JPH04314702A - 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法 - Google Patents

酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法

Info

Publication number
JPH04314702A
JPH04314702A JP10850091A JP10850091A JPH04314702A JP H04314702 A JPH04314702 A JP H04314702A JP 10850091 A JP10850091 A JP 10850091A JP 10850091 A JP10850091 A JP 10850091A JP H04314702 A JPH04314702 A JP H04314702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
inorganic
salt
parts
carboxymethylcellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10850091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0681762B2 (ja
Inventor
Keiichi Takahashi
圭一 高橋
Masakatsu Hondo
本藤 正勝
Yoshie Ogawa
小川 芳江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd filed Critical Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority to JP10850091A priority Critical patent/JPH0681762B2/ja
Publication of JPH04314702A publication Critical patent/JPH04314702A/ja
Publication of JPH0681762B2 publication Critical patent/JPH0681762B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な酸型カルボキシメ
チルセルロース(以下H−CMCと呼ぶ)の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】H−CMCは水溶製紙原料,錠剤の破壊
剤として利用される他、種々の金属塩型に変換すること
ができる。例えば、カルシウム塩は錠剤の崩壊剤として
、リチウム塩及びカリウム塩は電池組成物,アンモニウ
ム塩はセラミックスバインダー等への用途があり各種用
途への期待が大きい。
【0003】Na−CMCの製造方法には、水を媒体と
する水媒法と溶媒を媒体とする溶媒法がある。従来のH
−CMCの製造にはこの水媒法で製造されるCMCを硫
酸,塩酸などの無機酸で処理する方法が知られていた。
【0004】しかし、この方法は、酸処理に長時間を要
すること、又エーテル化度( 0.8以上)が高くなる
と、ゲル化を起こし、製造が困難となる等の問題点があ
る。
【0005】一方、溶媒法のNa−CMCからの製造に
は特許公開昭60−26001号公報に記載されている
ようにアルコールなどCMCを溶解しない溶剤やその水
溶液に分散しておき、無機酸で処理する方法もある。し
かしこの方法では、含酸水溶液からの有機溶媒の回収と
いう、経済的に不利な要因がある。
【0006】そのほか、酸を用いない電気透析を行う方
法(特開平1−95101 号公報)もあるがこの方法
も含水溶液からの有機溶剤の回収等が不可欠である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は、酸型カルボキシメチルセルロースを
得るのに際し、溶媒法で製造されるCM化反応終了後の
Na−CMDに、カルシウム塩とアルミニウム塩を添加
し、結合させた後、無機酸を処理することを特徴とする
酸型カルボキシメチルセルロースを製造する方法による
ものである。
【0008】CMCは、公知の方法、例えばパルプを水
酸化ナトリウムなどのアルカリでマーセル化し、モノク
ロル酢酸でエーテル化することにより得られる。このN
a−CMCを、H−CMCに変換するのに、種々検討し
た結果、酸を処理する前にカルシウム塩とアルミニウム
塩を同時又は格別に組合せ用いればゲル化が抑制される
。又添加したカルシウム塩およびアルミニウム塩は、酸
浴で溶解することを見出し、短時間(瞬時)に酸型に変
換する製造法を完成するに至った。
【0009】Na−CMCはパルプからの反応終了後の
ものでなくても市販Na−CMCを含水有機溶媒に分散
させてH−CMCに変換させてもよい。
【0010】カルシウム塩としては塩化カルシウム,水
酸化シルウシム,酢酸カルシウム等が使用できるが、好
ましくは塩化カルシウムである。アルミニウム塩として
は、硫酸アルミニウム,塩化アルミニウム,酢酸アルミ
ニウム等が使用できるが、好ましくは硫酸アルミニウム
である。これらの塩はイオンとして、エーテル基に対し
て各々 0.1〜3.0 当量添加される。0.1当量
より少ないとゲル化が抑えられず、 3.0当量より多
いとその後の精製が困難になる。
【0011】無機酸は硫酸,塩酸,硝酸,リン酸等が使
用できるが、好ましくは硫酸である。そしてその濃度は
3〜30%が適する。3%より低いとゲル化の度合がひ
どく、その後の脱水や水洗が困難になり又30%より高
いと取扱いに危険を生じ、H−CMCの変色を来たす。
【0012】
【実施例】以下実施例を挙げ本発明を説明するが、この
発明を限定するものではない。
【0013】実施例−1 5リットル容量の二軸ニーダーに99%イソプロピルア
ルコール1270部と水酸化ナトリウム80.5部を水
 192部に溶解した物を加えN−DPパルプを絶乾で
