JPH04316478A - 生物試料観察装置、システムおよび方法 - Google Patents
生物試料観察装置、システムおよび方法Info
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- JPH04316478A JPH04316478A JP3106471A JP10647191A JPH04316478A JP H04316478 A JPH04316478 A JP H04316478A JP 3106471 A JP3106471 A JP 3106471A JP 10647191 A JP10647191 A JP 10647191A JP H04316478 A JPH04316478 A JP H04316478A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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-
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-
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- G01N2201/06—Illumination; Optics
- G01N2201/061—Sources
- G01N2201/0616—Ambient light is used
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は生物学的試料を観察する
ための装置、システムおよびその方法に関する。
ための装置、システムおよびその方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】固体撮像素子は、ＣＣＤ（ｃｈａｒｇｅ
ｃｏｕｐｌｅｄ ｄｅｖｉｃｅ）が発表されて以来、
盛んに開発が行われ、その特性は著しく向上してきてい
る。固体撮像素子は、従来の撮像管に比較して解像度な
どの点でやや劣るものの、取り扱いやすさ、強い光によ
る焼き付き、図形歪などの点では優れており、放送用な
どの分野において撮像管と置き換えられつつある（電気
情報通信ハンドブック、１９８８、オ―ム社、ｐ．６４
０）。一方、培養細胞等の微細な生物学的試料の観察は
、主に透過型顕微鏡によって行われており、特に培地な
どの液体に浸漬した試料を観察するためには、対物レン
ズを試料の下方に備えた倒立顕微鏡が使われている。顕
微鏡像を記録する場合には、顕微鏡に取り付けられた写
真機やビデオカメラが用いられる。また、特に培養細胞
の観察の際に、試料の温度、湿度、二酸化炭素濃度など
を一定に保つ必要がある場合には、顕微鏡の試料台に保
温装置，加湿装置，炭酸ガス導入装置等が取り付けられ
て使用されている。 固体撮像素子を用いて生物学的試料を観察している例と
しては、特開平２−２０８５４１号公報がある。これは
、免疫学的凝集反応を検出する装置であり、凝集反応検
査用プレ―トの上部に発光ダイオ−ドを、プレ―トの下
部に遮光性マスク、集光レンズ、一次元ＣＣＤセンサの
順に備えている。
ｃｏｕｐｌｅｄ ｄｅｖｉｃｅ）が発表されて以来、
盛んに開発が行われ、その特性は著しく向上してきてい
る。固体撮像素子は、従来の撮像管に比較して解像度な
どの点でやや劣るものの、取り扱いやすさ、強い光によ
る焼き付き、図形歪などの点では優れており、放送用な
どの分野において撮像管と置き換えられつつある（電気
情報通信ハンドブック、１９８８、オ―ム社、ｐ．６４
０）。一方、培養細胞等の微細な生物学的試料の観察は
、主に透過型顕微鏡によって行われており、特に培地な
どの液体に浸漬した試料を観察するためには、対物レン
ズを試料の下方に備えた倒立顕微鏡が使われている。顕
微鏡像を記録する場合には、顕微鏡に取り付けられた写
真機やビデオカメラが用いられる。また、特に培養細胞
の観察の際に、試料の温度、湿度、二酸化炭素濃度など
を一定に保つ必要がある場合には、顕微鏡の試料台に保
温装置，加湿装置，炭酸ガス導入装置等が取り付けられ
て使用されている。 固体撮像素子を用いて生物学的試料を観察している例と
しては、特開平２−２０８５４１号公報がある。これは
、免疫学的凝集反応を検出する装置であり、凝集反応検
査用プレ―トの上部に発光ダイオ−ドを、プレ―トの下
部に遮光性マスク、集光レンズ、一次元ＣＣＤセンサの
順に備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】顕微鏡はいくつかのレ
ンズ，プリズム，鏡等を備えた光学系であり、像を結ぶ
ための光路などを含めると、装置の寸法がかなり大きく
なる。像を記録するために必要なビデオカメラや、試料
の環境を一定に保つための保温装置，加湿装置，炭酸ガ
ス培養装置等を取り付けた場合、さらに大きくなる。ま
た、顕微鏡は精密な機械であるため、慎重な取り扱いを
する必要があり、一旦光軸のずれなどの問題が生じると
、これを調整するには熟練を必要とする。さらに、顕微
鏡の試料台に装備する保温装置，加湿装置，炭酸ガス培
養装置等は、通常の細胞培養を行うインキュベ―タに比
べて、一般に温度等の条件が変動し易く、インキュベ―
タの条件と同一の環境を試料台の上に再現することは困
難であるため、正確な観察は難しい。従来の固体撮像素
子を用いた生物学的試料観察装置についても、試料と撮
像素子の間に数個のレンズを含む光学系を置いているた
め、顕微鏡の場合と同様に、装置が大きくなる、取り扱
いに注意を必要とする、結像のための調整が必要である
等の問題がある。本発明の目的は、構造が単純で小さく
、簡便に操作でき、試料環境を良好に保持することがで
きる、生物学的試料を観察するための装置、システムお
よび方法を提供することにある。
ンズ，プリズム，鏡等を備えた光学系であり、像を結ぶ
ための光路などを含めると、装置の寸法がかなり大きく
なる。像を記録するために必要なビデオカメラや、試料
の環境を一定に保つための保温装置，加湿装置，炭酸ガ
ス培養装置等を取り付けた場合、さらに大きくなる。ま
た、顕微鏡は精密な機械であるため、慎重な取り扱いを
する必要があり、一旦光軸のずれなどの問題が生じると
、これを調整するには熟練を必要とする。さらに、顕微
鏡の試料台に装備する保温装置，加湿装置，炭酸ガス培
養装置等は、通常の細胞培養を行うインキュベ―タに比
べて、一般に温度等の条件が変動し易く、インキュベ―
タの条件と同一の環境を試料台の上に再現することは困
難であるため、正確な観察は難しい。従来の固体撮像素
子を用いた生物学的試料観察装置についても、試料と撮
像素子の間に数個のレンズを含む光学系を置いているた
め、顕微鏡の場合と同様に、装置が大きくなる、取り扱
いに注意を必要とする、結像のための調整が必要である
等の問題がある。本発明の目的は、構造が単純で小さく
、簡便に操作でき、試料環境を良好に保持することがで
きる、生物学的試料を観察するための装置、システムお
よび方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による生物試料観
察装置は、固体撮像素子と、該素子の受光部の上部に設
置された観察対象試料の保持部とからなり、前記固体撮
像素子と前記試料との間には光学系を備えていないこと
を特徴とするか、あるいは固体撮像素子と、該素子の受
光部の上部に設置された観察対象試料の保持部と、前記
試料を介して前記素子の受光部に光を照射する光源とか
らなり、前記固体撮像素子と前記試料との間には光学系
を備えていないことを特徴とする。
察装置は、固体撮像素子と、該素子の受光部の上部に設
置された観察対象試料の保持部とからなり、前記固体撮
像素子と前記試料との間には光学系を備えていないこと
を特徴とするか、あるいは固体撮像素子と、該素子の受
光部の上部に設置された観察対象試料の保持部と、前記
試料を介して前記素子の受光部に光を照射する光源とか
らなり、前記固体撮像素子と前記試料との間には光学系
を備えていないことを特徴とする。
【０００５】また、本発明による生物試料観察システム
は、上記の生物試料観察装置を少なくとも１個と、該生
物試料観察装置に備えられた固体撮像素子を駆動する駆
動部と、該素子からの出力信号により試料像を表示する
表示部とからなることを特徴とするか、あるいは上記の
生物試料観察装置を少なくとも１個と、該装置を収容し
てその外的環境および／または試料への照射光を制御す
る制御室と、前記生物試料観察装置に備えられた固体撮
像素子を駆動する駆動部と、該素子からの出力信号によ
り試料像を表示する表示部とからなることを特徴とする
か、あるいは上記の生物試料観察装置を少なくとも１個
と、該装置を収容してその外的環境を制御する制御室と
、前記生物試料観察装置に備えられた固体撮像素子を駆
動する駆動部と、該素子からの出力信号により試料像を
表示する表示部とからなることを特徴とする。さらに、
本発明による生物試料観察方法は、固体撮像素子の受光
部の上部に光学系を備えることなく直接観察対象試料を
保持し、該素子からの出力信号によって試料像を得るこ
とを特徴とする。
は、上記の生物試料観察装置を少なくとも１個と、該生
物試料観察装置に備えられた固体撮像素子を駆動する駆
動部と、該素子からの出力信号により試料像を表示する
表示部とからなることを特徴とするか、あるいは上記の
生物試料観察装置を少なくとも１個と、該装置を収容し
