JPH04286806A - 耐加工性絶縁電線 - Google Patents

耐加工性絶縁電線

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JPH04286806A
JPH04286806A JP5139991A JP5139991A JPH04286806A JP H04286806 A JPH04286806 A JP H04286806A JP 5139991 A JP5139991 A JP 5139991A JP 5139991 A JP5139991 A JP 5139991A JP H04286806 A JPH04286806 A JP H04286806A
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JP
Japan
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weight
parts
insulating
hydroxyapatite
paint
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Pending
Application number
JP5139991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Mesaki
目崎 正和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐加工性に優れた絶縁電
線の改良に関するものであり、特に絶縁電線を高速の自
動巻線機にて巻取り作業するにおいて、該電線の絶縁被
膜を損傷せしめることのない絶縁電線を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年電機絶縁機器製造工程の合理化に伴
って、絶縁電線のコイル巻き作業においても手巻き作業
から自動巻線機を使用して高速機械巻き作業に移行して
きた。然しながら自動巻線機を使用した場合、該電線に
強い張力が加わりながら屈曲,摩擦等をうけて巻線され
るため該電線の絶縁被膜は極めて損傷され易くなり、こ
れによりコイル自体の信頼性は著しく低下せしめるもの
であった。
【0003】又、コイルを成型する場合占積率の可能な
限り小さくすることが望ましく、これによって機器全体
の経済性並に使用し易さ等において極めて有効であり、
このためにも電線に張力をかけて緊密に巻く必要がある
【0004】従ってこのコイル巻き作業を容易に行わし
めるための重要な因子としては、線相互或は線と巻線治
具との間において被膜に傷がつかないこと。即ち強度の
被膜を有することである。この被膜の強度が強ければ強
い程コイル巻き加工後における電線の損傷が少いといえ
るのである。このような観点から従来被膜強度を増大せ
しめることが実施されているが、直接的な手段としての
対策はとられておらず、専ら間接的な手段としての電線
表面の摩擦係数を低下せしめることにより傷の発生する
のをおさえるといった方法であり、例えば、電線の表面
に比較的摩擦係数の低いワックス状潤滑剤を塗布すると
か或はポリアミド樹脂塗料等を塗布焼付けるなどのこと
が行われた。
【0005】然しながら前者の如く潤滑剤を塗布したと
しても十分に被膜の損傷するのを防止することは望めず
、且つ電線への塗布量を調節することが困難であった。 又後者の如くポリアミド樹脂塗料を最外層に塗布焼付け
た場合には、摩擦係数自体の低下は望めるが、電線自体
の特性を失うおそれがあり、これ亦顕著な効果を発揮せ
しめることが出来ないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状に
鑑み鋭意研究を行った結果、絶縁被膜を形成するための
絶縁塗料に直接耐摩耗性等に優れた特定の物質を選定し
て配合せしめた絶縁塗料を導体上に直接又は他の絶縁物
層を介して設けることにより耐加工性に優れた絶縁電線
を開発しえたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁電線は導体
上に直接又は他の絶縁物質を介してハイドロキシアパタ
イトを配合した絶縁塗料を塗布,焼付けたことを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】本発明において基体として用いる絶縁塗料とし
ては特に限定するものではなく、水溶性絶縁塗料又は溶
媒性絶縁塗料の何れでもよく、例えば水溶性又は溶媒性
などのポリエステル,ポリエステルイミド,ポリウレタ
