JPH0430947B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0430947B2
JPH0430947B2 JP19642484A JP19642484A JPH0430947B2 JP H0430947 B2 JPH0430947 B2 JP H0430947B2 JP 19642484 A JP19642484 A JP 19642484A JP 19642484 A JP19642484 A JP 19642484A JP H0430947 B2 JPH0430947 B2 JP H0430947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
parts
sulfur
compounds
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19642484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6172748A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19642484A priority Critical patent/JPS6172748A/ja
Publication of JPS6172748A publication Critical patent/JPS6172748A/ja
Publication of JPH0430947B2 publication Critical patent/JPH0430947B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 〔式中、R1はHまたはCH3;R2は炭素数1〜
12の炭化水素基;XはClまたはBr;Yは−SO2
または−CO−である。mおよびnは1〜3、p
およびqは0〜4である。〕 上記式()で表わされる本発明の新規なイオ
ウ含有(メタ)アクリレートはこれを単独または
このイオウ含有(メタ)アクリレートと他のラジ
カル重合性モノマーと混合し重合させると良好な
透光性、硬度、屈折率および紫外線安定性を有し
た樹脂が得られ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、お
よびその他の光学用素子の素材を与えるものであ
る。又、プラスチツク等のコーテイング素材とし
て硬化性、硬度等の優れた性質を示し極めて有用
である。
〔従来技術〕
眼鏡レンズとしては、ガラスが素材として通常
用いられている。これは破損しやすいのでポリカ
ーボネート製レンズが提案され、実用化されたが
傷つきやすいので最近は利用されていない。
また、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネートは傷つきにくいが、屈折率が低く、実用的
でない。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、傷つきにくい透明な硬化物を与える
樹脂を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
上記目的は、前記式()で示されたイオウ含
有アクリル系化合物により達成される。この式(1)
で示されるチオ基含有(メタ)アクリレートの具
体的な化合物としては、次の化合物があげられ
る。例えば4,4′−ビス(β−メタアクリロイル
オキシエチルチオ)ジフエニルスルフオン、4,
4′−ビス(アクリロイルオキシエチルチオ)ジフ
エニルスルフオン、4,4′−ビス(β−メタアク
リロイルオキシエチルチオ)ジフエニルケトン、
4,4′−ビス(アクリロイルオキシエチルチオ)
ジフエニルケトン、2,4−ビス(β−メタアク
ロイルオキシエチルチオ)ジフエニルケトン、
2,4−ビス(メタアクロイルオキシエチルチ
オ)ジフエニルケトン、4,4′−ビス(β−メタ
アクリロイルオキシエチルチオ)3,3′,5,
5′−テトラブロムジフエニルケトン、4,4′−ビ
ス(メタアクロイルオキシエチルチオ)テトラブ
ロムジフエニルケトン等がある。
(製造) このような本発明の新規なイオウ含有(メタ)
アクリレート化合物は次式()で示されるポリ
オールに、式()で示されるアシル化剤を含窒
素有機塩基の存在下に反応させることにより製造
される。
(式中、R2は炭素数1〜12の炭化水素;Xは
ClまたはBr;Yは−SO2−または−CO−である。
mおよびnは1〜3、pおよびqは0〜4であ
る。〕 〔式中、R1はHまたはCH3、Xはハロゲンで
ある。〕 上記式()で示されるポリオールは、下式
()で示されるポリハロゲン化合物と水酸基含
有脂肪族メルカプタンとを公知の求核置換反応さ
せることにより得られる。(文献:Organic
Sulfur Compounds、N.Kharasch、第1巻11章
97〜111頁、米国特許第3824293号等。) 〔式中、XはClまたはBr;Yは−SO2−または
−CO−;rおよびwは1〜5である。〕 かかるポリハロゲン化合物としては、例えば、
4,4′−ジクロルジフエニルスルフオン、4,
4′−ジクロルジフエニルケトン、3,3′,4,
4′−テトラクロルケトン、3,3′,4,4′,5,
