JPH04279724A - 過給機付エンジン - Google Patents

過給機付エンジン

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JPH04279724A
JPH04279724A JP3040311A JP4031191A JPH04279724A JP H04279724 A JPH04279724 A JP H04279724A JP 3040311 A JP3040311 A JP 3040311A JP 4031191 A JP4031191 A JP 4031191A JP H04279724 A JPH04279724 A JP H04279724A
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JP
Japan
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main
exhaust gas
valve
exhaust
engine
Prior art date
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Application number
JP3040311A
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English (en)
Inventor
Toru Kidokoro
徹 木所
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Yuji Kanto
関東 勇二
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主過給機と副過給機と
を有し、低吸入空気量域では主過給機のみで過給し、高
吸入空気量域では両過給機を作動させて過給する過給機
付エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の過給機付エンジンとして
例えば特開昭61−283725号公報に開示されたも
のがある。図4に示すように、このエンジン70は第1
気筒71及び第2気筒72を備え、第1気筒71には主
排気通路73及び主吸気通路74が接続され、両通路7
3,74間に主ターボチャージャ75が設けられている
。また、第2気筒72には副排気通路76及び副吸気通
路77が接続され、両通路76,77間に副ターボチャ
ージャ78が設けられている。そして、主排気通路73
と副排気通路76とは連通路79によって連通されてい
る。
【0003】主・副両ターボチャージャ75,78の作
動・停止を可能にするために、前記副排気通路76の途
中に排気切替弁80が設けられ、副吸気通路77の途中
に吸気切替弁81が設けられている。さらに、連通路7
9内には一対の開閉弁82,83が配設されている。前
記エンジン70においては、その運転状態が低速域であ
る場合、排気切替弁80及び吸気切替弁81が閉じられ
両開閉弁82,83が開かれることによって、副ターボ
チャージャ78が停止され主ターボチャージャ75のみ
が作動する。その結果、両気筒71,72からの排気ガ
スが主ターボチャージャ75に供給され、主ターボチャ
ージャ75が高効率で作動する。
【0004】また、エンジン70の運転状態が中速域で
ある場合には、排気切替弁80及び吸気切替弁81が開
かれ、両開閉弁82,83が閉じられて主ターボチャー
ジャ75と副ターボチャージャ78とがともに作動され
る。このように両開閉弁82,83を閉じて主・副両排
気通路73,76を互いに独立させるのは、同排気通路
73,76を流れる排気ガスが互いに干渉し合ってエン
ジン性能が低下するのを防止するためである。
【0005】さらに、エンジン70の運転状態が高速域
である場合には、排気切替弁80、吸気切替弁81及び
両開閉弁82,83の全てが開かれる。これは、同領域
では主・副両排気通路73,76内の排気ガス量が増大
し、主排気通路73内の排気ガス圧と副排気通路76内
の排気ガス圧との差が大きくなって、同排気ガス圧の上
昇した気筒の充填効率が低下するとともに、ノッキング
発生によりエンジン性能が低下するからである。そこで
、前記のように全ての弁80,81,82,83を開き
、主排気通路73と副排気通路76とを連通させた状態
で双方のターボチャージャ75,78を作動させるよう
にしている。このようにすると、主排気通路73内の排
気ガス圧と副排気通路76内の排気ガス圧との差が小さ
くなり、各ターボチャージャ75,78に供給される排
気の脈動が減少し、ターボチャージャ75,78の駆動
効率が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の過給機付エンジン70においては、主ターボチャー
ジャ75のみが作動する領域と、主・副両ターボチャー
ジャ75,78が作動する領域とでは、連通路79の要
求断面積が大きく異なる。すなわち、主ターボチャージ
ャ75のみが作動する低速域では、排気切替弁80を閉
じ、第1気筒71及び第2気筒72からの排気ガスを全
て主ターボチャージャ75に導く。このため、排気ガス
が副排気通路76側から主排気通路73側へ向けて抵抗
なくスムーズに流れるように、連通路79の断面積を十
分大きく取る必要がある。
【0007】これに対し、主・副両ターボチャージャ7
5,78が作動する中・高速域では、連通路79の断面
積は、主排気通路73内の排気ガス圧と、副排気通路7
6内の排気ガス圧とが等しくなるだけの大きさでよく、
同連通路79の断面積が必要以上に大きくなると、排気
ガス同士の干渉による影響が大きくなってエンジン性能
が低下してしまう。このため、連通路79の要求断面積
はできるだけ小さいことが必要である。
【0008】従って、主ターボチャージャ75のみが作
動する領域を優先して連通路79の断面積を大きくすれ
ば、図5の特性線L1(破線)で示すように高速域での
エンジン出力が低下し、これとは反対に主・副両ターボ
チャージャ75,78が作動する領域を優先して連通路
79の断面積を小さく設定すれば、図5において特性線
L2(実線)で示すように低速域でのエンジン出力が低
下する。このように、前記従来のエンジン70では、全
速度域で常に高いエンジン出力を得ることができないと
いう問題があった。
【0009】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、主過給機のみの作動時において
も、主・副両過給機の作動時においても連通路の断面積
を常に最適な大きさにすることができ、全過給域にわた
って高いエンジン出力を得ることが可能な過給機付エン
ジンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、第1の気筒群と第2の気筒群とを備えたエ
ンジン本体と、前記エンジン本体の低吸入空気量域及び
高吸入空気量域で作動する主過給機と、前記エンジン本
体の高吸入空気量域でのみ作動する副過給機と、前記エ
ンジン本体の第1の気筒群からの排気ガスを主過給機へ
導く第1の集合部と、第2の気筒群からの排気ガスを副
過給機へ導く第2の集合部とを連通路にて相互に連通さ
せてなる排気マニホールドと、前記連通路に配設され、
前記主過給機のみの作動時に開き、前記主過給機及び副
過給機の作動時に閉じる開閉弁とを備えた過給機付エン
ジンにおいて、前記連通路の断面積を、前記開閉弁の開
弁時に第2の気筒群からの排気ガスが主過給機へ向けて
滑らかに流通するために必要な大きさとし、前記開閉弁
には同開閉弁の閉弁時に排気ガスが流通可能な連通部を
設け、その連通部の断面積を、前記第1の集合部内の排
気ガス圧と第2の集合部内の排気ガス圧とを等しくする
ために必要な最小限の大きさにしている。
【0011】
【作用】主過給機のみが作動する低吸入空気量域では開
閉弁が開かれ、排気マニホールドにおける第1の集合部
と第2の集合部とが連通路を介し連通される。このため
、第1の気筒群からの排気ガスが第1の集合部を通って
主過給機へ導かれるとともに、第2の気筒群からの排気
ガスが第2の集合部、連通路及び第1の集合部を通って
主過給機へ導かれる。その結果、主過給機が高効率で作
動する。この際、連通路の断面積は排気ガスが滑らかに
流れるために必要な大きさに設定されているので、排気
ガスが連通路を流通する際の損失が少なく、十分な大き
さのエンジン出力が得られる。
【0012】主過給機及び副過給機が作動する高吸入空
気量域では、第1の気筒群からの排気ガスが第1の集合
部を通って主過給機へ導かれるとともに、第2の気筒群