てその外的環境および／または試料への照射光を制御す
る制御室と、前記生物試料観察装置に備えられた固体撮
像素子を駆動する駆動部と、該素子からの出力信号によ
り試料像を表示する表示部とからなることを特徴とする
か、あるいは上記の生物試料観察装置を少なくとも１個
と、該装置を収容してその外的環境を制御する制御室と
、前記生物試料観察装置に備えられた固体撮像素子を駆
動する駆動部と、該素子からの出力信号により試料像を
表示する表示部とからなることを特徴とする。さらに、
本発明による生物試料観察方法は、固体撮像素子の受光
部の上部に光学系を備えることなく直接観察対象試料を
保持し、該素子からの出力信号によって試料像を得るこ
とを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明においては、観察対象試料は固体撮像素
子の受光部の上部に直接保持されるので、顕微鏡など、
従来技術で必要であったレンズ等の光学系は不要となる
。これによって、装置の寸法が小さくなる。また、適正
な強度の光が確保できる場合、あるいは蛍光標識した試
料を使う場合には光源部分も不要になるため、装置はさ
らに簡単になる。また、構造が簡単で、真空管やレンズ
など割れやすい材料を使用していないため、衝撃を与え
るなどの不注意な取り扱いに対しても強い。焦点合わせ
などの結像のための調整も不要で、簡便な観察が可能と
なる。また、この装置に、試料を介して素子の受光部に
光を照射する光源を設けた場合、印加電圧等の変化によ
る光の強さの制御が容易となるので、より鮮明な像が得
られる。
子の受光部の上部に直接保持されるので、顕微鏡など、
従来技術で必要であったレンズ等の光学系は不要となる
。これによって、装置の寸法が小さくなる。また、適正
な強度の光が確保できる場合、あるいは蛍光標識した試
料を使う場合には光源部分も不要になるため、装置はさ
らに簡単になる。また、構造が簡単で、真空管やレンズ
など割れやすい材料を使用していないため、衝撃を与え
るなどの不注意な取り扱いに対しても強い。焦点合わせ
などの結像のための調整も不要で、簡便な観察が可能と
なる。また、この装置に、試料を介して素子の受光部に
光を照射する光源を設けた場合、印加電圧等の変化によ
る光の強さの制御が容易となるので、より鮮明な像が得
られる。
【０００７】さらに、固体撮像素子の上部に試料を保持
した生物試料観察装置は、素子の駆動を行う駆動部と、
素子からの出力信号により試料像を表示する表示部をつ
なぐことにより、観察目的に適合した生物試料観察シス
テムとすることができる。特に、複数の生物試料観察装
置を用意して駆動部や表示部と切り替え式でつなぐと、
多くの試料を一度に観察することができる。また、この
システムでは、生物試料観察装置の寸法が小さく、加温
条件でのレンズの歪みや高湿度下での光学系の曇り等の
問題が生じないことから、この装置を温度，湿度，ガス
濃度等を制御された制御室と組み合わせ、例えば通常の
細胞培養を行うインキュベ―タ内に入れて使用すること
ができる。即ち、本システムを用いることによって、優
れた温度，湿度，ガス濃度の制御下で、連続的な生物学
的試料の観察が可能になり、特に細胞やバクテリアの連
続的な観察に好適である。また、このシステムでは、制
御室内部に光源を備え、試料に照射される光を併せて制
御することにより、生物試料観察装置に光源を備える必
要がなくなると共に、複数の装置を制御室内部に入れて
使用した場合に各々の観察条件が同一になるので好適で
ある。
した生物試料観察装置は、素子の駆動を行う駆動部と、
素子からの出力信号により試料像を表示する表示部をつ
なぐことにより、観察目的に適合した生物試料観察シス
テムとすることができる。特に、複数の生物試料観察装
置を用意して駆動部や表示部と切り替え式でつなぐと、
多くの試料を一度に観察することができる。また、この
システムでは、生物試料観察装置の寸法が小さく、加温
条件でのレンズの歪みや高湿度下での光学系の曇り等の
問題が生じないことから、この装置を温度，湿度，ガス
濃度等を制御された制御室と組み合わせ、例えば通常の
細胞培養を行うインキュベ―タ内に入れて使用すること
ができる。即ち、本システムを用いることによって、優
れた温度，湿度，ガス濃度の制御下で、連続的な生物学
的試料の観察が可能になり、特に細胞やバクテリアの連
続的な観察に好適である。また、このシステムでは、制
御室内部に光源を備え、試料に照射される光を併せて制
御することにより、生物試料観察装置に光源を備える必
要がなくなると共に、複数の装置を制御室内部に入れて
使用した場合に各々の観察条件が同一になるので好適で
ある。
