JP2002235753A - シェル型ころ軸受 - Google Patents

シェル型ころ軸受

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JP2002235753A
JP2002235753A JP2001033537A JP2001033537A JP2002235753A JP 2002235753 A JP2002235753 A JP 2002235753A JP 2001033537 A JP2001033537 A JP 2001033537A JP 2001033537 A JP2001033537 A JP 2001033537A JP 2002235753 A JP2002235753 A JP 2002235753A
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shell
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Masatoshi Niina
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NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ころのクラウニングを施すことなく、エッジ
ロードを防止することができ、安価に製作できるシェル
型ころ軸受を提供する。 【解決手段】 円筒状のシェル型の外輪1Aおよび複数
のころ2を備える。外輪1Aの横断面形状は、軸方向中
央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚いものとする。この
外輪1Aは、ハウジング13の円筒面形状の取付孔14
に内嵌することで、軌道面1Aaがクラウニング形状に
なるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジャーナルころ
軸受等のシェル型ころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】ジャーナルころ軸受とされるシェル型こ
ろ軸受は、図11に一例を示すように、外輪51がシェ
ル型、つまり鋼板等のプレス成形品であり、外輪51の
軌道面51aを転動する複数のころ52が、保持器53
に保持されている。内輪側の軌道面は、軸55の外径面
となる。従来のプレス加工して製作されたシェル型外輪
51は、高精度に研削加工されたハウジング54の円筒
面形状の取付孔54aに圧入されて使用することを前提
としていて、ハウジング54に取付けられることによ
り、軌道面51aの精度を得るものとされている。ころ
52は、外輪51との接触部に生じるエッジロード(集
中荷重)を防止するため、図12に示すように、両端側
に、僅かな曲率をもたせたクラウニング部52aを形成
するのが通常である。ころ52のクラウニング部52a
は、芯なし研削盤による加工、またはタンブラー加工等
により施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軸受中に多数
使用されるころ52に、上記のようなクラウニング部5
2aを施すため、生産性が悪く、軸受の製造コストが高
くなる。また、シェル型外輪51の圧入前のシェル母線
形状は、一般的に図13に示すような傾向を示し、両端
部の付近の外径が大きくなる傾向にある。このため、圧
入後の軸受は、主に外輪51の鍔部51bで締め付け力
を受けるため、軸受中央部での形状が安定しない。最悪
の場合は、外輪51の外径面の軸方向中央で、ハウジン
グ54との間に僅かな隙間を生じることがある。このよ
うに外輪51の軸受中央部での形状が安定しないため、
軸受の円滑な回転が妨げられる恐れがある。圧入前の外
輪51の内・外径面を高精度に加工すると、圧入後も軸
受中央部の形状を安定させることができるが、加工の工
程が増えて、コスト高になる。
【0004】そこで、この発明は、ころのクラウニング
を施すことなく、エッジロードを防止することができ、
また安価に製作できるシェル型ころ軸受を提供すること
を目的とする。この発明の他の目的は、外径面に高精度
な加工を施さなくても、内径面に適切な曲面のクラウニ
ング形状を与えることができるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、軸受のより一層滑らかな
回転を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
発明は、上記の課題を解決するために、円筒状のシェル
型の外輪、およびこの外輪の内径面からなる軌道面を転
動する複数のころとを備えたシェル型ころ軸受におい
て、上記外輪の横断面形状を、軸方向中央部の肉厚が両
端部の肉厚よりも厚く、上記軌道面がクラウニング形状
となる形状としたものである。この構成によると、外輪
の軌道面をクラウニング形状としたため、ころにクラウ
ニング加工を施すことなく、エッジロードを防止するこ
とができる。外輪は、軸方向中央部の肉厚が両端部の肉
厚よりも厚い形状としたため、ハウジングへの圧入等に
よる取付状態においても、軌道面のクラウニング形状が
維持される。このように、外輪の軌道面をクラウニング
形状として、エッジロードを防止するものであるため、
多数のころにクラウニング加工を施す場合に比べて、安
価に軸受を製作できる。
【0006】この発明における第2の発明は、上記の課
題を解決するために、円筒状のシェル型の外輪、および
この外輪の内径面からなる軌道面を転動する複数のころ
とを備えたシェル型ころ軸受において、上記外輪の横断
面形状を、軸方向中央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚
く、軸方向中央部が外径側に突出する中高形状であり、
この外輪は、ハウジングの円筒面形状の取付孔に内嵌す
ることで、上記軌道面がクラウニング形状になるものと
している。この構成の場合、ハウジングの取付孔に内嵌
する前に外輪軌道面の形状はクラウニング形状ではない
が、外輪の軸方向中央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚
いため、外輪をハウジングの円筒面形状の取付孔に内嵌
したときに、外輪外径面が取付孔の円筒面に倣うこと
で、軌道面がクラウニング形状となる。この場合も、こ
ろにクラウニング加工を施すことなく、エッジロードを
防止することができ、安価なシェル型ころ軸受とでき
る。また、このように外輪の外径面を中高形状とし、外
径面が取付孔の円筒面に倣うことで、軌道面にクラウニ
ング形状を与えるようにした場合、外輪外径面の中高形
状がクラウニング形状に与える影響は、弾性変形分だけ
滑らかになる。そのため、特に外径面を高精度にしなく
ても、好ましいクラウニング曲面形状を、安定して内径
に与えることができる。
【0007】この発明において、上記第1および第2の
発明のいずれにおいても、上記外輪が、しごき加工面を
有するものとしても良い。一般にシェル型ころ軸受の外
輪は、深絞り加工により形成されている。この深絞り加
工後に、しごき加工を施すことで、外輪の中央部の肉厚
を両端部の肉厚よりも厚くすることができる。しかも、
しごき加工は、深絞り加工を行っているプレス機械で同
様に加工が可能であるため、研削等による機械加工に比
べて、製造コストが抑えられる。したがって、製造コス
トを抑えつつ、外輪の軌道面をクラウニング形状とする
ことができる。このため、エッジロードを防止しなが
ら、ころにクラウニング加工を施す場合に比べて、より
一層安価なシェル型ころ軸受とできる。
【0008】このように、外輪にしごき加工面を設ける
場合に、外輪の軌道面をしごき加工面としても良い。し
ごき加工を施した面は、面粗度が向上することから、こ
ろが転動する軌道面をしごき加工面とすることで、軸受
のより滑らかな回転を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図1な
いし図4と共に説明する。このシェル型ころ軸受は、円
筒状のシェル型の外輪1と、この外輪1の内径面からな
る軌道面1aを転動する複数のころ2とを備える。外輪
1は、両端に内径側に突出する鍔部1b,1cを有す
る。ころ2は、リング状の保持器3の円周方向複数箇所
に設けられた各ポケット内に保持されている。この軸受
は、ジャーナルころ軸受となるものであり、独立した内
輪を有しておらず、軸5の外径面が内輪側の転動面5a
となる。したがって、軸5が軸受の内輪となる。ころ2
は、針状ころからなり、両端に面取が施されているが、
クラウニング部は設けられていない。
【0010】外輪1の横断面形状は、図2に示すよう
に、軸方向中央部の肉厚t1が両端部の肉厚t2よりも
厚く、軌道面1aがクラウニング形状とされている。外
輪1の外径面は円筒面である。外輪1の横断面形状は、
自然状態における形状、つまりハウジングの取付孔(図
示せず)に装着する前における形状が、上記の形状とさ
れる。
【0011】外輪1は、鋼板等の金属素材のプレス加工
品である。この外輪1の製造は、図3に示すように、塑
性加工で行われる。まず、平板状の素材(図示せず)か
ら、図3(A)に示すように、深絞り加工でカップ状の
素材W1に形成し、同図(B)のように、底部Sをプレ
ス加工で打ち抜く。これにより、片方の鍔部1bを有す
る円筒形状の素材W2とされる。この片鍔付きの円筒状
素材W2が、同図(C)のように、しごき加工によっ
て、周壁の軸方向中央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚
く、軌道面1aがクラウニング形状となった素材W3に
加工される。この素材W3の円筒状の端部を内側に曲げ
加工し、同図(D)のように、残りの鍔部1cを有する
外輪1とする。外輪1の熱処理は、例えば、しごき加工
後の素材W3の状態で、残りの鍔部1cの曲げ加工前に
行われる。
【0012】上記しごき加工は、例えば、図4に示すよ
うに、外周にクラウニング形状の凹面の成形面31aを
持つポンチ31と、外輪1の外径面をしごくダイス32
とで行う。このとき、成形面31aによる凹み部分内
に、しごき加工で外輪素材の材料を塑性流動し、クラウ
ニング形状の軌道面1aが形成される。
【0013】この構成のシェル型ころ軸受によると、外
輪1のころ2が転動する軌道面1aがクラウニング形状
になっている。そのため、ころ2にクラウニング加工を
施すことなくエッジロードを防止することができる。外
輪1の軌道面1aのクラウニング形状は、しごき加工に
より得ることができ、図3に示したように、深絞り加工
と同じくプレス機械で加工できるため、安価に量産する
ことができる。
【0014】図5ないし図10は、この発明の他の実施
形態を示す。この実施形態のシェル型ころ軸受は、図6
に示すように、外輪1Aの横断面形状を、軸方向中央部
の肉厚h1が両端部の肉厚h2よりも厚くなるように、
軸方向中央部が外径側に突出する中高形状としている。
すなわち、外輪1Aに、外径側に膨らんだ膨らみ部7を
有する形状としている。外輪1Aは、ハウジング13の
円筒面状の取付孔14に圧入状態に嵌合させられること
により、内径面の軌道面1Aaがクラウニング形状とな
る。この実施形態において、特に説明する事項の他は、
図1の実施形態と同じである。例えば、外輪1Aが両側
に鍔部1Ab,1Acを有すること、ころ2がクラウニ
ングを有しないこと、および保持器3が設けられている
ことなどは、図1の実施形態と同じである。
【0015】外輪1Aの膨らみ部7は、詳しくは図6に
示すように、幅Aの中央部分7aが円筒面状の外径面
に、その両側の幅Bの部分7bがテーパ面状の外径面に
形成され、薄い台形状の断面形状とされている。幅A
は、外輪1の全体幅の1/3〜2/3とされ、幅Bは、
中央部分7aの幅Aの1/2よりも若干狭く形成されて
いる。外輪1Aの外径面における膨らみ部7のない両側
部分1Adの外径面は、円筒面とされている。
【0016】外輪1Aは、鋼板等の金属素材のプレス加
工品である。この外輪1の製造は、前記実施形態と同じ
く、塑性加工で行われる。まず、平板状の素材(図示せ
ず)から、図8(A)に示すように、深絞り加工でカッ
プ状の素材WA1に形成し、同図(B)のように、底部
Sをプレス加工で打ち抜く。これにより、片方の鍔部1
Abを有する円筒形状の素材WA2とされる。この片鍔
付きの円筒状素材WA2が、同図(C)のように、しご
き加工によって、周壁の外径部が膨らんで軸方向中央部
の肉厚が両端部の肉厚よりも厚くなった素材WA3に加
工される。この素材WA3の円筒状の端部を内側に曲げ
加工し、同図(D)のように、残りの鍔部1Acを有す
る外輪1Aとする。外輪1Aの熱処理は、例えば、しご
き加工後の素材WA3の状態で、残りの鍔部1Acの曲
げ加工前に行われる。
【0017】上記しごき加工は、例えば、図9,図10
に示すように、内周に凹面の成形面41aを持つダイス
41と、外輪1Aの内径面をしごくポンチ42とで行
う。ダイス41は、ポンチ42の中心孔に摺動自在に嵌
合してポンチ42の昇降を案内するガイドロッド43を
有する。図10は、図9に1点鎖線で示す部分Xを拡大
して示すしごき作用の説明図である。ポンチ42の未挿
入時に、図10(A)のように、成形面41による凹み
部分は空間となっているが、ポンチ42を圧入して外輪
素材WA2の内径面をしごくことにより、上記凹み部分
内に外輪素材W2の材料が塑性流動し、外径面に膨らみ
部7が形成される。なお、外輪1Aの製造過程を示す図
8、および前記実施形態における図3は、いずれも主な
工程を示したものであり、各加工の間に、別の加工を介
在させても良い。例えば、深絞り加工を複数回に分けて
行うようにしても良く、またしごき加工を複数回に分け
て行っても良い。また、各部の局部的な加工を施す整形
加工を加えても良い。
【0018】この実施形態のシェル型ころ軸受の場合、
ハウジング13の取付孔14に内嵌する前に外輪軌道面
1Aaの形状はクラウニング形状ではないが、外輪1A
の軸方向中央部の肉厚h1が両端部の肉厚h2よりも厚
いため、外輪1Aを取付孔14に内嵌したときに、外輪
外径面が取付孔14の円筒面に倣うことで、軌道面1A
aがクラウニング形状となる。これにより、ころ2にク
ラウニング加工を施すことなく、エッジロードを防止す
ることができる。
【0019】ここで、外輪1Aをハウジング13の取付
孔14に圧入した場合の変形について解析した結果を図
7に示す。同図に示すように、外輪1Aの軌道面1Aa
は、クラウニング形状を成す。また、実際に図6に示す
外輪1Aを製作し、円筒内径面を有する取付孔に圧入し
た外輪1Aの軌道面1Aaの形状が、上記解析結果と一
致することも確認している。同図からも分かるように、
外輪1Aの外径面を中高形状とし、外径面1Aが取付孔
14の円筒面に倣うことで、軌道面1Aaにクラウニン
グ形状を与えるようにした場合、外輪外径面の中高形状
がクラウニング形状に与える影響は、弾性変形分だけ滑
らかになる。そのため、中高形状を与える膨らみ部7
が、この実施形態のように、台形状の断面形状であって
も、角部が丸まったクラウニング曲線形状となる。ま
た、そのため、特に外径面を高精度にしなくても、理想
的なクラウニング曲面形状を、安定して内径に与えるこ
とができる。このように、軌道面1Aaの形状を直接に
加工せずに、取付孔14に嵌合することで目標形状に形
成されるようにしたため、高精度な加工を要しない簡単
な加工で、好ましいクラウニング形状を得ることができ
る。しかも、この実施形態では、外輪1Aの軸方向中央
部の肉厚を両端部の肉厚よりも厚くして中高形状として
いるため、肉厚一定で中高形状とする場合と異なり、鍔
部1Ab,1Acがあっても、これら鍔部1Ab,1A
cと対応する外径面部分で取付孔14の内面からの締め
付け力が局部的に作用することによって、軸方向の中間
部分で外輪外径面と取付孔14との間に隙間が生じるよ
うな問題も解消される。
【0020】また、この実施形態では、外輪1Aにしご
き加工を施すことで、軸方向中央部の肉厚h1を両端部
の肉厚h2よりも大きくしているが、しごき加工は、深
しぼり加工を行っているプレス機械と同様に加工が可能
であるため、製造コストを抑えつつ外輪1Aの軌道面1
Aaをクラウニング形状とすることができる。このた
め、安価のシェル型ころ軸受を提供することができる。
さらに、この実施形態では、軌道面1Aaにしごき加工
を施しており、軌道面1Aaの面粗度が良好となってお
り、軸受のより滑らかな回転が実現される。
【0021】なお、前記各実施形態は、軸の外径面が直
接に軌道面となるシェル型ジャーナルころ軸受に適用し
た場合につき説明したが、この発明は、軸とは別体の内
輪を有するシェル型ころ軸受に適用することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、外輪
の軌道面にクラウニング形状を与えるようにしたため、
ころにクラウニング加工を施さずにエッジロードを防止
することができ、エッジロードを防止しながら、安価な
軸受とできる。外輪の横断面形状を外径側に突出する中
高形状とし、ハウジングの取付孔に内嵌することで、軌
道面がクラウニング形状になるものとした場合は、外径
面を高精度に加工しなくても、内径面に適切な曲面のク
ラウニング形状を与えることがきる。外輪がしごき加工
面を有するものとした場合は、より一層安価な軸受を提
供できる。また、軌道面をしごき加工面とした場合は、
面粗度が向上し、軸受のより滑らかな回転が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるシェル型ころ軸
受の部分断面図である。
【図2】その外輪の部分断面図である。
【図3】同外輪の製造工程の工程説明図である。
【図4】同外輪のしごき工程を金型と共に示す断面図で
ある。
【図5】この発明の他の実施形態にかかるシェル型ころ
軸受の部分断面図である。
【図6】その外輪の部分断面図である。
【図7】その外輪のハウジング取付状態における軌道面
形状の解析結果を示す説明図である。
【図8】同外輪の製造工程の工程説明図である。
【図9】同外輪のしごき工程を金型と共に示す断面図で
ある。
【図10】図9のX部分を拡大して示す作用説明図であ
る。
【図11】従来例の断面図である。
【図12】従来のクラウニング付きのころの半裁正面図
である。
【図13】従来例における外輪の外径母線形状の測定結
果の説明図である。
【符号の説明】
1…外輪 1A…外輪 1a…軌道面 1Aa…軌道面 1b,1c…鍔部 1Ab,1Ac…鍔部 2…ころ 3…保持器 13…ハウジング 14…取付孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のシェル型の外輪、およびこの外
    輪の内径面からなる軌道面を転動する複数のころとを備
    えたシェル型ころ軸受において、上記外輪の横断面形状
    が、軸方向中央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚く、上
    記軌道面がクラウニング形状であることを特徴とするシ
    ェル型ころ軸受。
  2. 【請求項2】 円筒状のシェル型の外輪、およびこの外
    輪の内径面からなる軌道面を転動する複数のころとを備
    えたシェル型ころ軸受において、上記外輪の横断面形状
    が、軸方向中央部の肉厚が両端部の肉厚よりも厚く、軸
    方向中央部が外径側に突出する中高形状であり、この外
    輪は、ハウジングの円筒面形状の取付孔に内嵌すること
    で、上記軌道面がクラウニング形状になるものとしたこ
    とを特徴とするシェル型ころ軸受。
  3. 【請求項3】 上記外輪が、しごき加工面を有する請求
    項1または請求項2に記載のシェル型ころ軸受。
  4. 【請求項4】 上記軌道面が、上記しごき加工面である
    請求項3に記載のシェル型ころ軸受。
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