JPH04293769A - 低温成膜用itoスパッタリングタ−ゲット - Google Patents
低温成膜用itoスパッタリングタ−ゲットInfo
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- JPH04293769A JPH04293769A JP3080591A JP8059191A JPH04293769A JP H04293769 A JPH04293769 A JP H04293769A JP 3080591 A JP3080591 A JP 3080591A JP 8059191 A JP8059191 A JP 8059191A JP H04293769 A JPH04293769 A JP H04293769A
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Landscapes
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明導電膜形成用のスパ
ッタリングタ−ゲットに関し、特に低温基板、即ち20
0℃以下から室温までの基板温度において低抵抗な透明
導電膜を形成するためのITO焼結体スパッタリングタ
−ゲットに関するものである。
ッタリングタ−ゲットに関し、特に低温基板、即ち20
0℃以下から室温までの基板温度において低抵抗な透明
導電膜を形成するためのITO焼結体スパッタリングタ
−ゲットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶を中心とする表示デバイスの
発展に伴い透明導電膜の需要が急増している。液晶の透
明電極としては低抵抗、高透明が必要であり、これまで
電極材料としてはITO(酸化インジウム・酸化錫)が
用いられている。
発展に伴い透明導電膜の需要が急増している。液晶の透
明電極としては低抵抗、高透明が必要であり、これまで
電極材料としてはITO(酸化インジウム・酸化錫)が
用いられている。
【0003】従来の白黒液晶用の透明電極は300℃以
上の加熱ガラス基板上に2×10−4Ω・cm以下の低
抵抗膜が成膜されていたが、液晶のカラ−化、表示素子
の微細化、アクティブマトリックス方式の採用、TFT
、MIMの導入に伴い、より低温の基板上に低抵抗、高
透明な透明導電膜膜を形成する技術が熱望されている。
上の加熱ガラス基板上に2×10−4Ω・cm以下の低
抵抗膜が成膜されていたが、液晶のカラ−化、表示素子
の微細化、アクティブマトリックス方式の採用、TFT
、MIMの導入に伴い、より低温の基板上に低抵抗、高
透明な透明導電膜膜を形成する技術が熱望されている。
【0004】従来のスパッタリング法では室温(25℃
)で8×10−4Ω・cm程度、200℃程度で6×1
0−4Ω・cm程度が限界であるが、目的とする液晶用
電極として使用するには室温(25℃)で6×10−4
Ω・cm、200℃で4×10−4Ω・cmの低抵抗が
要求されている。
)で8×10−4Ω・cm程度、200℃程度で6×1
0−4Ω・cm程度が限界であるが、目的とする液晶用
電極として使用するには室温(25℃)で6×10−4
Ω・cm、200℃で4×10−4Ω・cmの低抵抗が
要求されている。
【0005】これまで低温で低抵抗な膜を形成する方法
として、スパッタリング装置に外部からプラズマを導入
することによりスパッタ粒子を活性化する方法等が提案
されているが、、装置が複雑となり、工業的に適用する
ことが困難であった。
として、スパッタリング装置に外部からプラズマを導入
することによりスパッタ粒子を活性化する方法等が提案
されているが、、装置が複雑となり、工業的に適用する
ことが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の装置
を用い、低温で低抵抗の透明導電膜が形成可能なスパッ
タリングタ−ゲットを提供することにある。
を用い、低温で低抵抗の透明導電膜が形成可能なスパッ
タリングタ−ゲットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はITOタ−
ゲットのスパッタリングにより低温基板上へ透明導電膜
を形成する方法に関して鋭意検討を重ねた結果、高密度
で焼結粒径が大きく、なおかつ少なくとも焼結体の焼結
粒子表面に(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が
存在しないITO焼結体タ−ゲットを用いた場合、堆積
するITO膜中へ取り込まれる酸素量が増大し、さらに
膜中にド−パントの形で存在する錫の量が増大し、その
結果低温基板上に低抵抗な透明導電膜が形成可能である
ことを見出し本発明を完成するに至ったものである。
ゲットのスパッタリングにより低温基板上へ透明導電膜
を形成する方法に関して鋭意検討を重ねた結果、高密度
で焼結粒径が大きく、なおかつ少なくとも焼結体の焼結
粒子表面に(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が
存在しないITO焼結体タ−ゲットを用いた場合、堆積
するITO膜中へ取り込まれる酸素量が増大し、さらに
膜中にド−パントの形で存在する錫の量が増大し、その
結果低温基板上に低抵抗な透明導電膜が形成可能である
ことを見出し本発明を完成するに至ったものである。
【0008】以下本発明に関して詳細に説明する。
【0009】
【作用】本発明のITOタ−ゲットは高密度であること
が必須である。焼結密度は80%以上、特に85%以上
あることが好ましい。一方焼結密度が95%以上では高
密度としての効果は85%以上と同程度であるため95
%以下で十分である。ITOの真密度は7.15g/c
m3 である。
が必須である。焼結密度は80%以上、特に85%以上
あることが好ましい。一方焼結密度が95%以上では高
密度としての効果は85%以上と同程度であるため95
%以下で十分である。ITOの真密度は7.15g/c
m3 である。
【0010】ITOの組成としては、酸化インジウムに
対する酸化錫の含有量が5wt%から15wt%、特に
8wt%から12wt%の範囲であることが好ましい。 酸化錫が5wt%未満では得られる膜中のド−パントが
不足であり、一方15wt%以上では錫の多くはド−パ
ントとして働かず、結晶中の不純物として働くため膜の
導電性に悪影響を及ぼす。
対する酸化錫の含有量が5wt%から15wt%、特に
8wt%から12wt%の範囲であることが好ましい。 酸化錫が5wt%未満では得られる膜中のド−パントが
不足であり、一方15wt%以上では錫の多くはド−パ
ントとして働かず、結晶中の不純物として働くため膜の
導電性に悪影響を及ぼす。
【0011】本発明のITO焼結体タ−ゲットの焼結粒
径は5μm以上30μm以下であり、特に好ましくは8
μm以上20μm以下であることが好ましい。30μm
以上でも本発明の効果は得られるが、この様に焼結粒径
の大きい焼結体は強度が弱くなり好ましくない。従来の
ITO焼結体の焼結粒径は5μm以下であり、本発明の
焼結体における焼結粒径に比べて小さい。特にホットプ
レスによる高密度焼結体では粒成長しないため、焼結粒
径は1μm以下である。この様な焼結粒径の小さいタ−
ゲットでは、密度が高くても得られる膜中の酸素量が少
なく、低抵抗な膜が得られない。
径は5μm以上30μm以下であり、特に好ましくは8
μm以上20μm以下であることが好ましい。30μm
以上でも本発明の効果は得られるが、この様に焼結粒径
の大きい焼結体は強度が弱くなり好ましくない。従来の
ITO焼結体の焼結粒径は5μm以下であり、本発明の
焼結体における焼結粒径に比べて小さい。特にホットプ
レスによる高密度焼結体では粒成長しないため、焼結粒
径は1μm以下である。この様な焼結粒径の小さいタ−
ゲットでは、密度が高くても得られる膜中の酸素量が少
なく、低抵抗な膜が得られない。
【0012】さらに本発明の焼結体では少なくとも焼結
体の焼結粒子表面に(In0.6 Sn0.4 )2
O3 が存在しない焼結体ではなくてはならない。酸化
インジウムと酸化錫を1400℃以上の高温で加熱した
場合(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が生成す
る。この様な化合物中の錫は3価であり、3価のインジ
ウムに対するド−パントとしては不適当である。本発明
の焼結体では少なくとも焼結体表面の錫は酸化錫あるい
は酸化インジウム格子間に存在するド−パント状態の錫
でなくてはならない。
体の焼結粒子表面に(In0.6 Sn0.4 )2
O3 が存在しない焼結体ではなくてはならない。酸化
インジウムと酸化錫を1400℃以上の高温で加熱した
場合(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が生成す
る。この様な化合物中の錫は3価であり、3価のインジ
ウムに対するド−パントとしては不適当である。本発明
の焼結体では少なくとも焼結体表面の錫は酸化錫あるい
は酸化インジウム格子間に存在するド−パント状態の錫
でなくてはならない。
【0013】次に本発明のITO焼結体の製造方法に関
して説明する。
して説明する。
【0014】本発明の焼結体はITO粉末成型体を14
50℃以上1600℃以下で焼結した後、当該焼結体を
少なくとも酸素を含有する雰囲気中1300℃以下10
00℃以上で再熱処理することによって得ることが出来
る。
50℃以上1600℃以下で焼結した後、当該焼結体を
少なくとも酸素を含有する雰囲気中1300℃以下10
00℃以上で再熱処理することによって得ることが出来
る。
【0015】最初の焼結温度は1450℃以上1600
℃以下、特に1500℃以上1550℃以下の範囲が好
ましい。焼結温度が1450℃以下では焼結体の焼結粒
子粒径の成長が不十分である。
℃以下、特に1500℃以上1550℃以下の範囲が好
ましい。焼結温度が1450℃以下では焼結体の焼結粒
子粒径の成長が不十分である。
【0016】一方再熱処理の温度は1000℃以上13
00℃以下、特に好ましくは1100℃以上1300℃
以下の範囲が好ましい。再熱処理温度が1000℃以下
では焼結体粒子表面に生成した(In0.6 Sn0.
4 )2 O3 が十分に分解せず、1300℃以上で
は(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が再生成す
るため好ましくない。生成した(In0.6 Sn0.
4 )2 O3 が存在するか否かはエックス線結晶解
析、特に表面に関しては反射エックス線結晶解析によっ
て確認できる。
00℃以下、特に好ましくは1100℃以上1300℃
以下の範囲が好ましい。再熱処理温度が1000℃以下
では焼結体粒子表面に生成した(In0.6 Sn0.
4 )2 O3 が十分に分解せず、1300℃以上で
は(In0.6 Sn0.4 )2 O3 が再生成す
るため好ましくない。生成した(In0.6 Sn0.
4 )2 O3 が存在するか否かはエックス線結晶解
析、特に表面に関しては反射エックス線結晶解析によっ
て確認できる。
【0017】また本発明における上記再熱処理では、熱
処理雰囲気は少なくとも酸素を含有してなくてはならな
い。(In0.6 Sn0.4 )2 O3 は酸素含
有雰囲気において良く熱分解する。このような雰囲気と
しては、純酸素雰囲気等も考えられるが、大気中の熱処
理で十分である。
処理雰囲気は少なくとも酸素を含有してなくてはならな
い。(In0.6 Sn0.4 )2 O3 は酸素含
有雰囲気において良く熱分解する。このような雰囲気と
しては、純酸素雰囲気等も考えられるが、大気中の熱処
理で十分である。
【0018】また熱処理時間としては数時間から数十時
間、特に5時間から10時間程度で十分である。
間、特に5時間から10時間程度で十分である。
【0019】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を説明するが、本
発明は実施例になんら限定されるものではない。 実施例1 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1520℃、5時間焼結させ、さら
に空気中1300℃で10時間再熱処理した。得られた
焼結体の焼結密度は88%、焼結体の焼結粒径は平均で
9〜10μmであった。得られた焼結体を反射エックス
線結晶解析によって評価したところ(In0.6 Sn
0.4 )2 O3 は存在しなかった。
発明は実施例になんら限定されるものではない。 実施例1 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1520℃、5時間焼結させ、さら
に空気中1300℃で10時間再熱処理した。得られた
焼結体の焼結密度は88%、焼結体の焼結粒径は平均で
9〜10μmであった。得られた焼結体を反射エックス
線結晶解析によって評価したところ(In0.6 Sn
0.4 )2 O3 は存在しなかった。
【0020】当該焼結体をスパッタリングタ−ゲットと
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を表1に示した。
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を表1に示した。
【0021】
【表1】
得られた透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは酸素分圧の低い領域から
得られる膜中の酸素含有量が多く、3.5×10−4Ω
・cmの低抵抗な透明導電膜が得られた。 比較例1 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1350℃、5時間焼結させた。得
られた焼結体の焼結密度は82%、焼結体の焼結粒径は
平均で3〜4μmであった。
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは酸素分圧の低い領域から
得られる膜中の酸素含有量が多く、3.5×10−4Ω
・cmの低抵抗な透明導電膜が得られた。 比較例1 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1350℃、5時間焼結させた。得
られた焼結体の焼結密度は82%、焼結体の焼結粒径は
平均で3〜4μmであった。
【0022】当該焼結体をスパッタリングタ−ゲットと
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を実施例1と同様とした。 得られた透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは得られる膜中の酸素含有
量が少なく、8×10−4Ω・cmの高抵抗な透明導電
膜しか得られなかった。 比較例2 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1000℃、5時間ホットプレス焼
結させた。得られた焼結体の焼結密度は85%、焼結体
の焼結粒径は平均で0.3〜0.5μmであった。
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を実施例1と同様とした。 得られた透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは得られる膜中の酸素含有
量が少なく、8×10−4Ω・cmの高抵抗な透明導電
膜しか得られなかった。 比較例2 酸化インジウム粉末に酸化錫粉末を10wt%混合し、
金型で加圧成型後、1000℃、5時間ホットプレス焼
結させた。得られた焼結体の焼結密度は85%、焼結体
の焼結粒径は平均で0.3〜0.5μmであった。
【0023】当該焼結体をスパッタリングタ−ゲットと
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を実施例1と同様とした。 得られた透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは得られる膜中の酸素含有
量が少なく、7×10−4Ω・cmの高抵抗な透明導電
膜しか得られなかった。
して用い、DCマグネトロンスパッタリングにより透明
導電膜を成膜した。成膜条件を実施例1と同様とした。 得られた透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧を図1に、オ−ジェ−電子分光(AES)によって評
価した膜中酸素量(相対値)を図2に示した。当該焼結
体スパタリングタ−ゲットでは得られる膜中の酸素含有
量が少なく、7×10−4Ω・cmの高抵抗な透明導電
膜しか得られなかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のITO焼結
体タ−ゲットは焼結密度が高く、焼結粒径が大きく、さ
らに少なくとも焼結粒子表面の(In0.6Sn0.4
