JPH0431307A - 微粒子状金属酸化物の製造方法 - Google Patents

微粒子状金属酸化物の製造方法

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JPH0431307A
JPH0431307A JP2137980A JP13798090A JPH0431307A JP H0431307 A JPH0431307 A JP H0431307A JP 2137980 A JP2137980 A JP 2137980A JP 13798090 A JP13798090 A JP 13798090A JP H0431307 A JPH0431307 A JP H0431307A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は微粒子状金属酸化物を効率よく製造する方法に
関する。
(従来の技術〕 微粒子状のアルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化セリウム、酸化亜鉛などの微粒子状金属酸化物は、
セラミック原料や、プラスチック、塗料、接着剤などの
フィラーや流動性改良剤として広く使用されている。
この微粒子状金属酸化物は、一般に、分子レベルから粒
子を成長させていく、いわゆるビルドアップ方式で製造
されている。これは、アルミナに代表されるように、金
属酸化物は硬度の高い酸化・物が多く、粉体を粉砕して
いく、いわゆるビルドダウン方式が採用しにくいという
理由によるものである。
そして、上記のビルドアンプ方式の微粒子状金属酸化物
の製造方法として、アルミナの場合を例に挙げると、気
相法では塩化アルミニウムを高温酸化する方法(たとえ
ば、特開昭55−71603号公報)、液相法では硫酸
アルミニウムとアンモニアとを反応させて水酸化物また
は水和物の微粒子ゲルを形成させた後、焼成する方法(
たとえば、「窯業協会誌」、95[4)、1987、P
442〜449〕、固相法では硫酸アルミニウムやアン
モニウムミョウバンなどを熱分解する方法(たとえば、
特開昭57−51118号公報)などが提案されている
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、気相法や固相法による場合は、気相法で
の塩化アルミニウムの高温酸化時や、同相での硫酸アル
ミニウムやアンモニウムミョウバンなどの熱分解時に塩
素(C18)やイオう酸化物(SOX)などの腐食性の
有害ガスが発生するため、反応装置自体にそれらの腐食
性有害ガスに対する耐性を備えさせることや、それらの
有害ガスを排ガス中から除去するための処理設備が必要
になり、反応装置や有害ガス除去のための処理設備にコ
ストがかかるという問題があった。
一方、液相法では、そのような問題がないものの、水酸
化物または水和物のゲルを生成させる工程を含むため、
濾過や分離が困難であり、特に微粒子を得る目的で無定
形のゲルを生成させた場合には、濾過が非常に困難な上
に、乾燥後、ゲルが密に凝集して、シリカゲル状の硬い
塊になるので、粉砕が非常に困難であるという問題があ
った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記のような従来技術における問題点を
解決するため種々研究を重ねた結果、液相法の中和反応
により微粒子状金属酸化物を製造するにあたり、カルボ
ン酸化合物が分散または溶解している水中で、微粒子状
金属酸化物の前駆体である水酸化物または水和物のゲル
を生成させると、濾過性の良好な微粒子ゲルが得られ、
しかも乾燥後のゲルの粉砕性、再分散性が良好で、微粒
子状金属酸化物が容易に得られることを見出し、本発明
を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、カルボン酸化合物が分散または溶
解している水中に、金属塩の水溶液と中和剤の水溶液と
を、同時に添加することによって、水酸化物または水和
物の微粒子ゲルを生成させ、得られた微粒子ゲルを焼成
することを特徴とする微粒子状金属酸化物の製造方法に
関する。
上記のように、金属塩の水溶液と中和剤の水溶液とを、
