、且つ駆動輪となる後輪側では駆動輪側配分(1
−α)が設定値α0 より小さくなるため、左右輪間の
荷重移動量が小さくなり、これに応じて車両のステア特
性が強アンダーステア側に変更され、車両の旋回加速性
能及び安定性を向上させることができる。
る状態で、右(又は左)旋回加速状態に移行すると、こ
れに応じて車両に横加速度が発生することから、横加速
度センサ26から出力される横加速度検出値YG が正
(又は負)の値に変化する。ところが、低摩擦係数路で
の旋回状態では、車両に生じる横加速度が大きくなると
これに応じて車輪が横滑りすることから横加速度センサ
26で検出される横加速度検出値YG は高摩擦係数路
の場合に比較して小さい値(例えば0.2〜0.3G以
下)となることにより、図10のステップS4で算出さ
れるゲインK1 、K2 及び最大値ΔImax の値
が共に高摩擦係数路における緩旋回状態と略等しい比較
的大きな値となる。このとき、前後車輪速差ΔW2 が
ある程度大きな値となるが、左右駆動輪間の駆動輪車輪
速差ΔW1 は零に近い値であるので、ステップS5で
算出される輪荷重補正用圧力指令値ΔIは小さい値とな
り、ステップS6で算出される非駆動輪側配分αは設定
値α0 (例えば0.5)より大きな値となる。このた
め、左右駆動輪での輪荷重変化は少ないが、非駆動輪側
配分が設定値α0 より大きくなることにより、ステッ
プS7で算出される圧力指令値IFL〜IRRは、非駆
動輪となる前輪側では、非駆動輪側配分αが設定値α0
より大きな値となることから、旋回外輪側の圧力指令
値IFL(又はIFR)がα・KL ・YG 分増加し
、旋回内輪側の圧力指令値IFR(又はIFL)がα・
KL ・YG 分減少して左右輪間の荷重移動量が大き
くなり、且つ駆動輪となる後輪側では駆動輪側配分(1
−α)が設定値α0 より小さくなるため、左右輪間の
荷重移動量が小さくなり、これに応じて車両のステア特
性が強アンダーステア側に変更され、車両の旋回加速性
能及び安定性を向上させることができる。
【0043】また、直進走行状態で、左右の車輪が異な
る摩擦係数を有する所謂スプリット路面を走行する状態
となると、この場合には、低摩擦係数側の駆動輪10R
R(又は10RL)にスリップを生じることから、ステ
ップS2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 が正(又
は負)の大きな値となると共に、ステップS3で算出さ
れる前後車輪速差ΔW2 も正の大きな値となり、しか
も直進走行状態であって横加速度検出値YG は略零で
あるので、ステップS4で算出されるゲインK1,K2
及び最大値αも大きな値の設定値K10, K20及
びαmax0となることから、ステップS5で算出され
る輪荷重補正用圧力指令値ΔIも正(又は負)大きな値
となると共に、ステップS6で算出される非駆動輪側配
分αも大きな値となる。このため、前述したように、車
両のステア特性が強アンダーステア側となると共に、輪
荷重補正用圧力指令値ΔIが正(又は負)方向に増加す
ることから、各圧力指令値IFL〜IRRは、駆動輪と
なる右後輪10RR側の圧力指令値IRRが中立圧IR
R0 に対して補正用圧力指令値ΔI分大きくなると共
に、左後輪10RL側の圧力指令値IRLが中立圧IR
Lに対して補正用圧力指令値ΔI分小さくなる。このた
め、後右側の油圧シリンダ18RRの推力が増加し、後
左側の油圧シリンダ18RLの推力が減少することによ
り、右駆動輪10RRの輪荷重が増加し、左駆動輪10
RLの輪荷重が減少することになり、右駆動輪10RR
側のスリップが抑制される。このとき、非駆動輪となる
前輪側では、右非駆動輪10FRの輪荷重が減少し、左
非駆動輪10FLの輪荷重が増加することから、駆動輪
側で発生するロールモーメントを相殺する逆方向のロー
ルーモーメントを発生することができ、車体はフラット
な状態に維持される。したがって、スリップを生じてい
る駆動輪の輪荷重を増加させることにより、スリップを
抑制して所定の駆動力を確保することができると共に、
後輪駆動車であるので、車両のステア特性が強アンダー
ステア側となって、旋回加速時の走行安定性を確保する
ことができる。
る摩擦係数を有する所謂スプリット路面を走行する状態
となると、この場合には、低摩擦係数側の駆動輪10R
R(又は10RL)にスリップを生じることから、ステ
ップS2で算出される駆動輪車輪速差ΔW1 が正(又
は負)の大きな値となると共に、ステップS3で算出さ
れる前後車輪速差ΔW2 も正の大きな値となり、しか
も直進走行状態であって横加速度検出値YG は略零で
あるので、ステップS4で算出されるゲインK1,K2
及び最大値αも大きな値の設定値K10, K20及
びαmax0となることから、ステップS5で算出され
る輪荷重補正用圧力指令値ΔIも正(又は負)大きな値
となると共に、ステップS6で算出される非駆動輪側配
分αも大きな値となる。このため、前述したように、車
両のステア特性が強アンダーステア側となると共に、輪
荷重補正用圧力指令値ΔIが正(又は負)方向に増加す
ることから、各圧力指令値IFL〜IRRは、駆動輪と
なる右後輪10RR側の圧力指令値IRRが中立圧IR
R0 に対して補正用圧力指令値ΔI分大きくなると共
に、左後輪10RL側の圧力指令値IRLが中立圧IR
Lに対して補正用圧力指令値ΔI分小さくなる。このた
め、後右側の油圧シリンダ18RRの推力が増加し、後
左側の油圧シリンダ18RLの推力が減少することによ
り、右駆動輪10RRの輪荷重が増加し、左駆動輪10
RLの輪荷重が減少することになり、右駆動輪10RR
側のスリップが抑制される。このとき、非駆動輪となる
前輪側では、右非駆動輪10FRの輪荷重が減少し、左
非駆動輪10FLの輪荷重が増加することから、駆動輪
側で発生するロールモーメントを相殺する逆方向のロー
ルーモーメントを発生することができ、車体はフラット
な状態に維持される。したがって、スリップを生じてい
る駆動輪の輪荷重を増加させることにより、スリップを
抑制して所定の駆動力を確保することができると共に、
後輪駆動車であるので、車両のステア特性が強アンダー
ステア側となって、旋回加速時の走行安定性を確保する
ことができる。
【0044】このように、上記実施例によると、路面の
摩擦状態にかかわらず、安定した旋回加速特性を確保す
ることができ、しかもステア特性変化の度合いが横加速
度が低い低摩擦係数路ほど大きくなるので、低摩擦係数
路における旋回特性を向上させることができ、さらに双
方の駆動輪がスリップした場合にも適切な旋回加速特性
を保つことができ、且つスプリット摩擦路での加速性及
び安定性を向上させることができる。
摩擦状態にかかわらず、安定した旋回加速特性を確保す
ることができ、しかもステア特性変化の度合いが横加速
度が低い低摩擦係数路ほど大きくなるので、低摩擦係数
路における旋回特性を向上させることができ、さらに双
方の駆動輪がスリップした場合にも適切な旋回加速特性
を保つことができ、且つスプリット摩擦路での加速性及
び安定性を向上させることができる。
【0045】なお、上記各実施例においては、コントロ
ーラ30としてマイクロコンピュータを適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、関
数発生器、演算回路等の電子回路を組み合わせて構成す
ることもできる。
ーラ30としてマイクロコンピュータを適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、関
数発生器、演算回路等の電子回路を組み合わせて構成す
ることもできる。
【0046】また、上記各実施例においては、制御弁と
して圧力制御弁を適用して圧力制御を行う場合について
説明したが、これに限らず流量制御弁を適用して流量制
御を行うようにしてもよい。
して圧力制御弁を適用して圧力制御を行う場合について
説明したが、これに限らず流量制御弁を適用して流量制
御を行うようにしてもよい。
【0047】さらに、上記各実施例においては、車両の
横加速度を検出してアンチロール制御を行う能動型サス
ペンションについて説明したが、これに限定されるもの
ではなく、車体の前後加速度を使用するアンチピッチ制
御、上下加速度を使用するアンチバウンス制御等を単独
又は互いに組み合わせるようにしてもよい。
横加速度を検出してアンチロール制御を行う能動型サス
ペンションについて説明したが、これに限定されるもの
ではなく、車体の前後加速度を使用するアンチピッチ制
御、上下加速度を使用するアンチバウンス制御等を単独
又は互いに組み合わせるようにしてもよい。
【0048】さらにまた、上記実施例においては、作動
流体として作動油を適用した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、他の圧縮性の低い流体
を適用することができる。
流体として作動油を適用した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、他の圧縮性の低い流体
を適用することができる。
【0049】また、上記各実施例においては、輪荷重調
節手段を構成するアクチュエータとして油圧シリンダを
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、空気圧シリンダ等の他のアクチュエータを
適用することもできる。
節手段を構成するアクチュエータとして油圧シリンダを
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、空気圧シリンダ等の他のアクチュエータを
適用することもできる。
【0050】さらに、上記各実施例においては、後輪駆
動車にこの発明を適用した場合について説明したが、前
輪駆動車にもこの発明を適用することができ、この場合
には、旋回内輪側の駆動輪の輪荷重を増加させることに
より、輪荷重の増加に基づく車両のステア特性が強オー
バーステア側に変更されることになり、前輪駆動車にお
ける駆動輪即ち前輪のスリップによって車両のステア特
性がアンダーステア側に変更される分を相殺し、実際の
車両のステア特性を略ニュートラルステア特性に維持し
て回頭性を確保しながら旋回加速特性を向上させること
ができる。
動車にこの発明を適用した場合について説明したが、前
輪駆動車にもこの発明を適用することができ、この場合
には、旋回内輪側の駆動輪の輪荷重を増加させることに
より、輪荷重の増加に基づく車両のステア特性が強オー
バーステア側に変更されることになり、前輪駆動車にお
ける駆動輪即ち前輪のスリップによって車両のステア特
性がアンダーステア側に変更される分を相殺し、実際の
車両のステア特性を略ニュートラルステア特性に維持し
て回頭性を確保しながら旋回加速特性を向上させること
ができる。
【0051】さらにまた、上記各実施例においては、非
駆動輪配分用ゲインK2 及び最大値αmax の双方
を横加速度検出値YG の増加に応じて減少させるよう
にした場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、非駆動輪配分用ゲインK2 及び最大値αm
ax の何れか一方を横加速度検出値YG に応じて変
更するようにしてもよい。
駆動輪配分用ゲインK2 及び最大値αmax の双方
を横加速度検出値YG の増加に応じて減少させるよう
にした場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、非駆動輪配分用ゲインK2 及び最大値αm
ax の何れか一方を横加速度検出値YG に応じて変
更するようにしてもよい。
【0052】また、上記実施例では、駆動輪車輪速差Δ
W1 が正負の符号を有する場合について説明したが、
これに限らず駆動輪車輪速差ΔW1を絶対値で検出する
と共に、駆動輪10RL,10RRの車輪速WRL,
WRRの何れが速いかを判定し、速い方の駆動輪の輪荷
重を増加させ、遅い方の駆動輪の輪荷重を減少させるよ
うにしてもよい。
W1 が正負の符号を有する場合について説明したが、
これに限らず駆動輪車輪速差ΔW1を絶対値で検出する
と共に、駆動輪10RL,10RRの車輪速WRL,
WRRの何れが速いかを判定し、速い方の駆動輪の輪荷
重を増加させ、遅い方の駆動輪の輪荷重を減少させるよ
うにしてもよい。
【0053】さらに、上記実施例では、直進走行検出手
段として横加速度センサ26を適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、操舵角セン
サを適用するようにしてもよい。
段として横加速度センサ26を適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、操舵角セン
サを適用するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る能動
型サスペンションによれば、輪荷重制御手段で、駆動輪
と非駆動輪との前後車輪速差の増加に応じて車輪速大側
の駆動輪の輪荷重を増加させるように制御すると共に、
荷重移動量制御手段で、左右駆動輪間の駆動輪車輪速差
の増加に応じて非駆動輪側の荷重移動量を多くするよう
に制御する構成としたため、駆動輪が左右両方ともスリ
ップした場合でも、車両のステア特性をアンダーステア
側として安定性を向上させることができると共に、スプ
リット摩擦路での加速特性及び安定性を向上させること
ができ、路面摩擦係数にかかわらず安定した走行特性を
得ることができるという効果が得られる。
型サスペンションによれば、輪荷重制御手段で、駆動輪
と非駆動輪との前後車輪速差の増加に応じて車輪速大側
の駆動輪の輪荷重を増加させるように制御すると共に、
荷重移動量制御手段で、左右駆動輪間の駆動輪車輪速差
の増加に応じて非駆動輪側の荷重移動量を多くするよう
に制御する構成としたため、駆動輪が左右両方ともスリ
ップした場合でも、車両のステア特性をアンダーステア
側として安定性を向上させることができると共に、スプ
リット摩擦路での加速特性及び安定性を向上させること
ができ、路面摩擦係数にかかわらず安定した走行特性を
得ることができるという効果が得られる。