からの排気ガスが第2の集合部を通って副過給機へ導か
れる。このときには開閉弁が閉じられるが、同開閉弁に
は連通部が設けられているので、エンジン本体からの排
気ガスの一部は第1の集合部と第2の集合部との間で流
通可能である。
【0013】従って、この領域の初期では、開閉弁にて
連通路の断面積が絞られることによって、第1の気筒群
からの排気ガスと第2の気筒群からの排気ガスとの排気
干渉が抑制される。また、この領域の初期以外では、第
1の集合部内の排気ガス圧と、第2の集合部内の排気ガ
ス圧とが異なっていても、圧力の高い方の集合部内の排
気ガスが連通部を通り、圧力の低い方の集合部へ向けて
流通し、両排気ガス圧が等しくなる。これにより、片方
の気筒群の排気ガス圧が上昇し、充填効率の低下及びそ
れに伴うノッキングの発生が防止される。
【0014】なお、前記連通部の断面積は、前記第1の
集合部内の排気ガス圧と第2の集合部内の排気ガス圧と
を等しくするために必要な最小限の大きさに設定されて
いるので、同連通部によって、第1の気筒群からの排気
ガスと第2の気筒群からの排気ガスとが排気干渉を起こ
すおそれはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1及
び図2に従って説明する。図1は車両に搭載された過給
機付ガソリンエンジンの概略構成図である。このエンジ
ンの主要部を構成するエンジン本体1は直列に配された
#1〜#6の6つの気筒を有しており、これらの気筒が
気筒#1〜#3からなる第1の気筒群Aと、気筒#4〜
#6からなる第2の気筒群Bとに分けられている。
【0016】前記エンジン本体1の吸気系及び排気系に
は、主過給機としての主ターボチャージャ10及び副過
給機としての副ターボチャージャ11が並列に設けられ
ている。主・副ターボチャージャ10,11は、タービ
ン10a,11aとコンプレッサ10b,11bとをそ
れぞれ備えている。両タービン10a,11aの上流側
とエンジン本体1との間には排気マニホールド6が配設
されており、エンジン本体1からの排気ガスが同排気マ
ニホールド6を通って各タービン10a,11aに導か
れるようになっている。
【0017】すなわち、排気マニホールド6は、第1の
気筒群Aと主ターボチャージャ10との間に設けられた
第1の集合部7と、第2の気筒群Bと副ターボチャージ
ャ11との間に設けられた第2の集合部8と、両集合部
7,8を連通させる連通管9とから構成されている。そ
して、第1の気筒群Aからの排気ガスが第1の集合部7
によって主ターボチャージャ10のタービン10aへ導
かれ、第2の気筒群Bからの排気ガスが第2の集合部8
によって副ターボチャージャ11のタービン11aへ導
かれるようになっている。
【0018】前記主・副各ターボチャージャ10,11
のタービン10a,11aの下流側は主・副別々の排気
通路12,13及び触媒コンバータ14を介して外部に
連通されている。前記主・副各ターボチャージャ10,
11のコンプレッサ10b,11bの上流側は、主・副
別々の吸気通路15,16、共通吸気通路17及びエア
クリーナ18を介して外部に連通されている。また、各
コンプレッサ10b,11bの下流側は主・副別々の吸
気通路19,20、共通吸気通路21、インタークーラ
22、スロットル弁4、サージタンク2及び吸気マニホ
ールド5を介して前記エンジン本体1に連通されている
【0019】前記主ターボチャージャ10はエンジン本
体1の低吸入空気量域から高吸入空気量域まで作動され
るものであり、副ターボチャージャ11はエンジン本体
1の低吸入空気量域で停止され、高吸入空気量域のみで
作動されるものである。そして、主ターボチャージャ1
0のみが作動する「シングル過給ステージ」と、主・副
両ターボチャージャ10,11が作動する「ダブル過給
ステージ」とから、いわゆる「2ステージツインターボ
システム」が構成されている。
【0020】主・副両ターボチャージャ10,11の作
動・停止を可能にするために、前記副排気通路13の途
中に排気切替弁23が設けられるとともに、副吸気通路
20の途中に吸気切替弁24が設けられている。両切替
弁23,24はアクチュエータ27,28によってそれ
ぞれ開閉駆動される。前記副排気通路13には、排気切
替弁23を迂回して主排気通路12に連通する排気バイ
パス通路31が設けられ、その内部にはアクチュエータ