)2 O3 がないため、膜の結晶化を促進するスパ
ッタ粒子中の酸素原子が増大され、なおかつ膜中でド−
パントとして働く錫が多くなる。そのためこの様な焼結
体ではスパッタリングによって低温基板に高透明で低抵
抗の透明導電膜が形成可能である。
体タ−ゲットは焼結密度が高く、焼結粒径が大きく、さ
らに少なくとも焼結粒子表面の(In0.6Sn0.4
)2 O3 がないため、膜の結晶化を促進するスパ
ッタ粒子中の酸素原子が増大され、なおかつ膜中でド−
パントとして働く錫が多くなる。そのためこの様な焼結
体ではスパッタリングによって低温基板に高透明で低抵
抗の透明導電膜が形成可能である。
【図1】透明導電膜の比抵抗とスパッタガス中の酸素分
圧との関係を示す。図中において、 1:実施例 2:比較例1 3:比較例2 を示す。
圧との関係を示す。図中において、 1:実施例 2:比較例1 3:比較例2 を示す。
【図2】膜中酸素量とスパッタガス中の酸素分圧との関
係を示す。図中において、 1:実施例 2:比較例1 3:比較例2 を示す。
係を示す。図中において、 1:実施例 2:比較例1 3:比較例2 を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】焼結密度80%以上100%以下、焼結粒
径5μm以上30μm以下、かつ少なくとも焼結体の焼
結粒子表面に(In0.6 Sn0.4 )2 O3
が存在しないITO焼結体タ−ゲット。 - 【請求項2】ITO粉末成型体を1450℃以上160
0℃以下で焼結させた後、当該焼結体を少なくとも酸素
を含有する雰囲気中1000℃以上1300℃以下で再
熱処理することを特徴とする、ITO焼結体タ−ゲット
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3080591A JPH04293769A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 低温成膜用itoスパッタリングタ−ゲット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3080591A JPH04293769A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 低温成膜用itoスパッタリングタ−ゲット |
Publications (1)
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JPH04293769A true JPH04293769A (ja) | 1992-10-19 |
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Family Applications (1)
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JP3080591A Pending JPH04293769A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 低温成膜用itoスパッタリングタ−ゲット |
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JP (1) | JPH04293769A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5435826A (en) * | 1992-11-24 | 1995-07-25 | Hitachi Metals, Ltd. | Sputtering target and method for producing same |
US5656216A (en) * | 1994-08-25 | 1997-08-12 | Sony Corporation | Method for making metal oxide sputtering targets (barrier powder envelope) |
EP1184481A2 (en) * | 2000-08-28 | 2002-03-06 | Centro De Investigaciones Energeticas Medioambientales Y Tecnologicas (C.I.E.M.A.T.) | Method for obtaining transparent, electrically conducting oxides by means of sputtering |
US6582641B1 (en) | 1994-08-25 | 2003-06-24 | Praxair S.T. Technology, Inc. | Apparatus and method for making metal oxide sputtering targets |
WO2011058882A1 (en) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Sputtering target and manufacturing method thereof, and transistor |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3080591A patent/JPH04293769A/ja active Pending
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WO2011058882A1 (en) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Sputtering target and manufacturing method thereof, and transistor |
US8937020B2 (en) | 2009-11-13 | 2015-01-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Sputtering target and manufacturing method thereof, and transistor |
US10083823B2 (en) | 2009-11-13 | 2018-09-25 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Sputtering target and manufacturing method thereof, and transistor |
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