JPH04300319A - ポリエステル繊維の製造方法、及び紡糸口金 - Google Patents
ポリエステル繊維の製造方法、及び紡糸口金Info
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- JPH04300319A JPH04300319A JP6042391A JP6042391A JPH04300319A JP H04300319 A JPH04300319 A JP H04300319A JP 6042391 A JP6042391 A JP 6042391A JP 6042391 A JP6042391 A JP 6042391A JP H04300319 A JPH04300319 A JP H04300319A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル繊維を50
00m/分以上の高速度で溶融紡糸する方法に関し、特
に単糸数の多いポリエステル繊維のマルチフイラメント
を安定に紡糸する方法に関する。
00m/分以上の高速度で溶融紡糸する方法に関し、特
に単糸数の多いポリエステル繊維のマルチフイラメント
を安定に紡糸する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維を高速度で溶融紡糸を
行うと紡糸中のフイラメント(単糸)が急激に細化し、
凝固が完成されたマルチフイラメントにおいて、細化完
了点(ネッキングポイント)が発現する。このネッキン
グポイントの位置が紡糸中に移動したり、更にフイラメ
ント(単糸)毎に発生する位置にバラツキを生じたりす
ると、単糸切れが発生しやすくなり、安定した高速紡糸
が不可能であった。
行うと紡糸中のフイラメント(単糸)が急激に細化し、
凝固が完成されたマルチフイラメントにおいて、細化完
了点(ネッキングポイント)が発現する。このネッキン
グポイントの位置が紡糸中に移動したり、更にフイラメ
ント(単糸)毎に発生する位置にバラツキを生じたりす
ると、単糸切れが発生しやすくなり、安定した高速紡糸
が不可能であった。
【0003】このような原因による高速紡糸時の単糸切
れや、この単糸切れに起因する糸切れ(マルチフイラメ
ントの切断)を減少させる方法として、特開昭61−2
75418号や、特開昭62−6905号において、ポ
リエステル・マルチフイラメントを紡孔が単一の円上に
配列された紡糸口金を用い紡糸させること、及びマルチ
フイラメントの全周への均一な送風による冷却との組合
せによる方法により達成できるとして提案されてきた。
れや、この単糸切れに起因する糸切れ(マルチフイラメ
ントの切断)を減少させる方法として、特開昭61−2
75418号や、特開昭62−6905号において、ポ
リエステル・マルチフイラメントを紡孔が単一の円上に
配列された紡糸口金を用い紡糸させること、及びマルチ
フイラメントの全周への均一な送風による冷却との組合
せによる方法により達成できるとして提案されてきた。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、紡孔が
単一の円上に配列された紡糸口金を用いる方法では、よ
り多くのフイラメント(単糸)数(約50本以上)を持
つマルチフイラメントにおいては、紡糸直後のフイラメ
ント(単糸)間の距離(紡孔の芯間)の接近により、フ
イラメント(単糸)同志の融着の発生や単糸切れに伴う
糸切れ、均一な冷却の困難さからの染めむらなどを発生
させ易いという問題があった。これを防ぐため、紡孔の
芯間を広げるためには紡糸口金を大きくしなければなら
ず、設備的にも作業的にも不利であった。
単一の円上に配列された紡糸口金を用いる方法では、よ
り多くのフイラメント(単糸)数(約50本以上)を持
つマルチフイラメントにおいては、紡糸直後のフイラメ
ント(単糸)間の距離(紡孔の芯間)の接近により、フ
イラメント(単糸)同志の融着の発生や単糸切れに伴う
糸切れ、均一な冷却の困難さからの染めむらなどを発生
させ易いという問題があった。これを防ぐため、紡孔の
芯間を広げるためには紡糸口金を大きくしなければなら
ず、設備的にも作業的にも不利であった。
【0005】一方、紡孔が複数の同心円上に配列された
紡糸口金を用いてマルチフイラメントを紡出し、加熱筒
を通過せしめ円筒状の冷却筒で冷却する場合、たとえマ
ルチフイラメント群の全周から均一に冷却したとしても
