JPH04321015A - アクティブデバイスおよびアクティブデバイスの製造方法 - Google Patents

アクティブデバイスおよびアクティブデバイスの製造方法

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JPH04321015A
JPH04321015A JP3090269A JP9026991A JPH04321015A JP H04321015 A JPH04321015 A JP H04321015A JP 3090269 A JP3090269 A JP 3090269A JP 9026991 A JP9026991 A JP 9026991A JP H04321015 A JPH04321015 A JP H04321015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
active device
thin film
organic thin
ferroelectric layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP3090269A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Komatsu
博志 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH04321015A publication Critical patent/JPH04321015A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶素子に用いられるア
クティブデバイスの構造および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すようなアクティブデバ
イスが知られていた。ガラス基板よりなる絶縁基板1の
表面に設けられたITOからなる第一の電極2と、第一
の電極2および絶縁基板1の表面に設けられたVDF(
フッ化ビニリデン)とTrFE(トリフルオロエチレン
)との共重合体からなる強誘電体層4と、強誘電体層4
の表面に設けられたAlよりなる第二の電極5とから構
成されるアクティブデバイスである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のア
クティブデバイスは、素子出力が時間とともに低下する
経時変化の課題を有していた。本発明はこのような課題
を解決するものであり、その目的とするところは、素子
出力の経時変化の小さいアクティブデバイスを提供する
ところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブデバ
イスは、絶縁基板表面に設けられた第一の電極、前記第
一の電極および前記絶縁基板を被覆するように設けられ
た有機薄膜、前記有機薄膜の表面に設けれた強誘電体層
、前記有機薄膜および前記強誘電体層を介し前記第一の
電極と一部重なるように前記強誘電体層の表面に設けら
れた第二の電極を具備したことを特徴とし、有機薄膜が
アクリル系材料よりなることを特徴とすし、有機薄膜が
フッ素系材料よりなることを特徴とする。
【0005】本発明のアクティブデバイスの製造方法は
、絶縁基板の表面に第一の電極を形成する工程、前記第
一の電極および前記絶縁基板の表面に有機薄膜を形成す
る工程、前記有機薄膜の表面に強誘電体層を形成し、前
記強誘電体層のキュリー点以上融点以下に加熱徐冷を行
う工程、前記強誘電体層の表面に第二の電極を形成する
工程を少なくも含むことを特徴とする。
【0006】
【実施例】
(実施例1)図1(a)および(b)は本発明の第一の
アクティブデバイスの構成を示し、図1(a)は概略平
面図、図1(b)はA−Aにおける概略断面図である。
【0007】本アクティブデバイスはガラス基板1の表
面に設けられたITOからなる第一の電極2、第一の電
極2および絶縁基板1の表面に設けられたポリメチルメ
タアクリレート(PMMA)材料よりなる有機薄膜3、
有機薄膜3の表面に設けられたVDFとTrFEとの共
重合体からなる強誘電体層4、強誘電体層4の表面に設
けられたAlよりなる第二の電極5がおもな構成である
。アクティブデバイスの能動層は第一の電極2と第二の
電極5で挟まれた有機薄膜3と強誘電体層4である。
【0008】図3は本実施例のアクティブデバイスの製
造方法を説明するためのもので、各主要工程におけるア
クティブデバイスの概略断面図である。
【0009】ガラス基板よりなる絶縁基板1の表面にI
TOを蒸着法により形成し、ITOをフォトリソグラフ
ィ法を用いてパターニングし第一の電極1を設ける(図
3(a))。つぎにスピンコート法を用いてポリメタク
リル酸メチルを塗布し、乾燥させて、絶縁基板1と第一
の電極2の表面にPMMAよりなる有機薄膜3を形成す
る(図3(b))。つぎに、VDFとTrFEとの共重
合体よりなる強誘電体層4をスピンコート法により有機
薄膜3の表面に設け、第二の強誘電体層4をそのキュリ
ー点以上融点以下の温度でアニールし、室温近く(80
乃至60℃以下)まで約4時間で徐冷する(図3(c)
)。最後に、強誘電体層4の表面にAlを蒸着法により
形成し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングし
第二の電極5を形成する(図3(d))。
【0010】VDFとTrFEとの共重合体からなる強
誘電体層はたとえばジオキサンなどのエーテル類、ケト
ン類、アミン等の極性の強い有機溶剤に溶けるため、ス
ピンコート法やキャスト法により製膜できることが知ら
れている。さらにその膜をキュリー点以上融点以下の温
度でアニール、徐冷を行うことにより初めて大きな強誘
電性を示すことも知られている。
【0011】VDFとTrFEとの共重合体を能動層に
用いたアクティブデバイスは能動層内の自発分極を第一
の電極2および第二の電極5の間に印加する電圧により
反転することで動作する。このとき強誘電体層4は圧電
性も有しているため、強誘電体層4が振動する。この振
動により、強誘電体層4と第一の電極2もしくは第二の