同時に水中に添加すると、金属塩が中和剤によって中和
されて水酸化物または水和物の微粒子ゲルが生成される
が、本発明では、この微粒子ゲルの生成をカルボン酸化
合物が分散または溶解している水中で行うので、生成さ
れたゲルの粒子表面がカルボン酸化合物で表面処理され
た状態になり、その結果、ゲルの濾過性が非常に良くな
り、また乾燥後のゲルの粉砕性、再分散性が著しく良好
になって、容易に微粒子化するようになるものと考えら
れる。
これに対し、従来の液相法で微粒子状金属酸化物を製造
する場合も、水酸化物または水和物の微粒子ゲルを生成
さ、その後、ゲルを分離し、乾燥、焼成して微粒子状金
属酸化物を得るようにしているが、上記ゲルの生成を単
なる水中か、少なくともカルボン酸化合物が含まれてい
ない水中で行っているので、得られるゲルが非常に濾過
性の悪いものになり、ゲルの濾過が非常に困難である。
そのため、pHを等電点付近に調整して凝集させるか、
あるいは凝集剤を添加して凝集させてから濾過すること
が多いが、いずれの場合も、効果が少ないか、あるいは
濾過できたとしても凝集体が強く結合してしまって、分
離や乾燥後の再分散がむつかしく、本発明のような効果
は奏し得ない。
本発明において用いるカルボン酸化合物としては、たと
えば芳香族カルボン酸である安息香酸、フタル酸(オル
トフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水フタル
酸)、トリメリド酸またはそれらの塩、エステルなどの
誘導体、脂肪酸カルボン酸であるステアリン酸、ラウリ
ン酸、酒石酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、マロン
酸、マレイン酸、フマル酸またはそれらの塩、エステル
などの誘導体などが挙げられる。特にカルボン酸化合物
として、フタル酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、マレイン酸、フマル酸などのジカルボン酸または
その誘導体を用いることが好ましい。
このカルボン酸化合物の使用量としては、金属塩と中和
剤との反応により生成するゲルの乾燥時の重量に対して
0,1〜20重量%、特に0.5〜5重量%の範囲が好
ましい、すなわち、カルボン酸化合物の使用量が上記範
囲より少ない場合は、ゲルの濾過性や乾燥後のゲルの粉
砕性、再分散性を良好にする効果が充分に発揮されず、
また、カルボン酸化合物の使用量が上記範囲より多くな
ると、濾過、乾燥後のゲルを焼成する段階で失われるカ
ルボン酸化合物の量が多くなり、経済的な損失が多くな
りすぎる。
本発明において、金属塩の金属としては、たとえばアル
ミニウム、チタニウム、ジルコニウム、セリウム、亜鉛
、マグネシウム、カルシウム、バナジウム、クロム、マ
ンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、スズ、アンチモ
ン、鉛などが、それぞれ単独で、または2種以上混合し
た状態で用いられる。また、上記金属塩としては、硫酸
塩、硝酸塩、塩化物が、それぞれ単独で、または2種以
上混合して用いられる。
中和剤としては、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリが、
それぞれ単独で、または2種以上混合して用いられる。
また、本発明においては、金属塩としてアルミン酸ソー
ダを用いることができ、この場合は、中和剤として硫酸
、硝酸、塩酸が、それぞれ単独で、または2種以上混合
して用いられる。
上記金属塩の水溶液と中和剤の水溶液とは、カルボン酸
化合物が分散または溶解している水中に同時に添加され
るが、その際、反応温度やpH値を一定に保つようにす
るのが好ましい。すなわち、カルボン酸化合物が分散ま
たは熔解している水中での金属塩と中和剤との反応が、
温度、pHなどが一定に制御された状態で進行すると、
理由は明確ではないが、粒径の揃ったゲルが得られる。
P■]は3〜10の範囲、温度は常温〜80°Cの範囲
内で選ぶのが好ましい。
上記のようなカルボン酸化合物が分散または溶解してい
る水中での金属塩と中和剤との反応により、水酸化物ま
たは水和物の微粒子ゲルがスラ+7−状で得られ、この