33によって開閉駆動される排気バイパス弁32が設け
られている。排気バイパス弁32は、主ターボチャージ
ャ10のみの作動時に過給圧が予め設定した圧力を越え
るのを防止するとともに、副ターボチャージャ11を助
走回転させるためのものである。
【0021】さらに、吸気切替弁24よりも上流側の副
吸気通路20と、主ターボチャージャ10のコンプレッ
サ10bよりも上流側の主吸気通路15との間には、第
1の吸気バイパス通路35が設けられている。第1の吸
気バイパス通路35内には、アクチュエータ36によっ
て開閉駆動される第1の吸気バイパス弁37が設けられ
ている。第1の吸気バイパス通路35は主ターボチャー
ジャ10のみの作動から、主・副両ターボチャージャ1
0,11の作動への切り替えをスムーズにするために開
かれる通路である。
【0022】また、副吸気通路20において、吸気切替
弁24の上流側と下流側とを連通させるバイパス通路3
9にはリード弁40が設けられている。そして、副ター
ボチャージャ11のコンプレッサ11bの出口圧力が主
ターボチャージャ10のそれよりも大きくなったとき、
バイパス通路39及びリード弁40を介して吸気切替弁
24の上流側から下流側へと空気がバイパスされるよう
になっている。
【0023】一方、主ターボチャージャ10において、
タービン10aの上流側と下流側との間にはウェイスト
ゲート通路41が設けられ、その内部には、アクチュエ
ータ43によって開閉駆動されるウェイストゲート弁4
2が設けられている。このウェイストゲート弁42は、
主ターボチャージャ10による過給圧が予め設定された
圧力を越えるのを防止するために、そのタービン10a
への流入排気ガスを出口側へバイパスして、主ターボチ
ャージャ10による過給圧をコントロールするためのも
のである。
【0024】また、主ターボチャージャ10のコンプレ
ッサ10bよりも上流側の主吸気通路15と、同コンプ
レッサ10bよりも下流側の共通吸気通路21との間に
は、第2の吸気バイパス通路45が設けられている。こ
の第2の吸気バイパス通路45内には、アクチュエータ
46によって開閉駆動される第2の吸気バイパス弁47
が設けられている。
【0025】前記のように構成されたエンジンはエアク
リーナ18を通じて導入される外気を、共通吸気通路1
7、主・副吸気通路15,16、主・副ターボチャージ
ャ10,11のコンプレッサ10b,11b、インター
クーラ22、サージタンク2、吸気マニホールド5等を
通じて取り込む。また、外気の取り込みと同時に、エン
ジン本体1は各インジェクタから噴射される燃料を取り
込む。さらに、エンジン本体1はその取り込んだ燃料と
外気との混合気を各気筒#1〜#6の燃焼室にて爆発・
燃焼させて駆動力を得た後、その排気ガスを排気マニホ
ールド6、主・副各ターボチャージャ10,11のター
ビン10a,11a、主・副各排気通路12,13及び
触媒コンバータ14を介して外部へ排出させる。
【0026】上記過給機付エンジンにおいて、エンジン
本体1の運転状態が低速域でかつ高負荷域である場合に
は、排気切替弁23及び吸気切替弁24がともに閉じら
れ、主ターボチャージャ10のみが作動する「シングル
過給ステージ」となる。このときエンジン本体1からの
排気ガスは主ターボチャージャ10のみを流れ、主排気
通路12及び触媒コンバータ14を通過して外部へ排出
される。また、エンジン本体1の運転状態が低速域でか
つ低負荷域である場合には、排気切替弁23を閉じたま
まで吸気切替弁24のみが開かれる。これによって「シ
ングル過給ステージ」のままで、主・副吸気通路15,
16がともに開かれる。
【0027】前記エンジン本体1の運転状態が低吸入空
気量域から高吸入空気量域へ移行して「シングル過給ス
テージ」から主・副両ターボチャージャ10,11が作
動する「ダブル過給ステージ」へ切り替わる場合には、
排気切替弁23及び吸気切替弁24がともに開かれる。 この際、まず排気切替弁23が閉じられた状態で排気バ
イパス弁32が開かれ、次いで排気切替弁23及び第1
の吸気バイパス弁37が開かれる。さらに、エンジン本
体1の運転状態が高吸入空気量域の場合には、排気切替
弁23と吸気切替弁24がともに開かれたままで排気バ
イパス弁32が閉じられ、「ダブル過給ステージ」の状
態が保持される。このとき、エンジン本体1からの排気
ガスは主・副ターボチャージャ10,11を流れ、主・
副排気通路12,13及び触媒コンバータ14を通過し
て外部へ排出される。
【0028】ところで、図2(a),(b)に示すよう
に、前記排気マニホールド6の連通管9は断面円形状を
なし、その内部は排気ガスが通過可能な連通路Cとなっ
ている。この連通路Cの断面積は、「シングル過給ステ
ージ」において、第2の気筒群Bからの排気ガスが連通
管9内を抵抗なくスムーズに流れるのに必要な大きさに
設定されている。
【0029】また、前記連通管9内にはバタフライ式の
開閉弁48が支軸49によって回動可能に支持されてい
る。開閉弁48は連通管9の内面形状と対応して略円板
状をなしており、この開閉弁48を閉じた状態では、同
開閉弁48と連通管9の内面との間に生ずる隙間は僅か
である。開閉弁48の外周部には、同開閉弁48を全閉
としたときに、排気マニホールド6の第1の集合部7と
第2の集合部8とを連通させる連通部としての透孔50
が形成されている。この透孔50の断面積は、「ダブル
過給ステージ」において、第1の集合部7を流れる排気
ガスの圧力と、第2の集合部8を流れる排気ガスの圧力
との差を等しくするために必要最小限の大きさに設定さ
れている。
【0030】なお、前記開閉弁48は図1に示すように
ダイヤフラム式のアクチュエータ51に駆動連結されて
いる。アクチュエータ51は図示しない電子制御装置に
接続されており、同電子制御装置からの制御信号によっ
て、「シングル過給ステージ」では開閉弁48を全開に
、「ダブル過給ステージ」では開閉弁48を全閉に開閉
駆動するようになっている。
【0031】次に、上記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。「シングル過給ステー
ジ」においては、排気切替弁23及び吸気切替弁24が
ともに閉じられる。また、アクチュエータ51によって
開閉弁48が駆動されて連通路Cが開かれ(図2の二点
鎖線参照)、排気マニホールド6における第1の集合部
7と第2の集合部8とが連通される。このため、第1の
気筒群Aからの排気ガスが第1の集合部7を通って主タ
ーボチャージャ10へ導かれるとともに、第2の気筒群
Bからの排気ガスが第2の集合部8、連通管9及び第1
の集合部7を通って主ターボチャージャ10へ導かれる
。その結果、主ターボチャージャ10が高効率で作動す
る。この際、連通管9の連通路Cの断面積は、排気ガス
が連通管9内を抵抗なくスムーズに流れるために必要な
大きさに設定されているので、排気ガスが連通管9内を
流通する際の損失が少なく、十分なエンジン出力が得ら
れる。
【0032】「ダブル過給ステージ」においては、排気
切替弁23及び吸気切替弁24がともに開かれ、第1の
気筒群Aからの排気ガスが第1の集合部7を通って主タ
ーボチャージャ10へ導かれるとともに、第2の気筒群
Bからの排気ガスが第2の集合部8を通って副ターボチ
ャージャ11へ導かれる。また、このときにはアクチュ
エータ51によって開閉弁48が閉じられるが、同開閉
弁48には透孔50が設けられているので、エンジン本
体1からの排気ガスは第1の集合部7と第2の集合部8
との間で流通可能である。
【0033】従って、この領域の初期では、開閉弁48
にて連通路Cの断面積が絞られることによって、第1の
気筒群Aからの排気ガスと第2の気筒群Bからの排気ガ
スとの排気干渉が抑制される。また、この領域の初期以
外では、第1の集合部7内の排気ガス圧と、第2の集合
部8内の排気ガス圧とが異なっていても、圧力の高い方
の集合部7(8)内の排気ガスが透孔50を通り、圧力
の低い方の集合部8(7)へ向けて流通し、両排気ガス
の圧力が等しくなる。これにより、片方の気筒群の排気
ガス圧が上昇し、充填効率の低下及びそれに伴うノッキ
ングの発生を防止することができる。
【0034】なお、前記透孔50の断面積は、前記第1
の集合部7内の排気ガス圧と第2の集合部8内の排気ガ
ス圧とを等しくするために必要な最小限の大きさに設定
されているので、同透孔50によって、第1の気筒群A
からの排気ガスと第2の気筒群Bからの排気ガスとが排
気干渉を起こすおそれはない。このように、主ターボチ
ャージャ10のみが作動する領域と主・副両ターボチャ
ージャ10,11が作動する領域とでは連通路Cの要求