【０００８】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図１は、本発明の請求項１に示した生物試料
観察装置の一実施例を示す断面図である。保持具３によ
って保持されている試料２は、その観察対象部が固体撮
像素子１の受光面のすぐ上に位置している。この構造の
ため、従来のように、試料と固体撮像素子の間に光学系
を設ける必要がなく、装置が大幅に簡略化される。固体
撮像素子１と試料２との間隔は、像のボケを防ぐため１
センチメ―トル以下がよい。この範囲であれば、固体撮
像素子１と試料２の間に透明板を挿入して素子を保護し
たり、フィルタを挿入して入射光の全部、または特定の
波長を制限して鮮明な像を得ることができる。保持具３
が固体撮像素子１に対して可動な機構を設ければ、素子
の受光面積よりも広い試料の観察に適する。さらに、保
持具３の形状を変更することによって、図１に示した板
状の試料だけでなく、培養液が入ったシャ―レのような
試料でも観察が可能である。この装置は、光源を持たな
いので、蛍光標識などして発光する試料を暗所で観察す
るのに好適である。もちろん、この装置の受光部分のみ
にふたをして外光の進入を防げば、暗室で観察を行う必
要はない。
説明する。図１は、本発明の請求項１に示した生物試料
観察装置の一実施例を示す断面図である。保持具３によ
って保持されている試料２は、その観察対象部が固体撮
像素子１の受光面のすぐ上に位置している。この構造の
ため、従来のように、試料と固体撮像素子の間に光学系
を設ける必要がなく、装置が大幅に簡略化される。固体
撮像素子１と試料２との間隔は、像のボケを防ぐため１
センチメ―トル以下がよい。この範囲であれば、固体撮
像素子１と試料２の間に透明板を挿入して素子を保護し
たり、フィルタを挿入して入射光の全部、または特定の
波長を制限して鮮明な像を得ることができる。保持具３
が固体撮像素子１に対して可動な機構を設ければ、素子
の受光面積よりも広い試料の観察に適する。さらに、保
持具３の形状を変更することによって、図１に示した板
状の試料だけでなく、培養液が入ったシャ―レのような
試料でも観察が可能である。この装置は、光源を持たな
いので、蛍光標識などして発光する試料を暗所で観察す
るのに好適である。もちろん、この装置の受光部分のみ
にふたをして外光の進入を防げば、暗室で観察を行う必
要はない。
【０００９】図２は、本発明の請求項１に示した生物試
料観察装置の別の一実施例を示す断面図である。この装
置は外光を取り入れることによって、発光しない試料を
観察することができる。この装置は図１の装置に加えて
、試料２の上に外光の光量を弱くするフィルタ４が設け
られており、これによって調節された光が固体撮像素子
１の受光面に導かれる。ここで固体撮像素子１の受光面
に当てられる光は、素子の特性にあった強さで、進行方
向が揃った光であることが望ましい。このような条件を
満たすために、フィルタ４には、外光の光量を弱くした
り、光の進行方向を揃えることができるフィルタ，絞り
，ピンホ―ル，スリット，偏向板や、光を散乱させる散
乱板，特定の波長の光を通すような色フィルタを、単独
、あるいは組み合わせて使用することができる。
料観察装置の別の一実施例を示す断面図である。この装
置は外光を取り入れることによって、発光しない試料を
観察することができる。この装置は図１の装置に加えて
、試料２の上に外光の光量を弱くするフィルタ４が設け
られており、これによって調節された光が固体撮像素子
１の受光面に導かれる。ここで固体撮像素子１の受光面
に当てられる光は、素子の特性にあった強さで、進行方
向が揃った光であることが望ましい。このような条件を
満たすために、フィルタ４には、外光の光量を弱くした
り、光の進行方向を揃えることができるフィルタ，絞り
，ピンホ―ル，スリット，偏向板や、光を散乱させる散
乱板，特定の波長の光を通すような色フィルタを、単独
、あるいは組み合わせて使用することができる。
【００１０】図３は、本発明の請求項２に示した生物試
料観察装置の一実施例を示す断面図である。この装置は
、図２の装置に加えて、フィルタ４の上に光源５が設け
られている。光源５からの光は、フィルタ４を通って強
さなどを調節され、固体撮像素子１の受光面に当てられ
る。図２の装置に比べて、印加電圧等の変化による光の
強さの制御が容易であるので、より鮮明な像を得ること
ができる。光源は、複数あってもよく、光源の種類とし
ては、電球，発光ダイオ−ド，エレクトロルミネッセン
ス素子等が利用できる。
料観察装置の一実施例を示す断面図である。この装置は
、図２の装置に加えて、フィルタ４の上に光源５が設け
られている。光源５からの光は、フィルタ４を通って強
さなどを調節され、固体撮像素子１の受光面に当てられ