 200部相当を仕込む。30℃で90分撹拌、混合し
アルカリセルロースを調整する。次いで、90%のイソ
プロピルアルコール 150部に溶解したモノクロル酢
酸87.0部を添加し、30分で70℃に昇温し90分
間反応させ、Na−CMCを得た。これを30℃まで冷
却した後、水50部に溶解した塩化カルシウム2水塩2
8部と水70部に溶解した硫酸アルミニウム18水塩2
2部を添加し30分撹拌する。過剰のアルカリを硫酸で
中和し、脱液,乾燥し酸処理の供試料とした。
【0014】実施例−2 5リットル容量の二軸ニーダーに99%イソプロピルア
ルコール 870部と水酸化ナトリウム 120部を水
 147部に溶解した物を加えN−BKPパルプを絶乾
で 200部相当を仕込む。30℃で60分撹拌、混合
しアルカリセルロースを調整する。次いで、モノクロル
酢酸ソーダ 330部を添加し、90分撹拌する。30
分で70℃に昇温し90分間反応させNa−CMCを得
た。30℃まで冷却した後、水150部に溶解した塩化
カルシウム2水塩86部と水 200部に溶解した硫酸
アルミニウム18水塩67部を添加し30分撹拌する。 過剰のアルカリを硫酸で中和し、脱液,乾燥し酸処理の
供試料とした。
【0015】実施例−3 水 100部に溶解した塩化カルシウム2水塩56部と
水 150部に溶解した硫酸アルミニウム18水塩45
部を添加する以外は実施例1と同様に実施した。
【0016】実施例−4 5リットル容量の二軸ニーダーに80%イソプロピルア
ルコール 400部とNa−CMC(エーテル化度0.
58)山陽国策パルプ株式会社  サンローズ F50
LC)100部を入れ、撹拌,混合する。この中に、塩
化カルシウム2水塩15部を水30部に溶解して添加す
る。30分撹拌後、硫酸アルミニウム16〜18水塩1
2.5部を水40部に溶解して添加する。30分撹拌後
、脱液,乾燥し、酸処理の供試料とした。
【0017】比較例−1 塩化カルシウムと硫酸アルミニウムを添加しない以外は
実施例−1と同様に実施した。
【0018】比較例−2 塩化カルシウムと硫酸アルミニウムを添加しない以外は
実施例−2と同様に実施した。
【0019】酸  処  理 実施例1〜4で得た粗CMCを各々純分換算で 100
部取り、15%の硫酸1000部に入れ、室温で30分
撹拌した後、 200メッシュの濾布で濾過し、濾液の
pHが3〜4になるまで水洗しH−CMCを得た。比較
例−1で得た粗CMCを純分換算で 100部取り、1
5%硫酸1000部に入れ、実施例と同様に酸型に変換
しようとしたが困難であったので、50℃、5時間処理
した後、水洗しH−CMCを得た。比較例−2で得た粗
CMCを純分換算で 100部取り、15%硫酸100
0部に入れたが徐々に溶解し始め、その後の濾過が不可
能となったため、99%アセトンを1500部を加え沈
澱させ、沈澱物を濾別した。更に90%アセトン150
0部で5回洗浄し、H−CMCを得た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】注)  1.記号の説明 ◎  :ゲル化がなく非常に良好 ○  :ゲル化がなく良好 △  :ややゲル化あり ×  :ゲル化あり ××:ゲル化がひどい 2. 700〜750 ℃、3時間灰化する3.理論H
−CMC収量に対する収率
【0023】
【発明の効果】以上詳述したようにCMCをカルシウム
塩とアルミニウム塩で処理してから酸処理することによ
りH−CMCが効率的に得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カルボキシメチルセルロース塩の含水
    溶媒溶液に無機カルシウム塩と無機アルミニウム塩とを
    同時又は各別に併用添加してから無機酸で処理すること
    を特徴とする酸型カルボキシメチルセルロースの製造方
    法。
  2. 【請求項2】  パルプを含水有機溶媒中で苛性ソーダ
    で処理し、モノクロル酢酸又はモノクロル酢酸ナトリウ
    ムを反応させて得られるカルボキシメチルセルロース塩
    に対して無機カルシウム塩と無機アルミニウム塩とを併
    用添加してから無機酸で処理することを特徴とする酸型
    カルボキシメチルセルロースの製造方法。
  3. 【請求項3】  無機カルシウム塩が塩化カルシウム,
    酢酸カルシウム,水酸化カルシウムのいずれかであり無
    機アルミニウム塩が硫酸アルミニウム,酢酸アルミニウ
    ム,塩化アルミニウムのいずれかである請求項1又は2
    記載の酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法。
  4. 【請求項4】  無機酸が硫酸,塩酸,硝酸,リン酸の
    いずれかであり、無機酸の濃度が3〜30%である請求
    項1,2,3のいずれか1項記載の酸型カルボキシメチ
    ルセルロースの製造方法。
  5. 【請求項5】  有機溶媒がイソプロピルアルコールで
    ある請求項1,2,3,4のいずれか1項記載の酸型カ
    ルボキシメチルセルロースの製造方法。
JP10850091A 1991-04-12 1991-04-12 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法 Expired - Fee Related JPH0681762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10850091A JPH0681762B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10850091A JPH0681762B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04314702A true JPH04314702A (ja) 1992-11-05
JPH0681762B2 JPH0681762B2 (ja) 1994-10-19

Family

ID=14486358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10850091A Expired - Fee Related JPH0681762B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0681762B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08243388A (ja) * 1995-03-13 1996-09-24 New Oji Paper Co Ltd 吸水性セルロース材料の製造方法
JP2001302701A (ja) * 2000-02-15 2001-10-31 Shin Etsu Chem Co Ltd アルカリセルロース及びセルロースエーテルの製造方法
JP2010070686A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Fine Clay Co Ltd 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法
JP2016222868A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 第一工業製薬株式会社 水不溶性カルボキシメチルセルロース陽イオン塩の製造方法およびこれを含有する化粧料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08243388A (ja) * 1995-03-13 1996-09-24 New Oji Paper Co Ltd 吸水性セルロース材料の製造方法
JP2001302701A (ja) * 2000-02-15 2001-10-31 Shin Etsu Chem Co Ltd アルカリセルロース及びセルロースエーテルの製造方法
JP2010070686A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Fine Clay Co Ltd 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法
JP2016222868A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 第一工業製薬株式会社 水不溶性カルボキシメチルセルロース陽イオン塩の製造方法およびこれを含有する化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0681762B2 (ja) 1994-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3131176A (en) Manufacture of water-soluble hydroxyalkyl cellulose ethers
JPH04314702A (ja) 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法
JPS56802A (en) Preparation of hydroxypropyl-cellulose
JPS6134001A (ja) 非ゲル化性水溶性セルロ−スエ−テルの精製方法
CN115611759A (zh) 一种(r)-3-氨基丁酸螯合钙的制备方法
JPH037201B2 (ja)
JP2514389B2 (ja) 変性セルロ―スエ―テルの製造方法
JP2002503620A (ja) 純粋な二酸化チタン水和物及びその製造方法
JPS58176202A (ja) 高置換度カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法
JPS62132901A (ja) カチオン性ヒドロキシアルキルセルロ−スの製造法
CN115636882B (zh) 一种羧甲基纤维素锂的制备方法
US1713650A (en) Manufacture of calcium hypochlorite
JPH01123801A (ja) セルロースエーテルの製造法
JP2000186101A (ja) ヒドロキシプロピルセルロースの製造法
JPS6277349A (ja) 高濃度グリコ−ル酸水溶液の製造法
JPH03182502A (ja) キトサンのカルボキシメチルエーテル塩の製造方法
US3523764A (en) Process for the manufacture of magnesium aluminosilicate for medical uses
US2902479A (en) Carboxymethyl alginate product and methods of preparing carboxymethyl alginate
SU859374A1 (ru) Способ получени карбоксиметилцеллюлозы
US1744815A (en) Production of hydroxy-anthraquinones
KR100348639B1 (ko) 내염수성이향상된카르복시메틸셀룰로오스의제조방법
US2767211A (en) Manufacture of 2, 4, 5-trichlorophenoxy acetic acid
JP2000169501A (ja) 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの製造方法
SU561723A1 (ru) Способ получени кальциевой соли целлюлозогликолевой кислоты
KR100533733B1 (ko) 히드록시알킬셀룰로오스에테르의 정제방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees