JP3069972B2 - 印刷模様付き立体装飾成形品の製造方法 - Google Patents

印刷模様付き立体装飾成形品の製造方法

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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G3/00Sweetmeats; Confectionery; Marzipan; Coated or filled products
    • A23G3/0002Processes of manufacture not relating to composition and compounding ingredients
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  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷模様付き立体装飾
成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の模様を有する装飾チョコレ
ートの製造方法はよく知られており、現在、この種のチ
ョコレートが製品化され、市場に多く出回っている。例
えば、特開昭57−58850号公報には、模様付チョ
コレート菓子の製造方法が開示され、この製造方法では
平滑な板面に着色された固形油脂を主成分とするインキ
材料によってスクリーン印刷を施した後にこの板面上に
任意の形状の流し型を載せ、この流し型内に融解したチ
ョコレート材料を流し込み、凝固後、流し型を取外して
模様付チョコレート菓子を製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造法は、種々の印刷模様を有する平面的な装飾チ
ョコレート菓子を製造できるものの、動物、植物等の立
体部分に印刷模様を有する装飾チョコレート菓子は製造
することができなかった。
【0004】従って、本発明は、上記従来の欠点を解消
しようとなされたもので、その目的は、種々の印刷模様
を立体部分に有する立体装飾成形品の製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたもので、その要旨は、押し型4を用いて成
形型1の凹部1aの内面に模様を転写する方法におい
て、転写方法が、前記成形型1の凹部1aの内形状に合
致する凸部4aを有する前記押し型4を用い、前記成形
型1と押し型4に介在した弾性シート2の耐水性被膜を
塗布した印刷模様2aを、前記凸部4aにより前記凹部
1aの内面に直接転写し、前記凹部へ流動状の充填材を
充填した後、これを固化してから前記成形型から抜き取
ることを特徴とする印刷模様付き立体装飾成形品の製造
方法にある。
【0006】ここで、流動状の充填材としては、成形品
としてのチョコレート菓子、氷菓子、ゼリー菓子、チー
ズ、バター、かまぼこなどの食品や、消しゴム、石鹸、
ろう、せっこう、コンクリートなどの日用品等を得るた
めに、初め液状であったものを冷却、加熱等によって固
体に凝固できるものが考えられる。
【0007】また、押し型の形状は、弾性シートを凹部
内面に押圧し、印刷模様を転写できれば、特に限定され
ないが、凹部に同形状の凸部を備えれば、凹部内面に弾
性シートを密着させ、均等に押圧できることから望まし
い。
【0008】さらに、本発明で使用する弾性シートと
は、成形型の凹部へ押圧した時、この凹部の凹凸に密着
しうる弾性を備え、かつ衛生上問題のない材料で作成し
たものであれば、特に限定されないが、例えば、食品衛
生法上、シリコンゴム等が望ましい。また、弾性シート
は、必ずしも平坦である必要はなく、凹凸面や曲面を有
しても良い。
【0009】さらにまた、この成形型に転写するインク
の印刷模様としては、成形型及び弾性シートの伸縮等を
考慮して、充填成形品表面に転写した印刷模様が、所定
の印刷模様、例えば人や動物の顔、文字、図形等の一
部、または全部になる印刷模様であるよう予め想定され
ていることが望ましい。
【0010】
【作用】本発明の模様付き立体装飾成形品の製造方法
は、種々の模様が予めスクリーン印刷とその印刷に耐水
性被膜を塗布した弾性シートを、成形品の凹部内形状に
合致する押し型の凸部により押圧することで、凹部内面
に前記模様を転写する。その後、この凹部に流動状態の
充填材、例えばチョコレート材料を充填した後、これを
冷却固化する。次いで、成形型を、例えば逆さにするこ
とにより抜き取り、模様付き立体装飾チョコレート菓子
が製造される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の模様付き立体装飾成形品の製
造法を添付図面に基づいて説明する。なお、流動状の充
填材としては、前述のように成形品としてのチョコレー
ト菓子、氷菓子、ゼリー菓子、バター、チーズなどの食
品や、消しゴム、石鹸、ろう、せっこう、コンクリート
などの日用品等を得るために、初め液状であったものを
冷却、加熱等によって固体に凝固できるものが種々考え
られるが、本発明の製造方法によれば、どの充填材も同
様に製造できるので、本実施例では代表的な充填材とし
て、チョコレート菓子を得るための流動状のチョコレー
ト材料の場合だけを例示して説明し、他の充填材の場合
を省略する。
【0012】図1(a)〜(d)は、印刷模様付き立体
装飾チョコレート菓子を製造する方法の一実施例として
各工程を概略的に示す。
【0013】まず、金属、プラスチック、ゴム等の食品
に適性である剛性材料からなり、半球状の凹部1aを多
数備える成形型としての平板1上方に、凹部1a間の所
定間隔と同間隔で多数の印刷模様2aが予めシルク印刷
された弾性シート2を各印刷模様2aが各凹部1aに対
応するように位置させ(図1(a)参照)、弾性シート
2の裏面から、凹部1a内形状に合致する凸部4aを各
凹部1aの対応位置に有する押し型4によって押圧し、
各凹部1a内面に弾性シート2の印刷模様2aを転写す
る(図1(b)参照)。その後、押し型4及び弾性シー
ト2を平板1より取外し、各凹部1a(図1(c)参
照)内へ約26〜32℃の温度を有する流動状のチョコ
レート材料3を充填し、平板1上面をスクレーパー(図
示せず)によってスクレープする。次に、この平板1を
移送するコンベア(図示せず)の下部に取付けた振動機
(図示せず)で振動させることにより各凹部1aのチョ
コレート材料3の気泡を散気した後、固化装置(図示せ
ず)、例えば約4〜7℃に保ったクーリングトンネル
(図示せず)等にコンベア等(図示せず)で移送し、1
0分間冷却固化する(図1(d)参照)。そして、平板
1を逆さにすることによってチョコレート材料3を抜き
取り、チョコレート材料3の表面に人の顔、衣服等の印
刷模様2aを有する装飾チョコレート製品5が製造され
る(図2参照)。
【0014】なお、弾性シート2は、弾性を有するの
で、押し型4によってシワを生じたり、よれることなく
凹部1a内面に密着状態に押圧される。押し型4の凸部
4aの材料は、凹部1a内面に弾性シート2の印刷模様
2aを転写させることができれば、特に限定されない
が、例えば金属、プラスチック、ゴム等の材料が考えら
れる。また、本出願人の実験により、各凹部1a内に転
写した印刷模様2aは、チョコレート材料3を抜き取る
際、チョコレート材料3に転写されることが判った。こ
のことは、充填するチョコレート材料3の温度によっ
て、印刷模様2aがやや融けて、チョコレート材料3に
密着するのではないかと考えられる。
【0015】ここで、上記実施例では、成形型としての
平板に凹部を半球状として、多数設けたが、平板に凹部
を1個設けても良く、また凹部の形状として多角柱、多
角錘、花型等の形状や微細な凹凸模様を有する凹部も考
えられ、冷却固化したチョコレート材料が抜き取ること
ができれば、凹部の形状等は限定されない。
【0016】また、印刷模様をスクリーン印刷法の一種
であるシルク印刷にて弾性シート上に施したが、これに
限定されることなく他のスクリーン印刷でも良い。な
お、この印刷に多数の色彩を必要とする場合は、各色彩
にて各々スクリーン印刷された多数の弾性シートを用い
るが、この時、各色彩の印刷インキが混合するのを防止
するためにある色彩の印刷インキを成形型に転写した
後、そのインキが乾燥してから、次の色彩の印刷インキ
がスクリーン印刷された弾性シートで転写する操作を繰
り返すことが望ましい。
【0017】さらに、印刷模様に使用するインキ材料と
しては、無毒性の泥状又はクリーム状に溶かし、かつ着
色した食用インキ等を用いる。なお、食用インキとして
は、例えば増粘安定剤、蔗糖脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール、炭酸カルシウム、二酸化チタン、食用黄
色4号レーキ、食用黄色5号レーキ、水、グリセリン脂
肪酸エステル、植物性硬化油及びシリコン樹脂(消泡
剤)を含有し、全体が水系になり、着色料/乳化剤とと
もに分散し、水に溶けやすいO/W型エマルジョンイン
キか、植物性硬化油、密ロウ、グリセリン脂肪酸エステ
ル、レシチン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、炭酸カルシ
ウム、二酸化チタン、食用黄色4号レーキ、食用黄色5
号レーキ及び水を含有し、全体が油系になり、着色料/
乳化剤とともに分散し、水に難溶となるW/O型エマル
ジョンインキかが考えられる。
【0018】また、弾性シートとして、印刷模様をスク
リーン印刷した後、各種公知の固形油脂、または各種公
知の固形油脂を主成分とするエマルジョン等よりなる耐
水性被膜を塗布しておけば、本発明の製造方法によって
製造された印刷模様付き立体装飾チョコレート製品は、
製品表面に表出する印刷模様が水分によってにじむこと
を防止できる。なお、この場合、固形油脂としては、好
ましくはチョコレート材料よりも融点が低いものが好ま
しい。
【0019】
【発明の効果】本発明の印刷模様付き立体装飾成形品の
製造方法によれば、成形型の凹部の内形状に合致する凸
部を有する押し型を用い、成形型と押し型の間に弾性シ
ートを介在し、前記凸部により凹部内面に弾性シートの
耐水性被膜を塗布した印刷模様を転写するようにしたも
のである。したがって、弾性シートを用いることで、弾
性シートが伸びることを前提に予め印刷模様を施こして
おけば、凹部内面に所期の模様をにじませることなく直
接転写できる。しかも、凸部は凹部と合致する形状にな
っているので凹部底面だけでなく、側面や凹部内の凹凸
面に綺麗に印刷模様が転写でき、チョコレート材料など
の充填材を凹部内に充填することで充填材に印刷模様を
転写できる。さらに、耐水性被膜により、立体装飾成形
品に施こされた印刷模様を防水し、また外気や水溶性食
用インキの水分の流出を防止できるので、模様のにじみ
や消失が起こらないなどの効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の製造法の各工程を
模型的に示す図である。
【図2】図1によって示した製造工程にて製造された印
刷模様付き立体装飾チョコレート製品の全体斜視図を示
す。
【符号の説明】
1 平板(成形型) 1a 凹部 2 弾性シート 2a 印刷模様 3 チョコレート材料(充填材) 4 押し型 4a 凸部 5 印刷模様付き立体装飾チョコレート製品(成形品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 1/00 A23L 1/00 A 1/325 101 1/325 101A A23P 1/10 A23P 1/10 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30 A01J 19/00 A01J 25/13 A23L 1/00 A23L 1/325 101 A23P 1/10 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し型4を用いて成形型1の凹部1aの
    内面に模様を転写する方法において、 転写方法が、前記成形型1の凹部1aの内形状に合致す
    る凸部4aを有する前記押し型4を用い、前記成形型1
    と押し型4に介在した弾性シート2の耐水性被膜を塗布
    した印刷模様2aを、前記凸部4aにより前記凹部1a
    の内面に直接転写し、前記凹部へ流動状の充填材を充填
    した後、これを固化してから前記成形型から抜き取るこ
    とを特徴とする印刷模様付き立体装飾成形品の製造方
    法。
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BE1018215A3 (nl) * 2008-07-14 2010-07-06 Pralibel Nv Werkwijze voor het produceren van chocoladeproducten voorzien van een eetbare bedrukking.

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