JP2893933B2 - イオウ含有アクリルオリゴマー組成物 - Google Patents

イオウ含有アクリルオリゴマー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオウ含有アクリルオリゴマーに関する。本
オリゴマーは、プラスチックレンズに使用するに適した
軽量で高屈折率かつ耐熱性耐衝撃性に優れた硬化物を与
える。
〔従来の技術〕
高屈折率なプラスチックレンズを与える樹脂として、
各種のジアクリレート、またはジメタクリレート化合物
が知られている。例えば臭素含有ビスフェノール骨格
(特開昭59−184210号、特開昭59−193915号公報)及び
イオウ含有芳香族骨格(特開昭60−26010号、特開昭62
−195357号公報)等より得られるレンズは、高屈折率か
つ高アッベ数のバランスに優れた光学特性を示す。
しかしながら、これらの化合物はラジカル重合するこ
とにより高度の架橋体を形成し、耐熱性、研摩性等の優
れた特性を示す反面、極めて脆い硬化物を与える。この
欠点を改良する手法として一般的に単官能性ビニル単量
体を共重合する手法が挙げられるが、耐熱性の低下が著
しく未だ改良すべき余地が多い。
又、これらの化合物の硬化収縮により生じる問題点を
解決するものとしてオリゴマー組成物を用いる方法(特
開昭1−254655号公報)が知られているが、このものも
得られる硬化物の耐衝撃性は十分でない。
〔発明の概要〕
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記の問題点を解決し、軽量で高屈折率か
つ透明性、耐熱津性、耐衝撃性に優れたレンズ用樹脂を
提供することを目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、下記式(I)で示されるイオウ含有アクリ
ルオリゴマー組成物を提供するものである。
〔式中、R1はHまたはCH3、R2、R3は炭素数1〜12のア
ルキレン基、または炭素数2〜12のオキシジアルキレン
基、R4は−CH2CH2OCH2CH2 基(但し、lは2〜10
の整数)、XはCl、Br、Iを表わし、mは0〜4の整
数、nは平均オリゴマー化度を示す0でない10以下の数
である。〕 本発明のオリゴマー組成物は、下記一般式 〔式中、各記号は前記と同義である。
のモノマーと、耐衝撃性を高める基で鎖延長された下記
一般式 〔式中、各記号は、前記と同義であり、n′は1以上の
整数である。〕 のオリゴマーとの混合物であり、その平均オリゴマー化
度は10以下、好ましくは5以下、より好ましくは、0.1
〜1の範囲のものである。
平均オリゴマー化度nが小さすぎると、耐衝撃性が向
上しないため、オリゴマー化による改良点は顕著ではな
い。又、nが大きすぎる場合には、高分子量化に伴う粘
度の増大により取扱いが非常に困難となる。
前記式(I)で示されるオリゴマーにおいて、R2,R3
で示されるアルキレン基としては、例えば、メチレン、
エチレン、ブチレン、ヘキシレン、オクチレン基などが
例示される。これらの中でも炭素数4以下の基が好まし
い。
オキシジアルキレン基としては、例えば、オキシジメ
チレン、メチレンオキシエチレン、メチレンビスオキシ
エチレン、オキシジプロピレン基などが例示される。こ
れらの中でも炭素数2〜6のものが好ましく、炭素数4
のものがより好ましい。
R4は−CH2CH2OCH2CH2 で示される基でありlは
2〜10の、好ましくは3〜5の整数である。
本発明のオリゴマー組成物は、前記特開昭1−254655
号公報記載の方法と同様な方法でジハロゲン化合物、ジ
メルカプタン化合物、及び、水酸基含有メルカプタン化
合物から得られた末端ジオールオリゴマーを、(メタ)
アクリル酸エステルとすることにより得られる。
具体的には、 〔式中、R1、R2、R3、R4、X,m及びnは前記式(I)と
同じ意味を表わす。Yは塩素、水酸基、(メタ)アクリ
ロイル残基、または、アルコキシ基である。〕 末端ジハロゲンオリゴマーの合成 上記式(II)で示されるジハロゲン化合物と、上記式
(III)で示されるジメチルカプタン化合物を((II)
/(III)(モル比)>1)で、公知の方法(例えば、
村橋俊介他、合成高分子IV、356頁)に従って反応させ
ることにより、末端ジハロゲンオリゴマー(IV)が得ら
