JPH04288792A - 磁気記録装置及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録装置及び磁気記録再生装置

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JPH04288792A
JPH04288792A JP3078566A JP7856691A JPH04288792A JP H04288792 A JPH04288792 A JP H04288792A JP 3078566 A JP3078566 A JP 3078566A JP 7856691 A JP7856691 A JP 7856691A JP H04288792 A JPH04288792 A JP H04288792A
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JP
Japan
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signal
phase
color signal
low frequency
recording
Prior art date
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JP3078566A
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English (en)
Inventor
Koshin Namiki
並木 康臣
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を記録する磁
気記録装置又は記録再生する磁気記録再生装置、特にヘ
リカルスキャン方式において記録トラックを狭くして高
密度に記録する磁気記録装置又は記録再生する磁気記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式のビデオテープレ
コーダにおいて、隣接するトラック間でアジマス角を互
いに異ならせて記録し、再生時に隣接するトラックから
のクロストークがアジマス効果によって低減するように
して記録密度を向上させている。ところが、低い周波数
帯域に周波数変換された低域変換色信号はアジマス効果
が低減するために隣接トラックからのクロストークが問
題となる。そこで従来は特公昭56―9073号公報に
記載されているように、記録する低域変換色信号の位相
を1水平期間毎に略90゜ずつ所定方向に推移させ、か
つその位相推移方向を相隣る記録トラック間で互いに異
ならしめて低域変換色信号を記録し、再生時は記録時と
は実質的に反対方向に位相を推移せしめてもとの色副搬
送周波数を有する搬送色信号を得て、この搬送色信号を
1水平期間遅延回路を使用した櫛形フィルタに通して、
映像信号の水平期間毎の相関性を利用したクロストーク
のキャンセルを行なって再生搬送色信号を得ている。
【0003】図10は従来技術の記録時において低域変
換色信号を1水平期間(以下1Hともいう。)毎に位相
を推移(以下回転ともいう。)させている様子を模式的
に示す図である。一方のトラックCH1では1H毎に順
次0゜,90゜,180゜,270゜だけ位相をシフト
させ、他方のトラックCH2では1H毎にトラックCH
1と反対方向に順次に0゜,270゜,180゜,90
゜だけ位相をシフトさせている。従って、ある1垂直期
間は1H毎に90゜ずつ順次位相が進み、かつ次の1垂
直期間は1H毎に90゜ずつ順次位相が遅れて低域変換
色信号が記録される。
【0004】次に、図11は従来技術の再生系のブロッ
ク系統図である。端子70に入来する再生低域変換色信
号は再生位相処理回路71に供給され、ここでテープス
ピード偏差等の原因による時間軸変動成分の除去と、端
子72よりの回転ドラムの回転同期信号に対応して位相
をもとに戻す1H毎の位相推移が行なわれて混合基4に
供給される。再生信号処理回路71からの搬送色信号は
1H遅延回路73と混合器74とから成る櫛形フィルタ
を経て端子75に出力される。図11の再生系のブロッ
ク系統図でクロストークがキャンセルされる様子を図1
2の模式図を用いて説明する。図12Aの実線の矢印は
トラックCH1の再生低域変換信号である主信号の位相
を表わし、波線の矢印はトラックCH2からのクロスト
ーク成分の位相を表わす。主信号の位相推移をもとに戻
すと同図Bに示すようにクロストーク信号も同一の位相
推移が行なわれ、主信号の位相はもとに戻りクロストー
ク信号は1H毎に位相が反転した信号となる。従って、
この信号を1H遅延した同図Cに示す信号と混合するこ
とにより主信号は2倍のレベルとなりクロストーク成分
はキャンセルされることがわかる。NTSC方式カラー
映像信号の搬送色信号は1H毎にその位相が反転してい
るため減算による混合をしている。
【0005】また、他の従来技術として、相隣るトラッ
クの内一方のトラックに対して1Hおきに低域変換色信
号の位相を反転して記録し、再生時は位相を反転したト
ラックに対して位相をもとに戻すようにして再生搬送色
信号を得て、同様に櫛形フィルタでクロストークをキャ
ンセルするものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録又は記録再
生装置においては、上述したように隣接トラックからの
クロストークを除去することができる。そのため、トラ
ック間のガードバンドがなく特にトラック幅が狭い場合
は、記録形成されるトラック幅よりも広い幅の磁気ヘッ
ドを使用することができ、直前の磁気ヘッドの走査によ
って磁気ヘッドの幅と同じ幅に形成されたトラックの一
部を消去しながら重ね書きし、その消し残りの部分が正
規のトラック幅を形成するようにしている。再生時には
記録時と同じ磁気ヘッドを用いている。このとき磁気ヘ
ッドのトラック幅方向のヘッド幅は記録形成されるトラ
ック幅の約1.5倍が上限とされている。
【0007】この理由を図13を用いて説明する。図1
3は正規の記録トラック幅の2倍のヘッド幅を有する磁
気ヘッド76を用いて記録トラックを形成した場合の磁
気テープ上のパターンを示す。記録時、磁気ヘッドによ
る記録直後は正規のトラック幅TWの2倍のトラック幅
HWのトラック83が形成される。この記録と同時に直
前に形成したトラックの上半分を重複して走査して重書
きすることにより消去して、正規のトラック幅TWを有
するトラック82が形成される。
【0008】再生時、トラックに対して幅広の磁気ヘッ
ドで再生するわけであるが、トラックに対する磁気ヘッ
ドのトラッキング余裕が進み方向と遅れ方向とで均等と
するために、同図中H4に示すように磁気ヘッドのセン
ター84とトラックのセンターとが一致するように走査
する。このようにすると、磁気ヘッドの下側部分t3は
再生トラックからずれて隣接トラックを走査することに
なる。隣接トラックはアジマス角度が異なる磁気ヘッド
で記録されているため、比較的周波数の高いFM輝度信
号はアジマス効果により隣接トラックからのクロストー
ク信号はほとんど再生されない。周波数が比較的低い低
域変換色信号についてはアジマス効果が得られず隣接ト
ラックからクロストーク信号が再生されるが、前述のよ
うに除去することができる。ところが、磁気ヘッドの下
側部分t3の走査部分はトラック78形成時にトラック
77を重書きして消去した部分と重なっており、また、
低域変換色信号の位相推移の方向及びアジマス角度が再
生しようとしているトラック79と同じである。そして
、比較的周波数の低い低域変換色信号はこの重書きでは
十分に消去されないため消し残りが生じる。従って、ト
ラック79を再生したときにこの消し残りがクロストー
クとして再生され、これが再生しているトラック79の
低域変換色信号と位相回転の方向と同一であるので除去
することができない。
【0009】低域変換色信号の消し残りを再生させない
ために、磁気ヘッドをその下端と再生トラック79の下
端を一致させてH5に示すように走査させると、磁気ヘ
ッドの上端が再生トラック79とは同一アジマス角度で
ある2本先のトラック81の下端と一致する。このよう
な状態では、実際のヘッド幅の外側の部分をも再生して
しまういわゆるヘッドフリンジ効果によって、再生FM
輝度信号にトラック81からのFM輝度信号成分のクロ
ストークが生じる。また、磁気ヘッドの走査がトラック
幅方向に変動した場合に、トラック79からのFM輝度
信号のクロストークの他に磁気ヘッドが再生トラック7
9より外れて走査することにより再生信号のレベル低下
が発生する。従って、ヘッド幅Wをトラック幅TWの2
倍にすることはできない。
【0010】磁気ヘッドのセンターとトラックのセンタ
ー84とが一致するように走査することを条件とした場
合、磁気ヘッドの下端と上述の消し残りの部分とが重複
しないためには、ヘッド幅Wは、トラック幅をTWとし
た場合、磁気ヘッドのセンターから下端までの長さ(T
W/2)と磁気ヘッドの幅Wとの和が同図t4に示すよ
うに2.5×Tとなるようなヘッド幅W以下であること
が必要である。従って、磁気ヘッドのトラック幅方向の
ヘッド幅Wは記録形成されるトラック幅Tの約1.67
倍が上限となる。実際にはトラッキング変動を考慮して
約1.5倍とされる。
【0011】記録密度をさらに向上させるために、磁気
テープの走行速度を更に低下させて磁気テープに斜めに
形成される記録トラック幅TWを更に狭くすると、上述
した理由により同様に磁気ヘッドの幅Wも狭くする必要
がある。ところが磁気ヘッドの幅Wが狭くなると次のよ
うな問題が発生する。即ち、記録再生装置の回転ドラム
やテープ走行系の機械的精度のバラツキによって、磁気
テープに斜めに記録されるトラックは完全な直線とはな
らずに曲がって記録され、ある記録再生装置で記録した
磁気テープを同一の記録再生装置で再生するいわゆる自
己録再の場合は、再生では上述した記録トラックの曲が
りを忠実に走査することになるので再生信号のレベル低
下は起こらないが、他の磁気記録再生装置で記録した記
録済みの磁気テープを再生するいわゆる互換再生をする
場合には、二つの記録再生装置のヘッド走査の直線性の
バラツキが異なって記録トラックを忠実には走査できず
に再生レベルが低下することがあり、再生映像信号の画
質を低下させることになる。これを防止するために記録
トラック幅よりも広い幅を有する磁気ヘッドで再生する
ようにすればトラッキング余裕が大となって再生信号の
レベルが低下することはないが、前述したように記録ト
ラック幅に対する磁気ヘッドの幅の比は最大約1.5倍
が限度であるため、磁気ヘッドの幅を広くできないとい
う問題があった。また、記録再生装置の機械的精度を極
めて高精度に実現できたとしても、狭トラック化に対応
した極めて幅の狭い磁気ヘッドを製作するのが困難であ
り、磁気ヘッド製作のコストが極めて大となるという問
題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した問題点
を解決するためになされたものであり、映像信号の搬送
色信号を低域に周波数変換して低域変換色信号とし、か
つ前記低域変換色信号の位相を1水平期間毎に推移させ
、隣接するトラック間で互いに異なるアジマス角で前記
低域変換色信号を記録する磁気記録装置において、隣接
する3トラック内の任意の2トラック間で1水平期間毎
の位相推移角度の差が120゜となるよう前記低域変換
色信号の位相をそれぞれ1水平期間毎に推移させる手段
を有することを特徴とする磁気記録装置と、映像信号の
搬送色信号を低域に周波数変換して低域変換色信号とし
、かつ前記低域変換色信号の位相を1水平期間毎に推移
させ、隣接するトラック間で互いに異なるアジマス角で
前記低域変換色信号を記録し、これをもとの搬送色信号
に再生する磁気記録再生装置において、記録時に隣接す
る3トラック内の任意の2トラック間で1水平期間毎の
位相推移角の差が120゜となるよう前記低域変換色信
号の位相をそれぞれ1水平期間毎に推移させる手段と、
再生時に再生された低域変換色信号より前記記録時の位
相推移方向とは実質的に反対方向にかつ1水平期間毎に
記録時の位相推移角度ずつ推移せしめられたもとの色副
搬送周波数を有する再生搬送色信号を得る手段と、この
再生搬送色信号から1水平期間遅延した第1の遅延信号
と2水平期間遅延した第2の遅延信号を得る手段と、前
記再生搬送色信号と前記第1の遅延信号と前記第2の遅
延信号とをそれぞれ混合する手段とを有することを特徴
とする磁気記録再生装置とを提供するものである。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例のブロック系統図
を示す。まず記録系について説明する。同図中、1はカ
ラー映像信号入力端子で、これより入来した例えばNT
SC方式カラー映像信号は、低域フィルタ2及び帯域フ
ィルタ7に各々供給され、ここで輝度信号及び搬送色信
号が各々分離される。低域フィルタ2より取り出された
輝度信号は周波数変調器3に供給されて周波数変調(F
M)された後、不要周波数成分を除去する高域フィルタ
4に供給される。以上の輝度信号系の構成は従来と同様
である。
【0014】一方、帯域フィルタ7より取り出された色
副搬送波周波数の搬送色信号は周波数変換器8の一方の
入力端子に供給され、切換スイッチSW1より他方の入
力端子に供給される後述する信号により上記周波数変調
輝度信号帯域よりも低域へ周波数変換される。この低域
変換色信号は、周波数変換器8等にて生じた不要成分を
低域フィルタ9にて除去された後、前記高域フィルタ4
よりの周波数変調輝度信号と混合器5で混合多重されて
記録アンプ6に供給される。記録アンプ6で増幅された
上記混合信号は、互いにアジマス角度が異なる回転ビデ
オヘッド16a、16bにおのおの供給され、これによ
り例えばビデオヘッド16a,16bの各走査毎に各々
1フィールドの混合信号が磁気テープ17上に1本の記
録トラックを交互に形成して記録される。
【0015】周波数変換器8の他方の入力端子に供給さ
れる信号は次のようにして発生される。発振器13は色
復搬送周波数Fc(NTSC方式の場合は3.58MH
z)と記録する低域変換副搬送周波数Fsとの和の周波
数Fk(例えば4.2MHz)で発振する。発振出力は
120゜移相器14で120゜だけ位相が進んだ信号と
されて切換スイッチSW1の固定端子aに供給されると
同時に、−120゜移相器15で120゜だけ位相が遅
れた信号とされて切換スイッチSW1の固定端子cに供
給され、更に位相はそのままで切換スイッチSW1の固
定端子bとにそれぞれ供給される。水平同期信号及び回
転ドラムの回転同期信号が入力端子11及び12より位
相切換制御回路10にそれぞれ供給される。位相切換制
御回路10は、ある1垂直期間は1H毎に切換スイッチ
SW1の可動端子を固定端子a→c→b→a→c→bの
順に切換えることによって発振器13よりの出力信号を
1H毎に120゜ずつ位相を進ませ、次の1垂直走査期
間は可動端子を固定端子bに接続したままにして発振器
13の出力信号の位相を変化させず、更に次の1垂直期
間は1H毎に切換えスイッチの可動端子を固定端子c→
a→b→c→a→bの順に切換えることによって発振器
13よりの出力信号を1H毎に120゜ずつ位相を遅ら
せるように制御する。この切換スイッチSW1よりの信
号周波数Fkから色復搬送周波数Fcを差し引いた周波
数Fsの低域搬送信号が低域フィルタ9より得られる。 従って、図2に模式的に示すように、1垂直期間は1H
毎に120゜ずつ順次位相を進ませ(同図A)、次の1
垂直期間は低域変換色信号の位相を変化させず(同図B
)、更に次の1垂直期間は1H毎に120゜ずつ順次位
相を遅らせて(同図C)、前述の如く低域変換色信号を
磁気テープ上に順次記録する。
【0016】次に、図1に戻って再生系について説明す
る。ビデオヘッド16a,16bにより1トラック毎に
交互に再生された混合信号は、再生プリアンプ18a,
18bを経て高域フィルタ19に供給され周波数変調輝
度信号を分離される一方、低域フィルタ25に供給され
て前述の如く位相を推移せしめられた低域変換色信号が
分離される。高域フィルタ19より取り出された再生周
波数変調輝度信号はリミッタ20でAM成分を除去され
た後FM復調器21に供給され、ここで復調されて再生
輝度信号となる。以上の輝度信号再生系の構成は従来と
同様である。
【0017】一方、上記低域フィルタ25より取り出さ
れた位相推移再生低域変換色信号は、周波数変換器26
の一方の入力端子に供給され、切換スイッチSW2より
他方の入力端子に供給される後述する信号によって色副
搬送周波数及び位相が元に戻される。周波数変換器26
の出力信号は帯域フィルタ27により不要成分が除去さ
れて1H遅延回路28及び混合器30に供給される。ま
た、1H遅延回路28の出力は1H遅延回路29及び混
合器30に供給され、さらに1H遅延回路29の出力は
混合器30に供給される。したがって、混合器30では
、帯域フィルタ27よりの信号とこれが1H遅延された
信号と2H遅延された信号とが混合されることにより、
後述するようにクロストークが除去された再生搬送色信
号となり、これが不要成分除去のための低域フィルタ2
2を通過したFM復調器21の出力再生輝度信号と多重
された後、再生カラー映像信号として端子24より出力
される。NTSC方式の場合には1H毎に搬送色信号の
位相が反転しているので、混合器30では1H遅延回路
の出力から帯域フィルタ27及び1H遅延回路の出力を
減算している。
【0018】周波数変換器26においては、APC(オ
ートマチック・フェーズ・コンペンセーター)回路34
よりの所定中心周波数の信号により周波数変換され、テ
ープスピード偏差等の原因による時間軸変動成分が除去
されたものとの色復搬送周波数の搬送色信号に戻される
。このとき、APC回路34の出力は120゜位相器3
5,−120゜位相器36,切換スイッチSW2,及び
位相切換制御回路31により記録時と同様の位相変化を
与えられて周波数変換器26の他方の入力に供給される
。周波数変換器26を再生搬送色信号が通過するとき切
換スイッチSW2からの周波数Fkから低域変換色復搬
送周波数Fsを差し引いた周波数としてもとの色復搬送
波周波数Fcをつくるため、APC回路34の出力信号
に記録時と同様の位相変化を与えることにより、位相推
移再生低域変換色信号は図3の模式図に示すように記録
時の位相推移方向とは実質的に反対方向に推移せしめら
れて位相がもとに戻される。
【0019】ここで、位相切換制御回路31は記録時と
同様に入力端子32及び33よりの水平同期信号及び回
転ドラムの回転同期信号に応じて切換スイッチSW2の
ための切換え信号を発生する。ところが、回転ドラムの
回転は2垂直期間周期であるが、記録されている低域変
換色信号の位相推移のパターンは3垂直期間周期である
ため、回転ドラムの回転同期信号だけでは記録時の低域
変換色信号の位相推移に対応させることができない。そ
こで、再生時の位相推移の切換えは図4に示すフローチ
ャートのように行なう。ステップ41で再生が開始され
ると、まずステップ42で、あるトラックの再生に対し
て1つの位相推移パターンを指示して再生位相推移処理
を行なう。ステップ43ではこのトラックの再生でカラ
ーバースト信号の規則性が満たされているか否かが判断
される。規則性が有りと判断されると、ステップ44で
次のトラックの再生に対して次の位相推移パターンを指
示してステップ43へ戻る。従って、カラーバースト信
号が正規の規則性を満足している間はトラック毎に順に
3パターンの位相推移を繰り返す。ステップ43でカラ
ーバースト信号の規則性が認められない場合は、ステッ
プ45で次のトラックの再生に対しても前のトラックと
同様の位相推移を指示してステップ43に戻る。カラー
バースト信号の規則性はAPC回路内でのカラーバース
ト信号と基準発振器(図示せず)よりの信号との位相比
較出力により判断し、この判断結果に基づいて繰返し指
示信号が生成されAPC回路より位相切換制御回路31
に供給される。
【0020】次に、再生時に低域変換色信号の隣接トラ
ックからのクロストークが除去される様子を図5の模式
図を用いて説明する。同図中符号d乃至hは図1中の同
符号部分の再生色信号の位相の様子を示している。また
、符号■は主信号即ち再生しようとしているトラックの
再生色信号、符号■は再生トラックに隣接する一方のト
ラックからのクロストーク信号、符号■は再生トラック
に隣接する他方のトラックからのクロストーク信号にお
ける位相の様子をそれぞれ表わす。図4dは例えば記録
時に1H毎に120゜ずつ位相が遅らされて記録された
トラックを再生する場合について示し、d■はその主信
号、d■は一方の隣接トラックからの位相が推移されて
いないクロストーク信号、d■は他方の隣接トラックか
らの1H毎に120゜ずつ位相が進んでいるクロストー
ク信号のそれぞれの位相の様子である。これらの信号は
周波数変換器26によって周波数変換されるとともに、
主信号は位相が1H毎に120゜ずつ位相が進められて
e■のようにもとに戻され、クロストーク信号も主信号
と同じように1H毎に120゜ずつ位相が進められてそ
れぞれe■,e■のようになる。
【0021】主信号の位相及び周波数がもとの搬送色信
号と同じように戻された再生搬送色信号は、1H遅延回
路28及び1H遅延回路29によって、図4fに示す1
H遅延信号及び図4gに示す2H遅延信号となる。これ
らの遅延されていない信号e、1H遅延信号f、2H遅
延信号gがそれぞれ混合器30によって混合されて図4
hのようになる。主信号である矢印51,52,53は
同位相であるため加算されてレベルが3倍(矢印54)
となり、一方の隣接トラックからのクロストーク信号で
ある矢印55,56,57は打ち消しあってゼロとなり
(58)、他方の隣接トラックからのクロストーク信号
も矢印59,60,61が打ち消し合ってゼロ(62)
となる。これは映像信号の垂直相関性により隣合う水平
期間の色信号レベル及び色相がほぼ同じであるためであ
る。主信号については3つの水平期間の搬送色信号が混
合され即ち平均されるのでノイズ低減の効果もある。
【0022】次に、本発明によって記録された磁気テー
プを記録トラック幅の2倍のヘッド幅を有する磁気ヘッ
ドで再生する様子を図6のパターンを用いて説明する。 なお、記録時においては、従来の技術と同様に重書きに
よって直前に記録されたトラックの一部を消去しながら
正規の幅のトラックを形成しているので説明を省略する
。図6において磁気ヘッドが再生しようとするトラック
をT4とすると、通常は磁気ヘッドのセンターが再生ト
ラックT4のセンターとが一致するように図のH2に示
すように走査させる。しかし、トラック幅が狭くなると
トラックの曲がりやトラッキングの変動によってH1や
H3に示すような位置関係になることもある。磁気ヘッ
ドの走査位置がX方向に変位してH1となると磁気ヘッ
ドの下端がトラックT4と同アジマスのトラックT2の
上端と接するようになり、また同時にトラックT4と同
じ1H毎の位相推移を与えられたトラックT1の消し残
りの部分の上端とも接することになる。X方向にこれ以
上これ以上変位して走査するとFM輝度信号のクロスト
ークが生じ、また、消し残り部分からの低域変換色信号
クロストークは再生トラックT4と同じ位相推移である
ために除去できない。従って、H1に示す位置がX方向
のトラッキング変位の一方の限度となる(実際にはフリ
ンジ効果が起こるのでこれよりもわずかに少ない値が限
度)。この状態では磁気ヘッドの上端は再生トラックT
4の上端に位置している。磁気ヘッドの走査位置がY方
向に変位してH3となると磁気ヘッドの上端がトラック
T4と同アジマスのトラックT6の下端と接するように
なる。Y方向にこれ以上変位して走査するとFM輝度信
号のクロストークが生じる。従って、H3に示す位置が
Y方向のトラッキング変位の限度となる。この状態では
磁気ヘッドの下端は再生トラックT4の下端に位置して
いる。従来例の図13と比較するとX方向に1トラック
幅の分だけトラッキング余裕が増していることが判る。
【0023】以上のように、本実施例によればヘッド幅
がトラック幅の2倍となる幅広の記録再生磁気ヘッドを
使用しても再生時にトラッキング余裕を有して安定に再
生しえ、クロストークの影響を受けることもない。さら
に図6からも判るように、H2の状態で磁気ヘッドが再
生トラックからX方向にはみ出た部分の長さをt1とし
、磁気ヘッドの下端から位相推移パターンがトラックT
4と等しいトラックT1の低域変換色信号の消し残り部
の上端までの長さをt2したとき、t1とt2とが等し
いのでトラッキング余裕が最大となる。従って、磁気ヘ
ッドのヘッド幅はトラック幅の約2倍が最適値であるこ
とが判る。つまり、従来のものと同じヘッド幅の磁気ヘ
ッドを用いた場合には、従来のものよりも狭いトラック
幅で映像信号を記録再生できることになる。
【0024】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7は記録時における低域変換色信号の1H毎の位
相推移の様子を模式的に表わしている。本実施例におい
ては、ある1垂直期間は1H毎に60゜ずつ低域変換色
信号の位相を進ませ(同図A)、次の1垂直期間は1H
毎に位相を反転させ(180゜ずつ進ませること、又は
180゜ずつ遅らせることと同等)(同図B)、更に次
の1垂直期間は1H毎に60゜ずつ位相を順次遅らせて
(同図C)、磁気テープ上に低域変換色信号を順次記録
する。図8は低域変換色信号が図7のように記録された
磁気テープを再生する際の実質的な位相逆回転の様子を
示している。このようにして、記録時の位相回転を打ち
消すことにより図5のe乃至hに示すのと同じように低
域変換色信号のクロストークを除去することができる。
【0025】図9(a)及び(b)は、以上の第1及び
第2の実施例において、それぞれのトラックに記録され
る低域変換色信号の1H毎の位相推移角度を模式的に図
示している。第1の実施例において位相が変化していな
いトラックは1H毎に0゜ずつ位相を変化させているも
のとして表わしている。これらの図から、隣接する3ト
ラック内の任意の2トラック間で、1H毎の位相推移角
の差が120゜となるように低域変換色信号の位相をそ
れぞれ1H毎に推移させて記録していることが理解でき
る。従って、第1及び第2の実施例に示す位相推移角度
以外でこの条件を満たすような1H毎の位相推移角度で
あればよく、例えば同図(c)又は(d)のようにも設
定することができる。同図(c)又は(d)の位相推移
を実現するためには、120゜位相器及び−120゜位
相器の代わりに移相角が30゜から330゜までの30
゜毎の移相器を11個用いてこれらの出力を位相推移角
度に対応して順次切換えればよい。
【0026】また、色信号の1H毎の位相の推移を行な
うところは実施例に限定されず、例えば前述の特公昭5
6−9073号公報と同じように、低域変換色信号のと
ころや水平同期信号を基準にしたAFC回路のところで
行なっても同様の効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、隣接する
3トラック内の任意の2トラック間で、1水平期間毎の
位相推移角の差が120゜となるように低域変換色信号
の位相をそれぞれ1水平期間毎に推移させて記録するよ
うにしたので、記録形成されたトラックを再生する際に
、再生磁気ヘッドのヘッド幅を磁気テープ上のトラック
幅より従来のものより更に大とすることができるので高
精度なトラッキング精度が要求されず、狭トラック化が
可能となる。
【0028】また、隣接する3トラック内の任意の2ト
ラック間で1水平期間毎の位相推移角の差が120゜と
なるように低域変換色信号の位相をそれぞれ1水平期間
毎に推移させて記録し、再生時に再生された低域変換色
信号より記録時の位相推移方向とは実質的に反対方向に
かつ1水平期間毎に記録時の位相角度ずつ1水平期間毎
に推移せしめられたもとの色副搬送周波数を有する再生
搬送色信号を得て、この再生搬送色信号から1水平期間
遅延した第1の遅延信号と2水平期間遅延した第2の遅
延信号を得て、再生搬送色信号と第1の遅延信号と第2
の遅延信号とをそれぞれ混合して再生するので、低域変
換色信号の位相推移パターンが同一となるトラックは3
トラック周期となって、ヘッド幅の広い磁気ヘッドで幅
の狭いトラックの記録再生が可能となり、磁気ヘッドの
製作コストが増大することがない。さらに色信号は3つ
の水平期間の信号が混合されるので、狭トラックの記録
再生を行なってもSN比が劣化することがない。従って
、高密度の記録再生を簡単にかつ高画質で実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明するための磁気記録
装置又は磁気記録再生装置のブロック系統図である。
【図2】本発明の第1実施例における記録時の色信号の
位相回転を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための再生時の
色信号の位相逆回転を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための再生時の
位相推移の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例を説明するための色信号ク
ロストーク信号の除去の様子を示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施例を説明するためのトラック
パターンと磁気ヘッドの関係を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を説明するための記録時の
色信号の位相回転を示す模式図である。
【図8】本発明の第2実施例を説明するための再生時の
色信号の位相逆回転を示す模式図である。
【図9】本発明の低域変換色信号の1水平期間毎の位相
推移角度を説明する模式図示である。
【図10】従来例を説明するための記録時の移相回転を
示す模式図である。
【図11】従来例を説明するための再生系のブロック系
統図である。
【図12】従来例を説明するための再生時の移相逆回転
を示す模式図である。
【図13】従来例を説明するためのトラックパターンと
磁気ヘッドの関係を示す図である。
【符号の説明】
2  低域フィルタ 3  周波数変調器 5  混合器 6  記録アンプ 7  帯域フィルタ 8  周波数変換器 9  低域フィルタ 10  切換制御回路 13  発振器 14  120゜移相器 15  −120゜移相器 16a  磁気ヘッド 16b  磁気ヘッド 17  磁気テープ 19  高域フィルタ 21  FM復調器 23  混合器 25  低域フィルタ 26  周波数変換器 28  1H遅延回路 29  1H遅延回路 30  混合器 31  位相切換制御回路 35  120゜移相器 36  −120゜移相器 76  磁気ヘッド SW1  切換スイッチ SW2  切換スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号の搬送色信号を低域に周波数変換
    して低域変換色信号とし、かつ前記低域変換色信号の位
    相を1水平期間毎に推移させ、隣接するトラック間で互
    いに異なるアジマス角で前記低域変換色信号を記録する
    磁気記録装置において、隣接する3トラック内の任意の
    2トラック間で1水平期間毎の位相推移角度の差が12
    0゜となるよう前記低域変換色信号の位相をそれぞれ1
    水平期間毎に推移させる手段を有することを特徴とする
    磁気記録装置。
  2. 【請求項2】映像信号の搬送色信号を低域に周波数変換
    して低域変換色信号とし、かつ前記低域変換色信号の位
    相を1水平期間毎に推移させ、隣接するトラック間で互
    いに異なるアジマス角で前記低域変換色信号を記録し、
    これをもとの搬送色信号に再生する磁気記録再生装置に
    おいて、記録時に隣接する3トラック内の任意の2トラ
    ック間で1水平期間毎の位相推移角の差が120゜とな
    るよう前記低域変換色信号の位相をそれぞれ1水平期間
    毎に推移させる手段と、再生時に再生された低域変換色
    信号より前記記録時の位相推移方向とは実質的に反対方
    向にかつ1水平期間毎に記録時の位相推移角度ずつ推移
    せしめられたもとの色副搬送周波数を有する再生搬送色
    信号を得る手段と、この再生搬送色信号から1水平期間
    遅延した第1の遅延信号と2水平期間遅延した第2の遅
    延信号を得る手段と、前記再生搬送色信号と前記第1の
    遅延信号と前記第2の遅延信号とをそれぞれ混合する手
    段とを有することを特徴とする磁気記録再生装置。
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