スラリー状の微粒子ゲルは濾過、水洗したのち、100
〜150°Cで乾燥される。
上記の濾過は凝集剤などを必要と廿ず、容易に行われ、
また乾燥後のゲルは指で押さえると容易につぶれる程度
の非常に弱い凝集体である。そのため、スプレードライ
ヤーなどで乾燥すると、非常に嵩密度の大きい微粉体が
得られる。
金属塩と中和剤との反応によって得られるゲルは、通常
、水酸化物のゲルであるが、使用する金属塩の種類によ
っては水和物と呼ばれる範噴に入るものがあり、また、
水酸化物であるか水和物であるか明確でないものもある
ので、本発明では水酸化物または水和物のゲルと表現す
る。
水酸化物または水和物のいずれにせよ、酸化物を得るた
めにはゲルを焼成する必要があるので、乾燥後のゲルは
焼成される。焼成温度は、水酸化物または水和物の種類
や酸化物の種類によって異なるが、一般に500〜1,
300″Cである。たとえば、T−アルミナを得る場合
は800〜900″C1α−アルミナを得る場合は1 
、000℃以上の温度で焼成される。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、以下において濃度を示す%はいずれも重置%によ
るものである。
実施例1 硫酸アルミニウムCAL  (504)3  ・χH2
0、A ] z O3: 17.0%〕の300g/i
!の水溶液2Nと、28%アンモニア水を同量の水で希
釈したアンモニア本釣IEとを用意した。
テレフタル酸5g(生成させるゲルの乾燥時重量の2%
に相当)を水500+dに添加してテレフタル酸を水中
に分散させ、このテレフタル酸が分散する水を60°C
に加温して攪拌しながら、その中にアンモニアを加えて
、pH5に調整した。
つぎに、このテレフタル酸が分散する水中に前記硫酸ア
ルミニウム水溶液とアンモニア水とを、pHが5付近か
ら大きく外れないように両液の滴下速度を調節しながら
、同時に少しずつ滴下を続けた。
両液の滴下と同時に水酸化アルミニウムの微粒子ゲルが
白色沈殿として生成するので、白色沈殿の生成を確認し
ながら、硫酸アルミニウム水溶液が全量なくなるまで、
硫酸アルミニウム水溶液とアンモニア水とを同時に滴下
し続けた。硫酸アルミニウム水溶液が全量なくなったと
ころで、アンモニア水の滴下も止め、その後、さらに1
0分間攪拌を続けた。
得られた反応液を吸引濾過し、白色沈殿物を得た。濾過
時間は5分/iであった。使用した濾紙は直径15cm
のNo、5Cであり、吸引圧は700mHgであった。
得られた白色沈殿物を150°Cで15時間乾燥した。
乾燥物の重量は250gであった。乾燥物は、見掛は上
、塊状になっていたが、指で押さえると容易につぶれ微
粉化した。得られた乾燥粉体は、X線回折により調べた
ところ、無定形をしていた。
この乾燥粉体を900°Cで2時間焼成した。得られた
粉体は、X線回折により調べたところ、Tアルミナであ
ることが確認された。
このT−アルミナを走査型電子顕微鏡で観察したところ
、−次粒子は平均粒径が0.05μmの球状微粒子であ
り、比表面積は80nf/gであった。
実施例2 アルミン酸ソーダ[NaAl0□ (試薬−級)〕の2
00g/j!の水溶液500dと、10%硫酸とを用意
した。
別途用意した酒石#1g(生成させるゲルの乾燥時重量
の3.9%に相当)を添加し30″Cに加温した水25
0dを攪拌しながら、その中にアルミン酸ソーダ水溶液
を加えて、pHが5になるように調整した。pH調整後
、上記酒石酸が溶解した水中に上記のアルミン酸ソーダ
水溶液と10%硫酸とを、pHが5付近から大きく外れ
ないように両液の滴下速度を調節しながら、同時に少し
ずつ滴下を続けた。
両液の滴下と同時に水酸化アルミニうムの微粒子ゲルが
白色沈殿として生成するので、白色沈殿の生成を確認し
ながら、アルミン酸ソーダ水溶液が全量なくなるまで、
アルミン酸ソーダ水溶液と硫酸とを同時に滴下し続けた
。アルミン酸ソーダ水溶液が全量なくなったところで、
硫酸の滴下も止め、その後、さらに10分間攪拌した。
得られた反応液を実施例1と同様に吸引濾過して、白色
沈殿物を得た。濾過時間は6分/lであった。
得られた白色沈殿物を150℃で乾燥した。乾燥物の重
量は25.5gであった。乾燥物は、見掛は上、塊状に
なっていたが、指で押さえると容易につぶれ微粉化した
。得られた乾燥粉体は、X線回折により調べたところ、
無定形であった。
つぎに、この乾燥粉体を800°Cで4時間焼成した。
得られた粉体は、X線回折により調べたところ、T−ア
ルミナであることが確認された。
このγ−アルミナを走査型電子顕微鏡で観察したところ
、−次粒子の平均粒径は0.08μmであった。
実施例3 硫酸チタニル(T r OS O4)の200 g /
 fの水溶液500dと、INの水酸化ナトリウム水溶
液とを用意した。
別途用意したテレフタル酸1g(生成させるゲルの乾燥
時重量の3.2%に相当)を添加し60℃に加温した水
250dを攪拌しながら、その中に水酸化ナトリウム水
溶液を加えて、pHが6になるように調整した。pHm
整後、上記テレフタル酸が分散した水中に上記の硫酸チ
タニル水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とを、pHO値
が6付近から大きく外れないように両液の滴下速度を調
節しながら、同時に少しずつ滴下を続けた。
両液の滴下と同時に含水酸化チタンの微粒子ゲルが白色
沈殿として生成するので、白色沈殿の生成を確認しなが
ら、硫酸チタニル水溶液が全量なくなるまで、硫酸チタ
ニル水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とを同時に滴下し
続けた。硫酸チタニル水溶液が全量なくなったところで
、水酸化ナトリウム水溶液の滴下も止め、その後、さら
に10分間攪拌を続けた。
得られた反応液を実施例1と同様に吸引濾過して、白色
沈殿物を得た。濾過時間は4分/rであった。
得られた白色沈殿物を150”Cで乾燥した。乾燥物の
重量は31.3 gであった。乾燥物は、見掛は上、塊
状になっていて、実施例1〜2で述べたアルミニウム化
合物の場合よりやや硬かったが、指で押さえるとつぶれ
て微粉化した。
つぎに、この乾燥粉体を900″Cで2時間焼成した。
得られた粉体は、X線回折により調べたところ、アナタ
ーゼ型酸化チタンであることが確認された。
この酸化チタンを走査型電子顕微鏡で観察したところ、
−成粒子の平均粒径は0.05μmであった。
実施例4 硫酸ジルコニウムCZr (SO4)2  ・4HzO
〕の200g/1.の水溶液5001I1.と、14%
アンモニア水とを用意した。
別途用意した無水フタル酸1g(生成させるゲルの乾燥
時重量の2.3%に相当)を添加し60゛Cに加温した
水250紙を攪拌しながら、その中にアンモニア水を加
えて、pHが5になるように調節した。pH1!整後、
上記無水フタル酸が分散した水中に上記の硫酸ジルコニ
ウム水溶液とアンモニア水とを、pHが5付近から大き
く外れないように両液の滴下速度を調節しながら、同時
に少しずつ滴下を続けた。
滴下と同時に含水酸化ジルコニウムの微粒子ゲルが白色
沈殿として生成するので、白色沈殿の生成をf!認しな
がら、硫酸ジルコニウム水溶液が全量なくなるまで、硫
酸ジルコニウム水溶液とアンモニア水とを同時に滴下し
続けた。硫酸ジルコニウム水溶液が全量なくなったとこ
ろで、アンモニア水の滴下も止め、その後、さらに10
分間攪拌を続はノこ。
得られた反応液を実施例1と同様に吸引濾過して、白色
沈殿物を得た。濾過時間は6分/iであった。
得られた白色沈殿物を150°Cで乾燥した。乾燥物の
重量は42.8gであった。乾燥物は、見掛は上、塊状
になっていたが、指で押さえるとつぶれて微粉化した。
つぎに、この乾燥粉体を700’Cで2時間焼成した。
得られた粉体は、X線回折により調べたところ、酸化ジ
ルコニウムであることが確認された。
この酸化ジルコニウムを走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、−成粒子の平均粒径は0.1μmであった。
実施例5 硫酸第二セリウム[Ce (so、)z  ’4HzO
]の200 g / lの水溶液5001Iiと、14
%アンモニア水とを用意した。
別途用意したオルトフタル酸1g(’を成させるゲルの
乾燥時重量の1.8%に相当)を添加し60℃に加温し
た水250 dを攪拌しながら、その中にアンモニア水
を加えて、p Hが5になるように調節した。pH1!
