JPH04307107A - フランジ付きリニアボールベアリング - Google Patents
フランジ付きリニアボールベアリングInfo
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- F16C29/0688—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track the bearing body encircles a rail or rod of circular cross-section, i.e. the linear bearing is not suited to transmit torque with balls whereby a sleeve surrounds the circulating balls and thicker part of the sleeve form the load bearing tracks
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
ルスプライン等、各種産業機械の直線案内部に使用され
るリニアボールベアリングに係り、詳細には、ベアリン
グを固定するためのフランジ部を有するタイプのリニア
ボールベアリングの改良に関する。
リニアボールベアリングは各種産業機械の直線案内部に
おいて幅広く使用されており、多種多様な使用態様に適
合するよう様々な製品が作られている。
るいはテーブル等の被取付部に固定するためのフランジ
部が形成された所謂フランジ付きボールブッシュの一例
を示すものである。具体的には、断面略円筒形状に形成
されると共にその外周面には固定用のボルト孔102を
有するフランジ部103が一体に成形され、無限循環す
る多数のボール104を介してベアリングシャフト10
5の周囲を直線運動するベアリング外筒101と、ベア
リングシャフト105とベアリング外筒101との間で
上記ボール104を無限循環させるためのボール案内溝
106を有し、ベアリング外筒101の中空部内に嵌め
込まれて固定されるボール保持器107とから構成され
ており、固定ボルト108で上記フランジ部103を被
取付部109に固定し、被取付部109とベアリングシ
ャフト105とを相対的にスライドさせながら使用する
ようになっている。
ニアボールベアリングにおいては、ボールが転走するベ
アリング外筒内周面の耐磨耗性を高めるべく、ベアリン
グ外筒に対して焼き入れ処理を施すことが要求されるが
、当該処理は上述したフランジ付き製品の製作において
著しい障害となっている。なぜならば、フランジ部の肉
厚はベアリング外筒の他の部分の肉厚に比較して厚いこ
とから、フランジ部を研削形成した後に焼入れ処理を行
ったのではベアリング外筒に熱処理歪みが残留してしま
い、ベアリング外筒を精度良く仕上げることが出来ず、
また、焼入れ処理を行った後にフランジ部を形成するの
では、材料が硬化してその研削加工が著しく困難となる
からである。また、フランジ部を有するベアリング外筒
はフランジ部を有しない直円筒形状のベアリング外筒に
比してその研削加工に著しく手間がかかるといった問題
点も有している。直円筒形状のベアリング外筒であれば
心なし研削盤を使用することにより1工程で能率良く研
削加工を施すことができるが、フランジ付きのベアリン
グ外筒は心なし研削盤で加工することができないために
円筒研削盤を用いて加工しなければならず、その加工工
程も円筒部の研削並びにフランジ部の研削の2工程が必
要となるからである。
決する一手段として、略ドーナッツ状のフランジ部材を
ベアリング外筒と別個に成形し、ベアリング外筒に対す
る焼入れ処理が終了した後にフランジ部材とベアリング
外筒とを圧入やブレージング加工等で一体化したリニア
ボールベアリングも提案されているが、製造時の加工工
程の増加や部品点数の増加といった問題点が新たに生じ
、生産コスト及び生産効率の面から満足のいくものでは
なかった。
ものであり、その目的とするところは、著しい生産コス
トの低下及び生産効率の向上を図ることが可能なフラン
ジ付きリニアボールベアリングを提供することにある。
本発明のフランジ付きリニアボールベアリングは、ベア
リングシャフトに案内されて直線運動を行うベアリング
外筒と、このベアリング外筒とベアリングシャフトとの
間に挟み込まれて荷重を負荷しつつ転動する多数のボー
ルと、上記ベアリング外筒の中空部内に嵌め込まれて上
記ボールを保持、整列させるボール保持器とを備えたリ
ニアボールベアリングにおいて、ベッドあるいはテーブ
ル等の被取付体にベアリングを固定するためのフランジ
部が上記ボール保持器に突設されていることを特徴とす
るものである。
ル保持器に突設されるフランジ部としては、略ドーナッ
ツ状のフランジ部材をボール保持器の外周面に接合した
ものであって差し支えないが、好ましくは、合成樹脂の
射出成形あるいは切削加工等によりフランジ部をボール
保持器と一体に成形するのが良い。
リニアボールベアリングとしては、円筒状のベアリング
外筒とベアリングシャフトとの間に無限循環する複数の
ボールを挟み込んで両者の間の相対的な直線運動を支承
するものであれば良く、従来技術で示したボールブッシ
ュのみならずベアリング外筒とベアリングシャフトとの
間のトルク伝達が可能なボールスプラインにも適用する
ことができる。
ジ部をボール保持器に設けてベアリング外筒を直円筒形
状としたので、ベアリング外筒に対する焼入れ処理が著
しく容易となる他、その研削加工も心なし研削盤を用い
て能率良く且つ安価に実施することができ、生産性が著
しく向上すると共にその加工精度も向上する。また、ベ
アリング外筒からフランジ部を取り除いたことにより、
フランジを具備しないリニアボールベアリングのベアリ
ング外筒をフランジ付きリニアボールベアリングのベア
リング外筒に転用でき、異なる製品間において部品の共
通化が図れる。更に、合成樹脂を用いてフランジ部をボ
ール保持器と一体に成形することもでき、生産効率が著
しく向上する。
付きリニアボールベアリングを詳細に説明する。図1は
本発明を適用したフランジ付きボールブッシュの第一実
施例を示す側面断面図である。本実施例のフランジ付き
ボールブッシュは、ベアリングシャフト1に案内されて
直線運動を行うベアリング外筒2と、ベアリングシャフ
ト1とベアリング外筒2との間で荷重を負荷して転走す
る多数のボール3と、外周面にフランジ部4が突設され
ると共に上記ベアリング外筒2の中空部21内に嵌め込
まれてボール3を保持整列させるボール保持器5とから
構成されている。
隙を有してベアリングシャフト1の周囲に遊嵌する略円
筒状に形成され、図5に示すようにその内周面には、ベ
アリングシャフト1と相俟ってボール3を挟み込む負荷
転走面22が円周方向に沿って互いに等間隔で5条形成
されると共に、互いに隣接する2条の負荷転走面22の
間には荷重から開放された逃げボールが転走する無負荷
転走溝23が形成されている。又、中空部21の一方の
開口縁部には後述する八角止め金具6が没入するリング
状溝24が円周方向に沿って形成されている。
4に示すように、ベアリングシャフト1が貫通する貫通
孔51を有して略円筒状に形成されると共に、その外周
面にはボルト取付孔41が穿設された鍔状のフランジ部
4が突設され、合成樹脂の射出成形によりフランジ部4
を含めて一体成形されている。その外周面には、ベアリ
ング外筒2をベアリングシャフト1から抜いた際に上記
負荷転走面22を転走するボー3ルが脱落するのを防止
する長孔状の負荷ボール案内溝52、無負荷転走溝23
を転走する逃げボールを整列させる無負荷ボール案内溝
53、及び上記負荷ボール案内溝52と無負荷ボール案
内溝53とを連通連結してこれら両者52,53の間で
ボール3を無限循環させるためのボール方向転換溝54
が各負荷転走面22に対応して形成されている。又、外
周面には上記ベアリング外筒2のリング状溝24に対応
するリング状溝55が形成されており、ボール保持器5
をベアリング外筒2に嵌め込んだ際にベアリング外筒2
のリング状溝24とボール保持器5のリング状溝55と
が相対向して空間を形成するようになっている。
器5との結合に関してであるが、本実施例では図6及び
図7に示す八角止め金具6を用いて両者を結合している
。その具体的結合手順はと言えば、先ず、ベアリング外
筒2の内周面に形成されたリング状溝24内に八角止め
金具6を嵌装し、次いで、ボール保持器5をベアリング
外筒2の中空部21に圧入していく。すると、ボール保
持器5の端部が八角止め金具6の各辺略中央部61に当
接するので八角止め金具6が弾性変形して拡開する。そ
のままボール保持器5を圧入していくと、ボール保持器
5のリング状溝55がベアリング外筒2のリング状溝2
4に合致した際に八角止め金具6の各辺略中央部61が
ボール保持器5側のリング状溝55に落ち込み、図8に
示すように八角止め金具6の角部62がリング状溝24
に,又、各辺略中央部61がリング状溝55に没入した
状態となる。これによってベアリング外筒2とボール保
持器5とが結合される。
実施例のフランジ付きボールブッシュは、ボール保持器
5に突設されたフランジ部4を固定ボルト(図示せず)
で被取付部(図示せず)に固定することで、従来のフラ
ンジ付きボールブッシユと同様、被取付部とベアリング
シャフト1との間に相対的な直線運動を与え得るもので
ある。
をボール保持器5に突設したことで、従来フランジ部4
をベアリング外筒2に突設する際に必要とされていた面
倒な加工工程が不要となり、ベアリング外筒2の加工が
著しく容易となって生産効率の向上及び生産コストの低
下を達成することが可能となった。
よりフランジ部4をボール保持器5と一体成形している
ので、フランジ部4を形成するための工程を別途設ける
必要が無く、より生産性の優れたものとなっている。
ールブッシュの第二実施例を示すものである。この実施
例においてもフランジ部4はボール保持器5と一体成形
されているが、ボール保持器5とベアリング外筒2との
結合の方法は第一実施例とは異なる。すなわちこの実施
例では、ボール保持器5をベアリング外筒2に嵌め込ん
だ後、ベアリング外筒2から突出したボール保持器5の
端部外周面にストッパーリング7を嵌め込み、このスト
ッパーリング7とベアリング外筒2とを係合させてボー
ル保持器5とベアリング外筒2とを結合している。尚、
その他の構成は上記第一実施例と同じなので、図中に同
一符号を付してその説明は省略する。
においても、フランジ部4をボール保持器5と一体に成
形しているので、生産効率の向上及び生産コストの低下
を達成することが可能である。
ンジ付きリニアボールベアリングによれば、フランジ部
をボール保持器に設けてベアリング外筒を直円筒形状と
したので、ベアリング外筒に対する焼入れ処理が著しく
容易となる他、その研削加工においても心なし研削盤を
用いることが可能となるので能率良く且つ安価にこれを
実施することができ、ベアリング外筒の著しい生産効率
の向上及び生産コストの低下を達成することが可能とな
る。また、フランジを具備しないリニアボールベアリン
グのベアリング外筒をフランジ付きリニアボールベアリ
ングのベアリング外筒に転用できるので、異なる製品間
において部品の共通化が図られ、この点においても生産
効率の向上及び生産コストの低下を達成することが可能
となる。更に、本発明においてフランジ部とボール保持
器とを合成樹脂の射出成形で一体に成形すれば、フラン
ジ部を形成する工程を別途設ける必要がなく、更なる生
産効率の向上を期待できる。
の第一実施例を示す側面断面図である。
ある。
面図である。
ある。
図である。
持器との結合状態を示す正面断面図である。
の第二実施例を示す側面断面図である。
を示す側面断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベアリングシャフトに案内されて直線
運動を行うベアリング外筒と、このベアリング外筒とベ
アリングシャフトとの間に挟み込まれて荷重を負荷しつ
つ転動する多数のボールと、上記ベアリング外筒の中空
部内に嵌め込まれて上記ボールを保持、整列させるボー
ル保持器とを備えたリニアボールベアリングにおいて、
ベッドあるいはテーブル等の被取付体にベアリングを固
定するためのフランジ部が上記ボール保持器に突設され
ていることを特徴とするフランジ付きリニアボールベア
リング。 - 【請求項2】 フランジ部が合成樹脂の射出成形によ
りボール保持器と一体に成形されていることを特徴とす
る請求項1記載のフランジ付きリニアボールベアリング
。 - 【請求項3】 ベアリングシャフトに案内されて直線
運動を行うベアリング外筒と、このベアリング外筒とベ
アリングシャフトとの間に挟み込まれて荷重を負荷しつ
つ転動する多数のボールと、ベッドあるいはテーブル等
の被取付体にベアリングを固定するためのフランジ部が
外周面に突設され、上記ベアリング外筒の中空部内に嵌
め込まれて上記ボールを保持、整列させるボール保持器
と、角部がベアリング外筒の内周面に形成されたリング
状溝に没入すると共にこれら角部を繋ぐ各辺の略中央部
がボール保持器の外周面に形成されたリング状溝に没入
してベアリング外筒とボール保持器とを固定する多角形
止め金具とからなることを特徴とするフランジ付きリニ
アボールベアリング。
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