、高速で巻き取ると、同心円の内側、及び外側に配列さ
れた紡孔から紡糸されたフイラメント(単糸)間ではそ
れぞれ冷却速度分布が生じ、ネッキングポイントの位置
に差が生じる。すなわち、内側に配列された紡孔より紡
出されたフイラメント(単糸)のネッキングポイントは
、外側に配列された紡孔より紡出されたフイラメント(
単糸)のネッキングポイントより下方になる。この内側
、外側それぞれのフイラメント(単糸)のネッキングポ
イントの差が単糸切れや、ひいては糸切れに起因するこ
とが分かってきた。
紡糸口金を用いてマルチフイラメントを紡出し、加熱筒
を通過せしめ円筒状の冷却筒で冷却する場合、たとえマ
ルチフイラメント群の全周から均一に冷却したとしても
、高速で巻き取ると、同心円の内側、及び外側に配列さ
れた紡孔から紡糸されたフイラメント(単糸)間ではそ
れぞれ冷却速度分布が生じ、ネッキングポイントの位置
に差が生じる。すなわち、内側に配列された紡孔より紡
出されたフイラメント(単糸)のネッキングポイントは
、外側に配列された紡孔より紡出されたフイラメント(
単糸)のネッキングポイントより下方になる。この内側
、外側それぞれのフイラメント(単糸)のネッキングポ
イントの差が単糸切れや、ひいては糸切れに起因するこ
とが分かってきた。
【0006】本発明者らは上記の課題を鋭意追求したと
ころ、ポリエステル繊維を高速度で紡糸するに際し、単
糸数の多いマルチフイラメント(単糸数約50本/フイ
ラメント以上)の紡糸性の向上、すなわち単糸切れや、
この単糸切れに起因する糸切れの減少、ひいては紡糸収
率の向上の方法を見出した。
ころ、ポリエステル繊維を高速度で紡糸するに際し、単
糸数の多いマルチフイラメント(単糸数約50本/フイ
ラメント以上)の紡糸性の向上、すなわち単糸切れや、
この単糸切れに起因する糸切れの減少、ひいては紡糸収
率の向上の方法を見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はポリエステル繊
維を5000m/分以上の高速度で溶融紡糸する方法に
おいて、紡孔が複数の円からなる同心円上に配列されて
おり、内側の円上に配列された紡孔の径が外側の円上に
配列された紡孔の径より大きい紡糸口金を用い、かつ紡
糸直後のマルチフイラメントの全周から均一に送風・冷
却することを特徴とするポリエステル繊維の製造方法に
より達成できる。
維を5000m/分以上の高速度で溶融紡糸する方法に
おいて、紡孔が複数の円からなる同心円上に配列されて
おり、内側の円上に配列された紡孔の径が外側の円上に
配列された紡孔の径より大きい紡糸口金を用い、かつ紡
糸直後のマルチフイラメントの全周から均一に送風・冷
却することを特徴とするポリエステル繊維の製造方法に
より達成できる。
【0008】さらに、紡孔が複数の円からなる同心円上
に配列されており、内側の円上に配列された紡孔の径が
外側の円上に配列された紡孔の径より大きく、かつ前記
それぞれの円上に配列された紡孔の数(nm )が、下
記の式により表されることを特徴とする紡糸口金によっ
ても達成できる。 ここに、nm =内側の円から外側の円へ数え
てm番目の円上に配列される紡孔数 T=紡糸口金に穿たれた紡孔の総数 N=円の数 m=内側の円から外側の円へ数えてm番目の円に付され
る整数 以下、詳細に本発明を説明する。
に配列されており、内側の円上に配列された紡孔の径が
外側の円上に配列された紡孔の径より大きく、かつ前記
それぞれの円上に配列された紡孔の数(nm )が、下
記の式により表されることを特徴とする紡糸口金によっ
ても達成できる。 ここに、nm =内側の円から外側の円へ数え
てm番目の円上に配列される紡孔数 T=紡糸口金に穿たれた紡孔の総数 N=円の数 m=内側の円から外側の円へ数えてm番目の円に付され
る整数 以下、詳細に本発明を説明する。
【0009】本発明は図3に示される従来の紡孔が単一
の円上に配列された紡糸口金に対し、図1、図2に示さ
れるように、紡孔が複数の円からなる同心円上に配列さ
れた紡糸口金を用いるのが特徴である。本発明の紡孔は
複数の円からなる同心円上に配列されており、しかも同
心円の内側の円上に配列された紡孔の径は外側の円上に
配列された紡孔の径よりも大きくしなければならない。 これは、内側の円上に配列された紡孔から紡出されるフ
イラメント(単糸)の冷却風にあたる表面積を大きくし
て、その結果冷却効果を大きくすることにより、内側、
外側の円上に配列された紡孔から紡出されるそれぞれの
フイラメントのネッキングポイントをコントロールする
ためである。この紡孔が配列される同心円は真円であっ
ても、楕円などの円であってもよいが、好ましくは真円
がよい。これは、紡糸されるマルチフイラメントを全周
から均一に送風・冷却するためには真円がより均一に冷
却されるからである。
の円上に配列された紡糸口金に対し、図1、図2に示さ
れるように、紡孔が複数の円からなる同心円上に配列さ
れた紡糸口金を用いるのが特徴である。本発明の紡孔は
複数の円からなる同心円上に配列されており、しかも同
心円の内側の円上に配列された紡孔の径は外側の円上に
配列された紡孔の径よりも大きくしなければならない。 これは、内側の円上に配列された紡孔から紡出されるフ
イラメント(単糸)の冷却風にあたる表面積を大きくし
て、その結果冷却効果を大きくすることにより、内側、
外側の円上に配列された紡孔から紡出されるそれぞれの
フイラメントのネッキングポイントをコントロールする
ためである。この紡孔が配列される同心円は真円であっ
ても、楕円などの円であってもよいが、好ましくは真円
がよい。これは、紡糸されるマルチフイラメントを全周
から均一に送風・冷却するためには真円がより均一に冷
却されるからである。
【0010】紡孔が配列される同心円を構成する円の数
は2〜5、好ましくは2〜3がよい。これが、5以上で
あると紡孔の間(芯間)の距離が小さくなり、フイラメ
ント(単糸)間の融着が増加し、紡糸性が悪くなる。内
側の円上に配列される紡孔の径に対する外側の円上に配
列される紡孔の径の比;内側孔径/外側孔径は紡孔の配
列される同心円の数や、単糸デニールによっても変わる
が通常1.10〜3.00の範囲が好ましい。この値が
小さすぎても、大きすぎても、前述のとおり、フイラメ
ント間のネッキングポイントのバラツキを惹起し、紡糸
性の悪化につながる。
は2〜5、好ましくは2〜3がよい。これが、5以上で
あると紡孔の間(芯間)の距離が小さくなり、フイラメ
ント(単糸)間の融着が増加し、紡糸性が悪くなる。内
側の円上に配列される紡孔の径に対する外側の円上に配
列される紡孔の径の比;内側孔径/外側孔径は紡孔の配
列される同心円の数や、単糸デニールによっても変わる
が通常1.10〜3.00の範囲が好ましい。この値が
小さすぎても、大きすぎても、前述のとおり、フイラメ
ント間のネッキングポイントのバラツキを惹起し、紡糸
性の悪化につながる。
【0011】前述のように、紡孔は複数の円からなる同
心円上に配列されているが、他方同心円の中心を通る直
線上に配列することは避けた方がよい。紡孔が同心円の
中心を通る直線上に配列されると最外側に位置する紡孔
から紡糸されるフイラメント(単糸)には冷却風がまと
もにあたり、一方内側に位置する紡孔から紡糸されるフ
イラメントにはほとんど冷却風が届かないため、内側、
外側に位置するフイラメントの間に冷却差が出来、内外
のフイラメント間にネッキングポイントのバラツキが生
じる。
心円上に配列されているが、他方同心円の中心を通る直
線上に配列することは避けた方がよい。紡孔が同心円の
中心を通る直線上に配列されると最外側に位置する紡孔
から紡糸されるフイラメント(単糸)には冷却風がまと
もにあたり、一方内側に位置する紡孔から紡糸されるフ
イラメントにはほとんど冷却風が届かないため、内側、
外側に位置するフイラメントの間に冷却差が出来、内外
のフイラメント間にネッキングポイントのバラツキが生
じる。
【0012】紡孔の径は0.15mmΦ〜0.50mm
Φの範囲が好ましい。この径が0.15mmΦ以下であ
ると紡孔の穴詰まりや、紡孔周辺の汚れが大きくなり、
単糸切れの原因にもなる。一方0.50mmΦ以上であ
ると延伸が充分かけられず、フイラメントの配向性も悪
くなる。同心円上に配列される紡孔間の距離は3.0m
m〜20.0mmが好ましい。3.0mm以下であると
、フイラメント間の融着を引き起こし、逆に大きいと紡
糸口金自体が大きくなり、実用的でない。
Φの範囲が好ましい。この径が0.15mmΦ以下であ
ると紡孔の穴詰まりや、紡孔周辺の汚れが大きくなり、
単糸切れの原因にもなる。一方0.50mmΦ以上であ
ると延伸が充分かけられず、フイラメントの配向性も悪
くなる。同心円上に配列される紡孔間の距離は3.0m
m〜20.0mmが好ましい。3.0mm以下であると
、フイラメント間の融着を引き起こし、逆に大きいと紡
糸口金自体が大きくなり、実用的でない。
【0013】同心円上に配列されるそれぞれの円上の紡
孔の数は一定のルール、すなわち下記の式により決める
ことが必要である。これは、前述の紡孔の配列を同心円
の中心を通る直線上に配列させないためにも重要なこと
である。 ここに、nm =内側の円から外側の円へ数え
てm番目の円上に配列される紡孔数 T=紡糸口金に穿たれた紡孔の総数 N=円の数 m=内側の円から外側の円へ数えてm番目の円に付され
る整数 例えば、表1の実験No.1を例にとると、円の数
;N=2、したがって内側の円に付される整数は:m=
1、外側の円に付される整数は:m=2、紡孔の総数:
T=72であるから、内側の円上の紡孔数は:n1 =
72×1/0.5×3×2=24、一方、外側の円
上の紡孔数は:n2 = 72×2/0.5×3×2
=48となる。
孔の数は一定のルール、すなわち下記の式により決める
ことが必要である。これは、前述の紡孔の配列を同心円
の中心を通る直線上に配列させないためにも重要なこと
である。 ここに、nm =内側の円から外側の円へ数え
てm番目の円上に配列される紡孔数 T=紡糸口金に穿たれた紡孔の総数 N=円の数 m=内側の円から外側の円へ数えてm番目の円に付され
る整数 例えば、表1の実験No.1を例にとると、円の数
;N=2、したがって内側の円に付される整数は:m=
1、外側の円に付される整数は:m=2、紡孔の総数:
T=72であるから、内側の円上の紡孔数は:n1 =
72×1/0.5×3×2=24、一方、外側の円
上の紡孔数は:n2 = 72×2/0.5×3×2
=48となる。
【0014】本発明のポリエステルは85モル%以上が
エチレンテレフタレートからなるポリエステルを言うが
、共重合成分としてイソフタール酸、ブタンジオールな
どを含んでいてもよい。また、第三成分として制電剤、
艶消剤、カチオン可染剤、あるいは難燃剤などを含んで
いてもよい。本発明で用いる紡糸装置は図4で示される
ような高速紡糸で用いられる通常の紡糸装置、例えば特
開昭61−275418号、特開昭62−6905号で
用いられる紡糸装置を用いることができる。
エチレンテレフタレートからなるポリエステルを言うが
、共重合成分としてイソフタール酸、ブタンジオールな
どを含んでいてもよい。また、第三成分として制電剤、
艶消剤、カチオン可染剤、あるいは難燃剤などを含んで
いてもよい。本発明で用いる紡糸装置は図4で示される
ような高速紡糸で用いられる通常の紡糸装置、例えば特
開昭61−275418号、特開昭62−6905号で
用いられる紡糸装置を用いることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。なを、実施例で評価した項目のうち、紡糸性につい
ては糸長100万mに対する毛羽、及び単糸切れの発生
回数により評価した。すなわち、紡糸後巻取られたマル
チフィラメントを50チーズに捲取り、これを光電管方
式の毛羽の検知装置を備えたワーパー試験機(中浅測器
、AN式4型全自動整経機)により400m/分の速度
で巻取り解除すると共に、毛羽、及び単糸切れをカウン
トした。このカウント数から100万mあたりの毛羽、
及び単糸切れ数に換算し直した。また、ネッキングポイ
ントの位置は冷風筒からの距離(cm)により表した。
る。なを、実施例で評価した項目のうち、紡糸性につい
ては糸長100万mに対する毛羽、及び単糸切れの発生
回数により評価した。すなわち、紡糸後巻取られたマル
チフィラメントを50チーズに捲取り、これを光電管方
式の毛羽の検知装置を備えたワーパー試験機(中浅測器
、AN式4型全自動整経機)により400m/分の速度
で巻取り解除すると共に、毛羽、及び単糸切れをカウン
トした。このカウント数から100万mあたりの毛羽、
及び単糸切れ数に換算し直した。また、ネッキングポイ
ントの位置は冷風筒からの距離(cm)により表した。
【0016】
【実施例、比較例】O−クロロフェノールを溶剤とし、
35℃で測定した固有粘度〔η〕=0.62のポリエチ
レンテレフタレートを紡糸温度300℃で紡糸した。加
熱筒温度、フイラメント群への送風条件、引き取り速度
等の紡糸条件を表2に、紡糸口金の紡孔配列、孔径、ホ
ール(孔)数等の各条件については表1に示した。なお
、フイラメントの銘柄は75デニール/72フイラメン
ト(以下同様),150/48,100/96,150
/72,150/96の5銘柄とし、それぞれ実験No
.1〜7とした。なお、加熱筒長さは20cm、冷風筒
の長さを40cmとし、特開昭61−275418号、
特開昭62−6905号で用いられている公知のものを
用いた。
35℃で測定した固有粘度〔η〕=0.62のポリエチ
レンテレフタレートを紡糸温度300℃で紡糸した。加
熱筒温度、フイラメント群への送風条件、引き取り速度
等の紡糸条件を表2に、紡糸口金の紡孔配列、孔径、ホ
ール(孔)数等の各条件については表1に示した。なお
、フイラメントの銘柄は75デニール/72フイラメン
ト(以下同様),150/48,100/96,150
/72,150/96の5銘柄とし、それぞれ実験No
.1〜7とした。なお、加熱筒長さは20cm、冷風筒
の長さを40cmとし、特開昭61−275418号、
特開昭62−6905号で用いられている公知のものを
用いた。
【0017】結果を表2に示す。本発明の実施例は実験
No.1,2,3,4であり、いずれも2〜3の同心円
上に配列された紡孔からなる紡糸口金を用いたものであ
り、内側ほど紡孔の径が大きく、これらの例では紡糸性
も良好であり、かつネッキングポイントの位置のズレや
変動幅も小さく、良好な結果を示すことがわかる。比較
例としては、実験No.5,6,7に示されているが、
No.5では外側と内側の紡孔径が等しいため、外側と
内側の紡孔から紡糸されたそれぞれのフイラメントのネ
ッキングポイントの位置のズレが10cmもある。No
.6においては、単一の円上に紡孔が配列された紡糸口
金を用いているため円上に配列される紡孔間の距離が小
さくなるため、フイラメント間の著しい融着の発生が見
られ、紡糸が不能の状態であった。No.7は、3つの
同心円上に配列された紡孔をもつ紡糸口金を用いており
、しかも紡孔の径が同一、すなわち内、中、外のそれぞ
れの紡孔径が等しいため、No.5に比べてネツキング
ポイントの位置のズレが更に大きく、20cm以上にも
なり、紡糸性は極めて悪かった。
No.1,2,3,4であり、いずれも2〜3の同心円
上に配列された紡孔からなる紡糸口金を用いたものであ
り、内側ほど紡孔の径が大きく、これらの例では紡糸性
も良好であり、かつネッキングポイントの位置のズレや
変動幅も小さく、良好な結果を示すことがわかる。比較
例としては、実験No.5,6,7に示されているが、
No.5では外側と内側の紡孔径が等しいため、外側と
内側の紡孔から紡糸されたそれぞれのフイラメントのネ
ッキングポイントの位置のズレが10cmもある。No
.6においては、単一の円上に紡孔が配列された紡糸口
金を用いているため円上に配列される紡孔間の距離が小
さくなるため、フイラメント間の著しい融着の発生が見
られ、紡糸が不能の状態であった。No.7は、3つの
同心円上に配列された紡孔をもつ紡糸口金を用いており
、しかも紡孔の径が同一、すなわち内、中、外のそれぞ
れの紡孔径が等しいため、No.5に比べてネツキング
ポイントの位置のズレが更に大きく、20cm以上にも
なり、紡糸性は極めて悪かった。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】ポリエステル繊維を高速紡糸する際し、
紡孔が複数の同心円上に配列されると共に、外側の円上
に配列される紡孔の径に比べ内側の円上に配列される紡
孔の径を大きくすることにより、ネッキングポイントの
発生位置のズレの変動を小さくすることができる。特に
、単糸数の多いマルチフイラメントの紡糸性の向上、す
なわち単糸切れに伴う、糸切れを減少させ、紡糸収率の
向上を計り、染品位等の品質の向上をも計ることができ
る。
紡孔が複数の同心円上に配列されると共に、外側の円上
に配列される紡孔の径に比べ内側の円上に配列される紡
孔の径を大きくすることにより、ネッキングポイントの
発生位置のズレの変動を小さくすることができる。特に
、単糸数の多いマルチフイラメントの紡糸性の向上、す
なわち単糸切れに伴う、糸切れを減少させ、紡糸収率の
向上を計り、染品位等の品質の向上をも計ることができ
る。
【図1】本発明の2つの円からなる同心円に配列された
紡糸口金
紡糸口金
【図2】本発明の3つの円からなる同心円に配列された
紡糸口金
紡糸口金
【図3】従来から使用されてきた、単一の円上に紡孔が
配列された紡糸口金
配列された紡糸口金
【図4】本発明で用いられる紡糸口金とフィラメント全
周へ送風する冷風筒からなる紡糸装置
周へ送風する冷風筒からなる紡糸装置
