JPH04301912A - アクテイブフイルタ回路 - Google Patents

アクテイブフイルタ回路

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JPH04301912A
JPH04301912A JP3089881A JP8988191A JPH04301912A JP H04301912 A JPH04301912 A JP H04301912A JP 3089881 A JP3089881 A JP 3089881A JP 8988191 A JP8988191 A JP 8988191A JP H04301912 A JPH04301912 A JP H04301912A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図5〜図9) 発明が解決しようとする課題(図10)課題を解決する
ための手段(図1及び図2)作用(図3及び図4) 実施例(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はアクテイブフイルタ回路
に関し、特にローパスフイルタ回路に適用して好適なも
のである。
【0003】
【従来の技術】従来、集積回路(IC(integra
ted circuit))内にはインダクタを内蔵で
きないため、コンデンサや抵抗等の受動素子及びトラン
ジスタ等の能動素子の組合せにより各種のフイルタ回路
を構成するようになされている。例えば図5に示すよう
に、抵抗Rと出力端との接続中点P0にコンデンサCを
他端を接地して接続することにより1次のローパスフイ
ルタを構成することができる。因にこのローパスフイル
タの遮断周波数fは、次式
【数1】 で表すことができる。
【0004】ところがIC内に形成される抵抗R及びコ
ンデンサCには、精度上それぞれ±15〜20〔%〕及
び±6〜15〔%〕程度のばらつきがあり、さらに抵抗
Rには3000〔 ppm/℃〕程度、すなわち100
〔℃〕で30%程度の変動量を有する温度特性があるた
め、遮断周波数fが一定しないという問題があつた。そ
こでこのような抵抗Rの抵抗値又はコンデンサCの容量
の変動によらず、遮断周波数fを一定にするため、図6
及び図7に示すような構成のローパスフイルタが考えら
れている。すなわち、ダイオードの接合容量(以下電圧
可変容量という)Cj の電圧特性(図8)又はデイプ
レシヨン型のMOS形トランジスタ(以下D−MOS(
depletion metal oxide sem
iconductor )という)の可変抵抗値Rj 
の電圧特性(図9)を電圧制御し、全体として容量及び
抵抗値の積C・Rを一定にし、遮断周波数fを一定にす
るようになされている。
【0005】ここでD−MOSは、ドレイン・ソース電
圧VD を加えるのみでドレイン電流ID が流れ、ゲ
ート電流VG が負の方向に増加するに従つてドレイン
電流ID が減少する性質を有している。
【0006】図6に示すように、電圧可変容量Cj を
可変して抵抗Rや容量Cに生じたばらつきを補正し、C
・Rの値を一定に制御する場合、電圧可変容量Cj を
±20%以上可変する必要があるため、接合間逆バイア
ス電圧Vr (>0)として電圧依存が最も大きい0〜
2〔V〕の領域を使用しなければならない(図8)。と
ころがこの領域を用いて電圧可変容量Cj を可変する
場合、非線型領域を利用するために、出力信号の歪を1
%以内にするためには入力信号レベルを 0.2〔Vp
−p 〕程度と、大きくとり得なかつた。
【0007】また入力信号レベルを大きく出来ないため
に、信号対雑音比(以下SN(signal to n
oise)比という)の劣化を避け得ないという問題が
あつた。一方、図7に示すように、可変抵抗値Rj を
可変して抵抗Rや容量Cに生じたばらつきを補正し、C
・Rの値を一定に制御する場合にも、可変抵抗値Rj 