れる。
式(II)で示されるジハロゲン化合物としては、例え
ば、α,α′−ジクロロ−p−キシレン、α,α′−ジ
クロロ−m−キシレン、α,α′−シクロロ−o−キシ
レン、α,α′−ジブロモ−p−キシレン、α,α′,
2,3,5,6−ヘキサクロロ−p−キシレン、α,α′,2,3,
5,6−ヘキサブロモ−p−キシレン、p−ビス(β−ク
ロロエチル)ベンゼン、m−ビス(β−クロロエチル)
ベンゼン、o−ビス(β−クロロエチル)ベンゼン、p
−ビス(β−クロロエチル)テトラクロロベンゼン、p
−ビス(β−ブロモエチル)テトラブロモベンゼン、p
−(6−クロロヘキシル)ベンゼン、p−ビス(10−ク
ロロオクチル)ベンゼン等が例示される。
式(III)の−CH2CH2OCH2CH2 で示される基を有
するジメルカプタン化合物としては、例えば、トリエチ
レングリコールジメルカプタン、テトラエチレングリコ
ールジメルカプタン、ペンタエチレングリコールジメル
カプタン等が挙げられる。
ジハロゲン化合物と、ジメルカプタン化合物との反応
は、オリゴマー体の平均のn値の所望する値に応じて、
ジハロゲン化合物1モルに対し、ジメルカプタン化合物
を、0.09(n=0.1に対応)〜0.91(n=10に対応)モ
ル、好ましくは0.09〜0.5(n=1に対応)モルの範囲
で配合して反応させる。
この反応において溶媒としては、例えば、水、または
アルコール類、ケトン類、塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン系溶媒を、単独で、あるいは水と混合して
500〜1000ml用いる。反応温度は、50℃〜100℃、好まし
くは70℃〜90℃で行う。中和剤としては、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム等の金属塩を、用いたジメルカプ
タン化合物と等量もしくは過剰量用いる。
この反応においては、まず、ジメルカプタン化合物と
金属塩を溶媒中で反応させ、ジメルカプタン金属塩を別
途合成した後、ジハロゲン化合物と反応させてもよい。
反応後、溶媒を留去し、水洗、乾燥することにより、
末端ジハロゲンオリゴマーが得られる。得られた末端ジ
ハロゲンオリゴマーの組成、並びに、全モル数は、ジハ
ロゲン化合物とジメルカプタン化合物の配合比により決
定されるが、液体クロマトグラフィーや分子量分布測定
機器により確認することができる。
末端ジオールオリゴマーの合成 得られた末端ジハロゲンオリゴマーと、前記式(V)
で示される水酸基含有メルカプタン化合物を、公知の方
法(例えば、オルガニック サルファー コンパウンズ
(Organic Sulfur Compounds),N.Kharasch.第1巻11章
97〜111頁、米国特許3,824,293号明細書等)で反応させ
ることにより、前記式(VI)で示される末端ジオールオ
リゴマーが得られる。水酸基含有メルカプタン化合物と
しては、例えば、2−メルカプトエタノール、2−メル
カプトプロパノール、2−メルカプト−1−メチルエタ
ノール、2−ヒドロキシ−2′−メルカプトエチルエー
テル、2−ヒドロキシ−2′−メルカプトエチルスルフ
ィド、トリエチレングリコールメルカプタン、6−メル
カプトヘキサノール等が挙げられる。
反応は、末端ジハロゲンオリゴマーに対し、水酸基含
有メルカプタン化合物を、モル比で、2倍量、もしくは
若干過剰に用いて行う。溶媒としては、末端ジハロゲン
オリゴマーの合成反応の溶媒と同様の溶媒が用いられ
る。反応温度は、50℃〜110℃、好ましくは70℃〜90℃
で行う。中和剤としては炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム等の金属塩を、用いた水酸基含有メルカプタン化合物
に対し、モル比で半量もしくは過剰量用いる。
この反応においては、上記金属塩は、生成する塩酸を
中和するために用いられるが、水酸基含有メルカプタン
化合物とこれらの金属塩を溶媒中で反応させ水酸基含有
メルカプタン金属塩を別途合成した後、末端ジハロゲン
オリゴマーと反応させてもよい。反応後、溶媒を留去
し、水洗、乾燥することにより、前記式(VI)で示され
る末端ジオールオリゴマーが得られる。
また、この方法は、前記の方法で得られた末端ジハロ
ゲンオリゴマーを単離せずに行うことも可能である。そ
の場合には、前述の、ジハロゲン化合物とジメルカプタ
ン化合物を反応させた系に、適当量の水酸基含有メルカ
プタン化合物と金属塩を加えて反応させる。金属塩はジ
ハロゲン化合物とジメルカプタン化合物との反応の際
に、水酸基含有メルカプタン化合物との反応を要する量
をも加えておいてもよく、更には、ジハロゲン化合物、
ジメルカプタン化合物、水酸基含有メルカプタン化合物
をオリゴマー体の平均のn値が所望する値となるように
配合し、一段の反応で末端ジオールオリゴマー化合物を
得ることも可能である。
得られた末端ジオールオリゴマー体の組成、ならび
に、全モル数等は液体クロマトグラフィーや分子量分布
測定機器により確認することができる。
イオウ含有アクリルオリゴマーの合成 前記により得られた末端ジオールオリゴマーと、上記
式(VII)で示されるアシル化剤を反応させることによ
り、本発明のイオウ含有アクリルオリゴマー組成物を得
ることができる。アシル化剤としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸クロリド、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸無水物等の
カルボン酸、カルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸エス
テル、または、カルボン酸無水物を用いる。
ここで、(メタ)アクリルとはメタクリル及びアクリ
ルの双方を示す意味で用いている。
アシル化剤としてカルボン酸を用いた場合には、末端
ジオールオリゴマー1モルに対し、触媒、例えば硫酸、
塩酸等の鉱酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族スル
ホン酸を、0.01〜0.5モルと、メタクリル酸又は/及び
アクリル酸を2〜6モル、好ましくは2〜3モル、溶媒
として、例えば、ベンゼン、トルエン等を500〜1000ml
使用して反応させ、生成する水を共沸蒸留により系外に
除去する。反応温度は60℃〜120℃、好ましくは80℃〜1
10℃で行う。
アシル化剤としてカルボン酸エステルを用いた場合に
は、触媒として、チタンブトキサイド、カリウムブトキ
サイド等の有機金属錯体を0.01〜0.5モルと、例えば、
メタクリル酸メチル2〜10モル、好ましくは4〜6モ
ル、溶媒として、例えば、ベンゼン、トルエン等を0〜
1000ml使用して反応させる。反応温度は60〜120℃、好
ましくは80℃〜110℃で行い、生成するアルコールを共
沸蒸留により系外に除去する。
また、カルボン酸無水物をアシル化剤として用いた場
合には、カルボン酸エステルの場合と同様に反応を行な
うことができる。尚、生成するカルボン酸は、後処理の
段階で除去される。
酸ハロゲン化物をアシル化剤として用いた場合には、
触媒として含窒素系有機塩基、例えば、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジ
ン等を2〜6モル、好ましくは2〜3モルを使用して反
応させる。反応は、ジオールオリゴマーに含窒素有機塩
基を配合したものを−10℃〜+50℃、好ましくは−10℃
〜+30℃に保ち、これに酸ハロゲン化物を滴下する。上
記反応には、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン等の塩
素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒を使用するのが好ましい。
反応終了後、反応液を希塩酸、希アルカリ水溶液、お
よび水で洗浄し、溶媒を用いた場合は溶媒を留去して、
本発明のイオウ含有(メタ)アクリルオリゴマー組成物
を得ることができる。尚、オリゴマー組成物のn値は、
モノマーの添加や、n値の異なるオリゴマー同士のブレ
ンドにより調整することも可能である。
本発明のイオウ含有(メタ)アクリルオリゴマー組成
物は、ラジカル開始剤を用いた重合反応させることによ
り、屈折率が1.60以上と高く、かつ透明で、光学的に均
一なかつ耐衝撃性に優れた硬化物を与える。又、他のラ
ジカル重合性モノマーと共重合させることもできる。上
記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、スチレ
ン、ビニルトルエン、メトキシスチレン、クロロスチレ
ン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、塩化ビニル等のビ
ニル化合物、メチルメタクリレート、フェニルアクリレ
ート、クロロフェニルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、エポキシアクリレート等の(メタ)アクリ
ル化合物、ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、ジアリルフタレート、エポキシコハク酸ジアリル、
アリルフェニルシラン、ジアリルジメチルシラン等のア
リル化合物等、である。
また、重合の際に使用されるラジカル開始剤は特に限
定されず、一般的な開始剤が使用可能である。例えば、
過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオキシカーボネ
ート、ターシャリブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート、ジターシャリブチルパーオキサイド等の過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベン
ゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、
ベンジル、アセトフェノン、アントラセン、α−クロロ
メチルナフタレン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、ベンジルジメチルケタール、p−トルイル
ジフェニルホスフィンオキシド等の光増感剤、ジフェニ
ルスルフィド、チオカーバメート等硫黄化合物等であ
る。
〔実施例〕
以下に本発明をより良く説明するために、具体的に、
本発明の実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部を示
す。
製造例1 撹拌機、温度計、滴下ロート、冷却管を備え付けた10
00ml4つ口フラスコ内に、α,α′−ジクロロ−p−キ
シレン100部、トリエチレングリコールジメルカプタン2
4部、炭酸カリウム170部、そしてメチルエチルケトン50
0部を仕込み、撹拌しながら溶液の温度を82〜83℃まで
昇温し、還流を3時間行った。次いで撹拌しながら、2
−メルカプトエタノール82部を滴下した後、3時間還流
を行った。反応後、溶媒を留去し、水洗を行い、温風乾
燥することにより、次式で示されるイオウ含有末端ジオ
ールオリゴマーを得た。
生成物は白色粉末状固体であり、収量は、142部(94
%)であった。高速液体クロマトグラフィー等の結果よ
り、オリゴマーの平均のn値は0.30であった。
製造例2〜6 表(1)に示される配合にて製造例1と同様にして、
イオウ含有末端ジオールオリゴマーを得た。結果は表
(1)に示す。
実施例1 撹拌機、温度計、および冷却管を付した分離器を備え
つけた1000ml4つ口フラスコ内に、製造例1で得たイオ
ウ含有末端ジオールオリゴマー142部、メタクリル酸メ
チル264部、重合禁止剤としてp−メトキシフエノール
0.2部とN,N−ジエチルヒドロキシルアミン2部、溶媒と
してトルエン150部を仕込み、撹拌しながら反応系を80
℃まで昇温後、チタンブトキサイド部を加えてエステル
交換を行った。生成するメタノールはメタクリル酸メチ
ルとの共沸蒸留により系外に除去した。次いで反応を分
液ロートに移し、トルエン300部を加え、希塩酸、希ア
ルカリ水溶液で洗浄後、水で中性になるまで洗浄した。
これを無水硫酸マグネシウムで脱水後、濾過し、減圧下
で溶媒であるトルエンを留去して、次式で示されるイオ
ウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。生成物は無
色透明な液体であり、収量は186部(94%)であった。
オリゴマー組成物の平均のn値は0.3であった。
実施例2 実施例1における末端ジオールオリゴマー142部の代
りに、製造例2で得た末端ジオールオリゴマー146部を
用いる以外は、実施例1と同様に行い、次式で示される
イオウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。
生成物は無色透明の液体であり、収量は171部(94