1.紡孔
2.紡孔が配列されている円の直径(PCD)3.紡孔
口金 4.フィラメント 5.冷風筒 6.冷却風 7.保温域 8.紡糸ヘッド
口金 4.フィラメント 5.冷風筒 6.冷却風 7.保温域 8.紡糸ヘッド
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステル繊維を5000m/分以
上の高速度で溶融紡糸する方法において、紡孔が複数の
円からなる同心円上に配列されており、内側の円上に配
列された紡孔の径が外側の円上に配列された紡孔の径よ
り大きい紡糸口金を用い、かつ紡糸直後の繊維群の全周
から均一に送風・冷却することを特徴とするポリエステ
ル繊維の製造方法 - 【請求項2】 紡孔が複数の円からなる同心円上に配
列されており、内側の円上に配列された紡孔の径が外側
の円上に配列された紡孔の径より大きく、かつ前記それ
ぞれの円上に配列された紡孔の数(nm )が、下記の
式により表されることを特徴とする紡糸口金 こ
こに、nm =内側の円から外側の円へ数えてm番目の
円上に配列される紡孔数 T=紡糸口金に穿たれた紡孔の総数 N=円の数 m=内側の円から外側の円へ数えてm番目の円に付され
る整数
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042391A JPH04300319A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | ポリエステル繊維の製造方法、及び紡糸口金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042391A JPH04300319A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | ポリエステル繊維の製造方法、及び紡糸口金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04300319A true JPH04300319A (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13141792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042391A Pending JPH04300319A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | ポリエステル繊維の製造方法、及び紡糸口金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04300319A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008291394A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Toshu Boeki Kk | 多孔紡糸口金及び該多孔紡糸口金を用いた撚糸の製造方法 |
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CN102242406A (zh) * | 2011-06-21 | 2011-11-16 | 浙江尤夫高新纤维股份有限公司 | 高强型涤纶工业丝专用喷丝板 |
CN103541032A (zh) * | 2013-10-30 | 2014-01-29 | 苏州龙杰特种纤维股份有限公司 | 纺织长丝的生产系统 |
CN110079873A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-08-02 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种适合于高粘温敏感的聚合物纺丝的喷丝板装置 |
Citations (4)
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-
1991
- 1991-03-25 JP JP6042391A patent/JPH04300319A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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