JP2677927B2 - ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法 - Google Patents
ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法Info
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
アルカリ金属塩と芳香族スルホニルハライドとを反応さ
せてジ炭酸ジアルキルエステルを高収率で製造する方法
に関する。
剤として古くから知られている化合物であるが、近年、
ペプチド化学におけるアミノ酸の保護剤としてその重要
性がますます高まっている。
率でジ炭酸ジアルキルエステルを製造する方法について
研究を続けてきた。その結果、炭酸アルキルエステルア
ルカリ金属塩と芳香族スルホニルハライドとを、3級ア
ミンの存在下で反応させることにより、上記の目標を達
成することができ、既に提案した。(特願平2−221
358号)。
高収率でジ炭酸ジアルキルエステルを製造する方法につ
いて研究を続けてきた結果、炭酸アルキルエステルアル
カリ金属塩を有機溶媒中に分散させた状態で芳香族スル
ホニルハライドと反応させた場合、原料の炭酸アルキル
エステルアルカリ金属塩が分解していることが判明し、
その結果、ジ炭酸ジアルキルエステルの収率が十分に向
上しないという問題が生じた。
な収率で目的化合物を合成する方法を鋭意検討した結
果、炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩と芳香族ハラ
イドとを有機溶媒中で反応させる場合に、気相部を炭酸
ガスで加圧状態に保持して反応を行うことによってジ炭
酸ジアルキルエステルを高収率で製造できることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
ルカリ金属塩と芳香族スルホニルハライドとを有機溶媒
中で反応させてジ炭酸ジアルキルエステルを製造する方
法において、気相を炭酸ガスによって加圧状態に保持す
ることを特徴とするジ炭酸ジアルキルエステルの製造方
法である。
エステルアルカリ金属塩は、一般式で以下のように表さ
れる。
ルカリ金属である。) 上記の炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩を具体的に
示せば、例えば、ナトリウム炭酸メチル、ナトリウム炭
酸エチル、ナトリウム炭酸イソプロピル、ナトリウム炭
酸イソブチル、ナトリウム炭酸−t−ブチル、ナトリウ
ム炭酸−t−アミル、カリウム炭酸メチル、カリウム炭
酸エチル、カリウム炭酸イソプロピル、カリウム炭酸イ
ソブチル、カリウム炭酸−t−ブチル、カリウム炭酸−
t−アミル等を挙げることができる。
テルアルカリ金属塩は、公知の方法によって製造するこ
とができ、例えば、対応するアルカリ金属アルコキシド
と二酸化炭素とを反応させることによって得ることがで
きる。得られた炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩は
単離してもよく、場合によってはそのまま用いても全く
差し支えない。
は、芳香環にハロゲノスルホン基が結合した公知の化合
物が何ら制限なく用いられる。本発明においては、下記
式
ン原子、アルキル基であり、Xはハロゲン原子であ
る。)で示される芳香族スルホニルハライドが好適に用
いられる。
ルホニルハライドを具体的に例示すると、次のとおりで
ある。ベンゼンスルホニルクロライド、p−トルエンス
ルホニルクロライド、2,4−ジメチルベンゼンスルホ
ニルクロライド、p−クロロベンゼンスルホニルクロラ
イド、2,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロライ
ド、ベンゼンスルホニルブロマイド、p−トルエンスル
ホニルブロマイド、p−クロロベンゼンスルホニルブロ
マイド等を挙げることができる。
塩に対する芳香族スルホニルハライドの量は、炭酸アル
キルエステルアルカリ金属塩2分子からジ炭酸ジアルキ
ルエステル1分子が生成するため、通常は、炭酸アルキ
ルエステルアルカリ金属塩1モルに対して0.3〜0.