を大きく可変する必要から、非線型領域を利用する必要
があり、入力信号レベルを大きくできないという問題が
あつた(図9)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため入力信号レベ
ルを大きくとることができるように相互コンダクタンス
可変型の差動増幅回路を用いたローパスフイルタ1が提
案されている(図10)。ローパスフイルタ1は、2段
のローパスフイルタでなり、入力信号Vinをカレント
ミラー型の差動増幅回路構成でなる第1及び第2のオペ
アンプ2及び3を介した後、バツフア4より出力信号V
out として出力するようになされている。
【0009】ここで第1のオペアンプ2の差動出力V1
は第2のオペアンプ3の非反転入力端に入力され、増幅
回路2の出力端と増幅回路3の非反転入力端との接続中
点P1にはコンデンサC1が接続されている。オペアン
プ3の差動出力V2はバツフア4に供給されると共に、
第2のオペアンプ3の出力端とバツフア4の入力端との
接続中点P2にはコンデンサC2が接続されている。
【0010】また第1及び第2のオペアンプ2及び3の
反転入力端には出力信号Vout がそれぞれ帰還され
、入力信号Vin及び出力信号V1と出力信号Vout
 との電位差を増幅するようになされている。ここでコ
ンデンサC1及びC2の容量は、第1及び第2のオペア
ンプ2及び3に寄生して電圧に依存して容量が変動する
寄生容量によつて容量が変動しないように接続されたM
IS(Metal Insulator Semico
nductor) 又はMOS(Metal Oxid
e Semiconductor) コンデンサでなる
電圧依存性のないコンデンサであり、寄生容量に対して
1桁大きな容量(すなわち1〔 pF〕に対して10〔
 pF〕に選定されている。
【0011】ところがこのようにIC内に形成されるコ
ンデンサC1及びC2の容量を大きくとるためには、例
えば 100× 100〔μm 〕の大きさを必要とし
、15×20〔μm〕でなるトランジスタに対してIC
自体が大きくならざるを得なかつた。またこのローパス
フイルタ1の遮断周波数fは、次式
【数2】 で表される相互コンダクタンスgm 及び内蔵容量Cを
用いて、次式
【数3】 で表されるが、この遮断周波数fの値を一定に保つため
には容量Cに比例して相互コンダクタンスgm を大き
くする必要があり、オペアンプ2及び3に供給される電
流Ixを大きくとらなければならなかつた。
【0012】このため相互コンダクタンス可変型の差動
増幅回路構成でなるローパスフイルタの場合、入力信号
のダイナミツクレンジが広がる一方、IC内に占めるコ
ンデンサC1及びC2の面積が増えるためにチツプが大
きくなり、ICチツプに供給される消費電力も増加する
という問題があつた。本発明は以上の点を考慮してなさ
れたもので、簡易な構成により、高帯域、高SN比かつ
低消費電力のアクテイブフイルタ回路を提案しようとす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、相互コンダクタンス可変型の
差動増幅回路でなるアクテイブフイルタ回路において、
PNP型トランジスタでなり、第1の基準電圧Vcc〔
V〕が供給される負荷用トランジスタQ8、Q8Aと、
NPN型トランジスタでなり、第2の基準電圧0〔V〕
が供給される差動入力用トランジスタQ4、Q4Aと、
負荷用トランジスタQ8、Q8A及び第1の基準電圧V
cc〔V〕間に寄生する第1の寄生容量Cjp及び差動
増幅用トランジスタQ4、Q4A及び第2の基準電圧0
〔V〕間に寄生する第2の寄生容量Cjnでなる接地容
量CT とを備え、接地容量CT が寄生する負荷用ト
ランジスタQ8、Q8A及び差動入力用トランジスタQ
4、Q4Aとの接続中点P10、P11を第1及び第2
の基準電圧Vcc〔V〕及び0〔V〕の中間電位Vcc
