JPH0431691Y2

JPH0431691Y2 -

Info

Publication number: JPH0431691Y2
Application number: JP1985129633U
Authority: JP
Priority date: 1985-08-26
Filing date: 1985-08-26
Publication date: 1992-07-30
Also published as: JPS6237132U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、TV、VTR、カセツトデツキ等
の電子機器における操作スイツチとして使用する
押釦スイツチに関する。

［従来の技術およびその問題点］ TV等のチヤンネル選択または音量のUP、
DOWNの操作を２個の押釦スイツチで行う方式
のものがある。

第５図〜第７図は、このような操作用として組
込まれる従来の押釦スイツチを示している。これ
らの図中符号１１は、プリント基板１２への取付
足１１ａを有する補強ケースで、この補強ケース
１１にそれぞれ、押釦スイツチ（タクトスイツ
チ）１３が支持されている。

押釦スイツチ１３は、スイツチケース体中に固
定接点と、カツプ状の可動接点とが対向配設さ
れ、可動接点上に、当該可動接点押圧用のステム
１３ａが配設されている。スイツチケース体から
は、固定接点および可動接点に接続された各端子
１３ｂ，１３ｃが、取付足１１ａ側に突設されて
いる。

補強ケース１１は、このような押釦スイツチ１
３を補強し、且つ当該押釦スイツチ１３をプリン
ト基板１２に仮止めするためのもので、取付足１
１ａは弾力を有していて“く”の字形に屈曲され
ている。

押釦スイツチ１３，１３をプリント基板１２に
取付ける際は、まず補強ケース１１の取付足１１
ａ，１１ａを、スナツプイン式でプリント基板１
２に挿入して仮止めをしたのち、押釦スイツ１３
の端子１３ｂ，１３ｃがプリント基板１２側に半
田付けされる。このようにして２個の押釦スイツ
チ１３，１３が、プリント基板１２上に並設され
る。並設された押釦スイツチ１３，１３の前面部
には操作パネル１４が配置され、この操作パネル
１４に押込み可能に取付けられた各キートツプ、
１５ａ，１５ｂの背面突起が、当該押釦スイツチ
１３，１３のステム１３ａ，１３ａにそれぞれ対
接される。

押釦スイツチが、TVのチヤンネル選択用とし
て適用されたとき、２個の押釦スイツチ１３，１
３のうちの一方は、チヤンネルUP操作用に対応
し、他方はチヤンネルDOWN操作用に対応して
いる。

しかしながら、このような従来の押釦スイツチ
にあつては、２個の押釦スイツチ１３，１３は各
別の補強ケース１１に支持され、またプリント基
板１２への取付け作業は、１個づつ行なうように
していたため、部品の組立て工数、およびプリン
ト基板１２への取付け作業工数が増えてコスト高
につくという問題点があつた。

次いで第８図および第９図は、他の従来例を示
している。この従来例は、２個の押釦スイツチ１
３，１３を、プリント基板１２に対して縦形に並
設したものである。２個の押釦スイツチ１３，１
３は、補助プリント基板１６に取付けられたの
ち、メインのプリント基板１２に取付けられる。
第９図に示すようにキートツプ１５ａ，１５ｂ
も、縦形配置の押釦スイツチ１３，１３に対応し
て、縦形に配置されている。

しかしながら上記のような縦形配置の従来例に
あつては、補助プリント基板１６を必要とし、ま
た組付け作業が、まず補助プリント基板１６に２
個の押釦スイツチ１３，１３を取付けて所要の半
田付けをしたのち、改めてこの補助プリント基板
１６を、メインのプリント基板１２に取付け作業
を行なうというものであつたため、部品点数およ
び作業工数がともに多く、前記と同様にコスト高
につくという問題点を免れ得なかつた。

この考案は、上記のような従来の問題点に着目
してなされたもので、部品点数が少なく、プリン
ト基板への取付け作業が簡便でコスト低減を図る
ことのできる押釦スイツチ装置を提供することを
目的とする。

［問題点を解決するための手段］かかる目的を達成するために、この考案は、プ
リント基板上に立設する補強ケースを、前壁部と
左右側壁部とを有する横断面略コ字状に形成し、
上記補強ケースの下端部にプリント基板への取付
足を突設し、スイツチ接点と該スイツチ接点を押
圧するステムとを備えた押釦スイツチ本体を、上
記補強ケースの前壁部の左右両側壁間に固定し、
各押釦スイツチ本体の端子を上記取付足側に突出
させた押釦スイツチにおいて、上記２個の押釦スイツチ本体のステムの中心が
それぞれ上記補強ケースの左右両側壁から等距離
の位置に位置するように、上記押釦スイツチ本体
をプリント基板に対して上下に２個並べて、上記
補強ケースの前壁部に固定したことを特徴とす
る。

［作用］本考案のスイツチは、押釦スイツチ本体が２個
セツトのため、TV等の電子機器の操作スイツチ
として極めて好適な、汎用性の高い押釦スイツチ
を提供することができる。

また、補強ケースの形状が、前壁部と左右側壁
部とを有する横断面略コ字状になつていて、２個
の押釦スイツチ本体を、該２個の押釦スイツチ本
体のステムの中心がそれぞれ上記補強ケースの左
右両側壁から等距離の位置に位置するように固定
しているため、強度が十分有り、ステム４が押圧
された際に、左右のバランスが良い構造になつて
いる。

そして、押釦スイツチ本体の各端子が、補強ケ
ースの取付足側に突出しているため、プリント基
板への取り付け作業が極めて簡便で、かつ能率的
に行なうことができる。

［実施例］以下、本考案の実施例を第１図〜第４図に基づ
いて説明する。

なお第１図〜第４図において、上記第５図〜第
９図における部材または部位と同一ないし均等の
ものは、上記と同一符号を以て示し、重複した説
明を省略する。

まず、本考案の押釦スイツチの補強ケース１
は、第１図および第３図に示すように、前壁部と
左右側壁部とを有する横断面略コ字状に、例えば
金属板で形成されている。

そして、上記２個の押釦スイツチＳ１，Ｓ２
が、上記補強ケース１の前壁部の左右両側壁間
に、上記押釦スイツチＳ１，Ｓ２のステム４の周
辺の取付突起を補強ケース１前壁部のステム４の
操作側からかしめることにより取り付けられてい
る。

そして、上記２個の押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ
２のステム４の中心がそれぞれ上記補強ケース１
の左右両側壁から等距離の位置に位置するよう
に、上記押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２をプリント
基板に対して上下に２個並べて、上記補強ケース
１の前壁部に固定されている。すなわち、ステム
４押圧の際に、押圧力が左右両側壁に均等に作用
する構造になつている。

また、補強ケース１下端部の四方には、それぞ
れ取付足１ａ〜１ｄが突設されている。そして、
該２個の押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２の各端子５
ａ〜５ｄは、上記取付足１ａ〜１ｄと同じ側に突
設している。

加えて、本考案の押釦スイツチを使用する際、
プリント基板に取り付られた押釦スイツチ本体Ｓ
１，Ｓ２の前面部に、キートツプ１５ａ，１５ｂ
が取り付けられた操作パネル１４を配置すること
もできる。

上記の構成にすることにより、次の効果が得ら
れる。

まず、非常に汎用性の高い押釦スイツチを提供
することができる。

各種のオーデイオ機器、事務機、通信機、
TV、VTRなどの電子機器の入力部に使用され
るスイツチは、ON−OFFやUP−DOWNなど、
２個の押釦スイツチ本体がセツトで使われる場合
が非常に多い。そして、この２個の押釦スイツチ
本体のセツトがいくつか並べて用いられている。

本考案の押釦スイツチは、２個セツトの押釦ス
イツチ本体を所要な数だけ並設でき、かつ、２個
セツトの押釦スイツチ本体間の間隔も任意に設置
できるため、様々な機器の様々な部分に利用で
き、非常に汎用性が高い。したがつて、組み込む
機器ごとにそれぞれの機器の仕様に合つた部品を
作る必要がなく、多品種少量生産の要求に十分に
応えることができる。