%)であった。オリゴマー体における平均のn値は1.0
であった。
実施例3 製造例3で得た末端ジオールオリゴマー138部を用い
る以外は、実施例1と同様に行い、次式で示されるイオ
ウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。
生成物は無色透明の液体であり、収量は170部(87
%)であった。オリゴマー体における平均のn値は0.3
であった。
実施例4 製造例4で得た末端ジオールオリゴマー144部を用い
る以外は、実施例1と同様に行い、次式で示されるイオ
ウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。
生成物は無色透明の液体であり、収量は187部(97
%)であった。オリゴマー体における平均のn値は0.5
であった。
実施例5 製造例5で得た末端ジオールオリゴマー120部を用い
る以外は、実施例1と同様に行い、次式で示されるイオ
ウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。
生成物は無色透明の液体であり、収量は135部(8.7
%)であった。オリゴマー組成物の平均のn値は0.2で
あった。
実施例6 製造例6で得た末端ジオールオリゴマー179部を用い
る以外は、実施例1と同様に行い、次式で示されるイオ
ウ含有ジメタクリレートオリゴマーを得た。
生成物は無色透明の液体であり、収量は189部(81
%)であった。オリゴマー体における平均のn値は0.3
であった。
実施例7 実施例2で得たイオウ含有ジメタクリレート193部
と、下記式で示されるp−ビス(β−メタクリロイルオ
キシエチルチオ)キシリレン112部を混合し、オリゴマ
ー体における平均のn値が0.5の無色透明液体を得た。
応用例1 実施例1で得られたイオウ含有アクリルオリゴマー10
0部、およびベンゾイルパーオキサイド0.5部を加えた混
合物を、シリコンゴム製のスペーサーと、2枚のガラス
板で構成された鋳型の中に注入し、60℃から110℃まで1
2時間かけて昇温して重合を行った。鋳型より取り出し
た硬化物は光学歪がなく、透光性、硬度共に良好であっ
た。
応用例2〜7 実施例2〜8で得られたイオウ含有ジメタクリレート
オリゴマーを、それぞれ応用例1と同様にして重合、硬
化を行った。得られた硬化物はいずれも光学歪がなく、
透光性、硬度共に良好であった。
比較例1 実施例1で用いたイオウ含有アクリルオリゴマー100
重量部に代えてp−ビス(β−メタクリロイルオキシエ
チルチオ)キシリレン100重量部を用いた他は、応用例
1と同様にして重合、硬化させた。
比較例2 特開昭1−254655号公報に従い、下記式で示されるイ
オウ含有ジメタクリレートオリゴマーを合成し、実施例
1で用いたイオウ含有アクリルオリゴマー100重量部に
代えて、このオリゴマー100重量部を用いた他は、応用
例1と同様にして重合、硬化させた。
応用例1〜7及び比較例1,2で得られた硬化物の比
重、屈折率、アッベ数、落球試験の結果を表−2に示
す。
尚、落球試験はFDA規格に基き、16gの鋼球を127cmの
高さから厚さ2mmの硬化物に自然落下させ、割れないも
のを合格、割れるものを不合格とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/027 511 G03F 7/027 511 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 323/00 C08G 75/00 C08F 299/00 C08F 20/00 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式で示されるイオウ含有アクリルオリゴ
    マー組成物 〔式中、R1はHまたはCH3、R2、R3は炭素数1〜12のア
    ルキレン基、または炭素数2〜12のオキシジアルキレン
    基、R4は−CH2CH2OCH2CH2 基(但し、lは2〜10
    の整数)、XはCl、Br、Iを表わし、mは0〜4の整
    数、nは平均オリゴマー化度を示す0でない10以下の数
    である。〕
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