JPH04318491A - 時計用外装部品 - Google Patents

時計用外装部品

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JPH04318491A
JPH04318491A JP8524591A JP8524591A JPH04318491A JP H04318491 A JPH04318491 A JP H04318491A JP 8524591 A JP8524591 A JP 8524591A JP 8524591 A JP8524591 A JP 8524591A JP H04318491 A JPH04318491 A JP H04318491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal silicon
etching
oxide film
exterior part
single crystal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8524591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Nose
野瀬 保人
Shinichi Kamisuke
真一 紙透
Shinichi Yotsuya
真一 四谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP8524591A priority Critical patent/JPH04318491A/ja
Publication of JPH04318491A publication Critical patent/JPH04318491A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字板・ケース・ベゼ
ル等時計用外装部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】時計用の外装部品としては、従来一般的
に金属部材あるいはプラスチック部材が用いられている
【0003】例えば、ケースとしては、ステンレス材あ
るいは黄銅材に金メッキを施したものが多く用いられて
おり、特に低コストのものにはプラスチック部材を使用
したものも増えてきている。
【0004】又、文字板についても同様であるが、より
装飾的あるいは表示の目的から、黄銅部材を用いて模様
付け後銀メッキ・金メッキ等を行ったもの、さらに塗装
・印刷によりカラーリングしたものが多い。
【0005】一部、貴石等を用いたものもあるが、貴石
そのものの色調・模様を生かして、ごく限られた分野の
文字板として使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では色調的に限界があり、特に金属光沢を持ったもの
となると、金メッキ色・銀メッキ色等とごくわずかであ
り、特に時計においてはその商品価値として、外観・デ
ザイン的な要素の占める割合が高まってきており、新規
な特徴ある文字板・ケース等外装部品を有していること
が増々重要になってきている。
【0007】又、貴石を使用したものにおいても、天然
のものであるために限られた色調・模様となり、特徴の
ある時計用外装部品という面では不十分であり、又、加
工がしにくいために高価なものとなり、ごく一部の製品
にしか使用できなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は時計用外装部品として、単結晶シリコン
部材あるいは単結晶シリコンに酸化膜を形成した部材を
部分的もしくは全体的に用いたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、単結晶シリコンあるいは単結
晶シリコンに酸化膜を形成した部材を、時計用外装部品
として部分的もしくは全体的に用いることにより、今ま
での金属やプラスチック部材とは異なる新たな光沢・色
調の外装部品として、装飾的価値の高い製品を作ること
ができた。
【0010】特に、単結晶シリコン部材に酸化膜を形成
したものは、ごく薄い酸化膜層(SiO2 )の光干渉
により多様な色調を得ることが可能になった。
【0011】さらに、フォトリソグラフにより、シリコ
ン部材表面をパターン状にエッチングすることもでき、
単結晶であるために、異方性エッチングにより規則正し
いパターンでアスペクト比の高い形状のものが得られ、
極めて装飾的価値の高い時計用外装部品とすることがで
きた。
【0012】
【実施例】実施例1;図1は、本発明による実施例1を
説明するための、時計用文字板製造工程の概略断面図で
ある。
【0013】図1(a)は、半導体製造で通常用いられ
る結晶方位(100)厚み350ミクロンの単結晶シリ
コン基板であり、表面は熱酸化処理により約1.0ミク
ロンの酸化膜(SiO2 )が形成されている。
【0014】次に、このシリコン基板上にネガフォトレ
ジストをスピンコートし、任意のパターンを形成したマ
スクを用いて露光・現像することにより、基板表面にパ
ターン化されたレジストを残すことができる(図1(b
))。
【0015】このレジストが形成されたシリコン基板を
、まず5%フッ酸溶液によるエッチングにより熱酸化膜
を除去し、次にフォトレジストを剥離液で溶解・除去し
た後摂氏70度の30%KOH溶液に浸漬し、シリコン
素材部を100ミクロン程度エッチングすることにより
、外周部に文字、内周部に四角錐状にエッチングされた
模様を形成することができた(図1(c))。
【0016】最後に、酸化膜を全面より除去、文字板の
サイズに合わせた外周加工、中心穴加工し、シリコン基
板の補強のために黄銅等の金属プレート上に貼り付ける
ことによって時計用文字板の完成とした。
【0017】この文字板は、シリコン基板の素材を深く
エッチングすることにより、立体的な形状を持たせるこ
とができ、文字部の加工、中心部の模様付けを同様に行
うことにより、シリコン基板の装飾的外観を得ると共に
、従来の製造方法よりも効率的に文字板を製造すること
が可能になった。