5モルの範囲で選ばれる。
ために触媒を使用することが好ましい。触媒としては公
知のものが何等制限なく使用できるが、脂肪族3級アミ
ン、またはアルキレン基を介して窒素原子に芳香環が結
合した芳香族3級アミンは、高収率で目的化合物が得ら
れるために好適に用いられる。特に、本発明においては
下記式
アルキル基であり、R6はアルキレン基であり、Yは水
素原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、
または
ルキル基であり、少なくとも一方はアルキル基であり、
ZはO、Sまたは>N−R9(但し、R9は水素原子また
はアルキル基である。)であり、nは1以上の整数であ
り、mは0または1である。)で示される化合物を好適
に採用することができる。
級アミン、またはアルキレン基を介して窒素原子に芳香
環が結合した芳香族3級アミンを具体的に例示すると、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、
N,N−ジエチルベンジルアミン、N,N,N′,N′
−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N′N′−
テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,
N′N′−テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミン、
N,N,N′N′−テトラエチル−1,3−プロパンジ
アミン、N,N,N′N′−テトラエチル−1,6−ヘ
キサンジアミン、N,N,N′N′−テトラメチル−
1,4−ブタンジアミン、N,N,N′N′−テトラメ
チル−1,3−ブタンジアミン、ビス−[2−(N,N
−ジメチルアミノ)エチル]エーテル、ビス−[2−
(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]エーテル、ビス
−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]スルフィ
ド、ビス−[2−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]
スルフィド、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルエ
チルエーテル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル
エチルスルフィド、ビス−[2−(N,N−ジメチルア
ミノ)エチル]メチルアミン等を挙げることができる。
たはアルキレン基を介して窒素原子に芳香環が結合した
芳香族3級アミンの中でも、Yがアリール基または
キル基であり、少なくとも一方はアルキル基である。)
である化合物を用いた場合は、目的化合物の収率が特に
高いため、本発明において好適に用いられる。
基を介して窒素原子に芳香環が結合した芳香族3級アミ
ンの使用量は、特に制限されるものではないが、十分な
反応速度を得るために、炭酸アルキルエステルアルカリ
金属塩に対して0.01〜20モル%、さらには0.0
5〜10モル%の範囲であることが望ましい。
めに炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩は有機溶媒で
希釈される。希釈の濃度は特に制限されないが、一般に
は炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩の濃度が3〜6
0重量%となるように選ぶことが好ましい。本反応に用
いられる有機溶媒は特に限定はされず、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素;1,4−ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトニト
リル、メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等が使用される。また、原料である炭酸アルキルエス
テルアルカリ金属塩中のアルキル基に対応するアルコー
ルも使用することができる。これらの有機溶媒は単一で
使用してもよく、また、2種類以上の混合溶媒で使用し
ても全く差し支えない。
加圧に保持した状態で行われる。気相の加圧に使用され
る炭酸ガスの圧力は、特に限定されるものではないが、
充分な反応収率を得るためには、0.1〜40kg/c
m2・G、好ましくは0.5〜20kg/cm2・Gの範
囲であることが望ましい。
限されるものではなく、例えば、有機溶媒中に分散した
炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩に芳香族スルホニ
ルハライド及び必要であれば触媒を投入した後に炭酸ガ
スを圧入する方法、或いは、炭酸アルキルエステルアル
カリ金属塩を有機溶媒に分散させた後に炭酸ガスを圧入
し、その後、加圧状態を保持したまま芳香族スルホニル
ハライド及び必要であれば触媒を投入する方法等があ
る。特に、炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩の合成
には炭酸ガスが使用されるため、その合成原料であるア
ルカリ金属アルコキシドを溶媒に分散させた後に炭酸ガ
スを圧入して炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩を合
成し、炭酸ガスで気相部を加圧に保持した状態のままで
芳香族スルホニルハライド及び触媒を投入する方法が、
その操作性の簡便さから好適に採用できる。
状態に保持した後に芳香族スルホニルハライドを投入す
る場合は、芳香族スルホニルハライドが固体のときは、
溶媒中に溶解させるか、加熱して溶融させる等の方法で
液体の状態で投入することが操作性の面から好ましい。
いが、あまり温度が低いと反応速度が小さくなり、温度
が高いと原料及び目的化合物の分解が生じるため、通常
0〜100℃、好ましくは20〜80℃で行なうのが好
ましい。反応に要する時間は、反応温度、溶媒の種類に
よっても異なるが、通常は0.1〜30時間の反応で十
分である。
アルキル基である。)で示されるジ炭酸ジアルキルエス
テルを製造することができる。
ルエステルを、原料の炭酸アルキルエステルアルカリ金
属塩に対して80%以上の収率で得ることができる。
本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
ィーダーを備えたガラス製オートクレーブに、ナトリウ
ム炭酸−t−ブチル42.59gをトルエン200ml
に分散させて、4kg/cm2・Gで炭酸ガスを圧入
し、加圧状態を保持したままで、N,N,N′,N′−
テトラメチルエチレンジアミン0.353g、N,N−
ジメチルホルムアミド15.87g、ベンゼンスルホニ
ルクロライド24.97gをマイクロフィーダーで順次
投入し、40〜45℃の温度で8時間反応させた。反応
後、150mlの水を加え、析出していた結晶を溶解さ
せ、トルエン層と水層を分離して、トルエン層中のジ炭
酸ジ−t−ブチルエステルを定量すると、29.69g
(収率89.5%)であった。
ガスの圧力で、実施例1と同様にしてジ炭酸ジアルキル
エステルを合成した。その結果を表1に示した。
スルホニルクロライド26.95gを用い、実施例1と
同様の操作を行った。結果を表1に示した。
て、炭酸ガスを圧入せずに大気圧開放下で反応を行った
こと以外は実施例1と同様にしてジ炭酸ジアルキルエス
テルを合成した。その結果を表1に示した。
Claims (1)
- 【請求項1】炭酸アルキルエステルアルカリ金属塩と芳
香族スルホニルハライドとを有機溶媒中で反応させてジ
炭酸ジアルキルエステルを製造する方法において、気相
を炭酸ガスによって加圧状態に保持することを特徴とす
るジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082011A JP2677927B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082011A JP2677927B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279301A JPH05279301A (ja) | 1993-10-26 |
JP2677927B2 true JP2677927B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13762584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4082011A Expired - Lifetime JP2677927B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2677927B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW473518B (en) * | 1995-07-28 | 2002-01-21 | Ciba Sc Holding Ag | Soluble chromophores containing solubilising groups which can be easily removed |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP4082011A patent/JP2677927B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05279301A (ja) | 1993-10-26 |
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