JPH04316570A - N−保護アスパラギン酸無水物の製造法 - Google Patents

N−保護アスパラギン酸無水物の製造法

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JPH04316570A
JPH04316570A JP3083713A JP8371391A JPH04316570A JP H04316570 A JPH04316570 A JP H04316570A JP 3083713 A JP3083713 A JP 3083713A JP 8371391 A JP8371391 A JP 8371391A JP H04316570 A JPH04316570 A JP H04316570A
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aspartic acid
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Tomoko Kamashita
鎌下 知子
Masazumi Takaoka
正純 高岡
Masaru Wada
勝 和田
Teruyuki Nagata
永田 輝幸
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−保護アスパラギン
酸をホスゲンと反応させてN−保護アスパラギン酸無水
物を製造する方法に関する。
【0002】本発明の目的物であるN−保護アスパラギ
ン酸無水物は、アミノ酸エステルの中間体として、また
ペプチド合成の中間体として良く知られており、最近で
はヂペプチド系甘味料アスパルテームの原料として注目
されているものである。
【0003】
【従来の技術】従来、N−保護アスパラギン酸無水物を
合成する方法としては、N−保護アスパラギン酸に無水
酢酸を作用させる方法が公知である〔ジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサエティ,  81,  
167,(1959年)〕。
【0004】N−保護基がホルミル基の場合は、ギ酸中
でL−アスパラギン酸に無水酢酸を作用させることによ
り、N−ホルミル化と無水物化を同時に行う方法も良く
知られている(特開昭46−1370)。
【0005】更に、N−保護アスパラギン酸にホスゲン
を作用させ、その無水物を得る製法も既に知られている
(特開平1−283282、特開平1−283283)
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかし、これらの方法では、N−保護アス
パラギン酸無水物の収率を向上させるには、過剰の無水
酢酸を使用する必要があり、またこのようにして得られ
たN−保護アスパラギン酸無水物は、そのまま溶液とし
て次の工程に用いることが工業的には有利であるが、反
応液中に残存する無水酢酸が次の工程で副反応を起こす
ことが多い。
【0007】更に本発明方法と類似の前述N−保護アス
パラギン酸をホスゲンによる無水物とする従来法につい
ては、本発明者らが追試したところ、記載通りの十分な
収率は得られず、高々10〜30%の収率で目的物が得
られるに過ぎなかった。
【0008】引き続き本発明者らがN−保護アスパラギ
ン酸無水物のホスゲン法による製造法につき検討したと
ころ、目的物中に多い時は数パーセントのN−保護基の
脱離した副生物が生成している事が判った。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために鋭意検討した結果、触媒の存在下
、不活性有機溶媒中のN−保護アスパラギン酸にホスゲ
ンと不活性ガスを吹き込むことにより、N−保護アスパ
ラギン酸無水物を高収率、且つ高品質で得られることを
見出し、本発明を完成した。
【0010】本発明に使用される不活性ガスは、反応に
不活性なものなら何でも良く、代表的なものとして、乾
燥空気、窒素、アルゴン、ヘリウム等が挙げられる。そ
の使用量は特に限定されないが、反応で副生する塩化水
素、炭酸ガス、過剰のホスゲンを除くのに十分な量が好
ましく、通常ホスゲンに対して1/2量以上が用いられ
る。
【0011】吹き込み方法としては、ホスゲンとは別の
口より液中に吹き込んでもよいが、反応後瞬時に脱ガス
を行うためには、ホスゲンと抱き合わせて同じ口より液
中に吹き込む方法が好ましい。
【0012】本発明方法に使用されるアスパラギン酸の
N−保護基は、ホルミル基、アセチル基、トリフルオロ
アセチル基、フタリル基、トシル基等のアシル型保護基
、ベンジルオキシカルボニル基、第三ブトキシカルボニ
ル基等のウレタン型保護基、トリチル基、ベンジル基な
どのアルキル型保護基が挙げられる。
【0013】本発明方法は通常、触媒の存在下に実施さ
れ、その触媒としては、例えばN−メチル−2−ピロリ
ドン、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン、ジメチルホルムアミド、メチルホルミルア
ニリン、N−ホルミルピペリジン、N−ホルミルモルフ
ォリン、ジメチルアセトアミド、ジ−n−プロピルアセ
トアミド等のカルボキサミド類、チオ尿素、モノ−、ジ
−、トリ−、及びテトラ−アルキル置換チオ尿素類、ア
ルキル置換チウラムモノ−、及び、ジ−サルファイド類
、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチル
イミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、ベンゾ
イミダゾール、2,5−ジメチルピラゾール、2,4,
6−トリエチルトリアジン、2,4,6−トリメチルト
リアジン、ベンゾトリアゾール、フェナジン、2−ベン
ゾチアゾール、3,5−ジメチルイソオキサゾール、1
−N−ブチルイミダゾール、トリアゾール、2,5−ジ
メチル−1,3,4−オキサジアゾール、1,5−ジア
ゾビシクロ〔5,4,0〕ウンデカ−5−エン、キノキ
サリン、ピリミジン、イソブチルアルデヒドとn−ブチ
ルアミンとのシッフ塩基、アセトンオキシム、グリオキ
サールとシクロヘキシルアミンとのシッフ塩基、ジシク
ロヘキシルカーボジイミド、ピリダジン、3−n−ブチ
ル−4−メチル−1,2,3−トリアゾール、2,5−
ジメチル−1,3,4−オキシジアゾール、及びイソブ
チルアルデヒドとジメチルアミンとのエナミン、また、
リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マ
グネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、鉄、銅
、亜鉛等の遷移金属、その他スズ、アルミニウム等各種
金属の酸化物、トリメチルフォスフィンオキシド、ジメ
チル−ヘキシル−フォスフィンオキシド、トリメチルフ
ォスフィンオキシド、ジメチル−フェニル−フォスフィ
ンスルフィド等のトリ置換フォスフィンオキシドまたは
スルフィド類等が挙げられ、通常ホスゲン化触媒として
用いられるものなら何でもよい。その使用量は特に限定
されないが、通常N−保護アスパラギン酸に対して0.
01モル%以上が用いられる。
【0014】本発明に使用する有機溶媒は反応に不活性
なものなら何でもよく、代表的なものとしては、エチル
エーテル、ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン
、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−
トリクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トル
エン等の炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエスチ
ル類が挙げられるが、特にハロゲン化炭化水素、炭化水
素等の反応で生成する塩化水素を溶解させにくい極性の
低い溶媒が好ましい。
【0015】本発明方法における反応温度は20〜80
℃が好ましく、特に40〜60℃が好ましい。温度が高
すぎるとラセミ化や脱保護基等の副反応を起こす恐れが
ある。また低すぎると反応時間が長くなり実用的でない
【0016】ホスゲンの使用量については通常N−保護
アスパラギン酸に対し当モル近くで充分であるが、未反
応で不活性ガスより系外へ追い出される分を考慮すると
1.0〜5.0モルの間が好ましい。
【0017】本発明を実施するには、例えばN−保護ア
スパラギン酸を不活性有機溶媒に溶解あるいは懸濁させ
、必要により攪拌しながらホスゲン及び不活性ガスを吹
き込むことにより行われる。また、反応液は脱ガス後そ
のまま次の工程に使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 N−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸2
6.7g(0.1モル)を1,2−ジクロロエタン16
0gに懸濁下、ジメチルホルムアミド0.4gを加えて
、2.0g/Hrのホスゲンと2リットル/Hrの窒素
を同時に吹き込みながら50℃で5.5時間反応させた
。反応後、更に窒素のみを0.5時間吹き込み完全に脱
ガスを行った。高速液体クロマトグラフィーによるN−
ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸無水物
の収率は97%、またベンジル基の脱離により副生した
ベンジルクロライド3モル%が確認された。
【0019】比較例1 N−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸2
6.7g(0.1モル)を1,2−ジクロロエタン16
0gに懸濁下、ジメチルホルムアミド0.4gを加えて
、2.0g/Hrのホスゲンを吹き込みながら50℃で
5.5時間反応させた。反応後、更に窒素を吹き込み脱
ガスを行った。収率は92%、またベンジルクロライド
8モル%が副生していた。
【0020】実施例2〜6 N−保護基、触媒及び溶媒を種々変えて、実施例1と同
様の操作で反応を行った。結果を表1にまとめた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、工業上有用なN
−保護アスパラギン酸無水物を高収率、且つ高品質で得
る事が出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  N−保護アスパラギン酸を触媒の存在
    下、不活性有機溶媒中でホスゲンと不活性ガスを吹き込
    みながら反応させるN−保護アスパラギン酸無水物の製
    造法。
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