ン,ポリアミドイミド,ポリイミド等の樹脂による塗料
を使用し、これにハイドロキシアパタイトを均一分散し
て配合すれば良い。
【0009】なお、水溶性樹脂塗料の内、特にポリエス
テル樹脂塗料の製法については、例えばテレフタル酸ジ
メチル,無水マレイン酸,エチレングリコール,トリメ
チロールプロパンとを反応せしめ、これにトリメリット
酸アリルエステルを付加し、その反応生成物をトリエチ
ルアミンで中和させてなる樹脂組成物(特公昭60−1
0537)、或はエチレングリコールとグリセリンとの
混合物の中にテレフタル酸ジメチルを加えて反応せしめ
た中にベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を添加
して反応を続行し、これにエタノールアミンを添加して
樹脂分を均一に溶解させたもの(特公昭52−4951
7)があげられる。
【0010】又ポリイミド樹脂の水溶性塗料としては日
東電工社製X−600Wが市販されている。
【0011】又溶媒性樹脂塗料としては、市販のものを
使用すればよく、例えばポリアミドイミド樹脂塗料とし
ては日立化成(株)社製HI406、又ポリウレタン樹
脂塗料としては東特塗料(株)製TPUF2 の商品名
にて販売されている。
【0012】又本発明においてハイドロキシアパタイト
の添加量としては、特に限定するものではないが、望ま
しくは絶縁塗料内の樹脂分100重量部に対して0.5
〜30.0重量部が好ましく、その理由は0.5重量部
未満の場合には絶縁電線に耐加工性にて付与せしめるた
めの耐摩耗値において向上する効果が薄いためであり、
又30.0重量部を超えた場合には絶縁電線の被膜にお
いて、その表面に荒さを生じ且つ被膜に剥離を生ずるお
それがあるためである。
【0013】又、本発明絶縁電線は優れた耐加工性を有
するものであるか、その絶縁被膜層の全部を上記の如く
ハイドロアパタイトを配合した絶縁塗料にて形成する必
要はなく、導体に接する絶縁被膜層は通常の絶縁塗料に
て形成し、最外層のみを本発明による絶縁塗料にて形成
する如く2層の絶縁被膜層にて形成してもよい。
【0014】なおハイドロキシアパタイトの微粉末とし
ては、株式会社セントラルガラス製により平均5μm 
程度のものが市販されている。
【0015】
【実施例】[実施例1]水溶性ポリエステル樹脂塗料中
の樹脂分100重量部に対し平均粒径5μm のハイド
ロキシアパタイト0.8重量部を添加し、高速撹拌ミキ
サーにて十分撹拌せしめて分散させて絶縁塗料をえた。
【0016】なお水溶性ポリエステル樹脂塗料を作成す
るには、テレフタル酸ジメチル97重量部、無水マレイ
ン酸20重量部、エチレングリコール37重量部及びト
リメチロールプロパン67重量部に酢酸鉛1重量部を夫
々添加し、これを熱溶解した後、反応温度を6時間で2
00℃にした。ここで反応温度を150℃以下に降下し
、反応系にトリメリット、アリールエステル85重量部
を添加し、180℃まで昇温しながら3時間反応させ粘
稠な樹脂をえた、この樹脂をトリエチルアミンで中和後
、氷を加えて均一な水溶液とした。
【0017】なおトリアリールエステルはトリメリット
酸無水物モノクロライド412重量部、クレゾール27
0重量部、及びキシレン1000重量部を混合し徐々に
昇温して2時間にて130℃とし、この温度で3時間反
応した後、更にキシレン1000重量部を加えて常温に
もどし反応生成物を濾過分離し、これを水中に注入十分
に洗浄後125℃にて24時間乾燥させてえた。
【0018】然る後図1に示す如く直径1mmの銅線1
上に上記の水溶性ポリエステル樹脂塗料を5回塗布焼付
として厚さ35μm の絶縁被膜層2を設けた後、その
外側に前記のハイドロキシアパタイトを混和せる絶縁塗
料を1回塗布,焼付けを行って厚さ39μm の絶縁被
膜層3を設けて本発明絶縁電線をえた。
【0019】[比較例1]直径1mmの銅線上に実施例
(1)における水溶性ポリエステル樹脂のみによる塗料
を6回塗布,焼付けを行って厚さ39μmの絶縁被膜層
を有する比較例絶縁電線をえた。
【0020】[実施例(2)〜(5)]実施例(1)に
おいてハイドロキシアパタイトの添加量を0.3重量部
(実施例2)、12.0重量部(実施例3)、25.0
重量部(実施例4)、40.0重量部(実施例5)とし
た以外はすべて実施例(1)と同様にして本発明絶縁電
線をえた。
【0021】[実施例(6)〜(8)]市販の水溶性ポ
リイミド樹脂塗料(日東電工株式会社製,商品名X−6
00W)の中の樹脂分100重量部に対して平均粒径5
μm のハイドロキシアパタイトを3.0重量部(実施
例6)、20.0重量部(実施例7)、40.0重量部
(実施例8)を夫々添加し高速撹拌ミキサーにて十分に
撹拌して十分に分散せしめて本発明に使用する絶縁塗料
をえた。
【0022】然る後実施例(1)と同様にして1.0m
/m の銅線上に水溶性ポリイミド樹脂塗料を5回塗布
焼付けし、厚さ35μm の絶縁被膜を設けその外側に
上記のハイドロキシアパタイトを混和せる水溶性ポリイ
ミド樹脂塗料を1回塗布,焼付を行って厚さ39μm 
の絶縁被膜を設けて本発明絶縁電線をえた。
【0023】[実施例9]市販の溶媒性ポリアミドイミ
ド樹脂塗料(日立化成(株)製,商品名H1−406)
中の樹脂分100重量部とキシレンにより30%の濃度
になるように分散させたハイトロキシアパタイト(固型
分1.0重量部)とを混和し、高速撹拌ミキサーにて十
分撹拌して分散せしめた絶縁塗料をえた。
【0024】然る後図2に示す如く直径1mmの銅線1
上に上記絶縁塗料を6回塗布焼付けを行って厚さ40μ
m の絶縁被膜層3を設けて本発明絶縁電線をえた。
【0025】[実施例(10)〜(13)]実施例(9
)においてハイドロキシアパタイトの添加量を0.25
重量部(実施例10)、15.0重量部(実施例11)
、28.0重量部(実施例12)、35.0重量部(実
施例13)に代えた以外はすべて実施例(9)と同様に
して本発明絶縁電線をえた。
【0026】[実施例(14)〜(17)]市販の溶媒
性ポリウレタン樹脂塗料(東特塗料社製,商品名TPU
F2 )中の樹脂分100重量部に対し粒径5μm の
ハイドロキシアパタイトを3.0重量部(実施例14)
、10.0重量部(実施例15)、18.0重量部(実
施例16)、25重量部(実施例17)と夫々添加し、
高速撹拌ミキサーにて十分に撹拌して分散させて絶縁塗
料をえた。
【0027】然る後直径0.5mmの銅線上に上記の溶
媒性ポリウレタン樹脂塗料を5回塗布,焼付けを行って
厚さ18μm の絶縁被膜層を設けその外側に上記のハ
イドロキシアパタイトを分散させた絶縁塗料を1回塗布
焼付けを行って厚さ4μm の絶縁被膜層を設け、全体
の絶縁被膜層の厚さが22μm を有する本発明絶縁電
線をえた。  [比較例(2)]実施例14で用いたと
同一の溶媒性ポリウレタン樹脂塗料のみを使用し、直径
0.5mmの銅線上に6回塗布焼付けを行って厚さ22
μm の絶縁被膜層を設けて比較例絶縁電線をえた。
【0028】斯くして得た本発明絶縁電線及び比較例絶
縁電線について、耐加工性の優劣を比較するために、耐
摩耗性試験を行った。その結果は表1に示す通りである
【0029】
【表1】
【0030】上記表1においいて一方向摩耗試験はJI
S  C  3003、往復摩耗試験はJIS  C 
 3003(1974)の規定に準じて測定した。又実
施例(5)及び実施例(8)は電線の表面に荒れが発生
し且つ被膜の僅かの剥離が見られた。
【0031】
【発明の効果】本発明耐加工性絶縁電線は耐加工性に優
れているため、高速の自動巻線機により巻線作業を行う
ことが出来るので、作業性が著しく向上すると共にモー
タ,トランス等の巻線をえるにおいて信頼性の高い絶縁
電線をえる等工業上有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明耐加工性絶縁電線の一実施例品の断面図
【図2】本発明耐加工性絶縁電線の他の実施例品の断面
図。
【符号の説明】
1…導体、2…通常の絶縁被膜層、3…ハイトロキシア
パタイト含有絶縁被膜層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  導体上に直接又は他の絶縁物質を介し
    てハイドロキシアパタイトを配合した絶縁塗料を塗布,
    焼付けたことを特徴とする耐加工性絶縁電線。
JP5139991A 1991-03-15 1991-03-15 耐加工性絶縁電線 Pending JPH04286806A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017112026A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 聖 森山 被覆電線
JP2020132816A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 互応化学工業株式会社 有機−無機複合材料、有機−無機複合成形物、有機−無機複合材料の製造方法及び有機−無機複合成形物の製造方法

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