5′−ヘキサブロムジフエニルスルホン等のポリハ
ロゲン化合物が、単独または混合物として用いら
れる。
水酸基含有脂肪族メルカプタン化合物とは一般
式() HO−R2−SH () 〔式中、R2は炭素数1〜12の炭化水素であ
る。〕 で示される化合物、例えば2−メルカプトエタノ
ール、3−メルカプトプロパノール、2−メルカ
プト−1−メチルエタノール、6−メルカプトヘ
キサノール等である。
本発明の新規なイオウ含有(メタ)アクリレー
ト化合物の製造方法の具体例としては、上記式
()のポリオール化合物1モルに対し、含窒素
有機塩基、例えばトリエチルアミン、トリブチル
アミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン等の塩
酸捕獲剤を2〜6モル当量、好ましくは2〜3モ
ル当量と前記式()で示されるアシル化剤、例
えばメタアクリル酸クロリド、アクリル酸クロリ
ド等を2〜6モル当量好ましくは2〜3モル当量
を使用して反応させる。
反応温度はポリオール化合物に含窒素有機化合
物を配合して成る系を−10℃〜+50℃、好ましく
は0〜30℃に保ち、アシル化剤を滴下する。滴下
終了後、反応系を10〜80℃、好ましくは20〜60℃
になるように加熱する。
上記反応は溶媒を用いずに行なうことも可能で
あるが、好ましくは反応性を有しない溶媒、例え
ばアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類を使用するのが好ましい。
反応終了後、反応液を冷却し希塩酸、希アルカ
リ水溶液で洗浄し、溶媒を用いた場合は溶媒を留
去して本発明の新規なイオウ含有(メタ)アクリ
レートを得ることができる。
本発明の新規なイオウ含有(メタ)アクリレー
トはこれらの単独または他のラジカル重合性モノ
マーと混合し重合させることができる。
上記ラジカル重合性モノマーは、例えばスチレ
ン、ビニルトルエン、メトキシスチレン、クロル
スチレン、ブロムスチレン、ジクロルスチレン、
トリクロルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニル
ナフタレン、酢酸ビニル、塩化ビニル等のビニル
化合物、メチルメタアクリレート、フエニルメタ
アクリレート、フエニルアクリレート、クロルフ
エニルメタアクリレート、ジクロルフエニルメタ
アクリレート、ベンジルメタアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタアクリレート、グリシジル
メタアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、エポキシアクリレート等のアクリ
ルまたはメタアクリル化合物、ジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート、ジアリルフタレー
ト、エポキシコハク酸ジアリル、アリルフエニル
シラン、ジアリルジメチルシラン等のアリル化合
物など公知のラジカル重合性モノマーである。
又、それらの重合の際に使用されるラジカル開
始剤は特に限定されず、例えば過酸化ベンゾイ
ル、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、p
−クロルベンゾイルパーオキサイド、ターシヤリ
ブチルパーオキシピバレートなどの過酸化物、ア
ゾイソビスイソブチロニトリルなどアゾ化合物、
ベンゾフエノン、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンジル、アセトフエノン、アントラセン、α−ク
ロルメチルナフタレンなどの光増感剤、ジフエニ
ルスルフイツト、チオカーバメートなど硫黄化合
物など公知のラジカル開始剤である。
以下、実施例を示す。なお実施例中の部は重量
部を、%は重量%を示す。
実施例 1 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び冷却管を
備え付けた1四つ口フラスコ内に、4,4′−ビ
ス(2−ヒドロキシエチルチオ)ジフエニルスル
ホン37.0部とメチルエチルケトン300部を仕込み、
窒素ガス雰囲気下で60℃に加熱し、撹拌し、溶解
後、ピリジン19.3部を加え撹拌しながら溶液の温
度を0〜5℃に冷却し、該温度に保ちながらメタ
アクリル酸クロリド25.4部を30分間かけて滴下し
た。
ついで、40℃で2時間加熱したのち、反応液を
分液ロート内に注入し、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、ついで5%塩酸水溶液で洗浄後、水で中
性になるまで洗浄して淡黄色の有機層を得た。こ
の有機層を硫酸マグネシウムで脱水、活性炭で脱
色後、減圧下で溶媒を除去して無色液体の4,
4′−ビス(β−メタアクロイルオキシエチルチ
オ)ジフエニルスルフオン35.4部を得た。
このものの赤外吸収スペクトルは第1図で示さ
れ、1720cm-1にエステル基の特性吸収、1640cm-1
にメタアクリル残基中の炭素−炭素二重結合に由
来する吸収が認められた。
又、核磁気共鳴吸収は第2図に示す如くδ=
1.9及び6.0ppmにメタクリル残基のメチル及びメ
チレン基のプロトン、δ=3.3及び4.3ppmにイオ