次に、強度のある押釦スイツチを提供すること
ができる。

上記補強ケース１の形状が、前壁部と左右側壁
部とを有する横断面略コ字状になつていて、上記
２個の押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２のステム４の
中心がそれぞれ上記補強ケース１の左右両側壁か
ら等距離の位置に位置するように、上記押釦スイ
ツチ本体Ｓ１，Ｓ２をプリント基板に対して上下
に２個並べて、上記補強ケース１の前壁部に固定
しており、そして、プリント基板と補強ケース１
とを取付足１ａ〜１ｄで強固に取り付けているた
め、強度が十分有り、ステム４が強く押圧された
際に、押圧力を横断面コ字状の補強ケース１に
て、左右バランス良く受けることができ、補強ケ
ースの前壁部が該押圧力で左右アンバランスにた
わむことを防止することができる。そのため、本
考案の押釦スイツチの強度は従来のものに比べ格
段に向上し、たとえ押釦スイツチ本体Ｓ１または
Ｓ２が強く押圧されても、そのために、補強ケー
ス１がたわんだり、ぐらついたりといつた不都合
は起こらない。

最後に、組み立て作業性の非常に良い押釦スイ
ツチが提供できる。

実施例の各押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２のスイ
ツチ接点は、固定接点２と可動接点３とが対向配
設されている。そして、該スイツチ接点と、該可
動接点３押圧用のステム４とで押釦スイツチＳ
１，Ｓ２を構成している。各押釦スイツチ本体Ｓ
１，Ｓ２のスイツチ接点と、それぞれの端子と
は、インサート成形により２個の押釦スイツチＳ
１とＳ２とが連なつて、一つの部品として形成さ
れている。また、両押釦スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２
のスイツチ接点からの各端子５ａ〜５ｄは、全て
取付足１ａ〜１ｄ側に整列して突設されている。

上記の押釦スイツチを、プリント基板に取り付
る際は、まず補強ケース１の取付足１ａ〜１ｄ
を、スナツプイン式でプリント基板に挿入して仮
止めする。そして、２個の押釦スイツチ本体Ｓ
１，Ｓ２の端子５ａ〜５ｄも、プリント基板の所
要箇所に整列して挿入される。このとき、該押釦
スイツチ本体Ｓ１，Ｓ２がインサート成形で１つ
の部品として造られるため、端子５ａ〜５ｄが補
強ケース１に対してずれにくく、プリント基板の
穴に入りやすい構造になつている。次いで端子５
ａ〜５ｄのプリント基板１２側への半田付けが行
なわれるが、該端子５ａ〜５ｄは、互いに接近し
た位置に整列して挿入されているので、半田付け
作業は極めて能率的に行なわれる。したがつて、
組み立て作業性の非常に良い押釦スイツチが提供
できる。

［考案の効果］以上説明したように、本考案によれば、TV等
の電子機器の操作スイツチとして極めて好適な、
汎用性の高い押釦スイツチを提供することができ
る。また、押圧の際の強度が十分有り、押圧力が
左右バランス良く作用し、強く押圧してもたわむ
ことがない。そして、プリント基板への取り付け
作業が極めて簡便で、能率的に行なうことができ
かつ部品点数が少なく、部品点数および作業工程
数の両面からもコストを低減した押釦スイツチを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの考案に係わる押釦スイツ
チの実施例を示すもので、第１図は側面図、第２
は正面図、第３図は平面図、第４図はキートツプ
部分の正面図、第５図は従来の押釦スイツチを示
す一部破断側面図、第６図は第５図の−線か
らみた図、第７図は同上従来例のキートツプ部分
の正面図、第８図は他の従来例を示す正面図、第
９図は同上従来例のキートツプ部分の正面図であ
る。１……補強ケース、１ａ〜１ｄ……取付足、２
……固定接点、３……可動接点、４……ステム、
５ａ〜５ｄ……端子、１２……プリント基板、１
５ａ，１５ｂ……キートツプ、Ｓ１，Ｓ２……押
釦スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】プリント基板上に立設する補強ケースを、前壁
部と左右側壁部とを有する横断面略コ字状に形成
し、上記補強ケースの下端部にプリント基板への
取付足を突設し、スイツチ接点と該スイツチ接点
を押圧するステムとを備えた押釦スイツチ本体
を、上記補強ケースの前壁部の左右両側壁間に固
定し、各押釦スイツチ本体の端子を上記取付足側
に突出させた押釦スイツチにおいて、上記２個の押釦スイツチ本体のステムの中心が
それぞれ上記補強ケースの左右両側壁から等距離
の位置に位置するように、上記押釦スイツチ本体
をプリント基板に対して上下に２個並べて、上記
補強ケースの前壁部に固定したことを特徴とする
押釦スイツチ。