断面積が大きく異なるにもかかわらず、本実施例によれ
ば、全過給域にわたってエンジン出力の向上を図ること
ができる。
【0035】本発明は前記実施例の構成に限定されるも
のではなく、例えば、以下のように発明の趣旨から逸脱
しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)本発明をV型エンジンや、4気筒、8気筒等の6
気筒以外のエンジンに具体化してもよい。 (2)前記実施例では連通部として開閉弁48に透孔5
0を設けたが、この透孔50に代えて図3(a)に示す
ように、開閉弁48に連通部としての切欠き52を形成
してもよい。また、図3(b)に示すように開閉弁48
を連通管9よりも小径に形成して、開閉弁48を閉じた
ときに同開閉弁48の外周面と連通管9の内壁との間に
間隙53が生ずるようにしてもよい。この場合には間隙
53が連通部となる。さらに、図3(c)に示すように
、「ダブル過給ステージ」に開閉弁48を全閉にするの
ではなく、同開閉弁48の外周面と連通管9の内壁との
間に間隙54が生じるような角度に開閉弁48を停止す
るようにしてもよい。この場合にも間隙54が連通部と
なる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、排
気マニホールドの連通路の断面積を、開閉弁の開弁時に
第2の気筒群からの排気ガスが主過給機へ向けて滑らか
に流通するために必要な大きさとし、前記開閉弁にはそ
の閉弁時に排気ガスが流通可能な連通部を設け、その連
通部の断面積を第1の集合部内の排気ガス圧と第2の集
合部内の排気ガス圧とを等しくするために必要な最小限
の大きさにしたので、主過給機のみの作動時においても
、主・副両過給機の作動時においても連通路の断面積を
常に最適な大きさにすることができ、全過給域にわたっ
て高いエンジン出力を得ることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の過給機付エンジ
ンの概略構成を示す図である。
【図2】連通管及び開閉弁の部分断面図である。
【図3】開閉弁の連通部の別例を示す部分断面図である
【図4】従来の過給機付エンジンの概略構成を示す図で
ある。
【図5】従来の過給機付エンジンにおけるエンジン回転
数とエンジン出力との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン本体、6…排気マニホールド、7…第1の
集合部、8…第2の集合部、10…主過給機としての主
ターボチャージャ、11…副過給機としての副ターボチ
ャージャ、48…開閉弁、50…連通部としての透孔、
52…連通部としての切欠き、53,54…連通部とし
ての間隙、A…第1の気筒群、B…第2の気筒群、C…
連通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の気筒群と第2の気筒群とを備え
    たエンジン本体と、前記エンジン本体の低吸入空気量域
    及び高吸入空気量域で作動する主過給機と、前記エンジ
    ン本体の高吸入空気量域でのみ作動する副過給機と、前
    記エンジン本体の第1の気筒群からの排気ガスを主過給
    機へ導く第1の集合部と、第2の気筒群からの排気ガス
    を副過給機へ導く第2の集合部とを連通路にて相互に連
    通させてなる排気マニホールドと、前記連通路に配設さ
    れ、前記主過給機のみの作動時に開き、前記主過給機及
    び副過給機の作動時に閉じる開閉弁とを備えた過給機付
    エンジンにおいて、前記連通路の断面積を、前記開閉弁
    の開弁時に第2の気筒群からの排気ガスが主過給機へ向
    けて滑らかに流通するために必要な大きさとし、前記開
    閉弁には同開閉弁の閉弁時に排気ガスが流通可能な連通
    部を設け、その連通部の断面積を、前記第1の集合部内
    の排気ガス圧と第2の集合部内の排気ガス圧とを等しく
    するために必要な最小限の大きさにしたことを特徴とす
    る過給機付エンジン。
JP3040311A 1991-03-06 1991-03-06 過給機付エンジン Pending JPH04279724A (ja)

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