ウ及び酸素に隣接するメチレン基のプロトン、δ
=7.3〜7.9ppmにフエニル基のプロトンが認めら
れ、ピーク面積比は3:2:2:2:4であつ
た。
実施例 2 実施例1の4,4′−ビス(2−ヒドロキシエチ
ルチオ)ジフエニルスルホン37.0部の代りに、
4,4′−ビス(2−ヒドロキシエチルチオ)ジフ
エニルケトン33.4部を用いる以外実施例1と同様
に行ない、淡黄色液体の4,4′−ビス(β−メタ
アクロイルオキシエチルチオ)ジフエニルケトン
28.3部を得た。
このものの赤外吸収スペクトルは第3図で示さ
れ、1720cm-1にエステル基の特性吸収、1640cm-1
にメタクリル残基中の炭素−炭素二重結合に由来
する吸収が認められた。
又、核磁気共鳴吸収は第4図に示す如くδ=
1.9及び6.0ppmにメタクリル残基のメチル及びメ
チレン基のプロトン、δ=3.3及び4.3ppmにイオ
ウ及び酸素に隣接するメチレン基のプロトン、δ
=7.3〜7.9ppmにフエニル基のプロトンが認めら
れ、ピーク面積比は3:2:2:2:4であつ
た。
実施例 3 実施例2のメタアクリル酸クロリド25.4部の代
りにアクリル酸クロリド21.7部を用いる以外は実
施例1と同様に行ない、淡黄色液体の4,4′−ビ
ス(アクロイルオキシエチルチオ)ジフエニルケ
トン26.6部を得た。
このものの赤外吸収スペクトルは第5図で示さ
れ、1720cm-1にエステル基の特性吸収、1640cm-1
にアクリル残基中の炭素−炭素二重結合に由来す
る吸収が認められた。
又、核磁気共鳴吸収は第6図に示す如くδ=
3.3及び4.3ppmにイオウ及び酸素に隣接するメチ
レン基のプロトン、δ=5.7〜6.6ppmにアクリル
残基のメチレン基及びメレレン基のプロトン、δ
=7.3〜7.9ppmにフエニル基のプロトンが認めら
れ、ピーク面積比は2:2:3:4であつた。
参考例 1 実施例1で得られた4,4′−ビス(β−メタア
クロイルオキシエチルチオ)ジフエニルスルホン
100部およびイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート3部を加えた混合物をレンズ成型用のガラス
型とシリコーンゴム製のガスケツトで構成された
鋳型の中に注入し、60℃で24時間、100℃で2時
間保持して重合を行なつた。
ついで、鋳型より硬化物を取り出して得たレン
ズは透光性、硬度とも良好であり、アツベ屈折計
により測定した屈折率は1.658を有していた。
参考例 2 実施例3で得られた4,4′−ビス(アクロイル
オキシエチルチオ)ジフエニルケトン100部およ
びトリエタノールアミン1部を加えた混合物をポ
リカーボネート板上に75μアプリケーターで塗布
し、出力80W/cmの高圧水銀灯で照射した。塗膜
は6m/分のスピードで1パスで硬化し、良好な
硬化性を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図および第5図は本発明の実施例
により得たイオウ含有アクリル系化合物の赤外線
吸収スペクトルを、第2図、第4図および第6図
はこれら化合物の核磁気共鳴吸収スペクトルを示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式で示されるイオウ含有アクリル系化合
    物。 〔式中、R1はHまたはCH3;R2は炭素数1〜
    12の炭化水素基;XはClまたはBr;Yは−SO2
    または−CO−である。mおよびnは1〜3、p
    およびqは0〜4である。〕
JP19642484A 1984-09-19 1984-09-19 イオウ含有アクリル系化合物 Granted JPS6172748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19642484A JPS6172748A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 イオウ含有アクリル系化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19642484A JPS6172748A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 イオウ含有アクリル系化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6172748A JPS6172748A (ja) 1986-04-14
JPH0430947B2 true JPH0430947B2 (ja) 1992-05-25

Family

ID=16357615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19642484A Granted JPS6172748A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 イオウ含有アクリル系化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6172748A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5171806A (en) * 1990-07-13 1992-12-15 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Optical material and composition for optical material