【図1】本発明の概要を示す基本構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】上記実施例に適用し得る圧力制御弁の出力特性
線図である。
線図である。
【図4】上記実施例に適用し得る横加速度センサの出力
特性線図である。
特性線図である。
【図5】上記実施例に適用し得るコントローラの一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】上記実施例に適用し得る横加速度YG と輪荷
重制御ゲインとの関係を示すゲイン変換マップを示す説
明図である。
重制御ゲインとの関係を示すゲイン変換マップを示す説
明図である。
【図7】上記実施例に適用し得る横加速度YG と非駆
動輪側配分ゲインK2 及び非駆動輪側配分の最大値α
max との関係を示す変換マップを示す説明図である
。
動輪側配分ゲインK2 及び非駆動輪側配分の最大値α
max との関係を示す変換マップを示す説明図である
。
【図8】上記実施例における駆動輪車輪速差ΔW1 と
輪荷重補正用圧力指令値ΔIとの関係を示す特性線図で
ある。
輪荷重補正用圧力指令値ΔIとの関係を示す特性線図で
ある。
【図9】上記実施例における前後車輪速差ΔW2 と非
駆動輪側配分αとの関係を示す特性線図である。
駆動輪側配分αとの関係を示す特性線図である。
【図10】コントローラに適用し得るマイクロコンピュ
ータの制御手順の一例を示すフローチャートである。
ータの制御手順の一例を示すフローチャートである。
10FL,10FR 前輪(非駆動輪)10RL
,10RR 後輪(駆動輪)16 能動型
サスペンション 18FL〜18RR 油圧シリンダ20FL〜2
0RR 圧力制御弁26 横加速度センサ
(直進走行検出手段)28FL〜28RR 車輪
速センサ30 コントローラ 84 マイクロコンピュータ
,10RR 後輪(駆動輪)16 能動型
サスペンション 18FL〜18RR 油圧シリンダ20FL〜2
0RR 圧力制御弁26 横加速度センサ
(直進走行検出手段)28FL〜28RR 車輪
速センサ30 コントローラ 84 マイクロコンピュータ
Claims (1)
- 【請求項1】 各車輪の輪荷重を個別に調節可能な輪
荷重調節手段と、非駆動輪の車輪速を検出する非駆動輪
車輪速検出手段と、左右駆動輪の車輪速を個別に検出す
る駆動輪車輪速検出手段とを備えた能動型サスペンショ
ンにおいて、前記非駆動輪車輪速検出手段と駆動輪車輪
速検手段との車輪速差を算出する前後車輪速差算出手段
と、駆動輪車輪速検出手段の各車輪速検出値の差を算出
する左右駆動輪車輪速差算出手段と、前記前後車輪速差
算出手段の車輪速差算出値の増加に応じて左右輪間の荷
重移動量の非駆動輪側配分を増加させる荷重移動量制御
手段と、前記駆動輪車輪速差算出手段の車輪速差算出値
の増加に応じて駆動輪のうち車輪速大側の駆動輪の輪荷
重を増加させる輪荷重制御手段とを備えていることを特
徴とする能動型サスペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8831891A JPH04321414A (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 能動型サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8831891A JPH04321414A (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 能動型サスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321414A true JPH04321414A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=13939577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8831891A Pending JPH04321414A (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 能動型サスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04321414A (ja) |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP8831891A patent/JPH04321414A/ja active Pending
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