る。図２の装置に比べて、印加電圧等の変化による光の
強さの制御が容易であるので、より鮮明な像を得ること
ができる。光源は、複数あってもよく、光源の種類とし
ては、電球，発光ダイオ−ド，エレクトロルミネッセン
ス素子等が利用できる。
【００１１】図４は、本発明の請求項３に示した生物試
料観察システムの一実施例を示す構成図である。生物試
料観察装置６は、図１，２に示したような光源のないも
のと、図３に示したような光源のあるもののどちらでも
よい。生物試料観察装置６内の固体撮像素子１は、駆動
部７によって駆動されており、この素子からの画像情報
は駆動部７を通して表示部８に送られて、試料像が表示
される。ここで、表示部８は、単に画像表示機能だけで
なく、画像記録機能，画像のデジタル処理機能等をもた
せることによって、観察の目的に適合したシステムにす
ることができる。また、複数の生物試料観察装置６を用
意し、一つの駆動部７と表示部８に切り替え式でつない
だり、複数の生物試料観察装置６と駆動部７の組を用意
し、一つの表示部８に切り替え式でつなぐこともできる
。このようなシステムでは、多くの試料を一度に観察す
ることができる。
料観察システムの一実施例を示す構成図である。生物試
料観察装置６は、図１，２に示したような光源のないも
のと、図３に示したような光源のあるもののどちらでも
よい。生物試料観察装置６内の固体撮像素子１は、駆動
部７によって駆動されており、この素子からの画像情報
は駆動部７を通して表示部８に送られて、試料像が表示
される。ここで、表示部８は、単に画像表示機能だけで
なく、画像記録機能，画像のデジタル処理機能等をもた
せることによって、観察の目的に適合したシステムにす
ることができる。また、複数の生物試料観察装置６を用
意し、一つの駆動部７と表示部８に切り替え式でつない
だり、複数の生物試料観察装置６と駆動部７の組を用意
し、一つの表示部８に切り替え式でつなぐこともできる
。このようなシステムでは、多くの試料を一度に観察す
ることができる。
【００１２】図５は、本発明の請求項４および５に示し
た生物試料観察システムの一実施例を示す構成図である
。このシステムは、図４のシステムの中の生物試料観察
装置６だけをインキュベ―タ９内に収容することを特徴
とする。インキュベ―タ９は、温度，湿度，二酸化炭素
などのガス濃度を一定に制御することができる。試料を
生物試料観察装置６とともにこの中に置くことによって
、良く制御された環境の中での生物学的試料の観察が可
能になる。このシステムは、特に細胞やバクテリアの連
続的な観察に好適である。インキュベ―タ９の内部に光
源を備えると、生物試料観察装置６に光源を設置する必
要がないので装置が簡単になる。特に複数個の試料を別
々の生物試料観察装置で観察する場合、各々の観察条件
が同じになるので適している。
た生物試料観察システムの一実施例を示す構成図である
。このシステムは、図４のシステムの中の生物試料観察
装置６だけをインキュベ―タ９内に収容することを特徴
とする。インキュベ―タ９は、温度，湿度，二酸化炭素
などのガス濃度を一定に制御することができる。試料を
生物試料観察装置６とともにこの中に置くことによって
、良く制御された環境の中での生物学的試料の観察が可
能になる。このシステムは、特に細胞やバクテリアの連
続的な観察に好適である。インキュベ―タ９の内部に光
源を備えると、生物試料観察装置６に光源を設置する必
要がないので装置が簡単になる。特に複数個の試料を別
々の生物試料観察装置で観察する場合、各々の観察条件
が同じになるので適している。
【００１３】次に、本発明の請求項６に示した生物試料
観察方法に基づいた観察の例を挙げる。 観察例１：本発明の生物試料観察方法に基づいて、電気
泳動ゲルの分析を行った。ファルマシア社のＰｈａｓｔ
Ｇｅｌ Ｇｒａｄｉｅｎｔ １０−１５を用い
て、サンプルの電気泳動を行った。ゲルフィルムを染色
後、本発明の生物試料観察装置にゲルフィルムを載せて
、電気泳動パタ−ンを観察した。得られた像はパ―ソナ
ルコンピュ−タによってデジタル画像処理を行い、バン
ドの位置，濃淡を検出し、試料中のタンパク質を同定し
た。この分析法は、従来のデンシトメ―タ―に比べて、
レ−ザ−が必要ないので装置が小さくなり、レ―ザ―光
の走査を行わないので、測定に必要な時間が短縮される
。
観察方法に基づいた観察の例を挙げる。 観察例１：本発明の生物試料観察方法に基づいて、電気
泳動ゲルの分析を行った。ファルマシア社のＰｈａｓｔ
Ｇｅｌ Ｇｒａｄｉｅｎｔ １０−１５を用い
て、サンプルの電気泳動を行った。ゲルフィルムを染色
後、本発明の生物試料観察装置にゲルフィルムを載せて
、電気泳動パタ−ンを観察した。得られた像はパ―ソナ
ルコンピュ−タによってデジタル画像処理を行い、バン
ドの位置，濃淡を検出し、試料中のタンパク質を同定し
た。この分析法は、従来のデンシトメ―タ―に比べて、
レ−ザ−が必要ないので装置が小さくなり、レ―ザ―光
の走査を行わないので、測定に必要な時間が短縮される
。
【００１４】観察例２：本発明の生物試料観察方法に基
づいて、免疫学的凝集反応の検出を行った。ｈＣＧ抗体
（メディックス・バイオケミカ社製）によって感作させ
たラテックス（粒径１．０８マイクロメ―トル，積水化
学社製）３．５ミリグラムを含む、９ミリモルのリン酸
緩衝溶液（ｐＨ７．４）２ミリリットルを入れた透明な
シャ―レを、本発明の生物試料観察装置に載せ、シャ―
レと装置を３７℃のインキュベ―タの中に置いた。シャ
―レにｈＣＧを含むサンプルを加えてシャ―レの観察を
始めた。免疫反応によって凝集し、沈降するラテックス
の個数を経時的に観察して、サンプル中のｈＣＧ濃度を
決定した。
づいて、免疫学的凝集反応の検出を行った。ｈＣＧ抗体
（メディックス・バイオケミカ社製）によって感作させ
たラテックス（粒径１．０８マイクロメ―トル，積水化
学社製）３．５ミリグラムを含む、９ミリモルのリン酸
緩衝溶液（ｐＨ７．４）２ミリリットルを入れた透明な
シャ―レを、本発明の生物試料観察装置に載せ、シャ―
レと装置を３７℃のインキュベ―タの中に置いた。シャ
―レにｈＣＧを含むサンプルを加えてシャ―レの観察を
始めた。免疫反応によって凝集し、沈降するラテックス
の個数を経時的に観察して、サンプル中のｈＣＧ濃度を
決定した。
【００１５】観察例３：本発明の生物試料観察方法に基
づいて、培養細胞の観察を行った。ファルコン社製のポ
リスチレンシャ―レに０．０３％コラ―ゲン、０．２％
酢酸水溶液２ミリリットルを入れて１０分間放置し、シ
ャ―レにコラ―ゲンを吸着させた。水洗したシャ―レに
、培地とともにラットの肝細胞１００万個を入れた。 このシャ―レを本発明の生物試料観察装置に固定し、シ
ャ―レと装置を温度３７℃，湿度９０％，二酸化炭素濃
度５％のインキュベ―タに置いた。１８時間培養を続け
、この時の細胞の変化を観察した。
づいて、培養細胞の観察を行った。ファルコン社製のポ
リスチレンシャ―レに０．０３％コラ―ゲン、０．２％
酢酸水溶液２ミリリットルを入れて１０分間放置し、シ
ャ―レにコラ―ゲンを吸着させた。水洗したシャ―レに
、培地とともにラットの肝細胞１００万個を入れた。 このシャ―レを本発明の生物試料観察装置に固定し、シ
ャ―レと装置を温度３７℃，湿度９０％，二酸化炭素濃
度５％のインキュベ―タに置いた。１８時間培養を続け
、この時の細胞の変化を観察した。
【００１６】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の生物試料観
察装置は、その固体撮像素子の受光部の上部に観察対象
試料を直接保持するため、構造が単純で小さく、簡便な
観察ができる。さらに、インキュベ―タのような制御室
と組み合わせて使用することができるので、優れた温度
，湿度，ガス濃度の制御下で、生物学的試料の観察が可
能になる。本装置は、試料の環境を保持した状態で、連
続的な観察ができるので、培養細胞の経時観察や、生化
学的反応のその場観察が実現し、生物学的試料の観察に
は非常に有用である。
察装置は、その固体撮像素子の受光部の上部に観察対象
試料を直接保持するため、構造が単純で小さく、簡便な
観察ができる。さらに、インキュベ―タのような制御室
と組み合わせて使用することができるので、優れた温度
，湿度，ガス濃度の制御下で、生物学的試料の観察が可
能になる。本装置は、試料の環境を保持した状態で、連
続的な観察ができるので、培養細胞の経時観察や、生化
学的反応のその場観察が実現し、生物学的試料の観察に
は非常に有用である。
【図１】本発明による生物試料観察装置の一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図２】本発明による生物試料観察装置の別の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図３】本発明による生物試料観察装置のさらに別の一
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図４】本発明による生物試料観察システムの一実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図５】本発明による生物試料観察システムの別の一実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
１ 固体撮像素子
２ 試料３ 保持具
４ フィ
ルタ５ 光源
６ 生物試料観察装置 ７ 駆動部
８ 表示部９ インキュベ―タ
２ 試料３ 保持具
４ フィ
ルタ５ 光源
６ 生物試料観察装置 ７ 駆動部
８ 表示部９ インキュベ―タ
Claims (6)
- 【請求項１】 固体撮像素子と、該素子の受光部の上
部に設置された観察対象試料の保持部とからなり、前記
固体撮像素子と前記試料との間には光学系を備えていな
いことを特徴とする生物試料観察装置。 - 【請求項２】 固体撮像素子と、該素子の受光部の上
部に設置された観察対象試料の保持部と、前記試料を介
して前記素子の受光部に光を照射する光源とからなり、
前記固体撮像素子と前記試料との間には光学系を備えて
いないことを特徴とする生物試料観察装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の生物試料観
察装置を少なくとも１個と、該生物試料観察装置に備え
られた固体撮像素子を駆動する駆動部と、該素子からの
出力信号により試料像を表示する表示部とからなること
を特徴とする生物試料観察システム。 - 【請求項４】 請求項１に記載の生物試料観察装置を
少なくとも１個と、該装置を収容してその外的環境およ
び／または試料への照射光を制御する制御室と、前記生
物試料観察装置に備えられた固体撮像素子を駆動する駆
動部と、該素子からの出力信号により試料像を表示する
表示部とからなることを特徴とする生物試料観察システ
ム。 - 【請求項５】 請求項２に記載の生物試料観察装置を
少なくとも１個と、該装置を収容してその外的環境を制
御する制御室と、前記生物試料観察装置に備えられた固
体撮像素子を駆動する駆動部と、該素子からの出力信号
により試料像を表示する表示部とからなることを特徴と
する生物試料観察システム。 - 【請求項６】 固体撮像素子の受光部の上部に光学系
を備えることなく直接観察対象試料を保持し、該素子か
らの出力信号によって試料像を得ることを特徴とする生
物試料観察方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3106471A JPH04316478A (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 生物試料観察装置、システムおよび方法 |
| US07/866,008 US5307161A (en) | 1991-04-12 | 1992-04-09 | Biological sample observation system using a solid state imaging device |
| EP92303257A EP0508828B1 (en) | 1991-04-12 | 1992-04-10 | Sample observation apparatus and system, and method therefor particularly for biological samples |
| DE69213531T DE69213531T2 (de) | 1991-04-12 | 1992-04-10 | Verfahren und Vorrichtung zum Beobachten einer biologischen Probe |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3106471A JPH04316478A (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 生物試料観察装置、システムおよび方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04316478A true JPH04316478A (ja) | 1992-11-06 |
Family
ID=14434444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3106471A Pending JPH04316478A (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 生物試料観察装置、システムおよび方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5307161A (ja) |
| EP (1) | EP0508828B1 (ja) |
| JP (1) | JPH04316478A (ja) |
| DE (1) | DE69213531T2 (ja) |
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