JPH04281743A - 印刷模様付き装飾チョコレートの製造方法 - Google Patents

印刷模様付き装飾チョコレートの製造方法

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JPH04281743A
JPH04281743A JP3046714A JP4671491A JPH04281743A JP H04281743 A JPH04281743 A JP H04281743A JP 3046714 A JP3046714 A JP 3046714A JP 4671491 A JP4671491 A JP 4671491A JP H04281743 A JPH04281743 A JP H04281743A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷模様付き多色立体
装飾チョコレートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の印刷模様を有し、多色装飾
チョコレートの製造方法はよく知られており、現在、こ
の種のチョコレートが製品化され、市場に多く出回って
いる。例えば、特開昭57−58850号公報には、印
刷模様付チョコレート菓子の製造方法が開示され、この
製造方法では平滑な板面に着色された固形油脂を主成分
とするインキ材料によってスクリーン印刷を施した後に
この板面上に任意の形状の流し型を載せ、この流し型内
に融解したチョコレート材料を流し込み、凝固後、流し
型を取外して印刷模様付チョコレート菓子を得るように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造法は、固形油脂を主成分とする油溶性を示すイ
ンキ材料によって印刷を施すので、インキ材料としては
印刷時の温度調整等の取り扱いに手間がかかるという欠
点があった。
【0004】また、他の製造方法として取り扱いが容易
であり、かつ印刷適性のよい水溶性インキ材料を使用し
て印刷する方法もあるが、印刷模様付チョコレート菓子
を載置することによって装飾するケーキの表面が、近年
水分を多く含む生クリームに代わりつつあるということ
から、温度差のある場所に移動する際、空気中や生クリ
ーム中に含まれる水分が印刷模様付チョコレート菓子に
結露することによってインキ材料と共に流出し、良好な
印刷模様が得られないという欠点があった。従って、印
刷適性のよい水溶性インキ材料を使用してもにじみや流
出しない良好な印刷模様を有するチョコレート菓子の製
造法が強く望まれていた。
【0005】本発明は、上記従来の欠点を解消しようと
なされたもので、その目的は、種々の印刷模様が水分に
よって流出することがなく、水分の多い菓子等にも使用
でき、種々の色彩を有する立体装飾チョコレートの製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたもので、その要旨は、凹部模様を形成した
第1の成形型の上面に耐水性被膜を形成する第1の工程
と、該耐水性被膜面に種々の模様を印刷する第2の工程
と、該凹部模様内に流動状態の第1のチョコレート材料
を充填する第3の工程と、前記印刷模様を包含する周囲
に透孔部を有し、かつ該透孔部の周囲に設けた隔壁によ
り仕切られた周辺溝部を有する第2の成形型を載置し、
該周辺溝部の底より高い位置まで隔壁の内側に流動状態
の第2のチョコレート材料を充填する第4の工程と、前
記隔壁の内側から外側の周辺溝部にかけて流動状態の第
3のチョコレート材料を充填する第5の工程と、該第1
,第2及び第3のチョコレート材料を冷却固化し、前記
第1及び第2の成形型より型抜きする第6の工程とから
なる印刷模様付き多色立体装飾チョコレートの製造方法
にある。
【0007】また、本発明の別の要旨は、第1の成形型
の凹部模様内に流動状態の第1のチョコレート材料を充
填し、該成形型の上面をスクレープする第1の工程と、
該上面に耐水性被膜を形成する第2の工程と、該耐水性
被膜面に種々の模様を印刷する第3の工程と、前記印刷
模様を包含する周囲に透孔部を有し、かつ該透孔部の周
囲に設けた隔壁により仕切られた周辺溝部を有する第2
の成形型を載置し、該周辺溝部の底より高い位置まで隔
壁の内側に流動状態の第2のチョコレート材料を充填す
る第4の工程と、前記隔壁の内側から外側の周辺溝部に
かけて流動状態の第3のチョコレート材料を充填する第
5の工程と、該第1,第2及び第3のチョコレート材料
を冷却固化し、前記第1及び第2の成形型より型抜きす
る第6の工程とからなる印刷模様付き多色立体装飾チョ
コレートの製造方法にある。
【0008】ここで、耐水性被膜を形成する油脂として
は、各種公知の固形油脂、各種公知の固形油脂を主成分
とするエマルジョン等が製品被膜として望ましいが耐水
性を示せばこれに限定されない。固形油脂は、好ましく
はチョコレート材料よりも融点が低いものが好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の印刷模様付き多色立体装飾チ
ョコレートの製造法を添付図面に基づいて説明する。
【0010】図1(a)〜(f)は、本発明の印刷模様
付き多色立体装飾チョコレートを製造する方法の一実施
例として各工程を概略的に示す。
【0011】まず、金属、プラスチック等の食品に適性
である剛性材料からなり、かつ逆富士形と雲との模様を
有する凹部1aを備える平板1上面に精製ヤシ油、パー
ム油等の各種公知の油脂等を主成分とする油溶性のエマ
ルジョンによって可食性の耐水性被膜2を形成するよう
スクリーン印刷又は塗布し、固化させる(図1(a)参
照)。その後凹部1a内へ第1のチョコレート材料であ
る約26〜32℃の温度を有する流動状の褐色チョコレ
ート材料3を充填し、耐水性被膜2が削れないように平
板1上面をスクレーパー1bによってスクレープする(
図1(b)参照)。なお、褐色チョコレート材料3の充
填量を加減し、凹部1a上に耐水性被膜2を形成するこ
とができればスクレープしなくても良い。また、凹部1
a上を除いて耐水性被膜2を形成すれば、スクレープの
工程を省略できる。次にこの褐色チョコレート材料3を
固化装置(図示せず)、例えば約4〜7℃に保たれるク
ーリングトンネル(図示せず)等にコンベア(図示せず
)で移送し、コンベア下部に取付けた振動機で振動させ
ることにより褐色チョコレート材料3の気泡を散気しな
がら、2分間冷却する。そして、凹部1aの周辺の耐水
性被膜2にシルク印刷等によって印刷模様4を施し(図
1(c)参照)、印刷模様4を囲むようにして、プラス
チック等よりなる無底の型枠5を載置する。この型枠5
は、縦断面略逆台形であり、周囲に隔壁5aにより仕切
られた周辺溝部5bを備えており、この型枠5の周辺溝
部5bの底より高い位置までの隔壁5a内側に第2のチ
ョコレート材料である約26〜32℃の温度を有する流
動状の白色チョコレート材料6を充填する(図1(d)
参照)。そして、この白色チョコレート材料6を固化装
置(図示せず)、例えば約4〜7℃に保たれるクーリン
グトンネル(図示せず)等にコンベア(図示せず)で移
送し、コンベア下部に取付けた振動機で振動させること
により白色チョコレート材料6の気泡を散気しながら、
2分間冷却する。さらにこのチョコレート材料6と同様
な状態にある第3のチョコレート材料としての褐色チョ
コレート材料7を白色チョコレート材料6の上より、隔
壁5aの内側から外側の周辺溝部5bにかけて流し込み
、型枠5の上面をスクレーパー(図示せず)によってス
クレープする(図1(e)参照)。ここで、チョコレー
ト材料3,6,7は各々の密着性を良好にするためチョ
コレート材料が固化する前に次のチョコレート材料を充
填したが、完全に固化させても次に充填するチョコレー
ト材料の有する温度によって充填される側のチョコレー
ト材料表面がやや融け、両チョコレート材料は一体に密
着する。このようにして透孔部内の褐色と白色のチョコ
レート材料3,6,7を、内部が約4〜7℃に保たれる
クーリングトンネル(図示せず)等にコンベア等で移送
し、振動機で前述と同様に振動することによって材料内
の気泡を散気しながら15〜25分間冷却して結晶・固
化する。その後、型抜装置(図示せず)等によって、平
板1及び型枠5からチョコレート材料3,6,7を抜き
取り(図1(f)参照)、褐色チョコレート材料3の表
面には耐水性被膜2によって被覆された富士山及びこの
富士山の周りの雲の立体部分と印刷模様4とを有する装
飾チョコレート製品8を得る(図2参照)。なお、本出
願人の実験により、耐水性被膜2及び印刷模様4は、チ
ョコレート材料5,6を抜き取る際、チョコレート材料
5,6に転写されることが判った。このことは、充填す
るチョコレート材料5,6の温度によって、耐水性被膜
2及び印刷模様4がやや融けて、チョコレート材料5,
6に密着するのではないかと考えられる。また、パット
印刷等により凹部1a内に印刷模様を施すこともでき、
本実施例の場合では富士山の頂部に積雪したように装飾
することができる。
【0012】図3(a)〜(f)には、本発明の印刷模
様付き多色立体装飾チョコレートを製造する方法として
、上記実施例とは異なる実施例の各工程が概略的に示さ
れる。上記実施例と同じ構成は同じ参照番号を付して、
その説明を省略する。これらの図に示すように、平板1
上面の凹部1a内へ第1のチョコレート材料である約2
6〜32℃の温度を有する流動状の褐色チョコレート材
料3を充填し、平板1上面をスクレーパー1bによって
スクレープする(図3(a)参照)。この褐色チョコレ
ート材料3を固化装置(図示せず)、例えば約4〜7℃
に保たれるクーリングトンネル(図示せず)等にコンベ
ア(図示せず)で移送し、コンベア下部に取付けた振動
機で振動させることにより褐色チョコレート材料3の気
泡を散気しながら、2分間冷却する。その後、この平板
1上面に精製ヤシ油、パーム油等の各種公知の油脂等を
主成分とする油溶性のエマルジョンによって可食性の耐
水性被膜2を形成するようスクリーン印刷又は塗布し、
固化させる(図3(b)参照)。なお、耐水性被膜2は
凹部1aを除く平板1上に施しても良く、後述の印刷模
様4を防水できれば平板1上の一部でも構わない。 次に、凹部1aの周辺の耐水性被膜2にシルク印刷等に
よって印刷模様4を施し(図3(c)参照)、印刷模様
4を囲むようにして、プラスチック等よりなる無底の型
枠5を載置する。この型枠5の周辺溝部5bの底より高
い位置までの隔壁5a内側に第2のチョコレート材料で
ある約26〜32℃の温度を有する流動状の白色チョコ
レート材料6を充填する(図3(d)参照)。この白色
チョコレート材料6を固化装置(図示せず)、例えば約
4〜7℃に保たれるクーリングトンネル(図示せず)等
にコンベア(図示せず)で移送し、コンベア下部に取付
けた振動機で振動させることにより白色チョコレート材
料6の気泡を散気しながら、2分間冷却する。さらに、
このチョコレート材料6と同様な状態にある第3のチョ
コレート材料としての褐色チョコレート材料7を白色チ
ョコレート材料6の上より、隔壁5aの内側から外側の
周辺溝部5bにかけて流し込み、型枠5の上面をスクレ
ーパー(図示せず)によってスクレープする(図3(e
)参照)。ここで、チョコレート材料3,6,7は各々
の密着性を良好にするためチョコレート材料が固化する
前に次のチョコレート材料を充填したが、完全に固化さ
せても次に充填するチョコレート材料の有する温度によ
って充填される側のチョコレート材料表面がやや融け、
両チョコレート材料は一体に密着する。このようにして
透孔部内の白色と褐色のチョコレート材料3,6,7を
、内部が約4〜7℃に保たれるクーリングトンネル(図
示せず)等にコンベア等で移送し、振動機で前述と同様
に振動することによって材料内の気泡を散気しながら1
5〜25分間冷却して結晶・固化する。その後、型抜装
置(図示せず)等によって、平板1及び型枠5からチョ
コレート材料3,6,7を抜き取り(図3(f)参照)
、褐色チョコレート材料3の表面には立体部分と耐水性
被膜2によって被覆された印刷模様4とを有する装飾チ
ョコレート製品8’を得る(図4参照)。
【0013】ここで、上記実施例では、印刷模様を凹部
周辺に施したが、凹部上に重なって印刷することもでき
る。また、印刷模様をスクリーン印刷法の一種であるシ
ルク印刷にて施したが、これに限定されることなく他の
スクリーン印刷、またはこれに代わる他の印刷方法でも
良く、印刷できれば限定されない。さらに、印刷に使用
するインキ材料としては、無毒性の泥状又はクリーム状
に溶かし、かつ着色した食用インキ等を用いる。たとえ
ば、食用インキとしては増粘安定剤、蔗糖脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール、炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、食用黄色4号レーキ、食用黄色5号レーキ、水、
グリセリン脂肪酸エステル、植物性硬化油及びシリコン
樹脂(消泡剤)を含有し、全体が水系になり、着色料/
乳化剤とともに分散し、水に溶けやすいO/W型エマル
ジョンインキか、植物性硬化油、密ロウ、グリセリン脂
肪酸エステル、レシチン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、
炭酸カルシウム、二酸化チタン、食用黄色4号レーキ、
食用黄色5号レーキ及び水を含有し、全体が油系になり
、着色料/乳化剤とともに分散し、水に難溶となるW/
O型エマルジョンインキかが考えられる。さらに、この
印刷に多数の色彩を必要とする場合は、一般多色印刷の
場合と同様に1色つづ色を刷り重ねるが、この時、第一
の印刷インキが凝固又は乾燥してから、次の色彩のイン
キで重ね刷りする操作を繰り返すとよい。
【0014】また、上記平板及び型枠という成形型は、
充填する流動状チョコレートの温度と略同一温度に予め
温めることにより、型の内部と外部との温度差を生じる
ことがないので、色艶の良い滑らかな表面を有するチョ
コレート製品ができる。
【0015】さらに、第2の型である型枠5に予め耐水
性被膜を塗布しておけば、冷却固化後にチョコレート製
品を抜き取ると耐水性被膜がこのチョコレート材料に転
写され、仕上がったチョコレート製品はその底面を除く
全ての表面にて耐水性被膜を形成し、より一層防水する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上により、本発明の印刷模様付き立体
装飾チョコレートの製造方法によれば、耐水性被膜を形
成して印刷模様を被覆するので、水溶性インキ材料を使
用した場合製造時や移動時等に温度差から生じる水分に
よってインキ材料が流出することを防止でき、容易にか
つ確実に印刷模様付き立体装飾チョコレート製品を製造
できる。従って、水分の多い他の食品に使用しても、こ
の水分から印刷模様を防水でき、特に生クリームの表面
を有するケーキに使用し、ケーキを冷凍した場合生クリ
ームから生じる蒸発水や空気中に含む水分の結露によっ
ても印刷模様を防水できる。
【0017】また、第1,第2及び第3のチョコレート
材料を互いに異なる色彩及び味覚のものにすれば種々の
味覚を楽しむことができ、かつ立体部分を有することか
ら視覚的にも楽しむことができるチョコレート製品を製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、本発明の製造法の各工程を
模型的に示す図である。
【図2】図1によって示した製造工程にて得た印刷模様
付き多色立体装飾チョコレートの全体斜視図を示す。
【図3】(a)〜(e)は、図1とは異なる本発明の製
造法の各工程を模型的に示す図である。
【図4】図3によって示した製造工程にて得た印刷模様
付き多色立体装飾チョコレートの全体斜視図を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  凹部模様を形成した第1の成形型の上
    面に耐水性被膜を形成する第1の工程と、該耐水性被膜
    面に種々の模様を印刷する第2の工程と、該凹部模様内
    に流動状態の第1のチョコレート材料を充填する第3の
    工程と、前記印刷模様を包含する周囲に透孔部を有し、
    かつ該透孔部の周囲に設けた隔壁により仕切られた周辺
    溝部を有する第2の成形型を載置し、該周辺溝部の底よ
    り高い位置まで隔壁の内側に流動状態の第2のチョコレ
    ート材料を充填する第4の工程と、前記隔壁の内側から
    外側の周辺溝部にかけて流動状態の第3のチョコレート
    材料を充填する第5の工程と、該第1,第2及び第3の
    チョコレート材料を冷却固化し、前記第1及び第2の成
    形型より型抜きする第6の工程とからなる印刷模様付き
    多色立体装飾チョコレートの製造方法。
  2. 【請求項2】  第1の成形型の凹部模様内に流動状態
    の第1のチョコレート材料を充填し、該成形型の上面を
    スクレープする第1の工程と、該上面に耐水性被膜を形
    成する第2の工程と、該耐水性被膜面に種々の模様を印
    刷する第3の工程と、前記印刷模様を包含する周囲に透
    孔部を有し、かつ該透孔部の周囲に設けた隔壁により仕
    切られた周辺溝部を有する第2の成形型を載置し、該周
    辺溝部の底より高い位置まで隔壁の内側に流動状態の第
    2のチョコレート材料を充填する第4の工程と、前記隔
    壁の内側から外側の周辺溝部にかけて流動状態の第3の
    チョコレート材料を充填する第5の工程と、該第1,第
    2及び第3のチョコレート材料を冷却固化し、前記第1
    及び第2の成形型より型抜きする第6の工程とからなる
    印刷模様付き多色立体装飾チョコレートの製造方法。
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