/2〔V〕で駆動し、接続中点P10、P11より差動
増幅用トランジスタに入力される入力信号Vin及びV
2、V1及びV2の差分に応じた差動出力信号V1、V
2を出力するようにする。また第2の発明においては、
差動入力用トランジスタQ4、Q4Aは、負荷用トラン
ジスタQ8、Q8Aに対して所定倍の大きさを有するこ
とにより、第1の寄生容量Cjpの電圧依存特性を第2
の寄生容量Cjnの電圧依存特性で打ち消し、接地容量
CT の電圧依存特性を一定にするようにする。
【0014】
【作用】差動入力用トランジスタQ4、Q4A及び負荷
トランジスタQ8、Q8Aとの接続中点P10、P11
と第1及び第2の基準電圧Vcc〔V〕及び0〔V〕と
の間に寄生する第1及び第2の寄生容量Cjp及びCj
nの動作点を第1及び第2の基準電圧Vcc〔V〕及び
0〔V〕との中間電位Vcc/2〔V〕とし、第1及び
第2の寄生容量Cjp及びCjnの電圧依存特性を全体
として打ち消すことにより、高帯域、高S/Nかつ低消
費電力でありチツプサイズの一段と小さいアクテイブフ
イルタ回路を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0016】図1において、ローパスフイルタ10は、
相互コンダクタンス可変型の差動増幅回路であり、2段
のオペアンプ11、12及びバツフア13で構成され、
遮断周波数f以下の入力信号Vinのみを出力信号Vo
ut として出力するようになされている。第1及び第
2のオペアンプ11及び12の反転入力端には、トラン
ジスタで構成されるバツフア13からの出力信号Vou
t がそれぞれ帰還されるようになされている。
【0017】ここで第1及び第2のオペアンプ11及び
12の出力端には、第1のオペアンプ11と第2のオペ
アンプ12との接続中点P10及び第2のオペアンプ1
2とバツフア13との接続中点P11には、電源電圧V
cc及び接地電位間に寄生容量Cjn及びCjpが電気
的に並列に接地されて接続されている。
【0018】ここで寄生容量Cjn及びCjpは、それ
ぞれPNPトランジスタ及びNPNトランジスタのコレ
クタから電源電圧Vcc又は接地電位にPN結合により
形成される接合容量であり、互いに等しい電圧依存特性
を有している。ここでローパスフイルタ10は、図2に
示すような等価回路により構成されている。
【0019】オペアンプ11は、カレントミラー型の差
動増幅回路により構成されており、電源電圧Vcc及び
接地電位間にはそれぞれNPN型のトランジスタでなる
トランジスタQ1及びQ2が並列に接続され、トランジ
スタQ1及びQ2を介して差動入力用のトランジスタQ
3及びQ4に入力信号Vin及び出力信号V2が供給さ
れるようになされている。
【0020】ここでトランジスタQ1及びQ2のエミツ
タは、抵抗R1、R2及びダイオードD1、ダイオード
D2を介して共通の定電流源14に接続されている。定
電流源14は、NPN型のトランジスタQ5及び抵抗R
3でなり、基準電流Iにより定電流源14を流れる定電
流I1を制御するようになされている。
【0021】抵抗R1とダイオードD1の接続中点P1
3及び抵抗R2とダイオードD2の接続中点P14には
、差動入力用のNPN型トランジスタQ3及びQ4のベ
ースが接続され、このトランジスタQ3及びQ4のベー
スに入力信号Vin及び出力信号V2が供給されるよう
になされている。トランジスタQ3及びQ4のエミツタ
は互いに接続され、定電流源15のNPN型トランジス
タQ6のコレクタに接続される。
【0022】トランジスタQ6のエミツタは抵抗R4を
介してアースされ、ベースに入力される基準電流Iによ
り差動増幅回路に流れる電流I2を制御するようになさ
れている。トランジスタQ3及びQ4の各コレクタは、
それぞれNPN型トランジスタでなり、能動負荷として
のトランジスタQ7及びQ8のコレクタに接続されてい
る。
【0023】負荷トランジスタQ7及びQ8の各エミツ
タは抵抗R5及びR6を介して電源電圧Vccに接続さ
れ、ベースは互いにトランジスタQ7のコレクタに接続
されている。これにより負荷トランジスタQ7のコレク
タ及びベース間のPN接合部にはダイオードD3が形成
されている。
【0024】オペアンプ11は差動入力トランジスタQ
4及び負荷トランジスタQ8のコレクタ同士を接続した
接続中点P10から出力信号V1を次段のオペアンプ1
2に供給するようになされている。この実施例の場合、
差動入力用トランジスタQ3及びQ4のベースは、負荷
トランジスタQ7及びQ8のベース面積の2倍に形成さ
れ、差動入力用トランジスタQ4のコレクタ及び基板間
のPN接合部に生じる寄生容量Cjnと負荷トランジス
タQ8のコレクタ及び電源電圧間のPN接合部に生じる
寄生容量Cjpが同様の電圧依存特性を有するようにな
されている。
【0025】すなわち接続中点P10(P11)に形成
される寄生容量のうちトランジスタQ8のコレクタと電
源電圧間に形成される寄生容量Cjpは、ビルトイン電
圧φ、電圧依存係数n(=1)を用いて、次式
【数4】 と表すことができ、トランジスタQ5のコレクタと接地
電位間に形成される寄生容量Cjnは、次式
【数5】 と表すことができる。ここで寄生容量Cjp及び寄生容
量Cjnは電気的に並列接地とみなせることにより、増
幅回路の出力でみた全接地容量CT は、次式
【数6】 で得られる。
【0026】ここで係数k1 及びk2 は一定値kに
なるように、NPN型のトランジスタQ4の大きさは、
負荷トランジスタQ8の2倍になるように選定されてい
ることにより、(6)式は共通の係数kでくくれ、次式
【数7】 と表せる。この実施例の場合、電源電圧Vccとして5
〔V〕、接続中点P10(P11)の動作点をVcc/
2、すなわち 2.5〔V〕とし、全接地容量CT を
求めると、図3に示すように、接地容量CT の電圧依
存性をほぼなくすことができる。
【0027】オペアンプ12は、オペアンプ11と同様
の構成を有し、負荷トランジスタQ8Aと差動入力用ト
ランジスタQ4Aとの接続中点P11には、寄生容量C
jn及びCjpがそれぞれ形成されている。ここでオペ
アンプ12は出力信号V2を、接続中点P11から差動
入力用トランジスタQ2A及び1段めのオペアンプ11
のトランジスタQ2のベースに供給すると共に、PNP
型トランジスタでなるバツフアトランジスタQ9のベー
スに供給し、トランジスタQ9のエミツタよりオペアン
プ11及び12の2段で増幅された出力信号Vout 
を出力させるようになされている。
【0028】以上の構成において、入力信号Vinが一
定電位のとき、差動入力用トランジスタQ4(Q4A)
及びQ5(Q5A)には同一電位の入力信号Vin及び
出力信号V2(出力信号V1及びV2)が与えられ、コ
レクタ電流が等しく流れる。このとき寄生容量Cjp及
び寄生容量Cjnは、ビルトイン電圧φとして 0.7
〔V〕、容量係数Cj0として0.8 〔pF〕とする
と、図4に示すように、接続中点P10における電位V
r が 2.5〔V〕のとき、それぞれ0.4677〔
 pF〕であり、オペアンプ11(12)の全接地容量
Ct は0.9354〔 pF〕となつている。このと
き接続中点P10の電位は 2.5〔V〕に保たれてお
り、この状態で入力信号VinがΔV〔V〕増加すると
、トランジスタQ3(Q3A)の電流駆動能力が増大し
、負荷トランジスタQ7(Q7A)を流れる電流が増加
する。
【0029】一方負荷トランジスタQ8(Q8A)に流
れる電流は減少し、この結果接続中点P10の電位も増
加する。このとき接続中点P10(P11)の電位Vr
 が 3.0〔V〕となるとき、寄生容量Cjp及びC
jnの容量は、それぞれ0.4350〔 pF〕及び0
.5092〔 pF〕となり、全接地容量CT は0.
9442〔 pF〕になる。
【0030】これに対して入力信号VinがΔV〔V〕
減少すると、トランジスタQ3の電流は減少し、結果と
して接続中点P10の出力も減少する。このとき接続中
点P10における電位Vr が 2.0〔V〕になると
、寄生容量Cjp及び寄生容量Cjnはそれぞれ0.5
092〔 pF〕及び0.4350〔 pF〕となり、
全接地容量CT は0.9442〔 pF〕になる。
【0031】このように全接地容量CT の変動量は中
心電位 2.5〔V〕における全接地容量CT (0.
9354〔 pF〕)を1.0000として正規化する
と、接続中点P10(P11)における電位Vr が 
2.0〔V〕又は 3.0〔V〕になつた場合において
も全接地容量CT は共に1.0094となり、全接地
容量CT の変動量は入力信号の振幅が1〔V〕変動し
ても±1%以内と安定する。この結果、出力段に接続さ
れる接地容量CT の電圧依存特性は一定し、従来寄生
容量Cjp及びCjnが電圧に依存して変動する影響を
避けるために必要としたMIS又はMOSコンデンサが
不要になる。
【0032】またローパスフイルタ10の遮断周波数f
は、(3)式で示すように容量Cと相互コンダクタンス
gm で求まるが、従来約10〔pF〕必要であつた容
量を約1〔 pF〕と10分の1にできることにより、
従来と同じ遮断周波数fを得るには、差動増幅器に接続
された電流源に流れる電流I2、(I2A)を10分の
1にでき、ローパスフイルタ全体としての消費電流を減
少できる。またこれとは逆に、従来と同じ消費電力で使
用すれば(3)式で示す、遮断周波数fは、分母の容量
が10分の1になることにより、10倍の帯域を有する
フイルタ設計が可能となる。
【0033】また接続中点P10(P11)の出力電圧
V1(V2)は、入力信号Vinの振幅が1〔Vp−p
 〕変動しても全接地容量CT が一定することにより
、遮断周波数fの変動や波形の歪のないローパスフイル
タを得ることができる。この結果、フイルタ特性は従来
に比して20〔dB〕改善することができる。
【0034】以上の構成によれば、差動増幅用トランジ
スタQ2(Q2A)の負荷トランジスタQ8(Q8A)
としてNPN型のトランジスタを用い、差動増幅用トラ
ンジスタQ2(Q2A)と負荷トランジスタQ8(Q8
A)との接続中点P10の動作電位を電源電圧Vcc(
=5〔V〕)の中間電位Vcc/2で駆動させることに
より、電源側につく寄生容量Cjpと接地側につく寄生
容量Cjnとの合成容量CT の電圧依存性をほぼなく
すことができる。これにより入力信号レベルにより遮断
周波数fが変動したり、波形が歪んだりする信号の劣化
を有効に回避することができる。
【0035】また全接地容量は寄生容量分(約1〔 p
F〕)だけに、すなわち従来のほぼ10分の1の容量に
できることにより、従来の1/10の電流により従来と
ほぼ等しい遮断周波数fを得ることができると共に、従
来とほぼ同じ消費電力にすれば、従来に比して約10倍
の広帯域フイルタを設計できる。さらにICチツプに対
して垂直方向に形成される寄生容量を用いることにより
、ウエハ表面上のピンホール及びゴミ等による誤差をな
くし得、ローパスフイルタの信頼性を一段と向上するこ
とができる。
【0036】また従来のようにローパスフイルタに用い
られる容量Cの上にアルミニウム層が形成されないこと
により、アルミニウム電極による特性の劣化を考慮する
必要がなくなる。また従来寄生容量の電圧依存性による
全接地容量CT の変動を減少させるために必要であつ
たMOSコンデンサ等の内蔵容量が不要になり、ICを
大幅に小さくすることができる。
【0037】なお上述の実施例においては、電源側及び
接地側に形成される寄生容量Cjp及びCjnとして 
0.5〔 pF〕の容量を有し、合成容量として1〔 
pF〕のものを用いる場合について述べたが、本発明は
これに限らず、種々の容量の場合に適用し得る。また上
述の実施例においては、2段のローパスフイルタを用い
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1次