US5191061A (en) * 1990-10-24 1993-03-02 Misubishi Petrochemical Co., Ltd. Resin for high-refraction lens containing a sulfur-containing aromatic(meth)acrylate and a mercapto compound
JP4669132B2 (ja) * 2000-06-09 2011-04-13 三菱化学株式会社 体積ホログラム記録用組成物及び体積ホログラム記録媒体
JP2002097217A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Mitsubishi Chemicals Corp 光硬化性組成物及びその硬化物
JP4531620B2 (ja) * 2005-04-14 2010-08-25 日本合成化学工業株式会社 ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤
JP5159175B2 (ja) * 2007-06-04 2013-03-06 日本合成化学工業株式会社 ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、及び活性エネルギー線硬化性組成物、並びにその用途
JP2009120832A (ja) * 2007-10-24 2009-06-04 Mitsubishi Chemicals Corp 重合性組成物、硬化物、および光学部材
US8188181B2 (en) 2009-09-22 2012-05-29 Corning Incorporated Photochromic compositions, resins and articles obtained therefrom
WO2023190767A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ポリエーテルエーテルケトン分解方法およびこの分解方法によって得られた分解生成物を原料とした新規物質

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6172748A (ja) 1986-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5466863B2 (ja) 重合性化合物、これを含有する重合性組成物及びその重合体
JPH0430947B2 (ja)
JP4126918B2 (ja) 高屈折率光硬化性組成物およびその硬化物
EP0795765B1 (en) Photopolymerizable composition and transparent cured product thereof
JP2512522B2 (ja) イオウ含有アクリルオリゴマ―組成物
JP2570776B2 (ja) イオウ含有脂肪族系アクリル化合物
JPH1067736A (ja) チオール化合物、含硫o−(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JPH1112273A (ja) エピスルフィド化合物およびその製造方法
AU764146B2 (en) Polymerizable sulfur-containing (meth)acrylate, polymerizable composition and optical lens
JPH0676370B2 (ja) イオウ含有アクリル化合物
JP6346739B2 (ja) アクリレート化合物、アクリル樹脂組成物及びその硬化物並びに光学材料
JP2656109B2 (ja) トリアジン化合物及びその製造方法
JP4485651B2 (ja) 含硫化合物およびその用途
JPH10204056A (ja) 光学樹脂用組成物及び光学樹脂
JP3439582B2 (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP4235795B2 (ja) 含硫ポリエン化合物および高屈折率硬化物
WO2001092252A1 (fr) Compose sulfure et son utilisation
JPH05320181A (ja) 含リン化合物
JP2893933B2 (ja) イオウ含有アクリルオリゴマー組成物
JP3511770B2 (ja) チオール(メタ)アクリレート樹脂
JPH05271257A (ja) 含リン化合物
JP3636260B2 (ja) 光学樹脂用組成物及び光学樹脂
JP3517965B2 (ja) 有機硫黄化合物含有重合性組成物
JPH02268152A (ja) ノルボルナン化合物及びその製造方法
JP3595586B2 (ja) 不飽和単量体および高屈折率樹脂材料

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees