JPH04279725A - 過給機付エンジン - Google Patents

過給機付エンジン

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JPH04279725A
JPH04279725A JP3040314A JP4031491A JPH04279725A JP H04279725 A JPH04279725 A JP H04279725A JP 3040314 A JP3040314 A JP 3040314A JP 4031491 A JP4031491 A JP 4031491A JP H04279725 A JPH04279725 A JP H04279725A
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JP
Japan
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air
compressor
intake
main
air bypass
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Pending
Application number
JP3040314A
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English (en)
Inventor
Toru Kidokoro
徹 木所
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Yuji Kanto
関東 勇二
Keizo Takahashi
高橋 敬三
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気系及び排気系に一
対の過給機を並列に設けた過給機付エンジンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、過給機(ターボチャージャ)
付エンジンにおいては、スロットル弁が開状態から急激
に閉じられた場合、吸気慣性及びコンプレッサの回転慣
性によってスロットル弁上流の空気の圧力が急増するこ
とがある。すると、この空気が圧力反射を生じてコンプ
レッサへ向けて逆流し、同コンプレッサ部分でサージン
グが生じて異音が発生する問題がある。そこで、実公昭
63−983号公報には、ターボチャージャのコンプレ
ッサとスロットル弁との間の空気をコンプレッサ上流へ
バイパスさせるエアバイパス通路を設け、同通路の途中
に減速エアバイパス弁を設けたエンジンが開示されてい
る。同エンジンでは、スロットル弁下流の吸気管負圧に
よって減速エアバイパス弁を開き、コンプレッサによっ
て過給された空気を同コンプレッサの入口側に戻すこと
で、前記サージング及び異音の発生を防止するようにし
ている。
【0003】ところで、前記技術を2ステージツインタ
ーボシステムに適用すると次のようになる。ここで、2
ステージツインターボシステムとは、エンジンの吸気系
及び排気系に対して主及び副の二つのターボチャージャ
を並列に設け、エンジン低吸入空気量域では副ターボチ
ャージャの過給作動を停止させて主ターボチャージャの
みで過給を行わせ、エンジン高吸入空気量域では主・副
両ターボチャージャを過給作動させるようにしたシステ
ムのことである。
【0004】図6はこのシステムにおける吸気系の一部
を概略的に示した図である。主吸気通路71の途中には
主ターボチャージャ72のコンプレッサ72aが設けら
れ、副吸気通路73の途中には副ターボチャージャ74
のコンプレッサ74aが設けられている。主・副両吸気
通路71,73はコンプレッサ72a,74aの下流側
で一本の共通吸気通路75に合流しサージタンクに連通
されている。共通吸気通路75内にはアクセルペダルの
操作に連動して開閉されるスロットル弁76が設けられ
ている。また、副ターボチャージャ74の作動及び停止
を可能とするために、副吸気通路73のコンプレッサ7
4a下流には吸気切替弁77が設けられている。
【0005】さらに、主吸気通路71において、主ター
ボチャージャ72のコンプレッサ72aの上流側と下流
側とはエアバイパス通路78によって連通され、その途
中に減速エアバイパス弁79が配設されている。この減
速エアバイパス弁79のダイヤフラム室79aはスロッ
トル弁76下流の共通吸気通路75に連通されており、
サージタンク内が所定の負圧なると減速エアバイパス弁
79が開かれ、それ以外の時には減速エアバイパス弁7
9が閉じられるようになっている。
【0006】この技術によると、開状態のスロットル弁
76が急激に閉じられ、その上流の圧力が急増するとと
もに同スロットル弁76下流が負圧になると、減速エア
バイパス弁79が開かれる。このため、主ターボチャー
ジャ72のコンプレッサ72aによって過給された吸入
空気は図6において矢印で示すように、エアバイパス通
路78を通ってコンプレッサ72aの上流側に戻される
。その結果、スロットル弁76の閉作動直後に発生する
スロットル弁76上流での急激な圧力増大が抑制され、
コンプレッサ72aのサージング及び異音の発生が防止
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術において減速エアバイパス弁79が開かれると、空気
は主吸気通路71、コンプレッサ72a、エアバイパス
通路78によって構成される閉路を繰り返し流れて空回
りすることになる。一方、主吸気通路71を通る空気は
主ターボチャージャ72で過給されることにより温度が
上昇する。このため、主ターボチャージャ72によって
温度が上昇した空気は、再び主ターボチャージャ72に
よって過給されてさらに温度が上昇する。そして、前記
空気が空回りを続けることによって吸気温度が大幅に上
昇し、主ターボチャージャ72のコンプレッサ72a入
口での温度が許容温度を越えてしまうと、同コンプレッ
サ72aが溶損するおそれがある。
【0008】このような問題は、複数の気筒を2つのグ
ループに分け、各グループ毎に全域で作動する専用のタ
ーボチャージャを設けた、いわゆるツインターボシステ
ムにおいても同様に起こる。本発明は前述した事情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、減速時に過給
機によって過給された空気がエアバイパス通路を通って
空回りしても、その吸気温度が大幅に上昇するのを抑制
して同過給機のコンプレッサの溶損を未然に防止するこ
とができる過給機付エンジンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、複数気筒を有するエンジン本体と、前
記エンジン本体の吸気系に設けられたスロットル弁と、
前記エンジン本体の吸気系及び排気系に並列に設けられ
た一対の過給機とを備えた過給機付エンジンにおいて、
前記両過給機のうちの一方の過給機のコンプレッサ下流
と、他方の過給機のコンプレッサ上流とを接続するエア
バイパス通路を設け、そのエアバイパス通路の途中には
、前記スロットル弁下流の吸気管負圧と過給圧とにより
開閉する減速エアバイパス弁を設けている。
【0010】
【作用】開状態のスロットル弁が閉じられる減速時には
、過給機のコンプレッサ下流の過給圧とスロットル弁下
流の吸気管負圧とが増加する。すると、コンプレッサに
よって過給された空気は圧力反射を生じてコンプレッサ
へ向けて逆流し、同コンプレッサ部分でサージングを生
じさせるおそれがある。ところが、このときには、前記
吸気管負圧と過給圧とによって減速エアバイパス弁が開
かれるので、スロットル弁上流の空気が、一対の過給機
のうちの一方のコンプレッサ下流からエアバイパス通路
を通り、他方の過給機のコンプレッサ上流に戻される。 このため、スロットル弁上流の急激な圧力増大が抑制さ
れ、同コンプレッサのサージングが防止される。また、
この場合のエアバイパス通路の長さは、同一過給機のコ
ンプレッサ下流と上流とをエアバイパス通路で接続した
場合よりも長くなる。このため、前記空気はコンプレッ
サで過給されると温度が上昇するものの、長いエアバイ
パス通路を流れる過程で冷却される。
【0011】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明を具体化した第
1実施例を図1〜図3に従って説明する。図1は車両に
搭載された過給機付ガソリンエンジンの概略構成を示す
図である。このエンジンは、6つの気筒#1〜#6を直
列に配してなるエンジン本体1を備えている。エンジン
本体1に接続される吸気系には、吸気脈動あるいは吸気
干渉を防止するためのサージタンク2が設けられている
。また、サージタンク2の上流側にはスロットルボディ
3が設けられている。このスロットルボディ3の内部に
は、図示しないアクセルペダルの操作に連動して開閉さ
れるスロットル弁4が設けられている。そして、スロッ
トル弁4が開閉されることにより、サージタンク2への
吸気流量が調節される。さらに、サージタンク2の下流
側は、エンジン本体1の各気筒毎に分岐された吸気マニ
ホールド5となっている。
【0012】一方、エンジン本体1に接続される排気系
には排気マニホールド8が設けられている。この排気マ
ニホールド8は排気干渉を伴わない気筒群#1〜#3と
、気筒群#4〜#6との2つに集合され、その集合部8
a,8bが連通路9によって互いに連通されている。 前記吸気系及び排気系には、過給機としての主ターボチ
ャージャ10及び副ターボチャージャ11がそれぞれ並
列に設けられている。すなわち、主・副の各ターボチャ
ージャ10,11を構成する各タービン10a,11a
は、その上流側が排気マニホールド8の各集合部8a,
8bにそれぞれ連通されている。つまり、主ターボチャ
ージャ10に対応してエンジン本体1の気筒群#1〜#
3が連通され、副ターボチャージャ11に対応してエン
ジン本体1の気筒群#4〜#6が連通されている。また
、前記タービン10a,11aの下流側は、主・副別々
の排気通路12,13及び触媒コンバータ14を介して
外部に連通されている。
【0013】前記主・副各ターボチャージャ10,11
のコンプレッサ10b,11bの上流側は、主・副別々
の吸気通路15,16、共通吸気通路17及びエアクリ
ーナ18を介して外部に連通されている。また、各コン
プレッサ10b,11bの下流側は主・副別々の吸気通
路19,20、共通吸気通路21、インタークーラ22
、スロットル弁4、サージタンク2及び吸気マニホール
ド5を介して前記エンジン本体1に連通されている。
【0014】前記主ターボチャージャ10はエンジン本
体1の低吸入空気量域から高吸入空気量域まで作動され
るものであり、副ターボチャージャ11はエンジン本体
1の低吸入空気量域で停止され、高吸入空気量域のみで
作動されるものである。そして、主ターボチャージャ1
0のみが作動する「シングル過給ステージ」と、主・副
両ターボチャージャ10,11が作動する「ダブル過給
ステージ」とから、いわゆる「2ステージツインターボ
システム」が構成されている。
【0015】主・副両ターボチャージャ10,11の作
動・停止を可能にするために、前記副排気通路13の途
中に排気切替弁23が設けられるとともに、副吸気通路
20の途中に吸気切替弁24が設けられている。両切替
弁23,24はダイヤフラム式のアクチュエータ27,
28によって開閉される。すなわち、各アクチュエータ
27,28には、三方式の第1及び第2のバキュームス
イッチングバルブ(以下単に「VSV」という)25,
26が接続されている。各VSV25,26の大気ポー
トにはエアフィルタ29を介して大気が導入され、圧力
ポートにはプレッシャータンク30から所要の高圧空気
が導入されるようになっている。そして、各アクチュエ
ータ27,28へ導入される空気圧が第1及び第2のV
SV25,26の開閉動作にて調節されることにより、
各アクチュエータ27,28が作動して排気切替弁23
及び吸気切替弁24がそれぞれ開閉される。
【0016】前記副排気通路13には、排気切替弁23
を迂回して主排気通路12に連通する排気バイパス通路
31が設けられている。この排気バイパス通路31には
、ダイヤフラム式のアクチュエータ33によって開閉さ
れる排気バイパス弁32が設けられている。アクチュエ
ータ33は、吸気切替弁24よりも下流側の副吸気通路
20に連通されるとともに、二方式の第3のVSV34
を介してコンプレッサ10bよりも上流側の副吸気通路
16に連通されている。そして、第3のVSV34が開
閉動作して、アクチュエータ33へ導入される過給圧が
調節されることにより、アクチュエータ33が作動して
排気バイパス弁32が開閉されるようになっている。
【0017】さらに、前記吸気切替弁24よりも上流側
の副吸気通路20と、主ターボチャージャ10のコンプ
レッサ10bよりも上流側の主吸気通路15との間には
、吸気バイパス通路35が設けられている。吸気バイパ
ス通路35の一端側には、ダイヤフラム式のアクチュエ
ータ36によって駆動される吸気バイパス弁37が設け
られている。このアクチュエータ36は三方式の第4の
VSV38の開閉動作によって駆動される。すなわち、
第4のVSV38の大気ポートにはエアフィルタ29を
介して大気が導入され、圧力ポートにはプレッシャータ
ンク30から所要の高圧空気が導入される。そして、ア
クチュエータ36へ導入される空気圧が第4のVSV3
8の開閉動作にて調節されることにより、アクチュエー
タ36が作動して吸気バイパス弁37が開閉される。前
記吸気バイパス通路35は主ターボチャージャ10のみ
の作動から、主・副両ターボチャージャ10,11の作
動への切り替えをスムーズにするために開かれる通路で
ある。
【0018】なお、プレッシャータンク30の圧力ポー
トはインタークーラ22よりも上流側の共通吸気通路2
1に連通されており、同プレッシャータンク30に対し
て主ターボチャージャ10による過給圧が供給されるよ
うになっている。前記副吸気通路20において吸気切替
弁24の上流側と下流側とはバイパス通路39によって
連通され、同バイパス通路39にリード弁40が設けら
れている。そして、副ターボチャージャ11のコンプレ
ッサ11bの出口圧力が主ターボチャージャ10のそれ
よりも大きくなったとき、バイパス通路39及びリード
弁40を介して吸気切替弁24の上流側から下流側へと
吸入空気がバイパスされるようになっている。
【0019】一方、主ターボチャージャ10のタービン
10aの上流側と下流側との間にはウェイストゲート通
路41が設けられ、その途中にウェイストゲート弁42
が設けられている。ウェイストゲート弁42は、主ター
ボチャージャ10による過給圧が予め設定された圧力を
越えるのを防止するためのものであり、タービン10a
への流入排気ガスを出口側へバイパスしてタービン10
aの出力を調節し、主ターボチャージャ10による過給
圧をコントロールしている。前記ウェイストゲート弁4
2はダイヤフラム式のアクチュエータ43によって開閉
駆動される。アクチュエータ43は前記コンプレッサ1
0bよりも下流側の主吸気通路19に連通されるととも
に、二方式の第5のVSV44を介してコンプレッサ1
0bよりも上流側の主吸気通路15に連通されている。 そして、第5のVSV44が開閉動作して、アクチュエ
ータ43へ導入される過給圧が調節されることにより、
アクチュエータ43が作動してウェイストゲート弁42
が開閉される。
【0020】前記エンジン本体1はエアクリーナ18を
通じて導入される外気を、共通吸気通路17、主・副吸
気通路15,16、主・副ターボチャージャ10,11
のコンプレッサ10b,11b、インタークーラ22、
サージタンク2、吸気マニホールド5等を通じて取り込
む。また、外気の取り込みと同時に、エンジン本体1は
各インジェクタから噴射される燃料を取り込む。さらに
、エンジン本体1はその取り込んだ燃料と外気との混合
気を各気筒#1〜#6の燃焼室にて爆発・燃焼させて駆
動力を得た後、その排気ガスを排気マニホールド8、主
・副各ターボチャージャ10,11のタービン10a,
11a、主・副各排気通路12,13及び触媒コンバー
タ14を介して外部へ排出させる。
【0021】上記過給機付エンジンにおいて、エンジン
本体1の運転状態が低速域でかつ高負荷域である場合に
は、排気切替弁23及び吸気切替弁24がともに閉じら
れ、主ターボチャージャ10のみが作動する「シングル
過給ステージ」となる。このときエンジン本体1からの
排気ガスは主ターボチャージャ10のみを流れ、主排気
通路12及び触媒コンバータ14を通過して外部へ排出
される。また、エンジン本体1の運転状態が低速域でか
つ低負荷域である場合には、排気切替弁23を閉じたま
まで吸気切替弁24のみが開かれる。これによって「シ
ングル過給ステージ」のままで、主・副吸気通路15,
16がともに開かれる。
【0022】前記エンジン本体1の運転状態が低吸入空
気量域から高吸入空気量域へ移行して「シングル過給ス
テージ」から主・副両ターボチャージャ10,11が作
動する「ダブル過給ステージ」へ切り替わる場合には、
排気切替弁23及び吸気切替弁24がともに開かれる。 この際、まず排気切替弁23が閉じられた状態で排気バ
イパス弁32が開かれ、吸気バイパス弁37が開かれる
。さらに、エンジン本体1の運転状態が高吸入空気量域
の場合には、排気切替弁23と吸気切替弁24がともに
開かれたままで排気バイパス弁32が閉じられ、「ダブ
ル過給ステージ」の状態が保持される。このとき、エン
ジン本体1からの排気ガスは主・副ターボチャージャ1
0,11を流れ、主・副排気通路12,13及び触媒コ
ンバータ14を通過して外部へ排出される。
【0023】ところで、前記主ターボチャージャ10の
コンプレッサ10bよりも下流側の主吸気通路19と副
ターボチャージャ11のコンプレッサ11bよりも上流
側の副吸気通路16とは、エアバイパス通路45によっ
て連通されている。このエアバイパス通路45は、減速
時に主ターボチャージャ10のコンプレッサ10bによ
って過給された吸入空気を副ターボチャージャ11のコ
ンプレッサ11bの入口側へ導くためのものである。そ
して、減速エアバイパス通路45において、主吸気通路
19との接続部分はエア取出し口45aを構成し、副吸
気通路16との接続部分はエア戻し口45bを構成して
いる。
【0024】前記エア取出し口45a近傍には、エアバ
イパス通路45を開閉するための減速エアバイパス弁4
7が設けられている。この減速エアバイパス弁47は、
図2に示すように、前記エアバイパス通路45の途中に
設けられたケース48と、同ケース48内に張設された
ダイヤフラム49と、同ダイヤフラム49に連結され、
エアバイパス通路45を開閉する弁体50と、同エアバ
イパス通路45を閉塞する方向(図2では左方向)へ弁
体50を付勢するスプリング51とを備えている。前記
ケース48内においてスプリング51が収容された側の
空間は、スロットル弁4下流のサージタンク2に連通さ
れている(図1参照)。そして、コンプレッサ10bの
過給圧とサージタンク2内の吸気管負圧とが増大すると
、前記ダイヤフラム49がスプリング51の付勢力に抗
して変位し、弁体50が移動してエアバイパス通路45
が開かれる。それ以外のときには減速エアバイパス弁4
7が閉じられるようになっている。
【0025】次に、前記のように構成されたエアバイパ
ス通路45及び減速エアバイパス弁47の作用及び効果
について説明する。図2は吸気切替弁24が閉じられる
「シングル過給ステージ」において、開状態のスロット
ル弁4が急激に全閉状態になったときの空気の流れを示
している。この状態では、コンプレッサ10bによる過
給圧とスロットル弁4下流の吸気管負圧がともに増加す
る。すると、コンプレッサ10bによって過給された空
気は、圧力反射を生じてコンプレッサ10bへ向けて逆
流し、同コンプレッサ10b部分でサージングを生じさ
せるおそれがある。
【0026】ところが、このときには、減速エアバイパ
ス弁47のダイヤフラム49に作用する前記過給圧及び
吸気管負圧も増加するので、スプリング51の付勢力に
抗してダイヤフラム49が開弁方向(図の右方向)へ変
位する。その結果、弁体50がエアバイパス通路45を
開放するので、コンプレッサ10bによって過給され主
吸気通路19を流れる空気は、エア取出し口45aから
エアバイパス通路45内に入り込み、エア戻し口45b
から副吸気通路16へ戻される。そして、この空気は前
記スロットル弁4が開かれるまでは、主吸気通路15、
コンプレッサ10b、主吸気通路19、エアバイパス通
路45、副吸気通路16によって構成される閉路を繰り
返し流れて空回りする。このため、スロットル弁4上流
の急激な圧力増大が抑制され、コンプレッサ10bのサ
ージングが防止される。
【0027】また、この場合のエアバイパス通路45の
長さは、主ターボチャージャ72のコンプレッサ72a
下流と上流とをエアバイパス通路78で接続した従来技
術に比べ長い。このため、前記空気はコンプレッサ10
bで過給される毎に温度が上昇するものの、長いエアバ
イパス通路45を流れる過程で、同通路45外へ熱を放
射することで冷却される。これにより、コンプレッサ1
0bへ戻ってきた空気は、同コンプレッサ10b吐出時
の温度よりも低くなっている。つまり、空回りする空気
の温度は、コンプレッサ10bを通過することで上昇し
、エアバイパス通路45を通過することで低下し、これ
らの変動を繰り返すことになる。従って、本実施例によ
ると従来技術とは異なり、コンプレッサ10bの入口側
の温度が許容温度(コンプレッサ10bが熱的に耐え得
る最高温度)を越えるおそれがなく、同コンプレッサ1
0bの溶損を未然に防止できる。
【0028】また、図3は吸気切替弁24が開かれる「
ダブル過給ステージ」において、開状態のスロットル弁
4が急激に全閉状態になったときの空気の流れを示して
いる。この状態で過給圧と吸気管負圧によって減速エア
バイパス弁47が開かれると、コンプレッサ10bによ
って過給された空気は、前記「シングル過給ステージ」
の場合と同様に、エアバイパス通路45を通りエア戻し
口45bから副吸気通路16に戻される。この空気は副
吸気通路16を通り、コンプレッサ11bで過給され、
副吸気通路20、主吸気通路19を通り、前記主ターボ
チャージャ10で過給された空気と合流してエアバイパ
ス通路45へ入り込む。このため、バイパスされた空気
は前記「シングル過給ステージ」と同様に長いエアバイ
パス通路45で冷却され、コンプレッサ10b,11b
の入口側の温度が許容温度を越えることがない。従って
、このステージにおいても前記コンプレッサ10b,1
1bの溶損を未然に防止できる。(第2実施例)次に、
本発明の第2実施例を図4及び図5に従って説明する。
【0029】本実施例では、エアバイパス通路45のエ
ア取出し口45aを吸気切替弁24よりも下流側の副吸
気通路20に設けるとともに、エア戻し口45bを主タ
ーボチャージャ10のコンプレッサ10bよりも上流側
の主吸気通路15に設けている。前記以外の構成は前記
第1実施例と同様である。図4は「シングル過給ステー
ジ」において、開状態のスロットル弁4が急激に全閉状
態になったときの空気の流れを示している。この状態で
、減速エアバイパス弁47が開かれると、コンプレッサ
10bによって過給された空気は主吸気通路19及び副
吸気通路20を通り、エア取出し口45aからエアバイ
パス通路45内に入り込む。この空気はエアバイパス通
路45を通りエア戻し口45bから主吸気通路15へ戻
される。そして、前記空気は主吸気通路15、コンプレ
ッサ10b、主吸気通路19、副吸気通路20、エアバ
イパス通路45によって構成される閉路を繰り返し流れ
て空回りする。
【0030】この場合のエアバイパス通路45の長さは
、主ターボチャージャ72のコンプレッサ72a下流と
上流とをエアバイパス通路78で接続した場合よりも長
くなる。このため、前記空気はコンプレッサ10bで過
給される毎に温度が上昇するものの、長いエアバイパス
通路45を流れる過程で放熱にて冷却される。従って、
本実施例においても前記第1実施例と同様に、コンプレ
ッサ10bの入口側の温度が許容温度を越えるおそれが
なく、同コンプレッサ10bの溶損を未然に防止できる
【0031】また、図5は「ダブル過給ステージ」にお
いて、開状態のスロットル弁4が急激に全閉状態になっ
たときの空気の流れを示している。この状態で減速エア
バイパス弁47が開かれると、前記「シングル過給ステ
ージ」における空気の流れに加え、副ターボチャージャ
11のコンプレッサ11bによって過給され副吸気通路
20及び吸気切替弁24を通過する空気が、エア取出し
口45aからエアバイパス通路45内に入り込む。そし
て、この空気はエアバイパス通路45を通りエア戻し口
45bから主吸気通路15へ戻される。従って、このス
テージにおいても、エアバイパス通路45を通ってバイ
パスされた空気は前記「シングル過給ステージ」と同様
に長いエアバイパス通路45で冷却され、コンプレッサ
10b,11bの溶損を未然に防止できる。
【0032】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下のように発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更してもよい。 (1)コンプレッサの溶損防止のためにエアバイパス通
路45を長くするという観点からは、同通路45のエア
戻し口45bを図1におけるエアフローメータ52の近
傍に設けることが考えられる。しかし、このようにする
とエア戻し口45bからのバイパス空気の圧力波によっ
てエアフローメータ52の検出精度が低下するおそれが
あるので好ましくない。 (2)前記第1及び第2実施例では本発明を直列6気筒
の過給機付ガソリンエンジンに具体化したが、直列式の
エンジンではなくてV型のエンジンに具体化したり、あ
るいは6気筒のエンジンではなくて4気筒や8気筒等の
エンジンに具体化したりしてもよい。 (3)本発明は2ステージツインターボシステムを備え
たエンジン以外にも、複数の気筒を2つのグループに分
け、各グループ毎に全域で作動する専用のターボチャー
ジャを設けた、いわゆるツインターボシステムを備えた
エンジンに具体化することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、一
対の過給機のうちの一方の過給機のコンプレッサ下流と
、他方の過給機のコンプレッサ上流とをエアバイパス通
路で接続し、そのエアバイパス通路の途中に、スロット
ル弁下流の吸気管負圧と過給圧とにより開閉する減速エ
アバイパス弁を設けたので、同減速エアバイパス弁が開
かれる減速時において、過給機のコンプレッサで過給さ
れて吸気温度の上昇した空気がエアバイパス通路を通り
空回りしても、その空気を長いエアバイパス通路で冷却
することにより、コンプレッサの入口側の温度が許容温
度を越えるのを阻止し、同コンプレッサの溶損を未然に
防止することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の過給機付エン
ジンの概略構成を示す図である。
【図2】第1実施例を示し、過給機付エンジンの吸気系
の「シングル過給ステージ」における吸入空気の流れを
説明するための図である。
【図3】第1実施例を示し、過給機付エンジンの吸気系
の「ダブル過給ステージ」における吸入空気の流れを説
明するための図である。
【図4】第2実施例を示し、過給機付エンジンの吸気系
の「シングル過給ステージ」における吸入空気の流れを
説明するための図である。
【図5】第2実施例を示し、過給機付エンジンの吸気系
の「ダブル過給ステージ」における吸入空気の流れを説
明するための図である。
【図6】従来の過給機付エンジンにおける吸気系を示す
図である。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数気筒を有するエンジン本体と、前
    記エンジン本体の吸気系に設けられたスロットル弁と、
    前記エンジン本体の吸気系及び排気系に並列に設けられ
    た一対の過給機とを備えた過給機付エンジンにおいて、
    前記両過給機のうちの一方の過給機のコンプレッサ下流
    と、他方の過給機のコンプレッサ上流とを接続するエア
    バイパス通路を設け、そのエアバイパス通路の途中には
    、前記スロットル弁下流の吸気管負圧と過給圧とにより
    開閉する減速エアバイパス弁を設けたことを特徴とする
    過給機付エンジン。
JP3040314A 1991-03-06 1991-03-06 過給機付エンジン Pending JPH04279725A (ja)

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