のローパスフイルタや3次以上のローパスフイルタに適
用しても良い。
【0038】さらに上述の実施例においては、電源電圧
として5〔V〕の場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、要は接続中点P10を電源電圧と接地電位と
の中点で駆動するようにすれば良い。さらに上述の実施
例においては、差動入力トランジスタを負荷トランジス
タの2倍の面積を有するように形成する場合について述
べたが、PNP型のトランジスタとNPN型のトランジ
スタのコレクタに寄生する寄生容量が等しくなるように
、n倍の面積を有するように形成しても良い。
【0039】さらに上述の実施例においては、ローパス
フイルタに本発明を適用する場合について述べたが、ハ
イパスフイルタ等他のフイルタに適用しても良い。
【0040】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、差動入力
用トランジスタ及び負荷用トランジスタの接続中点に差
動入力用トランジスタと第1の基準電圧間に寄生する第
1の寄生容量及び負荷用トランジスタと第2の基準電圧
間に寄生する第2の寄生容量でなる接地容量を接続する
と共に、この接続中点を第1及び第2の基準電圧の中間
電位で動作させ、第1及び第2の寄生容量による電圧依
存特性を互いに打ち消して接地容量の電圧依存特性を安
定にすることにより、消費電力が小さく広帯域のアクテ
イブフイルタ回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるローパスフイルタ回路の一実施例
を示すブロツク図である。
【図2】その等価回路を示す接続図である。
【図3】寄生容量の電圧依存特性を示す特性曲線図であ
る。
【図4】出力段における接地容量の電圧依存特性の説明
に供する図表である。
【図5】ローパスフイルタの基本構成を示す接続図であ
る。
【図6】容量可変型ローパスフイルタの説明に供する接
続図である。
【図7】抵抗可変型ローパスフイルタの説明に供する接
続図である。
【図8】容量可変型ローパスフイルタの電圧依存特性を
示す特性曲線図である。
【図9】抵抗可変型ローパスフイルタの電圧依存特性を
示す特性曲線図である。
【図10】従来のローパスフイルタの構成を示すブロツ
ク図である。
【符号の説明】
1、10……ローパスフイルタ、11、12……オペア
ンプ、13……バツフア、Cjn、Cjp……寄生容量
、Q1〜Q8、Q1A〜Q8A、Q9……トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互コンダクタンス可変型の差動増幅回路
    でなるアクテイブフイルタ回路において、PNP型トラ
    ンジスタでなり、第1の基準電圧が供給される負荷用ト
    ランジスタと、NPN型トランジスタでなり、第2の基
    準電圧が供給される差動入力用トランジスタと、上記負
    荷用トランジスタ及び上記第1の基準電圧間に寄生する
    第1の寄生容量及び上記差動入力用トランジスタ及び第
    2の基準電圧間に寄生する第2の寄生容量でなる接地容
    量とを具え、上記接地容量が寄生する上記負荷用トラン
    ジスタ及び上記差動入力用トランジスタとの接続中点を
    上記第1及び第2の基準電圧の中間電位で駆動し、上記
    接続中点より上記差動入力用トランジスタに入力される
    入力信号の差分に応じた差動出力信号を出力することを
    特徴とするアクテイブフイルタ回路。
  2. 【請求項2】上記差動入力用トランジスタは、上記負荷
    用トランジスタに対して所定倍の大きさを有することに
    より、上記第1の寄生容量の電圧依存特性を上記第2の
    寄生容量の電圧依存特性で打ち消し、上記接地容量の電
    圧依存特性を一定にすることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載のアクテイブフイルタ回路。
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