整後、上記のオルトフタル酸が分散した水中に上記の硫
酸第二セリウム水溶液とアンモニア水とを、pHが5付
近から太き(外れないように両液の滴下速度を調節しな
がら、同時に少しずつ滴下を続けた。
滴下と同時に水酸化セリウムの微粒子ゲルが黄色沈殿と
して生成するので、黄色沈殿の生成を確認しながら、硫
酸第二セリウム水溶液が全量なくなるまで、硫酸第二セ
リウム水溶液とアンモニア水とを同時に滴下し続りた。
硫酸第二セリウム水溶液が全量なくなったところで、ア
ンモニア水の滴下も止め、その後、さらに10分間攪拌
を続けた。
得られた反応液を実施例1と同様に吸引濾過して、黄色
沈殿物を得た。濾過時間は5分/1であった。
得られた黄色沈殿物を150℃で乾燥した。乾燥物の重
量は56.8 gであった。乾燥物は、見掛は上、塊状
になっていたが、指で押さえるとつぶれて微粉化した。
つぎに、この乾燥粉体を700°Cで2時間焼成した。
得られた粉体は、X!1回折により調べたところ、酸化
セリウムであることが確認された。
この酸化セリウムを走査型電子顕微鏡で観察したところ
、−次粒子の平均粒径は0.2μmであった。
実施例6 硫酸亜鉛CZn (304)i  ’ 7Hz O(試
薬−級)〕の200 g / fの水溶液500−と、
14%アンモニア水とを用意した。
別途用意したテレフタル酸1g(生成させるゲルの乾燥
時重量の3.3%に相当)を添加し60″Cに加温した
水250 dを攪拌しながら、その中にアンモニア水を
加えて、pHが5になるように調節した。PHの調整後
、上記テレフタル酸が分散した水中に上記の硫酸亜鉛水
溶液とアンモニア水とを、pHが5付近から大きく外れ
ないように両液の滴下速度を調節しながら、同時に少し
ずつ滴下を続けた。
滴下と同時に水酸化亜鉛の微粒子ゲルが白色沈殿として
生成するので、白色沈殿の生成を確認しながら、硫酸亜
鉛水溶液が全量なくなるまで、硫酸亜鉛水溶液とアンモ
ニア水とを同時に滴下し続けた。硫酸亜鉛水溶液が全量
なくなったところで、アンモニア水の滴下も止め、その
後、さらに1o分間攪拌を続けた。
得られた反応液を実施例1と同様に吸引濾過して、白色
沈殿物を得た。濾過時間は3分/lであった。
得られた白色沈殿物を150”Cで乾燥した。乾燥物の
重量は30.1gであった。乾燥物は、見掛は上、塊状
になっていたが、指で押さえるとつぶれて微粉化した。
つぎに、この乾燥粉体を500℃で2時間焼成した。得
られた粉体は、X線回折により調べたところ、酸化亜鉛
であることが確認された。
この酸化亜鉛を走査電子顕微鏡で観察したところ、−次
粒子の平均粒径は0.2μmであった。
比較例1 実施例1において、水中にテレフタル酸を分散させるこ
となく、硫酸アルミニウムとアンモニア水とを反応させ
た。すなわち、硫酸アルミニウムとアンモニア水とを、
テレフタル酸を分散させていない水中に添加したほかは
、実施例1と同様に反応させた。
得られた反応液は、白色のスラリーで、濾過時間は実施
例1と同一条件で5時間/lであった。
また、長時間かけて濾別した固形分(ゲル)を、150
″Cで乾燥したところ、シリカゲル様の硬い塊となり、
粉砕は非常に困難であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、微粒子状金属酸
化物の前駆体として得られる水酸化物または水和物の微
粒子ゲルの濾過性および乾燥後の粉砕性が優れているの
で、微粒子ゲルの濾過および乾燥後の粉砕が容易に行え
るようになり、微粒子状金属酸化物の製造が効率よく行
えるようになった。
また、本発明によって得られる微粒子状金属酸化物は、
−成粒径が小さく、また、それに伴って粒度分布幅も狭
いので、セラミックス原料としてはもちろんのこと、磁
気テープのバックコーチ4ング剤として、あるいはプラ
スティックや塗料、接着剤などのフィラーとして、また
精密加工用の研磨剤として、広い用途に好適に使用でき
るものと期待される。
手続補正書(自発) ■、事件の表示 平成2年特許願第137980号 2、発明の名称 微粒子状金属酸化物の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 大阪市大正区船町1丁目3番47号名称 テイカ
株式会社 代表者 古 川 昭 = 4、代理人 〒550  電話 06 (531) 8
277住所 大阪市西区北堀江−丁目1番23号5、補
正の対象 (1)明細書の1特許請求の範囲」を別紙の通り補正す
る。
(2)明細書第3頁第10〜11行の「ゲル」を削除す
る。
(3)明細書第3頁第12行の’449] Jをr44
9)Jと補正する。
(4)明細書第4頁第8行の「ゲル」を「微粒子」と補
正する。
(5)明細書第4頁第10行の「ゲル」を「ジルコと補
正する。
(6)明細書第4頁第11行の「乾燥後、ゲルJを「乾
燥後のゲル」と補正する。
(7)明細書第4頁第20行の「のゲル」を削除する。
(8)明細書第5頁第1行の「ゲル」を削除する。
(9)明細書第5頁第8行の「ゲル」を削除する。
(10)明細書第5頁第9行の「ゲル」を削除する。
(11)  明細書第5頁第14行の「ゲル」を削除す
る。
(12)  明細書第5頁第15行の「ゲルコを削除す
る。
(13)  明細書第5頁第16行の「生成されたゲル
」を「生成した微粒子」と補正する。
(14)  明細書第5頁第18行の「ゲル」を「得ら
れるゾル」と補正する。
(15)  明細書第6頁第4行の「粒子ゲルを生成さ
、その後、ゲルを分離し、」を「粒子を生成させ、分離
、」と補正する。
(16)明細書第6頁第6行の「ゲル」を1微粒子」と
補正する。
(17)  明細書第6頁第8行の「ゲル」を[ゾル]
と補正する。
(18)  明細書第6頁第9〜10行のrものになり
、ゲルの濾過が非常に困難である。そのため」を「もの
になる。そのため」と補正する。
(19)  明細書第7頁第10行の「ゲル」を「微粒
子」と補正する。
(20)  明細書第7頁第13行の「ゲル」を「ゾル
」と補正する。
(21)明細書第9頁第4行の「ゲル」を「微粒子」と
補正する。
(22)  明細書第9頁第9〜10行のr水酸化物ま
たは水和物の微粒子ゲルがスラリー状で得られ、このス
ラリー状の微粒子ゲルはJを「水酸化物または水和物の
微粒子が得られ、この微粒子は」と補正する。
(23)明細書第9頁第17行の「ゲル」を「微粒子J
と補正する。
(24)明細書第9頁第18行の1ゲル」を「微粒子」
と補正する。
(25)  明細書第10頁第2行のFゲル」を「微粒
子」と補正する。
(26)  明細書第10頁第4行の「ゲル」を「乾燥
して得られた微粒子」と補正する。
(27)明細書第10頁第5行の「ゲルJを「微粒子」
と補正する。
(28)  明細書第10頁第20行の「ゲル」を「微
粒子」と補正する。
(29)  明細書第11頁第11行の「ゲル」を削除
する。
(30)  明細書第13頁第7行の「ゲル」を削除す
る。
(31)  明細書第14頁第11〜12行の「ゲル」
を「微粉子Jと補正する。
(32)  明細書第14頁第20行〜第15頁第1行
の「ゲル」を削除する。
(33)明細書第16頁第6〜7行の「ゲル」を「微粒
子」と補正する。
(34)  明細書第16頁第15〜16行の「ゲル」
を削除する。