電極5の間にはがれが生じる。そのために能動層に十分
な電圧が印加されなくなり、アクティブデバイスの素子
出力が低下する。このような理由により、アクティブデ
バイスの素子出力が時間とともに低下する経時変化を有
していた。
【0012】本実施例で利用したPMMA材料の有機薄
膜はITOもしくはガラス基板との密着性がきわめて良
好であり、かつ、VDFとTrFEとの共重合体との親
和性も良好であるため、第一の電極2もしくは絶縁基板
1と強誘電体層4との間の接着層として優れた密着性を
もつ。製造直後のテープ剥離試験においては、強誘電体
層4のはがれは発生せず、60℃、90%の耐湿加速試
験500時間後においては5%程度が剥離するだけであ
った。これは従来技術のものが90%であるのに比べ飛
躍的な密着性の改善である。なお、PMMA材料よりな
る有機薄膜3の形成後に、100℃で30分のアニール
をおこなうことにより、さらに密着性を改善することが
できた。
【0013】このように本実施例のアクティブデバイス
は第一の電極2および絶縁基板1と強誘電体層4との密
着力がきわめて強くなる。そのため、本アクティブデバ
イスは素子出力の経時変化が極めて小さい。従来のアク
ティブデバイスは10時間動作させると素子出力は初期
値の70%まで低下したが、本実施例のアクティブデバ
イスは1000時間後においても90%までの低下にと
どまった。
【0014】図4(a)および(b)は本実施例のアク
ティブデバイスを利用した液晶素子の概略平面図および
A−Aにおける概略断面図である。本液晶素子は絶縁基
板1、第一の電極2、有機薄膜3、強誘電体層4および
第二の電極5よりなるアクティブ基板と、ITOよりな
る対向電極7を設けた対向基板6とこれらの基板の間に
液晶を保持した構造である。
【0015】(実施例2)第二の実施例として、有機薄
膜3の材料としてフッ素系樹脂を利用したアクティブデ
バイスについて言及する。図5(a)および(b)は本
実施例の説明に用いるアクティブデバイスの概略平面図
およびA−Aにおける概略断面図である。なお、アクテ
ィブデバイスの構造として図1と同様であってもなにも
問題ない。本アクティブデバイスは、ガラス基板よりな
る絶縁基板1の表面に設けられたITOからなる第一の
電極2と、第一の電極2および絶縁基板1の表面に設け
られたフッ素系樹脂よりなる有機薄膜3と、有機薄膜3
の表面に設けられた強誘電体層4と、強誘電体層4の表
面に設けられたAlよりなる第二の電極5が設けられた
構造である。アクティブデバイスの能動層は第一の電極
2と第二の電極5でサンドイッチ状に挟まれた有機薄膜
3と強誘電体層4である。本実施例のアクティブデバイ
スは有機薄膜3と強誘電体層4が第二の電極5をマスク
として第二の電極5の形成後にエッチングされているた
め、有機薄膜3および強誘電体層4は第二の電極5と平
面形状が同等である。ここで、有機薄膜3の材料として
フッ素系樹脂のサイトップ(旭硝子(株)の登録商標)
を利用した。このフッ素系樹脂は各種塗布法によって極
薄膜にすることが可能で、絶縁性が高く、透明である。 しかも、ガラス基板やITO材料との密着性がよい。ま
た、VDFとTrFEとの共重合体との親和性もよく密
着性の改善効果がある。
【0016】サイトップを200Åスピンコート法で形
成し有機薄膜3に利用したところ、実施例1で述べたP
MMAのアクティブデバイスと同程度の密着強度が得ら
れた。
【0017】なお実施例1もしくは本実施例で利用した
強誘電体層5の材料として、VDFとTrFEとの共重
合体に限らず、例えば、VDFとテトラフルオロエチレ
ン(TeFE)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)な
どの有機強誘電体材料が本発明では適用され得るもので
ある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアクティブ
デバイスは素子出力およびこれを用いた液晶素子の経時
変化が小さいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一のアクティブデバイスの構成を示
し、(a)は概略平面図、(b)はA−Aにおける概略
断面図である。
【図2】従来のアクティブデバイスの概略図である。
【図3】本実施例のアクティブデバイスの製造方法を説
明するためのもので、各主要工程におけるアクティブデ
バイスの概略断面図である。
【図4】本実施例のアクティブデバイスを利用した液晶
素子の概略平面図およびA−Aにおける概略断面図であ
る。
【図5】本実施例の説明に用いるアクティブデバイスの
概略平面図およびA−Aにおける概略断面図である。
【符号の説明】
1  絶縁基板 2  第一の電極 3  有機薄膜 4  強誘電体層 5  第二の電極 6  対向基板 7  対向電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁基板表面に設けられた第一の電極
    、前記第一の電極および前記絶縁基板を被覆するように
    設けられた有機薄膜、前記有機薄膜の表面に設けれた強
    誘電体層、前記有機薄膜および前記強誘電体層を介し前
    記第一の電極と一部重なるように前記強誘電体層の表面
    に設けられた第二の電極を具備したことを特徴とするア
    クティブデバイス。
  2. 【請求項2】  請求項1の有機薄膜がアクリル系材料
    よりなることを特徴とするアクティブデバイス。
  3. 【請求項3】  請求項1の有機薄膜がフッ素系材料よ
    りなることを特徴とするアクティブデバイス。
  4. 【請求項4】  絶縁基板の表面に第一の電極を形成す
    る工程、前記第一の電極および前記絶縁基板の表面に有
    機薄膜を形成する工程、前記有機薄膜の表面に強誘電体
    層を形成し、前記強誘電体層のキュリー点以上融点以下
    に加熱徐冷を行う工程、前記強誘電体層の表面に第二の
    電極を形成する工程を少なくも含むことを特徴とするア
    クティブデバイスの製造方法。
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