【0018】実施例2;図2は、本発明による実施例2
を説明するための、時計用文字板製造工程の概略断面図
である。
【0019】図2(a)は、実施例1と同様の結晶方位
(100)厚み350ミクロンの単結晶シリコン基板で
、この基板表面には熱酸化によるSiO2 膜が1.5
ミクロン形成されている。このSiO2 膜が形成され
たシリコン基板に、ネガタイプのフォトレジストをコー
トし、格子模様のパターンを形成したマスクにより露光
・現像し、文字板の中心部分に部分的にレジストを残す
(図2(b))。
【0020】次に、この基板を5%フッ酸溶液によりS
iO2 膜部分のみをエッチングし、0.8ミクロン除
去する。
【0021】その後、レジスト層を剥離液により除去、
文字板サイズに合わせた外周加工、中心穴加工、さらに
文字部分の印刷を行い、最後に補強用の金属プレートを
このシリコン基板に貼り合わせることによって文字板と
して完成した(図2(d))。
【0022】この文字板は、中心部に格子状の模様を持
ち、酸化膜層のみを段階的にエッチングしたもので、酸
化膜層の厚みの違いによる光の干渉色により、従来には
ない斬新な色合いを持った装飾性の高い文字板とするこ
とができた。
【0023】実施例3;図3は、本発明による実施例3
を説明するための、時計用文字板の文字部の概略図であ
る。
【0024】製造プロセスは、実施例1と同様に行い、
熱酸化膜(SiO2 )をマスクとして、結晶方位(1
00)のシリコン基板を摂氏70度の30%KOH溶液
で異方性エッチングし、ドット状にパターニングするこ
とにより文字とした例である。図3(b)は、その文字
部分を拡大したもので、オリフラに合わせて正方形のパ
ターンでエッチングすることにより、結晶方位(111
)面にそっての異方性エッチングとなり、最終的に四角
錐の形状とすることができる。
【0025】この様に、四角形のパターンあるいは長方
形のパターンをドットとして配列することにより、任意
の文字あるいは模様を容易に形成することが可能になる
【0026】
【発明の効果】以上述べてきた様に、本発明によれば時
計用外装部品として、単結晶シリコン部材あるいは単結
晶シリコンに酸化膜を形成した部材を用いることにより
、従来の金属・プラスチック部材等にない、新規な色合
い・光沢を持つ装飾価値の高い外装部品とすることがで
きた。
【0027】特に、単結晶シリコン基板を異方性エッチ
ングすることにより、規則性のある立体的な形状のパタ
ーンを形成できる。
【0028】又、シリコン表面の酸化膜の厚みをエッチ
ングにより変化させることによって、光の干渉を利用し
て多様な色合いを持たせることができ、より装飾的な効
果を高めることが可能となった。
【0029】尚、実施例においては文字板についてのみ
述べたが、同様な方法によりベゼル・ケース等にも充分
に適用可能であり、装飾的価値の高い時計用外装部品を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による、時計用文字板の製造
工程を示す図である。
【図2】本発明の実施例2による、時計用文字板の製造
工程を示す図である。
【図3】本発明の実施例3による、時計用文字板の文字
部を示す図である。
【符号の説明】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  単結晶シリコン部材あるいは単結晶シ
    リコン表面に酸化膜を形成した部材を、部分的もしくは
    全体的に用いたことを特徴とする時計用外装部品。
  2. 【請求項2】  単結晶シリコン部材あるいは単結晶シ
    リコンに酸化膜を形成した部材の表面をエッチングし、
    パターンを形成したことを特徴とする請求項1記載の時
    計用外装部品。
  3. 【請求項3】  エッチングの方法が、単結晶シリコン
    部材の異方性エッチングであることを特徴とする請求項
    2記載の時計用外装部品。
  4. 【請求項4】  エッチングの方法が、単結晶シリコン
    部材の等方性エッチングであることを特徴とする請求項
    2記載の時計用外装部品。
  5. 【請求項5】  エッチングの方法が、単結晶シリコン
    表面の酸化膜層の等方性エッチングであることを特徴と
    する請求項2記載の時計用外装部品。
  6. 【請求項6】  単結晶シリコン部材の異方性エッチン
    グが、2段以上のエッチングでパターン状に形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の時計用外装部品。
  7. 【請求項7】  単結晶シリコン部材の等方性エッチン
    グが、2段以上のエッチングでパターン状に形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の時計用外装部品。
  8. 【請求項8】  単結晶シリコン表面の酸化膜層の等方
    性エッチングが、2段以上のエッチングで、酸化膜の厚
    みを変えてパターン状に形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の時計用外装部品。
  9. 【請求項9】  異方性エッチングの形状を、正方形あ
    るいは長方形としてドット的につなげることにより、文
    字あるいは任意のパターンとしたことを特徴とする請求
    項3記載の時計用外装部品。
  10. 【請求項10】  正方形あるいは長方形のドットが、
    凸状もしくは凹状であることを特徴とする請求項9記載
    の時計用外装部品。
  11. 【請求項11】  単結晶シリコン部材あるいは単結晶
    シリコンに酸化膜を形成した部材の表面結晶方位が、(
    100)もしくは(110)であることを特徴とする請
    求項1記載の時計用外装部品。
JP8524591A 1991-04-17 1991-04-17 時計用外装部品 Pending JPH04318491A (ja)

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