(35)明細書第18頁第1行の「ゲル」を「微粒子」
と補正する。
(36)  明細書第18頁第9行の「ゲル」を削除す
る。
(37)  明細書第19頁第10行の’Zn(SO2
)g」を「ZnSO4」、と補正する。
(38)  明細書第19頁第13〜14行の「ゲル」
を「微粒子」と補正する。
(39)  明細書第20頁第2行の「ゲル」を削除す
る。
7、添付書類の目録 (1)「特許請求の範囲」を記載した書面  1通翌1
1し1λ【皿 [(1)カルボン酸化合物が分散または溶解している水
中に、金属塩の水溶液と中和剤の水溶液とを同時に添加
して、水酸化物または水和物の微粒玉奎生成させ、得ら
れた微粒王至焼成することを特徴とする微粒子状金属酸
化物の製造方法。
(2)金属塩の金属が、アルミニウム、チタニウム、ジ
ルコニウム、セリウムおよび亜鉛よりなる群から選ばれ
た少なくとも一種であり、 金属塩の塩が、硫酸塩、硝酸塩および塩化物よりなる群
から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の微粒
子状金属酸化物の製造方法。
(3)中和剤が、アンモニアおよび水酸化アルカリより
なる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載
の微粒子状金属酸化物の製造方法。
(4)金属塩が、アルミン酸ソーダであり、中和剤が、
硫酸、硝酸および塩酸よりなる群からなる選ばれた少な
くとも1種である請求項1記載の微粒子状金属酸化物の
製造方法。
(5)カルボン酸化合物が、ジカルボン酸またはその誘
導体である請求項1記載の微粒子状金属酸化物の製造方
法。」 以上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カルボン酸化合物が分散または溶解している水中
    に、金属塩の水溶液と中和剤の水溶液とを同時に添加し
    て、水酸化物または水和物の微粒子ゲルを生成させ、得
    られた微粒子ゲルを焼成することを特徴とする微粒子状
    金属酸化物の製造方法。
  2. (2)金属塩の金属が、アルミニウム、チタニウム、ジ
    ルコニウム、セリウムおよび亜鉛よりなる群から選ばれ
    た少なくとも1種であり、 金属塩の塩が、硫酸塩、硝酸塩および塩化物よりなる群
    から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の微粒
    子状金属酸化物の製造方法。
  3. (3)中和剤が、アンモニアおよび水酸化アルカリより
    なる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載
    の微粒子状金属酸化物の製造方法。
  4. (4)金属塩が、アルミン酸ソーダであり、中和剤が、
    硫酸、硝酸および塩酸よりなる群からなる選ばれた少な
    くとも1種である請求項1記載の微粒子状金属酸化物の
    製造方法。
  5. (5)カルボン酸化合物が、ジカルボン酸またはその誘
    導体である請求項1記載の微粒子状金属酸化物の製造方
    法。
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JP2008074911A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Pola Chem Ind Inc 微粒子粉体及びその製造方法

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